JPH0623306B2 - 耐衝撃性ポリアミド組成物 - Google Patents

耐衝撃性ポリアミド組成物

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JPH0623306B2
JPH0623306B2 JP4379585A JP4379585A JPH0623306B2 JP H0623306 B2 JPH0623306 B2 JP H0623306B2 JP 4379585 A JP4379585 A JP 4379585A JP 4379585 A JP4379585 A JP 4379585A JP H0623306 B2 JPH0623306 B2 JP H0623306B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、極めて耐衝撃性に優れかつ吸湿時の弾性率に
優れた耐衝撃性ポリアミド組成物に関し、更に詳しく
は、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル系樹脂、α,
β−不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体を成分とし
て含むスチレン系共重合体(以下スチレン系共重合体と
称する)及びスチレン系エラストマーより成り耐衝撃性
に優れかつ吸湿時の弾性率に優れた耐衝撃性ポリアミド
組成物を提供するものである。
[従来の技術] ポリアミドは、優れた機械的強度、染色性、耐薬品性、
耐摩耗性などの特徴を有するエンジニアリング樹脂とし
て有用である。更にこのポリアミドに耐衝撃性を付与せ
しめてより広い応用を開く技術開発も数多い。従来技術
の中に、ポリアミドにスチレン系エラストマーを加えて
耐衝撃性を向上させるということは公知である。例えば
特開昭54-29361では、ポリアミドに、ゴム弾性を有する
ゴム状物を加える技術が開示されており、その一例とし
てブタジエン−スチレン共重合体を加えているが、耐衝
撃性は十分とは言えない。又、特開昭52-150457には、
水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体とナイ
ロンをブレンドする技術が開示されているが、水素添加
スチレン−ブタジエンブロック共重合体の含量が50%未
満の剛性を高めた組成では、低い耐衝撃性のものしか得
られていない。又、特公昭50-38130には、ポリアミドに
スチレン−ブタジエンブロック共重合体を加える技術が
示されているが、低い耐衝撃性のものしか得られていな
い。
一方、特公昭59-33614には、ポリアミドと、芳香族ポリ
エーテル樹脂、スチレン系化合物とα,β−不飽和ジカ
ルボン酸無水物とを成分として含有する共重合体及び耐
衝撃性補強剤とから成る樹脂組成物が開示されている。
その一例として実施例に12にのみ耐衝撃補強剤の一部と
してスチレン系エラストマーが用いられているが、耐衝
撃性が優れているとは言えない。
一方、ポリアミドは室温で平衡時の吸水率が2%程度も
あり、吸湿時の曲げ弾性率が絶乾時の1/2以下に低下す
るという欠点があった。そこでポリアミドに吸湿性の小
さいポリマーを加えて吸湿性を改良しようとする試みも
なされている。
特公昭40-7380ではポリアミドにスチレン−アクリロニ
トリル共重合樹脂を加えて湿潤強度を改善する技術が開
示されている。しかしながら、この組成物は耐衝撃性が
低く、更にエラストマーを加えて耐衝撃性を改善しよう
と試みても十分な耐衝撃性を得ることが困難である。
特公昭43-13388にはポリアミドにカルボン酸誘導体基を
有するポリスチレン誘導体を加えて吸湿性を改善する技
術が開示されている。しかしながらこの組成物も耐衝撃
性が十分とは言えない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、耐衝撃性と吸湿時の曲げ弾性率に優れたポリ
アミド樹脂組成物を得るためになされたものである。
即ち、本発明者らは、ポリアミドに耐衝撃性を与えるた
めにスチレン系エラストマーを用い、著しく改良された
耐衝撃性をもつ組成物を得るべく鋭意研究した結果、第
三、第四の成分としてポリフェニレンエーテル系樹脂及
び特定のスチレン系共重合体をそれぞれ特定量配合した
場合、飛躍的に耐衝撃性が向上すると共に、吸湿時の曲
げ弾性率が向上することを見出し、本発明を完成するに
至った。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は、ポリアミド50〜87重量%、好ましくは55〜80
重量%に対して、ポリフェニレンエーテル系樹脂2重量
%以上20重量%未満、好ましくは3〜15重量%、スチレ
ン系共重合体1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%、
及びスチレン系エラストマー10〜40重量%、好ましくは
15〜35重量%を配合することによって得られる耐衝撃性
に優れた樹脂組成物を提供するものである。
上記の如くはじめて4成分を特定の配合比で混合した場
合に、飛躍的に耐衝撃性が向上するという事実は、従来
の知見からは全く予測困難なことである。
上記樹脂組成物は、極めて耐衝撃性に優れ、強度、弾性
率等、その他の機械特性とのバランスのとれたものであ
り、ポリアミドの特徴である耐薬品性、耐衝撃性等の特
性も保持した優れた成形用材料である。
本発明で用いられるポリアミドとは、46ナイロン、6ナ
イロン、66ナイロン、610ナイロン、11ナイロン、12ナ
イロン等の脂肪族ポリアミド、テレフタル酸、イソフタ
ル酸等の芳香族成分を含む芳香族ポリアミド、例えば、
ヘキサメチレンテレフタルアミド、テトラメチレンイソ
フタルアミド、ヘキサメチレンイソフタルアミドなど、
及びこれらを主たる構成成分とする共重合ポリアミド、
混合ポリアミドを示す。
好ましくは、6ナイロン、66ナイロンが特徴的に用いら
れる。
本発明に言うポリフェニレンエーテル系樹脂とは、 次の一般式 (式中R1,R2は同一の又は異なる水素原子、ハロゲン原
子またはアルキル基、アリール基などの置換基を示し、
nは重合度をあらわす。)で示されるポリフェニレンエ
ーテル、ポリフェニレンエーテルの共重合体及びポリフ
ェニレンエーテルのスチレン系化合物グラフト共重合体
である。上記一般式で示されるポリフェニレンエーテル
の具体例としては、ポリ(2,6−ジメチルフェニレン−
1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジエチルフェニレン−1,
4−エーテル)、ポリ(2,6−ジクロルフェニレン−1,4
−エーテル)、ポリ(2,6−ジブロムフェニレン−1,4−
エーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチルフェニレン
−1,4−エーテル)、ポリ(2−クロル−6−メチルフ
ェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−
イソブロピルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6
−ジ−n−プロピルフェニレン−1,4−エーテル)、ポ
リ(2−クロル−6−ブロムフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−クロル−6−エチルフェニレン−1,4
−エーテル)、ポリ(2−メチルフェニレン−1,4−エ
ーテル)、ポリ(2−クロルフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−フェニルフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−フェニルフェニレン−1,
4−エーテル)、ポリ(2−ブロム−6−フェニルフェ
ニレン−1,4−エーテル)などが挙げられる。
また、本発明でいうポリフェニレンエーテルのスチレン
系化合物グラフト共重合体とは、上記ポリフェニレンエ
ーテルに、スチレン系化合物として、スチレン、α−メ
チルスチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、ビ
ニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロルスチレンな
どをグラフト重合して得られる共重合体である。
これらの中では、ポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4
−エーテル)及びそのスチレン系化合物グラフト共重合
体が好ましい。
本発明でいうスチレン系共重合体とは、スチレン系化合
物と、α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体
との共重合体を示し、ここに言うスチレン系化合物と
は、スチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、m−エチルスチレン、クロルス
チレン、イソプロピルスチレン、t−ブチルスチレン、
α−メチルスチレン、エチルビニルトルエンなど又はそ
れらの混合が例として挙げられる。α,β−不飽和カル
ボン酸及び/又はその誘導体とは、スチレン系化合物と
共重合し得る単量体であればよく、アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸等のα,β−不飽和カ
ルボン酸類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル等のα,β−不飽和カルボン
酸エステル類、無水マレイン酸、クロロ無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、ブテニル無水コハク酸等のα,
β−不飽和ジカルボン酸無水物類等が例として挙げられ
る。又、第3成分としてこれらと共重合し得る単量体を
用いてもよい。
本発明に用いられる好適な共重合体の例としては、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸
共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸−アクリル酸エステル共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸−メタクリル酸エステル共重合
体、スチレン−アクリル酸−メタクリル酸エステル共重
合体等が挙げられる。最も好ましくは、スチレン−無水
マレイン酸共重合体が用いられる。
これら共重合体の成分比は、スチレン系化合物を60〜9
9.5重量%、α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその
誘導体を0.5〜40重量%含むものであることが好まし
い。スチレン系化合物、及びα,β−不飽和カルボン酸
及び/又はその誘導体の含有量が上記の範囲外の場合に
は、耐衝撃性に優れた樹脂組成物を得ることができな
い。
本発明で用いるスチレン系エラストマーとは、スチレン
系炭化水素の重合体鎖を有する共重合体のエラストマー
であり、スチレン系炭化水素ポリマーブロック−共役ジ
エン系エラストマーブロック共重合体、スチレン系炭化
水素ポリマーブロック−オレフィン系エラストマーブロ
ック共重合体等が挙げられる。
本発明で使用するスチレン系炭化水素ポリマーブロック
−共役ジエン系エラストマーブロック共重合体は、スチ
レン系炭化水素ブロック(X)と(X′)および共役ジ
エンブロック(Y)(ただし、XとX′は同じであって
も異なっていてもよい。)のエラストマーブロック共重
合体で(X-Y)n,X-Y-X′, (式中nは1ないし10の整数である。)で表わされる線
状ブロック共重合体、あるいは一般式 (式中mは1ないし4の整数であり、Zは、例えば四塩
化ケイ素、四塩化スズなどのカップリング剤の残基又
は、多官能有機リチウム化合物等の開始剤の残基を示
す。)で表わされるラジアルブロック共重合体が挙げら
れる。
ここで用いられるスチレン系炭化水素として代表的な化
合物には、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルキシ
レン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタリン及びこ
れらの混合物が例示され、また共役ジエンには、ブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエンまたは2,3−ジメ
チルブタジエン、およびこれらの混合物が挙げられる。
これらのブロック共重合体の末端ブロックは同じであっ
ても異なっていてもよい。
これらのブロック共重合体の数平均分子量は10,000〜80
0,000、好ましくは20,000〜500,000である。
また、ブロック共重合体中のスチレン系炭化水素の含有
量は10〜70重量%が好ましく、より好ましくは15〜55重
量%である。
本発明で使用するスチレン系炭化水素ポリマーブロック
−オレフィン系エラストマーブロック共重合体は、前記
スチレン系炭化水素ポリマーブロック−共役ジエン系エ
ラストマーブロック共重合体の共役ジエン部分を選択的
に水素化することによって得られるものである。水素化
した共重合体中の不飽和結合含有量は、元の値の20%以
下まで減少せしめられたものが用いられる。差別して用
いるに好ましい不飽和結合含有量は元の10%以下、更に
好ましくは5%以下である。
本発明の樹脂組成物において、主体となるポリアミド
は、全体の50〜87重量%の範囲である事が必要であり、
ポリアミドの量が50重量%未満では、ポリアミドの特徴
である耐薬品性、機械的強度が低下する。好ましくは55
〜80重量%である。芳香族ポリエーテルの量は、全体の
2重量%以上20重量%未満の範囲であることが必要であ
り、この範囲以外では耐衝撃性の低下が著しい。好まし
くは3〜20重量%である。
スチレン系共重合体の量は、全体の1〜15重量%の範囲
である事が必要であり、この範囲以外では耐衝撃性が低
下する。又、配合量が15重量%を越すと混練時の粘度上
昇が著しく成形加工性が低下する。好ましくは3〜10重
量%の範囲である。
スチレン系エラストマーの量は、10〜40重量%の範囲で
ある事が必要である。10重量%未満では耐衝撃性の付与
が十分でなく、40重量%を越えると、弾性率、耐熱性等
が低下する。好ましくは、15〜35重量%である。
第1図は、ポリアミドとして66ナイロン、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂としてスチレングラフトポリ(2,6−
ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)、スチレン系共
重合体としてスチレン=無水マレイン酸共重合体を8重
量%及びスチレン系エラストマーとして、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体を15重量%を配合した際の、
ポリアミド及び芳香族ポリエーテルの配合量とアイゾッ
ト衝撃強度の関係を示した図である。
従来より、エラマトマーの配合量とアイゾット衝撃強度
の間には相関があることが知られているが(例えばポリ
マーエンジニアリング・アンド・サイエンス、第23巻、
381ページ参照)、ポリアミドとポリフェニレンエーテ
ル系樹脂の配合比によりアイゾット衝撃強度が飛躍的に
向上するという知見は全く知られておらず、従来術から
予測困難なことである。
第2図は、ポリアミドとして66ナイロン、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂としてポリ(2,6−ジメチルフェニレ
ン−1,4−エーテル)を5重量%、スチレン系共重合体
としてスチレン−メタクリル酸メチル−アクリル酸共重
合体、及びスチレン系エラストマーとして水素添加スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体を25重量%を配合し
た際の、ポリアミド及びスチレン系共重合体の配合量と
アイゾット衝撃強度の関係を示した図である。ポリアミ
ドとスチレン系共重合体との配合比により、アイゾット
衝撃強度が飛躍的に向上する。
本発明は、前記の4成分を特定割合で配合することによ
り、耐衝撃性が飛躍的に向上するという知見に基づくも
のである。
本発明の樹脂組成物を得る方法としては、混練押出機、
バンバリーミキサー、ニーダー等で溶融混合する方法を
用いうる。溶融混合する順序は、全成分を同時に溶融混
合してもよいし、あらかじめ2〜3種類の成分を溶融混
合しておく方法でもよい。ポリアミド以外の成分をあら
かじめ溶融混合した後、ポリアミドと溶融混合する方法
が、物性的に好ましい場合もある。
本発明の樹脂組成物には、その成形性、物性を損なわな
い限りにおいて、他の成分、たとえば、顔料、占領、補
強材、充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、核材、
滑剤、可塑剤、帯電防止剤、他の重合体などを添加する
ことができる。
本発明の組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、
真空成形など一般に熱可塑性樹脂の公知の成形に供され
るが、特に射出成形によって得られた各種成形品が有用
である。
[実施例] 以下の実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例において評価した試験法は以下の
とおりである。
(1)アイゾット衝撃強度 ASTM D-638に準じて厚み1/8インチの試験片にノッチを
つけてアイゾット衝撃強度を測定した。
(2)引張強度及び引張伸び ASTM D-638に準じて1/8インチの厚みのダンベル片を用
いて評価した。
(3)曲げ弾性率 ASTM D-790に準じて1/8インチの厚みの試験片を用いて
測定した。
(4)熱変形温度 ASTM D-648に準じて4.6kg/cm2の荷重下で巾1/8インチ
の試験片を用いて測定した。
物性の測定は、特に記載のないものについては、成形直
後の乾燥した状態で測定を行ない、“吸湿時”と記載し
てあるものは、試験片を80℃の熱水中に5時間浸漬した
後、23℃相対湿度50%の環境で14日以上静置して平衡状
態に達せしめた後に測定を行なった。
(5)耐薬品性 アイゾット衝撃試験片をトルエン中24時間浸漬し、取り
出した後の表面状態を観察して評価した。
実施例1 (1)スチレン−ブタジエンブロック共重合体の調製 n−ブチルリチウムを重合触媒として、n−ヘキサン中
において、ブタジエンとスチレンをアニオン・ブロック
共重合することにより、ブタジエン−スチレン−ブタジ
エン−スチレンのSBSB型ブロック構造を有し、ブタジエ
ン/スチレンのテーパ部分を有するスチレン含有量が40
重量%、数平均分子量が55,000のスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体を得た。
(2)組成物の調製 ηsp/c=0.58(クロロホルム溶液で測定)のポリ(2,
6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)50重量部、ス
チレン10重量部、ジ−tert−ブチルパーオキサイド0.6
部をブレンダーでドライブレンドした混合物を2軸押出
機を用いて280℃で溶融混練下にグラフト重合して、ス
チレングラフトポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−
エーテル)を得た。このようにして得られたスチレング
ラフトポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテ
ル)10重合部と、66ナイロン(数平均分子量18000)67
重量部、スチレン−無水マレイン酸共重合体(アルコポ
リマーインコーポレイテッド製、ダイラーク232)8重
量部、スチレン−ブタジエンブロック共重合体15重量部
をブレンダーでドライブレンドした後、2軸押出機を用
いて290℃で混練し、ペレット状の樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物から射出成形にて試験片を得、物性
を測定した。アイゾット衝撃強度は80.1kg.cm/cm、引
張強度は690kg/cm2、引張伸びは85%、曲げ弾性率2200
0kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率11000kg/cm2、熱変形温度
210℃と優れた物性バランスを示し耐薬品性も良好であ
った。
実施例2 実施例1で用いたポリアミド及びスチレングラフトポリ
(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)の配合量
をそれぞれ74.5重量部及び2.5重量部とした以外は実施
例1と同様にして物性を測定した。アイゾット衝撃強度
は62.0kg・cm/cm、曲げ弾性率は22500kg/cm2、吸湿時
曲げ弾性率は9500kg/cm2と優れたものであり、他の物
性も良好であった。
実施例3 実施例1で用いたポリアミド及びスチレングラフトポリ
(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)の配合量
をそれぞれ72重量部及び5重量部とした以外は実施例1
と同様にして物性を測定した。アイゾット衝撃強度は7
9.2kg・cm/cm、曲げ弾性率は22500kg/cm2、吸湿時曲げ
弾性率は10000kg/cm2と優れたものであり、他の物性値
も良好であった。
実施例4 実施例1で用いたポリアミド及びスチレングラフトポリ
(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)の配合量
をそれぞれ59重量部及び18重量部とした以外は実施例1
と同様にして物性を測定した。アイゾット衝撃強度は6
5.1kg・cm/cm、曲げ弾性率は22000kg/cm2、吸湿時曲げ
弾性率は11500kg/cm2と優れたものであり、他の物性値
も良好であった。
比較例1 実施例1で用いたポリアミド及びスチレングラフトポリ
(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)の配合量
をそれぞれ53重量部及び25重量部と変えた以外は実施例
1と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。
スチレングラフトポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4
−エーテル)の配合量が25重量部になると、曲げ弾性率
は21500kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率は12000kg/cm2と優
れたものであったが、アイゾット衝撃強度が12.1kg・cm
/cmと低下し不十分なものであった。
比較例2 実施例1で用いたポリアミド、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体を
用い、配合量をポリアミド77重量部、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体8重量部、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体15重量部として、実施例1と同様にして物
性を測定した。アイゾット衝撃強度は16.5kg・cm/cmと
低く、曲げ弾性率は21500kg/cm2であったが、吸湿時曲
げ弾性率は7900kg/cm2と低く不十分なものであった。
実施例1〜4及び比較例1,2のアイゾット衝撃強度の
結果を図に示すと第1図のようになり、本発明の範囲内
において飛躍的に優れた耐衝撃性を示すことがわかる。
又、吸湿時曲げ弾性率はポリフェニレンエーテル系樹脂
成分の量が増すにつれて増加するが、本発明の範囲内に
おいて、耐衝撃強度と吸湿時曲げ弾性率の優れた物性バ
ランスを示す。
実施例5 (1)水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合体の調
製 n−ブチルリチウムを重合触媒とし、シクロヘキサン溶
媒中で、テトラヒドロフランをビニル含量調節剤とし
て、ブタジエンとスチレンとをアニオン・ブロック共重
合することにより、SBSのブロック構造を有し、スチレ
ン含量30重量%、ブタジエン部分のビニル含量38%、数
平均分子量75,000のスチレン−ブタジエンブロック共重
合体を得た。尚ブタジエン部分のビニル含量はハンプト
ン法で測定した。
次にこのブロック共重合体を、n−ヘキサンおよびシク
ロヘキサンの混合溶媒中で、ナフテン酸コバルトとトリ
エチルアルミニウムを触媒として、水素圧7kg/cm2、湿
度50℃で5時間水素添加を行って、ブタジエンブロック
部分の二重結合の約90%が水素添加され、スチレンブロ
ック部分のベンゼン環はほとんど水添されないで残っ
た、選択的に水添されたブロック共重合体を合成した。
触媒残渣の金属は塩酸水溶液−メタノ−ルで洗浄して除
去した。
(2)組成物の調製 スチレン系共重合体としてスチレン/メタアクリル酸メ
チル/メタアクリル酸共重合体(モノマー成分組成重量
比で45/45/10、重量平均分子量約10万)を5重量部、
ポリフェニレンエーテル系樹脂としてηsp/C=0.58
(クロロホルム溶液で測定)のポリ(2,6−ジメチルフ
ェニレン−1,4−エーテル)を5重量部、スチレン系エ
ラストマーとして実施例5(1)で合成した水素化スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体を25重量部及び実施例
1で用いた66ナイロン65重量部を用い、ブレンダーでド
ライブレンドした後、2軸押出機を用いて290℃で溶融
混練しペレット状の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組
成物から射出成形にて試験片を、得、物性を測定した。
アイゾット衝撃強度は102.6kg・cm/cm、引張強度は560k
g/cm2、引張伸びは180%、曲げ弾性率は19000kg/c
m2、吸湿時曲げ弾性率は9500kg/cm2、熱変形温度は280
℃と優れた物性バランスを示し、耐薬品性も良好であっ
た。
実施例6 実施例5で用いたポリアミド及びスチレン系共重合体の
配合量をそれぞれ68重量部及び2重量部とした以外は実
施例5と同様にして試験片を得、物性を測定した。アイ
ゾット衝撃強度は60.0kg・cm/cm、曲げ弾性率は19000kg
/cm2、吸湿時曲げ弾性率は9000kg/cm2と優れたもので
あり、他の物性も良好であった。
実施例7 実施例5で用いたポリアミド及びスチレン系共重合体の
配合量をそれぞれ60重量部及び10重量部とした以外は実
施例5と同様にして試験片を得、物性を測定した。アイ
ゾット衝撃強度は105.7kg・cm/cm、曲げ弾性率は19000k
g/cm2、吸湿時曲げ弾性率は9800kg/cm2と優れたもの
であり、他の物性も良好であった。
実施例8 実施例5で用いたポリアミド及びスチレン系共重合体の
配合量をそれぞれ55重量部及び15重量部とした以外は実
施例5と同様にして試験片を得、物性を測定した。アイ
ゾット衝撃強度は63.2kg・cm/cm、曲げ弾性率は18500kg
/cm2、吸湿時曲げ弾性率は10500kg/cm2と優れたもの
であり、他の物性も良好であった。
比較例3 実施例5で用いたポリアミド及びスチレン系共重合体の
配合量をそれぞれ50重量部及び20重量部とした以外は実
施例5と同様にして試験片を得、物性を測定した。曲げ
弾性率は20500kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率は10500kg/c
m2と優れたものであったが、アイゾット衝撃強度が9.5k
g・cm/cmと低く不十分なものであった。
比較例4 スチレン系共重合体を用いず、ポリアミドの配合量を70
重量部とした以外は、実施例5と同様にして試験片を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は5.1kg・cm/
cmと低く、曲げ弾性率は17000kg/cm2、吸湿時曲げ弾性
率は7500kg/cm2と低いものであった。
実施例5〜8及び比較例3,4のアイゾット衝撃強度の
結果を図に示すと第2図のようになり、本発明の範囲内
において飛躍的に優れた耐衝撃強度を示すことがわか
る。また、吸湿時曲げ弾性率はスチレン系共重合体の配
合量が増すにつれて増加するが、本発明の範囲内におい
て、耐衝撃強度と吸湿時曲げ弾性率の優れた物性バラン
スを示す。
実施例9 実施例5で用いたポリアミド、ポリフェニレンエーテル
系樹脂、スチレン系共重合体及びスチレン系エラストマ
ーを用い、配合量をポリアミド50重量部、芳香族ポリエ
ーテル5重量部、スチレン系共重合体10重量部、スチレ
ン系エラストマー35重量部として、実施例5と同様にし
て樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強
度は120kg・cm/cm、引張強度は490kg/cm2、引張伸びは
250%、曲げ弾性率は15000kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率
は8000kg/cm2、熱変形温度は192℃と優れた物性バラン
スを示し、耐薬品性も良好であった。
実施例10 実施例1で用いたポリアミド、ポリフェニレンエーテル
系樹脂、スチレン系共重合体及びスチレン系エラストマ
ーを用い、配合量をポリアミド75重量部、芳香族ポリエ
ーテル10重量部、スチレン系共重合体5重量部、スチレ
ン系エラストマー10重量部として、実施例1と同様にし
て樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強
度は55.1kg・cm/cm、曲げ弾性率は24500kg/cm2、吸湿
時曲げ弾性率は12500kg/cm2と優れたものであり、他の
物性も良好であった。
比較例5 実施例5で用いたポリアミド、ポリフェニレンエーテル
系樹脂、スチレン系共重合体及びスチレン系エラストマ
ーを用い、配合量をポリアミド45重量部、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂5重量部、スチレン系共重合体5重量
部、スチレン系エラストマー45重量部として、実施例5
と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。スチレ
ン系エラストマーの量が45重量部になり、ポリアミドの
量が45重量部になると、アイゾット衝撃強度は125kg・cm
/cmと良好であったが、引張強度は390kg/cm2、曲げ弾
性率は6500kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率は5500kg/cm2
熱変形温度は145℃と低下し、トルエン浸漬の耐薬品性
は、成形表面の光沢が失われ、商品価値のないものであ
った。
比較例6 実施例1で用いたポリアミド、ポリフェニレンエーテル
系樹脂、スチレン系共重合体及びスチレン系エラストマ
ーを用い、配合量をポリアミド80重量部、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂10重量部、スチレン系共重合体5重量
部、スチレン系エラストマー5重量部として、実施例1
と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。曲げ弾
性率及び吸湿時曲げ弾性率はそれぞれ26000kg/cm2、14
000kg/cm2と良好であったが、アイゾット衝撃強度は1
1.6kg・cm/cmと低下し、不十分なものであった。
実施例11 実施例1で用いたポリアミド60重量部、実施例5で用い
た芳香族ポリエーテル10重量部、実施例1で用いたスチ
レン系共重合体5重量部、実施例5で用いたスチレン系
共重合体5重量部、及び実施例5で用いたスチレン系エ
ラストマー20重量部を実施例1と同様に混練して樹脂組
成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は98.8
kg・cm/cm、引張強度は620kg/cm2、引張伸び90%、曲
げ弾性率20500kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率11000kg/c
m2、熱変形温度218℃と優れた物性バランスを有し、耐
薬品性も良好であった。
実施例12 (1)スチレン−ブタジエンラジアルテレブロック共重合
体の調製 n−ブチルリチウムを重合触媒とし、トルエン溶媒中で
スチレンを重合した後に、更に、1,3−ブタジエンを含
むトルエン溶液を添加し、加えた1,3−ブタジエンの99
%以上が重合した後に、活性を失わせることなく四塩化
ケイ素を添加し、カップリング反応を行なった。得られ
た重合体は(ポリスチレン)−(ポリブタジエン)
ケイ素型を主体とするブロック重合体であり、メルトフ
ロー(G条件)8g/10分、スチレン含有量30重量%の
ものであった。
(2)組成物の調製 実施例1で用いたポリフェニレンエーテル系樹脂15重量
部、重量平均分子量約10万のスチレンーメタアクリル酸
共重合体(成分重量比90/10)10重量部及び上記スチレ
ンーブタジエンラジアルテレブロック共重合体20重量部
をブレンダーでドライブレンドした後、2軸押出機を用
いて240℃で溶融混練し、ペレット状の組成物を得た。
得られた組成物35重量部と、実施例1で用いたポリアミ
ド65重量部をブレンダーでドライブレンドした後、2軸
押出機を用いて290℃で溶融混練して樹脂組成物を得
た。得られた樹脂組成物から射出成形にて試験片を得、
物性を測定した。アイゾット衝撃強度は90.0kg・cm/c
m、引張強度は640kg/cm2、引張伸びは70%、曲げ弾性
率は20000kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率は12000kg/cm2
熱変形温度は206℃と優れた物性バランスを有し、耐薬
品性も良好であった。
実施例13 (1)46ナイロンの調製 100のオートクレーブ中に、9.4kgのジアミノブタンを
含む水溶液20およびアジピン酸14.6kgを仕込中、撹拌
しながら徐々に昇温し、2時間で140℃まであげた。ほ
ぼ水が除かれているので50〜100mgHgの真空として、200
〜220℃に上げ、3時間縮合反応を続けた。ここで一旦
冷却し、内容物を粉砕して取り出して、200の釜に投
入し、N2ガスを10/minの速度で流しつつ260℃で4時
間加熱を続けた。生成したポリテトラメチレンアジパミ
ドは、硫酸中で(96%H2SO4、0.1重量%、20℃)測定し
たηr=3.4であった。
(2)組成物の調製 実施例15(1)で合成した46ナイロン65重量部、ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂として、ηsp/C=0.64(クロロ
ホルム溶液で測定)のポリ(2,6−ジメチルフェニレン
−1,4−エーテル)を10重量部、スチレン系エラストマ
ーとして実施例5(1)で合成した水素化スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体を20重量部及びスチレン系共重
合体として、実施例1で用いたスチレン−無水マレイン
酸共重合体5重量部とをブレンダーでドライブレンドし
た後、2軸押出機を用いて315℃で混練し、ペレット状
の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物から射出成形
にて試験片を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度
は86.2kg・cm/cm、引張強度は700kg/cm2、引張伸びは8
0%、曲げ弾性率は23000kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率は1
3000kg/cm2、熱変形温度は250℃と優れた物性バランス
を有し、耐薬品性も良好なものであった。
実施例14 (1)芳香族ナイロンの調製 100のオートクレーブ中にヘキサメチルレンジアミン1
1.6kgを含む水溶液30及びテレフタル酸8.3kgとイソフ
タル酸8.3kgの混合物を仕込み、撹拌しながら徐々に昇
温し、2時間で溶液の温度を140℃まで昇温せしめた。
次いで50〜100mgHgの減圧下に保ちつつ240℃まで昇温
し、3時間縮合反応を行なった。次いで更に温度を270
℃まで昇温させ、所定の分子量に達した後にオートクレ
ーブに窒素ガスで圧力をかけ、ストランド状ポリマーを
押出し、水冷した後カットしてペレット状のポリマーを
得た。
生成したポリフタロイルアジパミドは硫酸中(96%H2SO
4、1%溶液、20℃)測定したηrは2.3であった。
(2)組成物の調製 実施例14(1)で合成した芳香族ナイロン60重量部及び実
施例13で用いたポリフェニレンエーテル系樹脂15重量
部、スチレン系共重合体として実施例1で用いたスチレ
ン−無水マレイン酸共重合体10重量部及び実施例5(1)
で合成した水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合
体15重量部を用いて、実施例1と同様にして試験片を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は75.6kg・cm
/cm、引張強度は690kg/cm2、引張伸び65%、曲げ弾性
率は24000kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率23500kg/cm2、熱
変形温度は125℃と優れた物性バランスを有するもので
あった。
実施例15 平均分子量20000の11ナイロン65重量部、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂として実施例1で用いたスチレングラ
フトポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)
10重量部、スチレン系共重合体として実施例1で用いた
スチレン−無水マレイン酸共重合体10重量部、及びスチ
レン系エラストマーとして実施例12(1)で合成したスチ
レン−ブタジエンラジアルテレブロック共重合体15重量
部を用いて、実施例1と同様にして試験片を得、物性を
測定した。アイゾット衝撃強度は89.1kg・cm/cm、引張
強度は460kg/cm2、引っ張り伸びは400%、曲げ弾性率
は8500kg/cm2、吸湿時曲げ弾性率は8000kg/cm2、熱変
形温度は160℃と優れた物性バランスを有するものであ
った。
[発明の効果] 本発明の組成物は、上記のように、ポリアミドにスチレ
ン系エラストマー、ポリフェニレンエーテル系樹脂及び
特定のスチレン系共重合体をそれぞれ特定量配合した組
成物としたことにより、飛躍的に向上した耐衝撃性と優
れた吸湿時の曲げ弾性率を示し、更にこれらの物性とそ
の他の機械特性とのバランスがとれており、ポリアミド
の特徴である耐薬品性、耐摩耗性の特性も保持した優れ
た成形用材料であり、自動車部品、家電部品、電子部品
等広範な用途に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ポリアミドとして66ナイロン、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂としてスチレングラフトポリ(2,6−
ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)、スチレン系共
重合体としてスチレン−無水マレイン酸共重合体を8重
量%及びスチレン系エラストマーとしてスチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体を15重量%配合した際の、ポリ
アミド及びポリフェニレンエーテル系樹脂の配合量とア
イゾット衝撃強度の関係を示した図である。 第2図は、ポリアミドとして66ナイロン、芳香族ポリエ
ーテルとしてポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エ
ーテル)を5重量%、スチレン系共重合体としてスチレ
ン−メタクリル酸メチル−アクリル酸共重合体及びスチ
レン系エラストマーとして水素添加スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体を25重量%配合した際の、ポリアミ
ド及びスチレン系共重合体の配合量とアイゾット衝撃強
度の関係を示した図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリアミド50〜87重量%、 (b)ポリフェニレンエーテル系樹脂2重量%以上20重量
    %未満、 (c)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体を
    成分として含むスチレン系共重合体1〜15重量%及び (d)スチレン系エラストマー10〜40重量%より成る耐衝
    撃性ポリアミド組成物。
  2. 【請求項2】α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその
    誘導体を成分として含むスチレン系共重合体が、スチレ
    ン−無水マレイン酸共重合体である特許請求の範囲第1
    項記載の耐衝撃性ポリアミド組成物。
  3. 【請求項3】ポリフェニレンエーテル系樹脂が、ポリ
    (2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)である特
    許請求の範囲第1項記載の耐衝撃性ポリアミド組成物。
  4. 【請求項4】スチレン系エラストマーが、水素添加スチ
    レン−ブタジエンブロック共重合体である特許請求の範
    囲第1項記載の耐衝撃性ポリアミド組成物。
  5. 【請求項5】スチレン系エラストマーが、スチレン−ブ
    タジエンブロック共重合体である特許請求の範囲第1項
    記載の耐衝撃性ポリアミド組成物。
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