JPH0623218Y2 - 刈払機のカバー取付け構造 - Google Patents

刈払機のカバー取付け構造

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JPH0623218Y2
JPH0623218Y2 JP6422589U JP6422589U JPH0623218Y2 JP H0623218 Y2 JPH0623218 Y2 JP H0623218Y2 JP 6422589 U JP6422589 U JP 6422589U JP 6422589 U JP6422589 U JP 6422589U JP H0623218 Y2 JPH0623218 Y2 JP H0623218Y2
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brush cutter
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厚典 尾崎
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、刈払機(草刈機)における回転刃の上面中
央部を覆うカバーを、回転刃支持軸のケーシングに取り
付けるための構造に関するものである。
[従来の技術] 周知のように刈払機は、メインパイプの先端付近に回転
刃を備え、その刃により草を刈る作業機械である。メイ
ンパイプの後端部には回転刃の駆動部(エンジン)があ
り、その駆動力がメインパイプ内の伝動軸などを経て回
転刃に伝えられる。メインパイプの中央付近には操作ハ
ンドルが付いているので、作業者はこれを握って刈払機
を持ち、回転刃のある先端部を地上の草に向けて作業を
行う。
回転刃を支持するための軸(支持軸)は、メインパイプ
の先端に形成されたケーシング内に軸受を介し回転自在
に配備され、上記の伝動軸に接続されるとともに下端部
がそのケーシングの下方に突出している。回転刃を付け
るには、突出したその支持軸の下端部にホルダー(もし
くは座金)を装着し、これに回転刃を重ねたうえナット
などで締め付ける方法がとられる。
支持軸には刈り草が巻き付くおそれがあり、またケーシ
ングの内部にダスト(土や砂など)が侵入するのも好ま
しくないので、回転刃の上面中央部からケーシングにか
けての部分には、草およびダストを避けるためのカバー
が取り付けられる。
従来、刈払機にこうしたカバーを取り付けるのは、第3
図のような構造によるのが一般的であった。すなわち、
カバー55を、ケーシング45の外周に嵌まる環状の基端部
分55aと、それから広がるスカート状の部分55bとから形
成し、基端部分55aを含む一部を半径方向にスリット状
に切り欠くとともに、この切欠部分(図には表われな
い)を挟む一対の締付け面55d間にネジ(ボルト・ナッ
ト類)56を挿通し、カバー55をケーシング45に嵌めたう
え、そのネジ56で締め付け固定するものである。上述の
目的から、カバー55(スカート状部分55b)の先端は回
転刃70の上面に近接している。なお、図中の符号10はメ
インパイプ、30は支持軸、64はナット、65はホルダー、
66は下ホルダー、67は保護体である。
実公昭62-45546号公報には、上記締付け面およびネジの
位置を変更して刈り草がネジに絡まることをも防止した
カバーが開示されているが、カバーの取付けにネジを用
いる点や、カバーの先端を回転刃に近接させることのみ
によって刈り草およびダストの侵入防止とする点など
は、第3図の取付け構造と同じである。
[考案が解決しようとする課題] 上記公報の例を含めて、従来の刈払機のカバー取付け構
造(第3図参照)にはつぎの不都合がある。イ )カバー55を締め付けてケーシング45に取り付けるため
のネジ56が、作業中の振動や衝撃によって緩みやすい場
合がある。ネジ56の緩みはケーシング45に対するカバー
55の緩み・ガタつきとなるので、作業中に時々これを締
め直さなければならない。ロ )カバー55の先端を回転刃70に近接させて両者間のすき
間を小さくしても、やはり刈り草やダストが侵入して円
滑な回転を阻害することがあるので、カバーとしての機
能が必ずしも十分に発揮されるとはいえない。
この考案の目的は、緩んだりするおそれのあるネジを用
いないうえ、刈り草が巻き付きにくくダストに対する防
除効果の高いカバー取付け構造を提供し、上記の課題を
解決することである。
[課題を解決するための手段] この考案は、回転刃をホルダーに重ねて支持軸の下端に
装備する刈払機に対し、回転刃の上面中央部を覆うカバ
ーを支持軸のケーシングに取り付けるための構造であっ
て、ケーシングの外周に、カバーの基端部分が嵌着可
能な凹部を設け、カバーは、ゴムまたはプラスチック
などの弾性材料により、上記凹部に自身の弾性力で嵌着
可能な環状の基端部分から、先端が回転刃に近接するス
カート状部分までを、ほぼ截頭円錐形状かつ表面を滑ら
かに一体形成し、上記ホルダーには、上記カバーのス
カート状部分の内面に近接する凸部を設けたものであ
る。
[作用] この考案によれば、第一に、カバーはケーシングの外周
に設けた凹部に環状基端部分の弾性力で嵌着して取り付
けられる。すなわち、カバーやゴムやプラスチックなど
の弾性材料により形成されてその基端部分が拡縮自在で
あるため、同部分のケーシングに対する嵌め合い径を適
当に定めておけば、カバーの基端部分をケーシングの一
端から圧入し、上記凹部に対し緊縮力をもたせて取り付
けることができる。このためカバーは、締め付け用のネ
ジを用いることなく、振動等を受けても緩みやガタつき
が生じないようケーシングに固定される。また、ネジ類
を使用していないことと、截頭円錐形状で表面が滑らか
になるよう一体成形されていることから、引っ掛かりに
よる刈り草などの巻き付きが起こりにくい。
また第二に、カバーのスカート状部分の先端と回転刃と
が近接するだけでなく、カバーの同部分内面とホルダー
の凸部とが近接しているため、刈り草やダストに対する
侵入防止効果が高い。つまり、まれに刈り草またはダス
トがカバーの先端と回転刃との間のすき間を通り、支持
軸(またはケーシングの内側)に向けて入り込みそうに
なっても、それらの侵入は、カバーの内面とホルダーの
凸部との近接部分によって阻まれる。それは、カバーと
ホルダーとが近接した狭溢部においては遠心力をともな
う空気流が生じてもいるので、上記の刈り草やダストが
この部分を内向きに通る確率は極めて小さいからであ
る。
[実施例] 第1図は、この考案の第1実施例を示すもので、刈払機
における先端部の縦断面図である。図において10はメイ
ンパイプであり、この右方に操作ハンドルおよびエンジ
ン(いずれも図示せず)が備えられている。20はエンジ
ンの駆動力を回転刃70に伝えるための伝動軸、30は回転
刃70を支持するとともに伝動軸20から駆動力を受けて回
転する支持軸である。伝動軸20の先端部はベベルギア21
が連結されて軸受22で支えられており、支持軸30は、ベ
ベルギア21に噛み合うベベルギア31を嵌装したうえ軸受
32・33を介しケーシング40内に回転自在に保持されてい
る。このケーシング40は、軸受22・32・33およびベベルギ
ア21・31を内蔵して軸受ハウジングとギアケースとを兼
ねている。また図中、34は軸受33の内輪を支持軸30に固
定するためのカラー、35はオイルシールである。
支持軸30の下端部分は、スプライン30aが形成されてケ
ーシング40から下方に突出しており、ここに回転刃70が
装備されている。回転刃70を付けるには、後述するカバ
ー50をまずケーシング40に取り付け、スプライン30aに
合致する中心孔をもつホルダー60を支持軸30に通したの
ち、そのホルダー60に回転刃70を重ねて下ホルダー63で
押さえたうえ、支持軸30の先端ネジ部からナット64で締
着している。このため、ケーシング40より下方ではホル
ダー60、下ホルダー63およびナット64が、支持軸30・回
転刃70とともに回転する。なお、図示の下ホルダー63
は、前述した第3図の保護板67を兼ねた形状になってい
る。
この実施例の特徴は、刈り草やダストを避けるためのカ
バー50とその取付けに関して、下記の構造を採用した点
にある。すなわち、 カバー50については、図のように環状の基端部分50a
から円錐形に広がるスカート状部分50bまでを、ほぼ截
頭円錐形状とし、内外表面が凹凸のない平滑面になるよ
う、弾性に富む合成ゴムで一体に形成した。
ケーシング40の外周に、カバー50の基端部分50aが嵌
着する凹部40aを設けた。寸法的には、凹部40aの外径は
自然状態(嵌着前)における基端部分50aの内径よりも
やや大きくし、またケーシング40の下端部(凹部40aの
下方)の外径は基端部分50aの内径が弾性的に拡大し得
る最大寸法よりも小さくしている。
カバー50におけるスカート状部分50bについては、そ
の先端が回転刃70に対し接触しない範囲で極めて近くな
り、また内面がホルダー60の上面周縁60aに対して同様
に近接するように、寸法を定めた。
ホルダー60の上面には、カバー50の内面に極めて近接
する凸部60bを全周的に(つまり360°にわたり)設け
た。
上記・のために、カバー50は、ケーシング40の下端
より圧入して凹部40aに嵌着させることができる。この
とき、カバー50の基端部分50aは弾性的に拡径されなが
ら圧入され、凹部40aにおいて自らの弾性に基づく緊縮
力によりケーシング40に取り付けられる。一旦こうして
取り付けられると、材料が劣化して弾性を失うまで長期
間にわたり、カバー50がケーシング40に対し緩んだりガ
タついたりすることはない。
また上記・によって、外部から支持軸30またはケー
シング40の内部に向かう刈り草やダストの侵入経路に
は、カバー50の先端と回転刃70との間、そしてカバー50
の内面とホルダー60の周縁60aおよび凸部60bとの各すき
間の、合計3箇所に狭隘部ができたことになる。これら
の狭隘部で草やダストの侵入が遮られるので、支持軸30
に草が巻き付いたり、ケーシング40内のオイルシール35
やその内部の軸受33にまでダストが入ったりするといっ
た、支持軸30(および回転刃70)の回転に支障をきたす
トラブルは防止される。
つぎに、この考案の第2実施例を第2図(刈払機の要部
縦断面図)に従って説明する。同図はカバーおよびその
取付け部分のみを要部として示し、前記第1実施例(第
1図)と同一の部材には同じ符号を付している。
この実施例においても、第1実施例に示した・・
と同様の工夫を施しているが、に関連した部分など
は、下記のように一部構造を異にしている。一つは、前
記のホルダー60(第1図)に代えて座板61およびホルダ
ー62を組み合わせて使用し、座板61の周縁をケーシング
40の周面外側に立てることにより凸部61aを形成してカ
バー51の内面に近接させた点。なおホルダー62の周縁62
aも、前記ホルダー60の周縁60a(第1図)と同様に、カ
バー51の内面に近接している。そしてもう一つは、カバ
ー51の、環状の基端部分51aから伸びるスカート状部分5
1bの内面に、上記凸部61aおよび周縁62aに近づく内向き
の凸部51cを設けた点である。
したがって、カバー51が自身の弾性力に基づきケーシン
グ40に取り付けられるのは第1実施例と同じであるもの
の、刈り草やダストの侵入を遮る狭隘部については、カ
バー51の凸部51cの下面から内面に至る部分が第1実施
例に比べてさらに増えていることになる。
以上、二つの実施例を紹介したが、この考案の細部につ
いては、たとえば下記のように実施してもよい。イ )カバーを嵌着させるための凹部は、必ずしもケーシン
グの全周にわたるものでなくてよい。ケーシングの外周
に部分的に形成された凹部であっても、カバーは、その
凹部に基端部分の一部が嵌まりこむだけでケーシングの
軸方向に(もちろん半径方向にも)固定される。ロ )カバーの材料は合成ゴムに限らない。プラスチックあ
るいは他の材料でも、上述のようにしてケーシングに嵌
着できるだけの弾性を有するものなら使用できる。ただ
し、刈り草により簡単に変形したりしないだけの剛性は
必要である。
[考案の効果] この考案のカバー取付け構造により、つぎの効果が得ら
れる。
a)カバーを自身の弾性に基づいて取り付けるので、長期
間にわたって、緩んだりケーシングに対しガタついたり
することがない。また取付け用のネジなどが不要なので
刈払機の運転中に脱落する部品がないうえ、カバーの形
状がほぼ截頭円錐でその内外表面が凹凸のない平滑面で
あるため、カバーに刈り草の絡みつくことが少ない。
b)カバーの先端と回転刃との間だけでなく、カバーの内
面とホルダーの凸部とが近接しているため、刈り草やダ
ストに対する侵入防止効果が高い。
c)上記のa)・b)に基づき、草刈り作業の能率が向上す
る。
d)ネジの締付け面などをカバーに形成する必要がないう
え、ネジが不要な分だけ部品点数が減り取付け作業も容
易になるので、刈払機の製造コストが下がる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案の第1実施例を示す刈払機先端部の縦
断面図、第2図は第2実施例を示す刈払機の要部縦断面
図である。また第3図は、従来のカバー取付け構造を示
すもので、刈払機先端部の一部を断面視した図である。 10……メインパイプ、30……支持軸、40……ケーシン
グ、40a……凹部、50・51……カバー、50a・51a……環状
基端部分、50b・51b……スカート状部分、60・62……ホル
ダー、60b・61a……凸部、70……回転刃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転刃をホルダーに重ねて支持軸の下端に
    装備する刈払機に対し、回転刃の上面中央部を覆うカバ
    ーを支持軸のケーシングに取り付けるための構造であっ
    て、 上記ケーシングの外周に、カバーの基端部分が嵌着可能
    な凹部を設け、 カバーは、ゴムまたはプラスチックなどの弾性部材によ
    り、上記凹部に自身の弾性力で嵌着可能な環状の基端部
    分から、先端が回転刃に近接するスカート状部分まで
    を、ほぼ截頭円錐形状かつ表面を滑らかにして一体形成
    し、 上記ホルダーには、上記カバーのスカート状部分の内面
    に近接する凸部を設けた ことを特徴とする刈払機のカバー取付け構造。
JP6422589U 1989-05-31 1989-05-31 刈払機のカバー取付け構造 Expired - Lifetime JPH0623218Y2 (ja)

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JP6422589U JPH0623218Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 刈払機のカバー取付け構造

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Publication Number Publication Date
JPH035326U JPH035326U (ja) 1991-01-18
JPH0623218Y2 true JPH0623218Y2 (ja) 1994-06-22

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JP (1) JPH0623218Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210146510A (ko) * 2020-05-27 2021-12-06 박정태 예초기 칼날 안전장치의 결합구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210146510A (ko) * 2020-05-27 2021-12-06 박정태 예초기 칼날 안전장치의 결합구조

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JPH035326U (ja) 1991-01-18

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