JPH0623146B2 - N,n−ジエチルアニリン類の製法 - Google Patents

N,n−ジエチルアニリン類の製法

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JPH0623146B2
JPH0623146B2 JP947186A JP947186A JPH0623146B2 JP H0623146 B2 JPH0623146 B2 JP H0623146B2 JP 947186 A JP947186 A JP 947186A JP 947186 A JP947186 A JP 947186A JP H0623146 B2 JPH0623146 B2 JP H0623146B2
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ethyl chloride
acid binder
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明 梶川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はN,N−ジエチルアニリン類の製法に関するもの
であり、詳しくは、水溶媒中でエチルクロライドを用い
て、アニリン類をジアルキル化することによりN,N−ジ
エチルアニリン類を製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
下記一般式〔II〕 (式中、Xは水素原子又は低級アルコキシ基を示し、R
は低級アルキル基を示す)で表わされるN,N−ジエチル
アニリン類はモノアゾ染料のカツプリング成分として有
用なものであり、通常、下記一般式〔I〕 (式中、X及びRは前記一般式〔II〕におけると同義を
示す)で表わされるアニリン類を酸結合剤の存在下、ア
ルキル化剤によりジアルキル化する方法が採られてい
る。
この方法では、アルキル化剤として、エチルハライドを
用いることが考えられるが、エチルハライドとして例え
ば、エチルブロマイドを用いた場合には、反応性は良好
であるが、副生物の生成が多い上、原料コストが高いと
いう欠点がある、また、例えば、エチルクロライドを用
いた場合には、原料コストは低いが、反応性は悪く、無
触媒では反応が殆んど進行しないので、ヨウ化カリなど
の高価な触媒を併用する必要があり、更に、水溶媒で反
応を実施する場合には、エチルクロライドの加水分解が
著しいと言う欠点がある。
そのため、工業的な製造法において、エチルハライド、
特に、エチルクロライドをアルキル化剤として用いるこ
とは難しく、従来、この種のアルキル化剤としては、エ
チルハライドに比べて高価であるがジエチル硫酸が代表
的に用いられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、アルキル化剤としてエチルクロライドを用
い、しかも、水溶媒中にて例えば、ヨウ化カリなどの触
媒を用いなくても、目的とするN,N−ジエチルアニリン
類を高収率で得ることのできる方法の提供を目的とする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、下記一般式〔I〕 (式中、Xは水素原子又は低級アルコキシ基を示し、R
は低級アルキル基を示す)で表わされるアニリン類を、
エチルクロライドを用いて、酸結合剤の存在下、ジアル
キル化することにより、下記一般式〔II〕 (式中、X及びRは、上記一般式〔I〕におけると同義
を示す)で表わされるN,N−ジエチルアニリン類を製造
する方法において、溶媒として水を用い、酸結合剤とし
てマグネシウムもしくはカルシウムの酸化物または水酸
化物を用い、且つ、反応原料、酸結合剤及び水溶媒を一
括して反応器に仕込み、密封下、80〜150℃の温度
で加圧系にて回分反応を行なうことを特徴とするN,N−
ジエチルアニリン類の製法を要旨とするものである。
本発明は、上記のとおり、アルキル化剤としてエチルク
ロライドを用いて、アニリン類を水溶媒中でアルキル化
することによりN,N−ジエチルアニリン類を製造する方
法において、酸結合剤として、マグネシウムもしくはカ
ルシウムの酸化物または水酸化物を用いることを特徴と
するものである。上記製造方法において、酸結合剤とし
て例えば苛性アルカリ又は炭酸アルカリを用いた場合に
は、エチルクロライドの加水分解が大きい上、原料のア
ニリン類のアシルアミノ基の一部も加水分解を受け、更
に、アニリン類の4級化物の副生量が多くなり、高収率
で目的とするN,N−ジエチルアニリン類を得ることがで
きない。
本発明の酸結合剤の使用量としては、エチルクロライド
に対して、通常、0.3〜0.45モル倍の範囲であることが
望ましい。一般的に酸結合剤の使用量はその理論量より
も若干、過剰量を用いるが、本発明の場合には、理論量
である0.5モル倍を超えると、アニリン類の4級化物が
多く副生するので好ましくない。
前記一般式〔I〕で示される原料のアニリン類としては
例えば、m−アセチルアミノアニリン、2−メトキシ−
5−アセチルアミノアニリン、2−エトキシ−5−アセ
チルアミノアニリンなどが代表的に挙げられる。
エチルクロライドの使用量としては、上記アニリン類に
対して、2.4〜3モル倍の範囲が挙げられ、この使用量
が少ない場合には、無触媒でN,N−ジエチルアニリン類
を良好に得ることができず、逆に、あまり多くても効果
に変りはないので経済的でない。また、本発明では、後
述するように、密封下、高温で系内を加圧系として反応
を実施するが、エチルクロライドの沸点は約13℃であ
り、このエチルクロライドの使用量により反応系の圧力
が変化するので、エチルクロライドの使用量は反応条件
に影響を与えることになる。
水溶媒の使用量としては、通常、上記アニリン類に対し
て、2〜4重量倍の範囲が挙げられる。
また、本発明は上述の反応原料、酸結合剤及び水溶媒を
反応器に一括して仕込み、密封下、80〜150℃、好
ましくは90〜140℃の温度で回分反応を行なうもの
であるが、反応温度があまり低い場合には、アルキル化
反応が良好に進行せず、逆に、あまり高い場合には、副
生物の生成が多くなるので好ましくない。この反応温度
においては、反応系の圧力は必然的に加圧系となり、そ
の圧力は通常、2〜10kg/cm2程度になるので、本発
明では反応器として耐圧反応器を用いる必要がある。ま
た、反応時間は反応温度やエチルクロライドの使用量な
どによつて多少異なるが、通常、5〜20時間程度であ
る。
なお、本発明では触媒を用いなくても良好な反応を実施
することができるので、工業的に望ましくは、触媒を用
いないで実施する。
本発明の反応を実施するための具体的方法としては、通
常、攪拌機と温度調節器とを有する耐圧反応器に、反応
原料、酸結合剤及び水溶媒を例えば、10℃以下の低温
で仕込んだ後、反応器内を密封し、次いで、系内の温度
を前記反応温度まで加熱し、攪拌下、所定時間、反応さ
せることにより実施することができる。
反応終了後の混合物は、反応器を放圧した後、通常、不
活性ガスを流通させることにより未反応のエチルクロラ
イドをパージし、次いで、酸結合剤により副生した無機
塩及び副生物であるアニリン類の4級化物を含む水相と
目的生成物であるN,N−ジエチルアニリン類よりなる油
相とに分液される。そして、この油相は必要に応じて、
更に水洗することにより高純度品とすることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、水溶媒中で、エチルクロライドを用い
て、前示一般式〔I〕で示されるアニリン類をアルキル
化しても、無触媒で良好に反応が進行し、エチルクロラ
イドの加水分解及び原料アニリン類のアシルアミノ基の
加水分解も抑制され、目的とするN,N−ジエチルアニリ
ン類を高純度で、しかも、高収率で得ることができるの
で、本発明は工業的に極めて有意義なものである。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、以
下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜5及び比較例1〜3 攪拌機及び温度調節器を備えた500mlオートクレーブ
に、m−アセチルアミノアニリン75.6g(0.5モル)、
エチルクロライド85g(1.3モル)、水189ml及び
第1表に示す酸結合剤を仕込み、系内を密封した後、第
1表に示す温度に加熱昇温し、同温度で攪拌下、10時
間反応を行なつた。
反応終了後、反応器を放圧し、液相部に窒素ガスを5分
間流通した後、水76gを加え、次いで、静置分液によ
り油相と水相とを分離した。
ここで回収された油相を液体クロマトグラフイーで分析
することにより、m−アセチルアミノアニリンに対する
目的生成物(m−アセチルアミノ−N,N−ジエチルアニ
リン)の収率を求め、その結果を第1表に示す。なお、
反応時における反応系の最高圧力を第1表に併記する。
実施例6〜9及び比較例4〜5 実施例1の方法において、m−アセチルアミノアニリン
を同モルの2−メトキシ−5−アセチルアミノアニリン
に代え、また、第2表に示す酸結合剤及び反応条件にて
同様な方法で反応を行なつた場合の結果を第2表に示
す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕 (式中、Xは水素原子又は低級アルコキシ基を示し、R
    は低級アルキル基を示す)で表わされるアニリン類を、
    エチルクロライドを用いて、酸結合剤の存在下、ジアル
    キル化することにより、下記一般式〔II〕 (式中、X及びRは、上記一般式〔I〕におけると同義
    を示す)で表わされるN,N−ジエチルアニリン類を製造
    する方法において、溶媒として水を用い、酸結合剤とし
    てマグネシウムもしくはカルシウムの酸化物または水酸
    化物を用い、且つ、反応原料、酸結合剤及び水溶媒を一
    括して反応器に仕込み、密封下、80〜150℃の温度
    で加圧系にて回分反応を行なうことを特徴とするN,N−
    ジエチルアニリン類の製法。
  2. 【請求項2】エチルクロライドの使用量がアニリン類に
    対して、2.4〜3モル倍であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のN,N−ジエチルアニリン類の製
    法。
  3. 【請求項3】酸結合剤の使用量がエチルクロライドに対
    して、0.3〜0.45モル倍であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のN,N−ジエチルアニリンの製法。
  4. 【請求項4】反応を無触媒で実施することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のN,N−ジエチルアニリンの
    製法。
JP947186A 1986-01-20 1986-01-20 N,n−ジエチルアニリン類の製法 Expired - Lifetime JPH0623146B2 (ja)

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