JPH06230457A - カメラ - Google Patents
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- JPH06230457A JPH06230457A JP5037497A JP3749793A JPH06230457A JP H06230457 A JPH06230457 A JP H06230457A JP 5037497 A JP5037497 A JP 5037497A JP 3749793 A JP3749793 A JP 3749793A JP H06230457 A JPH06230457 A JP H06230457A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B9/00—Exposure-making shutters; Diaphragms
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Diaphragms For Cameras (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めて簡素かつ安価な手段により構成され
た、絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上げ、セルフタイ
マ、及びシャッタを備えたカメラを提供することを目的
としている。 【構成】 形状記憶合金からなる駆動部材により少なく
とも2点間を変位できるようにしたアクチュエータを有
する絞り機構、焦点調節機構、変倍機構、自動巻き上げ
機構、セルフタイマ機構、及びシャッタ機構を備えるこ
とにより、簡潔かつ安価な機構で、絞り、焦点調節、変
倍、自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタ機能を
備えたカメラを実現できるようにしたものである。
た、絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上げ、セルフタイ
マ、及びシャッタを備えたカメラを提供することを目的
としている。 【構成】 形状記憶合金からなる駆動部材により少なく
とも2点間を変位できるようにしたアクチュエータを有
する絞り機構、焦点調節機構、変倍機構、自動巻き上げ
機構、セルフタイマ機構、及びシャッタ機構を備えるこ
とにより、簡潔かつ安価な機構で、絞り、焦点調節、変
倍、自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタ機能を
備えたカメラを実現できるようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルム一体型カメ
ラ、簡易カメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラ、計測
機器用カメラなど、各種のカメラの改良に関するもので
ある。
ラ、簡易カメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラ、計測
機器用カメラなど、各種のカメラの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラ(スティルカメラ、フィ
ルム一体型カメラ、ビデオカメラなど)は、露出、ピン
ト位置、変倍(ズーミング)、などの撮影条件を最適に
制御するために、各種の制御手段を備えている。この種
の制御手段は、カメラの性能を向上するには、より精密
で複雑な機能を実現できる機構が必要となるが、その反
面で、カメラ本体の重量増、組立工程の複雑化、コスト
アップなどを防ぐ意味では、これらの機構を省略する
か、より簡潔な構成にすることが望まれている。
ルム一体型カメラ、ビデオカメラなど)は、露出、ピン
ト位置、変倍(ズーミング)、などの撮影条件を最適に
制御するために、各種の制御手段を備えている。この種
の制御手段は、カメラの性能を向上するには、より精密
で複雑な機能を実現できる機構が必要となるが、その反
面で、カメラ本体の重量増、組立工程の複雑化、コスト
アップなどを防ぐ意味では、これらの機構を省略する
か、より簡潔な構成にすることが望まれている。
【0003】特に、近年普及の著しいフィルム一体型カ
メラにおいては、これらの制御手段を可能な限り簡素化
することが望ましい。このため、現在市販されているフ
ィルム一体型カメラは、絞り機構を持たない固定露出方
式が主流になっている。この場合、カメラの固定露出
は、光量の少ない室内撮影に供されるケースも想定し
て、露出アンダーよりは露出オーバーになる傾向が多く
なるような条件に固定されている。これは、一般に写真
フィルムは、露出アンダー域より露出オーバー域の方が
ラチチュード(フィルムの記録再現能力)が広いという
特性を持っていることによっている。
メラにおいては、これらの制御手段を可能な限り簡素化
することが望ましい。このため、現在市販されているフ
ィルム一体型カメラは、絞り機構を持たない固定露出方
式が主流になっている。この場合、カメラの固定露出
は、光量の少ない室内撮影に供されるケースも想定し
て、露出アンダーよりは露出オーバーになる傾向が多く
なるような条件に固定されている。これは、一般に写真
フィルムは、露出アンダー域より露出オーバー域の方が
ラチチュード(フィルムの記録再現能力)が広いという
特性を持っていることによっている。
【0004】スナップ写真など日常的撮影では、明るい
夏の屋外やスキー場のゲレンデなどのように、露出オー
バーになる撮影場所も少なくないため、軽量、小型、か
つ安価な絞り機構を備えたフィルム一体型カメラが望ま
しいが、絞り機構は構造が複雑であり、しかも絞り羽根
など各種の可動部品を駆動するモータが必要であるな
ど、コストアップ要因となる問題が山積しており、商品
として実現したものはないのが実情である。
夏の屋外やスキー場のゲレンデなどのように、露出オー
バーになる撮影場所も少なくないため、軽量、小型、か
つ安価な絞り機構を備えたフィルム一体型カメラが望ま
しいが、絞り機構は構造が複雑であり、しかも絞り羽根
など各種の可動部品を駆動するモータが必要であるな
ど、コストアップ要因となる問題が山積しており、商品
として実現したものはないのが実情である。
【0005】また、同様な理由で、フィルム一体型カメ
ラや低価格カメラでは、大半が自動焦点調節調節機構を
持たない固定焦点方式である。即ち、数メートル前方に
設定された標準位置の被写体と、その前後の被写界深度
内では合焦状態となるが、それ以外の領域(近接位置と
遠方位置)ではピントの合わないカメラが主流を占めて
いる。人物や風景を対象とした標準的な記念撮影では、
こうした固定焦点式もそれなりに実用的ではあるが、現
行のように安価であるならば、より良いピント状態を選
択できるカメラを望む声は非常に強かった。ところが、
自動焦点調節機構は、前述の絞り機構と同程度かそれ以
上に精密で複雑な機構が必要であるから、安価なフィル
ム一体型カメラとしてこの種の機能を備えた商品は、以
前として実現していない。
ラや低価格カメラでは、大半が自動焦点調節調節機構を
持たない固定焦点方式である。即ち、数メートル前方に
設定された標準位置の被写体と、その前後の被写界深度
内では合焦状態となるが、それ以外の領域(近接位置と
遠方位置)ではピントの合わないカメラが主流を占めて
いる。人物や風景を対象とした標準的な記念撮影では、
こうした固定焦点式もそれなりに実用的ではあるが、現
行のように安価であるならば、より良いピント状態を選
択できるカメラを望む声は非常に強かった。ところが、
自動焦点調節機構は、前述の絞り機構と同程度かそれ以
上に精密で複雑な機構が必要であるから、安価なフィル
ム一体型カメラとしてこの種の機能を備えた商品は、以
前として実現していない。
【0006】全く同様な理由で、変倍、自動巻き上げ、
セルフタイマ等の機構についてもフィルム一体型カメラ
では採用されておらず、また一般のカメラにおいても、
大幅な簡素化が望まれていた。
セルフタイマ等の機構についてもフィルム一体型カメラ
では採用されておらず、また一般のカメラにおいても、
大幅な簡素化が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカメラにお
いて、絞り機構や焦点調節機構を簡素化する上で、最大
の問題点は、駆動源としてモータを使用しなければなら
ないという点にあった。即ち、一般の電動回転モータ
は、磁界発生のためのコイルを備えたステータと、該磁
界との相互作用により回転するロータを備えているため
に重量が重く、専有スペースが大であり、しかも高価で
あるという欠点を有していた。こうした事情は、直動型
のリニアモータでも全く同じである。また、近年開発さ
れた超音波モータは、コイルを使用しないため軽量だが
高価であり、精密組み立てが必要となるなど、フィルム
一体型カメラなどの簡易カメラに適用することは極めて
困難であった。
いて、絞り機構や焦点調節機構を簡素化する上で、最大
の問題点は、駆動源としてモータを使用しなければなら
ないという点にあった。即ち、一般の電動回転モータ
は、磁界発生のためのコイルを備えたステータと、該磁
界との相互作用により回転するロータを備えているため
に重量が重く、専有スペースが大であり、しかも高価で
あるという欠点を有していた。こうした事情は、直動型
のリニアモータでも全く同じである。また、近年開発さ
れた超音波モータは、コイルを使用しないため軽量だが
高価であり、精密組み立てが必要となるなど、フィルム
一体型カメラなどの簡易カメラに適用することは極めて
困難であった。
【0008】この発明は上記の点に鑑み、極めて簡素か
つ安価な手段により構成された、絞り、焦点調節、変
倍、自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタを備え
たカメラを提供することを目的としている。
つ安価な手段により構成された、絞り、焦点調節、変
倍、自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタを備え
たカメラを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明のカメラは、形状記憶合金からなる駆動
部材により少なくとも2点間を変位できるようにしたア
クチュエータを有する絞り機構を備え、簡潔かつ安価な
機構で絞り機能を実現できるようにしたものである。
め、第1の発明のカメラは、形状記憶合金からなる駆動
部材により少なくとも2点間を変位できるようにしたア
クチュエータを有する絞り機構を備え、簡潔かつ安価な
機構で絞り機能を実現できるようにしたものである。
【0010】また、第2の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する合焦機構を備え、
簡潔かつ安価な機構で合焦機能を実現できるようにした
ものである。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する合焦機構を備え、
簡潔かつ安価な機構で合焦機能を実現できるようにした
ものである。
【0011】また、第3の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する変倍機構を備え、
簡潔かつ安価な機構で変倍機能を実現できるようにした
ものである。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する変倍機構を備え、
簡潔かつ安価な機構で変倍機能を実現できるようにした
ものである。
【0012】また、第4の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するセルフタイマ機構
を備え、簡潔かつ安価な機構でセルフタイマ機能を実現
できるようにしたものである。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するセルフタイマ機構
を備え、簡潔かつ安価な機構でセルフタイマ機能を実現
できるようにしたものである。
【0013】また、第5の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する自動巻き上げ機構
を備え、簡潔かつ安価な機構で自動巻き上げ機能を実現
できるようにしたものである。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する自動巻き上げ機構
を備え、簡潔かつ安価な機構で自動巻き上げ機能を実現
できるようにしたものである。
【0014】また、第6の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するシャッタ機構を備
え、簡潔かつ安価な機構でシャッタ機能を実現できるよ
うにしたものである。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するシャッタ機構を備
え、簡潔かつ安価な機構でシャッタ機能を実現できるよ
うにしたものである。
【0015】また、第7の発明のカメラは、前記アクチ
ュエータが、2つの位置に安定点を有する板バネに、一
方の安定点から他方の安定点へと移動するように前記駆
動部材を設けてなるものとし、板バネと形状記憶合金製
部材だけを主たる構成要素として、絞り、焦点調節、変
倍、自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタなどの
機能を実現できるようにしたものである。
ュエータが、2つの位置に安定点を有する板バネに、一
方の安定点から他方の安定点へと移動するように前記駆
動部材を設けてなるものとし、板バネと形状記憶合金製
部材だけを主たる構成要素として、絞り、焦点調節、変
倍、自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタなどの
機能を実現できるようにしたものである。
【0016】また、第8の発明は、前記形状記憶合金か
らなる駆動部材が、その通電量に応じて変位する金属細
線であるものとし、極めて簡潔な構成により、形状記憶
効果を電気的に制御できるようにしたものである。
らなる駆動部材が、その通電量に応じて変位する金属細
線であるものとし、極めて簡潔な構成により、形状記憶
効果を電気的に制御できるようにしたものである。
【0017】また、第9の発明は、前記形状記憶部材
を、通電時間のデューティー比制御により任意の点で位
置決めできるように構成し、極めて簡潔な構成により、
無段階で制御可能な絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上
げ、セルフタイマ、及びシャッタなどの機能を実現でき
るようにしたものである。
を、通電時間のデューティー比制御により任意の点で位
置決めできるように構成し、極めて簡潔な構成により、
無段階で制御可能な絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上
げ、セルフタイマ、及びシャッタなどの機能を実現でき
るようにしたものである。
【0018】
【作用】第1の発明において、絞り羽根は、第1変位点
が小絞り開口、第2変位点が開放開口に対応するように
構成されている。この絞り羽根は、形状記憶合金からな
る駆動部材を備えたアクチュエータにより、カメラ周囲
の光量に応じて移動されるので、極めて簡潔な構成によ
り自動絞り機能を備えたカメラが実現される。特に、第
7の発明により、2つの位置に安定点を有する板バネ
に、一方の安定点から他方の安定点へと移動するように
前記駆動部材を設けることで、極めて簡潔なアクチュエ
ータが構成される。ここで、第8の発明により、形状記
憶合金からなる駆動部材は金属細線であり、通電時の発
熱によって形状記憶効果がもたらされ、その通電量の多
寡により回復、復帰速度が調整されるから、その駆動回
路は極めて簡潔な回路からなる。また、第9の発明によ
り、通電量を、通電電流のON時間のDUTY比によっ
て制御すれば、2つの変位点の間の任意の点での位置決
めがなされることになる。
が小絞り開口、第2変位点が開放開口に対応するように
構成されている。この絞り羽根は、形状記憶合金からな
る駆動部材を備えたアクチュエータにより、カメラ周囲
の光量に応じて移動されるので、極めて簡潔な構成によ
り自動絞り機能を備えたカメラが実現される。特に、第
7の発明により、2つの位置に安定点を有する板バネ
に、一方の安定点から他方の安定点へと移動するように
前記駆動部材を設けることで、極めて簡潔なアクチュエ
ータが構成される。ここで、第8の発明により、形状記
憶合金からなる駆動部材は金属細線であり、通電時の発
熱によって形状記憶効果がもたらされ、その通電量の多
寡により回復、復帰速度が調整されるから、その駆動回
路は極めて簡潔な回路からなる。また、第9の発明によ
り、通電量を、通電電流のON時間のDUTY比によっ
て制御すれば、2つの変位点の間の任意の点での位置決
めがなされることになる。
【0019】第2の発明において、撮影レンズを備えた
鏡胴は、第1変位点が近距離、第2変位点が無限遠に対
応するように構成されている。この鏡胴は、形状記憶合
金からなる駆動部材を備えたアクチュエータにより、カ
メラ周囲の測距部からの出力に応じて移動されるので、
極めて簡潔な構成により自動合焦機能を備えたカメラが
実現される。特に、第7の発明により、2つの位置に安
定点を有する板バネに、一方の安定点から他方の安定点
へと移動するように前記駆動部材を設けることで、極め
て簡潔なアクチュエータが構成される。ここで、第8の
発明により、形状記憶合金からなる駆動部材は金属細線
であり、通電時の発熱によって形状記憶効果がもたらさ
れ、その通電量の多寡により回復、復帰速度が調整され
るから、その駆動回路は極めて簡潔な回路からなる。ま
た、第9の発明により、通電量を、通電電流のON時間
のDUTY比によって制御すれば、2つの変位点の間の
任意の点での位置決めがなされることになる。
鏡胴は、第1変位点が近距離、第2変位点が無限遠に対
応するように構成されている。この鏡胴は、形状記憶合
金からなる駆動部材を備えたアクチュエータにより、カ
メラ周囲の測距部からの出力に応じて移動されるので、
極めて簡潔な構成により自動合焦機能を備えたカメラが
実現される。特に、第7の発明により、2つの位置に安
定点を有する板バネに、一方の安定点から他方の安定点
へと移動するように前記駆動部材を設けることで、極め
て簡潔なアクチュエータが構成される。ここで、第8の
発明により、形状記憶合金からなる駆動部材は金属細線
であり、通電時の発熱によって形状記憶効果がもたらさ
れ、その通電量の多寡により回復、復帰速度が調整され
るから、その駆動回路は極めて簡潔な回路からなる。ま
た、第9の発明により、通電量を、通電電流のON時間
のDUTY比によって制御すれば、2つの変位点の間の
任意の点での位置決めがなされることになる。
【0020】第3の発明において、2つの鏡胴は、第1
変位点がワイド、第2変位点が開放開口が対応するよう
に構成されている。これらの鏡胴は、形状記憶合金から
なる駆動部材を備えたアクチュエータにより、切替え選
択ボタンの指令に応じて移動されるので、極めて簡潔な
構成により変倍機能を備えたカメラが実現される。特
に、第7の発明により、2つの位置に安定点を有する板
バネに、一方の安定点から他方の安定点へと移動するよ
うに前記駆動部材を設けることで、極めて簡潔なアクチ
ュエータが構成される。ここで、第8の発明により、形
状記憶合金からなる駆動部材は金属細線であり、通電時
の発熱によって形状記憶効果がもたらされ、その通電量
の多寡により回復、復帰速度が調整されるから、その駆
動回路は極めて簡潔な回路からなる。また、第9の発明
により、通電量を、通電電流のON時間のDUTY比に
よって制御すれば、2つの変位点の間の任意の点での位
置決めがなされることになる。
変位点がワイド、第2変位点が開放開口が対応するよう
に構成されている。これらの鏡胴は、形状記憶合金から
なる駆動部材を備えたアクチュエータにより、切替え選
択ボタンの指令に応じて移動されるので、極めて簡潔な
構成により変倍機能を備えたカメラが実現される。特
に、第7の発明により、2つの位置に安定点を有する板
バネに、一方の安定点から他方の安定点へと移動するよ
うに前記駆動部材を設けることで、極めて簡潔なアクチ
ュエータが構成される。ここで、第8の発明により、形
状記憶合金からなる駆動部材は金属細線であり、通電時
の発熱によって形状記憶効果がもたらされ、その通電量
の多寡により回復、復帰速度が調整されるから、その駆
動回路は極めて簡潔な回路からなる。また、第9の発明
により、通電量を、通電電流のON時間のDUTY比に
よって制御すれば、2つの変位点の間の任意の点での位
置決めがなされることになる。
【0021】第4の発明において、シャッタに連動する
スイッチは、形状記憶合金からなる駆動部材の回復終了
点の近傍適所に設けられており、駆動部材が回復を開始
してから終了するまでの時間遅れでオンとなる。駆動部
材の回復時間とスイッチの取り付け位置でタイマが設定
できるため、極めて簡潔な構成によりセルフタイマ機能
を備えたカメラが実現される。ここで、第8の発明によ
り、形状記憶合金からなる駆動部材は金属細線であり、
通電時の発熱によって形状記憶効果がもたらされ、その
通電量の多寡により回復、復帰速度が調整されるから、
その駆動回路は極めて簡潔な回路からなる。
スイッチは、形状記憶合金からなる駆動部材の回復終了
点の近傍適所に設けられており、駆動部材が回復を開始
してから終了するまでの時間遅れでオンとなる。駆動部
材の回復時間とスイッチの取り付け位置でタイマが設定
できるため、極めて簡潔な構成によりセルフタイマ機能
を備えたカメラが実現される。ここで、第8の発明によ
り、形状記憶合金からなる駆動部材は金属細線であり、
通電時の発熱によって形状記憶効果がもたらされ、その
通電量の多寡により回復、復帰速度が調整されるから、
その駆動回路は極めて簡潔な回路からなる。
【0022】第5の発明において、巻き上げ機構に連係
するスプロケットは、第1変位点に歯の始点、第2変位
点に歯の終点が対応するように構成されている。このス
プロケットは、形状記憶合金からなる駆動部材を備えた
アクチュエータにより、シャッタ機構に連動して1コマ
分の歯数を送るように移動されるので、極めて簡潔な構
成により自動巻き上げ機構を備えたカメラが実現され
る。ここで、第8の発明により、形状記憶合金からなる
駆動部材は金属細線であり、通電時の発熱によって形状
記憶効果がもたらされ、1コマ分の歯数送りは、パルス
発生部の通電パルス数により制御されるので、その駆動
回路は極めて簡潔な回路からなる。
するスプロケットは、第1変位点に歯の始点、第2変位
点に歯の終点が対応するように構成されている。このス
プロケットは、形状記憶合金からなる駆動部材を備えた
アクチュエータにより、シャッタ機構に連動して1コマ
分の歯数を送るように移動されるので、極めて簡潔な構
成により自動巻き上げ機構を備えたカメラが実現され
る。ここで、第8の発明により、形状記憶合金からなる
駆動部材は金属細線であり、通電時の発熱によって形状
記憶効果がもたらされ、1コマ分の歯数送りは、パルス
発生部の通電パルス数により制御されるので、その駆動
回路は極めて簡潔な回路からなる。
【0023】第6の発明において、第1の形状記憶合金
からなる駆動部材の変位によってシャッタ動作をトリガ
ー、第2の形状記憶合金からなる駆動部材の変位によっ
てシャッタをチャージすることにより、極めて簡潔な構
成のアクチュエータからなるシャッタ機構を備えたカメ
ラが実現される。ここで、第8の発明により、形状記憶
合金からなる2本の駆動部材は金属細線であり、通電時
の発熱によって形状記憶効果がもたらされ、スイッチの
オン、オフにより制御されるので、その駆動回路は極め
て簡潔な回路からなる。
からなる駆動部材の変位によってシャッタ動作をトリガ
ー、第2の形状記憶合金からなる駆動部材の変位によっ
てシャッタをチャージすることにより、極めて簡潔な構
成のアクチュエータからなるシャッタ機構を備えたカメ
ラが実現される。ここで、第8の発明により、形状記憶
合金からなる2本の駆動部材は金属細線であり、通電時
の発熱によって形状記憶効果がもたらされ、スイッチの
オン、オフにより制御されるので、その駆動回路は極め
て簡潔な回路からなる。
【0024】
【実施例】形状記憶合金(Shape Memory Alloy.以下S
MAという)は、それ自身の温度によって材料自体の形
状が変化(変位)する材料であり、新しい機能材料とし
て脚光を浴びている。まず、その原理動作について簡単
に説明する。
MAという)は、それ自身の温度によって材料自体の形
状が変化(変位)する材料であり、新しい機能材料とし
て脚光を浴びている。まず、その原理動作について簡単
に説明する。
【0025】図1に示す原理説明図において、1本の細
線であるSMAの下端には、重さWのおもりが吊り下げ
られている。このSMAの両端にリード線をつないで電
流I0 を流すと、SMA自体が電気抵抗によるジュール
熱によって発熱し、回復変位と呼ばれる量だけおもりに
逆らって収縮する(図中、矢印の回復方向)。次に、通
電を止めると自然放熱によりSMAが冷えて伸長し、も
との位置に戻る(図中、矢印の復帰方向)。
線であるSMAの下端には、重さWのおもりが吊り下げ
られている。このSMAの両端にリード線をつないで電
流I0 を流すと、SMA自体が電気抵抗によるジュール
熱によって発熱し、回復変位と呼ばれる量だけおもりに
逆らって収縮する(図中、矢印の回復方向)。次に、通
電を止めると自然放熱によりSMAが冷えて伸長し、も
との位置に戻る(図中、矢印の復帰方向)。
【0026】このような回復変位と復帰変位を有するS
MA細線を定電流で発熱した場合の測定例を図2に示
す。図において、横軸は時間を、縦軸は回復変位とその
速度、及び通電を止めた時にもとの位置に復帰するまで
の速度をそれぞれ表し、一定周囲温度条件下でおもりW
の重量を変えた時の変位特性をまとめたものである。こ
の図から、おおまかな傾向として、SMAは通電量が所
定の電流値に達すると回復を始めるが、その「回復変位
量」は、通電量を増やしてもあまり変わらない。これに
対し、「回復速度」は通電する電流値とほぼ比例関係に
あることがわかる。また「復帰速度」は電流値とはほぼ
無関係である。また、重さWの影響は、図2に示すよう
な50〜200gの範囲内では、主だった特徴がみられ
ない。
MA細線を定電流で発熱した場合の測定例を図2に示
す。図において、横軸は時間を、縦軸は回復変位とその
速度、及び通電を止めた時にもとの位置に復帰するまで
の速度をそれぞれ表し、一定周囲温度条件下でおもりW
の重量を変えた時の変位特性をまとめたものである。こ
の図から、おおまかな傾向として、SMAは通電量が所
定の電流値に達すると回復を始めるが、その「回復変位
量」は、通電量を増やしてもあまり変わらない。これに
対し、「回復速度」は通電する電流値とほぼ比例関係に
あることがわかる。また「復帰速度」は電流値とはほぼ
無関係である。また、重さWの影響は、図2に示すよう
な50〜200gの範囲内では、主だった特徴がみられ
ない。
【0027】次に、SMAのこうした挙動をオシロスコ
ープで実際に観察した例を、図3に示す。ここで、横軸
は時間、縦軸は回復変位をそれぞれ示し、横軸一目盛り
は1秒、縦軸1目盛りは回復変位を歪み量で表したとき
の約1%に相当する。また、図中、上側の曲線は回復変
位量を示し、下側のパルス状の線はその通電時間を表し
ている。図3では、電流を流し始めると回復が始まり、
ある時間で回復が完了すると、それ以上電流を流し続け
てもその変位量はあまり変わらない。この回復曲線の立
上り勾配は先述の回復速度に相当する。また、電流を切
るとある復帰速度でもとの位置に戻る。
ープで実際に観察した例を、図3に示す。ここで、横軸
は時間、縦軸は回復変位をそれぞれ示し、横軸一目盛り
は1秒、縦軸1目盛りは回復変位を歪み量で表したとき
の約1%に相当する。また、図中、上側の曲線は回復変
位量を示し、下側のパルス状の線はその通電時間を表し
ている。図3では、電流を流し始めると回復が始まり、
ある時間で回復が完了すると、それ以上電流を流し続け
てもその変位量はあまり変わらない。この回復曲線の立
上り勾配は先述の回復速度に相当する。また、電流を切
るとある復帰速度でもとの位置に戻る。
【0028】図4〜図8のグラフは、通電時間を短くし
て、最大回復変位に達する前に復帰させた例である。こ
れら図3〜図8において、その電流値、荷重W、周囲温
度はすべて同じであるから、回復動作はすべて同じ速度
でほぼ同じ経路をたどる。こうした挙動は、(a)〜
(f)の特性図をすべて重ね合わせた図9を参照しなが
ら、次のように考えると理解される。
て、最大回復変位に達する前に復帰させた例である。こ
れら図3〜図8において、その電流値、荷重W、周囲温
度はすべて同じであるから、回復動作はすべて同じ速度
でほぼ同じ経路をたどる。こうした挙動は、(a)〜
(f)の特性図をすべて重ね合わせた図9を参照しなが
ら、次のように考えると理解される。
【0029】SMAは、ある温度に達すると回復を開始
する第1の固有温度(回復開始点)を持ち、その後、第
2の固有温度(飽和点)に達すると、回復は飽和してそ
れ以上変化しなくなる。また、SMAの温度は、放熱量
(自身の発熱量と周囲温度とで決まる)によるから、電
流量が多いほど温度上昇が速く、従って回復速度も上昇
する。一方、復帰速度はSMAの温度が周囲温度と等し
くなるまでの放熱時間と考えてよいから、周囲温度が一
定であれば復帰速度はほぼ一定となる。但し、これはS
MAが先述の飽和温度を過ぎてなお、必要以上に過加熱
されていないことが前提である。SMAのこうした特性
については、様々な研究が進んでいるので詳しい説明は
省略する(例えば、Bull.Jpn.Inst.Metals. vol.24,No.
1,1985参照)。
する第1の固有温度(回復開始点)を持ち、その後、第
2の固有温度(飽和点)に達すると、回復は飽和してそ
れ以上変化しなくなる。また、SMAの温度は、放熱量
(自身の発熱量と周囲温度とで決まる)によるから、電
流量が多いほど温度上昇が速く、従って回復速度も上昇
する。一方、復帰速度はSMAの温度が周囲温度と等し
くなるまでの放熱時間と考えてよいから、周囲温度が一
定であれば復帰速度はほぼ一定となる。但し、これはS
MAが先述の飽和温度を過ぎてなお、必要以上に過加熱
されていないことが前提である。SMAのこうした特性
については、様々な研究が進んでいるので詳しい説明は
省略する(例えば、Bull.Jpn.Inst.Metals. vol.24,No.
1,1985参照)。
【0030】次にもうひとつの駆動方法であるパルス駆
動について説明する。図10はパルス電流でSMAを発
熱させた測定例を示す。これは周波数fで、周期T(=
1/f)に対するオン時間tONの比率、即ち、DUTY
比によって通電制御する方法である。オン時間内ではS
MAが加熱され回復を始め、オフ時間では自然冷却され
て回復が止まり復帰するが、DUTY比の値によって
は、完全に復帰する前に次の周期のオン時間が到来して
回復を始める。このため、周波数fがある程度以上に高
ければ、その変動はほとんど無視できるようになり、み
かけ上ゆっくりと連続加熱されたような特性を呈するこ
ととなる。
動について説明する。図10はパルス電流でSMAを発
熱させた測定例を示す。これは周波数fで、周期T(=
1/f)に対するオン時間tONの比率、即ち、DUTY
比によって通電制御する方法である。オン時間内ではS
MAが加熱され回復を始め、オフ時間では自然冷却され
て回復が止まり復帰するが、DUTY比の値によって
は、完全に復帰する前に次の周期のオン時間が到来して
回復を始める。このため、周波数fがある程度以上に高
ければ、その変動はほとんど無視できるようになり、み
かけ上ゆっくりと連続加熱されたような特性を呈するこ
ととなる。
【0031】実際、図10の横軸のDUTY比を電流値
と見なせば、図2と酷似した特性曲線になっていること
がわかる。このパルス電流駆動には、同じ回復変位、同
じ回復速度を得るのに、定電流駆動に比べて電流が少な
くてすむという特徴がある。しかも、各特性はDUTY
比にのみ依存し、ある程度以上の周波数であれば周波数
fにはほとんど依存しない。そしてなによりも、この方
法によれば、定電流加熱駆動のように高温側と低温側
(=周囲温度)の変位点をオン・オフ的に往復する2値
スイッチとしてではなく、高温側と低温側の2変位点間
を自由に移動可能な無段階アクチュエータを構成できる
という格別の応用手段を提供することができる。
と見なせば、図2と酷似した特性曲線になっていること
がわかる。このパルス電流駆動には、同じ回復変位、同
じ回復速度を得るのに、定電流駆動に比べて電流が少な
くてすむという特徴がある。しかも、各特性はDUTY
比にのみ依存し、ある程度以上の周波数であれば周波数
fにはほとんど依存しない。そしてなによりも、この方
法によれば、定電流加熱駆動のように高温側と低温側
(=周囲温度)の変位点をオン・オフ的に往復する2値
スイッチとしてではなく、高温側と低温側の2変位点間
を自由に移動可能な無段階アクチュエータを構成できる
という格別の応用手段を提供することができる。
【0032】(第1の発明について)まず、このような
SMAの特性を2段絞り制御に生かした第1の発明の実
施例について述べる。
SMAの特性を2段絞り制御に生かした第1の発明の実
施例について述べる。
【0033】第1発明の一実施例を図11に、またその
駆動回路の一例を図12に示す。まず、図11(a)に
示すように、カメラの外枠1に、絞り羽根2が撮影光学
系に対して左右方向(横断方向)に移動可能な状態で保
持されている。また、2つのリーフスイッチS−1、S
−2が図のように絞り羽根3に連動してON−OFFで
きる位置に取り付けられている。
駆動回路の一例を図12に示す。まず、図11(a)に
示すように、カメラの外枠1に、絞り羽根2が撮影光学
系に対して左右方向(横断方向)に移動可能な状態で保
持されている。また、2つのリーフスイッチS−1、S
−2が図のように絞り羽根3に連動してON−OFFで
きる位置に取り付けられている。
【0034】該絞り羽根2には、絞り径の異なる2個の
開口2a(大径)、2b(小径)が設けられている。ま
た、下端部を固定部K3に片持ち支持された板バネ3の
上端部は、絞り羽根2に固定された係合ピン4に対して
回動自在な状態で係合されている。ここで、板バネ3の
上下方向の長さは、固定部K3と係合ピン4の最短距離
(係合ピン4が固定部K3の直上に位置した時の距離)
より長くなっており、係合ピン4が固定部K3の直上ま
たはその近傍にある時は、板バネ3はS字形に変形し
て、極めて不安定となるように構成されている。
開口2a(大径)、2b(小径)が設けられている。ま
た、下端部を固定部K3に片持ち支持された板バネ3の
上端部は、絞り羽根2に固定された係合ピン4に対して
回動自在な状態で係合されている。ここで、板バネ3の
上下方向の長さは、固定部K3と係合ピン4の最短距離
(係合ピン4が固定部K3の直上に位置した時の距離)
より長くなっており、係合ピン4が固定部K3の直上ま
たはその近傍にある時は、板バネ3はS字形に変形し
て、極めて不安定となるように構成されている。
【0035】図11(a)では、絞り羽根2はこの板バ
ネ3によって右側へ付勢された状態になっている。ま
た、該板バネ3にはSMA(形状記憶合金)からなる2
本の細線SMA−1,SMA−2の端部が、板バネ3を
左右に引っ張る方向に取り付けられ、各細線SMA−
1,SMA−2の他方の端部は固定部K1、K2に固定
されている。
ネ3によって右側へ付勢された状態になっている。ま
た、該板バネ3にはSMA(形状記憶合金)からなる2
本の細線SMA−1,SMA−2の端部が、板バネ3を
左右に引っ張る方向に取り付けられ、各細線SMA−
1,SMA−2の他方の端部は固定部K1、K2に固定
されている。
【0036】これらSMA−1,SMA−2を駆動する
駆動回路C1は、明暗によって抵抗値が変化する受光部
CdS−1,CDS−2によりトランジスタスイッチT
r1、Tr2をON−OFFしてSMAを駆動する極め
て簡単な回路で構成されている。この回路において、2
つのトランジスタのベース電圧V1、V2は、受光部C
dS−1,CDS−2で受感される明暗に応じて変化
し、Tr1は明るいときにベース電圧V1が高くなり、
逆にTr2は暗いときにベース電圧V2が高くなる。こ
のため、ベース入力抵抗RB 1、RB 2を調整すること
によって、各トランジスタの受光部に入る明るさによる
ON−OFF条件を設定することができる。
駆動回路C1は、明暗によって抵抗値が変化する受光部
CdS−1,CDS−2によりトランジスタスイッチT
r1、Tr2をON−OFFしてSMAを駆動する極め
て簡単な回路で構成されている。この回路において、2
つのトランジスタのベース電圧V1、V2は、受光部C
dS−1,CDS−2で受感される明暗に応じて変化
し、Tr1は明るいときにベース電圧V1が高くなり、
逆にTr2は暗いときにベース電圧V2が高くなる。こ
のため、ベース入力抵抗RB 1、RB 2を調整すること
によって、各トランジスタの受光部に入る明るさによる
ON−OFF条件を設定することができる。
【0037】即ち、例えば、 CdSの暗抵抗: 1MΩ 明抵抗:100kΩ R1= 2MΩ R2=200kΩ E = 3V とすれば、 V1=1.0V(暗),2.9V(明) V2=2.5V(暗),1.0V(明) といった対応関係が得られる。
【0038】こうした明暗反応によっていずれかのトラ
ンジスタがONすると、電流制限抵抗RL によって設定
された電流値の電流が、各トランジスタTr1、Tr2
に対応するいずれかのSMAに流れることになる。
ンジスタがONすると、電流制限抵抗RL によって設定
された電流値の電流が、各トランジスタTr1、Tr2
に対応するいずれかのSMAに流れることになる。
【0039】さて、図11に戻ると、図11−aは光軸
Oに大きな絞り径の開口2aが位置しており、これは通
常撮影モードの状態である。この状態では、スイッチS
−1がON、スイッチS−2はOFFであるから、トラ
ンジスタTr2通電を行わず、従ってSMA−2は何の
作用も及ぼさない。
Oに大きな絞り径の開口2aが位置しており、これは通
常撮影モードの状態である。この状態では、スイッチS
−1がON、スイッチS−2はOFFであるから、トラ
ンジスタTr2通電を行わず、従ってSMA−2は何の
作用も及ぼさない。
【0040】ここで、撮影場所の光量が増加してフィル
ムのラチチュードを越えると、トランジスタTr1がO
Nするようにベース入力抵抗RB 1が設定されているた
め、SMA−1に電流が流れる。この時、さきに述べた
ように駆動部材SMA−1は、通電により加熱され収縮
を始め、板バネ3を牽引することとなる。すると、板バ
ネ3に係合された絞り羽根2は左方へ移動し、通電され
ていない駆動部材SMA−2も伸長する(図11−
b)。そして、板バネ3と絞り羽根2を係合する係合ピ
ン4が固定部K3の直上付近に移動すると、絞り羽根2
に連動するスイッチS−1はOFFになるとともに、前
述のように、板バネ3はS字形に変形して極めて不安定
となる。即ち、板バネ3は、右端か左端の安定点を求め
て、また図11−aの状態に戻るか、そのまま左へ行っ
てしまうかの不安定状態となる。
ムのラチチュードを越えると、トランジスタTr1がO
Nするようにベース入力抵抗RB 1が設定されているた
め、SMA−1に電流が流れる。この時、さきに述べた
ように駆動部材SMA−1は、通電により加熱され収縮
を始め、板バネ3を牽引することとなる。すると、板バ
ネ3に係合された絞り羽根2は左方へ移動し、通電され
ていない駆動部材SMA−2も伸長する(図11−
b)。そして、板バネ3と絞り羽根2を係合する係合ピ
ン4が固定部K3の直上付近に移動すると、絞り羽根2
に連動するスイッチS−1はOFFになるとともに、前
述のように、板バネ3はS字形に変形して極めて不安定
となる。即ち、板バネ3は、右端か左端の安定点を求め
て、また図11−aの状態に戻るか、そのまま左へ行っ
てしまうかの不安定状態となる。
【0041】そこ 、係合ピン4が固定部K3の直上よ
りやや左側にきてからスイッチS−1がOFFになるよ
うにスイッチS−1の位置を設定しておけば、絞り羽根
2は左端まで移動して、図11−cの小絞りの状態へと
切り替わるこことなる。この時、トランジスタTr1は
ON可能の条件下にあるが、スイッチS−1はすでにO
FFになってしまっているので、電流が流れ続けること
はない。また、スイッチS−2はONになっているが、
受光部CdS−2は明状態なので、トランジスタTr2
のベース電圧は低く、ベース入力抵抗RB 2はTr2が
OFFになるように設定されているから、こちらにも電
流は流れない。即ち、小絞り開口2bは安定に保持され
る。
りやや左側にきてからスイッチS−1がOFFになるよ
うにスイッチS−1の位置を設定しておけば、絞り羽根
2は左端まで移動して、図11−cの小絞りの状態へと
切り替わるこことなる。この時、トランジスタTr1は
ON可能の条件下にあるが、スイッチS−1はすでにO
FFになってしまっているので、電流が流れ続けること
はない。また、スイッチS−2はONになっているが、
受光部CdS−2は明状態なので、トランジスタTr2
のベース電圧は低く、ベース入力抵抗RB 2はTr2が
OFFになるように設定されているから、こちらにも電
流は流れない。即ち、小絞り開口2bは安定に保持され
る。
【0042】次に、カメラ周囲の光量が大きな絞り開口
2aでも適正露出になる程度の光量になると、今度はト
ランジスタTr2がONして駆動部材SMA−2に電流
が流れ、前述と同じメカニズムで逆方向(図では右方
向)へ絞り羽根2が移動し、図11−aの状態に戻るこ
ととなる。
2aでも適正露出になる程度の光量になると、今度はト
ランジスタTr2がONして駆動部材SMA−2に電流
が流れ、前述と同じメカニズムで逆方向(図では右方
向)へ絞り羽根2が移動し、図11−aの状態に戻るこ
ととなる。
【0043】このような絞り機構では、駆動部材SMA
に電流を流す時間は、絞り羽根2が一方の安定点から他
方の安定点へと移動する瞬間だけであるから、消費電力
が極めて少なくて済む。そのため、電流値は、図2に示
した駆動部材SMAの回復速度だけを考えて設定すれば
よい。また、必要とする回復量は、図3に示したような
ON時間によって決まる。即ち、図4で示したように電
流値が決まれば回復速度は一定であるから、スイッチS
−1、S−2の取り付け位置の設定だけで決めることが
できるわけである。
に電流を流す時間は、絞り羽根2が一方の安定点から他
方の安定点へと移動する瞬間だけであるから、消費電力
が極めて少なくて済む。そのため、電流値は、図2に示
した駆動部材SMAの回復速度だけを考えて設定すれば
よい。また、必要とする回復量は、図3に示したような
ON時間によって決まる。即ち、図4で示したように電
流値が決まれば回復速度は一定であるから、スイッチS
−1、S−2の取り付け位置の設定だけで決めることが
できるわけである。
【0044】つまり、ここに示したような絞り機構とそ
の駆動回路を用いれば、絞りを変化させる光量は明暗と
もに独立して設定でき、また駆動部材SMA−1,−2
に対する通電時間も一瞬だけであり、そのため回復速度
も自由に選択できる。また、通電時間はスイッチS−
1、S−2の取り付け位置だけで独立に設定できる。そ
して、何よりもまず、従来の絞り機構と違って、駆動源
はモータに比して極めて安価なSMA細線だけであり、
またその駆動回路も極めて簡単である。SMA自体のエ
ネルギー効率はモータよりも悪いが、前述のようにその
動作時間は極めて短時間であるから、実際上の問題には
ならない。
の駆動回路を用いれば、絞りを変化させる光量は明暗と
もに独立して設定でき、また駆動部材SMA−1,−2
に対する通電時間も一瞬だけであり、そのため回復速度
も自由に選択できる。また、通電時間はスイッチS−
1、S−2の取り付け位置だけで独立に設定できる。そ
して、何よりもまず、従来の絞り機構と違って、駆動源
はモータに比して極めて安価なSMA細線だけであり、
またその駆動回路も極めて簡単である。SMA自体のエ
ネルギー効率はモータよりも悪いが、前述のようにその
動作時間は極めて短時間であるから、実際上の問題には
ならない。
【0045】このように、形状記憶合金からなる駆動部
材により少なくとも2点間を変位可能なアクチュエータ
を有する絞り機構を用いることにより、極めて安価な2
段絞り機構を備えたカメラが実現できた。
材により少なくとも2点間を変位可能なアクチュエータ
を有する絞り機構を用いることにより、極めて安価な2
段絞り機構を備えたカメラが実現できた。
【0046】尚、上記実施例は本願発明の応用例のほん
の一例であり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写
機等の映像関連機器全般、各種の光学装置などに適用で
きることも言うまでもない。
の一例であり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写
機等の映像関連機器全般、各種の光学装置などに適用で
きることも言うまでもない。
【0047】(第1の発明の改良について)次に、第1
の発明の絞り機構を発展させて、無段階の絞り機構を備
えたカメラについて説明する。まず、最も簡単な無段階
絞り装置の公知例は、図13に示すように開口部103
aを持つ絞り羽根103と、開口部104aを持つ絞り
羽根104を備えるとともに、両絞り羽根103、10
4を駆動するレバー102にモータ101が取り付けら
れている。Lは撮影光軸と同軸なレンズ開口である。そ
して、図14に示すように、モータ101によってレバ
ー102を所定の角度範囲内で回転させることにより、
開口部の面積(絞り羽根103、104の重なり具合)
を変化させるという大変簡単な原理になっている。この
従来例は、それなりにシンプルではあるが、モータ10
1を使用するという点で、本発明が対象としているよう
な廉価カメラにはコスト的に不適当である。
の発明の絞り機構を発展させて、無段階の絞り機構を備
えたカメラについて説明する。まず、最も簡単な無段階
絞り装置の公知例は、図13に示すように開口部103
aを持つ絞り羽根103と、開口部104aを持つ絞り
羽根104を備えるとともに、両絞り羽根103、10
4を駆動するレバー102にモータ101が取り付けら
れている。Lは撮影光軸と同軸なレンズ開口である。そ
して、図14に示すように、モータ101によってレバ
ー102を所定の角度範囲内で回転させることにより、
開口部の面積(絞り羽根103、104の重なり具合)
を変化させるという大変簡単な原理になっている。この
従来例は、それなりにシンプルではあるが、モータ10
1を使用するという点で、本発明が対象としているよう
な廉価カメラにはコスト的に不適当である。
【0048】以下、この従来装置のモータ101に替え
て、前述のSMAによってレバー102を駆動するよう
に構成した第2発明の実施例を図15により説明する。
図において、レバー12は図14(a)、(b)に示し
た従来装置のレバー102に相当する部材である。他の
部材、即ち、絞り羽根103、104とその開口部10
4a,104b、及びレンズ開口Lは、図13、14の
従来装置と全く同じ配置になっている(図示しない)。
て、前述のSMAによってレバー102を駆動するよう
に構成した第2発明の実施例を図15により説明する。
図において、レバー12は図14(a)、(b)に示し
た従来装置のレバー102に相当する部材である。他の
部材、即ち、絞り羽根103、104とその開口部10
4a,104b、及びレンズ開口Lは、図13、14の
従来装置と全く同じ配置になっている(図示しない)。
【0049】図15−aは図14−aに示す開放状態に
相当するレバー位置を示すもので、該レバー12には、
2本の細線からなるSMA駆動部材SMA−11,SM
A−12が掛けられていて、各細線の両端は固定されて
いる。この図15−aは、SMA−12が一番短い状態
で、一方SMA−11は一番長い状態である。
相当するレバー位置を示すもので、該レバー12には、
2本の細線からなるSMA駆動部材SMA−11,SM
A−12が掛けられていて、各細線の両端は固定されて
いる。この図15−aは、SMA−12が一番短い状態
で、一方SMA−11は一番長い状態である。
【0050】ここで、SMA−11を通電加熱するとS
MA−11は回復(短縮)を始めるため、レバー2が回
転させられ、図15−bを経て図15−c(図14−b
に相当)に示す小絞り状態のレバー位置に至る。
MA−11は回復(短縮)を始めるため、レバー2が回
転させられ、図15−bを経て図15−c(図14−b
に相当)に示す小絞り状態のレバー位置に至る。
【0051】逆に、この図15−cの状態からSMA−
12を通電加熱すると、SMA−12は回復(短縮)を
始め、図15−bを経て図15−aに至る。つまり、2
本のSMA細線の引っ張り合いにより、図15−a、図
15−cの間つまり開放と小絞りの間を自由に設定する
ことができる。このように、2点間を変位可能なSMA
駆動部材を備えたアクチュエータを使えば、モータを用
いることなくレバー2を自由に回転させることができ
る。
12を通電加熱すると、SMA−12は回復(短縮)を
始め、図15−bを経て図15−aに至る。つまり、2
本のSMA細線の引っ張り合いにより、図15−a、図
15−cの間つまり開放と小絞りの間を自由に設定する
ことができる。このように、2点間を変位可能なSMA
駆動部材を備えたアクチュエータを使えば、モータを用
いることなくレバー2を自由に回転させることができ
る。
【0052】図16は、この絞り機構を無段階に駆動す
る駆動回路C2の構成図である。この回路は、カメラ周
囲の光量をホトセンサHで受け、それを基準電圧V0 と
比較し、その差に応じた出力によってパルス発生部Pの
パルスのDUTY比を変化させるように構成されてい
る。即ち、先述したSMAに対する通電オン時間の比
率、即ち、DUTY比による通電制御によりSMAを駆
動するものである。
る駆動回路C2の構成図である。この回路は、カメラ周
囲の光量をホトセンサHで受け、それを基準電圧V0 と
比較し、その差に応じた出力によってパルス発生部Pの
パルスのDUTY比を変化させるように構成されてい
る。即ち、先述したSMAに対する通電オン時間の比
率、即ち、DUTY比による通電制御によりSMAを駆
動するものである。
【0053】この時、SMA−11とSMA−12とで
は、その回復と復帰の方向が反対になるから、パルス発
生部PからSMA−11、−12に通電するトランジス
タスイッチTr11への入力は片方のみインバータIN
Vにより反転されている。即ち、SMA−11とSMA
−12のDUTY比の和が1になるように駆動し、互い
に相補的な変位をするように構成されている。また、S
MAの回復速度、復帰速度は周囲温度に依存するので、
その影響も考慮して対応できるようにするため、該パル
ス発生部Pには、周囲温度を検出する温度センサTSも
付加されている。
は、その回復と復帰の方向が反対になるから、パルス発
生部PからSMA−11、−12に通電するトランジス
タスイッチTr11への入力は片方のみインバータIN
Vにより反転されている。即ち、SMA−11とSMA
−12のDUTY比の和が1になるように駆動し、互い
に相補的な変位をするように構成されている。また、S
MAの回復速度、復帰速度は周囲温度に依存するので、
その影響も考慮して対応できるようにするため、該パル
ス発生部Pには、周囲温度を検出する温度センサTSも
付加されている。
【0054】また、さらなる応用例として、2本のSM
A細線のうちの一方を廃して、バネB21におきかえた
実施例を図17に示す。この実施例では、SMA−21
が加熱されていない状態(SMA−1が一番伸びた状
態。図17−a)では、レバー12はバネB21の付勢
力により左端が下に押し下げられている。ここで、SM
A−21を加熱すると、SMA−21はバネB21に抗
して回復(短縮)を始め、図17−aを経て図17−c
に至る。この場合の駆動回路としては、図16の駆動回
路C2における破線より下側のSMA通電部を省略した
ものを用いればよい。この場合、SMA−1はバネB2
1との引っ張り合いで絞り羽根を制御することになる。
尚、該バネB21はこれに限ることはなく、レバー12
の回転軸に、図18のようにつるまきバネを掛け止めて
回転付勢力を与えてもよい。以上のような構成により、
極めて安価な無段階絞り機構を実現することができた。
A細線のうちの一方を廃して、バネB21におきかえた
実施例を図17に示す。この実施例では、SMA−21
が加熱されていない状態(SMA−1が一番伸びた状
態。図17−a)では、レバー12はバネB21の付勢
力により左端が下に押し下げられている。ここで、SM
A−21を加熱すると、SMA−21はバネB21に抗
して回復(短縮)を始め、図17−aを経て図17−c
に至る。この場合の駆動回路としては、図16の駆動回
路C2における破線より下側のSMA通電部を省略した
ものを用いればよい。この場合、SMA−1はバネB2
1との引っ張り合いで絞り羽根を制御することになる。
尚、該バネB21はこれに限ることはなく、レバー12
の回転軸に、図18のようにつるまきバネを掛け止めて
回転付勢力を与えてもよい。以上のような構成により、
極めて安価な無段階絞り機構を実現することができた。
【0055】尚、上記実施例は本願発明の応用例のほん
の一例であり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写
機等の映像関連機器全般、各種の光学装置などに適用で
きることはもちろんである。
の一例であり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写
機等の映像関連機器全般、各種の光学装置などに適用で
きることはもちろんである。
【0056】(第2の発明について)次に、SMA駆動
部材の特性を2段合焦制御に応用した第3の発明のカメ
ラの実施例について述べる。図19は第3の発明のカメ
ラの撮像レンズ近傍を示す断面図、図20はその駆動回
路である。図において、まず、外枠31に対して、鏡胴
32が左右移動可能な状態に保持されている。該鏡胴3
2にはレンズ系32aが収納されている。また固定部K
33に下端部を支持された板バネ33の上端部は、鏡胴
32に固定された係合ピン34に回動可能に係合されて
いる。
部材の特性を2段合焦制御に応用した第3の発明のカメ
ラの実施例について述べる。図19は第3の発明のカメ
ラの撮像レンズ近傍を示す断面図、図20はその駆動回
路である。図において、まず、外枠31に対して、鏡胴
32が左右移動可能な状態に保持されている。該鏡胴3
2にはレンズ系32aが収納されている。また固定部K
33に下端部を支持された板バネ33の上端部は、鏡胴
32に固定された係合ピン34に回動可能に係合されて
いる。
【0057】この図19−aでは、該板バネ33によっ
て鏡胴32は右側に付勢されている。また、該板バネ3
3には2本のSMA細線SMA−31,−32が、図の
ように、板バネ33を左右に引っ張る方向に取り付けら
れ、端部はそれぞれ固定部K31,K32に固定されて
いる。また、2つのリーフスイッチS−31、S−32
が、図のように鏡胴32に連動してON−OFFできる
ように、鏡胴32の両移動端部に取り付けられている。
て鏡胴32は右側に付勢されている。また、該板バネ3
3には2本のSMA細線SMA−31,−32が、図の
ように、板バネ33を左右に引っ張る方向に取り付けら
れ、端部はそれぞれ固定部K31,K32に固定されて
いる。また、2つのリーフスイッチS−31、S−32
が、図のように鏡胴32に連動してON−OFFできる
ように、鏡胴32の両移動端部に取り付けられている。
【0058】一方、SMA−31,−32を駆動する図
20の駆動回路C3は、IR(赤外線)測距計を用いた
測距部M31からの出力を基準電圧V31,32と比較
し、その差に応じて、2つのトランジスタスイッチTr
31,32をON−OFFして、2本のSMA−31,
−32を駆動するきわめて簡単な回路である。
20の駆動回路C3は、IR(赤外線)測距計を用いた
測距部M31からの出力を基準電圧V31,32と比較
し、その差に応じて、2つのトランジスタスイッチTr
31,32をON−OFFして、2本のSMA−31,
−32を駆動するきわめて簡単な回路である。
【0059】図19に戻ると、図19−aは板バネ33
によって鏡胴32は右端に付勢されており、無限位置の
被写体にピントが合っている状態を示している(カメラ
レンズには焦点深度があるから、無限位置から有限距離
(通常のカメラのFナンバーで5m位)までがここでい
う無限位置の合焦範囲となっている)。この状態ではS
−31がONであり、S−32はOFF状態であるか
ら、トランジスタTr32によって通電されるSMA−
32は無視してよい。ここで、被写体が変わり、先の焦
点深度範囲より至近側に被写体が移動すると、測距部M
31からの出力が基準電圧V31を超え、比較部H31
からの出力によりトランジスタTr31がONし、SM
A−31に電流が流れる。これにより、SMA−31が
加熱され収縮を始める。
によって鏡胴32は右端に付勢されており、無限位置の
被写体にピントが合っている状態を示している(カメラ
レンズには焦点深度があるから、無限位置から有限距離
(通常のカメラのFナンバーで5m位)までがここでい
う無限位置の合焦範囲となっている)。この状態ではS
−31がONであり、S−32はOFF状態であるか
ら、トランジスタTr32によって通電されるSMA−
32は無視してよい。ここで、被写体が変わり、先の焦
点深度範囲より至近側に被写体が移動すると、測距部M
31からの出力が基準電圧V31を超え、比較部H31
からの出力によりトランジスタTr31がONし、SM
A−31に電流が流れる。これにより、SMA−31が
加熱され収縮を始める。
【0060】この時、SMA−32は全く自由な状態で
あるから、板バネ33によって鏡胴32は左へ引っ張ら
れる(図19−b)。すると係合ピン34が固定部K3
3の直上近傍に移動した時点で、スイッチS−31もO
FFになり、SMA−31も自由な状態になるが、この
状態は板バネ33はS字形に変形した大変不安定な状態
であるので、安定点を求めて、また図19−aの状態に
戻ってしまうか、あるいはこのまま左へ行ってしまうか
になる。
あるから、板バネ33によって鏡胴32は左へ引っ張ら
れる(図19−b)。すると係合ピン34が固定部K3
3の直上近傍に移動した時点で、スイッチS−31もO
FFになり、SMA−31も自由な状態になるが、この
状態は板バネ33はS字形に変形した大変不安定な状態
であるので、安定点を求めて、また図19−aの状態に
戻ってしまうか、あるいはこのまま左へ行ってしまうか
になる。
【0061】このとき必ず左へ移動してしまう板バネ3
3の条件になってからスイッチS−31がOFFになる
ようにその取り付け位置を設定しておくと、図19−c
の状態となる。このときもトランジスタTr31にとっ
てはONの条件下にあるが、すでにスイッチS−31は
OFFになってしまっているので、電流が流れ続けるこ
とはない。
3の条件になってからスイッチS−31がOFFになる
ようにその取り付け位置を設定しておくと、図19−c
の状態となる。このときもトランジスタTr31にとっ
てはONの条件下にあるが、すでにスイッチS−31は
OFFになってしまっているので、電流が流れ続けるこ
とはない。
【0062】これに対し、スイッチS−32はONにな
っているが、測距部M31からの出力によって、比較部
H32から出力が出ない状態に基準電圧2が設定されて
いるので、トランジスタTr32がOFFになることは
ない。従って、スイッチS−32にも電流は流れない。
しかし、被写体がまた無限位置(前述の合焦範囲内)に
入ってしまうと、比較部2より出力が現れ、今度はトラ
ンジスタTr32がONしてSMA−2に電流が流れ、
前述とは同じメカニズム、逆の順序で図19−aの状態
に戻るようになっている。
っているが、測距部M31からの出力によって、比較部
H32から出力が出ない状態に基準電圧2が設定されて
いるので、トランジスタTr32がOFFになることは
ない。従って、スイッチS−32にも電流は流れない。
しかし、被写体がまた無限位置(前述の合焦範囲内)に
入ってしまうと、比較部2より出力が現れ、今度はトラ
ンジスタTr32がONしてSMA−2に電流が流れ、
前述とは同じメカニズム、逆の順序で図19−aの状態
に戻るようになっている。
【0063】この機構によれば、SMA駆動部材に対す
る通電時間は、鏡胴を動かし始める時の一瞬だけであ
り、あとは全く電流を流す必要がなく、消費電力の心配
は全くない。そのために、図2に示した回復速度だけを
考えて電流値を設定すればよい。また、必要な回復量
は、図3に示したように通電のON時間で設定すればよ
い。もちろん、図9で示したように電流値が決まれば回
復速度は一定であるから、これはスイッチS−31、S
−32の位置設定だけで決めることができる。
る通電時間は、鏡胴を動かし始める時の一瞬だけであ
り、あとは全く電流を流す必要がなく、消費電力の心配
は全くない。そのために、図2に示した回復速度だけを
考えて電流値を設定すればよい。また、必要な回復量
は、図3に示したように通電のON時間で設定すればよ
い。もちろん、図9で示したように電流値が決まれば回
復速度は一定であるから、これはスイッチS−31、S
−32の位置設定だけで決めることができる。
【0064】即ち、この機構と駆動回路を用いれば、鏡
胴位置を変化させる被写体距離は、遠距離側、近距離側
ともに独立して設定でき、またSMA駆動部材に電流を
流している時間も一瞬だけであり、その回復速度も自由
に選択できる。また、通電時間はスイッチS−31、S
−32の位置だけで独立して設定できるうえ、従来の鏡
胴移動機構と違って、駆動源はモータに比べてきわめて
安価なSMA細線だけであり、その駆動回路も極めて簡
単である。
胴位置を変化させる被写体距離は、遠距離側、近距離側
ともに独立して設定でき、またSMA駆動部材に電流を
流している時間も一瞬だけであり、その回復速度も自由
に選択できる。また、通電時間はスイッチS−31、S
−32の位置だけで独立して設定できるうえ、従来の鏡
胴移動機構と違って、駆動源はモータに比べてきわめて
安価なSMA細線だけであり、その駆動回路も極めて簡
単である。
【0065】尚、SMAはモータに比べてエネルギー効
率は悪いが、先述の理由により、仕事をしている時間は
極短時間であるのでこれも問題にならない。以上のよう
な構成により、極めて安価な2段合焦機構を実現するこ
とができた。尚、上記実施例は本願発明の応用例のほん
の一例であり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写
機等の映像関連機器全般、各種の光学装置などに適用で
きることはもちろんである。
率は悪いが、先述の理由により、仕事をしている時間は
極短時間であるのでこれも問題にならない。以上のよう
な構成により、極めて安価な2段合焦機構を実現するこ
とができた。尚、上記実施例は本願発明の応用例のほん
の一例であり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写
機等の映像関連機器全般、各種の光学装置などに適用で
きることはもちろんである。
【0066】(第2の発明の改良について)次に、SM
Aの駆動部材としての特性を生かして無段階合焦制御に
応用した2の発明の改良の実施例を、図21の機構構成
図と、図21の駆動回路の構成図により説明する。
Aの駆動部材としての特性を生かして無段階合焦制御に
応用した2の発明の改良の実施例を、図21の機構構成
図と、図21の駆動回路の構成図により説明する。
【0067】まず、図21−aに示すように、カメラの
外枠41に鏡胴42が左右移動可能な状態に保持されて
いる。該鏡胴42にはレンズ系42aが収納されてい
る。また、レバー43が、その下端部を固定部K43に
回動可能に保持されるとともに、その上半部に形成され
たカム溝43a(長穴)に、鏡胴42に固定された係合
ピン44が嵌入係合されている。該レバー43には、図
のように、2本のSMA細線からなる駆動部材SMA−
41,−42がレバー43を左右に引っ張る方向に取り
付けられ、各SMA細線の端部は固定部K41,42に
それぞれ固定されている。
外枠41に鏡胴42が左右移動可能な状態に保持されて
いる。該鏡胴42にはレンズ系42aが収納されてい
る。また、レバー43が、その下端部を固定部K43に
回動可能に保持されるとともに、その上半部に形成され
たカム溝43a(長穴)に、鏡胴42に固定された係合
ピン44が嵌入係合されている。該レバー43には、図
のように、2本のSMA細線からなる駆動部材SMA−
41,−42がレバー43を左右に引っ張る方向に取り
付けられ、各SMA細線の端部は固定部K41,42に
それぞれ固定されている。
【0068】図21−aは、駆動部材SMA−42が一
番短い状態、駆動部材SMA−41は一番長い状態を示
している。ここで、駆動部材SMA−41を通電加熱す
ると駆動部材SMA−41は回復(収縮)を開始し、図
21−bを経て図21−cに至る。即ち、レバー43の
回動に応じて、カム溝43a内の係合ピン44を介して
鏡胴42が移動し、フィルム面Fに対するレンズ系42
aの合焦位置が移動される。
番短い状態、駆動部材SMA−41は一番長い状態を示
している。ここで、駆動部材SMA−41を通電加熱す
ると駆動部材SMA−41は回復(収縮)を開始し、図
21−bを経て図21−cに至る。即ち、レバー43の
回動に応じて、カム溝43a内の係合ピン44を介して
鏡胴42が移動し、フィルム面Fに対するレンズ系42
aの合焦位置が移動される。
【0069】逆に、図21−cの状態からSMA−42
を通電加熱すると、駆動部材SMA−42は回復を開始
し、図21−bを経て図21−aに至る。即ち、この2
本のSMA細線の引っ張り合いにより、レバー44の位
置を決め、図21−a、図21−cの間つまり無限距離
と至近距離の間を自由に設定することができるように構
成されている。このようにSMAからなる駆動部材によ
れば、モータを用いることなくレバー43を自由に回転
させることができ、従って、鏡胴42すなわちレンズ系
42aを自由に動かすことができる。
を通電加熱すると、駆動部材SMA−42は回復を開始
し、図21−bを経て図21−aに至る。即ち、この2
本のSMA細線の引っ張り合いにより、レバー44の位
置を決め、図21−a、図21−cの間つまり無限距離
と至近距離の間を自由に設定することができるように構
成されている。このようにSMAからなる駆動部材によ
れば、モータを用いることなくレバー43を自由に回転
させることができ、従って、鏡胴42すなわちレンズ系
42aを自由に動かすことができる。
【0070】尚、本実施例では、エンコーダ45が鏡胴
42に連動するように設けられ、鏡胴42の位置が検出
できるようになっている。この駆動部材SMA−41,
−42を駆動する駆動回路は、図22に示すように、I
R測距計を用いた測距部M41からの出力によって、パ
ルス発生部P41のパルスのDUTY比を変化させ,前
述したようなパルス制御により駆動部材SMA−41,
−42を駆動する。このとき駆動部材SMA−1とSM
A−2とでは回復と復帰が反対方向になるので、パルス
発生部P41から駆動部材SMA−41,−42に通電
するトランジスタスイッチへの入力は、片方がインバー
タにより反転されている。
42に連動するように設けられ、鏡胴42の位置が検出
できるようになっている。この駆動部材SMA−41,
−42を駆動する駆動回路は、図22に示すように、I
R測距計を用いた測距部M41からの出力によって、パ
ルス発生部P41のパルスのDUTY比を変化させ,前
述したようなパルス制御により駆動部材SMA−41,
−42を駆動する。このとき駆動部材SMA−1とSM
A−2とでは回復と復帰が反対方向になるので、パルス
発生部P41から駆動部材SMA−41,−42に通電
するトランジスタスイッチへの入力は、片方がインバー
タにより反転されている。
【0071】尚、SMAの回復速度、復帰速度は周囲温
度に依存するので、その影響も考慮するため、該パルス
発生部P41には周囲温度を検出する温度センサも設け
られている。
度に依存するので、その影響も考慮するため、該パルス
発生部P41には周囲温度を検出する温度センサも設け
られている。
【0072】次に、前記合焦機構の2本の駆動部材SM
Aのうちの一方をバネB51に置き換えた実施例を図2
3に示す。図23−aは駆動部材SMA−51が加熱さ
れていない状態を示すもので、レバー53はバネB51
により鏡胴52は右端に引っ張られ、駆動部材SMA−
51は一番伸びた状態である。ここで、駆動部材SMA
−51を加熱するとSMA−51は回復を始め、前記実
施例のように、レバー53の回動に応じて、カム溝53
a内の係合ピン54を介して鏡胴52が移動し、フィル
ム面Fに対するレンズ系52aの合焦位置が移動され、
図23−bを経て図23−cに至る。ここで通電を停止
すれば、レバー53はバネB51に引っ張られて図23
−aの初期状態(ワイド状態)に戻る。駆動回路として
は図22において、SMAの通電部破線以下を省略すれ
ばよい。
Aのうちの一方をバネB51に置き換えた実施例を図2
3に示す。図23−aは駆動部材SMA−51が加熱さ
れていない状態を示すもので、レバー53はバネB51
により鏡胴52は右端に引っ張られ、駆動部材SMA−
51は一番伸びた状態である。ここで、駆動部材SMA
−51を加熱するとSMA−51は回復を始め、前記実
施例のように、レバー53の回動に応じて、カム溝53
a内の係合ピン54を介して鏡胴52が移動し、フィル
ム面Fに対するレンズ系52aの合焦位置が移動され、
図23−bを経て図23−cに至る。ここで通電を停止
すれば、レバー53はバネB51に引っ張られて図23
−aの初期状態(ワイド状態)に戻る。駆動回路として
は図22において、SMAの通電部破線以下を省略すれ
ばよい。
【0073】この場合、SMA細線とバネの引っ張り合
いで鏡胴の位置が制御される。以上のような構成によ
り、極めて安価な無段階合焦装置を実現することができ
た。尚、上記実施例は本願発明の応用例のほんの一例で
あり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写機等の映
像関連機器全般、各種の光学装置などに適用できること
はもちろんである。
いで鏡胴の位置が制御される。以上のような構成によ
り、極めて安価な無段階合焦装置を実現することができ
た。尚、上記実施例は本願発明の応用例のほんの一例で
あり、カメラのみならず、ビデオカメラ、複写機等の映
像関連機器全般、各種の光学装置などに適用できること
はもちろんである。
【0074】(第3の発明について)次に、SMAの駆
動部材としての特性を2段変倍制御機構に応用した第3
の発明を、図24の構成図と、その駆動回路を示す図2
5によって説明する。
動部材としての特性を2段変倍制御機構に応用した第3
の発明を、図24の構成図と、その駆動回路を示す図2
5によって説明する。
【0075】まず、図24−aに示すように、カメラの
外枠61に鏡胴62と鏡胴63が左右移動可能な状態に
保持されている。該鏡胴62には、レンズ系62aが、
鏡胴63にはレンズ系63aが収納されている。また、
レバー64は、その下端部が固定部K63に回動可能に
支持されるとともに、その中央部に形成されたカム溝
(長穴)には鏡胴62に固定された係合ピン65が、そ
の上部に形成されたカム溝(長穴)には鏡胴63に固定
された係合ピン66が、それぞれ嵌入係合されている。
また、前記レバー64には、駆動部材SMA−61とバ
ネB61がレバー64を左右に引っ張る方向に取り付け
られ、駆動部材61とバネB61の他端部は固定部K6
1,K62にそれぞれ固定されている。
外枠61に鏡胴62と鏡胴63が左右移動可能な状態に
保持されている。該鏡胴62には、レンズ系62aが、
鏡胴63にはレンズ系63aが収納されている。また、
レバー64は、その下端部が固定部K63に回動可能に
支持されるとともに、その中央部に形成されたカム溝
(長穴)には鏡胴62に固定された係合ピン65が、そ
の上部に形成されたカム溝(長穴)には鏡胴63に固定
された係合ピン66が、それぞれ嵌入係合されている。
また、前記レバー64には、駆動部材SMA−61とバ
ネB61がレバー64を左右に引っ張る方向に取り付け
られ、駆動部材61とバネB61の他端部は固定部K6
1,K62にそれぞれ固定されている。
【0076】この図24−aは、バネB61が一番短
く、駆動部材SMA−61は一番長い状態を示してい
る。ここで、駆動部材SMA−61を通電加熱すると、
駆動部材SMA−61は回復をはじめ、レバー64を回
動させることにより、鏡胴62と鏡胴63の相対位置関
係を変えて変倍をなし、図24−bを経て図24−cに
至る。尚、この実施例のレンズ系は凸凹1枚ずつからな
るズームレンズ系であり、図24−aがワイドポジショ
ン、図24−cがテレポジションに相当する。
く、駆動部材SMA−61は一番長い状態を示してい
る。ここで、駆動部材SMA−61を通電加熱すると、
駆動部材SMA−61は回復をはじめ、レバー64を回
動させることにより、鏡胴62と鏡胴63の相対位置関
係を変えて変倍をなし、図24−bを経て図24−cに
至る。尚、この実施例のレンズ系は凸凹1枚ずつからな
るズームレンズ系であり、図24−aがワイドポジショ
ン、図24−cがテレポジションに相当する。
【0077】このような構成の変倍機構を駆動する駆動
回路は、図25に示すように極めて簡単な定電流駆動回
路で、切り替えボタンKB6をW(ワイド)側にしてい
るときは、駆動部材SMA−61には電流は全く流れ
ず、レバー64はバネB61に引っ張られて、図24−
aの状態のワイド状態で安定している。ここで、切り替
えボタンKB6をT(テレ)側に切り替えると、トラン
ジスタTr61がONし、駆動部材SMA−61に電流
が流れる。
回路は、図25に示すように極めて簡単な定電流駆動回
路で、切り替えボタンKB6をW(ワイド)側にしてい
るときは、駆動部材SMA−61には電流は全く流れ
ず、レバー64はバネB61に引っ張られて、図24−
aの状態のワイド状態で安定している。ここで、切り替
えボタンKB6をT(テレ)側に切り替えると、トラン
ジスタTr61がONし、駆動部材SMA−61に電流
が流れる。
【0078】そして、SMA−61は回復を始めて、前
述のようにレバー64を介して鏡胴62と鏡胴63を移
動させ、図24−bを経て図24−cに至る。すると鏡
胴62がスイッチS−61のレバーを押すことによりS
−61がOFFし、駆動部材SMA−61の電流は停止
する。すると、駆動部材SMA−61はまた復帰をはじ
めるが、復帰を開始した途端にまたスイッチS−61が
ONし、駆動部材SMA−61はまたすぐ回復を始め
る。つまり切り替えボタンKB6がT側にある限り、レ
バー64は鏡胴62、63がテレ位置のスイッチS−6
1の接点のごく近傍にて、微振動を行うこととなる。こ
の微振動はきわめて振幅が小さいため、実際上は、ズー
ムレンズ系はテレ状態で安定していると考えてよい。
述のようにレバー64を介して鏡胴62と鏡胴63を移
動させ、図24−bを経て図24−cに至る。すると鏡
胴62がスイッチS−61のレバーを押すことによりS
−61がOFFし、駆動部材SMA−61の電流は停止
する。すると、駆動部材SMA−61はまた復帰をはじ
めるが、復帰を開始した途端にまたスイッチS−61が
ONし、駆動部材SMA−61はまたすぐ回復を始め
る。つまり切り替えボタンKB6がT側にある限り、レ
バー64は鏡胴62、63がテレ位置のスイッチS−6
1の接点のごく近傍にて、微振動を行うこととなる。こ
の微振動はきわめて振幅が小さいため、実際上は、ズー
ムレンズ系はテレ状態で安定していると考えてよい。
【0079】ところで、ズームレンズでは変倍位置によ
って撮影範囲が変化するから、それに応じて撮影範囲を
決めるためのファインダー視野も変化させなければなら
ないが、このような2焦点の場合、図26のように、1
画面に2つの視野枠を持つファインダーを用いれば、構
成は最も簡単でコスト的にも大変有利である。以上のよ
うな構成により、極めて安価な2段変倍装置を実現する
ことができた。上記の変倍機構と駆動回路が、カメラの
みならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複写機
などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器などに広
く適用できることはいうまでもない。
って撮影範囲が変化するから、それに応じて撮影範囲を
決めるためのファインダー視野も変化させなければなら
ないが、このような2焦点の場合、図26のように、1
画面に2つの視野枠を持つファインダーを用いれば、構
成は最も簡単でコスト的にも大変有利である。以上のよ
うな構成により、極めて安価な2段変倍装置を実現する
ことができた。上記の変倍機構と駆動回路が、カメラの
みならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複写機
などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器などに広
く適用できることはいうまでもない。
【0080】(第3の発明の改良について)次に、SM
Aの駆動部材としての特性を無段階変倍制御に応用した
第3の発明を改良した実施例を、図27の構成図と、そ
の駆動回路示す図28によって説明する。
Aの駆動部材としての特性を無段階変倍制御に応用した
第3の発明を改良した実施例を、図27の構成図と、そ
の駆動回路示す図28によって説明する。
【0081】まず、図27−aに示すように、カメラの
外枠71に鏡胴72と鏡胴73が左右移動可能な状態で
保持されている。鏡胴72にはレンズ系72aが、鏡胴
73にはレンズ系73aが収納されている。また、レバ
ー74は、固定部K73に下端部を回動可能に保持され
たるとともに、上部と中央部にそれぞれ形成されたカム
溝(長穴)に、鏡胴72に固定された係合ピン75と鏡
胴73に固定された係合ピン6が嵌入係合されている。
外枠71に鏡胴72と鏡胴73が左右移動可能な状態で
保持されている。鏡胴72にはレンズ系72aが、鏡胴
73にはレンズ系73aが収納されている。また、レバ
ー74は、固定部K73に下端部を回動可能に保持され
たるとともに、上部と中央部にそれぞれ形成されたカム
溝(長穴)に、鏡胴72に固定された係合ピン75と鏡
胴73に固定された係合ピン6が嵌入係合されている。
【0082】該レバー74には2本のSMA細線からな
る駆動部材が、レバー74を左右に引っ張る方向に取り
付けられ、各SMA細線の一方の端部は固定部71,7
2に固定されている。図24−aは、駆動部材SMA−
72が一番短い状態、一方駆動部材SMA−71は一番
長い状態である。ここで駆動部材SMA−71を通電加
熱すると、駆動部材SMA−71は回復(短縮)をはじ
め、図27−bを経て図27−cに至る。この時、レバ
ー74を介して鏡胴72と鏡胴73が移動し、双方の相
対位置関係が変更される。
る駆動部材が、レバー74を左右に引っ張る方向に取り
付けられ、各SMA細線の一方の端部は固定部71,7
2に固定されている。図24−aは、駆動部材SMA−
72が一番短い状態、一方駆動部材SMA−71は一番
長い状態である。ここで駆動部材SMA−71を通電加
熱すると、駆動部材SMA−71は回復(短縮)をはじ
め、図27−bを経て図27−cに至る。この時、レバ
ー74を介して鏡胴72と鏡胴73が移動し、双方の相
対位置関係が変更される。
【0083】また、図27−cの状態で駆動部材SMA
−72を通電加熱すると、駆動部材SMA−72は回復
をはじめ、これに連係する各部材は、前述と同メカニズ
ム、逆方向に変位が開始して、図27−bを経て図27
−aに至る。つまりSMA−71とSMA−72の引っ
張り合いでレバー74の位置が決められ、任意の変倍位
置が得られるように構成されている。尚、この実施例の
レンズ系72aは、凸凹1枚ずつからなるズームレンズ
系で構成されており、図27−aがワイド、図27−c
がテレに相当している。尚、図のように、鏡胴72の位
置を検出するために、該鏡胴72にピン77aを介して
連動するエンコーダ77が、取り付けられている。
−72を通電加熱すると、駆動部材SMA−72は回復
をはじめ、これに連係する各部材は、前述と同メカニズ
ム、逆方向に変位が開始して、図27−bを経て図27
−aに至る。つまりSMA−71とSMA−72の引っ
張り合いでレバー74の位置が決められ、任意の変倍位
置が得られるように構成されている。尚、この実施例の
レンズ系72aは、凸凹1枚ずつからなるズームレンズ
系で構成されており、図27−aがワイド、図27−c
がテレに相当している。尚、図のように、鏡胴72の位
置を検出するために、該鏡胴72にピン77aを介して
連動するエンコーダ77が、取り付けられている。
【0084】このSMA細線を駆動する駆動回路は、図
28のように、パルス発生部P71から発生するパルス
のDUTY比を変化させ、先述のパルス駆動によりSM
A−71、−72を駆動するきわめて簡単なパルス駆動
回路である。ここで、SMA−71とSMA−72とで
は回復と復帰が反対方向になるので、パルス発生部P7
1からSMA−72に通電するトランジスタスイッチT
r72への入力は、一方のみがインバータINV71に
より反転されている。また、SMAの回復速度、復帰速
度は周囲温度に依存するため、その影響も考慮するた
め、パルス発生部P71には、周囲温度を検出する温度
センサが備えられている。
28のように、パルス発生部P71から発生するパルス
のDUTY比を変化させ、先述のパルス駆動によりSM
A−71、−72を駆動するきわめて簡単なパルス駆動
回路である。ここで、SMA−71とSMA−72とで
は回復と復帰が反対方向になるので、パルス発生部P7
1からSMA−72に通電するトランジスタスイッチT
r72への入力は、一方のみがインバータINV71に
より反転されている。また、SMAの回復速度、復帰速
度は周囲温度に依存するため、その影響も考慮するた
め、パルス発生部P71には、周囲温度を検出する温度
センサが備えられている。
【0085】また、さらなる応用例として、駆動部材S
MAのうちの一方を廃し、バネB81で置き換えた実施
例を図29に示す。図29−aはSMA−81が加熱さ
れていない状態を示し、バネB81により右方へ付勢さ
れたレバー84により、鏡胴82、83は右端に引っ張
られている。駆動部材SMA−81は一番伸びた状態に
なっている。ここで、駆動部材SMA−81を加熱する
と、駆動部材SMA−1は回復(収縮)を始め、レバー
84を左方へ移動させて、図29−bを経て図29−c
に至る。
MAのうちの一方を廃し、バネB81で置き換えた実施
例を図29に示す。図29−aはSMA−81が加熱さ
れていない状態を示し、バネB81により右方へ付勢さ
れたレバー84により、鏡胴82、83は右端に引っ張
られている。駆動部材SMA−81は一番伸びた状態に
なっている。ここで、駆動部材SMA−81を加熱する
と、駆動部材SMA−1は回復(収縮)を始め、レバー
84を左方へ移動させて、図29−bを経て図29−c
に至る。
【0086】SMA−81に対する通電を停止すると、
レバー84はバネB81に引っ張られて、図29−aの
ワイド状態に戻ることになる。また、駆動回路として
は、図28におけるSMA−72に対する通電部となる
破線部以下の回路を省略すればよい。この場合、SMA
−71とバネB81の引っ張り合いのバランスで、鏡胴
82、83の位置を制御することになる。
レバー84はバネB81に引っ張られて、図29−aの
ワイド状態に戻ることになる。また、駆動回路として
は、図28におけるSMA−72に対する通電部となる
破線部以下の回路を省略すればよい。この場合、SMA
−71とバネB81の引っ張り合いのバランスで、鏡胴
82、83の位置を制御することになる。
【0087】ところで、ズームレンズでは変倍位置によ
って撮影範囲が変化し、それに応じた撮影範囲を決める
ために、ファインダーの視野も変化させなければならな
いが、図30に示す視野枠を用いれば、極めて安価な構
成で視野が連続的に変化するファインダーを実現するこ
とができる。
って撮影範囲が変化し、それに応じた撮影範囲を決める
ために、ファインダーの視野も変化させなければならな
いが、図30に示す視野枠を用いれば、極めて安価な構
成で視野が連続的に変化するファインダーを実現するこ
とができる。
【0088】図30(a)において、4本の係合ピン1
f〜4fは、レール6f〜9fに沿ってファインダfの
対角線方向へ自由に移動できるようになっており、係合
ピン1f〜4fを周回する線上には、視野枠となる輪ゴ
ム5fが掛けられている。また、係合ピン1f〜4fに
は、各ピンを対角線方向へ牽引するワイヤ10f〜13
fが連携されており、各ワイヤがプーリ15f〜18f
により1箇所に集束された後、プーリ14fにより方向
が曲げられ、前述のレバー4fに繋げられている(30
(b))。
f〜4fは、レール6f〜9fに沿ってファインダfの
対角線方向へ自由に移動できるようになっており、係合
ピン1f〜4fを周回する線上には、視野枠となる輪ゴ
ム5fが掛けられている。また、係合ピン1f〜4fに
は、各ピンを対角線方向へ牽引するワイヤ10f〜13
fが連携されており、各ワイヤがプーリ15f〜18f
により1箇所に集束された後、プーリ14fにより方向
が曲げられ、前述のレバー4fに繋げられている(30
(b))。
【0089】図30(a)はワイヤ10f〜13fが最
も強く引っ張られて、視野枠が最大に広がったワイド状
態を示している。この状態から鏡胴82、83がテレポ
ジションに移動し、レバー4fが左に倒れて行くと、ワ
イヤ10f〜13fが緩められ、視野枠である輪ゴム5
fはそれ自身の弾性力によって収縮していく。即ち、フ
ァインダfの視野が連続的に狭くなっていくように構成
されている。
も強く引っ張られて、視野枠が最大に広がったワイド状
態を示している。この状態から鏡胴82、83がテレポ
ジションに移動し、レバー4fが左に倒れて行くと、ワ
イヤ10f〜13fが緩められ、視野枠である輪ゴム5
fはそれ自身の弾性力によって収縮していく。即ち、フ
ァインダfの視野が連続的に狭くなっていくように構成
されている。
【0090】こうしたファインダ構成は、撮影者のカメ
ラアングルを決める視野枠を極めて安価に実現すること
ができ、製造コストに対する影響は少なくて済む。尚、
SMAを用いたアクチュエータとは別の駆動形態とし
て、前述の機構において、図31に示すように、レバー
4fの先端にノブ8fを取り付け、このノブを撮影者の
指で左右に動かすことにより、マニュアルズーミングを
簡単に実現できるようにしてもよい。以上のような構成
により、極めて安価な無段階変倍装置を実現することが
できた。
ラアングルを決める視野枠を極めて安価に実現すること
ができ、製造コストに対する影響は少なくて済む。尚、
SMAを用いたアクチュエータとは別の駆動形態とし
て、前述の機構において、図31に示すように、レバー
4fの先端にノブ8fを取り付け、このノブを撮影者の
指で左右に動かすことにより、マニュアルズーミングを
簡単に実現できるようにしてもよい。以上のような構成
により、極めて安価な無段階変倍装置を実現することが
できた。
【0091】上記の無段階変倍機構と駆動回路が、カメ
ラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複
写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器など
に広く適用できることはいうまでもない。
ラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複
写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器など
に広く適用できることはいうまでもない。
【0092】(第4の発明について)次に、SMAの駆
動部材としての特性をセルフタイマー制御に応用した実
施例を、図32の構成図とその駆動回路を示す図33に
より説明する。固定部K83に下端部を回動可能に支持
されたレバー94には、図のように、駆動部材SMA−
91とバネB91が、レバー94を左右に引っ張る方向
に取り付けられ、他の端部は固定部K91,92にそれ
ぞれ固定されている。
動部材としての特性をセルフタイマー制御に応用した実
施例を、図32の構成図とその駆動回路を示す図33に
より説明する。固定部K83に下端部を回動可能に支持
されたレバー94には、図のように、駆動部材SMA−
91とバネB91が、レバー94を左右に引っ張る方向
に取り付けられ、他の端部は固定部K91,92にそれ
ぞれ固定されている。
【0093】図32−aはバネB91が一番短く、一方
駆動部材SMA−91は一番長い状態を示している。こ
こで、駆動部材SMA−1を通電加熱すると、駆動部材
SMA−1は回復をはじめ、図32−bを経て図32−
cに至るように構成されている。また、リーフスイッチ
S−91は、駆動部材SMA−91に通電した時のみO
Nとなる状態で設置されている。
駆動部材SMA−91は一番長い状態を示している。こ
こで、駆動部材SMA−1を通電加熱すると、駆動部材
SMA−1は回復をはじめ、図32−bを経て図32−
cに至るように構成されている。また、リーフスイッチ
S−91は、駆動部材SMA−91に通電した時のみO
Nとなる状態で設置されている。
【0094】図33の駆動回路図において、通常状態
(駆動部材SMA−91が非通電時)でのシャッタボタ
ンはスイッチS−92が対応するようになっており、こ
のスイッチS−92を押して回路を閉じることにより、
シャッタ(図示せず)がおりるように構成されている。
これに対し、セルフタイマーを使いたいときのシャッタ
ボタンは、スイッチS−93とスイッチS−91の組み
合わせで作動するようになっているが、図32−aで示
したように、スイッチS−91は通常状態では絶えずO
FFになっている。
(駆動部材SMA−91が非通電時)でのシャッタボタ
ンはスイッチS−92が対応するようになっており、こ
のスイッチS−92を押して回路を閉じることにより、
シャッタ(図示せず)がおりるように構成されている。
これに対し、セルフタイマーを使いたいときのシャッタ
ボタンは、スイッチS−93とスイッチS−91の組み
合わせで作動するようになっているが、図32−aで示
したように、スイッチS−91は通常状態では絶えずO
FFになっている。
【0095】今、スイッチS−93をONにすると、駆
動部材SMA−91には電流が流れて駆動部材SMA−
91が回復(収縮)を始めるが、すぐには回復を完了せ
ずに、ある程度の遅れを生じながら、図32(b)を経
て、図32(c)の状態に至る。この遅れの時間をセル
フタイマーとして利用することができる。この図32
(b)の段階では、スイッチS−91はOFFになって
おり、シャッタはおりない。そして、コンデンサーCが
充電されるまで駆動部材SMA−91には電流が流れた
後、図32(c)に至って初めてスイッチS−91がO
Nになり、シャッタがきられる。
動部材SMA−91には電流が流れて駆動部材SMA−
91が回復(収縮)を始めるが、すぐには回復を完了せ
ずに、ある程度の遅れを生じながら、図32(b)を経
て、図32(c)の状態に至る。この遅れの時間をセル
フタイマーとして利用することができる。この図32
(b)の段階では、スイッチS−91はOFFになって
おり、シャッタはおりない。そして、コンデンサーCが
充電されるまで駆動部材SMA−91には電流が流れた
後、図32(c)に至って初めてスイッチS−91がO
Nになり、シャッタがきられる。
【0096】そして、コンデンサーCの電圧が上がって
トランジスタTr1がOFFになると、駆動部材SMA
−1の電流が切れて駆動部材SMA−91は復帰を始め
る。このセルフタイマーの時間(SMA−91の回復時
間)は、周囲温度と駆動部材SMA−91の温度差で決
まる自然放熱時間によるわけであるが、周囲温度に敏感
な素子を使った補償回路によって、周囲温度と駆動部材
SMA−91の温度差が、常にほぼ一定となるようにす
れば都合がよい。
トランジスタTr1がOFFになると、駆動部材SMA
−1の電流が切れて駆動部材SMA−91は復帰を始め
る。このセルフタイマーの時間(SMA−91の回復時
間)は、周囲温度と駆動部材SMA−91の温度差で決
まる自然放熱時間によるわけであるが、周囲温度に敏感
な素子を使った補償回路によって、周囲温度と駆動部材
SMA−91の温度差が、常にほぼ一定となるようにす
れば都合がよい。
【0097】以上のような構成により、極めて安価なセ
ルフタイマ機構を備えたカメラを実現することが実現で
きた。尚、上記のセルフタイマ機構と駆動回路が、カメ
ラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複
写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器など
に広く適用できることはいうまでもない。
ルフタイマ機構を備えたカメラを実現することが実現で
きた。尚、上記のセルフタイマ機構と駆動回路が、カメ
ラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複
写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器など
に広く適用できることはいうまでもない。
【0098】(第5の発明について)次に、SMAのア
クチュエータとしての特性を自動巻き上げ機構に応用し
た第5の発明を改良した実施例を図34の構成図と、そ
の駆動回路の構成図35により説明する。
クチュエータとしての特性を自動巻き上げ機構に応用し
た第5の発明を改良した実施例を図34の構成図と、そ
の駆動回路の構成図35により説明する。
【0099】まず、図34−aに示すように、固定部K
114に下端部を回動可能に支持されたレバー114の
先端部に、該レバー114に対して回転可能に保持され
た爪111が板バネ113により突き当て部112に押
し付けられてある。またそのレバー114には、2本の
SMA細線が図のようにそのレバー114を左右に引っ
張る方向に取り付けられ、もう一方の端部は固定部K1
11,K112に固定されている。この図34−aは駆
動部材SMA112が最も短く、駆動部材SMA−11
1が一番長い状態を示している。ここで、駆動部材SM
A−111を通電加熱すると駆動部材SMA−111は
回復をはじめ、レバー114は図の矢印方向に回転し、
図34−bに至る。このとき爪111の先端には丁度フ
ィルム送りのスプロケット115が位置しているため、
このレバー114の回転によって、所定の角度だけスプ
ロケット115が回転し、それに相当する分だけスプロ
ケット115の軸に巻設されたフィルム(図示せず)が
送られることになる。この図では丁度一歯分だけ送られ
ている。
114に下端部を回動可能に支持されたレバー114の
先端部に、該レバー114に対して回転可能に保持され
た爪111が板バネ113により突き当て部112に押
し付けられてある。またそのレバー114には、2本の
SMA細線が図のようにそのレバー114を左右に引っ
張る方向に取り付けられ、もう一方の端部は固定部K1
11,K112に固定されている。この図34−aは駆
動部材SMA112が最も短く、駆動部材SMA−11
1が一番長い状態を示している。ここで、駆動部材SM
A−111を通電加熱すると駆動部材SMA−111は
回復をはじめ、レバー114は図の矢印方向に回転し、
図34−bに至る。このとき爪111の先端には丁度フ
ィルム送りのスプロケット115が位置しているため、
このレバー114の回転によって、所定の角度だけスプ
ロケット115が回転し、それに相当する分だけスプロ
ケット115の軸に巻設されたフィルム(図示せず)が
送られることになる。この図では丁度一歯分だけ送られ
ている。
【0100】次に、この図34−bの状態で、駆動部材
SMA−112を通電加熱すると、駆動部材SMA−1
12は回復をはじめ、レバー114が先とは逆方向へ回
転を始める(図34−c)。フィルム送りのスプロケッ
トは、一方向回転(この図では時計回り方向)しか回転
できないようにラチェット(図示せず)が設けられてお
り、図34−cのように、レバー114に対して爪11
1が板バネ113に抗して傾き、スプロケット115の
歯の下側を通過する。そして、図34−aの状態に戻
る。
SMA−112を通電加熱すると、駆動部材SMA−1
12は回復をはじめ、レバー114が先とは逆方向へ回
転を始める(図34−c)。フィルム送りのスプロケッ
トは、一方向回転(この図では時計回り方向)しか回転
できないようにラチェット(図示せず)が設けられてお
り、図34−cのように、レバー114に対して爪11
1が板バネ113に抗して傾き、スプロケット115の
歯の下側を通過する。そして、図34−aの状態に戻
る。
【0101】ここで、SMA−111を再び通電加熱す
れば先と同じ経過をたどる。つまり、SMA−111と
SMA−112の引っ張り合いでレバーを回転させるこ
とによりスプロケット115を順送り回転させフィルム
を送ることができる。この巻き上げ機構の駆動回路は、
図35に示すように、一定周期のパルスを発生させるこ
とにより、そのパルスでSMA−111、−112を駆
動するきわめて簡単なパルス駆動回路である。但し、S
MA−111とSMA−112とでは回復と復帰が反対
方向になるので、パルス発生部P111からSMA−1
12に通電するトランジスタスイッチTr112への入
力は、片方のみインバータにより反転されている。
れば先と同じ経過をたどる。つまり、SMA−111と
SMA−112の引っ張り合いでレバーを回転させるこ
とによりスプロケット115を順送り回転させフィルム
を送ることができる。この巻き上げ機構の駆動回路は、
図35に示すように、一定周期のパルスを発生させるこ
とにより、そのパルスでSMA−111、−112を駆
動するきわめて簡単なパルス駆動回路である。但し、S
MA−111とSMA−112とでは回復と復帰が反対
方向になるので、パルス発生部P111からSMA−1
12に通電するトランジスタスイッチTr112への入
力は、片方のみインバータにより反転されている。
【0102】また、SMAの回復速度と復帰速度は周囲
温度に依存するから、その影響も考慮できるようにパル
ス発生部P111には周囲温度を検出する温度センサも
設けられている。シャッタボタンを押すと、DELAY
部によって、シャッタ動作を完了するまでの一定時間が
経過したのち、パルス発生部がONされるようになって
いる。そして、前述のような手順でスプロケット115
を順に送るわけであるが、フィルム1コマ分の送りに必
要なパルス数は、カウンタによってカウントされてお
り、所定カウント数を経過したところでOFFになるよ
うに構成されている。
温度に依存するから、その影響も考慮できるようにパル
ス発生部P111には周囲温度を検出する温度センサも
設けられている。シャッタボタンを押すと、DELAY
部によって、シャッタ動作を完了するまでの一定時間が
経過したのち、パルス発生部がONされるようになって
いる。そして、前述のような手順でスプロケット115
を順に送るわけであるが、フィルム1コマ分の送りに必
要なパルス数は、カウンタによってカウントされてお
り、所定カウント数を経過したところでOFFになるよ
うに構成されている。
【0103】また、SMA−111、−112のうちの
一方(ここではSMA−112)を廃し、図36に示す
ように、バネB121に置き換えてもよい。図36−a
はSMA−111が加熱されておらず、レバー124は
バネB121により右方へ引っ張られており、SMA−
111は一番伸びた状態になっている。ここで、SMA
−111を加熱すると、SMA−111は回復を始め、
レバー124を回動して図36−bを経て図36−cの
ような状態に至る。
一方(ここではSMA−112)を廃し、図36に示す
ように、バネB121に置き換えてもよい。図36−a
はSMA−111が加熱されておらず、レバー124は
バネB121により右方へ引っ張られており、SMA−
111は一番伸びた状態になっている。ここで、SMA
−111を加熱すると、SMA−111は回復を始め、
レバー124を回動して図36−bを経て図36−cの
ような状態に至る。
【0104】次に、通電を停止すれば、バネB121に
引っ張られて先と同じメカニズム、逆の順序で図36−
cから図36−bを経て、図36−aの状態に戻る。こ
の駆動回路としては、図35においてSMA−112に
対応する通電部である破線以下の回路部分を省略すれば
よい。この場合、SMA−111とバネB121の引っ
張り合いでレバー124を回転させることになる。以上
のような構成により、きわめて安価な自動巻き上げ装置
を実現することができた。
引っ張られて先と同じメカニズム、逆の順序で図36−
cから図36−bを経て、図36−aの状態に戻る。こ
の駆動回路としては、図35においてSMA−112に
対応する通電部である破線以下の回路部分を省略すれば
よい。この場合、SMA−111とバネB121の引っ
張り合いでレバー124を回転させることになる。以上
のような構成により、きわめて安価な自動巻き上げ装置
を実現することができた。
【0105】尚、上記のセルフタイマ機構と駆動回路
が、カメラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連
全般、複写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学
機器などに広く適用できることはいうまでもない。
が、カメラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連
全般、複写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学
機器などに広く適用できることはいうまでもない。
【0106】(第6の発明について)次に、SMAのア
クチュエータとしての特性をシャッタ制御に応用した第
6の発明の実施例を図37の構成図とその駆動回路を示
す図38により説明する。まず、図37−aに示すよう
に、カメラの開口部Oはシャッタ131に覆い隠されて
いる。また、シャッタ131は、支点132を中心とし
て回転可能に軸支されている。該シャッタ131は、バ
ネB133により支点132を中心に、図の反時計回り
に回転付勢されている。また、レバー133が、SMA
−132とバネB132により支点134を軸に支持さ
れている。このバネB132により、レバー133は、
図の反時計回りに回転付勢されている。また、ストッパ
ー135は、駆動部材SMA−131とバネB131に
より、図では上下に引っ張り合うように支持されてい
る。この図37−aの状態では、駆動部材SMA−13
1が一番伸びた状態であり、ストッパー135が前記レ
バー133の回転を阻止している。
クチュエータとしての特性をシャッタ制御に応用した第
6の発明の実施例を図37の構成図とその駆動回路を示
す図38により説明する。まず、図37−aに示すよう
に、カメラの開口部Oはシャッタ131に覆い隠されて
いる。また、シャッタ131は、支点132を中心とし
て回転可能に軸支されている。該シャッタ131は、バ
ネB133により支点132を中心に、図の反時計回り
に回転付勢されている。また、レバー133が、SMA
−132とバネB132により支点134を軸に支持さ
れている。このバネB132により、レバー133は、
図の反時計回りに回転付勢されている。また、ストッパ
ー135は、駆動部材SMA−131とバネB131に
より、図では上下に引っ張り合うように支持されてい
る。この図37−aの状態では、駆動部材SMA−13
1が一番伸びた状態であり、ストッパー135が前記レ
バー133の回転を阻止している。
【0107】ここで、駆動部材SMA−131を通電加
熱しストッパー135を上昇させると、レバー133に
対する回転阻止状態が解除されることになり、バネB1
32によってレバー133が反時計回りに回転する。そ
して、レバー133の先端がシャッタ131の突起部1
31aの先端を押すことになるから、シャッタ131
は、バネB133に抗して支点132中心に時計回りに
回転し、開口部Oが露呈して露光されることになる(図
37−b)。
熱しストッパー135を上昇させると、レバー133に
対する回転阻止状態が解除されることになり、バネB1
32によってレバー133が反時計回りに回転する。そ
して、レバー133の先端がシャッタ131の突起部1
31aの先端を押すことになるから、シャッタ131
は、バネB133に抗して支点132中心に時計回りに
回転し、開口部Oが露呈して露光されることになる(図
37−b)。
【0108】シャッタ131が全部開ききると、図のよ
うに、シャッタ131の突起部先端131aがレバー1
33を乗り越え、シャター131は閉じるようになって
いる(図37−c)。ここで、駆動部材SMA−132
を加熱すると、レバー133がシャッタ131の突起部
131aを乗り越えつつ時計方向に回転し(図37−
d)、乗り切ったところで駆動部材SMA−131の通
電を止めると、ストッパー135が下がってくる(図3
7−e)。次に、駆動部材SMA−132の通電を止め
ると、初期状態の図37−aと同じ状態に戻る。
うに、シャッタ131の突起部先端131aがレバー1
33を乗り越え、シャター131は閉じるようになって
いる(図37−c)。ここで、駆動部材SMA−132
を加熱すると、レバー133がシャッタ131の突起部
131aを乗り越えつつ時計方向に回転し(図37−
d)、乗り切ったところで駆動部材SMA−131の通
電を止めると、ストッパー135が下がってくる(図3
7−e)。次に、駆動部材SMA−132の通電を止め
ると、初期状態の図37−aと同じ状態に戻る。
【0109】上9のような一連の動作をさせる駆動回路
は、図38に示すように、簡単な定電流駆動回路で十分
である。スイッチS−131をONすると、駆動部材S
MA−131が加熱され、さきに示したような経過でシ
ャッタ131が動作する(図37−aから図37−
c)。次に、スイッチS−132をONすると、図37
−dから37−eの状態に至り、さらに、スイッチS−
131、S−132をOFFすれば初期状態に戻る。
は、図38に示すように、簡単な定電流駆動回路で十分
である。スイッチS−131をONすると、駆動部材S
MA−131が加熱され、さきに示したような経過でシ
ャッタ131が動作する(図37−aから図37−
c)。次に、スイッチS−132をONすると、図37
−dから37−eの状態に至り、さらに、スイッチS−
131、S−132をOFFすれば初期状態に戻る。
【0110】このスイッチS−132をONしてから、
スイッチS−131、S−132を切るまでをシャッタ
チャージ工程と考えることができる。以上のような構成
によりきわめて安価なシャッタ装置を実現することがで
きた。尚、上記のセルフタイマ機構と駆動回路が、カメ
ラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複
写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器など
に広く適用できることはいうまでもない。
スイッチS−131、S−132を切るまでをシャッタ
チャージ工程と考えることができる。以上のような構成
によりきわめて安価なシャッタ装置を実現することがで
きた。尚、上記のセルフタイマ機構と駆動回路が、カメ
ラのみならずビデオカメラなどの映像機器関連全般、複
写機などの画像形成装置、あるいは各種の光学機器など
に広く適用できることはいうまでもない。
【0111】
【発明の効果】上記のように第1の発明のカメラは、形
状記憶合金からなる駆動部材により少なくとも2点間を
変位できるようにしたアクチュエータを有する絞り機構
を備えているので、簡潔かつ安価な機構で絞り機能を実
現することができる。
状記憶合金からなる駆動部材により少なくとも2点間を
変位できるようにしたアクチュエータを有する絞り機構
を備えているので、簡潔かつ安価な機構で絞り機能を実
現することができる。
【0112】また、第2の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する合焦機構を備えて
いるので、簡潔かつ安価な機構で合焦機能を実現するこ
とができる。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する合焦機構を備えて
いるので、簡潔かつ安価な機構で合焦機能を実現するこ
とができる。
【0113】また、第3の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する変倍機構を備えて
いるので、簡潔かつ安価な機構で変倍機能を実現するこ
とができる。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する変倍機構を備えて
いるので、簡潔かつ安価な機構で変倍機能を実現するこ
とができる。
【0114】また、第4の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するセルフタイマ機構
を備えているので、簡潔かつ安価な機構でセルフタイマ
機能を実現することができる。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するセルフタイマ機構
を備えているので、簡潔かつ安価な機構でセルフタイマ
機能を実現することができる。
【0115】また、第5の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する自動巻き上げ機構
を備えているので、簡潔かつ安価な機構で自動巻き上げ
機能を実現することができる。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有する自動巻き上げ機構
を備えているので、簡潔かつ安価な機構で自動巻き上げ
機能を実現することができる。
【0116】また、第6の発明のカメラは、形状記憶合
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するシャッタ機構を備
えているので、簡潔かつ安価な機構でシャッタ機能を実
現することができる。
金からなる駆動部材により少なくとも2点間を変位でき
るようにしたアクチュエータを有するシャッタ機構を備
えているので、簡潔かつ安価な機構でシャッタ機能を実
現することができる。
【0117】また、第7の発明のカメラは、前記アクチ
ュエータが、2つの位置に安定点を有する板バネに、一
方の安定点から他方の安定点へと移動するように前記駆
動部材を設けているので、板バネと形状記憶合金製部材
だけを主たる構成要素として、絞り、焦点調節、変倍、
自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタなどの機能
を実現することができる。
ュエータが、2つの位置に安定点を有する板バネに、一
方の安定点から他方の安定点へと移動するように前記駆
動部材を設けているので、板バネと形状記憶合金製部材
だけを主たる構成要素として、絞り、焦点調節、変倍、
自動巻き上げ、セルフタイマ、及びシャッタなどの機能
を実現することができる。
【0118】また、第8の発明は、前記形状記憶合金か
らなる駆動部材が、その通電量に応じて変位する金属細
線であるものとしているので、最も簡潔な構成により、
形状記憶効果を電気的に制御することができる。
らなる駆動部材が、その通電量に応じて変位する金属細
線であるものとしているので、最も簡潔な構成により、
形状記憶効果を電気的に制御することができる。
【0119】また、第9の発明は、前記形状記憶部材
を、通電時間のデューティー比制御により任意の点で位
置決めできるように構成しているので、無段階で制御可
能な絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上げ、セルフタイ
マ、及びシャッタなどの機能を実現することができる。
を、通電時間のデューティー比制御により任意の点で位
置決めできるように構成しているので、無段階で制御可
能な絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上げ、セルフタイ
マ、及びシャッタなどの機能を実現することができる。
【0120】この結果、極めて簡潔かつ安価な手段によ
り、絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上げ、セルフタイ
マ、及びシャッタを構成することができ、高機能であり
ながら軽量、小型で、極めて安価な簡易カメラを提供で
きるという優れた効果を奏するものである。
り、絞り、焦点調節、変倍、自動巻き上げ、セルフタイ
マ、及びシャッタを構成することができ、高機能であり
ながら軽量、小型で、極めて安価な簡易カメラを提供で
きるという優れた効果を奏するものである。
【図1】SMA(形状記憶合金)の変位メカニズムの原
理説明図である。
理説明図である。
【図2】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時の
特性図である。
特性図である。
【図3】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
【図4】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
【図5】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
【図6】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
【図7】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
【図8】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
通電電流のON時間と、SMAの回復、復帰特性図であ
る。
【図9】SMA(形状記憶合金)を定電流駆動した時、
6通りの通電ON時間に対する、SMAの回復、復帰特
性図である。
6通りの通電ON時間に対する、SMAの回復、復帰特
性図である。
【図10】SMA(形状記憶合金)をパルス駆動した
時、DUTY比に対する、SMAの回復変位と回復速度
を表す特性図である。
時、DUTY比に対する、SMAの回復変位と回復速度
を表す特性図である。
【図11】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を有するアクチュエータを備えた2段絞り機構を示す
構成図である。
材を有するアクチュエータを備えた2段絞り機構を示す
構成図である。
【図12】SMA(形状記憶合金)駆動部材を有するア
クチュエータを備えた2段絞り機構の駆動回路図であ
る。
クチュエータを備えた2段絞り機構の駆動回路図であ
る。
【図13】無段階絞り機構の基本構成図である。
【図14】無段階絞り機構の調光原理を示す説明図であ
る。
る。
【図15】無段階絞り機構のレバーをSMA(形状記憶
合金)細線からなる駆動部材で駆動する場合の原理構成
図である。
合金)細線からなる駆動部材で駆動する場合の原理構成
図である。
【図16】無段階絞り機構のレバーをSMA(形状記憶
合金)細線からなる駆動部材で駆動する場合の駆動回路
図である。
合金)細線からなる駆動部材で駆動する場合の駆動回路
図である。
【図17】無段階絞り機構のレバーをSMA(形状記憶
合金)細線とバネからなる駆動部材で駆動する場合の駆
動回路図である。
合金)細線とバネからなる駆動部材で駆動する場合の駆
動回路図である。
【図18】無段階絞り機構のレバーをSMA(形状記憶
合金)細線とつる巻バネからなる駆動部材で駆動する場
合の駆動回路図である。
合金)細線とつる巻バネからなる駆動部材で駆動する場
合の駆動回路図である。
【図19】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた2段合焦機構の構成図である。
材を備えた2段合焦機構の構成図である。
【図20】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた2段合焦機構の駆動回路図である。
材を備えた2段合焦機構の駆動回路図である。
【図21】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた無段階合焦機構の構成図である。
材を備えた無段階合焦機構の構成図である。
【図22】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた無段階合焦機構の駆動回路図である。
材を備えた無段階合焦機構の駆動回路図である。
【図23】SMA(形状記憶合金)細線とバネからなる
駆動部材を備えた無段階合焦機構の構成図である。
駆動部材を備えた無段階合焦機構の構成図である。
【図24】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた2段変倍機構の構成図である。
材を備えた2段変倍機構の構成図である。
【図25】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた2段変倍機構の駆動回路図である。
材を備えた2段変倍機構の駆動回路図である。
【図26】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた2段変倍機構のファインダ構成図である。
材を備えた2段変倍機構のファインダ構成図である。
【図27】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた無段階変倍機構の構成図である。
材を備えた無段階変倍機構の構成図である。
【図28】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた無段階変倍機構の駆動回路図である。
材を備えた無段階変倍機構の駆動回路図である。
【図29】SMA(形状記憶合金)細線とバネからなる
駆動部材を備えた無段階変倍機構の構成図である。
駆動部材を備えた無段階変倍機構の構成図である。
【図30】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた無段階変倍機構のファインダ構成図である。
材を備えた無段階変倍機構のファインダ構成図である。
【図31】SMA(形状記憶合金)細線とからなる駆動
部材を、マニュアル駆動で代替した場合の無段階変倍機
構の構成図である。
部材を、マニュアル駆動で代替した場合の無段階変倍機
構の構成図である。
【図32】SMA(形状記憶合金)細線とバネからなる
駆動部材を備えたセルフタイマ機構の、時間遅れ発生部
を示す構成図である。
駆動部材を備えたセルフタイマ機構の、時間遅れ発生部
を示す構成図である。
【図33】SMA(形状記憶合金)細線とバネからなる
駆動部材を備えたセルフタイマ機構の駆動回路図であ
る。
駆動部材を備えたセルフタイマ機構の駆動回路図であ
る。
【図34】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた自動巻き上げ機構の原理構成図である。
材を備えた自動巻き上げ機構の原理構成図である。
【図35】SMA(形状記憶合金)細線からなる駆動部
材を備えた自動巻き上げ機構の駆動回路図である。
材を備えた自動巻き上げ機構の駆動回路図である。
【図36】SMA(形状記憶合金)細線とバネからなる
駆動部材を備えた自動巻き上げ機構の原理構成図であ
る。
駆動部材を備えた自動巻き上げ機構の原理構成図であ
る。
【図37】2本のSMA(形状記憶合金)細線からなる
駆動部材を備えたシャッタ機構の構成図である。
駆動部材を備えたシャッタ機構の構成図である。
【図38】2本のSMA(形状記憶合金)細線からなる
駆動部材を備えたシャッタ機構の駆動回路図である。
駆動部材を備えたシャッタ機構の駆動回路図である。
1 カメラの外枠 2 絞り羽根 2a 大開口 2b 小開口 3、33、43 板バネ 4 係止ピン 12 (無段階絞り機構の)レバー 32、42 鏡胴 131 シャッタ 115 スプロケット SMA−1,−11,−12,・・・ 形状記憶合金
からなる駆動部材 K−1,−2,−3・・・ 固定部 B,B−51,61・・・ バネ S−1,−2,−31,−32・・・ スイッチ f ファインダ
からなる駆動部材 K−1,−2,−3・・・ 固定部 B,B−51,61・・・ バネ S−1,−2,−31,−32・・・ スイッチ f ファインダ
Claims (9)
- 【請求項1】 形状記憶合金からなる駆動部材により少
なくとも2点間を変位できるようにしたアクチュエータ
を有する絞り機構を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 形状記憶合金からなる駆動部材により少
なくとも2点間を変位できるようにしたアクチュエータ
を有する合焦機構を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項3】 形状記憶合金からなる駆動部材により少
なくとも2点間を変位できるようにしたアクチュエータ
を有する変倍機構を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項4】 形状記憶合金からなる駆動部材により少
なくとも2点間を変位できるようにしたアクチュエータ
を有するセルフタイマ機構を備えたことを特徴とするカ
メラ。 - 【請求項5】 形状記憶合金からなる駆動部材により少
なくとも2点間を変位できるようにしたアクチュエータ
を有する自動巻き上げ機構を備えたことを特徴とするカ
メラ。 - 【請求項6】 形状記憶合金からなる駆動部材により少
なくとも2点間を変位できるようにしたアクチュエータ
を有するシャッタ機構を備えたことを特徴とするカメ
ラ。 - 【請求項7】 前記アクチュエータは、2つの位置に安
定点を有する板バネに、一方の安定点から他方の安定点
へと移動するように前記駆動部材を設けてなるものであ
る請求項1〜6のうち1項に記載のカメラ。 - 【請求項8】 前記形状記憶合金からなる駆動部材は、
その通電量に応じて変位する細線である請求項7項のう
ち1項に記載のカメラ。 - 【請求項9】 前記形状記憶部材を、通電時間のデュー
ティー比制御により任意の点で位置決めできるように構
成した請求項8に記載のカメラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5037497A JPH06230457A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | カメラ |
US08/187,099 US5459544A (en) | 1993-02-01 | 1994-01-25 | Camera with a shape memory alloy member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5037497A JPH06230457A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230457A true JPH06230457A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=12499166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5037497A Pending JPH06230457A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | カメラ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5459544A (ja) |
JP (1) | JPH06230457A (ja) |
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