JP4613481B2 - 切り換え機構および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の軌道に沿って移動可能に取り付けられる移動部材の固定位置を切り換えるための切り換え機構およびこの切り換え機構を用いた電子機器に関する。
近年、撮像装置を備えた電子機器、例えばノート型コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話が多く開発されてきており、その撮像装置の性能向上とともに小型化も必須の要件となってきている。特に、小型の撮像装置を電子機器に組み込む場合、光学部品を小型化するとレンズ収差等による性能劣化が起きやすいため、レンズ自体の小型化には限界がある。したがって、光学部品を保持する部材や駆動機構の簡素化が重要なポイントとなる。
従来、撮像装置における光学部品、例えばフィルタやレンズの位置を切り換える機構としては、移動対象となる部材にアームを取り付けてこのアームを手動によって移動させるものや(例えば、特許文献1参照。)、モータを動力として移動させるものが考えられている。
特開2003−75896号公報
しかしながら、このような切り換え機構として移動部材に取り付けられたアームを手動で駆動するためには電子機器の筐体に部材(アームや保持枠)を設ける必要があり、筐体に突起が現れてしまうことで小型化の妨げとなったり、外観を損なうという問題が生じる。また、モータを用いて筐体内部で駆動できる構成ではモータを収納するためのスペースが必要となるとともに重量の増加を招いてしまうことになる。
このようなモータを駆動源とした場合の問題点を解消するため、本願発明者らは特願2003−135515において、通電型形状記憶合金を駆動源として用いた切り換え機構および電子機器を提案している。この技術によって切り換え機構全体の小型化、軽量化を図ることができるようになっている。しかし、駆動源となる通電型形状記憶合金における引き回しの最適化は成されておらず、更なる駆動信頼性の向上が求められている。
本発明はこのような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、所定の軌道に沿って移動可能な移動部材と、移動部材の回転移動の支点の他方端に取り付けられた第1のマグネットと、マグネットの移動軌跡の外側であって、第1および第2の固定位置にそれぞれ取り付けられたマグネットと逆の極性の第2および第3の位置固定用のマグネットと、移動部材の経由部を介して取り付けられ、各々への通電によって互いに逆方向へ収縮して移動部材の位置を切り換えるための2つの収縮手段とを備える切り換え機構において、2つの収縮手段の各々における引き回しとして、一端から移動部材の経由部を介して他端に至るまでの平面視形状が略多角形となっており、平面視形状を略多角形にするため、移動部材に複数の経由部が設けられ、これらの経由部を介して収縮手段が引き回されているものである。
このような収縮手段の引き回しにより、移動部材の経由部における収縮手段の出入りの角度(経由部を頂点とした収縮手段の成す角度)を大きくすることができ、経由部を境として往復する収縮手段の接触を回避できるようになる。
本発明によれば、次のような効果がる。すなわち、収縮手段に対する電気的な操作で回転駆動機構の切り換え動作を実現でき、モータを駆動源として用いなくてよいことから小型化を図ることが可能となる。また、収縮手段の引き回しにおける最適化により信頼性の高い切り換え動作を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、第1実施形態に係る切り換え機構を説明する模式平面図である。すなわち、この切り換え機構1は、所定の軌道に沿って移動可能な移動部材2と、移動部材2の経由部である貫通孔21を介して取り付けられ、各々への通電によって互いに逆方向へ収縮して移動部材2の位置を切り換えるための2つの形状記憶合金(収縮手段)3a、3bとを備えるものである。
移動部材2はピンPを支点として回転移動できるようになっており、ピンPに対して一方端に形状記憶合金3a、3bを経由するための貫通孔21が設けられ、他方端にマグネットM1が設けられている。このピンPはベース部材Bに取り付けられており、ベース部材Bの枠内でアーム状の移動部材2が図中左右方向へ回転移動できるようになっている。
移動部材2の他端側に設けられたマグネットM1の移動軌跡の外側には、位置固定用のマグネットM2が設けられている。マグネットM2はマグネットM1と逆の極性になっており、図1に示す例では移動部材2の切り換え位置に対応して2つ設けられている。
なお、2つのマグネットM2の間には必要に応じてマグネットM3が設けられている。このマグネットM3は、移動部材2の移動軌跡における中間位置に対応して設けられ、マグネットM1と同じ極性となっている。これにより、移動部材2の中立位置での停止を回避できるようになっている。
2つの形状記憶合金3a、3bの引き回しとしては、一端から移動部材2の貫通孔21を介して他端に至るまでの平面視形状が略多角形となるように設定されている。この引き回しを実現するため、プーリー4a、4bがベース部材Bに設けられ、このプーリー4a、4bを介して形状記憶合金3a、3bが引き回されている。
例えば、図中左側の形状記憶合金3aは、一端から移動部材2の貫通孔21に通り、プーリー4aを介して他端まで引き回される。同様に、図中右側の形状記憶合金3bも、一端から移動部材2の貫通孔21に通り、プーリー4bを介して他端まで引き回される。なお、このプーリー4a、4bはテンションピンとして形状記憶合金3a、3bの張り具合を調整できるよう移動可能に取り付けられていてもよい。
このようなプーリー4a、4bを介しての引き回しによって、形状記憶合金3a、3bの引き回しにおける平面視形状が略三角形となり、略三角形の各頂点に対応する部分での形状記憶合金3a、3bの折り返しで、往復する形状記憶合金3a、3bの接触を確実に回避できるようになる。
2つの形状記憶合金3a、3bの一端、他端はそれぞれ電極A、Bに接続されており、この電極A、Bに通電することで形状記憶合金3a、3bの収縮を行う。例えば、形状記憶合金3aの電極A、Bに通電すると形状記憶合金3aが所定量縮み、移動部材2の一端側が図中左方向へ引き寄せられる。これによりピンPを介して移動部材2の他端側が図中右方向へ回転する状態となる。そして、この回転によりマグネットM1が図中右側のマグネットM2に引き寄せられ、この磁力で位置固定される。
また、形状記憶合金3aの電極A、Bへの通電を止めると縮んでいた形状記憶合金3aが元に戻る。そしてこの状態で形状記憶合金3bの電極A、Bへ通電すると形状記憶合金3bが所定量縮み、移動部材2の一端側が図中右方向へ引き寄せられる。これによりピンPを介して移動部材2の他端側が図中左方向へ回転する状態となる。そして、この回転によりマグネットM1が図中左側のマグネットM2に引き寄せられ、この磁力で位置固定される。
このように、形状記憶合金3a、3bへ交互に通電することにより互いに逆方向へ移動部材2を回転させることができ、固定位置を切り換えることが可能となる。また、この切り換え動作において、形状記憶合金3a、3bの引き回しが、先に説明したように平面視略三角形になっていることで、折り返し部分での形状記憶合金3a、3bの接触を回避することができ、信頼性の高い切り換え動作を実現できるようになる。
図2は、第2実施形態を説明する模式平面図である。第2実施形態に係る切り換え機構1は、所定の軌道に沿って移動可能な移動部材2、移動部材2の経由部である貫通孔21を介して取り付けられる2つの形状記憶合金(収縮手段)3a、3b、移動部材2の他端側に設けられるマグネットM1、移動部材2の回転中心となるピンP、ピンPを固定するベース部材Bを備える点で第1実施形態と同様であるが、2つの形状記憶合金3a、3bの引き回しとして、一端から移動部材2の貫通孔21を介して他端に至るまでの平面視形状が略四角形となるように設定されている点で相違する。
例えば、形状記憶合金3aは、一端から移動部材2の貫通孔21に通り、プーリー41aおよび42aを介して他端まで引き回される。同様に、形状記憶合金3bも、一端から移動部材2の貫通孔21に通り、プーリー41b、42bを介して他端まで引き回される。なお、このプーリー41a、42a、41b、42bはテンションピンとして形状記憶合金3a、3bの張り具合を調整できるよう移動可能に取り付けられていてもよい。
このようなプーリー4a、4bを介しての引き回しによって、形状記憶合金3a、3bの引き回しにおける平面視形状が略四角形となり、第1実施形態における略三角形の場合より各頂点に対応する形状記憶合金3a、3bの成す角度を大きくでき、形状記憶合金3a、3bの折り返しで往復する形状記憶合金3a、3bの接触を更に確実に回避できるようになる。また、第1実施形態に比べて形状記憶合金3a、3bの引き回し長さを長くでき、より多くの収縮を得ることが可能となる。
図3は、第3実施形態を説明する模式平面図である。第3実施形態に係る切り換え機構1は、所定の軌道に沿って移動可能な移動部材2、移動部材2に取り付けられる2つの形状記憶合金(収縮手段)3a、3b、移動部材2の他端側に設けられるマグネットM1、移動部材2の回転中心となるピンP、ピンPを固定するベース部材Bを備える点で第1実施形態と同様であるが、2つの形状記憶合金3a、3bの移動部材2での経由部が各々2つの貫通孔21a、22a、21b、22bによって構成されている点で相違する。
つまり、形状記憶合金3aは、一端から移動部材2の一つ目の貫通孔21aを通り、隣接する二つ目の貫通孔22aを通ってプーリー4aから他端まで引き回される。また、形状記憶合金3bは、一端から移動部材2の一つ目の貫通孔21bを通り、隣接する二つ目の貫通孔22bを通ってプーリー4aから他端まで引き回される。なお、プーリー4a、4bはテンションピンとして形状記憶合金3a、3bの張り具合を調整できるよう移動可能に取り付けられていてもよい。
このように、移動部材2に設けられた各々2つの貫通孔21a、22a、21b、22bを介して各形状記憶合金3a、3bが引き回されることで、その引き回しにおける平面視形状が略四角形となり、第1実施形態における略三角形の場合より各頂点に対応する形状記憶合金3a、3bの成す角度を大きくでき、形状記憶合金3a、3bの折り返しで往復する形状記憶合金3a、3bの接触を更に確実に回避できるようになる。
特に、第3実施形態では、プーリーを追加することなく、移動部材2に貫通孔を各々2つ設けるだけで形状記憶合金3a、3bの引き回しにおける平面視形状を略四角形にできるため、構造の簡素化およびコストダウンを図ることが可能となる。
図4は、第4実施形態を説明する模式平面図である。第4実施形態に係る切り換え機構1は、所定の軌道に沿って移動可能な移動部材2、移動部材2に取り付けられる2つの形状記憶合金(収縮手段)3a、3b、移動部材2の他端側に設けられるマグネットM1、移動部材2の回転中心となるピンP、ピンPを固定するベース部材Bを備える点で第1実施形態と同様であるが、2つの形状記憶合金3a、3bの移動部材2での経由部が各々2つのピン51a、52a、51b、52bによって構成されている点で相違する。
つまり、形状記憶合金3aは、一端から移動部材2の一つ目のピン51aにかかり、隣接する二つ目のピン52aを介してプーリー4aから他端まで引き回される。また、形状記憶合金3bは、一端から移動部材2の一つ目のピン51bにかかり、隣接する二つ目のピン52bを介してプーリー4aから他端まで引き回される。なお、プーリー4a、4bはテンションピンとして形状記憶合金3a、3bの張り具合を調整できるよう移動可能に取り付けられていてもよい。
このように、移動部材2に設けられた各々2つのピン51a、52a、51b、52bを介して各形状記憶合金3a、3bが引き回されることで、その引き回しにおける平面視形状が略四角形となり、第1実施形態における略三角形の場合より各頂点に対応する形状記憶合金3a、3bの成す角度を大きくでき、形状記憶合金3a、3bの折り返しで往復する形状記憶合金3a、3bの接触を更に確実に回避できるようになる。
ここで、ピン51a、52a、51b、52bとしては、図5に示すような態様が考えられる。なお、ここではピン51aを例として説明するが、他のピン52a、51b、52bであっても同様である。
すなわち、図5(a)に示すピン51aの態様は、移動部材2に垂設される軸Jと、この軸Jの上端に取り付けられる傘部55とから構成されるもので、軸Jに形状記憶合金3aがかけられ、傘部55によって形状記憶合金3aの外れを防止している。
また、図5(b)に示すピン51aの態様は、移動部材2に垂設される軸Jと、この軸Jを中心として回転自在に取り付けられるプーリー56と、軸Jの上端に取り付けられる傘部55とから構成されるものである。このピン51aでは、プーリー56に形状記憶合金3aをかけることで、形状記憶合金3aの収縮/復元の動作時でも低摩擦化を図ることが可能となる。
また、図6はベース部材に取り付けられるプーリー(4a、4b、41a、42a、41b、42b)の他の例を説明する模式図で、(a)は斜視図、(b)は平面図(透視図)である。このプーリーは、形状記憶合金3a、3bのかかる部分(接触部分)に凹凸が設けられたものである。接触部分にこのような凹凸が設けられていることで形状記憶合金3a、3bに対して点接触させることができ、摩擦のロスを低減できるようになる。
次に、本実施形態に係る切り換え機構の実施例を説明する。図7、図8は携帯電話機への適用例を説明する模式図で、図7は開いた状態、図8は閉じた状態を示している。
先に説明した本実施形態の切り換え機構1は、携帯電話機10における撮像装置のレンズ駆動機構、特にレンズLの位置を光軸上に配置するか否かを切り換えることで行われる通常撮影モードとマクロ撮影モードとの切り換えを行う機構に適用されている。
すなわち、本実施形態の切り換え機構1は、携帯電話機10における筐体11内部のレンズLの周辺に組み込まれており、切り換え機構1の移動部材2にレンズLが取り付けられている。したがって、移動部材2の回転移動によってレンズLの挿入、非挿入を切り換えることができるようになっている。
携帯電話機10の撮像装置を用いるには、所定のキー操作でカメラ撮影モードに設定した後、画面Gに映し出される映像を参照して所望のタイミングでシャッターボタンに対応したキーを押下する。これにより撮像装置で取り込んだ画像を取得することができる。
このような携帯電話機10における画像取り込みにおいて、撮影モードで画面Gに映像が写し出されている際、例えば矢印キーKの上を選択するとデジタルズーム機能等の望遠動作が働き、キー押下の回数に従って映像を順次大きくして取り込むことができるようになる。
一方、例えば矢印キーKの下を選択するとデジタルズーム機能等の広角動作が働き、先とは反対に、キー押下の回数に従って映像を順次広角で取り込むことができるようになる。
また、本実施形態では、最も広角となるキー押下より更に1回多くキーを押下するとマクロ撮影モードに切り換わるようになっている(なお、他のキー押下でマクロ撮影モードへの切り換えを行ってもよい。)。このキー押下がなされると、先に説明した切り換え機構1の電極(例えば、形状記憶合金3aに接続された電極A、B)に電圧が印加され、移動部材2が回転して第1の回転位置もしくは第2の回転位置に固定される状態となる。この移動部材2の回転および位置固定によってレンズLがマクロ撮影モードに対応した位置へ移動し、そこで固定される。
一方、反対のキー押下によってマクロ撮影モードから通常撮影モードに切り換わると、先に説明した切り換え機構1の電極(例えば、形状記憶合金3bに接続された電極A、B)に電圧が印加され、移動部材2が先と反対に回転して第2の回転位置もしくは第1の回転位置に固定される。この移動部材2の回転および位置固定によってレンズLが通常撮影モードに対応した位置に移動し、そこで固定される。
また、本実施形態の携帯電話機10で、被写体との距離を測定する手段を備えている場合には、測定した距離によって自動的に通常撮影モードからマクロ撮影モードへの切り換え、もしくはマクロ撮影モードから通常撮影モードへの切り換えを行うようにしてもよい。
この場合、被写体との距離が一定値以下になると本実施形態の切り換え機構1の一方の電極A、Bに電圧を印加して移動部材2を回転させ、第1の回転位置もしくは第2の回転位置に固定してレンズLをマクロ撮影モードの位置に設定する。反対に、被写体との距離が一定値を越えると切り換え機構1の他方の電極A、Bに電圧を印加して移動部材2を回転させ、第2の回転位置もしくは第1の回転位置に固定してレンズLを通常撮影モードの位置に設定する。
いずれにおいても本実施形態の携帯電話機10では、レンズLのマクロ切り換え機構が筐体11内部に収まるため、切り換え機構が筐体11から突出することがなくなり、筐体11の薄型化やデザイン上の美観を向上できるようになる。また、マクロ−通常の撮影モード切り換えを電気的な操作によって行うことができるため、ユーザは映像を参照しながらキー操作で切り換えることができたり、自動的な切り換えによって切り換え動作を行うことなくマクロおよび通常撮影を実行できるようにもなる。
なお、本実施形態では携帯電話機10への適用を例としたが、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ノート型コンピュータ、PDA等の携帯端末など、撮影機能を備える他の電子機器への適用も可能である。また、形状記憶合金3a、3bの引き回しにおける平面視形状は、先に説明した略三角形、略四角形以外であっても適用可能である。
第1実施形態に係る切り換え機構を説明する模式平面図である。 第2実施形態を説明する模式平面図である。 第3実施形態を説明する模式平面図である。 第4実施形態を説明する模式平面図である。 ピンの態様を説明する模式図である。 ベース部材に取り付けられるプーリーの他の例を説明する模式図である。 携帯電話機への適用例を説明する模式図(開いた状態)である。 携帯電話機への適用例を説明する模式図(閉じた状態)である。
符号の説明
1…切り換え機構、2…移動部材、3a…形状記憶合金、3b…形状記憶合金、4a…プーリー、4b…プーリー、21…貫通孔、M1…マグネット、M2…マグネット

Claims (16)

  1. 所定の軌道に沿って移動可能な移動部材と、
    前記移動部材の回転移動の支点の他方端に取り付けられた第1のマグネットと、
    前記マグネットの移動軌跡の外側であって、第1および第2の固定位置にそれぞれ取り付けられた前記マグネットと逆の極性の第2および第3の位置固定用のマグネットと、
    前記移動部材の経由部を介して取り付けられ、各々への通電によって互いに逆方向へ収縮して前記移動部材の位置を切り換えるための2つの収縮手段とを備える切り換え機構において、
    前記2つの収縮手段の各々における引き回しは、一端から前記移動部材の経由部を介して他端に至るまでの平面視形状が略多角形となっており、
    前記平面視形状を略多角形にするため、前記移動部材に複数の経由部が設けられ、これらの経由部を介して前記収縮手段が引き回されていることを特徴とする切り換え機構。
  2. 前記第2および第3のマグネットの間のほぼ中央位置に前記第1のマグネットと同じ極性の第4のマグネットが取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の切り換え機構。
  3. 前記2つの収縮手段の各々における引き回しの平面視形状を略多角形にするため、前記収縮手段の一端から前記移動部材の経由部を介して他端に至るまでの間に、前記経由部を頂点とする前記収縮手段の成す角度を設定するプーリーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の切り換え機構。
  4. ーリーは、前記収縮手段の張り具合を調整するため移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の切り換え機構。
  5. 前記経由部は、前記収縮手段を通すことのできる貫通孔から成ることを特徴とする請求項1記載の切り換え機構。
  6. 前記経由部は、前記収縮手段をかけることのできるピンから成ることを特徴とする請求項1記載の切り換え機構。
  7. ーリーの前記収縮手段がかかる部分には凹凸が設けられていることを特徴とする請求項2記載の切り換え機構。
  8. 前記経由部は、前記収縮手段をかけることのできるプーリーを備えていることを特徴とする請求項1記載の切り換え機構。
  9. 移動部材の固定位置を切り換えるための切り換え機構を備える電子機器において、
    前記切り換え機構は、
    前記移動部材の回転移動の支点の他方端に取り付けられた第1のマグネットと、
    前記マグネットの移動軌跡の外側であって、第1および第2の固定位置にそれぞれ取り付けられた前記マグネットと逆の極性の第2および第3の位置固定用のマグネットと、
    所定の軌道に沿って移動可能な移動部材と、前記移動部材の経由部を介して取り付けられ、各々への通電によって互いに逆方向へ収縮して前記移動部材の位置を切り換えるための2つの収縮手段とを備えており、
    前記2つの収縮手段の各々における引き回しとして、一端から前記移動部材の経由部を介して他端に至るまでの平面視形状が略多角形となっており、前記平面視形状を略多角形にするため、前記移動部材に複数の経由部が設けられ、これらの経由部を介して前記収縮手段が引き回されていることを特徴とする電子機器。
  10. 前記第2および第3のマグネットの間のほぼ中央位置に前記第1のマグネットと同じ極性の第4のマグネットが取り付けられていることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 前記2つの収縮手段の各々における引き回しの平面視形状を略多角形にするため、前記収縮手段の一端から前記移動部材の経由部を介して他端に至るまでの間に、前記経由部を頂点とする前記収縮手段の成す角度を設定するプーリーが設けられていることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  12. ーリーは、前記収縮手段の張り具合を調整するため移動可能に設けられていることを特徴とする請求項10記載の電子機器。
  13. 前記経由部は、前記収縮手段を通すことのできる貫通孔から成ることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  14. 前記経由部は、前記収縮手段をかけることのできるピンから成ることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  15. ーリーの前記収縮手段がかかる部分には凹凸が設けられていることを特徴とする請求項10記載の電子機器。
  16. 前記経由部は、前記収縮手段をかけることのできるプーリーを備えていることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
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