JP3355001B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3355001B2
JP3355001B2 JP25775993A JP25775993A JP3355001B2 JP 3355001 B2 JP3355001 B2 JP 3355001B2 JP 25775993 A JP25775993 A JP 25775993A JP 25775993 A JP25775993 A JP 25775993A JP 3355001 B2 JP3355001 B2 JP 3355001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置において、絞り可変機構、焦点
距離可変機構等、駆動系からの動力により従動する2つ
以上の作動系がある場合、それぞれに専用の駆動系が設
けられていた。
【0003】しかし、それぞれの作動系に専用の駆動系
を設置する場合には、部品点数が多くなり、各駆動系の
設置スペースを確保するために、撮像装置が大型化し、
また、コスト高となるといった問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1つ
の駆動系により、第1の作動系と、第2の作動系を駆動
できる撮像装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(6)の本発明により達成される。
【0006】(1) 撮像系と、駆動系と、前記駆動系
からの動力により従動する第1の作動系および第2の作
動系と、前記駆動系の駆動を制御する制御手段とを有す
る撮像装置であって、前記第1の作動系は、前記駆動系
から動力が伝達され得るよう駆動系に直接または間接的
に連結され、前記駆動系からの動力を前記第2の作動系
へ伝達する動力伝達部を有し、この動力伝達部には、前
記駆動系が駆動しても前記第2の作動系に動力が伝達さ
れないよう遊びが形成されており、前記制御手段は、前
記第2の作動系の従動を停止する信号を受けたとき、前
記駆動系をさらに所定量だけ一定方向へ回転駆動して停
止するよう制御することを特徴とする撮像装置。
【0007】(2) 前記動力伝達部の遊びの範囲内に
おいて、前記第1の作動系の適正制御を行うことが可能
となるよう構成されている上記(1)に記載の撮像装
置。
【0008】(3) 前記第1の作動系は絞り可変機構
であり、前記第2の作動系は焦点距離可変機構である上
記(1)または(2)に記載の撮像装置。
【0009】(4) 前記第1の作動系は絞り可変機構
であり、前記第2の作動系は焦点距離可変機構であり、
前記所定量は、前記絞り可変機構により調整される絞り
が少なくとも1回全開した後、次に絞りが閉じた場合に
相当するところで前記駆動系の駆動が停止する量である
上記(1)または(2)に記載の撮像装置。
【0010】(5) 前記第2の作動系の従動を停止す
る信号を受けたとき、前記駆動系が回転駆動する方向
は、前記焦点距離可変機構が広角側に駆動する方向であ
る上記(4)に記載の撮像装置。
【0011】(6) さらに、絞りが閉じている状態を
保持する手段を有する上記(3)ないし(5)のいずれ
かに記載の撮像装置。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明の撮像装置を添付図面に示す好
適実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の
撮像装置をスチルビデオカメラに適用した場合の構成例
を示す斜視図である。
【0014】同図に示すように本発明の撮像装置1は、
動力伝達部2と、撮像系3と、駆動系5と、絞り可変機
構6と、焦点距離可変機構7と、図示しない制御手段
と、自動焦点(オートフォーカス)機構と、測光部と、
測距部と、レリーズスイッチと、ズーミングスイッチ
と、記録系とを有している。絞り可変機構6および焦点
距離可変機構7は、それぞれ、駆動系5からの動力によ
り従動する第1の作動系および第2の作動系である。
【0015】制御手段は、例えばマイクロコンピュータ
で構成され、後述する駆動系5の駆動(例えば、モータ
52の回転方向、回転量等)の制御の他、シーケンス制
御、オートフォーカスの実行、露出演算等の撮像装置1
全体の制御を行う。
【0016】ズーミングスイッチは、焦点距離可変機構
7を望遠側に起動させるテレ側スイッチと、広角側に起
動させるワイド側スイッチとで構成されている。この場
合、テレ側スイッチおよびワイド側スイッチは、それぞ
れ、押圧操作するボタン式のスイッチで構成されてお
り、押圧されていないときはスイッチがオフするように
付勢されている。すなわち、撮影者がテレ側スイッチお
よびワイド側スイッチを押圧した場合のみ両スイッチが
それぞれオンとなるように構成されている。
【0017】なお、スライド操作する操作レバーまたは
回動操作する操作レバーを設置し、このレバーを介して
テレ側スイッチおよびワイド側スイッチのオン/オフが
それぞれ切り換えられるようにズーミングスイッチを構
成してもよい。
【0018】測光部は、被写体の輝度を測定し、その情
報を制御手段へ入力する。測距部は、例えばアクティブ
方式、パッシブ方式により撮像装置1から被写体までの
距離を測定し、その情報を制御手段へ入力する。
【0019】レリーズスイッチは、2段スイッチとなっ
ている。レリーズスイッチの1段目をオンさせると、前
記測距部および測光部が作動し、さらに、2段目をオン
させると撮像系3が駆動して撮影が行われる。
【0020】撮像系3は、後述する絞り4、固体撮像素
子(CCD)31、CCD31を駆動する図示しない駆
動回路およびレンズ群等で構成されている。このような
構成の撮像系3では、被写体の画像がレンズ群や絞り4
の開口部等を経てCCD31上に結像する。この場合、
レリーズスイッチが押されてCCD31への電荷の蓄積
が完了すると、この後、図示しない記録系により、CC
D31からの画像信号がメモリーや磁気ディスク(磁気
記録媒体)等に記録される。
【0021】自動焦点機構は、合焦点駆動用のモータ
(図示せず)を有している。前述したように測距部から
制御手段に、撮像装置1から被写体までの距離情報が入
力され、制御手段は、この距離情報に基づいて、合焦さ
せるための指令を自動焦点機構に送る。そして、自動焦
点機構では、この合焦指令により合焦点駆動用のモータ
を所定量駆動させて、レンズ駆動を行う。これにより、
合焦状態が得られる。
【0022】図1に示すように、駆動系5は、モータ5
2と、モータ52の軸53に固定されている歯車54
と、歯車54に噛合する歯車55とを有している。ま
た、歯車55の側面には、歯車55よりも小径の歯車5
6が同軸で接合されている。
【0023】動力伝達部2は、前記駆動系5からの動力
を後述する焦点距離可変機構7に伝達するための機構で
ある。動力伝達部2は、円盤21と、円盤21に対向し
て配置された従動側の円盤23とを有している。円盤2
1における円盤23との対向面には、円盤21の外周端
から中心に向って延びる板状の押圧片22が突出形成さ
れている。また、円盤23における円盤21との対向面
の外周部には、円柱状の突起24が突出形成されてい
る。
【0024】図2は、本発明の撮像装置の動力伝達部お
よびその近傍の構成例を示す側面図である。同図に示す
ように、動力伝達部2の円盤21は、駆動系5の歯車5
6にこれと同軸で接合されている。また、動力伝達部2
の円盤23は、焦点距離可変機構7の歯車71にこれと
同軸で接合されている。この場合、両円盤21および2
3は、それぞれ、円盤21が回転した際に、押圧片22
と突起24とが係合し得る程度に離間して配置されてい
る。
【0025】このような動力伝達部2には、駆動系5が
駆動しても焦点距離可変機構7に動力が伝達されないよ
うな遊びが形成されている。この遊びについて、以下に
説明する。
【0026】図3は、図2のA−A線での断面図であ
る。同図に示すように、動力伝達部2における遊びは、
押圧片22の一方の面が突起24に当接している状態
(図3中実線で示す)から、円盤21が図中時計回りに
回転し、押圧片22の他方の面が突起24に当接する
(図3中2点鎖線で示す)までの範囲、すなわち、図中
円盤21の回転角θの範囲である。
【0027】この遊びの範囲では、円盤21の回転力
は、円盤23には伝達されず、焦点距離可変機構7を駆
動しない状態としつつ、絞り可変機構6の適正制御(最
終動作)を行うこと、すなわち、後述するように、絞り
4が閉状態から全開状態までの全範囲に渡って駆動する
ことができる。なお、前記回転角θは、360°未満の
角度、例えば、300〜355°程度とされる。
【0028】このように本発明の撮像装置の動力伝達部
2は、遊びを有するだけの簡易な構成であり、かつ動力
伝達部2自体がコンパクトであるので、動力伝達部2を
設置するためのスペースが少なくてすみ、撮像装置全体
の小型化に非常に有利である。また、動力伝達部2は簡
易な構成であり、動力伝達部2の部品点数は比較的少な
いので、分解、組み立てや試験等が容易に行えるという
利点を有する。
【0029】図1に示すように、焦点距離可変機構7
は、前記動力伝達部2の円盤23にこれと同軸で接合さ
れた歯車71と、歯車72と、歯車74と、歯車76
と、カム環78とを有している。この場合、歯車72、
74および76の側面には、それぞれ、歯車72、74
および76と同軸で回転し、かつこれらよりも小径の歯
車73、75および77が接合されている。
【0030】カム環78の後端部外周面には、歯車77
と噛合するギヤ781が形成されている。また、カム環
78の外周面には、カム溝782が周方向に対して斜め
に形成されている。このカム環78は、回転可能に設置
されている。歯車71は歯車72に噛合しており、歯車
73は歯車74に噛合しており、歯車75は歯車76に
噛合しており、歯車77はカム環78のギヤ781に噛
合している。
【0031】また、撮像系3のレンズ群が固定されてい
るレンズ枠には、突起(図示せず)が形成されており、
この突起は、カム環78の内部からカム溝782に挿入
されている。このような構成により、カム環78が回転
すると、レンズ群が図示しない第1ガイドバーおよび第
2ガイドバー65に沿って移動し、撮像光学系の焦点距
離が所定値に設定される。
【0032】図1に示すように、絞り可変機構6は、歯
車61、歯車63、第2ガイドバー65および第2ガイ
ドバー65に固定されている歯車64を有している。ま
た、歯車61の側面には、歯車61よりも小径の歯車6
2が同軸で接合されている。
【0033】歯車61は、駆動系5の歯車56に噛合し
ており、歯車62は歯車63に噛合しており、歯車63
は歯車64に噛合している。また、第2ガイドバー65
は、カム環78の内部に、回転可能に支持されている。
また、カム環78の内部には、絞り可変機構6により駆
動する後述する絞り4が設置されている。
【0034】次に、絞り4について説明する。図4は、
本発明の撮像装置1の絞り4およびその近傍の構成例を
示す正面図である。同図に示すように、絞り(アイリス
・ストップ)4は、3枚の絞り羽根41a、41bおよ
び41cと、回転可能に支持されている回転盤43と、
回転盤43の外周に突出した絞り開閉レバー46とを有
している。
【0035】回転盤43の中央には、開口45が形成さ
れている。また、回転盤43には、3本のスリット44
a、44bおよび44cが、それぞれ、周方向に対して
斜めに、かつ等間隔で形成されている。
【0036】絞り羽根41a、41bおよび41cに
は、それぞれ、突起42a、42bおよび42cが突設
されている。このような絞り羽根41a〜41cは、そ
れぞれ、突起42a〜42cが回転盤43のスリット4
4a〜44c内に挿入された状態で、移動可能に設置さ
れている。
【0037】このような構成により、回転盤43が正逆
いずれかの方向に回転することにより、絞り羽根41a
〜41cが駆動して開口径が変化し、所定の絞りに設定
される。
【0038】絞り開閉レバー46は、棒状の部材で構成
されており、この絞り開閉レバー46の基部には、突起
47が形成されている。この突起47の先端は、図4中
手前側に折り曲げられている。
【0039】絞り4の近傍には、絞り開閉レバー46の
突起47の先端を係止する係止部材13が、軸15を中
心に回動自在に設置されている。この係止部材13に
は、絞り開閉レバー46の突起47の先端に引っ掛ける
フック14が形成されている。このような係止部材13
は、絞り羽根41a〜41cにより開口45が完全に閉
じている状態(以下、絞りが閉状態という)において、
フック14が突起47の先端に係止し得る位置に配置さ
れている。
【0040】また、絞り4には、付勢手段であるバネ1
2が設置されている。この場合、バネ12の一端は回転
盤43に取り付けられ、他端は係止部材13に取り付け
られている。このバネ12により、回転盤43は、絞り
開方向に付勢され、また、係止部材13は、フック14
が突起47の先端に係止する方向に付勢されている。こ
のようにして、絞り4が閉じている状態(絞りが閉状
態)を保持する手段が、前記バネ12、係止部材13お
よび軸15によって構成されている。
【0041】係止部材13のバネ12と反対側には、電
磁石11が固定的に設置されている。この電磁石11に
通電されると、係止部材13が、前記バネ12の付勢力
に抗して、電磁石11に吸引されて軸15を中心に回動
し、これにより係止部材13のフック14と突起47の
先端との係止が外れる(図4中実線で示す)。また、電
磁石11に通電されていないときには、係止部材13が
バネ12に引っ張られてフック14が突起47の先端に
係止する(図4中2点鎖線で示す)。
【0042】また、絞り4の付近には、後述する歯車6
7の回転に基づいて押圧され、その押圧により接点が接
触して信号を得る構成の図示しないイニシャルスイッチ
が固定的に設置されている。
【0043】絞り4が閉状態の場合に相当するとき、す
なわち、フック14が突起47の先端に係止している際
に後述する歯車67の突起68が絞り開閉レバー46に
当接するとき、イニシャルスイッチは、歯車67に連結
している図示しない押圧部材により押圧されてオンす
る。この場合、イニシャルスイッチから制御手段に、オ
ン状態を示す信号が入力される。
【0044】また、フック14が突起47の先端に係止
している際に後述する歯車67の突起68が絞り開閉レ
バー46に当接していないときには、イニシャルスイッ
チは、歯車67に連結している図示しない押圧部材によ
り押圧されずに、オフしている。
【0045】ここで、前述した絞り可変機構6の第2ガ
イドバー65には、歯車(絞り駆動ギヤを外周面に有す
る円盤)66が固定的に設置されている。また、歯車6
6の近傍には、所定の角度間隔で複数のスリット82が
形成された円盤81と、円盤81の回転数(回転量)を
検出するフォトインタラプタ9とで構成されているエン
コーダ8が設置されている。また、円盤81の側面に
は、円盤81よりも小径の歯車83が同軸で接合されて
おり、この歯車83は歯車66に噛合している。
【0046】このような構成により、第2ガイドバー6
5が回転すると、これにともなってエンコーダ8の円盤
81が回転する。そして、イニシャルスイッチにより検
出された絞りが閉の状態(基準位置)から、エンコーダ
8により回転盤43の回転量を検出し、絞り4を所定の
絞り値に設定する。なお、この絞り値は、制御手段にお
いて、測光部から入力された被写体の輝度情報に基づい
て所定の演算処理が行われて決定される。
【0047】また、歯車(レバー駆動ギヤを外周面に有
する円盤)67が、歯車66に噛合した状態で設置され
ている。この歯車67の側面の外周部には、絞り開閉レ
バー46に当接する円柱状の突起68が突設されてい
る。
【0048】次に、撮像装置1の主な動作について説明
する。図1に示すように、テレ側スイッチがオンする
と、モータ52が所定方向に回転駆動する。これによ
り、歯車54、55、56、動力伝達部2、歯車71、
72、73、74、75、76および77を順次介し
て、カム環78が所定方向に、かつ減速されて回転す
る。
【0049】この場合、前記動力伝達部2の遊びによ
り、動力伝達部2の円盤23は、突起24に押圧片22
が当接するまでは、円盤21が回転していても回転しな
い。そして、円盤23は、突起24に押圧片22が当接
した後、円盤21の回転にしたがって回転する。
【0050】このようにして図1に示すカム環78が回
転すると、カム溝782とカム溝782に挿入されてい
る突起とにより、レンズ群が第1ガイドバーおよび第2
ガイドバー65に沿って望遠側に移動し、撮像光学系の
焦点距離が所定値に設定される。
【0051】また、図1に示すように、ワイド側スイッ
チがオンすると、モータ52が前記と逆方向に回転駆動
する。これにより、歯車54、55、56、動力伝達部
2、歯車71、72、73、74、75、76および7
7を順次介して、カム環78が前記と逆方向に、かつ減
速されて回転する。
【0052】この場合、前記動力伝達部2の遊びによ
り、動力伝達部2の円盤23は、突起24に押圧片22
が当接するまでは、円盤21が回転していても回転しな
い。そして、円盤23は、突起24に押圧片22が当接
した後、円盤21の回転にしたがって回転する。
【0053】このようにして図1に示すカム環78が回
転すると、前記と同様に、レンズ群が第1ガイドバーお
よび第2ガイドバー65に沿って広角側に移動し、撮像
光学系の焦点距離が所定値に設定される。
【0054】また、図1に示すように、モータ52が正
逆いずれかの方向に回転駆動すると、歯車54、55、
56、61、62、63および64を順次介して、第2
ガイドバー65が正逆いずれかの方向に回転する。図4
に示すように、第2ガイドバー65が回転すると、歯車
66を介してエンコーダ8の円盤81および歯車67が
それぞれ回転する。
【0055】ここで、絞り4を駆動させない場合には、
図4中2点鎖線で示すように、絞り開閉レバー46の突
起47の先端が、係止部材13のフック14により係止
されている。これにより、回転盤43は、歯車67が回
転していても回転せず、絞り4は閉状態を保持する。
【0056】また、絞り4を駆動させる場合には、図4
中実線で示すように、電磁石11へ通電することによっ
て、係止部材13が電磁石11に吸引されて軸15を中
心に回動し、係止部材13のフック14と突起47の先
端との係止が外れる。これにより、回転盤43は、歯車
67の回転にともなって回転する。この場合、動力伝達
部2の円盤21が1回転すると、歯車67が1回転する
ように、各歯車のギヤ比がそれぞれ設定されている。
【0057】回転盤43が回転すると、スリット44a
〜44cとスリット44a〜44cに挿入されている突
起42a〜42cとにより、絞り羽根41a〜41cが
それぞれ駆動する。
【0058】すなわち、絞り開閉レバー46はバネ12
の付勢力により歯車67の突起68に当接しているの
で、絞り4が閉状態から絞り4が全開状態までは、歯車
67が図4中反時計回りに回転すると、絞り開閉レバー
46は図4中上方向に移動し、これに伴い回転盤43が
回転する。これにより絞り羽根41a〜41cは、それ
ぞれ開口45を開く方向に駆動する。なお、前記絞り4
が全開状態とは、絞り羽根41a〜41cにより開口4
5が完全に開いている状態をいうものである。
【0059】また、絞り4が全開状態から絞り4が閉状
態までは、歯車67が図4中反時計回りに回転すると、
突起68が絞り開閉レバー46を図4中下方向に押圧
し、絞り開閉レバー46は図4中下方向に移動し、これ
に伴い回転盤43が回転する。これにより絞り羽根41
a〜41cは、それぞれ開口45を閉じる方向に駆動す
る。このようにして絞り4は、所定の絞り値に設定され
る。なお、絞り4は、前記歯車67が1回転すると、閉
状態から全開状態を経て次の閉状態まで駆動する。
【0060】次に、前述した本発明の撮像装置1の制御
方法について説明する。図5は、本発明の撮像装置1の
駆動系5、絞り可変機構6および焦点距離可変機構7そ
れぞれの制御方法の構成例を示すタイミングチャートで
ある。
【0061】同図中、「絞り全開」および「絞り閉」
は、絞り4が実際に全開状態および閉状態であることを
示しているのではなく、それぞれ、絞り4の全開状態お
よび閉状態に相当する歯車67の突起68の位置に対応
している。また、前述したとおり、歯車67の1回転
は、動力伝達部2の円盤21および円盤23の1回転に
相当している。
【0062】また、区間A1は、広角側を始点とした場
合における「絞り閉」から「絞り全開」までの1区間で
ある。この場合、区間A1間において、エンコーダ8の
フォトインタラプタ9から制御手段に入力されるパルス
数をAとする。また、区間B1は、広角側を始点とした
場合における「絞り全開」から「絞り閉」までの1区間
である。
【0063】また、区間P1は、「絞り閉」から次の
「絞り閉」まで(絞り閉→絞り全開→絞り閉)の1区間
である。この場合、区間P1間において、エンコーダ8
のフォトインタラプタ9から制御手段に入力されるパル
ス数をPとする。
【0064】また、aは、テレ側スイッチをオンしてズ
ームを広角側から望遠側に駆動し、区間A1内(区間A
1両端の境界をそれぞれ含む)でテレ側スイッチがオフ
された場合の制御を示すものである。また、bは、テレ
側スイッチをオンしてズームを広角側から望遠側に駆動
し、区間B1内(区間B1両端の境界をいずれも含まな
い)でテレ側スイッチがオフされた場合の制御を示すも
のである。
【0065】また、cは、ワイド側スイッチをオンして
ズームを望遠側から広角側に駆動し、区間B1内(区間
B1両端の境界をいずれも含まない)でワイド側スイッ
チがオフされた場合の制御を示すものである。また、d
は、ワイド側スイッチをオンしてズームを望遠側から広
角側に駆動し、区間A1内(区間A1両端の境界をそれ
ぞれ含む)でワイド側スイッチがオフされた場合の制御
を示すものである。以下、前記a〜dについてそれぞれ
説明する。
【0066】なお、前記テレ側スイッチおよびワイド側
スイッチがオフしたとき(図5中ズーミングスイッチが
離された位置)とは、それぞれ、本発明において、制御
手段が焦点距離可変機構7の従動を停止する信号を受け
たときのことである。
【0067】 aの場合 撮影者がテレ側スイッチを押し、テレ側スイッチがオン
されているときは、モータ52は望遠側に回転してい
る。これにより、焦点距離可変機構7が望遠側に駆動す
る。この場合、絞り4は、絞り開閉レバー46の突起4
7の先端が係止部材13のフック14により係止される
ことで、閉状態が保持されている。次いで、撮影者が区
間A1内でテレ側スイッチから手を離し、テレ側スイッ
チがオフされると、モータ52は前記と逆方向、すなわ
ち広角側に回転し始める。
【0068】そして、モータ52は、テレ側スイッチが
オフされたところから、「絞り閉」および「絞り全開」
を経て、次の「絞り閉」のところで停止する。この場
合、モータ52は、動力伝達部2の遊びの範囲を超えて
回転するので、焦点距離可変機構7は、わずかに広角側
に駆動するが、ズーミングは比較的ラフに行われても不
都合がなく、また、ズーミングの望遠から広角までの範
囲は、「絞り閉」から「絞り全開」までの範囲に比較し
て十分に広いので、焦点距離可変機構7がわずかに広角
側に駆動しても実質的に無視し得る程度のものである。
【0069】モータ52が停止した後、絞り可変機構6
により絞り4が駆動される際には、係止部材13のフッ
ク14による絞り開閉レバー46の突起47の先端への
係止が外れ、モータ52は、前記と逆方向、すなわち望
遠側に回転する。そして、モータ52は、絞り4が所定
の絞りになったところで停止する。
【0070】この場合、動力伝達部2の遊びの範囲内
で、モータ52を「絞り閉」から「絞り全開」まで回転
駆動できるので、絞り4の駆動時には、焦点距離可変機
構7が駆動することなく、絞り可変機構6のみが駆動す
る。
【0071】 bの場合 撮影者がテレ側スイッチを押し、テレ側スイッチがオン
されているときは、モータ52は望遠側に回転してい
る。これにより、焦点距離可変機構7が望遠側に駆動す
る。この場合、絞り4は、絞り開閉レバー46の突起4
7の先端が係止部材13のフック14により係止される
ことで、閉状態が保持されている。次いで、撮影者が区
間B1内でテレ側スイッチから手を離し、テレ側スイッ
チがオフされると、モータ52は前記と逆方向、すなわ
ち広角側に回転し始める。
【0072】そして、モータ52は、テレ側スイッチが
オフされたところから、「絞り全開を」経て、次の「絞
り閉」のところで停止する。この場合、モータ52は、
動力伝達部2の遊びの範囲内で回転するので、焦点距離
可変機構7の駆動は、テレ側スイッチがオフしたときに
停止し、この後焦点距離可変機構7が広角側に駆動する
ことはない。
【0073】モータ52が停止した後、絞り可変機構6
により絞り4が駆動される際には、係止部材13のフッ
ク14による絞り開閉レバー46の突起47の先端への
係止が外れ、モータ52は、前記と逆方向、すなわち望
遠側に回転する。そして、モータ52は、絞り4が所定
の絞りになったところで停止する。
【0074】この場合、動力伝達部2の遊びの範囲内
で、モータ52を「絞り閉」から「絞り全開」まで回転
駆動できるので、絞り4の駆動時には、焦点距離可変機
構7が駆動することなく、絞り可変機構6のみが駆動す
る。
【0075】 cの場合 撮影者がワイド側スイッチを押し、ワイド側スイッチが
オンされているときは、モータ52は広角側に回転して
いる。これにより、焦点距離可変機構7が広角側に駆動
する。この場合、絞り4は、絞り開閉レバー46の突起
47の先端が係止部材13のフック14により係止され
ることで、閉状態が保持されている。
【0076】次いで、撮影者が区間B1内でワイド側ス
イッチから手を離し、ワイド側スイッチがオフされる
と、モータ52は前記と同一方向、すなわち広角側に回
転し続ける。
【0077】そして、モータ52は、ワイド側スイッチ
がオフされたところから、「絞り全開」を経て、次の
「絞り閉」のところで停止する。この場合、モータ52
の回転駆動により、焦点距離可変機構7は、わずかに広
角側に駆動するが、これは前記と同様に、実質的に無視
し得る程度のものである。
【0078】モータ52が停止した後、絞り可変機構6
により絞り4が駆動される際には、係止部材13のフッ
ク14による絞り開閉レバー46の突起47の先端への
係止が外れ、モータ52は、前記と逆方向、すなわち望
遠側に回転する。そして、モータ52は、絞り4が所定
の絞りになったところで停止する。
【0079】この場合、動力伝達部2の遊びの範囲内
で、モータ52を「絞り閉」から「絞り全開」まで回転
駆動できるので、絞り4の駆動時には、焦点距離可変機
構7が駆動することなく、絞り可変機構6のみが駆動す
る。
【0080】 dの場合 撮影者がワイド側スイッチを押し、ワイド側スイッチが
オンされているときは、モータ52は広角側に回転して
いる。これにより、焦点距離可変機構7が広角側に駆動
する。この場合、絞り4は、絞り開閉レバー46の突起
47の先端が係止部材13のフック14により係止され
ることで、閉状態が保持されている。
【0081】次いで、撮影者が区間A1内でワイド側ス
イッチから手を離し、ワイド側スイッチがオフされる
と、モータ52は前記と同一方向、すなわち広角側に回
転し続ける。
【0082】そして、モータ52は、ワイド側スイッチ
がオフされたところから、「絞り閉」および「絞り全
開」を経て、次の「絞り閉」のところで停止する。この
場合、モータ52の回転駆動により、焦点距離可変機構
7は、わずかに広角側に駆動するが、これは前記と同様
に、実質的に無視し得る程度のものである。
【0083】モータ52が停止した後、絞り可変機構6
により絞り4が駆動される際には、係止部材13のフッ
ク14による絞り開閉レバー46の突起47の先端への
係止が外れ、モータ52は、前記と逆方向、すなわち望
遠側に回転する。そして、モータ52は、絞り4が所定
の絞りになったところで停止する。
【0084】この場合、動力伝達部2の遊びの範囲内
で、モータ52を「絞り閉」から「絞り全開」まで回転
駆動できるので、絞り4の駆動時には、焦点距離可変機
構7が駆動することなく、絞り可変機構6のみが駆動す
る。
【0085】このように、本発明の撮像装置では、遊び
を有する動力伝達部2を設置することにより、1つの駆
動系で、絞り可変機構6と、焦点距離可変機構7とを駆
動させることができるので、絞り可変機構6および焦点
距離可変機構7のそれぞれに専用の駆動系を設置した撮
像装置に比較して、部品点数が減少し、撮像装置全体が
小型化し、さらにコストの低下を図れるという利点を有
する。
【0086】また、本実施例の場合には、ズーミングイ
ッチがオフされた後のモータ52の回転方向が、a〜d
の全てにおいて同一であり、しかも、a〜dの全てにお
いてモータ52を同一方向に回転して絞り可変機構6を
駆動するので、絞り可変機構6を駆動する際には、バッ
クラッシュが一定の方向に生じ、これにより、絞り4の
制御が簡略化される。
【0087】次に、前述した撮像装置1について、撮影
の際の動作について説明する。焦点距離可変機構7を望
遠側に駆動する場合には、撮影者は、ズーミングスイッ
チのテレ側スイッチをオンさせる。これにより、駆動系
5のモータ52が駆動し、焦点距離可変機構7が駆動し
て、撮像光学系のレンズ群が望遠側に移動する。
【0088】また、焦点距離可変機構7を広角側に駆動
する場合には、撮影者は、ズーミングスイッチのワイド
側スイッチをオンさせる。これにより、駆動系5のモー
タ52が駆動し、焦点距離可変機構7が駆動して、撮像
光学系のレンズ群が広角側に移動する。
【0089】また、ズーミングスイッチのテレ側スイッ
チおよびワイド側スイッチから手を離すと、両スイッチ
はそれぞれオフし、前述したように駆動系5のモータ5
2が広角側に所定量だけ駆動し、この後モータ52が停
止する。
【0090】このようにしてズーミングが終了し、撮像
光学系の焦点距離が定まった後、撮影者がレリーズスイ
ッチの1段目をオンすると、測距部および測光部が駆動
する。そして、演算により絞り値が決定される。
【0091】次いで、レリーズスイッチの2段目をオン
すると、駆動系5のモータ52が駆動し、これにより絞
り可変機構6が駆動して、絞り4は所定の絞りに設定さ
れる。絞りの設定が完了した後、撮像系3のCCD31
が駆動して、撮影が行われる。この撮影の際には、CC
D31の駆動回路により、CCD31へは所定時間のみ
電荷が蓄積される。すなわち、いわゆる電子シャッター
が作動する。
【0092】CCD31への電荷の蓄積(露光)が完了
した後、CCD31からの画像信号が記録系により記録
される。そして、再び、駆動系5のモータ52が駆動
し、これにより絞り可変機構6が駆動して、絞り4は閉
状態となる。
【0093】次に、前述した撮影の際における撮像装置
1の動作のうち、ズーミング動作について詳細に説明す
る。図6および図7は、それぞれ、撮影の際における望
遠側へのズーミング動作および広角側へのズーミング動
作を示すフローチャートである。
【0094】以下、このフローチャートに基づいて説明
する。なお、前述したように、図5中の区間A1間にお
いて、フォトインタラプタ9から制御手段に入力される
パルス数をAとする。また、図5中の区間P1間におい
て、フォトインタラプタ9から制御手段に入力されるパ
ルス数をPとする。
【0095】焦点距離可変機構7を望遠側に駆動する場
合、図6に示すように、撮影者がテレ側スイッチをオン
すると(ステップ201)、駆動系5のモータ52へ
は、モータ52が望遠(テレ)側に回転駆動するよう通
電する(ステップ202)。次いで、フォトインタラプ
タ9からパルスが入力されたか否かを判断する(ステッ
プ203)。
【0096】ステップ203において、パルスが検出さ
れた場合には、カウンタのカウント値を1つインクリメ
ントし(ステップ204)、この後、絞り4のイニシャ
ルスイッチがオンしているか否かを判断する(ステップ
205)。
【0097】また、ステップ203において、パルスが
検出されなかった場合には、カウンタのカウント値はそ
のままにして、この後、前記パルスが検出された場合と
同様に絞り4のイニシャルスイッチがオンしているか否
かを判断する(ステップ205)。
【0098】ステップ205において、イニシャルスイ
ッチがオンしていると判断された場合には、カウンタを
リセットしてカウント値を0にし(ステップ206)、
この後、テレ側スイッチがオンしているか否かを判断す
る(ステップ207)。
【0099】また、ステップ205において、イニシャ
ルスイッチがオフしていると判断された場合には、カウ
ンタをリセットせず、この後、前記イニシャルスイッチ
がオンしている場合と同様にテレ側スイッチがオンして
いるか否かを判断する(ステップ207)。
【0100】ステップ207において、テレ側スイッチ
がオンしていると判断された場合には、再びステップ2
03に戻り、テレ側スイッチがオフするまで、ステップ
203〜207を繰り返し実行する。
【0101】そして、ステップ207において、テレ側
スイッチがオフしていると判断された場合には、駆動系
5のモータ52へは、モータ52が広角(ワイド)側に
回転駆動するよう通電する(ステップ208)。
【0102】次いで、カウンタのカウント値をXとした
場合、そのカウント値Xが、Aより大であるか否かを判
断する(ステップ209)。ステップ209において、
X≦Aの場合、すなわち図5におけるaの場合には、カ
ウンタのカウント値XをX+Pとし(ステップ21
0)、この後、フォトインタラプタ9からパルスが入力
されたか否かを判断する(ステップ211)。
【0103】また、ステップ209において、X>Aの
場合、すなわち図5におけるbの場合には、カウンタの
カウント値Xをそのままにし、この後、フォトインタラ
プタ9からパルスが入力されたか否かを判断する(ステ
ップ211)。
【0104】ステップ211において、パルスが検出さ
れた場合には、カウンタのカウント値を1つデクリメン
トし(ステップ212)、この後、カウンタのカウント
値が0であるか否かを判断する(ステップ213)。
【0105】また、ステップ211において、パルスが
検出されなかった場合には、カウンタのカウント値をそ
のままにし、この後、前記パルスが検出された場合と同
様にカウンタのカウント値が0であるか否かを判断する
(ステップ213)。
【0106】ステップ213において、カウンタのカウ
ント値が0ではないと判断された場合には、再びステッ
プ211に戻り、カウンタのカウント値が0になるま
で、ステップ211〜213を繰り返し実行する。
【0107】そして、ステップ213において、カウン
タのカウント値が0と判断された場合には、駆動系5の
モータ52への通電をやめ(通電オフ)、モータ52の
駆動を停止させる(ステップ214)。以上で、望遠側
へのズーミングのプログラムは終了する。
【0108】一方、焦点距離可変機構7を広角側に駆動
する場合、図7に示すように、撮影者がワイド側スイッ
チをオンすると(ステップ301)、駆動系5のモータ
52へは、モータ52が広角(ワイド)側に回転駆動す
るよう通電する(ステップ302)。次いで、フォトイ
ンタラプタ9からパルスが入力されたか否かを判断する
(ステップ303)。
【0109】ステップ303において、パルスが検出さ
れた場合には、カウンタのカウント値を1つデクリメン
トし(ステップ304)、この後、絞り4のイニシャル
スイッチがオンしているか否かを判断する(ステップ3
05)。
【0110】また、ステップ303において、パルスが
検出されなかった場合には、カウンタのカウント値はそ
のままにして、この後、前記パルスが検出された場合と
同様に絞り4のイニシャルスイッチがオンしているか否
かを判断する(ステップ305)。
【0111】ステップ305において、イニシャルスイ
ッチがオンしていると判断された場合には、カウンタを
プリセットしてカウント値をPにし(ステップ30
6)、この後、ワイド側スイッチがオンしているか否か
を判断する(ステップ307)。
【0112】また、ステップ305において、イニシャ
ルスイッチがオフしていると判断された場合には、カウ
ンタをプリセットせず、この後、前記イニシャルスイッ
チがオンしている場合と同様にワイド側スイッチがオン
しているか否かを判断する(ステップ307)。
【0113】ステップ307において、ワイド側スイッ
チがオンしていると判断された場合には、再びステップ
303に戻り、ワイド側スイッチがオフするまで、ステ
ップ303〜307を繰り返し実行する。
【0114】そして、ステップ307において、ワイド
側スイッチがオフしていると判断された場合には、カウ
ンタのカウント値をXとした場合、そのカウント値X
が、Aより大であるか否かを判断する(ステップ30
8)。
【0115】ステップ308において、X≦Aの場合、
すなわち図5におけるdの場合には、カウンタのカウン
ト値XをX+Pとし(ステップ309)、この後、フォ
トインタラプタ9からパルスが入力されたか否かを判断
する(ステップ310)。
【0116】また、ステップ308において、X>Aの
場合、すなわち図5におけるcの場合には、カウンタの
カウント値Xをそのままにし、この後、フォトインタラ
プタ9からパルスが入力されたか否かを判断する(ステ
ップ310)。
【0117】ステップ310において、パルスが検出さ
れた場合には、カウンタのカウント値を1つデクリメン
トし(ステップ311)、この後、カウンタのカウント
値が0であるか否かを判断する(ステップ312)。
【0118】また、ステップ310において、パルスが
検出されなかった場合には、カウンタのカウント値をそ
のままにし、この後、前記パルスが検出された場合と同
様にカウンタのカウント値が0であるか否かを判断する
(ステップ312)。
【0119】ステップ312において、カウンタのカウ
ント値が0ではないと判断された場合には、再びステッ
プ310に戻り、カウンタのカウント値が0になるま
で、ステップ310〜312を繰り返し実行する。
【0120】そして、ステップ312において、カウン
タのカウント値が0と判断された場合には、駆動系5の
モータ52への通電をやめ(通電オフ)、モータ52の
駆動を停止させる(ステップ313)。以上で、広角側
へのズーミングのプログラムは終了する。
【0121】次に、前述した撮影の際における撮像装置
1の動作のうち、絞り4の動作について詳細に説明す
る。図8は、撮影の際における絞りの動作を示すフロー
チャートである。以下、このフローチャートに基づいて
説明する。
【0122】撮影の際、レリーズスイッチの2段目がオ
ンすると(ステップ401)、絞り4のイニシャルスイ
ッチがオンしているか否かを判断する(ステップ40
2)。
【0123】ステップ402において、イニシャルスイ
ッチがオンしていると判断した場合には、絞り4の開方
向へ、駆動系5のモータ52を駆動する。この場合、イ
ニシャルスイッチがオフした時点から、フォトインタラ
プタ9から入力されるパルス数をカウントし、Nパルス
カウントしたところで、モータ52の駆動を停止する
(ステップ404)。なお、前記Nは、適正な絞り値に
対応する値であって、任意の自然数である。
【0124】また、ステップ402において、イニシャ
ルスイッチがオフしていると判断した場合には、イニシ
ャルスイッチがオンするまで、駆動系5のモータ52
を、絞り4の閉方向へ駆動する(ステップ403)。
【0125】そして、イニシャルスイッチがオンした
後、絞り4の開方向へ、モータ52を駆動する。この場
合、前記と同様に、イニシャルスイッチがオフした時点
から、フォトインタラプタ9から入力されるパルス数を
カウントし、Nパルスカウントしたところで、モータ5
2の駆動を停止する(ステップ404)。
【0126】ステップ404の後、すなわち絞りの設定
が終了したら(ステップ405)、撮像系3のCCD3
1への電荷の蓄積を開始する。CCD31への電荷の蓄
積が完了した後(ステップ406)、絞り4の閉方向
へ、駆動系5のモータ52を駆動する。この場合、イニ
シャルスイッチがオンしたところで、モータ52の駆動
を停止する(ステップ407)。以上で、絞り4に関す
るプログラムは終了する。
【0127】なお、本実施例では、図5に示すように、
円盤21の回転角θ=2πで、「絞り全開」から次の
「絞り全開」までとされるが、本発明ではこれに限定さ
れず、例えば、円盤21の回転角θが、π、3πおよび
4π等で、「絞り全開」から次の「絞り全開」までとさ
れるような構成であってもよい。このように、回転角θ
と、「絞り全開」から次の「絞り全開」までとの関係
は、例えば、各歯車のギヤ比を調整することにより変更
することができる。
【0128】また、本実施例では、図5に示すように、
ズーミングスイッチがオフしてから(焦点距離可変機構
7の従動を停止する信号を受けたときから)、「絞り全
開」を1回経た後、次の「絞り閉」のところで駆動系5
のモータ52が停止するよう構成されているが、本発明
はこれに限定されず、この他、例えば、ズーミングスイ
ッチがオフしてから、「絞り閉」を1回経た後、次の
「絞り全開」のところで駆動系5のモータ52が停止す
るような構成であってもよい。
【0129】また、例えば、ズーミングスイッチがオフ
してから、「絞り閉」または「絞り全開」を2回以上経
た後、次の「絞り閉」または「絞り全開」のところでモ
ータ52が停止するような構成であってもよい。
【0130】また、ズーミングスイッチがオフしてか
ら、モータ52が「絞り閉」および「絞り全開」以外の
途中の位置で止まってもよく、この場合、例えば、ズー
ミングスイッチがオフしてから、モータ52が一定量だ
け回転駆動するような構成であってもよい。
【0131】また、本実施例では、図5に示すように、
ズーミングスイッチがオフしてから、駆動系5のモータ
52は、a〜dの全てにおいて、焦点距離可変機構7が
広角側に駆動する方向に回転駆動するよう構成されてい
るが、本発明はこれに限定されず、この他、例えば、ズ
ーミングスイッチがオフしてから、駆動系5のモータ5
2が、a〜dの全てにおいて、焦点距離可変機構7が望
遠側に駆動する方向に回転駆動するような構成であって
もよい。
【0132】また、例えば、ズーミングスイッチがオフ
してから、a〜dに応じて、駆動系5のモータ52が、
焦点距離可変機構7が望遠側および広角側のいずれかに
駆動する方向に回転駆動するような構成であってもよ
い。
【0133】また、本実施例では、図5に示すように、
ズーミングスイッチがオフしてから、駆動系5のモータ
52をさらに所定量だけ回転駆動するように構成されて
いるが、本発明はこれに限定されず、この他、例えば、
ズーミングスイッチがオフしてから、駆動系5のモータ
52を回転駆動せず、絞り可変機構6を駆動する際に
は、前記と逆方向にモータ52を回転駆動して、動力伝
達部2の遊びの範囲内において絞り可変機構6を駆動す
るような構成であってもよい。
【0134】また、例えば、動力伝達部2の遊びの範囲
内において、絞り可変機構6の適正制御を行うことが可
能となるような構成、すなわち、動力伝達部2の遊びの
範囲内において、絞り4について、絞りが閉状態から絞
りが全開状態までの全範囲に渡って駆動し得るような構
成であれば、いかなる構成であってよい。
【0135】また、本実施例では、動力伝達部2は、図
2に示す押圧片22が形成された円盤21と、突起24
が形成された円盤23とで構成されているが、本発明の
撮像装置の動力伝達部はこれに限定されず、この他、動
力伝達部は、駆動系からの動力を焦点距離可変機構(第
2の作動系)へ伝達し得るよう構成されており、かつ動
力伝達部に、駆動系が駆動しても必要時に焦点距離可変
機構に動力が伝達されないような遊びを有するものであ
れば、いかなる構成であってよい。
【0136】例えば、本実施例では、動力伝達部2の遊
びの範囲(角θ)は、360°に極めて近い角度に設定
されているが、この他、角θは、例えば、円盤21の押
圧片22および円盤23の突起24について、それぞ
れ、形状、寸法および設置位置や設置数等を変更するこ
とにより、360°未満の範囲において任意に設定する
ことが可能である。
【0137】また、本実施例では、絞り可変機構(第1
の作動系)6は、駆動系5に直接連結されているが、本
発明では、この他、絞り可変機構6は、駆動系5からの
動力が伝達され得るよう駆動系5に間接的に連結されて
いてもよい。
【0138】また、本実施例では、絞り4が閉の状態を
保持する手段が設置されているが、本発明では絞り4が
閉の状態を保持する手段は省略されていてもよい。この
場合、歯車67の回転に伴って絞り開閉レバー46が周
期的に往復動し、実際に絞り4が図5に示す軌跡どおり
に駆動する。
【0139】また、本実施例では、記録系が内蔵されて
いるが、本発明では、記録系は別体となっていてもよ
い。また、本実施例では、第1の作動系を絞り可変機構
6、第2の作動系を焦点距離可変機構7としているが、
本発明はこれに限定されず、この他、例えば、第1の作
動系を自動焦点機構、第2の作動系を焦点距離可変機構
として構成してもよい。
【0140】また、本実施例では、CCD31を用いた
撮像系3が設置されており、撮影の際CCD31に電荷
を蓄積させるように構成しているが、本発明の撮像装置
の撮像系は、撮影の際カラーまたは白黒のフィルムに露
光するような構成であってもよい。
【0141】また、本実施例では、自動焦点機構が設置
されているが、本発明では、自動焦点機構が省略されて
いるもの、すなわち、マニュアル焦点機構を有するもの
であってもよい。
【0142】本発明の撮像装置は、例えば、コンパクト
カメラ、1眼レフカメラ、ビデオカメラ、スチルビデオ
カメラ等、絞り可変機構および焦点距離可変機構などの
第1の作動系および第2の作動系を有するものであれ
ば、いかなる撮像装置に適用してもよい。以上、本発明
の撮像装置を、図示の構成例に基づいて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮像装置
によれば、1つの駆動系により、前記駆動系からの動力
により従動し、作動タイミングが相異なる第1の作動系
と、第2の作動系とを駆動させるので、それぞれの作動
系に専用の駆動系が設置されている場合に比較して、モ
ータ等の部品点数が減少し、撮像装置が小型化し、コス
トダウンを図ることができる。
【0144】しかも、撮像装置の動力伝達部には、駆動
系が駆動しても第2の作動系に動力が伝達されないよう
遊びが形成されているだけであるので、動力伝達部の構
成が簡易であり、かつ動力伝達部自体がコンパクトであ
る。これにより、本発明では、動力伝達部を設置するた
めのスペースが少なくてすみ、撮像装置全体の小型化に
非常に有利である。また、動力伝達部の構成は簡易であ
り、動力伝達部の部品点数は比較的少ないので、組み立
てや試験等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の構成例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の撮像装置の動力伝達部およびその近傍
の構成例を示す側面図である。
【図3】図2中のA−A線での断面図である。
【図4】本発明における絞りおよびその近傍の構成例を
示す正面図である。
【図5】本発明における駆動系、絞り可変機構および焦
点距離可変機構それぞれの制御方法の構成例を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】本発明における撮影時の望遠側へのズーミング
動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明における撮影時の広角側へのズーミング
動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明における撮影時の絞りの動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 動力伝達部 21、23 円盤 22 押圧片 24 突起 3 撮像系 31 固体撮像素子(CCD) 4 絞り 41a〜41c 絞り羽根 42a〜42c 突起 43 回転盤 44a〜44c スリット 45 開口 46 絞り開閉レバー 47 突起 5 駆動系 52 モータ 53 軸 54〜56 歯車 6 絞り可変機構 61〜64 歯車 65 第2ガイドバー 7 焦点距離可変機構 71〜77 歯車 78 カム環 781 ギヤ 782 カム溝 8 エンコーダ 81 円盤 82 スリット 83 歯車 9 フォトインタラプタ 11 電磁石 12 バネ 13 係止部材 14 フック 15 軸 201〜214 ステップ 301〜313 ステップ 401〜407 ステップ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像系と、駆動系と、前記駆動系からの
    動力により従動する第1の作動系および第2の作動系
    と、前記駆動系の駆動を制御する制御手段とを有する撮
    像装置であって、 前記第1の作動系は、前記駆動系から動力が伝達され得
    るよう駆動系に直接または間接的に連結され、 前記駆動系からの動力を前記第2の作動系へ伝達する動
    力伝達部を有し、この動力伝達部には、前記駆動系が駆
    動しても前記第2の作動系に動力が伝達されないよう遊
    びが形成されており、 前記制御手段は、前記第2の作動系の従動を停止する信
    号を受けたとき、前記駆動系をさらに所定量だけ一定方
    向へ回転駆動して停止するよう制御することを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達部の遊びの範囲内におい
    て、前記第1の作動系の適正制御を行うことが可能とな
    るよう構成されている請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の作動系は絞り可変機構であ
    り、前記第2の作動系は焦点距離可変機構である請求項
    1または2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の作動系は絞り可変機構であ
    り、前記第2の作動系は焦点距離可変機構であり、 前記所定量は、前記絞り可変機構により調整される絞り
    が少なくとも1回全開した後、次に絞りが閉じた場合に
    相当するところで前記駆動系の駆動が停止する量である
    請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の作動系の従動を停止する信号
    を受けたとき、前記駆動系が回転駆動する方向は、前記
    焦点距離可変機構が広角側に駆動する方向である請求項
    4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 さらに、絞りが閉じている状態を保持す
    る手段を有する請求項3ないし5のいずれかに記載の撮
    像装置。
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