JP5016797B2 - レンズ装置及びカメラシステム - Google Patents
レンズ装置及びカメラシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5016797B2 JP5016797B2 JP2005215368A JP2005215368A JP5016797B2 JP 5016797 B2 JP5016797 B2 JP 5016797B2 JP 2005215368 A JP2005215368 A JP 2005215368A JP 2005215368 A JP2005215368 A JP 2005215368A JP 5016797 B2 JP5016797 B2 JP 5016797B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- lens
- aperture
- camera
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
現在、カメラはオートフォーカス機能付きが一般的となり、オートフォーカスにおけるピントの高精度化と、被写体にピントが合うまでの時間短縮が求められている。一方、絞り機構においては、従来のメカ的な構成のものからステッピングモーター、電磁式メーター等の駆動源によって駆動されるものなどに移行しつつあり、これによって様々な制御を行うことが可能となっている。
同図において、横軸は絞り駆動時の累積時間、図9(a)の縦軸は絞り値、図9(b)の縦軸は駆動速度をそれぞれ表している。図9(b)はステッピングモーターの一般的な速度制御パターンで、加速、一定速、減速というそれぞれの制御速度で駆動されている。
ステッピングモーターは精度的な観点から1−2相励磁方式が一般的に使用されるが、通電が切れている場合は停止位置が不安定となるため、イニシャル通電を行うことで初期の位置決めを行うことが必要となる。また、停止時も駆動時の振動が残っている場合が多く、安定待ち時間が必要となり、これらの制御時間を全て加算した結果が絞り駆動に要する累積時間となる。
この状態から抜け出すために特許文献1では図9の様な加減速を行わず、図10の様に常に遅い一定速度で駆動することを提案している。しかしこの様な制御を行った場合、図9のように絞りの累積駆動が長くなってカメラの起動時間が遅くなってしまい、使い勝手の悪いカメラシステムとなってしまう。
本発明は、上述の従来例における問題点を解消することを課題とする。
複数の制御パターンは互いに一部が異なるものである。この異なる部分は、例えばモーターの回転速度または移動速度を図9のように加速、一定速、減速の台形状に変化させる場合の加減速部分である。または、駆動初期の所定の回転量または所定の移動量を駆動するための部分である。複数の制御パターンとしては、例えば1種類の共通パターンと、複数種の変化部分のパターンとを記憶する。変化部分のパターンは、複数の加減速情報または複数の初期駆動情報として記憶する。また、モーターは例えば電磁式のステッピングモーターである。
本実施例では本発明を光学機器の例としてオートフォーカス式一眼レフカメラシステムに応用した場合について詳細な説明を行う。
図1はオートフォーカス式一眼レフカメラと交換レンズの内部のブロック図である。同図を例に本発明の動作に関する詳しい説明を以下に記述する。
同図において、1はオートフォーカス式交換レンズ(以下、レンズと記す)、2は被写体にピントを合わせるための光学レンズと、その光学レンズを保持して光軸方向に移動するメカ機構を含むフォーカスユニットである。3はフォーカスユニット2を光軸方向に移動させるための駆動源であるモーターとそのモーターの駆動力を伝達するための複数のギア列を含むモーターユニットである。
8はカメラ−レンズ間で通信するための接点ユニットである。カメラ側には複数の金属の突起が出ていて、レンズ側はその突起に接触する様に金属切片が埋め込まれている。カメラ側の突起には電源端子、GND端子、通信入力端子、通信出力端子、同期クロック端子等が接続されている。レンズをカメラに装着するとレンズ側の突起とカメラ側の突起が接触し、レンズマイコン7はその接点を通じて電源供給を受け、かつ同期式シリアル通信によるカメラ−レンズ間通信が可能になる。
10はレンズマイコン7に印加される電源の電圧を監視するための電源検出手段である電圧検出器である。電圧検出器10は、主にレンズマイコン7への電源供給が安定的に開始されるまで、レンズマイコン7のリセット端子を通じてレンズマイコン7をリセット状態に保持する。
カメラ13にはこの他に様々な機能が備わっているが、本発明とは無関係な機能については、説明を省略する。
なお、図1の太目の実線矢印は電気的接続を意味し、点線はメカ的接続を意味し、一点鎖線は光軸を表す。
カメラ13には不図示のスイッチがあり、このスイッチは押し加減によってカメラの動作が異なる仕様になっている。例えば軽く押した場合をS1、強く押した場合をS2とし、それぞれS1はAF及び測光のみの動作となり、S2は更にレリーズ動作も含まれている。使用者によってそのスイッチが操作されると、先ずS1で、カメラマイコン12は測距ユニット11と測光ユニット14を動作させる。
測光ユニット14は被写体からの反射光を検出し、カメラマイコン12に出力する。カメラマイコン12は現在のカメラの撮影モード(例えば連写、単写、ポートレイト、スポーツなど)に合わせて適正な絞り値とシャッター速度を演算して決定する。
(1)A相
(2)A、B相
(3)B相
(4)B、NA相
(5)NA相
(6)NA、NB相
(7)NB相
(8)NB,A相
上記において、「NA相」及び「NB相」とはそれぞれA相コイル及びB相コイルを「A相」及び「B相」とは逆相で駆動することを意味する。
図2は、ステッピングモーターにおけるローターの着磁状態とA相、B相コイルの配置を示す。また、図3は、1−2相励磁におけるA相、B相コイルの駆動のタイミングを示す。
なお、2相励磁方式は、次の4種類の励磁パターンを繰り返すことでステッピングモーターを駆動する方式である。
(9)A相、B相
(10)NA,B相
(11)NA、NB相
(12)A、NB相
次にレンズ1内の絞り機構5で絞りが非開放状態のままカメラ13にレンズ1が装着された場合について説明する。
図1において、絞り機構5内の絞りが非開放位置である状態でカメラ13にレンズ1が装着されたとする。カメラ13は不図示のレンズ1が装着されたことを検出するためのレンズ装着スイッチが動作し、接点ユニットを通してレンズマイコン7と電圧検出器10に電源を供給する。
以上のように、基準位置(開放位置)検出手段の検出結果と電源検出手段の検出結果に応じてモーターの駆動を制御する。
前述したステッピングモーターへの励磁パターンを例に説明すると、モーター相と電気相が一致していない状態とはモーター相が前記(5)に位置しているにも関わらず、電気相が(1)の励磁を行ってしまう場合である。この場合、お互いの励磁相が合致していないため、モーター自身は最悪(5)の位置で前後駆動や反転駆動を行うなどの異常動作を行ってしまう。しかし、本実施例の様に加減速度制御を遅らせると、電気相が(5)の励磁を行った時の時間間隔が長くなる。この励磁時間が長くなることで磁力が強くなり、モーターの特性としてはトルクが増えることになる。そのため、モーター相が(5)で前後駆動を繰り返していた場合や反転駆動していた場合は、振動から抜け出し易くなり、その後の電気相の励磁にモーター相が合致することで、素早く絞りが開放位置に達することが可能となる。
(ステップ100、101)
カメラ13の電源が投入されると、カメラマイコン12はレンズ1が装着されているかどうかを不図示のスイッチで確認する。カメラ13にレンズ1を装着する方法としてはカメラ13とレンズ1を連結するためのメカ的な連結器(以下、マウントと記す)を用いることが一般的である。この場合、レンズ1のマウントを特定の位置でカメラ13のマウントに密着させ、双方を相反する方向に回転させることで装着することが可能である。不図示のスイッチとはカメラ13側のマウントに配置されたメカ連動のスイッチで、レンズ1装着時の回転制限位置近傍においてレンズ1側のマウントでONする構成となっている。
カメラマイコン12はこのスイッチのON/OFFを確認してレンズ装着の有無を確認する。カメラマイコン12は処理をレンズ1が装着されていない場合はステップ106へ移行し、装着されている場合はステップ102へ移行する。
レンズ1が装着されているため、カメラマイコン12はレンズ1に電源を供給する。電源供給方法として、前述したレンズ装着確認スイッチに連動させて自動的に供給する方法でも良い。
カメラマイコン12はレンズマイコン7と接点ユニット8を通して通信し、レンズマイコン7に対してレンズの状態を示すデータ(以下、ステータス情報と記す)の送信要求を送る。このステータス情報はレンズマイコン7の内部メモリーに記憶されている。本実施例では、絞りの位置検出センサーの状態や絞りの動作状態、AFの動作状態などの各種情報が、ビット単位で判断出来る様に内部メモリーに設定されている。レンズマイコン7はステータス送信要求通信を受信すると、必要なデータをステータス情報としてカメラマイコン12に送信する。
カメラマイコン12は受信したステータス情報から絞りの位置検出センサーの状態を読み取り、絞りが開放状態か小絞り状態かを判断する。絞りの状態が小絞り状態ならステップ104へ移行し、開放状態ならステップ106へ移行する。
カメラマイコン12はステータス情報によってレンズ1の絞り機構5が小絞り状態であると判断している。この状態では正確な測光(光量)検出及びAF検出が出来ないため、レンズマイコン7に絞りの開放側への駆動命令を送信する。レンズマイコン7はこの命令を受信後、即座に絞りの開放駆動を行う。また、この時レンズマイコン7はステータス情報として絞り動作中であることを内部メモリーにビット操作によって設定する。
カメラマイコン12はレンズマイコン7にステータス情報の送信要求を通信する。レンズマイコン7はこのステータス送信要求通信を受信すると、必要なデータをステータス情報としてカメラマイコン12に送信する。
カメラマイコン12は受信したステータス情報から絞りが動作中であるかどうかを判断し、絞り動作が停止するまで待つ。また、絞り動作が停止した場合はステップ103に移行して絞りが開放状態になるまで一連の動作を繰り返す。
レンズ1が装着されて絞りが開放状態になっていたら、既にカメラの起動準備処理が終了しているかどうかを判断する。起動済みであればカメラの通常処理を行うためにステップ107へ移行し、起動していないなら起動処理を行うため、ステップ108に移行する。
(ステップ200)
初めにカメラマイコン12とレンズマイコン7は双方向通信を行う仕様となっていて、カメラマイコン12から通信が送信されると、レンズマイコン7はこの割り込み処理を実行することになる。レンズマイコン7はカメラマイコン12から送信されたコマンドを即座に解析し、次の動作を決定する。コマンドとはカメラマイコン12からレンズマイコン7への要求内容を表すコードデータで、あらかじめカメラとレンズで、このコードデータと通信内容を取り決めておくことで、お互いの通信を成立させる仕様となっている。レンズマイコン7はこのコードデータであるコマンドを解析してカメラからの要求を判別する。コマンドの内容は、例えばフォーカスユニット2の移動命令、フォーカスユニット2の回転量または移動量受信要求、フォーカスユニット2の移動停止命令、絞りの駆動命令、絞りの駆動量受信要求、光学に関する情報の送信要求である。光学に関する情報は、焦点距離、敏感度、AF誤差情報、FNo、レンズステータス情報等である。レンズマイコン7は受信したコマンドを解析後、コマンドが受信要求である場合は、次回の通信でカメラマイコン12から送信される情報を受信データとして内部メモリーに記憶する。一方、解析の結果、コマンドが送信要求である場合はカメラマイコン12が必要とするデータをカメラマイコン12に送信する。また、解析の結果、コマンドが各ユニットの駆動許可命令である場合は、即座に各ユニットの駆動を開始する仕様となっている。
レンズマイコン7はカメラマイコン12からのコマンドを解析し、そのコマンドがフォーカスユニット2の駆動命令であるか否かを判別する。駆動命令ならステップ202の処理へ移行し、違うならステップ203へ移行する。
ステップ201でコマンド解析の結果が、フォーカスユニット2の駆動命令である場合は、即座にフォーカスユニット2の駆動を行うため、モーターユニット3内のモーターに通電する。これにより、ギア列でモーターの駆動力が伝達され、フォーカスユニット2が駆動される。また、レンズマイコン7の内部メモリーのステータス情報エリアにAF駆動中であることを記憶する。
レンズマイコン7はカメラマイコン12からのコマンドを解析し、それが絞りの駆動命令か否かを判別する。駆動命令であれば処理をステップ204へ移行し、駆動命令でなければステップ205へ移行する。
ステップ203でコマンド解析の結果、絞りの駆動命令の場合は、小絞り駆動か開放駆動かを判断する。開放側への駆動ならステップ208へ移行し、小絞り側への駆動ならステップ210へ移行する。
レンズマイコン7は受信したコマンドを解析してカメラマイコン12からの各種データの送信要求か受信要求かを判断し、送信要求の場合はそのコマンドに対応したデータを送信する。例えばコマンドがレンズのステータス情報の送信要求であれば、レンズマイコン7は現在のフォーカスユニット2の移動中もしくは停止中または絞り機構5の駆動中もしくは停止中の情報をカメラマイコン12へ送信する。カメラマイコン12はこのステータス情報でレンズの状態を確認し、次のシーケンスを決定する。
また、カメラマイコン12から受信したコマンドを解析した結果、各種データの受信要求であった場合、レンズマイコン7は次の通信でそれらのデータをカメラマイコン12から受信し、内容別に内部メモリーに記憶する。なお、送信データ及び受信データの例はステップ200で説明したとおりである
カメラマイコン12からの通信によるコマンド解析、データのセット、及び送信処理が終了したら割り込み処理を終了する。
ステップ203でカメラマイコン12からの通信によるコマンド解析の結果、絞りの駆動命令かつ開放側への駆動であった場合、カメラ13にレンズ1を装着した1発目の絞り駆動かどうかを判断する。装着1発目であるかどうかの判断については後述する。装着1発目の絞り駆動である場合はステップ209へ移行し、違う場合はステップ210に移行する。
カメラ13にレンズ1を装着して1発目の絞り開放駆動である時は、絞りユニット9内のステッピングモーターの励磁相(モーター相)が初期位置ではない可能性が高い。一方、レンズマイコン7が装着1発目のステッピングモーターに通電する電気相は必ず初期位相からスタートする。このため、前述したように、お互いの励磁相が異なることがあり、そのまま通常動作と同じ加減速駆動を行うと、ステッピングモーターが正しく駆動出来ないことになる。その場合に備え、本実施例では、予めお互いの励磁相が異なる場合でも追従できる加減速情報(制御パターン)をレンズマイコン7に記憶させておき、その加減速情報でステッピングモーターの通電時間を切り換えることができる様にしている。即ち、前記記憶している複数の制御パターンから移動部材である絞りがが基準位置に位置している場合と位置していない場合とで異なる制御パターンを選択してモーターの駆動を制御するようにしている。なお、加減速情報はEEPROM6に記憶させても良い。
ステップ209では、絞り駆動を低速の加減速情報で行うことをレンズマイコン7の内部メモリーに記憶させる。
ステップ204で絞りが小絞り駆動である場合と、開放駆動でもカメラ13へのレンズ1の装着1発目でない場合は、絞りユニット9内のステッピングモーターのモーター相と電気相が同じである。そこで、高速加減速駆動を行ってもステッピングモーターは電気相に追従出来ると判断する。
ステップ210では絞り駆動を高速の加減速情報で行うことをレンズマイコン7の内部メモリーに記憶させる。
レンズマイコン7は絞り機構5内の絞りを動作させるために絞りユニット内のステッピングモーターに電圧を印加すると同時にレンズマイコン7内のタイマーを動作させる。ステッピングモーターへの電圧印加は、ステップ209またはステップ210で選択した加減速情報に従って行う。このステッピングモーターへの電圧印加と同時にカメラ13へのレンズ1装着1発目情報を抹消し、次の絞り駆動では高速加減速のみが選択される様にする。また同時にステータス情報を絞りの動作中であることをビット情報で内部メモリーに記憶させる。
(ステップ300)
カメラ13にレンズ1が取り付けられることで、レンズ1には接点ユニット8を通じてカメラ13から電源電圧が供給される。その電源電圧は、レンズ1において、モーターユニット3、検出器4、EEPROM6、レンズマイコン7、絞りユニット9、電圧検出器10に接続されている。電圧検出器10は主にレンズマイコン7に供給される電圧を常に監視し、レンズマイコン7の動作可能な電圧より低い電圧が供給されている場合は、レンズマイコン7の外部リセット端子をLo電圧に設定する。このときレンズマイコン7はリセット状態を維持し、非動作中となる。レンズマイコン7に供給されている電圧が動作可能な電圧以上になると電圧検出器10はレンズマイコン7の外部リセット端子をHi電圧に設定する。これによってレンズマイコン7は動作を開始し、初めにリセット処理を実行する。リセット処理では、内部メモリーの初期化や、各ユニットへの通電禁止及び各ユニットの初期化等が行う。また、カメラ13にレンズ1を装着した1発目であることを示すビット情報をレンズマイコン7内部のメモリーに記憶させる。なお、この装着1発目情報は絞り駆動を行った時点(上記ステップ211)で抹消させる。
リセット処理が終了したらレンズ1に取り付けられた不図示のスイッチ類の状態を検出し、内部メモリーに記憶する。このスイッチ類は、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの2つの動作モードを切り換えるスイッチや、ズーム位置情報、フォーカスユニット2の位置情報、及び絞りの位置情報のスイッチ等である。
レンズマイコン7はフォーカスユニット2が移動中かどうかを内部メモリーのステータス情報から判断する。
ステップ302でフォーカスユニット2が移動中の場合は、あらかじめカメラマイコン12から受信している駆動量と検出器4で検出した駆動量とが等しいかを判別する。この駆動量が等しくなることでフォーカスユニット2が所定の位置に達したことを示す。
レンズマイコン7はフォーカスユニット2が所定の位置に達していない(カメラマイコン12から受信している駆動量と検出器4で検出した駆動量とが等しくない)場合は、検出器4から出力されるパルス出力の周期を検出し、フォーカスユニット2の駆動速度を制御する。すなわち、前記周期よりフォーカスユニット2があらかじめ設定された所定の速度に達しているかまたは早いか遅いかを判別する。そして、それぞれの場合に応じてモーターユニット3内のモーターへの通電電圧を可変し、所定の速度になるように制御する。
ステップ302でフォーカスユニット2が停止中の場合と、ステップ304の処理が終了すると、レンズマイコン7は絞り機構5が駆動中かを内部メモリーのステータス情報から判断する。駆動中ではない場合はステップ301に移行する。
ステップ305で絞り機構5が駆動中の場合は、あらかじめカメラマイコン12から受信している駆動量と制御上の駆動量とが等しいかを判別する。この駆動量が等しくなることで絞り機構5内の絞りが所定の位置に達したことを示す。駆動量が等しくない場合はステップ307に移行し、駆動量が等しい場合はステップ309へ移行する。また絞りの開放側への駆動の時は絞りユニット9内の位置検出センサーの状態を読み取り、開放位置状態であったと判断した場合は駆動量とは無関係にステップ309へ移行する。
レンズマイコン7は絞りユニット9内のステッピングモーターへの通電パターン(制御パターン)を切り換えるか否かを判断する。ステッピングモーターの駆動原理は、位相がずれた2相の電磁コイルへの通電を時間の経過と共に特定のパターンで切り換えることで回転力が発生する方式であるため、そのパターンを切り換える時間が経過したかを判断している。この時間判定には図6のステップ211で絞りユニット内のステッピングモーターに電圧を印加すると同時に動作させたレンズマイコン7内のタイマーを用いる。つまり、このタイマー情報と図6のステップ209またはステップ210で選択し、内部メモリーに記憶した加減速情報に基づいた時間情報とを比較する。タイマー情報が大きい場合はステッピングモーターの通電相を切り換えると同時にレンズマイコン7内部のタイマーをリセットしてから再スタートさせる処理を行う。これはステッピングモーターの回転速度はこの通電パターンを切り換える時間間隔で決定されるからである。レンズマイコン7はその時間間隔の経過を内部タイマーで検出し、経過している場合は通電パターンを切り換える処理を行っている。まだ時間が経過していない場合は何もせずステップ301に移行する。
ステップ303でフォーカスユニット2の位置が所定の位置に達した(駆動量が所定の駆動量と等しくなった)と判断したらモーターユニット3内のモーターへの通電を停止し、フォーカスユニット2の移動処理を終了する。この時、内部メモリーのステータス情報にAF駆動停止中であることを記憶してステップ301に移行する。
ステップ306で絞り機構5位置が所定の位置に達した、又は開放駆動で位置検出センサーが開放位置に達したと判断したら絞りユニット9内のステッピングモーターへの通電を停止し、絞り機構5の駆動処理を終了する。この時、内部メモリーのステータス情報に絞り駆動停止中であることを記憶してステップ301に移行する。
実施例1では本発明を一眼レフカメラシステムに応用した場合の絞り駆動における加減速情報の低速と高速を切り換える方式を説明した。本実施例も本発明を図1のオートフォーカス式一眼レフカメラシステムに応用した例を示す。但し、本実施例では駆動初期において所定量のみを通常動作と異なる制御方式とし、所定量を超えた場合は通常の高速動作で制御する方式について説明する。
前述のように、絞り機構5内の絞りが非開放位置である状態でカメラ13にレンズ1が装着されると、モーター相と電気相が異なっている場合がある。このような場合時、図9で説明したような通常の速度制御を行うと、電気相の励磁パターンにモーター相が追従出来ずに、いつまでたっても絞りが開放に戻らない可能性がある。
前述したステッピングモーターへの励磁パターンを例に説明すると、モーター相と電気相が一致していない状態とはモーター相が前記(5)に位置しているにも関わらず、電気相が(1)の励磁を行ってしまう場合である。この場合、お互いの励磁相が合致していないため、モーター自身は最悪(5)の位置で前後駆動や反転駆動を行うなどの異常動作を行ってしまう。しかし、本実施例の様に所定の駆動量だけ加減速度制御を遅らせることで、電気相が(5)の励磁を行った時の時間間隔が長くなる。この励磁時間が長くなることで磁力が強くなり、モーターの特性としてはトルクが増えることになる。そのため、モーター相が(5)で前後駆動を繰り返していた場合や反転駆動していた場合は、振動から抜け出し易くなり、その後の電気相の励磁にモーター相が合致することで、素早く絞りが開放位置に達することが可能となる。
カメラ13にレンズ1を装着して1発目の絞り開放駆動である時は、絞りユニット9内のステッピングモーターの励磁相(モーター相)が初期位置ではない可能性が高い。一方、レンズマイコン7が装着1発目のステッピングモーターに通電する電気相は必ず初期位相からスタートする。このため、前述したように、お互いの励磁相が異なることがあり、そのまま通常動作と同じ加減速駆動を行うと、ステッピングモーターが正しく駆動出来ないことになる。
その場合に備え、本実施例では、予めお互いの励磁相が異なる場合でも追従できる加減速情報と初期駆動量(初期駆動情報)(1−2相励磁方式なら8ステップ、2相励磁方式なら4ステップと設定)をレンズマイコン7に記憶させておく。更に、その加減速情報でステッピングモーターの通電時間を切り換えることができる様にしている。なお、加減速情報はEEPROM6に記憶させても良い。
ステップ209では、絞り駆動を所定量のみ低速の加減速情報で行うことをレンズマイコン7の内部メモリーに記憶させる。
レンズマイコン7は絞りユニット9内のステッピングモーターへの通電パターン(制御パターン)を切り換えるか否かを判断する。ステッピングモーターの駆動原理は、位相がずれた2相の電磁コイルへの通電を時間の経過と共に特定のパターンで切り換えることで回転力が発生する方式であるため、そのパターンを切り換える時間が経過したかを判断している。この時間判定には図6のステップ211で絞りユニット内のステッピングモーターに電圧を印加すると同時に動作させたレンズマイコン7内のタイマーを用いる。つまり、このタイマー情報と図6のステップ209またはステップ210で選択し、内部メモリーに記憶した加減速情報に基づいた時間情報とを比較する。タイマー情報が大きい場合はステッピングモーターの通電相を切り換えると同時にレンズマイコン7内部のタイマーをリセットしてから再スタートさせる処理を行う。
また図6のステップ209の処理を行っている場合は、ステッピングモーターの駆動量が初期駆動量(1−2相励磁方式なら8ステップ、2相励磁方式なら4ステップ)だけ駆動したかどうかを判断する。初期駆動量を超えていると判断した場合は、図6のステップ210の様な通常の高速な加減速駆動を行う設定に切り換える処理を行っている。
この様にステッピングモーターの回転速度はこの通電パターンを切り換える時間間隔で決定され、レンズマイコン7はその時間経過を内部タイマーで検出し、経過している場合は通電パターンを切り換える処理を行っている。まだ時間が経過していない場合は何もせずステップ301に移行する。
2:フォーカスユニット
3:モーターユニット
4:検出器
5:絞り機構
6:EEPROM
7:レンズマイコン
8:接点ユニット
9:絞りユニット
10:電圧検出器
11:測距ユニット
12:カメラマイコン
13:カメラ本体
14:測光ユニット
Claims (3)
- 絞りと、前記絞りを駆動するステッピングモーターと、前記ステッピングモーターへの通電パターンを切り換えて前記ステッピングモーターの駆動を制御する制御手段と、前記絞りの基準となる位置を検出するための基準位置検出手段とを有し、カメラ本体に装着可能なレンズ装置において、
前記制御手段に電源供給が開始され前記基準位置検出手段の検出結果から前記絞りが前記基準となる位置に位置していないと判断された場合、前記制御手段は前記絞りを前記基準となる位置に位置させる際に、前記ステッピングモーターの駆動開始から少なくとも前記ステッピングモーターの通電パターンの1周期を含む所定のパターン数分は第1の時間間隔で前記通電パターンの切り換えを行い、前記所定のパターン数分の前記通電パターンの切り換えが終了した後、前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で前記通電パターンの切り換えを行い、
前記制御手段に電源供給が開始され前記基準位置検出手段の検出結果から前記絞りが前記基準となる位置に位置していると判断された場合、前記制御手段は前記絞りを前記基準となる位置に位置させる際に、前記ステッピングモーターの駆動開始から少なくとも前記ステッピングモーターの通電パターンの1周期を含む所定のパターン数分を駆動するまでに要する時間が、前記第1の時間間隔で前記通電パターンの切り換えを行ったときよりも短くなるように前記通電パターンの切り換えを行うことを特徴とするレンズ装置。 - 前記絞りの基準となる位置は、開放位置であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
- 請求項1または2に記載のレンズ装置と、前記レンズ装置に装着可能なカメラ本体とを含むことを特徴とするカメラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005215368A JP5016797B2 (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | レンズ装置及びカメラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005215368A JP5016797B2 (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | レンズ装置及びカメラシステム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007033737A JP2007033737A (ja) | 2007-02-08 |
JP2007033737A5 JP2007033737A5 (ja) | 2008-08-14 |
JP5016797B2 true JP5016797B2 (ja) | 2012-09-05 |
Family
ID=37793097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005215368A Expired - Fee Related JP5016797B2 (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | レンズ装置及びカメラシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5016797B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013896A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Canon Inc | 光学機器 |
JP6781592B2 (ja) * | 2016-08-31 | 2020-11-04 | キヤノン株式会社 | レンズ装置およびそれを有する撮像装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01291225A (ja) * | 1988-05-18 | 1989-11-22 | Canon Inc | 絞り制御装置 |
JPH02155497A (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-14 | Canon Inc | 絞り駆動用ステッピングモータの制御装置 |
JPH11119280A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-04-30 | Canon Inc | 位置制御装置及び補正光学装置 |
-
2005
- 2005-07-26 JP JP2005215368A patent/JP5016797B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007033737A (ja) | 2007-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4933049B2 (ja) | レンズシステムおよびカメラシステム | |
JP4804012B2 (ja) | レンズ装置 | |
WO2009119091A1 (ja) | カメラシステム | |
WO2009139192A1 (ja) | カメラシステム | |
US7586692B2 (en) | Image-pickup apparatus, lens apparatus and image-pickup system | |
US7759896B2 (en) | Stepping motor driving device, lens driving device, and camera | |
JP5016797B2 (ja) | レンズ装置及びカメラシステム | |
JP5028247B2 (ja) | 撮像装置 | |
US20110286733A1 (en) | Lens-interchangeable camera performing focus control, lens barrel, and program | |
JP2008175920A (ja) | 撮像装置 | |
EP1560055B1 (en) | Optical apparatus | |
JP6172905B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP5241396B2 (ja) | 光学部材制御装置および制御方法、レンズ鏡筒、撮像装置および制御方法 | |
US6798989B2 (en) | Motor control apparatus, lens apparatus, camera system and camera | |
JP2000050137A (ja) | 電子カメラ | |
JP2012042825A (ja) | 撮像装置 | |
JP2005242114A (ja) | カメラ及びレンズ及びカメラシステム | |
JP6725039B2 (ja) | レンズ鏡筒およびカメラ | |
JP6155811B2 (ja) | レンズ鏡筒およびカメラ | |
JPH0882838A (ja) | ズーミング可能なカメラ | |
JP3355001B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2020197631A (ja) | ミラー駆動装置とその制御方法及び撮像装置 | |
JP2004109689A (ja) | レンズ装置およびカメラシステム | |
JP2000089358A (ja) | カメラ | |
JP2011257605A (ja) | 光学機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080701 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080701 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20090406 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100201 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20100630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120605 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120611 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5016797 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |