JPH06229492A - コルゲート管の継手構造 - Google Patents
コルゲート管の継手構造Info
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- JPH06229492A JPH06229492A JP3747593A JP3747593A JPH06229492A JP H06229492 A JPH06229492 A JP H06229492A JP 3747593 A JP3747593 A JP 3747593A JP 3747593 A JP3747593 A JP 3747593A JP H06229492 A JPH06229492 A JP H06229492A
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- Japan
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- pipe
- pin
- corrugated pipe
- pin insertion
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- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プラスチック製コルゲート管用の継手を改善
する。 【構成】 プラスチック製の継手2は直円筒、エルボ、
チーズなど管路形状に対応した形状とする。コルゲート
管1の端部側面13を係止する突条21を継手内面23
に設け、管を挿通して位置決めしたとき、管凹部11A
の上部に相当する位置にピン挿入口22が貫通してい
る。管の別の凹部11Bにゴム輪3を介装し、ピン挿入
口22へ離脱防止用ピン4を挿し通して両者を係止して
いる。 【効果】 継合作業が簡単であり作業性が大変優れてい
る。すべてプラスチック製の部材であり、地中の雰囲気
に露出しても腐食しない。
する。 【構成】 プラスチック製の継手2は直円筒、エルボ、
チーズなど管路形状に対応した形状とする。コルゲート
管1の端部側面13を係止する突条21を継手内面23
に設け、管を挿通して位置決めしたとき、管凹部11A
の上部に相当する位置にピン挿入口22が貫通してい
る。管の別の凹部11Bにゴム輪3を介装し、ピン挿入
口22へ離脱防止用ピン4を挿し通して両者を係止して
いる。 【効果】 継合作業が簡単であり作業性が大変優れてい
る。すべてプラスチック製の部材であり、地中の雰囲気
に露出しても腐食しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコルゲート管の継手、特
にプラスチック製のコルゲート管用に係る。
にプラスチック製のコルゲート管用に係る。
【0002】
【従来の技術】コルゲート管とは管の外周面上に輪状ま
たは螺旋状の補強用のリブを規則的に周設した管の総称
を指すが、外力による変形抵抗が直管よりも大幅に向上
するので多くの産業分野で実用化されている。本発明は
そのうち、特にプラスチック製のコルゲート管の継手と
してきわめて優れた特性を具有する新規な構造に係る。
たは螺旋状の補強用のリブを規則的に周設した管の総称
を指すが、外力による変形抵抗が直管よりも大幅に向上
するので多くの産業分野で実用化されている。本発明は
そのうち、特にプラスチック製のコルゲート管の継手と
してきわめて優れた特性を具有する新規な構造に係る。
【0003】図8は実開昭55−7500号公報で公開
された従来技術である。コルゲート管1aの外周面の凹
凸の波形と合致する波形の内面と直筒状の外面を具えた
弾性筒101を、その端面をコルゲート管の端面と一致
させるか、あるいは僅かに突出させて接着固定する構成
より成り立っている。これによって従来、コルゲート管
の継ぎ目同士の波形を連続させるという困難性を解消
し、コルゲート管同士を単に突き合わせて鋼板製のバン
ド102で締め付け、ボルト103で締結するだけの作
業で足り、きわめて簡単に接続できると謳っている。
された従来技術である。コルゲート管1aの外周面の凹
凸の波形と合致する波形の内面と直筒状の外面を具えた
弾性筒101を、その端面をコルゲート管の端面と一致
させるか、あるいは僅かに突出させて接着固定する構成
より成り立っている。これによって従来、コルゲート管
の継ぎ目同士の波形を連続させるという困難性を解消
し、コルゲート管同士を単に突き合わせて鋼板製のバン
ド102で締め付け、ボルト103で締結するだけの作
業で足り、きわめて簡単に接続できると謳っている。
【0004】図9は実開平1−139191号公報で提
案された従来技術であり、プラスチック製管(実施例で
はコルゲート管)1bの一方の端部に一体的に形成され
た柔軟性を有するプラスチック製のスリーブ104内
へ、別のコルゲート管の端部を挿入するとともに、該ス
リーブ104を結束具105によって締め付け固定する
構成から成り立っている。以上の構成により、従来、ス
リーブの内径と挿入するコルゲート管外径との精度次第
では水封作用に優劣が生じ、漏水の原因となり兼ない要
素を取り除き、かつ、接合部における多少の可撓性も保
持できると謳っている。
案された従来技術であり、プラスチック製管(実施例で
はコルゲート管)1bの一方の端部に一体的に形成され
た柔軟性を有するプラスチック製のスリーブ104内
へ、別のコルゲート管の端部を挿入するとともに、該ス
リーブ104を結束具105によって締め付け固定する
構成から成り立っている。以上の構成により、従来、ス
リーブの内径と挿入するコルゲート管外径との精度次第
では水封作用に優劣が生じ、漏水の原因となり兼ない要
素を取り除き、かつ、接合部における多少の可撓性も保
持できると謳っている。
【0005】図10はさらに別の従来技術を示す縦断正
面図であり、コルゲート管1c同士を突き合わせ、両コ
ルゲート管の凹部11cへゴム輪3cをそれぞれ嵌合
し、この突き合わせ部を被覆する継手2cを被せて接合
する方式である。以上に述べたようにコルゲート管は外
周面上に凹凸が出入りしているので、通常の直管とは異
なる課題を解決する継手構造が必要となり、できるだけ
簡便な継合作業を目指して種々の改善が加えられてきた
のである。
面図であり、コルゲート管1c同士を突き合わせ、両コ
ルゲート管の凹部11cへゴム輪3cをそれぞれ嵌合
し、この突き合わせ部を被覆する継手2cを被せて接合
する方式である。以上に述べたようにコルゲート管は外
周面上に凹凸が出入りしているので、通常の直管とは異
なる課題を解決する継手構造が必要となり、できるだけ
簡便な継合作業を目指して種々の改善が加えられてきた
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来技術
では、コルゲート管外周面の凹凸と同一形状の凹凸の弾
性筒を製造しなければならず、ゴム成形の金型を準備す
るなど製造工程とその費用は大きな負担とならざるを得
ない。また、接合作業自体もさほど簡便であるのか疑問
が残り、むしろ工程は煩瑣というべきではないかと思料
される。また、コルゲート管の外周から鋼板製のバンド
を巻き回し、鋼製のボルトで締結するために管路を地中
に埋没させると、地中の腐食的な雰囲気によって腐食が
進行し継手部の締結が無力化して管路の水封作用が失わ
れる危険性が高い。
では、コルゲート管外周面の凹凸と同一形状の凹凸の弾
性筒を製造しなければならず、ゴム成形の金型を準備す
るなど製造工程とその費用は大きな負担とならざるを得
ない。また、接合作業自体もさほど簡便であるのか疑問
が残り、むしろ工程は煩瑣というべきではないかと思料
される。また、コルゲート管の外周から鋼板製のバンド
を巻き回し、鋼製のボルトで締結するために管路を地中
に埋没させると、地中の腐食的な雰囲気によって腐食が
進行し継手部の締結が無力化して管路の水封作用が失わ
れる危険性が高い。
【0007】図9に示す従来技術ではコルゲート管の接
合を維持しているのはコルゲート管の外周面とスリーブ
内周面との間に生じている摩擦力だけであり、管を引き
抜く方向に外力が加わったときには離脱を防止する抵抗
は万全であるとは言い難い。また、一方のコルゲート管
の端部外周面上へスリーブを一体的に溶着することが必
要であり、製造上の工程、費用の負担増は無視できない
ほど嵩むおそれがある。
合を維持しているのはコルゲート管の外周面とスリーブ
内周面との間に生じている摩擦力だけであり、管を引き
抜く方向に外力が加わったときには離脱を防止する抵抗
は万全であるとは言い難い。また、一方のコルゲート管
の端部外周面上へスリーブを一体的に溶着することが必
要であり、製造上の工程、費用の負担増は無視できない
ほど嵩むおそれがある。
【0008】図10の従来技術もコルゲート管同士が接
合して形成された管路に水平方向の引き抜き力が加わっ
たときには、これに対抗するのはゴム輪の外周面と継手
内周面間の摩擦力だけであり、地中に布設する管路とし
て採用するには大きな懸念が残る。一方、これらの三つ
の従来技術に共通する課題として、引用技術はいずれも
直管と直管とを水平方向に連結する場合にだけ実施可能
であるが、管路はときには方向を変えることもあり、ま
たはT形に分岐することも多くあり得るから、従来技術
は直線的な継合に限定され、その他の継合の態様ではそ
のままで適用できないと判断される。
合して形成された管路に水平方向の引き抜き力が加わっ
たときには、これに対抗するのはゴム輪の外周面と継手
内周面間の摩擦力だけであり、地中に布設する管路とし
て採用するには大きな懸念が残る。一方、これらの三つ
の従来技術に共通する課題として、引用技術はいずれも
直管と直管とを水平方向に連結する場合にだけ実施可能
であるが、管路はときには方向を変えることもあり、ま
たはT形に分岐することも多くあり得るから、従来技術
は直線的な継合に限定され、その他の継合の態様ではそ
のままで適用できないと判断される。
【0009】本発明は以上に述べた課題を解決するため
に、種々の形態の管路継手部として適用可能であり、継
合作業が直管と同程度に簡単であり、地中へ埋設しても
腐食性雰囲気に侵されるおそれのないコルゲート管の継
手構造の提供を目的とする。
に、種々の形態の管路継手部として適用可能であり、継
合作業が直管と同程度に簡単であり、地中へ埋設しても
腐食性雰囲気に侵されるおそれのないコルゲート管の継
手構造の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコルゲート
管の継手構造は、管外周面上で管軸方向へ一定のピッチ
で繰り返す補強用の凹凸を具えたプラスチック製のコル
ゲート管1の継手構造に係り、プラスチック製の継手2
は形成すべき管路に対応して直円筒、エルボ、チーズな
どよりなり、コルゲート管の端部側面13を係止する突
条21を内面23へ突設し、係止時にコルゲート管1の
凹部11Aの上部に相当する位置へピン挿入口22が開
口し、コルゲート管の別の凹部11Bと継手内面23と
の間にゴム輪3が介装され、前記ピン挿入口22を貫通
してプラスチック製の離脱防止用ピン4が嵌合している
ことによって前記の課題を解決した。
管の継手構造は、管外周面上で管軸方向へ一定のピッチ
で繰り返す補強用の凹凸を具えたプラスチック製のコル
ゲート管1の継手構造に係り、プラスチック製の継手2
は形成すべき管路に対応して直円筒、エルボ、チーズな
どよりなり、コルゲート管の端部側面13を係止する突
条21を内面23へ突設し、係止時にコルゲート管1の
凹部11Aの上部に相当する位置へピン挿入口22が開
口し、コルゲート管の別の凹部11Bと継手内面23と
の間にゴム輪3が介装され、前記ピン挿入口22を貫通
してプラスチック製の離脱防止用ピン4が嵌合している
ことによって前記の課題を解決した。
【0011】また、前記の基本構成において、コルゲー
ト管1のピン挿入口22が開口した位置とほぼ同一円周
上へ確認用の覗き孔24を穿孔したこと、離脱防止用ピ
ン4のピン挿入口22へ貫通後突出する位置に抜け止め
用の突起43を周設したことが実施上きわめて好まし
い。
ト管1のピン挿入口22が開口した位置とほぼ同一円周
上へ確認用の覗き孔24を穿孔したこと、離脱防止用ピ
ン4のピン挿入口22へ貫通後突出する位置に抜け止め
用の突起43を周設したことが実施上きわめて好まし
い。
【0012】
【作用】一方のコルゲート管1Aの端部側面13から数
えて一つ目の凹部11Bにゴム輪3を嵌合し、このコル
ゲート管を継手2の内面23へ挿入する。コルゲート管
の端部側面13は継手内面23に突設した突条21に当
接し、それ以上の進行が阻止されるのでコルゲート管の
位置が定まる。このようにコルゲート管1B、1C…な
ど管路を形成する管を挿入していくと所望の管路が接合
される。コルゲート管が所定の位置に挿入された状態に
おいては、継手2に穿孔したピン挿入口22がコルゲー
ト管の別の凹部11Aの直上に位置するので、外面から
離脱防止用ピン4を挿通して凹部11Aの中へ嵌合させ
る。この構成の結果、配管施工のためにコルゲート管を
取り扱うとき、管に引き抜きの外力が加わっても離脱防
止用ピン4があるから離脱することはない。また、この
作用は管路として地中に埋設した後の地殻の変動や地表
上から伝わる振動、押圧などが加わっても同様に現わ
れ、引き抜きの外力に耐えて管路を維持し離脱、漏水を
防止する。
えて一つ目の凹部11Bにゴム輪3を嵌合し、このコル
ゲート管を継手2の内面23へ挿入する。コルゲート管
の端部側面13は継手内面23に突設した突条21に当
接し、それ以上の進行が阻止されるのでコルゲート管の
位置が定まる。このようにコルゲート管1B、1C…な
ど管路を形成する管を挿入していくと所望の管路が接合
される。コルゲート管が所定の位置に挿入された状態に
おいては、継手2に穿孔したピン挿入口22がコルゲー
ト管の別の凹部11Aの直上に位置するので、外面から
離脱防止用ピン4を挿通して凹部11Aの中へ嵌合させ
る。この構成の結果、配管施工のためにコルゲート管を
取り扱うとき、管に引き抜きの外力が加わっても離脱防
止用ピン4があるから離脱することはない。また、この
作用は管路として地中に埋設した後の地殻の変動や地表
上から伝わる振動、押圧などが加わっても同様に現わ
れ、引き抜きの外力に耐えて管路を維持し離脱、漏水を
防止する。
【0013】
【実施例】図1は本発明実施例の縦断正面図であり、2
本のコルゲート管1A、1Bを水平方向に接合する継手
構造を示す。継手2は外周、内周とも変動のない直円筒
状に形成され、その内径がコルゲート管の凸部12の外
径よりも若干大きく設定しておくことは言うまでもな
い。継手2のほぼ中央の内面23に突条21が周設され
てコルゲート管1の端部側面13と当接して管位置決め
の役割を果している。継手には少なくともそれぞれ挿入
するコルゲート管1本当り1箇所以上のピン挿入口22
を穿孔し、本図の例では円周方向を均等に分割して4箇
所のピン挿入口22を設け、それぞれのピン挿入口22
の位置では、肉厚を増加した差し込み用の座25を設け
て外力の集中に耐えられるように図っている。このピン
挿入口22の位置が所定の位置まで差し込んだコルゲー
ト管の凹部11Aの直上に相当する。このピン挿入口2
2と同一円周上へ覗き孔24を穿孔して、ピン挿入口2
2がコルゲート管の凹部の上へ正確に位置しているか否
かを確認することが作業性の向上や、管路の正確な形成
の上で好結果をもたらす。
本のコルゲート管1A、1Bを水平方向に接合する継手
構造を示す。継手2は外周、内周とも変動のない直円筒
状に形成され、その内径がコルゲート管の凸部12の外
径よりも若干大きく設定しておくことは言うまでもな
い。継手2のほぼ中央の内面23に突条21が周設され
てコルゲート管1の端部側面13と当接して管位置決め
の役割を果している。継手には少なくともそれぞれ挿入
するコルゲート管1本当り1箇所以上のピン挿入口22
を穿孔し、本図の例では円周方向を均等に分割して4箇
所のピン挿入口22を設け、それぞれのピン挿入口22
の位置では、肉厚を増加した差し込み用の座25を設け
て外力の集中に耐えられるように図っている。このピン
挿入口22の位置が所定の位置まで差し込んだコルゲー
ト管の凹部11Aの直上に相当する。このピン挿入口2
2と同一円周上へ覗き孔24を穿孔して、ピン挿入口2
2がコルゲート管の凹部の上へ正確に位置しているか否
かを確認することが作業性の向上や、管路の正確な形成
の上で好結果をもたらす。
【0014】ピン挿入口22へ挿通する離脱防止用ピン
4はコルゲート管、継手と同様にプラスチック材で製作
するのが最も好ましい。すべての部材を耐食性の高いプ
ラスチック材で形成すれば、地中へ布設したときの腐食
性の雰囲気に遭遇しても何の懸念も不必要である。価格
や耐食性を考慮して高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニールなどの何れかを選択することがで
きる。図2は離脱防止用ピン4がピン挿入口22へ挿通
される実施例を示したものである。ピン挿入口22の内
径は下方で最小Dとなる勾配からなる円錐状の孔であ
り、このピン挿入口22に挿通する離脱防止用ピン4は
頭部41と胴部42とからなり、胴部42の外径dはピ
ン挿入口22の最小内径Dより小さい。この離脱防止用
ピン4がピン挿入口22内へ挿通したときに継手の内面
へ貫通する位置に抜け止め用の突起43を外周上へ数箇
所周設するのが好ましい例である。突起43は上向きの
傾斜面からなる小片で足り、その外径wは前記の内径D
よりも大きく突出している。離脱防止用ピン4を継手外
部からピン挿入口22内へ挿入するときには、この突起
43はピン挿入口22の傾斜面に押されて上方へプラス
チック特有の弾性変形を行なって通過し、貫通した後に
は外力がなくなるので再び変形して元の状態に戻り、離
脱防止用ピン4の抜け止めの役割を果す。ピン挿入口2
2と離脱防止用ピン4にはその他、種々の形態が適用で
きるが、図3にはピン挿入口22のその他の実施例を、
また、図4には離脱防止用ピン4のその他の実施例をそ
れぞれ示している。
4はコルゲート管、継手と同様にプラスチック材で製作
するのが最も好ましい。すべての部材を耐食性の高いプ
ラスチック材で形成すれば、地中へ布設したときの腐食
性の雰囲気に遭遇しても何の懸念も不必要である。価格
や耐食性を考慮して高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニールなどの何れかを選択することがで
きる。図2は離脱防止用ピン4がピン挿入口22へ挿通
される実施例を示したものである。ピン挿入口22の内
径は下方で最小Dとなる勾配からなる円錐状の孔であ
り、このピン挿入口22に挿通する離脱防止用ピン4は
頭部41と胴部42とからなり、胴部42の外径dはピ
ン挿入口22の最小内径Dより小さい。この離脱防止用
ピン4がピン挿入口22内へ挿通したときに継手の内面
へ貫通する位置に抜け止め用の突起43を外周上へ数箇
所周設するのが好ましい例である。突起43は上向きの
傾斜面からなる小片で足り、その外径wは前記の内径D
よりも大きく突出している。離脱防止用ピン4を継手外
部からピン挿入口22内へ挿入するときには、この突起
43はピン挿入口22の傾斜面に押されて上方へプラス
チック特有の弾性変形を行なって通過し、貫通した後に
は外力がなくなるので再び変形して元の状態に戻り、離
脱防止用ピン4の抜け止めの役割を果す。ピン挿入口2
2と離脱防止用ピン4にはその他、種々の形態が適用で
きるが、図3にはピン挿入口22のその他の実施例を、
また、図4には離脱防止用ピン4のその他の実施例をそ
れぞれ示している。
【0015】図1に示すようにコルゲート管と継手間の
水密はゴム輪3をコルゲート管の凹部11Bへ嵌合して
行なう。したがってコルゲート管へ嵌め込んだゴム輪の
外径が継手の内面23の内径よりも若干は大きく設定す
る必要がある。また、ゴム輪自体の形状については継合
作業時に前後を取り違えないように断面を左右対称にし
ておくことが好ましい。
水密はゴム輪3をコルゲート管の凹部11Bへ嵌合して
行なう。したがってコルゲート管へ嵌め込んだゴム輪の
外径が継手の内面23の内径よりも若干は大きく設定す
る必要がある。また、ゴム輪自体の形状については継合
作業時に前後を取り違えないように断面を左右対称にし
ておくことが好ましい。
【0016】本発明の継手構造では、一旦管路を形成し
た後であっても、何かの理由によってコルゲート管を継
手から外す必要が生じたときには、ピン挿入口22から
離脱防止用ピン4を引き抜くだけで容易に離脱できる点
も一つの特徴である。引用した従来技術の場合には継合
の部材が多く、外面からボルトなどで締め付ける方式で
あるから、錆び付いた螺着を取り外すことは到底容易な
作業とは言えず、本発明の優位なことが明らかである。
この場合に前記の離脱防止用ピン4の抜け止め用の突起
43が逆効果となる懸念があるかも知れないが、離脱防
止用ピン4がプラスチック材特有の可撓性を具えている
から、たとえば図5に示す様なピン引き抜き治具5を準
備しておけば簡単に抜き取ることができるので、特に問
題視する必要はない。
た後であっても、何かの理由によってコルゲート管を継
手から外す必要が生じたときには、ピン挿入口22から
離脱防止用ピン4を引き抜くだけで容易に離脱できる点
も一つの特徴である。引用した従来技術の場合には継合
の部材が多く、外面からボルトなどで締め付ける方式で
あるから、錆び付いた螺着を取り外すことは到底容易な
作業とは言えず、本発明の優位なことが明らかである。
この場合に前記の離脱防止用ピン4の抜け止め用の突起
43が逆効果となる懸念があるかも知れないが、離脱防
止用ピン4がプラスチック材特有の可撓性を具えている
から、たとえば図5に示す様なピン引き抜き治具5を準
備しておけば簡単に抜き取ることができるので、特に問
題視する必要はない。
【0017】図6は本発明の別の実施例であり、管路が
直角に屈曲する場合のエルボ継手の一例である。また、
図7はさらに別の実施例を示し、管路が分岐するチーズ
継手の一例である。これは単なる例示であって管路形成
の必要に応じてどのような形態でも適用できることは言
うまでもない。
直角に屈曲する場合のエルボ継手の一例である。また、
図7はさらに別の実施例を示し、管路が分岐するチーズ
継手の一例である。これは単なる例示であって管路形成
の必要に応じてどのような形態でも適用できることは言
うまでもない。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るコルゲート管の継手構造
は、外部に露出するすべての部材が耐食性の高いプラス
チック製であり、埋設後、腐食進行のおそれがなく、安
定した管路を長く保持できる。布設時の継合作業は簡単
であるので作業性が高く、個人的な技能に依存する度合
いも小さいから管路継合の施工にばらつきがなく信頼性
が高い。また、何かの都合で継手からコルゲート管を引
き抜く必要の生じたときにも簡単に応じることができる
こと、単に水平状に管を継合するだけでなく種々の管路
形成に適用できることなど従来技術にはない効果が認め
られる。
は、外部に露出するすべての部材が耐食性の高いプラス
チック製であり、埋設後、腐食進行のおそれがなく、安
定した管路を長く保持できる。布設時の継合作業は簡単
であるので作業性が高く、個人的な技能に依存する度合
いも小さいから管路継合の施工にばらつきがなく信頼性
が高い。また、何かの都合で継手からコルゲート管を引
き抜く必要の生じたときにも簡単に応じることができる
こと、単に水平状に管を継合するだけでなく種々の管路
形成に適用できることなど従来技術にはない効果が認め
られる。
【図1】本発明の実施例を示す正面図(一部断面)であ
る。
る。
【図2】(A)(B)(C)によって離脱防止用ピン4
をピン挿入口22へ挿通する状態を示す。
をピン挿入口22へ挿通する状態を示す。
【図3】(A)(B)(C)によってピン挿入口22の
種々の実施例を示す縦断正面図である。
種々の実施例を示す縦断正面図である。
【図4】(A)(B)(C)によって離脱防止用ピン4
の種々の実施例を示す正面図(一部断面)である。
の種々の実施例を示す正面図(一部断面)である。
【図5】離脱防止用ピン4の引き抜き用の治具を例示す
る正面図である。
る正面図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す正面図(一部断面)
である。
である。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示す正面図(一部
断面)である。
断面)である。
【図8】従来技術を示す正面図である。
【図9】別の従来技術を示す縦断正面図である。
【図10】さらに別の従来技術を示す縦断正面図であ
る。
る。
1 コルゲート管 2 継手 3 ゴム輪 4 離脱防止用ピン 5 離脱防止用ピン引き抜き用治具 11 凹部 12 凸部 13 端部側面 21 突条 22 ピン挿入口 23 内面 24 覗き孔 25 挿し込み用の座 41 頭部 42 胴部 43 抜け止め用の突起 D ピン挿入口の最小内径 d 離脱防止用ピンの外径 w 抜け止め突起の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 良一 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 長瀬 貞雄 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 管外周面上で管軸方向へ一定のピッチで
繰り返す補強用の凹凸を具えたプラスチック製のコルゲ
ート管1の継手構造において、プラスチック製の継手2
は形成すべき管路に対応して直円筒、エルボ、チーズな
どよりなり、コルゲート管の端部側面13を係止する突
条21を内面23へ突設し、係止時にコルゲート管1の
凹部11Aの上部に相当する位置へピン挿入口22が開
口し、コルゲート管の別の凹部11Bと継手内面23と
の間にゴム輪3が介装され、前記ピン挿入口22を貫通
してプラスチック製の離脱防止用ピン4が嵌合している
ことを特徴とするコルゲート管の継手構造。 - 【請求項2】 請求項1において、コルゲート管1のピ
ン挿入口22が開口した位置とほぼ同一円周上へ確認用
の覗き孔24を穿孔したことを特徴とするコルゲート管
の継手構造。 - 【請求項3】 請求項1または2において、離脱防止用
ピン4のピン挿入口22へ貫通後突出する位置に抜け止
め用の突起43を周設したことを特徴とするコルゲート
管の継手構造。
Priority Applications (1)
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JP3747593A JPH07107433B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | コルゲート管の継手構造 |
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JP3747593A JPH07107433B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | コルゲート管の継手構造 |
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ID=12498552
Family Applications (1)
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JP3747593A Expired - Fee Related JPH07107433B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | コルゲート管の継手構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001263570A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-09-26 | Kana Flex Corporation Kk | 管への継手装着方法及び継手付き管体 |
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1993
- 1993-02-01 JP JP3747593A patent/JPH07107433B2/ja not_active Expired - Fee Related
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