JPH06228B2 - 接着剤塗布方法 - Google Patents

接着剤塗布方法

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JPH06228B2
JPH06228B2 JP20973288A JP20973288A JPH06228B2 JP H06228 B2 JPH06228 B2 JP H06228B2 JP 20973288 A JP20973288 A JP 20973288A JP 20973288 A JP20973288 A JP 20973288A JP H06228 B2 JPH06228 B2 JP H06228B2
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adhesive
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outer peripheral
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充一 日比野
剛 清水
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は円筒状または円柱状の被接着物の表面に接着剤
を塗布する方法に関し、詳しくはロールを用いて塗布す
る方法に関する。
[従来の技術] 例えば自動車のエンジンマウントなどに用いられる防振
ゴムには、円筒状の芯金具が加硫接着されている。この
防振ゴムを製造するには、まず芯金具に接着剤が塗布さ
れ、乾燥後未加硫ゴムが被覆成形され、加硫と同時に芯
金具と成形体とが接着される。
ところで性能上接着剤の膜厚の均一性が要求され、その
ため芯金具に接着剤を塗布する方法としては、従来エア
スプレーにより塗布する方法が採用されている。ロール
コート法など他の塗布方法では、均一な膜厚が確保でき
ないとされていたからである。しかしながら、エアスプ
レー法では周囲に飛散する接着剤が多く、接着剤の歩留
りが悪いという不具合がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はロールコート法を利用して、均一な膜厚で塗布
することを技術的課題とするものである。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明者らは塗布ロールの種類、材質などを種々検討し
た結果、特殊な表面形状のロールで塗布した場合にのみ
均一な膜厚で塗布できることを発見して本発明を完成し
たものである。すなわち本発明の接着剤塗布方法は、円
筒状または円柱状の被接着物の外周表面に溶液状の接着
剤を塗布する方法であって、外周表面に螺旋状の突条部
をもつ硬質の塗布ロールを用い塗布ロールの外周表面と
被接着物の外周表面とを接触させ摩擦力により被接着物
を塗布ロールの回転に応動させて回転させつつ塗布ロー
ルの外周表面に付着している接着剤を被接着物の外周表
面に転写して塗布する塗布工程と、接着剤が塗布された
被接着物を略水平な軸を中心に回転させながら接着剤に
含有される溶剤の一部を揮散させるセッティング工程
と、を行なうことを特徴とする。
被接着物としては円筒状または円柱状のものが選ばれ
る。塗布ロールの回転に応動して回転することにより塗
布するので、他の形状では塗布することが困難である。
この被接着物の材質としては金属、セラミックス、樹脂
など特に制限されないが、硬質のものが好ましい。軟質
のものでは塗布ロールと当接した時に変形して膜厚が均
一とならない場合がある。
また用いる接着剤は溶液状のものであれば特に制限され
ず、例えば加硫接着に用いるのであればフェノール系、
塩化ゴム系などの従来と同様の接着剤を利用することが
できる。
本発明の特色をなす塗布工程では、螺旋状の溝をもつ塗
布ロールに接着剤が付着しており、塗布ロールに接する
被接着物にその接着剤が転写されることにより塗布され
る。この塗布工程の一つの特徴は、塗布ロールの外周表
面に螺旋状の突条部が形成されているところにある。こ
のように構成された塗布ロールでは、塗布ロールが被接
着物に接触して回転すると、螺旋状の突状部の接着剤が
多量に被接着物に塗布される。しかし塗布ロールおよび
被接着物は回転しているため、被接着物の接着剤が塗布
された表面はいずれは螺旋状の突条部と接触し、付着し
た余分な接着剤はその突条部でかき落とされ螺旋状の溝
部に吸収される。またはその突状部で均一にならされ
る。これにより膜厚を均一とすることができる。
また塗布工程のもう一つの特徴は、被接着物は塗布ロー
ルとの摩擦力により塗布ロールの回転に応動して回転す
るところにある。すなわち被接着物は自由に回転できる
状態とされ、例えば自重のみの圧力で塗布ロールと当接
している。このように構成することにより、被接着物と
塗布ロールとの周速度が一致し、螺旋状の突条部および
溝の作用効果が良好に出現するものと推察される。また
このように構成することにより、被接着物の外径が変動
しても塗布精度を一定に維持することができ自由度が大
きい。被接着物を強制的に塗布ロールに押圧して塗布す
ると、接着剤の塗布膜厚が所望の値とならない場合があ
る。また被接着物も独自に回転するようにしたり、塗布
ロールと被接着物の回転の周速度が異なるように構成し
たりすると、膜厚の制御が難しく装置も大掛かりとな
る。
なお、塗布ロールに接着剤を供給する手段は、塗布ロー
ルの一部を容器に入れられた接着剤に浸漬した状態で回
転させる方法、塗布ロールと反対方向へ回転するドクタ
ーロールを塗布ロールと接触させ2本のロールの間に接
着剤を供給する方法など、従来のロールコート法と同様
に行なうことができる。この接着剤は常に粘度が一定と
なるように制御されていることが望ましい。
セッティング工程では、接着剤中の溶剤の一部が揮散
し、接着剤層の粘度が上昇する。本発明のさらなる特徴
は、このセッティング工程を被接着物を回転させながら
行なうところにある。塗布された直後の接着剤は粘度が
低いため、垂直方向に流動して周方向の膜厚が不均一と
なる場合がある。被接着物を略水平な軸を中心に常に回
転させておけば、このような不具合が防止でき、また軸
方向には接着剤が流動して平坦化するため、一層均一な
膜厚とすることができる。そしてある程度溶剤が揮散し
て粘度が高くなり、流動しにくくなれば次の工程に移る
ことができる。
[発明の効果] 本発明の接着剤塗布方法によれば、エアスプレーを用い
る従来の方法に比べて接着剤の歩留りが著しく向上し、
かつ均一な膜厚に塗布することができる。これにより生
産コストの低減を図ることができる。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。本実施例は防振
ゴムの芯金具に接着剤を塗布する場合に本発明を適用し
たものである。
第1図に用いた塗布装置の概略構成図を示す。この塗布
装置は、塗布ロール1と、接着剤を塗布ロール1に供給
する供給装置2と、ワーク(芯金具)4を脱脂工程から
冷却ゾーンを通つて塗布ロール1の位置へ、さらにセッ
ティングゾーンから乾燥工程へと搬送する搬送装置3
と、から構成される。
塗布ロール1は、第2図に示すように外周表面に螺旋状
の突条部10をもち、突条部10の間に螺旋状の溝11
が形成されている。この塗布ロール1は鉄製であり、外
径70mm、突条部10の幅2mm高さ0.5mm、溝
11の幅8mmの形状である。
供給装置2は、フェノール系接着剤が貯蔵された接着剤
タンク20と、塗布ロール1の一部が浸漬されるトレイ
21と、接着剤タンク20からトレイ21に接着剤を運
ぶポンプ22と、トレイ21に運ばれる接着剤の粘度を
検出する粘度センサ23と、接着剤を溶解する溶剤が貯
蔵された溶剤タンク24と、粘度センサ23の信号を受
けて溶剤タンク24から接着剤タンク20に溶剤を供給
するソレノイドバルブ25と、から構成されている。そ
してトレイ21に供給される接着剤の粘度が所定値以上
になつた時に溶剤が供給され、トレイ21内の溶剤の粘
度が50〜100cpsになるように自動制御されてい
る。なお、トレイ21内の余分の接着剤は接着剤タンク
20に戻るように構成され、接着剤の流れは循環回路を
構成している。
搬送装置3は、水平に伸びるピン30によりワーク4を
回転自在に保持するチェーン31と、チェーン31を間
欠的に搬送するスプロケツト32と、ピン30を回転駆
動することによりワーク4を自転させる図示しないワー
ク自転装置とより構成される。
なお、塗布ロール1と接触する前のワーク4には、ノズ
ル5より空気が吹付けられて冷却されるように構成され
ている。
またワーク4は外径約20mm、長さ約80mmの円筒
状をなし、鉄製である。
(冷却工程) ワーク4は前処理で脱脂される。この脱脂はトリクレン
の蒸気洗浄により行なわれるため、脱脂後のワーク4は
約70℃程度の温度となつている。このように高温のワ
ーク4に接着剤を塗布すると、溶剤の揮散が速すぎて膜
厚が不均一となる。そこで本実施例では、ワーク4が脱
脂工程から塗布ロール1に搬送されるまでの間のライン
に冷却ゾーンを設け、ノズル5より空気をワーク4に吹
付けることによりワーク4を30〜40℃まで冷却す
る。この時ワーク4はワーク自転装置により自転してい
るため、効率良く冷却される。
(塗布工程) 冷却されたワーク4はスプロケット32により搬送され
て塗布ロール1の位置で6秒間停止する。この時ワーク
4は塗布ロール1と当接し、上方に持上げられてピン3
0から外れた状態となる。従ってワーク4は自由に回転
できる状態なり、塗布ロール1の回転に応動して回転す
る。ここで塗布ロール1は、回転によりトレイ21内の
接着剤を汲上げてワーク4の外周表面に転写する。この
転写は主として螺旋状の突条部10に付着した接着剤に
より行なわれ、ワーク4表面には螺旋状に接着剤が塗布
される。しかしながらワーク4が一回転すると、接着剤
が螺旋状に塗布された部分には塗布ロール1の螺旋状の
突状部10が当接し、余分な接着剤が掻き落されるか、
または均一にならされる。そして塗布ロールが6秒間に
2回転する間にワーク4は7回転し、接着剤が均一に塗
布される。
(セッティング工程) 次にスプロケット32が回転してワーク4が塗布ロール
1から離れると、ワーク4は再びピン30に保持された
状態となり、ワーク自転装置によりワーク4は自転す
る。そして搬送装置3が間欠的に停止している間もワー
ク自転装置は駆動され、ワーク4はセッティングゾーン
を進む間自転している。従つてワーク4の自転により接
着剤の周方向の流動が抑制され、かつ軸方向には流動し
て平坦化するため、膜厚が一層均一となる。そして溶剤
が一部揮散して塗布された接着剤が流動しない粘度とな
つた後、乾燥工程で乾燥される。
その後、上記と同一の装置で、上記により形成された接
着剤層表面に塩化ゴム系接着剤が同様に塗布され乾燥さ
れる。そして、さらに未加硫ゴムが被覆成形され、加硫
接着されて防振ゴムが製造される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いた接着剤塗布装置の構成
を示す説明図、第2図は実施例で用いた塗布ロールの正
面図である。 1…塗布ロール 2…供給装置 3…搬送装置 4…ワーク 5…ノズル 10…螺旋状突条部 11…螺旋状溝 20…接着剤タンク 21…トレイ 22…ポンプ 23…粘度センサ 24…溶剤タンク 25…ソレノイドバルブ 30…ピン 31…チェーン 32…スプロケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状または円柱状の被接着物の外周表面
    に溶液状の接着剤を塗布する方法であって、 外周表面に螺旋状の突条部をもつ硬質の塗布ロールを用
    い該塗布ロールの外周表面と該被接着物の外周表面とを
    接触させ摩擦力により該被接着物を該塗布ロールの回転
    に応動させて回転させつつ該塗布ロールの外周表面に付
    着している該接着剤を該被接着物の外周表面に転写して
    塗布する塗布工程と、 該接着剤が塗布された該被接着物を略水平な軸を中心に
    回転させながら該接着剤に含有される溶剤の一部を揮散
    させるセッティング工程と、を行なうことを特徴とする
    接着剤塗布方法。
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