JPH0622896U - 焼成用治具 - Google Patents
焼成用治具Info
- Publication number
- JPH0622896U JPH0622896U JP6117192U JP6117192U JPH0622896U JP H0622896 U JPH0622896 U JP H0622896U JP 6117192 U JP6117192 U JP 6117192U JP 6117192 U JP6117192 U JP 6117192U JP H0622896 U JPH0622896 U JP H0622896U
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- ceramic
- firing jig
- alumina
- firing
- jig
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一部にクラックが入った場合にも全体を廃棄
する必要がなく、使用しないときには狭いスペースに畳
んでおくことができ、大型化しても歪のないものとする
ことができる焼成用治具を提供する。 【構成】 4枚のセラミック板1を、各端部を着脱自在
に嵌合させて井桁状に組み立てて焼成用治具とする。こ
のセラミック板1は、アルミナ質、アルミナ−シリカ
質、コージライト質、ムライト質、炭化珪素質、窒化珪
素質のいずれかよりなる多孔質セラミックとすることが
好ましい。
する必要がなく、使用しないときには狭いスペースに畳
んでおくことができ、大型化しても歪のないものとする
ことができる焼成用治具を提供する。 【構成】 4枚のセラミック板1を、各端部を着脱自在
に嵌合させて井桁状に組み立てて焼成用治具とする。こ
のセラミック板1は、アルミナ質、アルミナ−シリカ
質、コージライト質、ムライト質、炭化珪素質、窒化珪
素質のいずれかよりなる多孔質セラミックとすることが
好ましい。
Description
【0001】
本考案は、一般の陶磁器類や電子部品等を焼成するために用いられる焼成用治 具に関するものである。
【0002】
上記のような焼成用治具としては、従来からセラミック製の有底円筒状のもの が広く使用されており、また一部には無底円筒状のものも使用されている。これ らはその内部に被焼成品を収納して窯内に積み上げ、外部から加熱して被焼成品 を焼成するために使用されるものである。
【0003】 ところがこのような従来の焼成用治具は、熱応力などにより一部にクラックが 入るとその全体を廃棄しなければならず不経済であること、嵩張るために使用し ない間の保管に広い空間を要すること、大物焼成用の焼成用治具はその製造の際 に変形し易く、歪のない大型のものを得ることが困難であること等の多くの問題 があった。
【0004】
本考案は上記した従来の問題点を解決して、一部にクラックが入った場合にも 全体を廃棄する必要がなく、使用しないときには狭いスペースに畳んでおくこと ができ、歪を生じることなく大型のものを製造できる焼成用治具を提供するため に完成されたものである。
【0005】
上記の課題を解決するためになされた本考案の焼成用治具は、4枚のセラミッ ク板を、各端部を着脱自在に嵌合させて井桁状に組み立てたことを特徴とするも のである。
【0006】
本考案の焼成用治具は、4枚のセラミック板を井桁状に組み立てたものである から、その一部にクラックや破損を生じたような場合にはその1枚のみを交換す ればよく、経済的である。また使用しない場合にはバラバラに分解すれば積み重 ねることができ、保管スペースを削減することができる。更に全体を一体に製造 する必要がないため、成形や焼成時に歪を生じることなく大型のものを製造する こともでき、また、使用時においても歪みなどによる変形の防止が可能である。 なお、その使用方法は従来のものと同様であり、多孔質セラミック板を使用すれ ば軽量になるうえ、各端部の嵌合部を利用して多段に積み重ねることもできるの で、被焼成品の高さに合わせ任意に調整できる利点がある。
【0007】
以下に本考案を図示の実施例によって更に詳細に説明する。 図1、図2は本考案の第1の実施例を示すものであり、4枚のセラミック板1 の両端部に図2に示すような切込み2、3を入れ、これらの部分を着脱自在に嵌 合させることによって井桁状に組み立てたものである。なお、この実施例では2 枚のセラミック板1の切込み2は両側ともに上側から中央まで形成されており、 他の2枚のセラミック板1の切込み3は両側ともに下側から中央まで形成されて いる。この切込み2は2枚ののセラミック板が十分嵌合する深さを有していれば よい。しかし実際には中央部まで切り込んだ同一形状のものを4枚作製しておき 、そのうちの2枚を上下反転させて使用することが効率の点で望ましい。
【0008】 これらのセラミック板1は、従来と同様にアルミナ質、アルミナ−シリカ質、 コージライト質、ムライト質、炭化珪素質、窒化珪素質等のセラミック質のもの などに適用可能であるが、軽量化や強度アップを図るために多孔質セラミックと したり、セラミックファイバーなどのコンポジット材などに適用可能としておく ことが好ましい。そして高さの高い被焼成品を焼成する場合には、図1に示すよ うに同一構造のものを多段に積み重ねて使用することができる。また、被焼成品 の大きさによっては、途中に中仕切の棚を入れ多段に積み重ね使用することもで きる。
【0009】 図3は本考案の第2の実施例を示すもので、形状の異なった2種類のセラミッ ク板1a:1bを組み合わせたものである。一方のセラミック板1aは両端部の 下半分を垂直に切り欠いた形状であり、他方のセラミック板1bはその両端部に 短い幅の対をなす垂直壁4を形成するとともに、これらの垂直壁4、4間の下半 部をセラミック板1bの本体部分と同じ厚さの壁5で接続したものである。 そしてこの垂直壁4、4間の部分にセラミック板1aの端部を図示のように嵌 合させて、井桁状に組み立ててある。
【0010】 この第2の実施例の構造は、第1の実施例のものよりも強度的に優れ、セラミ ック板1aを傾斜させようとする力が作用しても垂直壁4、4によって確実に支 えることができる。また垂直壁4、4の上端部が支えとなり、多段に積み重ねた 場合の安定性に優れる利点がある。
【0011】 図4は本考案の第3の実施例を示すものであり、2枚のセラミック板1c、1 dの端部に形成された第2の実施例の垂直壁4、4に対応する部分のうち、外側 の垂直壁4の片側と内側の垂直壁4の反対側とを切り欠き、かつその左右の形状 を逆向きとしたものである。また一方のセラミック板1cの上下に、フレーム流 通用の切り欠き6を形成してある。 この第3の実施例のものは、第2の実施例とは異なり2枚のセラミック板1c 、1dの端部が縦横両方向に拘束されるので、第2の実施例よりも更に安定性に 優れる利点がある。
【0012】 図5に示される本考案の第4の実施例では、4枚のセラミック板1eが支柱7 を利用して井桁状に組立られている。この場合、各セラミック板1eの端面は垂 直なままでよく、支柱7に垂直な縦溝8を形成しておくだけでよい。この支柱7 もアルミナ質、アルミナ−シリカ質、コージライト質、ムライト質、炭化珪素質 、窒化珪素質等の多孔質体からなるものとすればよく、支柱7の部分を利用して 多段に積み重ね易い利点がある。
【0013】
以上に説明したように、本考案の焼成用治具は4枚のセラミック板1a〜1e を着脱自在に嵌合させて井桁状に組み立てたものであるから、クラックや破損を 生じた場合にはその1枚のみを交換すればよい。また使用しない場合にはバラバ ラに分解すれば平板となるので、狭いスペースに積み重ねることができ、保管ス ペースを削減することができる。更に本考案の焼成用治具は4枚のセラミック板 1a〜1eを個別に製造して組み合わせればよいので、歪を生じることなく大型 のものを製造することもできる。更にまた、本考案の焼成用治具は多段に積み重 ね易いので、高さのある被焼成品にも使用することができる。なお、実施例のよ うに多孔質セラミック板を使用すれば軽量化することもできる。 よって本考案は従来の問題点を解消した焼成用治具として、その実用的価値は きわめて大きいものである。
【図1】第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】第1の実施例の嵌合部を示す斜視図である。
【図3】第2の実施例を示す斜視図である。
【図4】第3の実施例を示す斜視図である。
【図5】第4の実施例を示す斜視図である。
1 セラミック板 2 切込み 3 切込み 4 垂直壁 5 壁 6 フレーム流通用の切り欠き 7 支柱 8 縦溝
Claims (2)
- 【請求項1】 4枚のセラミック板を、各端部を着脱自
在に嵌合させて井桁状に組み立てたことを特徴とする焼
成用治具。 - 【請求項2】 セラミック板が、アルミナ質、アルミナ
−シリカ質、コージライト質、ムライト質、炭化珪素
質、窒化珪素質のいずれかよりなる多孔質セラミックで
ある請求項1記載の焼成用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061171U JP2579321Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 焼成用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061171U JP2579321Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 焼成用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622896U true JPH0622896U (ja) | 1994-03-25 |
JP2579321Y2 JP2579321Y2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=13163434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992061171U Expired - Lifetime JP2579321Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 焼成用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579321Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150003289U (ko) * | 2014-02-25 | 2015-09-02 | 이머리스 킬른 퍼니쳐 헝가리 | 내화갑 조립체 |
JP2017180973A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 光洋サーモシステム株式会社 | 熱処理容器 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4322257Y1 (ja) * | 1966-04-12 | 1968-09-19 | ||
JPS5211206A (en) * | 1975-07-14 | 1977-01-28 | Leco Corp | Sagger used for burning in burning furnace for ceramic products |
JPS63217190A (ja) * | 1987-03-04 | 1988-09-09 | 日本碍子株式会社 | フエライト焼成用棚板 |
JPH0474297U (ja) * | 1990-11-09 | 1992-06-29 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP1992061171U patent/JP2579321Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4322257Y1 (ja) * | 1966-04-12 | 1968-09-19 | ||
JPS5211206A (en) * | 1975-07-14 | 1977-01-28 | Leco Corp | Sagger used for burning in burning furnace for ceramic products |
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JPH0474297U (ja) * | 1990-11-09 | 1992-06-29 |
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JP2017180973A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 光洋サーモシステム株式会社 | 熱処理容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579321Y2 (ja) | 1998-08-27 |
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