JPH0622863U

JPH0622863U - 給湯機の熱交換部構造

Info

Publication number: JPH0622863U
Application number: JP6069792U
Authority: JP
Inventors: 幹夫越智; 修石倉; 浩樹丸山; 義則川崎; 伸宏二上
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1992-08-28
Filing date: 1992-08-28
Publication date: 1994-03-25

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】浴湯加熱部分と給湯加熱部分とを有する熱交
換部において、各部分ごとの熱分配を制御し易くする。【構成】フィン６１の浴湯加熱部分６５と給湯加熱部
分６６との境界に、浴湯用加熱管の上面の高さに達する
境界切込部６７、または、長孔を形成して、各部分間の
フィンを介しての熱伝導を減少させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は給湯機の熱交換部構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、１個の熱交換部中に、シャワーや流し等を給湯先とする一般給湯用の加熱管と、浴槽中の浴湯を循環加熱するための浴湯用の加熱管とを備えた給湯機がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、一般給湯用の加熱管と浴湯用の加熱管とが１個の熱交換部に配設されているために、各加熱管ごとの熱分配が制御しにくい。すなわち、浴湯の加熱を行わずに一般給湯先から出湯する際にも、浴湯用の加熱管が熱せられ、熱エネルギの無駄になるばかりでなく、浴湯循環の初期に高温の浴湯が浴槽に注入されて危険であった。また、逆に、浴湯を循環加熱している際も、一般給湯も加熱されるため出湯温度の制御に不都合であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、シャワーや流し等の一般給湯先に接続した給湯加熱部分と、浴槽中の浴湯を循環加熱するための浴湯加熱部分とを有する熱交換部において、浴湯加熱部分と給湯加熱部分とに跨設されたフィンの上記各加熱部分の境界に、熱伝導阻止部を設けたことを特徴とする給湯機の熱交換部構造を提供せんとするものである。

【０００５】また、熱伝導阻止部は、フィンの上記境界部分に形成した同フィンの下端縁から各加熱部分の上面の高さに達する境界切込部であること、及び、各加熱部分の上下寸法に略等しい長孔であることにも特徴を有する。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】図１〜図３は、本考案に係る熱交換部構造を有する給湯機Ａを示しており、給湯機Ａは、主として熱交換部１と、バーナ部４とで構成されており、給水口５を介して水道管に接続し、出湯口６を介して洗面台やシャワーや流し等の一般給湯先に接続している。また、浴湯入口71と浴湯出口72とを介して浴槽73に接続している。

【０００８】熱交換部１は、給水口５と出湯口６とに連通した給湯用熱交換部11と、浴湯入口71と浴湯出口72とに連通した浴湯用熱交換部31とで構成されている。

【０００９】給湯用熱交換部11は多数のフィン61を貫通して給湯用加熱管12を配設し、同給湯用加熱管12は密着した内管13と外管14とで二重管に構成されており、給水口５と給湯用加熱管12との間に水量センサ15と給水温度センサ16を設け、給湯用加熱管12の中途と終端部とにそれぞれ沸騰防止センサ17と給湯ハイリミットスイッチ 18とを配設し、給湯用加熱管12と出湯口６との間には、上流側から順に熱交換部出口温度センサ19、逆止弁20を介して給水温度センサ16の下流に接続したミキシングバルブ21、湯量バルブ22及び出湯温度センサ23を配設している。

【００１０】浴湯用熱交換部31は、図１で示すように、給湯用熱交換部11の一部上方にフィン61を共用して配設した浴湯用加熱管32で構成されており、図４で示すように、浴湯用加熱管32を給湯用加熱管12の一側から５パスに渉ってその上面に沿わせて配設し、給湯用加熱管12の外管14と浴湯用加熱管32の外管34とは蝋づけ等の手段で溶着35されている。なお、浴湯用加熱管32も密着した内管33と外管34とで二重管に構成されている。

【００１１】そして、浴湯入口71と浴湯用加熱管32との間に、上流側から順に浴湯温度センサ36と、循環ポンプ37と、水流スイッチ38と、浴湯ハイリミットスイッチ39を配設している。なお、浴湯用加熱管32と浴湯出口72とは水管を介して直接接続されている。

【００１２】フィン61には、図４で示すように、給湯用加熱管12と浴湯用加熱管32とが貫通しており、同フィン61の下部には、給湯用加熱管12と同心円的に略半円状の下方延出部62を形成しており、隣接する下方延出部62間には、給湯用加熱管12の上面の高さに達する切込部63を形成しており、同フィン61の上部には略波形状部64を形成している。

【００１３】特に、給湯用加熱管12の一側から５パス目までの浴湯加熱部分65と、６パス目からの給湯加熱部分66との境界には、浴湯用加熱管32の上面の高さに達する境界切込部67を形成して熱伝導阻止部Ｂとしている。

【００１４】上記のように、浴湯加熱部分65と給湯加熱部分66との間に、浴湯用加熱管32の上面の高さに達する境界切込部67を形成したことで、浴湯加熱部分65と給湯加熱部分66との間のフィン61を介しての熱伝導が減少するので、各部分65、66ごとの熱の分配が制御し易くなる。

【００１５】バーナ部４は、図１〜図３で示すように、ガス供給口41に接続したガス管40に上流側から順に元電磁弁42と、ガバナ付比例弁43とを接続し、ガス管40の先端を３本に分岐して、それぞれ第１、第２、第３切替弁44、45、46を介し、第１、第２、第３バーナ47、48、49を接続している。

【００１６】上記各バーナ47、48、49のうち、第１バーナ47は前記給湯加熱部分66の下方に位置して同部分66を加熱し、第２バーナ48は境界切込部67の下方に位置して給湯加熱部分66と浴湯加熱部分65の両方を加熱し、第３バーナ49は浴湯加熱部分65を加熱するようになされている 50はファンであり、第１、第２、第３バーナ47、48、49に燃焼用空気を送給するものである。

【００１７】また、８は制御装置、51は点火トランス、52は電源トランス、53は漏電ブレーカ、54は排気口、55はフレームロッド、56は点火プラグ、57は水抜栓である。

【００１８】本考案の実施例は上記のように構成されており、洗面台やシャワーや流し等の一般給湯先に給湯するときは、第１切替弁44のみ開弁して第１バーナ47のみ点火して給湯加熱部分66のみ加熱すると共に、設定温度と給水温度センサ16で測定した給水温度との差と、水量センサ15で測定した給水量とから算出した要求熱量に基づいてガバナ付比例弁43を制御するフィードフォワード制御と、設定温度と出湯温度センサ23で測定した出湯温度との差に基づいてガバナ付比例弁43を制御するフィードバック制御とを併用して設定温度の湯を出湯する。

【００１９】このとき、前述したように、浴湯加熱部分65と給湯加熱部分66との間に、浴湯用加熱管32の上面の高さに達する境界切込部67を形成しているので、フィン61を介して給湯加熱部分66から浴湯加熱部分65への熱伝導が減少し、したがって、浴湯の加熱を可及的に抑止することができる。

【００２０】また、浴湯を加熱するときには、循環ポンプ37を作動させると、水流スイッチ 38が作動して第３切替弁46のみ開弁し、第３バーナ49のみ点火して浴湯加熱部分 65のみ加熱する。このとき、設定温度と浴湯温度センサ36で測定した浴湯温度との差に基づくフィードバック制御でガバナ付比例弁43を制御して浴湯温度を設定温度に保持する。

【００２１】この場合も、境界切込部67によって、フィン61を介して浴湯加熱部分65から給湯加熱部分66への熱伝導が減少し、したがって、給湯の加熱を可及的に抑止することができる。

【００２２】図５は、熱伝導阻止部Ｂの他の実施例を示しており、浴湯用加熱管32と給湯用加熱管12の上下寸法と略等しい上下長さの長孔68を形成したものであり、上記同様の効果を有する。

【００２３】

【考案の効果】

上記のように、浴湯加熱部分と給湯加熱部分とを有する熱交換部のフィンの浴湯加熱部分と給湯加熱部分との境界に、浴湯用加熱管の上面の高さに達する境界切込部、または、長孔を形成したことで、浴湯加熱部分と給湯加熱部分との間のフィンを介しての熱伝導が減少し、個別の加熱がやり易くなり、したがって、各部分ごとの熱の分配が制御し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る熱交換部構造を有する給湯機の構
成を示す説明図。

【図２】同一部切欠正面図。

【図３】同一部切欠側面図。

【図４】フィンの形状を示す正面図。

【図５】他実施例フィンの正面図。

【符号の説明】

Ａ給湯機Ｂ熱伝導阻止部１熱交換部 61 フィン 65 浴湯加熱部分 66 給湯加熱部分 67 境界切込部 68 長孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者越智幹夫兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番１号日本ユプロ株式会社内 (72)考案者石倉修兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番１号日本ユプロ株式会社内 (72)考案者丸山浩樹兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番１号日本ユプロ株式会社内 (72)考案者川崎義則兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番１号日本ユプロ株式会社内 (72)考案者二上伸宏兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番１号日本ユプロ株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャワーや流し等の一般給湯先に接続し
た給湯加熱部分(66)と、浴槽(73)中の浴湯を循環加熱す
るための浴湯加熱部分(65)とを有する熱交換部(1) にお
いて、浴湯加熱部分(65)と給湯加熱部分(66)とに跨設されたフ
ィン(61)の上記各加熱部分(65)(66)の境界に、熱伝導阻
止部(B) を設けたことを特徴とする給湯機の熱交換部構
造。
【請求項２】熱伝導阻止部(B) は、フィン(61)の上記
境界部分に形成した同フィン(61)の下端縁から各加熱部
分(65)(66)の上面の高さに達する境界切込部(67)である
ことを特徴とする請求項１記載の給湯機の熱交換部構
造。
【請求項３】熱伝導阻止部(B) は、フィン(61)の上記
境界部分に形成した各加熱部分(65)(66)の上下寸法に略
等しい長孔(68)であることを特徴とする請求項１記載の
給湯機の熱交換部構造。