JPS593648B2 - 複合加熱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石油やガスを利用する室内設置型ス１ヘーブ
を、本来のストーブとして利用するとともに、熱媒循環
方式の暖房機や給湯機などの熱源としても利用するよう
にした複合加熱装置に関し、ストーブの・燃焼部上方に
はストーブ天板で開口するストーブ通気路を形成し、こ
のストーブ通気路中の一部には熱交換通気路を有する熱
源側熱交換器を設け、この熱源側熱交換器にはパイプ、
循環ポンプを介して放熱側熱交換器を接続して熱媒循環
回路を構成し、熱源側熱交換器を迂回する如くとなった
ストーブ通気路と熱交換通気路とを切換え式に開閉する
ダンパを設けることにより、ストーブを熱媒循環方式の
暖房機や給湯機などの他の機器の熱源として利用すると
きにも、ストーブによる暖房を維持できるようにし、か
つ他の機器の熱源としても十分加熱能力の高いようにし
たものである。

以下、本発明の一実施例を図面とともに説明する。

第１図は本装置の全体構成を示し、第２図および第３図
はその熱交換器を示し、第４図は対流筒内の内部機構を
示し、第５図および第６図はその使用例を示す。

図において、１は本複合加熱装置の熱源部となる室内設
置型の簡易石油ストーブであり、板金によって加工した
箱形のケース２の下部には燃料タンク（図示なし）を内
蔵し、その燃料タンクの上側には吸上げ方式による燃焼
部３を連設し、燃焼部３が位置するケース−ヒ部の前面
は開口させ、燃焼部よりも背面側には反射板４を設けて
、燃焼部３の輻射熱を前方へ反射するようにし、ケース
１の前面下部には燃焼部３の燃焼量調節および消火操作
を行なうための調節ツマミ５を設けており、普通のスト
−ブとして使用できるようにしている。

６はケース２の内部空間において燃焼部３の上方に設置
した四角筒形の対流筒であり、下端開口は燃焼部３の直
上ないしは燃焼部３を包む位置にあり、上端開口はケー
ス２の天板中央で外部に開放されおり、内部空間をスト
ーブ通気路７としている。

８は対流筒６の内部空間の途中に設置した熱源側熱交換
器で、燃焼部３からの対流熱が通る熱交換通気路９を多
数本貫通させた構成であり、入口８ａから熱交換器内に
入ってきた熱媒（ｚｋ ） ’；ｃ前記対流熱で加熱し
、出口８ｂへ吐出す。

熱交換器８は具体的には、第２図に示すような蛇行パイ
プと多数の集熱板とを格子状に交差する如くに組合イつ
せ、格子状の空間を熱交換通気路９とするもの、第３図
のような円筒状密閉水槽に上下方向に貫通ずる熱交換通
気路９を多数本設けたものを用いる。

対流筒６内の熱交換器８の左右両側には熱交換器８を迂
回する如くとなったストーブ通気路１が形成されている
。

１０は熱交換器８を迂回する如くとなったスト−ブ通気
路７と熱交換通気路９とを切換え式に開閉する一対のダ
ンパーであり、熱交換器８の下面左右端部に蝶番によっ
て回転自在に取付けられており、第５図に示す如くスト
ーブ通気路７を閉じたときにはハ字状になり、熱交換器
８の熱交換通気路９を開くとともに、燃焼部３からの対
流熱を熱交換器８の熱交換通気路９へ導く作用があり、
第６図に示す如く熱交換通気路９を閉じたときにはスト
ーブ通気路７を開く。

ダンパー１０はレバー機構１１を通じて温度調節器１２
のオン・オフに応動して可動するようになっており、温
度調節器１２は熱交換器８内の熱媒温度を検知するよう
になっている。

熱媒温度が所遅温度以下のときにはダンパー１０が熱交
換器８の熱交換通気路９を開き、熱媒温度が所定温度に
達するとダンパー１０が熱交換器８の熱交換通気路９を
閉じるよう関連づけられている。

この例では自動式にしたが、手動式にしＣダンパーを操
作するようにしてもよい。

１３は室内の床面に敷かれる床暖房用放熱器で、一般的
には石油ストーブ１を設置する室の床面に敷設される。

１４は水道の給水［］部に設けた給湯用熱交換器である
。

これら放熱器１３と熱交換器８とは水路的にみて並列に
接続されるとともに、共用パイプ１５．１６を通じて前
記熱交換器８の出口８ｂ、入口８ａに接続されており、
全体として熱媒循環回路１７を構成している。

１８は共用パイプ１５の途中に設けた循環ポンプであり
、循環回路１７中の熱媒を循環させる駆動源となる。

１９は共用パイプ１６の途中一部に設けた膨張夕／りで
ある。

なお暖房用放熱器１３と給湯用熱交換器１４とは、放熱
側熱交換器として総称することができる。

上記構成において、石油ストーブ１の燃焼時にダンパー
１０が熱交換器８の熱交換通気路９を開いていると、燃
焼部３からの輻射熱や対流熱によって熱交換器８内の熱
媒が加熱される。

熱交換器８の熱交換通気路９を通過した対流熱は室内に
放出され、暖房に供する。

熱交換器８で加熱された熱媒は循環ポンプ１８の駆動（
こよって循環回路１７を循環し、その結果、放熱器１３
は放熱を行なって暖房に供し、給湯用熱交換器１４は給
湯に供される。

そして前述した如く、ダンパー１０によって熱交換器８
の熱交換通気路９を開閉して、熱交換器８での熱媒の加
熱、加熱停止を行なうことによって、熱媒が過熱されな
いようにする。

ダンパー１０が熱交換通気路９を閉じているときは、熱
焼部３からの対流熱は熱交換器８に熱を奪イつれること
ｔｌ ＜ストーブ通気路７を上昇して、暖房に供する。

熱媒の温度調節は、石油ストーブ１の調節ツマミ５を操
作して燃焼量を調節し、熱交換器８の受熱量を調節する
ことによってもできるが、燃焼部３が不完全燃焼をせず
に調節ツマミ５を回すことができる範囲が狭いので、温
度調節しにくい欠点がある。

しかし、前述した如くダンパー１０の切換えによって熱
交換器８の受熱量を調節する方式は、不完全燃焼を生ず
くことなく、熱媒の温度調節が良好にできる。

また、熱媒温度の検出は、熱媒温度をサーモスタットに
よって直接検知する方式でもよいし、また熱媒の熱膨張
を利用して膨張夕／す１９の液面を液面検出スイッチで
検出し、間接的に熱媒温度を検出するようにしてもよい
。

また、第７図に示す如く２．対流筒６の下部あるいは全
部を、耐熱ガラスのような輻射熱透過性の透明筒６ａに
すると、透明筒６ａからの輻射熱による採暖効果と、視
覚暖房効果とを得ることができる。

なお、上記実施例では石油ストーブを用いる例について
説明したが、ガスストーブを用いてもよく、燃焼方式の
室内設置型ストーブであればいずれでもよい。

以上のように本発明によれば、燃焼方式の室内設置型ス
トーブとして利用できるとともに、ダ７パーの切換えに
より、熱媒循環方式の熱利用機器としても構成でき、使
用に便利である。

さらに石油やガスなどの燃焼を利用するものであるから
、電熱方式のものに比較して、ランニングコストが安く
てすみ、経済的である。

さらにダンパーの切換えにより熱交換器の受熱量を調節
して熱媒が過熱されるのを防止できるとともに、燃焼量
を調節して熱交換器の受熱量を調節するもののように不
完全燃焼を起す心配がなく、安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における複合加熱装置の全体
構成図、第２図および第３図はその熱源側熱交換器の具
体側をそれぞれ示す斜視図、第４図は対流筒の内部構成
を示す断面図、第５図および第６図はダンパーの切換え
による２通りの使用例を示す断面図、第７図は対応筒の
他の実施例を示す正面図である。 １・・・・・・石油ストーブ（室内設置型スト−ブ）、
３・・・・・・燃焼部、６・・・・・・対流筒、Ｔ・・
・・・・ストーブ通気路、８・・・・・・熱源側熱交換
器、９・・・・・・熱交換通気路、１０・・・・・・ダ
ンパー、１２・・・・・・１３・・・・・・暖房用放熱
器、１４・・・・・・給湯用熱交換器、１５，１６・・
・・・・共用パイプ、１γ・・・・・・熱媒循環回路、
１８・・・・・・循環ポンプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃焼部を有する室内設置型のストーブを利用し、こ
   のストーブの燃焼部上方にはスト−ブ天板で開口するス
   トーブ通気路を形成し、このストーブ通気路中の一部に
   は熱交換通気路を有する熱源側熱交換器を設け、この熱
   源側熱交換器の下側には熱交換器を迂回する如くとなっ
   たストーブ通気路と熱交換通気路とを切換え式に開閉す
   るダンパーを設け、熱源側熱交換器にはパイプ、循環ポ
   ンプを介して放熱側熱交換器を接続して熱媒循環回路を
   構成したことを特徴とする複合加熱装置。 ２ 放熱側熱交換器が暖房用放熱器または給湯用熱交換
   器である特許請求の範囲第１項記載の複合加熱装置。 ３ 燃焼部からストーブ天板に至る部分に設置した対流
   筒によって、スト−ブ通気路を形成した特許請求の範囲
   第１項または第２項記載の複合加熱装置。 ４ 熱媒循環回路の熱媒温度を直接ないしは間接的に検
   知する温度調節器を設け、この温度調節器に応動してダ
   ンパーの切換えを行なう特許請求の範囲第１項または第
   ２項記載の複合加熱装置。