JPH0622787B2 - 内面研削条件設定方法 - Google Patents

内面研削条件設定方法

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JPH0622787B2
JPH0622787B2 JP63246173A JP24617388A JPH0622787B2 JP H0622787 B2 JPH0622787 B2 JP H0622787B2 JP 63246173 A JP63246173 A JP 63246173A JP 24617388 A JP24617388 A JP 24617388A JP H0622787 B2 JPH0622787 B2 JP H0622787B2
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grinding
cutting speed
speed
cutting
vcs
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一郎 稲崎
健 西村
直樹 山本
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OKAMOTO KOSAKU KIKAI SEISAKUSHO KK
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内面研削条件設定方法に関する。
従来の技術 一般に、内面研削盤においては、円筒形のワークに砥石
を挿入するために砥石軸は細長く、かつ、剛性が低い。
これにより、研削時に砥石軸の弾性変形を無視すること
ができず、設定された切り込み速度(切り込み量)と実
際の切り込み速度(切り込み量)との差が生じる。この
ため、実際の切り込み速度は、砥石とワークとが接触し
た瞬間から次第に増加する状態を経てある時間経過した
時点で設定された切り込み速度に等しくなる状態とな
る。
そこで、第14図に示すように、縦軸に切り込み量をと
り横軸に時間をとり、点線Aで示すように切り込み速度
を設定し、研削工程を粗研削と精研削とに分け、粗研削
においては実線Bで示すように速い切り込み速度でワー
クを研削して加工精度を重視せずに研削能率を高め、そ
の後に切り込み速度を遅くして加工精度を高め、さら
に、零研削と称して切り込み量を零にし研削面を整えて
いる。
また、特公昭62−19986号公報に記載されている
ように、間歇的に測定されたワークの寸法と、切込台の
位置とにより、切り込み速度を補正する発明が存する。
発明が解決しようとする問題点 ワークへの砥石の切り込みにより砥石軸が変形するた
め、第14図に実線Bで示すように、粗研削と精研削と
の初期においては実際の切り込み速度が遅い状態から定
常状態に移行する過渡状態がある。また、正確な寸法精
度を得るには複数回研削工程を経なければならず、さら
に、精研削においては切り込み速度が遅くワークに砥石
を接触させるまでに空研削の時間が存在し、しかも、零
研削工程を経なければならないので、研削時間が長くな
る。
また、特公昭62−19986号公報に記載された発明
は、ワークの寸法を測定し切込台の位置を検出し切り込
み速度を補正する制御を常時行なわなければならない。
問題点を解決するための手段 砥石軸モータに連結された砥石とモータに連結された円
筒形のワークとの一方を両者の軸心と直交する方向に切
り込み用モータにより変位させて内面研削を行う内面研
削盤において、最終的なワークの真円度及び表面粗さに
対応する粗研削仮切り込み速度Vcrと精研削仮切り込み
速度Vcfと精研削取り代Xfとを仮設定し、前記粗研削
仮切り込み速度Vcrをもつて前記切り込み用モータを駆
動して粗研削作業を開始し、実際に回転する前記主軸の
切り込み速度Vcsと実際に研削される前記ワークの実切
り込み速度Vasとを所定のサイクルをもつて測定し、こ
れらの主軸の切り込み速度Vcsと実切り込み速度Vasと
の比率により粗研削に必要な切れ味評価基準として有用
なパラメータとしての時定数Tを演算し、前記切り込み
速度Vcsの初期速度Vcinitと前記実切り込み速度Vas
の初期速度Vainitとを演算し、これらの初期速度Vc
initと初期速度Vainitの差ΔVinitが一定値以上の期
間は前記時定数Tに基づいて前記ワークに対する前記砥
石の切り込み量を大きく補正し、この補正された研削デ
ータを記憶し、この研削データにより粗研削を遂行し、
この粗研削作業の終了後に前記精研削仮切り込み速度V
cfをもつて前記切り込み用モータを駆動して精研削作業
を開始し、実際に回転する前記主軸の切り込み速度Vcs
と実際に研削される前記ワークの実切り込み速度Vasと
を所定のサイクルをもつて測定し、これらの主軸の切り
込み速度Vcsと実切り込み速度Vasとの比率により研削
に必要な切れ味評価基準として有用なパラメータとして
の時定数Tを演算し、前記切り込み速度Vcsの初期速度
Vcinitと前記実切り込み速度Vasの初期速度Vainit
とを演算し、これらの初期速度Vcinitと初期速度Va
initの差ΔVinitが一定値以上の期間は前記時定数Tに
基づいて前記ワークに対する前記砥石の切り込み量を大
きく補正し、この補正された研削データを記憶し、この
研削データにより精研削を遂行し、二度目からは研削経
過中に記憶した前記研削データを呼び出してこの研削デ
ータにより粗研削と精研削とを行うようにした。
作用 研削は粗研削と精研削とに分けて行い、この時に、粗研
削及び精研削において、切り込み用モータの主軸の切り
込み速度Vcsとワークに対する実切り込み速度Vasとを
測定し、両者の比率により研削に必要な切れ味評価基準
として有用なパラメータとしての時定数Tとし、主軸の
切り込み速度Vcsの初期速度Vcinitとワークと実切り
込み速度Vasの初期速度Vainitとを演算し、これらの
初期速度Vcinitと初期速度Vainitとの差ΔVinitが
一定値以上の期間は前記時定数Tに基づく切り込み速度
を補正することができ、これにより、粗研削及び精研削
においては急速切り込み量を調整して過渡状態の発生を
抑制することができ、また、精研削時の切り込み速度を
高めるとともにワークに対する実切り込み量と精研削取
り代とが一致した状態を検出して精研削を中止すること
ができ、これにより、精研削の時間を短縮するとともに
従来行われていた零研削を省略することができ、さら
に、二度目からは研削経過中に記憶した研削データを呼
び出してこの研削データにより粗研削と精研削とを行う
ことができ、これにより、研削時間を大幅に短縮するこ
とができる。
実施例 本発明の一実施例を第1図ないし第13図に基づいて説
明する。まず、第12図に内面研削盤の構造を示す。1
はワーク取付台で、このワーク取付台1にはモータ(図
示せず)に駆動されるチヤツク2が回転自在に保持され
ている。このチヤツク2は円筒形のワーク3を保持する
ものである。また、切り込み用モータ4に直結されたス
クリユー5が前記ワーク取付台1の一部に螺合されてい
る。切り込み用モータ4はACサーボモータが使用さ
れ、この切り込み用モータ4の主軸の回転角を検出する
エンコーダ6は増幅器7とA/Dコンバータ8とを介し
てマイクロコンピユータ9に接続されている。砥石10
が取付けられた砥石軸11を駆動する砥石軸モータ12
はトランスデユーサ13とパワーモニタ14とを介して
前記A/Dコンバータ8に接続されている。内径測定器
15は前記ワーク3の内周面に接触する一対の測定子1
6とこれらの測定子16の機械的変位動作を電気信号に
変換する検出器(図示せず)とを有し、その出力側が増
幅器17を介して前記A/Dコンバータ8に接続されて
いる。
したがつて、チヤツク2によりワーク3を回転させ、砥
石軸モータ12により砥石10を回転させ、切り込み用
モータ4を回転させてワーク取付台1を砥石軸11の軸
心と直交する方向に移動させることにより、ワーク3の
内周面に砥石10が切り込まれる。この時、エンコーダ
6は切り込み用モータ4の主軸の回転角を検出し、この
検出信号はA/Dコンバータ8によりデジタル信号に変
換されてマイクロコンピユータ9に入力され切り込み用
モータの主軸の切り込み速度Vcsとして測定される。ま
た、ワーク3の寸法の変化は測定子16の動きとして検
出され、この測定子16の機械的変位量はA/Dコンバ
ータ8によりデジタル信号に変換されてマイクロコンピ
ユータ9に入力される。これにより、ワーク3の寸法及
びワーク3に対する砥石10の実際の切り込み速度Vas
が測定される。さらに、砥石軸モータ12は負荷により
電圧及び電流が変化するが、この変化する出力はトラン
スデユーサ13に変換されてパワーモニタ14に検出さ
れる。
ここで、第1図のフローチヤートを参照して内面研削条
件設定の手順を示す。まず、第1ステツプの研削準備に
おいて、研削データベースから、切り込み用モータ4の
主軸の精研削仮切り込み速度Vcfと粗研削仮切り込み速
度Vcrと精研削取り代Xfとを設定する。この第1図に
おける第1ステツプのサブルーチンを第2図及び第3図
に示す。第2図では、ワーク3の最終的な真円度R及び
表面粗さRmaxとをマイクロコンピユータ9に入力し、
研削データベースを元に精研削仮切り込み速度Vcfと消
費電力限界とを設定し、消費電力の限界を越えない範囲
で最高速度の粗研削仮切り込み速度Vcrを設定する。第
3図では、設定した粗研削仮切り込み速度Vcrに対応す
る最大表面粗さR′maxrと、設定した精研削仮切り込
み速度Vcfに対応する最大表面粗さR′maxfとを研削
データベースから予想し、設定した粗研削仮切り込み速
度Vcrに対応する真円度R′rと、設定した精研削仮切
り込み速度Vcfに対応する真円度R′fとを研削データ
ベースから予想し、 ΔR′max=R′maxr−R′maxf並びに ΔR′=R′r−R′f を演算し、ΔR′max≦ΔR′ならば精研削取り代Xf
=ΔR′とし、ΔR′max>ΔR′ならばXf=ΔR′m
axとする。
このようにして研削準備を完了したら、切り込み用モー
タ4の主軸を粗研削仮切り込み速度Vcrをもつて駆動
し、第1図の第2ステツプに示すように、粗研削実行に
移行し、続いて、第3ステツプに示すように、切り込み
用モータ4の主軸の実際の切り込み速度Vcsとワーク3
に対する砥石10の実切り込み速度Vasとを測定する。
この第3ステツプの主軸の実際の切り込み速度Vcsを測
定するサブルーチンを第4図に示し、ワーク3に対する
砥石10の実切り込み速度Vasを測定するサブルーチン
を第5図に示す。第4図のサブルーチンでは、切り込み
用モータ4の主軸の回転により出力されるエンコーダ6
のパルスを主軸位置のデータとして変換し、この主軸位
置のアナログ信号を0.1秒毎にサンプリングしA/Dコ
ンバータ8によりデジタル信号に変換し、これを主軸の
切り込み量Icの時系列データとしてマイクロコンピユ
ータ9のメモリに記憶し、この切り込み量Icを差分す
ることにより変換された主軸の切り込み速度Vcを記憶
し、この切り込み速度Vcにデジタルフイルタをかける
ことにより、平滑された主軸切り込み速度Vcsを求め、
このVcsを主軸の切り込みデータとしてマイクロコンピ
ユータ9のメモリに記憶する。第5図のサブルーチンで
は、内径測定器15から出力された信号を0.1秒毎にサ
ンプリングしA/Dコンバータ8によりデジタル信号に
変換し、このデジタル信号をワーク3に対する砥石10
の実切り込み量Iaの時系列データとしてマイクロコン
ピユータ9のメモリに記憶し、この砥石10の実切り込
み量Iaを差分することにより変換された実切り込み速
度Vaを記憶し、このVaにデジタルフイルタをかける
ことにより、平滑された実切り込み速度Vasを求め、こ
のVasをマイクロコンピユータ9のメモリに記憶する。
このように、第1図の第3ステツプにおいて、切り込み
用モータ4の主軸の実際の切り込み速度Vcsとワーク3
に対する砥石10の実切り込み速度Vasとを測定した後
に、求められたこれらの切り込み速度Vcsと実切り込み
速度Vasとに基づき第4ステツプにおいて時定数Tを演
算する。この時定数Tは、前記切り込み速度Vcsと前記
実切り込み速度Vasとの比率により研削に必要な切れ味
評価基準として有用なパラメータを示すもので、この時
定数Tを求めるサブルーチンを第6図に示す。まず、マ
イクロコンピユータ9のメモリから主軸の切り込み速度
Vcsと実切り込み速度Vasとを呼び出し、VcsとVasと
が一致しない過渡状態の研削時間の開始時間tsと終了
時間teとを推定し、この過渡状態の期間におけるVcs
とVasとの差の対数計算を行い、ここで計算された時系
列の対数値を直線回帰して傾きBを計算し、この傾きB
の逆数を時定数Tとし、この時定数Tをマイクロコンピ
ユータ9のメモリに記憶する。ここで、過渡状態の研削
時間の開始時間tsと終了時間teとを推定するサブル
ーチンを第7図に示す。すなわち、マイクロコンピユー
タ9のカウンタにk=10をセツトし、一定の期間k毎
にVas/Vcsを計算する。ここでは、kの値1は0.1秒
に相当する。Vasは過渡状態の初期はVcsに対して極め
て小さいが次第に近づく。その比率が99%未満の期間
と99%に等しくなつた期間とでそれぞれkに1を加算
し、99%を越えた時点をもつて過渡状態の終了時間t
eとする。遡つてVas/Vcsを計算し、その比率が4%
以上の時に期間毎にkから1を引き4%未満になつた時
点をもつて過渡状態の開始時間tsとする。第8図は過
渡状態の期間における対数計算のサブルーチンを示すも
ので、このサブルーチンでは、過渡状態の開始時間から
終了時間まで、期間毎に logV(k)=−log{Vas(k)−Vcs(k)} を計算する。
このように、第1図の第3,4ステツプにおいて、実際
に回転する主軸の切り込み速度Vcsと実際に研削される
ワーク3の実切り込み速度Vasとを0.1秒のサイクルを
もつて測定し両データに基づき時定数Tを演算するが、
これとは平行して次の動作が行われる。すなわち、第5
ステツプにおいて、測定された前記切り込み速度Vcsの
初期速度Vcinit及び前記実切り込み速度Vasの初期速
度Vainitとを演算し、この初期速度Vcinitに対する
初期速度Vainitの差ΔVinitを演算する。この差は時
間の経過とともに減少する筈である。この演算は第9図
のサブルーチンで示すように、研削開始信号により研削
開始時間tbを決定し、マイクロコンピユータ9のメモ
リから主軸の実際の切り込み速度Vcsとワーク3の実切
り込み速度Vasとを呼び出し、研削開始時間tbから1
秒間における切り込み速度Vcsの平均及び実切り込み速
度Vasの平均を、それぞれ切り込み速度Vcsの初期速度
Vcinit及び実切り込み速度Vasの初期速度Vainitと
し、 研削初期速度差ΔVinit=Vcinit−Vainitを演算
し、この研削初期速度差ΔVinitをマイクロコンピユー
タ9のメモリに記憶する。
第1図の第6ステツプでは、ΔVinitに応じて急速切り
込み量に対する補正の有無を判断する。この判断のサブ
ルーチンを第10図に示す。すなわち、マイクロコンピ
ユータ9のメモリから、切り込み速度Vcsの初期速度V
cinit及び研削初期速度差ΔVinitを呼び出し、 P=|ΔVinit/Vcinit| を計算し、P=10%以上ならば補正し、否ならば補正
しない。
第1図の第7ステツプでは、切り込み速度Vcsの初期速
度Vcinitに対する実切り込み速度Vasの初期速度Va
initの差ΔVinitに応じ前記時定数Tに基づいてワーク
3に対する砥石10の切り込み量を大きく補正する。す
なわち、第6ステツプで補正するとの判断がなされた時
は、マイクロコンピユータ9のメモリから、時定数Tと
研削初期速度差ΔVinitとを呼び出し、前の切り込み量
RiにTとΔVinitとの積を加えた値を切り込み量Ri
とする。この第1図における第7ステツプの動作は、第
11図に示すサブルーチンにより実行される。
第1図の第6ステツプで急速切り込み量の補正の必要な
しと判断された時は粗研削が終了する。
続いて、前記切り込み用モータ4の主軸を精研削仮切り
込み速度Vcfをもつて回転させ、第1図の第8ステツプ
に示すように、精研削実行に移行し、続いて、第9ステ
ツプに示すように、切り込み用モータ4の主軸の実際の
切り込み速度Vcsとワーク3に対する砥石10の実切り
込み速度Vasとを測定した後に、求められたこれらの切
り込み速度Vcsと実切り込み速度Vasとに基づき第10
ステツプにおいて時定数Tを演算するが、これとは平行
して次の動作が行われる。すなわち、第11ステツプに
おいて、測定された前記切り込み速度Vcsの初期速度V
cinit及び前記実切り込み速度Vasの初期速度Vainit
とを演算し、この初期速度Vcinitに対する初期速度V
ainitの差ΔVinitを演算する。続いて、第12ステツ
プでは、ΔVinitに応じて急速切り込み量に対する補正
の有無を判断し、 P=|ΔVinit/Vcinit| を計算し、P=10%以上ならば急速切り込み量の補正
要として判断する。この時は、第13ステツプにおい
て、前の切り込み量RiにTとΔVinitとの積を加えた
値を切り込み量Riとし、第12ステツプで補正の必要
なしと判断した時は精研削作業を終了する。なお、第1
図において粗研削に伴う第3ステツプないし第7ステツ
プの動作と、精研削に伴う第9ステツプないし第13ス
テツプの動作とは同一であるので説明を省略する。
以上のように、研削は粗研削と精研削とに分けて行われ
るが、このダイヤグラムを第13図に示す。図中、点線
Cは切り込み用モータ4の主軸の切り込み速度、すなわ
ち指令値で、実線Dはワーク3に対する砥石10の実切
り込み速度である。
発明の効果 本発明は上述のように構成したので、粗研削及び精研削
において、切り込み用モータの主軸の切り込み速度Vcs
とワークに対する実切り込み速度Vasとを測定し、両者
の比率により研削に必要な切れ味評価基準として有用な
パラメータとしての時定数Tとし、主軸の切り込み速度
Vcsの初期速度Vcinitとワークと実切り込み速度Vas
の初期速度Vainitとを演算し、これらの初期速度Vc
initと初期速度Vainitとの差ΔVinitが一定値以上の
期間は前記時定数Tに基づく切り込み速度を補正するこ
とができ、これにより、粗研削及び精研削においては急
速切り込み量を調整して過渡状態の発生を抑制すること
ができ、また、精研削時の切り込み速度を高めるととも
にワークに対する実切り込み量と精研削取り代とが一致
した状態を検出して精研削を中止することができ、これ
により、精研削の時間を短縮するとともに従来行われて
いた零研削を省略することができ、さらに、二度目から
は研削経過中に記憶した研削データを呼び出してこの研
削データにより粗研削と精研削とを行うことができ、こ
れにより、研削時間を大幅に短縮することができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はメイン
のフローチヤート、第2図ないし第11図はサブルーチ
ンを示すフローチヤート、第12図はブロツク図、第1
3図は切り込み量と研削時間との関係を示すグラフ、第
14図は従来の切り込み量と研削時間との関係を示すグ
ラフである。 3……ワーク、4……切り込み用モータ、10……砥
石、12……砥石軸モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石軸モータに連結された砥石とモータに
    連結された円筒形のワークとの一方を両者の軸心と直交
    する方向に切り込み用モータにより変位させて内面研削
    を行う内面研削盤において、最終的なワークの真円度及
    び表面粗さに対応する粗研削仮切り込み速度Vcrと精研
    削仮切り込み速度Vcfと精研削取り代Xfとを仮設定
    し、前記粗研削仮切り込み速度Vcrをもつて前記切り込
    み用モータを駆動して粗研削作業を開始し、実際に回転
    する前記主軸の切り込み速度Vcsと実際に研削される前
    記ワークの実切り込み速度Vasとを所定のサイクルをも
    つて測定し、これらの主軸の切り込み速度Vcsと実切り
    込み速度Vasとの比率により粗研削に必要な切れ味評価
    基準として有用なパラメータとしての時定数Tを演算
    し、前記切り込み速度Vcsの初期速度Vcinitと前記実
    切り込み速度Vasの初期速度Vainitとを演算し、これ
    らの初期速度Vcinitと初期速度Vainitの差ΔVinit
    が一定値以上の期間は前記時定数Tに基づいて前記ワー
    クに対する前記砥石の切り込み量を大きく補正し、この
    補正された研削データを記憶し、この研削データにより
    粗研削を遂行し、この粗研削作業の終了後に前記精研削
    仮切り込み速度Vcfをもつて前記切り込み用モータを駆
    動して精研削作業を開始し、実際に回転する前記主軸の
    切り込み速度Vcsと実際に研削される前記ワークの実切
    り込み速度Vasとを所定のサイクルをもつて測定し、こ
    れらの主軸の切り込み速度Vcsと実切り込み速度Vasと
    の比率により研削に必要な切れ味評価基準として有用な
    パラメータとしての時定数Tを演算し、前記切り込み速
    度Vcsの初期速度Vcinitと前記実切り込み速度Vasの
    初期速度Vainitとを演算し、これらの初期速度Vcin
    itと初期速度Vainitの差ΔVinitが一定値以上の期間
    は前記時定数Tに基づいて前記ワークに対する前記砥石
    の切り込み量を大きく補正し、この補正された研削デー
    タを記憶し、この研削データにより精研削を遂行し、二
    度目からは研削経過中に記憶した前記研削データを呼び
    出してこの研削データにより粗研削と精研削とを行うよ
    うにしたことを特徴とする内面研削条件設定方法。
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