JPH06227750A - 粗糸ボビン搬送システム - Google Patents
粗糸ボビン搬送システムInfo
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- JPH06227750A JPH06227750A JP3418993A JP3418993A JPH06227750A JP H06227750 A JPH06227750 A JP H06227750A JP 3418993 A JP3418993 A JP 3418993A JP 3418993 A JP3418993 A JP 3418993A JP H06227750 A JPH06227750 A JP H06227750A
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- Japan
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- bobbin
- roving
- carriage
- rails
- rail
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- Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 精、粗紡機間で粗糸ボビンをボビンキャリッ
ジで吊下搬送するシステムにおいて、システム内のスト
ックレールと粗紡機間での同時搬送が可能で、しかも工
場内空間を極めて有効に利用するシステムを得る。 【構成】 3台の粗紡機から対応するストックレール1
1a〜11cに至るオーバーヘッドレール10a〜10
cを上下に高さを変えて夫々を同一平面内となるように
夫々独立して設け、ストックレール11a〜11cをス
トックエリア12で上下に層状に並設した。各粗紡機毎
のオーバーヘッドレール10a〜10cは全く独立して
いるので、ボビンキャリッジの同時搬送ができる。
ジで吊下搬送するシステムにおいて、システム内のスト
ックレールと粗紡機間での同時搬送が可能で、しかも工
場内空間を極めて有効に利用するシステムを得る。 【構成】 3台の粗紡機から対応するストックレール1
1a〜11cに至るオーバーヘッドレール10a〜10
cを上下に高さを変えて夫々を同一平面内となるように
夫々独立して設け、ストックレール11a〜11cをス
トックエリア12で上下に層状に並設した。各粗紡機毎
のオーバーヘッドレール10a〜10cは全く独立して
いるので、ボビンキャリッジの同時搬送ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粗糸ボビンの搬送シ
ステムに係り、詳しくは、粗糸ボビンを吊下したボビン
キャリッジをストックするストックエリアを備えたシス
テムに関する。
ステムに係り、詳しくは、粗糸ボビンを吊下したボビン
キャリッジをストックするストックエリアを備えたシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来上記の技術として、粗紡機の台裏
のクリールケンス上方に複数本のストックレールから成
るストックエリアを持つもの(実開平3−122048
号)、工場の中の別エリアをストックエリアとし、こ
こにキャリッジバーのストックレールを複数本持つもの
(特開昭51−147633号)などがある。
のクリールケンス上方に複数本のストックレールから成
るストックエリアを持つもの(実開平3−122048
号)、工場の中の別エリアをストックエリアとし、こ
こにキャリッジバーのストックレールを複数本持つもの
(特開昭51−147633号)などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】の技術では、クリー
ルケンス上方の空間を利用しているために、ストックレ
ールの本数を多くできない問題がある。反面、ストック
レールは粗紡機毎に独立しているので、同時に複数台の
粗紡機で粗紡機とドッフィングレール間でのボビンキャ
リッジの搬送が可能である。また、によれば工場内の
スペースが許す限り、多数のストックレールが配置可能
だが、一般にストックレールは同一平面内に配置され、
その意味で空間を有効に利用しているとはいえないし、
2台の粗紡機に対してストックレールに至る間が1本の
共通のレールで接続してあるので、2台の粗紡機の玉揚
げタイミングが一致してしまうような時には、一方を優
先して、他方を待たせなければならず、ボビンキャリッ
ジの搬送効率が低下する問題があった。
ルケンス上方の空間を利用しているために、ストックレ
ールの本数を多くできない問題がある。反面、ストック
レールは粗紡機毎に独立しているので、同時に複数台の
粗紡機で粗紡機とドッフィングレール間でのボビンキャ
リッジの搬送が可能である。また、によれば工場内の
スペースが許す限り、多数のストックレールが配置可能
だが、一般にストックレールは同一平面内に配置され、
その意味で空間を有効に利用しているとはいえないし、
2台の粗紡機に対してストックレールに至る間が1本の
共通のレールで接続してあるので、2台の粗紡機の玉揚
げタイミングが一致してしまうような時には、一方を優
先して、他方を待たせなければならず、ボビンキャリッ
ジの搬送効率が低下する問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、ストックレ
ールと粗紡機間での同時搬送が可能で、しかも工場内空
間を極めて有効に使用したボビン搬送装置を提供するも
ので、複数の粗紡機から精紡機へ向けて、粗糸ボビンを
オーバーヘッドレールに案内されるボビンキャリッジに
吊下し、搬送する途中に、複数のストックレールから成
るボビンキャリッジのストックエリアが設けてある粗糸
ボビン搬送システムにおいて、粗紡機から、対応したス
トックレールに至るオーバーヘッドレールを各粗紡機毎
に独立したレール系とし、これらの独立したレール系の
ストックレールを、同一ストックエリアにおいて上下に
層状に並設したことを特徴とする。
ールと粗紡機間での同時搬送が可能で、しかも工場内空
間を極めて有効に使用したボビン搬送装置を提供するも
ので、複数の粗紡機から精紡機へ向けて、粗糸ボビンを
オーバーヘッドレールに案内されるボビンキャリッジに
吊下し、搬送する途中に、複数のストックレールから成
るボビンキャリッジのストックエリアが設けてある粗糸
ボビン搬送システムにおいて、粗紡機から、対応したス
トックレールに至るオーバーヘッドレールを各粗紡機毎
に独立したレール系とし、これらの独立したレール系の
ストックレールを、同一ストックエリアにおいて上下に
層状に並設したことを特徴とする。
【0005】
【作用】上記によれば、ストックレールがストックエリ
アにおいて上下に層状にしてあるので、工場内空間が極
めて有効に利用され、しかも粗紡機からストックレール
に至るオーバーヘッドレールが粗紡機毎に独立している
ことにより、複数の粗紡機と対応するドッフィングレー
ル間で、同時にボビンキャリッジを搬送できる。
アにおいて上下に層状にしてあるので、工場内空間が極
めて有効に利用され、しかも粗紡機からストックレール
に至るオーバーヘッドレールが粗紡機毎に独立している
ことにより、複数の粗紡機と対応するドッフィングレー
ル間で、同時にボビンキャリッジを搬送できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、複数の粗紡機2a〜2cと、複数の
精紡機3とを結ぶ粗糸ボビン搬送システム1は、第1ボ
ビン搬送装置4と第2ボビン搬送装置5及び第1,第2
ボビン搬送装置4,5間で粗糸ボビンを受け渡すための
ボビン装着装置120を備えている。
図1に示すように、複数の粗紡機2a〜2cと、複数の
精紡機3とを結ぶ粗糸ボビン搬送システム1は、第1ボ
ビン搬送装置4と第2ボビン搬送装置5及び第1,第2
ボビン搬送装置4,5間で粗糸ボビンを受け渡すための
ボビン装着装置120を備えている。
【0007】第1ボビン搬送装置4において、3台の粗
紡機2a〜2cの夫々に対応してその前側上方とボビン
取外位置P1との間に3本のオーバーヘッドレール10
a〜10cが配設されている。各オーバーヘッドレール
10a〜10cは、夫々途中で適宜な転轍器を介して分
岐され、複数のストックレール11a〜11cとなって
いる。各オーバーヘッドレール10a〜10cは、高さ
方向に下段、中段、上段と3段階に区分され、粗紡機2
aと上段のオーバーヘッドレール10aが対応し、粗紡
機2bと中段のオーバーヘッドレール10bが対応し、
粗紡機2cと下段オーバーヘッドレール10cが対応
し、各レール10a〜10cは、粗紡機2a〜2c前面
からボビン取外位置P1まで、高さを違えて夫々同一の
平面に位置して夫々が全く独立したレール系としてあ
る。
紡機2a〜2cの夫々に対応してその前側上方とボビン
取外位置P1との間に3本のオーバーヘッドレール10
a〜10cが配設されている。各オーバーヘッドレール
10a〜10cは、夫々途中で適宜な転轍器を介して分
岐され、複数のストックレール11a〜11cとなって
いる。各オーバーヘッドレール10a〜10cは、高さ
方向に下段、中段、上段と3段階に区分され、粗紡機2
aと上段のオーバーヘッドレール10aが対応し、粗紡
機2bと中段のオーバーヘッドレール10bが対応し、
粗紡機2cと下段オーバーヘッドレール10cが対応
し、各レール10a〜10cは、粗紡機2a〜2c前面
からボビン取外位置P1まで、高さを違えて夫々同一の
平面に位置して夫々が全く独立したレール系としてあ
る。
【0008】ストックレール11a〜11cは、図2に
示すように同一のストックエリア12において、床面1
3から立上げた垂直枠14に縦、横枠15,16を組合
せた支持枠17に、各レール系毎に区分して上下に層状
に取付けてある。1本のストックレール11a〜11c
の長さは、粗紡機1台分から1度に取出される数の満粗
糸ボビンBを吊下できる長さにしてあり、本実施例では
粗糸ボビン40個を吊下するボビンキャリッジ1本分の
長さに相当する。
示すように同一のストックエリア12において、床面1
3から立上げた垂直枠14に縦、横枠15,16を組合
せた支持枠17に、各レール系毎に区分して上下に層状
に取付けてある。1本のストックレール11a〜11c
の長さは、粗紡機1台分から1度に取出される数の満粗
糸ボビンBを吊下できる長さにしてあり、本実施例では
粗糸ボビン40個を吊下するボビンキャリッジ1本分の
長さに相当する。
【0009】各オーバーヘッドレール10a〜10cに
は、図3,4に示すように複数のボビンハンガ20を有
するキャリッジ要素21が互いに連結ロッド22で屈曲
自在に連結して構成されるボビンキャリッジ23が転動
案内され、粗紡機1台分の粗糸ボビンBを吊下可能であ
る。このボビンキャリッジ23は、その1本分長さより
短い間隔で各オーバーヘッドレール10a〜10cの各
所に設けられたキャリッジ移送装置24によりリレー式
に搬送される。キャリッジ移送装置24は特開昭64−
61520号で周知のもので、キャリッジ要素21のキ
ャリッジバー21aを両側から挾む回転ディスクをモー
タで駆動する形式のものである。
は、図3,4に示すように複数のボビンハンガ20を有
するキャリッジ要素21が互いに連結ロッド22で屈曲
自在に連結して構成されるボビンキャリッジ23が転動
案内され、粗紡機1台分の粗糸ボビンBを吊下可能であ
る。このボビンキャリッジ23は、その1本分長さより
短い間隔で各オーバーヘッドレール10a〜10cの各
所に設けられたキャリッジ移送装置24によりリレー式
に搬送される。キャリッジ移送装置24は特開昭64−
61520号で周知のもので、キャリッジ要素21のキ
ャリッジバー21aを両側から挾む回転ディスクをモー
タで駆動する形式のものである。
【0010】各粗紡機2a〜2c前側には、粗紡機2a
〜2cから自動的に取出された粗糸ボビンBを夫々機台
端へ送るコンベア25が設けてある。各粗紡機2a〜2
cは、粗糸Rを水平なボビン回りに巻き取る形式のもの
で、コンベア25上には図3に示すようにボビン軸線が
水平となるように玉揚げされる。各コンベア25の端に
はボビン押出装置30と、粗糸ボビン移載装置50とボ
ビンリフタ装置90が夫々設けてある。
〜2cから自動的に取出された粗糸ボビンBを夫々機台
端へ送るコンベア25が設けてある。各粗紡機2a〜2
cは、粗糸Rを水平なボビン回りに巻き取る形式のもの
で、コンベア25上には図3に示すようにボビン軸線が
水平となるように玉揚げされる。各コンベア25の端に
はボビン押出装置30と、粗糸ボビン移載装置50とボ
ビンリフタ装置90が夫々設けてある。
【0011】図3,4に示すボビン押出装置30におい
て、ベース31から立上げたフレーム32の上部に門型
の枠33が固定され、枠33上部から粗紡機方向に左右
一対の支持枠34が突出されている。支持枠34間に
は、揺動軸35が回動自在に支持され、揺動軸35には
一対のアーム36の基端が固着され、アーム36先端間
には、粗糸ボビンBの押出プレート37が取付けてあ
る。門型の枠33には、押出用シリンダ38の一端が枢
着され、そのピストンロッド38aは、揺動軸35に一
端をキー止めしたレバー39の他端と回動自在にピン連
結してある。門型の枠33の間には、フレーム32上部
に粗糸ボビンBのボビンBoの両端をガイドしてボビン
移載装置50へ案内する案内板40が、押出プレート3
7により押出される粗糸ボビンBの粗糸部B1(図6)
をはさむ両側位置に後述のボビン受体71と対向して一
対取付けてある。
て、ベース31から立上げたフレーム32の上部に門型
の枠33が固定され、枠33上部から粗紡機方向に左右
一対の支持枠34が突出されている。支持枠34間に
は、揺動軸35が回動自在に支持され、揺動軸35には
一対のアーム36の基端が固着され、アーム36先端間
には、粗糸ボビンBの押出プレート37が取付けてあ
る。門型の枠33には、押出用シリンダ38の一端が枢
着され、そのピストンロッド38aは、揺動軸35に一
端をキー止めしたレバー39の他端と回動自在にピン連
結してある。門型の枠33の間には、フレーム32上部
に粗糸ボビンBのボビンBoの両端をガイドしてボビン
移載装置50へ案内する案内板40が、押出プレート3
7により押出される粗糸ボビンBの粗糸部B1(図6)
をはさむ両側位置に後述のボビン受体71と対向して一
対取付けてある。
【0012】次に粗糸ボビン移載装置50は、各オーバ
ーヘッドレール10a〜10cの直下に配置され(ここ
ではレール10cのものについて示す。)、前記ベース
31の四隅に固着されたガイドブロック51のガイド溝
52に、スライドベース53の側面に回動自在に支持し
た転動ローラ54を転動自在に嵌入してある。スライド
ベース53には進退用シリンダ55のピストンロッド5
5aが連結されている。スライドベース53上にはリン
ク機構56を介して昇降ベース57が昇降自在に支持し
てある。リンク機構56の第1リンク56aと第2リン
ク56bは中央交叉部で回動自在にピン連結され、第1
リンク56aの下端はスライドベース53に、第2リン
ク56bの上端は昇降ベース57に夫々回動自在にピン
連結され、第1リンク56aの上端は昇降ベース57
に、第2リンク56bの下端はスライドベース53に、
夫々ガイドブロック58のガイド溝59を介して前後方
向にスライド自在に連結してある。左右の第2リンク5
6bをつなぐ連結バー60とスライドベース53間には
昇降シリンダ61が連結してある。
ーヘッドレール10a〜10cの直下に配置され(ここ
ではレール10cのものについて示す。)、前記ベース
31の四隅に固着されたガイドブロック51のガイド溝
52に、スライドベース53の側面に回動自在に支持し
た転動ローラ54を転動自在に嵌入してある。スライド
ベース53には進退用シリンダ55のピストンロッド5
5aが連結されている。スライドベース53上にはリン
ク機構56を介して昇降ベース57が昇降自在に支持し
てある。リンク機構56の第1リンク56aと第2リン
ク56bは中央交叉部で回動自在にピン連結され、第1
リンク56aの下端はスライドベース53に、第2リン
ク56bの上端は昇降ベース57に夫々回動自在にピン
連結され、第1リンク56aの上端は昇降ベース57
に、第2リンク56bの下端はスライドベース53に、
夫々ガイドブロック58のガイド溝59を介して前後方
向にスライド自在に連結してある。左右の第2リンク5
6bをつなぐ連結バー60とスライドベース53間には
昇降シリンダ61が連結してある。
【0013】昇降ベース57上面には支持ブラケット6
2が固着され、この支持ブラケット62に起倒ベース6
3が軸64により起倒自在に支持してある。起倒ベース
63と昇降ブラケット57間には起倒用シリンダ65が
介在されている。起倒ベース63には図6に示すように
軸受箱66が固着され、内部の軸受67に回動軸68
が、ボビンBoの軸線CLと直交する軸線CL1回りに
旋回自在に支持されている。この回動軸68の上端にボ
ビン支持体69が一体に連結してある。
2が固着され、この支持ブラケット62に起倒ベース6
3が軸64により起倒自在に支持してある。起倒ベース
63と昇降ブラケット57間には起倒用シリンダ65が
介在されている。起倒ベース63には図6に示すように
軸受箱66が固着され、内部の軸受67に回動軸68
が、ボビンBoの軸線CLと直交する軸線CL1回りに
旋回自在に支持されている。この回動軸68の上端にボ
ビン支持体69が一体に連結してある。
【0014】ボビン支持体69は、旋回ベース70とそ
の両端に固着される一対のボビン受体71とから構成さ
れ、各ボビン受体71は、その中央部が図6に示すよう
にクランプ体72が入り込む凹部73に形成され、上端
は図5に示すように円弧状の逃げ部74とされ、この逃
げ部74のボビン側面が凹部75に形成されて、この凹
部75内にボビンBoの両端を載置する支持ローラ76
が回動自在に取付けてある。回動軸68は軸受箱66下
端に連結したロータリアクチュエータ77の正、逆回転
可能な回転出力軸77aとキー連結してあり、制御装置
からの指令があると、180度回転して止まるようにし
てある。従ってボビン支持体69は回動軸軸線CL1回
りに180°旋回される。尚、83は起倒ベース63の
水平保持用のストッパ、84は垂直保持用のストッパで
ある。
の両端に固着される一対のボビン受体71とから構成さ
れ、各ボビン受体71は、その中央部が図6に示すよう
にクランプ体72が入り込む凹部73に形成され、上端
は図5に示すように円弧状の逃げ部74とされ、この逃
げ部74のボビン側面が凹部75に形成されて、この凹
部75内にボビンBoの両端を載置する支持ローラ76
が回動自在に取付けてある。回動軸68は軸受箱66下
端に連結したロータリアクチュエータ77の正、逆回転
可能な回転出力軸77aとキー連結してあり、制御装置
からの指令があると、180度回転して止まるようにし
てある。従ってボビン支持体69は回動軸軸線CL1回
りに180°旋回される。尚、83は起倒ベース63の
水平保持用のストッパ、84は垂直保持用のストッパで
ある。
【0015】次にボビン支持体69上の粗糸ボビンBを
クランプ、アンクランプする装置78について説明す
る。このクランプ装置78はクランプ体72とクランプ
シリンダ79で構成される。クランプ体72は、その基
部が前記旋回ベース70の両端に外方へ向いて突設した
突出部70aにはさまれてピン80によってボビン軸線
方向に揺動自在に支持してある。クランプ体72の先端
はボビンBo端面の面取部B2を支持ローラ76へ押付
けてクランプする爪72aに形成してある。クランプ体
72は図6に示すようにボビン受体71の凹部73との
間に介在されるばね81でアンクランプ方向へ付勢さ
れ、下端に設けたストッパ82でアンクランプ方向への
回動が規制され、一定のアンクランプ位置(図6実線位
置)に保持されている。シリンダ79はクランプ体72
と対向する位置に、起倒ベース63上に取付けてあり、
そのピストンロッド79aが前進してクランプ体72を
アンクランプ位置からボビン方向へ傾動させてボビンB
oを両側からクランプするようにしてある。
クランプ、アンクランプする装置78について説明す
る。このクランプ装置78はクランプ体72とクランプ
シリンダ79で構成される。クランプ体72は、その基
部が前記旋回ベース70の両端に外方へ向いて突設した
突出部70aにはさまれてピン80によってボビン軸線
方向に揺動自在に支持してある。クランプ体72の先端
はボビンBo端面の面取部B2を支持ローラ76へ押付
けてクランプする爪72aに形成してある。クランプ体
72は図6に示すようにボビン受体71の凹部73との
間に介在されるばね81でアンクランプ方向へ付勢さ
れ、下端に設けたストッパ82でアンクランプ方向への
回動が規制され、一定のアンクランプ位置(図6実線位
置)に保持されている。シリンダ79はクランプ体72
と対向する位置に、起倒ベース63上に取付けてあり、
そのピストンロッド79aが前進してクランプ体72を
アンクランプ位置からボビン方向へ傾動させてボビンB
oを両側からクランプするようにしてある。
【0016】次にボビン移載装置50の前側で、かつ、
ボビンキャリッジ搬送方向(図4矢印方向)と逆側に
は、ボビンリフタ装置90の、上下に長い支柱85が床
面13に立設してある。この支柱85の上端からコンベ
ア25方向へ向けてアーム86が突設され、オーバーヘ
ッドレール10c(10a,10b)を支持している。
この支柱85には、コンベア25方向面に上下にマウン
ト87aが移動するロッドレスシリンダ87(内部のピ
ストンの動きが外部のマウント87aに伝わるようにし
てあるロッドのないシリンダ、特公昭51−28793
号等で周知)が取付けられ、そのマウント86にブラケ
ット88を介してリフタペッグ89がオーバーヘッドレ
ール10c(10a,10b)の直下に位置するように
取付けてある。リフタペッグ89はクランプして垂直状
態とした粗糸ボビンBの中心孔B3に下から挿入される
ので(図6参照)、ボビン端面B4を載置するフランジ
部分89aに、クランプ体72の先端と干渉しないよう
に切欠部89bが設けてある。
ボビンキャリッジ搬送方向(図4矢印方向)と逆側に
は、ボビンリフタ装置90の、上下に長い支柱85が床
面13に立設してある。この支柱85の上端からコンベ
ア25方向へ向けてアーム86が突設され、オーバーヘ
ッドレール10c(10a,10b)を支持している。
この支柱85には、コンベア25方向面に上下にマウン
ト87aが移動するロッドレスシリンダ87(内部のピ
ストンの動きが外部のマウント87aに伝わるようにし
てあるロッドのないシリンダ、特公昭51−28793
号等で周知)が取付けられ、そのマウント86にブラケ
ット88を介してリフタペッグ89がオーバーヘッドレ
ール10c(10a,10b)の直下に位置するように
取付けてある。リフタペッグ89はクランプして垂直状
態とした粗糸ボビンBの中心孔B3に下から挿入される
ので(図6参照)、ボビン端面B4を載置するフランジ
部分89aに、クランプ体72の先端と干渉しないよう
に切欠部89bが設けてある。
【0017】ボビン押出装置30、粗糸ボビン移載装置
50、ボビンリフタ装置90は制御装置からの指令で後
述のような動作をシーケンシャルに行うようにしてあ
り、その際、リフトする回数をカウントして、そのカウ
ント数により、ボビン移載装置50のロータリアクチュ
エータ77を180度旋回するかどうかを決定する。本
実施例では図9に示すように逆巻(2重丸で示す)5
個、正巻(1重丸で示す)10個、逆巻10個、正巻1
0個、逆巻5個のように粗紡機1台分即ち40個の粗糸
ボビンBの巻方向を変えて1本のボビンキャリッジ23
に吊下して、後工程で2段のキャリッジユニット100
での粗糸扱いを容易にできるようにしてある。
50、ボビンリフタ装置90は制御装置からの指令で後
述のような動作をシーケンシャルに行うようにしてあ
り、その際、リフトする回数をカウントして、そのカウ
ント数により、ボビン移載装置50のロータリアクチュ
エータ77を180度旋回するかどうかを決定する。本
実施例では図9に示すように逆巻(2重丸で示す)5
個、正巻(1重丸で示す)10個、逆巻10個、正巻1
0個、逆巻5個のように粗紡機1台分即ち40個の粗糸
ボビンBの巻方向を変えて1本のボビンキャリッジ23
に吊下して、後工程で2段のキャリッジユニット100
での粗糸扱いを容易にできるようにしてある。
【0018】次に第2ボビン搬送装置5について説明す
る。図1において、粗糸ボビン取外位置P1と並べて設
置されたボビン装着位置P2から、複数の精紡機3のク
リール上方を通過して再びボビン装着位置P2へ戻る閉
ループのオーバーヘッドレール95には、図20,21
に示すようなキャリッジユニット100が転動ローラ1
01によって吊下案内される。キャリッジユニット10
0は夫々、縦、横枠102a,102bを枠組みした
上、下段のキャリッジ体103,104によって構成さ
れ、下段のキャリッジ体104は上段のキャリッジ体1
03から吊下した合体レール105に転動ローラ106
で吊下案内され、搬送方向にスライドできると共に、上
下段のキャリッジ体103,104が上下に重なった状
態では図示しない位置決め装置の作用で、上下段のキャ
リッジ体103,104は一体となる。
る。図1において、粗糸ボビン取外位置P1と並べて設
置されたボビン装着位置P2から、複数の精紡機3のク
リール上方を通過して再びボビン装着位置P2へ戻る閉
ループのオーバーヘッドレール95には、図20,21
に示すようなキャリッジユニット100が転動ローラ1
01によって吊下案内される。キャリッジユニット10
0は夫々、縦、横枠102a,102bを枠組みした
上、下段のキャリッジ体103,104によって構成さ
れ、下段のキャリッジ体104は上段のキャリッジ体1
03から吊下した合体レール105に転動ローラ106
で吊下案内され、搬送方向にスライドできると共に、上
下段のキャリッジ体103,104が上下に重なった状
態では図示しない位置決め装置の作用で、上下段のキャ
リッジ体103,104は一体となる。
【0019】キャリッジユニット100は、キャリッジ
体103の前後にバンパ107を備えているのみで、別
のキャリッジユニット100と搬送方向に連結具を持た
ない。上段のキャリッジ体103の横枠102bのうち
搬送方向前方のものは、後述の搬送装置が引掛ける送り
バーとして機能する。また、上下段のキャリッジ体10
3,104には図21に示すように5個ずつ4列L1〜
L4のボビンハンガ20が吊下され、内側の2列L2,
L3は外側の2列L1,L4よりも僅かに進行方向にず
れている。上段のキャリッジ体103には更にガイド部
108aを一対備えたロービングガイド108が内外列
の間に5個ずつ吊下してある。そしてこの実施例では精
紡機は片面200錘、両面で400錘であるからこのよ
うなキャリッジユニット100が10台精紡機3の上方
へ直列に運ばれて精紡機3の上方で直接精紡クリールを
構成する。
体103の前後にバンパ107を備えているのみで、別
のキャリッジユニット100と搬送方向に連結具を持た
ない。上段のキャリッジ体103の横枠102bのうち
搬送方向前方のものは、後述の搬送装置が引掛ける送り
バーとして機能する。また、上下段のキャリッジ体10
3,104には図21に示すように5個ずつ4列L1〜
L4のボビンハンガ20が吊下され、内側の2列L2,
L3は外側の2列L1,L4よりも僅かに進行方向にず
れている。上段のキャリッジ体103には更にガイド部
108aを一対備えたロービングガイド108が内外列
の間に5個ずつ吊下してある。そしてこの実施例では精
紡機は片面200錘、両面で400錘であるからこのよ
うなキャリッジユニット100が10台精紡機3の上方
へ直列に運ばれて精紡機3の上方で直接精紡クリールを
構成する。
【0020】粗糸ボビン装着位置P2の僅か手前のオー
バーヘッドレール部分は直線待機レール95aとされ、
この直線待機レール95aの長さは、少なくともこの実
施例では10台分のキャリッジユニット100の全長相
当である。この直線待機レール95aにはキャリッジユ
ニット100の搬送装置110が設けられ、直線待機レ
ール95aの側面には図10〜12に示すようにガイド
レール111が固着され、10台分のキャリッジユニッ
ト長さとほぼ同一長さの搬送バー112の内側に取付け
た複数の案内子113を前記ガイドレール111に摺動
自在に嵌入して、搬送バー112が直線待機レール95
aに沿って進退可能にしてある。搬送バー112の後端
には直線待機レール95a上に取付けた送りシリンダ1
14のピストンロッド114aが連結プレート115を
介して取付けられている。シリンダ114のストローク
はキャリッジユニット100の1台の全長Lと同じか、
又はそれより少し長く設定される。
バーヘッドレール部分は直線待機レール95aとされ、
この直線待機レール95aの長さは、少なくともこの実
施例では10台分のキャリッジユニット100の全長相
当である。この直線待機レール95aにはキャリッジユ
ニット100の搬送装置110が設けられ、直線待機レ
ール95aの側面には図10〜12に示すようにガイド
レール111が固着され、10台分のキャリッジユニッ
ト長さとほぼ同一長さの搬送バー112の内側に取付け
た複数の案内子113を前記ガイドレール111に摺動
自在に嵌入して、搬送バー112が直線待機レール95
aに沿って進退可能にしてある。搬送バー112の後端
には直線待機レール95a上に取付けた送りシリンダ1
14のピストンロッド114aが連結プレート115を
介して取付けられている。シリンダ114のストローク
はキャリッジユニット100の1台の全長Lと同じか、
又はそれより少し長く設定される。
【0021】搬送バー112には、その下面にブラケッ
ト116を介して待機直線レール95aに待機されるキ
ャリッジユニット100の台数と対応した数、即ち10
個のフック117が、進退方向のピッチをキャリッジユ
ニット100の1台分の全長Lと一致させて上下方向に
揺動自在に支持してある。各フック117は、揺動支持
軸118より後方上端が、搬送バー112の下面と当接
する当接面117aに形成され、当接面117aが搬送
バー112下面と当接した状態ではフック117は図1
1において時計方向の回動を阻止され、従ってこの状態
で搬送バー112を前進させると、上段のキャリッジ体
103の横枠102bをひっかけてキャリッジユニット
100全体を前進させることができる。フック117の
上端の前記当接面117aより前側は、逃げ部117b
とされ、フック117がキャリッジユニット100に対
して相対的に後退移動される時、フック117が横枠1
02b及びバンパ107を越えて反時計方向に回動し、
自重によって図11の実線状態となるようにしてある。
ト116を介して待機直線レール95aに待機されるキ
ャリッジユニット100の台数と対応した数、即ち10
個のフック117が、進退方向のピッチをキャリッジユ
ニット100の1台分の全長Lと一致させて上下方向に
揺動自在に支持してある。各フック117は、揺動支持
軸118より後方上端が、搬送バー112の下面と当接
する当接面117aに形成され、当接面117aが搬送
バー112下面と当接した状態ではフック117は図1
1において時計方向の回動を阻止され、従ってこの状態
で搬送バー112を前進させると、上段のキャリッジ体
103の横枠102bをひっかけてキャリッジユニット
100全体を前進させることができる。フック117の
上端の前記当接面117aより前側は、逃げ部117b
とされ、フック117がキャリッジユニット100に対
して相対的に後退移動される時、フック117が横枠1
02b及びバンパ107を越えて反時計方向に回動し、
自重によって図11の実線状態となるようにしてある。
【0022】次に第1のオーバーヘッドレール10a〜
10cのボビン取外位置P1と、第2のオーバーヘッド
レール95のボビン装着位置P2下方に配設されるボビ
ン装着装置120について説明する。図14〜16にお
いて、ボビン装着装置120の移動ベース121は、下
面に設けた車輪122が走行モータ123からチェン1
24を介して回転され、この車輪122が床面13上
の、ボビン取外位置P1とボビン装着位置P2間に敷設
したレール125上を転動して、移動ベース121が両
位置P1,P2の下方を往復動するようにしてある。移
動ベース121上には、ボビン装着位置P2で前後にス
ライドした状態の上下段のキャリッジ体103,104
のボビンハンガ20と対応して上段、下段用の2組のペ
ッグユニット126,127が昇降装置130によって
支持してある。
10cのボビン取外位置P1と、第2のオーバーヘッド
レール95のボビン装着位置P2下方に配設されるボビ
ン装着装置120について説明する。図14〜16にお
いて、ボビン装着装置120の移動ベース121は、下
面に設けた車輪122が走行モータ123からチェン1
24を介して回転され、この車輪122が床面13上
の、ボビン取外位置P1とボビン装着位置P2間に敷設
したレール125上を転動して、移動ベース121が両
位置P1,P2の下方を往復動するようにしてある。移
動ベース121上には、ボビン装着位置P2で前後にス
ライドした状態の上下段のキャリッジ体103,104
のボビンハンガ20と対応して上段、下段用の2組のペ
ッグユニット126,127が昇降装置130によって
支持してある。
【0023】昇降装置130は中間プレート131を昇
降させる2組のパンタグラフ機構132を用いた第1の
昇降装置133と、中間プレート131に対して更に上
段用のペッグユニット126を昇降させるリンク式の第
2の昇降装置134とから構成されている。第1の昇降
装置133では、昇降モータ135の回転がチェン13
6を介して送りねじ軸137に伝えられる。移動ベース
121の移動方向に対向するレール138間にまたがっ
て、レール138に沿って案内される移動子139の一
方がこの送りねじ軸137と螺合しており、他方の移動
子139と連結ロッド140で一体に連結してある。従
って送りねじ軸137の回転で左右の移動子139はレ
ール138に沿って摺動し、これにより移動子139に
ピン支持されたリンク材141下端と、移動ベース12
1にピン支持されたリンク材142下端が近接、離反
し、中間プレート131を昇降させるようにしてある。
中間プレート131にはリンク材143の上端がピン連
結され、リンク材144の上端がスライド可能に案内し
てあることは勿論である。
降させる2組のパンタグラフ機構132を用いた第1の
昇降装置133と、中間プレート131に対して更に上
段用のペッグユニット126を昇降させるリンク式の第
2の昇降装置134とから構成されている。第1の昇降
装置133では、昇降モータ135の回転がチェン13
6を介して送りねじ軸137に伝えられる。移動ベース
121の移動方向に対向するレール138間にまたがっ
て、レール138に沿って案内される移動子139の一
方がこの送りねじ軸137と螺合しており、他方の移動
子139と連結ロッド140で一体に連結してある。従
って送りねじ軸137の回転で左右の移動子139はレ
ール138に沿って摺動し、これにより移動子139に
ピン支持されたリンク材141下端と、移動ベース12
1にピン支持されたリンク材142下端が近接、離反
し、中間プレート131を昇降させるようにしてある。
中間プレート131にはリンク材143の上端がピン連
結され、リンク材144の上端がスライド可能に案内し
てあることは勿論である。
【0024】下段用のペッグユニット127には、キャ
リッジ体104のボビンハンガ20と同一ピッチで5個
一列のペッグ145が設けてあり、中間プレート131
上に固着した支持ベース146上に設けた摺動レール1
47に沿って長手方向に移動自在に案内され、送りモー
タ148により回転される送りねじ軸149を含む送り
ねじ機構150によって長手方向に、キャリッジ体10
4のボビンハンガ20の列L1とL2、及びL3とL4
のずれだけ移動するようにしてある。
リッジ体104のボビンハンガ20と同一ピッチで5個
一列のペッグ145が設けてあり、中間プレート131
上に固着した支持ベース146上に設けた摺動レール1
47に沿って長手方向に移動自在に案内され、送りモー
タ148により回転される送りねじ軸149を含む送り
ねじ機構150によって長手方向に、キャリッジ体10
4のボビンハンガ20の列L1とL2、及びL3とL4
のずれだけ移動するようにしてある。
【0025】次に中間プレート131上の第2の昇降装
置134はリンクの数の違いはあるが、構成は第1の昇
降沿い133とほぼ類似しており、第2昇降モータ15
1の駆動で送りねじ機構の送りねじ軸153を回転さ
せ、連結ロッド154で互いにつながれた移動子155
をレール156に沿って移動させて上プレート157を
昇降させる。上段用のペッグユニット126は下段用の
ペッグユニット127同様に5個1列のペッグ145を
有し、上プレート157上の摺動レール158に沿って
モータ159による送りねじ機構160で、キャリッジ
体103のボビンハンガ20の各列L1とL2、L3と
L4間搬送方向のずれだけ移動する。こうして下段用の
ペッグユニット127は第1の昇降装置133のストロ
ークで昇降されるが、上段用のペッグユニット126は
第1の昇降装置133のストロークに加えて、第2の昇
降装置134のストロークだけ余分に昇降できることに
なる。そして、第2の昇降装置134を下降端とする
と、上段用のペッグユニット126は下段用のペッグユ
ニット127と同一高さとなり、その状態で第1の昇降
装置133は下段のオーバーヘッドレール10cのボビ
ンキャリッジ23の粗糸ボビンBも、上段のオーバーヘ
ッドレール10aのボビンキャリッジ23の粗糸ボビン
Bも取外し自在なストロークとしてある。
置134はリンクの数の違いはあるが、構成は第1の昇
降沿い133とほぼ類似しており、第2昇降モータ15
1の駆動で送りねじ機構の送りねじ軸153を回転さ
せ、連結ロッド154で互いにつながれた移動子155
をレール156に沿って移動させて上プレート157を
昇降させる。上段用のペッグユニット126は下段用の
ペッグユニット127同様に5個1列のペッグ145を
有し、上プレート157上の摺動レール158に沿って
モータ159による送りねじ機構160で、キャリッジ
体103のボビンハンガ20の各列L1とL2、L3と
L4間搬送方向のずれだけ移動する。こうして下段用の
ペッグユニット127は第1の昇降装置133のストロ
ークで昇降されるが、上段用のペッグユニット126は
第1の昇降装置133のストロークに加えて、第2の昇
降装置134のストロークだけ余分に昇降できることに
なる。そして、第2の昇降装置134を下降端とする
と、上段用のペッグユニット126は下段用のペッグユ
ニット127と同一高さとなり、その状態で第1の昇降
装置133は下段のオーバーヘッドレール10cのボビ
ンキャリッジ23の粗糸ボビンBも、上段のオーバーヘ
ッドレール10aのボビンキャリッジ23の粗糸ボビン
Bも取外し自在なストロークとしてある。
【0026】走行モータ123は図示しないボビン装着
位置P2近くの制御装置のスイッチ操作で制御され、
上、中、下段の何れかのオーバヘッドレール10a〜1
0cのボビン取外位置P2にストックレール11a〜1
1cから搬送されてきたボビンキャリッジ23の直下位
置と、キャリッジユニット100のボビンハンガ20の
各列L1〜L4との直下位置との間で次第に移動距離を
変更するようにしてある。また、移動ベース121の後
方(ボビン装置位置方向)には、踏み台160が連結さ
れ、この踏み台160上に作業者が乗って、上段のキャ
リッジ体103に吊下された粗糸ボビンBをロービング
ガイド108に掛ける作業を行う。
位置P2近くの制御装置のスイッチ操作で制御され、
上、中、下段の何れかのオーバヘッドレール10a〜1
0cのボビン取外位置P2にストックレール11a〜1
1cから搬送されてきたボビンキャリッジ23の直下位
置と、キャリッジユニット100のボビンハンガ20の
各列L1〜L4との直下位置との間で次第に移動距離を
変更するようにしてある。また、移動ベース121の後
方(ボビン装置位置方向)には、踏み台160が連結さ
れ、この踏み台160上に作業者が乗って、上段のキャ
リッジ体103に吊下された粗糸ボビンBをロービング
ガイド108に掛ける作業を行う。
【0027】ボビン装着位置P2には、ボビン装着位置
P2で上下段のキャリッジ体103,104を前後にス
ライドさせる時に用いる補助レール165がシリンダ1
66の作用でガイドレール167に沿って待機位置S1
と所定位置に停止された上段のキャリッジ体103の合
体レール105と連続する連結位置S2(図15)との
間で出没するように設けてある。また、スライドした状
態のキャリッジ体103,104の枠と係脱して、これ
らのキャリッジ体103,104をボビン装着位置P2
に位置決めする位置決め部材168がシリンダ169に
より出没するように設けてある。
P2で上下段のキャリッジ体103,104を前後にス
ライドさせる時に用いる補助レール165がシリンダ1
66の作用でガイドレール167に沿って待機位置S1
と所定位置に停止された上段のキャリッジ体103の合
体レール105と連続する連結位置S2(図15)との
間で出没するように設けてある。また、スライドした状
態のキャリッジ体103,104の枠と係脱して、これ
らのキャリッジ体103,104をボビン装着位置P2
に位置決めする位置決め部材168がシリンダ169に
より出没するように設けてある。
【0028】次に作用を説明する。粗紡機2a〜2cで
形成された満粗糸ボビンBはコンベア25上へ横向きに
取出される。取出された満粗糸ボビンBは機台端へ向け
て運ばれ、ボビン押出装置30の前で停止する。満ボビ
ンBが停止したことを図示しない検出器が検出すると、
押出用シリンダ38が作動して粗糸ボビンBを前方へ押
出す。粗糸ボビンBのボビンBo両端部は案内板40上
を転動して、粗糸ボビン移載装置50のボビン受体71
上の支持ローラ76上に水平に載置される。この時、ク
ランプ装置78のクランプシリンダ79はアンクランプ
状態である。次に進退用シリンダ55が作動してスライ
ドベース53が前進する(図7の矢印の移動)と共
に、昇降シリンダ61が突出して昇降ベース57が上昇
する(矢印)。次に粗糸ボビンBの巻方向を換えずに
ボビンキャリッジ23に吊下する時は、ロータリアクチ
ュエータ77を作動せず、巻方向を逆にする時にはロー
タリアクチュエータ77を作動させてボビン支持体69
を粗糸ボビンBごと180°旋回させる(矢印)。
形成された満粗糸ボビンBはコンベア25上へ横向きに
取出される。取出された満粗糸ボビンBは機台端へ向け
て運ばれ、ボビン押出装置30の前で停止する。満ボビ
ンBが停止したことを図示しない検出器が検出すると、
押出用シリンダ38が作動して粗糸ボビンBを前方へ押
出す。粗糸ボビンBのボビンBo両端部は案内板40上
を転動して、粗糸ボビン移載装置50のボビン受体71
上の支持ローラ76上に水平に載置される。この時、ク
ランプ装置78のクランプシリンダ79はアンクランプ
状態である。次に進退用シリンダ55が作動してスライ
ドベース53が前進する(図7の矢印の移動)と共
に、昇降シリンダ61が突出して昇降ベース57が上昇
する(矢印)。次に粗糸ボビンBの巻方向を換えずに
ボビンキャリッジ23に吊下する時は、ロータリアクチ
ュエータ77を作動せず、巻方向を逆にする時にはロー
タリアクチュエータ77を作動させてボビン支持体69
を粗糸ボビンBごと180°旋回させる(矢印)。
【0029】次いで、何れの場合もクランプシリンダ7
9のピストンロッド79aを突出して、アンクランプ位
置にあるクランプ体72をばね力に抗してボビンBo方
向へ揺動させ、粗糸ボビンBをクランプする(矢印
)。続いて起倒用シリンダ65が作動して、水平位置
にあった起倒ベース63を垂直位置へ起こす。(矢印
)。この状態で粗糸ボビンBの軸心は、オーバーヘッ
ドレール10c(10a,10b)に吊下され、リフタ
ペッグ89の鉛直上方に予めピン21bと図示しないス
トッパにより位置決めされている空のボビンハンガ20
の直下に位置する。
9のピストンロッド79aを突出して、アンクランプ位
置にあるクランプ体72をばね力に抗してボビンBo方
向へ揺動させ、粗糸ボビンBをクランプする(矢印
)。続いて起倒用シリンダ65が作動して、水平位置
にあった起倒ベース63を垂直位置へ起こす。(矢印
)。この状態で粗糸ボビンBの軸心は、オーバーヘッ
ドレール10c(10a,10b)に吊下され、リフタ
ペッグ89の鉛直上方に予めピン21bと図示しないス
トッパにより位置決めされている空のボビンハンガ20
の直下に位置する。
【0030】次いで昇降シリンダ61の動作で昇降ベー
ス57が下降し、垂直状態の粗糸ボビンBの中心孔B3
に下降端にあったリフタペッグ89が嵌入される(図8
の動作を示す矢印)。この時、リフタペッグ89のフ
ランジ部89aには切欠部89bが形成してあるので、
クランプ体72の先端とフランジ部89aが干渉せず、
フランジ部89aに粗糸ボビンBが載置される。こうし
てリフタペッグ89に粗糸ボビンBを移載すると、クラ
ンプシリンダ79はピストンロッド79aを引込め(図
8矢印)、これによりクランプ体72は粗糸ボビンB
のクランプを解除する。続いてスライドベース53を後
退させてボビン支持体69を図8の二点鎖線位置まで垂
直状態のまま後退させる(矢印)。次いでリフタペッ
グ89を上昇させて直上の空のボビンハンガ20に粗糸
ボビンBを吊下すると共にボビン支持体69を180°
逆転し、起倒シリンダ65を引込めて起倒ベース63を
水平位置へ戻し、ストッパ83に当接させ、一回の動作
が完了する(矢印)。
ス57が下降し、垂直状態の粗糸ボビンBの中心孔B3
に下降端にあったリフタペッグ89が嵌入される(図8
の動作を示す矢印)。この時、リフタペッグ89のフ
ランジ部89aには切欠部89bが形成してあるので、
クランプ体72の先端とフランジ部89aが干渉せず、
フランジ部89aに粗糸ボビンBが載置される。こうし
てリフタペッグ89に粗糸ボビンBを移載すると、クラ
ンプシリンダ79はピストンロッド79aを引込め(図
8矢印)、これによりクランプ体72は粗糸ボビンB
のクランプを解除する。続いてスライドベース53を後
退させてボビン支持体69を図8の二点鎖線位置まで垂
直状態のまま後退させる(矢印)。次いでリフタペッ
グ89を上昇させて直上の空のボビンハンガ20に粗糸
ボビンBを吊下すると共にボビン支持体69を180°
逆転し、起倒シリンダ65を引込めて起倒ベース63を
水平位置へ戻し、ストッパ83に当接させ、一回の動作
が完了する(矢印)。
【0031】粗紡機2a〜2cから取出される粗糸ボビ
ンBは図3に示すような粗糸Rの巻方向であるから、ボ
ビン支持体69を旋回しない時は図4の右端のボビンの
ように上から見て、粗糸Rを引き出すと時計方向に粗糸
ボビンBが回転する正巻方向となり、ボビン支持体69
を180°旋回させると反時計方向に粗糸ボビンBが回
転する逆巻方向となる。粗紡機1台分40個の満粗糸ボ
ビンBは、こうしてその巻方向を換えられて、前述の如
く図9に示すパターンでボビンキャリッジ23先頭から
吊下される。
ンBは図3に示すような粗糸Rの巻方向であるから、ボ
ビン支持体69を旋回しない時は図4の右端のボビンの
ように上から見て、粗糸Rを引き出すと時計方向に粗糸
ボビンBが回転する正巻方向となり、ボビン支持体69
を180°旋回させると反時計方向に粗糸ボビンBが回
転する逆巻方向となる。粗紡機1台分40個の満粗糸ボ
ビンBは、こうしてその巻方向を換えられて、前述の如
く図9に示すパターンでボビンキャリッジ23先頭から
吊下される。
【0032】こうして各粗紡機2a〜2cでの粗糸ボビ
ンBがボビンキャリッジ23に吊下され、キャリッジ移
送装置24でストックレール11a〜11cへ自動搬送
されストックされる。各粗紡機2a〜2cでドッフィン
グタイミングが重なっても、粗紡機毎のオーバーヘッド
レール10a〜10cは互いに独立しているので、同時
ドッフィング、同時搬送が可能でボビンキャリッジ23
の搬送待ち時間が無い。
ンBがボビンキャリッジ23に吊下され、キャリッジ移
送装置24でストックレール11a〜11cへ自動搬送
されストックされる。各粗紡機2a〜2cでドッフィン
グタイミングが重なっても、粗紡機毎のオーバーヘッド
レール10a〜10cは互いに独立しているので、同時
ドッフィング、同時搬送が可能でボビンキャリッジ23
の搬送待ち時間が無い。
【0033】次に図13,18及び図19に基づいて、
キャリッジユニット100の搬送装置110とボビン装
着装置120の動作を説明する。先ず上、中、下段のス
トックレール11a〜11cの何れか1本から、ボビン
キャリッジ23を1本自動搬送して、ボビン取外位置P
1へ先頭の10個を停止、位置決めさせる。一方、作業
者は1台の精紡機3でのクリールを構成していて、使用
済となった10台のキャリッジユニット100を図示し
ない引掛部を用いて待機直線レール95aまで人力で運
搬する。この時10台のキャリッジユニット100は、
送りシリンダ114のピストンロッド114aが後退し
た状態での搬送バー112に対して前進運搬され、この
時、フック117は、キャリッジユニット100の横枠
102b及びバンパ107との衝接によって反時計方向
に回動してこれらを乗り越え、10台のキャリッジユニ
ット100の夫々が10個のフック117と対応した位
置で運搬を止め、この位置で空ボビンを取外す(図13
(a))。続いて作業者からの指令でシリンダ114の
ピストンロッド114aが前進端まで前進し、これによ
り搬送バー112が前進し、フック117が対応したキ
ャリッジユニット100の横枠102bを引掛けて前進
する。ストロークの前進端まで前進した後(図13
(b))、後退すると最も後方のフック117にのみ、
対応するキャリッジユニット100が無くなり、全体が
キャリッジユニット100の1つ分だけ前方へ送られた
状態となって、先頭のキャリッジユニット100はフッ
ク117から外れてボビン装着位置P2にごく近い準備
位置P3に押出される(図13(c))。このような状
態で作業者はボビン装着位置P2近くにある制御装置の
スイッチを操作して補助レール出没用のシリンダ169
を作用させ、待機位置S1の補助レール168を連結位
置S2へ突出させる。
キャリッジユニット100の搬送装置110とボビン装
着装置120の動作を説明する。先ず上、中、下段のス
トックレール11a〜11cの何れか1本から、ボビン
キャリッジ23を1本自動搬送して、ボビン取外位置P
1へ先頭の10個を停止、位置決めさせる。一方、作業
者は1台の精紡機3でのクリールを構成していて、使用
済となった10台のキャリッジユニット100を図示し
ない引掛部を用いて待機直線レール95aまで人力で運
搬する。この時10台のキャリッジユニット100は、
送りシリンダ114のピストンロッド114aが後退し
た状態での搬送バー112に対して前進運搬され、この
時、フック117は、キャリッジユニット100の横枠
102b及びバンパ107との衝接によって反時計方向
に回動してこれらを乗り越え、10台のキャリッジユニ
ット100の夫々が10個のフック117と対応した位
置で運搬を止め、この位置で空ボビンを取外す(図13
(a))。続いて作業者からの指令でシリンダ114の
ピストンロッド114aが前進端まで前進し、これによ
り搬送バー112が前進し、フック117が対応したキ
ャリッジユニット100の横枠102bを引掛けて前進
する。ストロークの前進端まで前進した後(図13
(b))、後退すると最も後方のフック117にのみ、
対応するキャリッジユニット100が無くなり、全体が
キャリッジユニット100の1つ分だけ前方へ送られた
状態となって、先頭のキャリッジユニット100はフッ
ク117から外れてボビン装着位置P2にごく近い準備
位置P3に押出される(図13(c))。このような状
態で作業者はボビン装着位置P2近くにある制御装置の
スイッチを操作して補助レール出没用のシリンダ169
を作用させ、待機位置S1の補助レール168を連結位
置S2へ突出させる。
【0034】次に作業者は、準備位置P3の空のキャリ
ッジユニット100を、引掛具を用いて引掛けてボビン
装着位置P2まで運搬し、その合体レール105を補助
レール165に連続させる(図18(a))。続いて作
業者が上下段のキャリッジ体103,104の連結を解
いて下段のキャリッジ体104をスライドさせ、補助レ
ール165に吊下する。この状態で制御装置のスイッチ
操作により、上段、下段のキャリッジ体103,104
に向けて夫々位置決め部材168が突出し、上下段のキ
ャリッジ体103,104を位置決めする。更に制御装
置のスイッチ操作で下段のオーバーヘッドレール10c
の直下で下降端にあった第1、第2の昇降装置133,
134のうち、第1昇降装置133のみが昇降して下段
のオーバーヘッドレール10cのボビンキャリッジ23
の粗糸ボビンBの最初の10個をペッグユニット12
6,127のペッグ145上に取外す。尚、中段、上段
のオーバーヘッドレール10b,10cのボビンキャリ
ッジ23の粗糸ボビンBを取りに行くときは、ボビン装
着装置120全体をその直下位置へ移動させてからペッ
グユニット126,127を昇降させることは言う迄も
ない。
ッジユニット100を、引掛具を用いて引掛けてボビン
装着位置P2まで運搬し、その合体レール105を補助
レール165に連続させる(図18(a))。続いて作
業者が上下段のキャリッジ体103,104の連結を解
いて下段のキャリッジ体104をスライドさせ、補助レ
ール165に吊下する。この状態で制御装置のスイッチ
操作により、上段、下段のキャリッジ体103,104
に向けて夫々位置決め部材168が突出し、上下段のキ
ャリッジ体103,104を位置決めする。更に制御装
置のスイッチ操作で下段のオーバーヘッドレール10c
の直下で下降端にあった第1、第2の昇降装置133,
134のうち、第1昇降装置133のみが昇降して下段
のオーバーヘッドレール10cのボビンキャリッジ23
の粗糸ボビンBの最初の10個をペッグユニット12
6,127のペッグ145上に取外す。尚、中段、上段
のオーバーヘッドレール10b,10cのボビンキャリ
ッジ23の粗糸ボビンBを取りに行くときは、ボビン装
着装置120全体をその直下位置へ移動させてからペッ
グユニット126,127を昇降させることは言う迄も
ない。
【0035】こうして10個の粗糸ボビンBを受け取っ
たボビン装着装置120は、キャリッジ体103,10
4の最も奥の列L1の直下へ移動して停止する。ここで
第1、第2昇降装置133,134が昇降して、上段用
のペッグユニット126は下段用のペッグユニット12
7より上方まで上昇して各ペッグユニット126,12
7上の5個ずつの粗糸ボビンBを、上、下段のキャリッ
ジ体103,104の空のボビンハンガ20に同時に吊
下する(図18(b))。
たボビン装着装置120は、キャリッジ体103,10
4の最も奥の列L1の直下へ移動して停止する。ここで
第1、第2昇降装置133,134が昇降して、上段用
のペッグユニット126は下段用のペッグユニット12
7より上方まで上昇して各ペッグユニット126,12
7上の5個ずつの粗糸ボビンBを、上、下段のキャリッ
ジ体103,104の空のボビンハンガ20に同時に吊
下する(図18(b))。
【0036】次にボビン装着装置120が下段のオーバ
ーヘッドレール10c直下へ戻る前に、そのレールのボ
ビンキャリッジ23に吊下された次の10個の粗糸ボビ
ンBがボビン取外位置P1に自動搬送され、前記同様に
第1、第2昇降装置133,134とボビン装着装置1
20自体の移動でボビンキャリッジ23から、キャリッ
ジ体103,104の、奥から2列目L2に装着する
(図18(d))。以下、同様の動作を繰り返し、一列
状態でボビンキャリッジ23に吊下されていた40個の
粗糸ボビンBは、5個ずつ4列の、上下段のキャリッジ
体103,104に装着される(図19(a))。尚、
列L2,L3の場合は、列L1,L4に対して搬送方向
にずれがあるので、ボビンキャリッジ23から粗糸ボビ
ンBを外した後に、送りねじ機構150,160によっ
てペッグユニット126,127を移動させて、ずれを
補正してから吊下する。こうして、粗糸ボビンBが自動
的に移し換えられると、作業者は踏み台160上に乗っ
て、上段のキャリッジ体103の粗糸ボビンBの粗糸R
を、対応するロービングガイド108に掛ける。この
時、下段のキャリッジ体104の粗糸ボビンBの粗糸端
は、粗糸ボビンBの上面に載置しておく。そして位置決
め部材168を後退させ、下段のキャリッジ体104を
スライドさせて上段のものと重ねて両者を合体させ、補
助レール165を後退させた後、粗糸ボビンBを吊下さ
れたキャリッジユニット100をボビン装着位置P2か
ら精紡機3方向へ送り出す。
ーヘッドレール10c直下へ戻る前に、そのレールのボ
ビンキャリッジ23に吊下された次の10個の粗糸ボビ
ンBがボビン取外位置P1に自動搬送され、前記同様に
第1、第2昇降装置133,134とボビン装着装置1
20自体の移動でボビンキャリッジ23から、キャリッ
ジ体103,104の、奥から2列目L2に装着する
(図18(d))。以下、同様の動作を繰り返し、一列
状態でボビンキャリッジ23に吊下されていた40個の
粗糸ボビンBは、5個ずつ4列の、上下段のキャリッジ
体103,104に装着される(図19(a))。尚、
列L2,L3の場合は、列L1,L4に対して搬送方向
にずれがあるので、ボビンキャリッジ23から粗糸ボビ
ンBを外した後に、送りねじ機構150,160によっ
てペッグユニット126,127を移動させて、ずれを
補正してから吊下する。こうして、粗糸ボビンBが自動
的に移し換えられると、作業者は踏み台160上に乗っ
て、上段のキャリッジ体103の粗糸ボビンBの粗糸R
を、対応するロービングガイド108に掛ける。この
時、下段のキャリッジ体104の粗糸ボビンBの粗糸端
は、粗糸ボビンBの上面に載置しておく。そして位置決
め部材168を後退させ、下段のキャリッジ体104を
スライドさせて上段のものと重ねて両者を合体させ、補
助レール165を後退させた後、粗糸ボビンBを吊下さ
れたキャリッジユニット100をボビン装着位置P2か
ら精紡機3方向へ送り出す。
【0037】ボビンキャリッジ23は、吊下していた粗
糸ボビンBの最後の10個がボビン装着装置P2に引取
られた時点で元のストックレール11cへ自動搬送さ
れ、代わって次の新しい粗糸ボビンBを吊下したボビン
キャリッジ23がボビン取外位置P1に自動搬送されて
いるので、粗糸ボビンBを装着したキャリッジユニット
100を送り出した作業者は、次の空のキャリッジユニ
ット100を運搬せねばならないが、これに先立ってキ
ャリッジユニット100の搬送装置110に動作支持を
与えることで、送りシリンダ114が1往復して残りの
空のキャリッジユニット列の先頭のものが、必ず準備位
置P3に移動しているので、作業者はボビン装着位置P
2から準備位置P3の僅かな距離を歩行すればよく、作
業者の疲労を少なくできる。
糸ボビンBの最後の10個がボビン装着装置P2に引取
られた時点で元のストックレール11cへ自動搬送さ
れ、代わって次の新しい粗糸ボビンBを吊下したボビン
キャリッジ23がボビン取外位置P1に自動搬送されて
いるので、粗糸ボビンBを装着したキャリッジユニット
100を送り出した作業者は、次の空のキャリッジユニ
ット100を運搬せねばならないが、これに先立ってキ
ャリッジユニット100の搬送装置110に動作支持を
与えることで、送りシリンダ114が1往復して残りの
空のキャリッジユニット列の先頭のものが、必ず準備位
置P3に移動しているので、作業者はボビン装着位置P
2から準備位置P3の僅かな距離を歩行すればよく、作
業者の疲労を少なくできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の粗
紡機から対応するストックレールに至るオーバーヘッド
レールを、粗紡機毎に独立したレール系とし、ストック
レールを上下に層状に並設したので、ストックエリアの
空間が充分利用され、しかも、同時に各レール系で独立
してボビンキャリッジを搬送できるため、複数の粗紡機
で同時に玉揚げタイミングとなってボビンキャリッジに
粗糸ボビンを吊下しても、これらのボビンキャリッジを
待ち時間なしでストックレールへ搬送でき、ボビンキャ
リッジの搬送効率を向上させ得る利点がある。
紡機から対応するストックレールに至るオーバーヘッド
レールを、粗紡機毎に独立したレール系とし、ストック
レールを上下に層状に並設したので、ストックエリアの
空間が充分利用され、しかも、同時に各レール系で独立
してボビンキャリッジを搬送できるため、複数の粗紡機
で同時に玉揚げタイミングとなってボビンキャリッジに
粗糸ボビンを吊下しても、これらのボビンキャリッジを
待ち時間なしでストックレールへ搬送でき、ボビンキャ
リッジの搬送効率を向上させ得る利点がある。
【図1】粗糸ボビン搬送システムの全体図である。
【図2】図1のII−II線断面拡大図である。
【図3】図1のIII視拡大図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図4のV視拡大図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】ボビン移載装置の動作説明図である。
【図8】ボビン移載装置の動作説明図である。
【図9】ボビンキャリッジに吊下された粗糸ボビンの巻
方向を示す図である。
方向を示す図である。
【図10】キャリッジユニットの搬送装置の正面図であ
る。
る。
【図11】フック部分拡大図である。
【図12】図10のXII−XII線断面拡大図である。
【図13】搬送装置の作動説明図である。
【図14】図1のXIV視拡大図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】ボビン装着装置の伸長状態を示す図である。
【図17】図16のXVII−XVII断面図である。
【図18】ボビン装着動作の説明図である。
【図19】ボビン装着動作の説明図である。
【図20】図1のXX−XX断面拡大図である。
【図21】キャリッジユニットの平面図である。
1 粗糸ボビン搬送システム、 2a〜2c 粗紡機、
3 精紡機、10a〜10c 第1のオーバーヘッド
レール、11a〜12c ストックレール、 12 ス
トックエリア、23 ボビンキャリッジ
3 精紡機、10a〜10c 第1のオーバーヘッド
レール、11a〜12c ストックレール、 12 ス
トックエリア、23 ボビンキャリッジ
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の粗紡機から精紡機へ向けて、粗糸
ボビンをオーバーヘッドレールに案内されるボビンキャ
リッジに吊下し、搬送する途中に、複数のストックレー
ルから成るボビンキャリッジのストックエリアが設けて
ある粗糸ボビン搬送システムにおいて、粗紡機から、対
応したストックレールに至るオーバーヘッドレールを各
粗紡機毎に独立したレール系とし、これらの独立したレ
ール系のストックレールを、同一ストックエリアにおい
て上下に層状に並設したことを特徴とする粗糸ボビン搬
送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3418993A JPH06227750A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 粗糸ボビン搬送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3418993A JPH06227750A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 粗糸ボビン搬送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227750A true JPH06227750A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=12407247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3418993A Pending JPH06227750A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 粗糸ボビン搬送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06227750A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103317248A (zh) * | 2013-07-15 | 2013-09-25 | 济南铸造锻压机械研究所有限公司 | U形纵梁及衬梁自动定位合梁点焊的生产设备及加工方法 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP3418993A patent/JPH06227750A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103317248A (zh) * | 2013-07-15 | 2013-09-25 | 济南铸造锻压机械研究所有限公司 | U形纵梁及衬梁自动定位合梁点焊的生产设备及加工方法 |
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