JPH06227701A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像読取り中の原稿移動速度を安定させる。 【構成】 プラテンガラス６の画像読取部５に対して反
対側には駆動源により回転駆動される押圧ローラ７が配
備されており、この押圧ローラの原稿搬入側には搬送ロ
ーラ８を、原稿搬出側には排出ローラ９とが配備されて
いる。両ローラは押圧ローラに圧接され、この押圧ロー
ラの駆動によって従動駆動される。このことにより搬送
ローラ、排出ローラ、押圧ローラの間には速度差が生じ
ることがなくなり、搬送される原稿１の移動速度を安定
にし、原稿移動方向の倍率性能を改善することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿移動中に画像を読
み取る方式の画像形成装置に用いられる自動原稿送り装
置に係り、特に画像読取部における原稿移動速度の変化
による原稿移動方向の倍率変化を防止するのに好適な自
動原稿送り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】原稿移動型画像形成装置における自動原
稿送り装置には、画像読取部に設けられた原稿台上に原
稿を搬送する搬送ローラと、原稿を原稿台上で圧接搬送
する押圧ローラと、原稿台上を搬送された原稿を搬出す
る排出ローラとを備えている。上記の自動原稿送り装置
においては、搬送ローラ及び排出ローラは相互に独立し
て回転自在に支持されており、駆動源によって回転駆動
される押圧ローラに動力伝達機構を介して接続されてい
た。この種の自動原稿送り装置における原稿の挙動を安
定化させるための手段としては、実開昭６１−１７６５
４６号公報、特開昭６４−７０７３８号公報、特開平１
−１５７６７０号公報などに記載された提案が公知であ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、搬送ローラと排出ローラとが独立して回転可能に支
持されているため、同じ駆動源により動力伝達機構を介
して回転駆動させた場合でも、原稿が搬送ローラ及び画
像読取部を経て排出ローラに入る前と、原稿が排出ロー
ラに入った後では、画像読取部における原稿移動速度が
微妙に異なってしまう。この結果、原稿上の画像の原稿
移動方向の倍率に部分的に差が発生し、画像品質を低下
させるという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、画像読み取り中の原稿移
動速度を安定させることのできる自動原稿送り装置を提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１に記載の本発明は、原稿台の一方の側から
原稿を前記原稿台上へ搬送する第１の搬送回転体と、前
記原稿を前記原稿台上で圧接搬送する圧送回転体と、該
圧送回転体から搬送された前記原稿を搬出する第２の搬
送回転体とを備えた自動原稿送り装置において、前記第
１の搬送回転体と第２の搬送回転体とをそれぞれ前記圧
送回転体に圧接し、該圧送回転体を回転駆動することに
より、前記第１の搬送回転体と第２の搬送回転体とを従
動駆動させるように構成したことを特徴としている。

【０００６】

【作用】上記の構成によると、押圧ローラや無端ベルト
などで構成された圧送回転体を回転駆動することによ
り、圧送回転体に圧接された第１の搬送回転体と第２の
搬送回転体とが従動駆動されるため、３個の回転体の回
転速度は同一となる。この結果、原稿が第２の搬送回転
体に入る前後における原稿移動速度が安定し、原稿移動
方向の倍率性能が向上する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の自動原稿送り装置の実施例を
図面を参照して説明する。図１は本発明の実施例の要部
を側面から見た構成を示す。図２は画像読取部のプラテ
ンガラス上に設けられた自動原稿送り装置の搬送回転
体、圧送回転体の配置構成を示す。図１において、複数
枚の原稿１は原稿載置台２上に積み重ねられて載置さ
れ、搬送ベルト３とリタードロール４とにより１枚ずつ
に分離されて、ＣＣＤセンサからなる画像読取部５に導
かれる。画像読取部５には原稿台としてのプラテンガラ
ス６が設けられており、プラテンガラス６の画像読取部
５に対して反対側には圧送回転体としての押圧ローラ７
が配備されている。また押圧ローラ７の原稿搬入側には
第１の搬送回転体としての搬送ローラ８を、原稿搬出側
には第２の搬送回転体としての排出ローラ９とが配備さ
れている。

【０００８】搬送ローラ８及び排出ローラ９は押圧ロー
ラ７に対し軸方向が平行となっており、図２に示すよう
にそれぞれ所定の力で押圧ローラ７に圧接されている。
押圧ローラ７は図示しない駆動源によって回転駆動され
る。この押圧ローラ７の駆動によって搬送ローラ８及び
排出ローラ９は従動駆動される。この為、搬送ローラ、
排出ローラ、押圧ローラの間には速度差が生じることが
なくなり、搬送される原稿の移動速度を安定にすること
ができる。

【０００９】次に上記実施例の作用を説明すると、原稿
１はリタードロール４により１枚ずつに分離されて送ら
れ、押圧ローラ７と搬送ローラ８との間に挟持されて画
像読取部５に導かれる。画像読取部５は押圧ローラ７に
よりプラテンガラス６上に押圧されながら搬送される原
稿の移動中に画像の読み取りが行われる。画像の読み取
りが終わった原稿１は押圧ローラ７と排出ローラ９との
間に挟持されて排出される。

【００１０】上記実施例では圧送回転体が押圧ローラ７
である場合について説明したが、図３に示すように無端
ベルト１０で構成してもよい。無端ベルト１０は１本の
駆動ローラ１１と２本のガイドローラ１２とにより張架
されており、原稿１は無端ベルト１０を介して駆動ロー
ラ１１によりプラテンガラス６上に押圧されながら搬送
される。また搬送ローラ８及び排出ローラ９は無端ベル
ト１０に対して所定の力で圧接されている。このように
圧送回転体を無端ベルトとした場合でも前述した実施例
と同様の効果を得ることができる。

【００１１】

【発明の効果】上述のとおり、本発明によれば、第１の
搬送回転体と第２の搬送回転体とを、原稿を原稿台上に
圧接搬送する圧送回転体に圧接して従動回転させるよう
にしたので、第１及び第２の搬送回転体の回転速度を同
一とすることができ、原稿が第２の搬送回転体に入る前
後での原稿移動速度が安定し、原稿移動方向の倍率性能
を改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の自動原稿送り装置の実施例の要部の
構成を示す側面図である。

【図２】 画像読取部における押圧ローラ、搬送ロー
ラ、排出ローラの関係を示す配置図である。

【図３】 本発明の他の実施例である画像読取部におけ
る無端ベルト、搬送ローラ、排出ローラの関係を示す配
置図である。

【符号の説明】

１…原稿、６…プラテンガラス（原稿台）、７…押圧ロ
ーラ（圧送回転体）、８…搬送ローラ（第１の搬送回転
体）、９…排出ローラ（第２の搬送回転体）、１０…無
端ベルト（圧送回転体）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿台の一方の側から原稿を前記原稿台
   上へ搬送する第１の搬送回転体と、前記原稿を前記原稿
   台上で圧接搬送する圧送回転体と、該圧送回転体から搬
   送された前記原稿を搬出する第２の搬送回転体とを備え
   た自動原稿送り装置において、 前記第１の搬送回転体と第２の搬送回転体とをそれぞれ
   前記圧送回転体に圧接し、該圧送回転体を回転駆動する
   ことにより、前記第１の搬送回転体と第２の搬送回転体
   とを従動回転させるように構成したことを特徴とする自
   動原稿送り装置。