JP3823790B2 - 自動原稿送り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置等に用いられる自動原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スキャナ装置やファクシミリ装置等の画像読取装置、或いは複写機等の画像形成装置に搭載される画像読取装置などには、読取対象となる原稿を自動的に搬送する自動原稿送り装置を備えたものがある。
【0003】
自動原稿送り装置に原稿をセットする際の位置決め機構としては、原稿セット部にセットされる原稿の幅方向(以下、原稿幅方向)に沿って移動可能な原稿突き当てガイドを用いたものが知られている。また、原稿突き当てガイドを用いた原稿の位置決め方式としては、原稿のセンター位置を基準とした位置決め方式(以下、センター基準方式)と原稿の一方のサイド位置を基準とした位置決め方式(以下、サイド基準方式)とがある。
【0004】
センター基準方式では、原稿セット部に一対の原稿突き当てガイドを設け、この一対の原稿突き当てガイドを原稿幅方向で互いに接離移動させて原稿を両サイドから挟み込むように位置決めする。このセンター基準方式を採用した自動原稿送り装置の場合は、原稿給送用のロール(以下、給送ロール)が原稿幅方向の中央部に配置される。これに対して、サイド基準方式では、原稿幅方向の一方に基準となる固定ガイドを設け、この固定ガイドに原稿の一方の側端を突き当てた状態で、原稿の他方の側端に原稿突き当てガイドを突き当てて位置決めする。このサイド基準方式を採用した自動原稿送り装置の場合は、給送ロールが原稿幅方向で固定ガイドの近傍に配置される。
【0005】
このような2つの原稿位置決め方式において、センター基準方式は、例えば、原稿搬送時に斜行(スキュー)が生じにくいなどの理由や、複写機等の画像形成装置で読み取り画像と書き込み画像の位置合わせ設計が容易になるなどの理由、さらには原稿幅のサイズ検知に必要となるセンサ個数が少なくて済むなどの理由で採用されている。
【0006】
また近年においては、原稿のセット作業や装置の操作を簡易化するために、原稿幅が異なる複数枚の原稿を原稿セット部に一度にセット(混載)し、この原稿セット部から原稿幅が異なる原稿(以下、異幅原稿)を一枚ずつ連続的に搬送して画像の読み取りや複写(コピー)を行う技術が提示されている。以後、原稿幅が異なる原稿を原稿セット部にセット(混載)して搬送する形態を異幅原稿搬送と記述し、原稿幅が等しい原稿を原稿セット部にセットして搬送する形態を等幅原稿搬送と記述する。
【0007】
センター基準方式を採用した自動原稿送り装置を用いて異幅原稿搬送を行う場合は、最大幅原稿への対応として、一対の原稿突き当てガイドを最大幅原稿を搬送するときの位置に移動し、この位置で異幅原稿搬送時のサイド基準となる一方の原稿基準ガイドに各々の原稿(異幅原稿)の側端を突き当てた状態でセットする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、搬送対象となる異幅原稿のサイズによっては次のような不具合が生じる。即ち、A3サイズの原稿をSEF形式(原稿の短辺側を搬送方向に向けて配置する形式)で搬送する場合の原稿幅は297mmとなり、A4サイズの原稿をLEF方式(原稿の長辺側を搬送方向に向けて配置する形式)で搬送する場合の原稿幅も297mmとなる。これに対して、A6サイズの原稿をLEF形式で搬送する場合の原稿幅は148.5mmとなり、A5サイズの原稿をSEF形式で搬送する場合の原稿幅も148.5mmとなる。
【0009】
このうち、搬送対象となる原稿幅の許容範囲として、A3サイズの原稿をSEF形式で搬送する場合やA4サイズの原稿をLEF形式で搬送する場合の原稿幅を最大幅Wmaxとする一方、A6サイズの原稿をLEF形式で搬送する場合やA5サイズの原稿をSEF形式で搬送する場合の原稿幅を最小幅Wminとすると、それらの寸法関係はWmax/2=Wmin(図5参照)となる。これに対して、センター基準方式における給送ロールの位置は、一対の原稿突き当てガイド間のセンター位置となる原稿幅方向の中央部に設定される。
【0010】
そうした場合、例えば図5に示すように、最大幅原稿となるA3サイズ(SEF形式)の原稿51と、最小幅原稿となるA6サイズ(LEF形式)の原稿52とを、それぞれ原稿側端51A,52Aを揃えた状態で一方の原稿突き当てガイド53Aに突き当ててセットし、この状態から最小幅原稿52、最大幅原稿51の順でこれらの異幅原稿を搬送するときに、給送ロールを構成するナジャーロール54及びフィードロール55が原稿幅方向(図の左右方向)の中央部に配置されていると、ナジャーロール54が最小幅原稿52からはみ出してしまう。その結果、異幅原稿搬送時にはナジャーロール54が最小幅原稿52と最大幅原稿(A3サイズの原稿)51の両方に接触した状態となるため、ナジャーロール54を回転させたときにそれらの原稿51,52が一緒に繰り出されて搬送不良になってしまう。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、センター基準方式で原稿の位置決めを行う一対の原稿突き当てガイドを備える自動原稿送り装置において、異幅原稿を搬送する際の不具合を解消することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動原稿送り装置は、原稿セット部にセットされる原稿を給送する給送ロールと、前記原稿セット部にセットされる原稿の幅方向に沿って互いに接離移動可能に設けられた一対の原稿突き当てガイドとを備え、前記原稿の幅方向に前記給送ロールを複数配設し、当該複数の給送ロールの使用を、原稿幅が異なる原稿を前記原稿セット部にセットして搬送する異幅原稿搬送時と原稿幅が等しい原稿を前記原稿セット部にセットして搬送する等幅原稿搬送時とで切り替える構成となっている。
【0013】
上記構成の自動原稿送り装置においては、原稿の幅方向に複数の給送ロールを配設するとともに、この複数の給送ロールの使用を異幅原稿搬送時と等幅原稿搬送時とで切り替えることにより、異幅原稿搬送時と等幅原稿搬送時とでそれぞれ適切な位置の給送ロールを用いて原稿を搬送することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明が適用される自動原稿送り装置の構成例を示すもので、(A)はその全体的な概略図、(b)はその部分的な平面図である。図示した自動原稿り装置1は装置全体を覆う第1カバー2と第2カバー3を有している。第1カバー2及び第2カバー3はいずれも樹脂等によって形成されている。第1カバー2の上面部は原稿セット部2Aとして構成され、この原稿セット部2Aに原稿4が載置状態でセットされるようになっている。また、原稿セット部2Aにセット(載置)された原稿4は、原稿台5の上面部(原稿画像の読み取り位置)を通る経路で搬送されるようになっている。原稿台5は透明なガラスプレートからなるプラテンガラスによって構成されている。
【0020】
原稿セット部2Aから原稿台5に至る搬送経路上には、ナジャーロール6、フィードロール7、リタードロール8及びレジストロール9が配設されている。ナジャーロール6は、原稿セット部2Aにセットされた原稿4を呼び出すものである。フィードロール7及びリタードロール8は、ナジャーロール6によって呼び出された原稿4を一枚ずつ分離して搬送方向の下流側へと送り出すものである。これらのナジャーロール6、フィードロール7及びリタードロール8により、原稿セット部2Aにセットされた原稿4を給送する給送ロールが構成されている。レジストロール9は、フィードロール7及びリタードロール8によって送り出された原稿4を所定のタイミングで原稿台5上に送り込むものである。
【0021】
一方、原稿台5と対向する部分には幅広の搬送ベルト10が設けられている。搬送ベルト10は、原稿台5の上にセット(載置)された原稿を押さえる原稿押さえ機能と、レジストロール9によって送り込まれた原稿4を原稿台5上で搬送する原稿搬送機能を備えるもので、ドライブロール11とアイドルロール12によってループ状に張架されている。ドライブロール11とアイドルロール12の間には複数(図例では5つ)のベルト押さえロール13が配置されている。これらのベルト押さえロール13は、原稿台5との対向部分で搬送ベルト10の面を平面状に保持するためのものである。さらに、搬送ベルト10による原稿の送り先には排出ロール14が配設されている。排出ロール14は図示しない排出トレイに原稿を排出するものである。
【0022】
また、原稿セット部2Aには、一対の原稿突き当てガイド15A,15Bが設けられている。一対の原稿突き当てガイド15A,15Bは、原稿セット部2Aにセットされる原稿の幅方向(図1(B)の上下方向)で互いに対向する状態に配置されている。各々の原稿突き当てガイド15A,15Bは、原稿セット部2Aを構成する第1カバー2の上部から垂直に起立した状態で設けられている。
【0023】
また、一対の原稿突き当てガイド15A,15Bは、原稿セット部2Aにセットされる原稿の幅方向(以下、原稿幅方向)に沿って互いに接離移動可能に設けられている。原稿セット部2aにおける原稿幅方向は、原稿の搬送方向に対してほぼ直交する方向となる。
【0024】
さらに詳述すると、一方の原稿突き当てガイド15Aは、L字形の連結部材16Aを介してラック部材17Aに連結され、これと同様に、他方の原稿突き当てガイド15BもL字形の連結部材16Bを介してラック部材17Bに設定されている。ラック部材17Aは、当該ラック部材17Aに形成された一対のガイド孔(長孔)18Aと、各々のガイド孔18Aに係合するガイドピン19Aにより原稿幅方向に移動自在に案内支持されている。同様に、ラック部材17Bは、当該ラック部材17Bに形成された一対のガイド孔(長孔)18Bと、各々のガイド孔18Bに係合するガイドピン19Bにより原稿幅方向に移動自在に案内支持されている。また、ラック部材17A,17Bの間にはピニオン20が設けられている。このピニオン20はラック部材17A,17Bの各ギア部に噛み合っている。
【0025】
かかるメカ構成において、例えば一方の原稿突き当てガイド15Aを原稿幅方向の一方側に移動させると、これと一体にラック部材17Aが移動する。ラック部材17Aが移動すると、これに連動してピニオン20が回転するため、ラック部材17Bはラック部材17Aと反対方向に移動する。これにより、原稿幅方向で一対の原稿突き当てガイド15A,15Bを互いに接近する方向(図の破線矢印で示す方向)又は離間する方向(図の実線矢印で示す方向)に移動させることが可能となる。
【0026】
図2は本発明に係る自動原稿送り装置の第1実施形態を説明する概略平面図である。本第1実施形態においては、先ず、原稿幅の異なる原稿を搬送する異幅原稿搬送時の一対の原稿突き当てガイド15A,15Bの位置を以下のように設定している。
【0027】
即ち、A3サイズの原稿21をSEF形式で搬送する場合の原稿幅を最大幅Wmaxとし、この最大幅原稿21を搬送するときの一対の原稿突き当てガイド15A,15Bの位置を、異幅原稿搬送時のガイド位置に設定している。この場合、SEF形式で搬送されるA3サイズの原稿21を両側から挟み込むように一対の原稿突き当てガイド15A,15Bを突き当てた状態での位置(以下、第1の位置)が、異幅原稿搬送時のガイド位置となる。
【0028】
また、本第1実施形態においては、一対の原稿突き当てガイド15A,15Bを第1の位置に配置した状態で、異幅原稿搬送時の基準となる一方の原稿突き当てガイド15Aに最小幅原稿(図例ではLEF形式で搬送されるA6サイズの原稿)22の側端22Aを突き当てたときに、この最小幅原稿22の原稿幅Wmin内に収まる位置にナジャーロール6及びフィードロール7を1個ずつ配置した構成となっている。
【0029】
さらに詳述すると、ナジャーロール6及びフィードロール7の各ロール長(原稿搬送方向Yと直交する方向のロール長さ)は、例えば最小幅原稿となるA6サイズの原稿幅Wminの1/3以下に設定されている。また、異幅原稿搬送時のサイド基準となる一方の原稿突き当てガイド15Aに突き当てた状態の最小幅原稿22の原稿幅Wmin内においては、原稿幅方向(図2の左右方向)における最小原稿幅Wminの中心位置(図中一点鎖線で示す)よりも原稿突き当てガイド15B側で、かつ原稿突き当てガイド15Aに突き当てられた原稿側端22Aと反対側の原稿側端22Bの近傍に位置する状態で給送ロール(6,7)が配置されている。
【0030】
このような構成を採用することにより、異幅原稿搬送時において、予め設定された第1の位置に一対の原稿突き当てガイド15A,15Bを移動させるとともに、最大幅原稿21とその上に重ねられた最小幅原稿22の各側端21A,22Aを揃えて、サイド基準となる一方の原稿突き当てガイド15Aに突き当て状態でセットした場合、ナジャーロール6が最小幅原稿22上に配置されるようになる。また、最小幅原稿22としたA6サイズの原稿よりも原稿幅の大きい原稿(例えば、SEF形式で搬送されるB5サイズの原稿)を、A6サイズの原稿に代えてセットした場合でも、この原稿上にナジャーロール6が配置されるようになる。
【0031】
したがって、実際に原稿幅が異なる最大幅原稿21と最小幅原稿22を搬送する場合(異幅原稿搬送時)は、ナジャーロール6及びフィードロール7の回転によって最小幅原稿22を先に搬送し、これに続いて最大幅原稿21を搬送することができる。また、原稿幅が等しい原稿を搬送する場合(等幅原稿搬送時)は、一対の原稿突き当てガイド15A,15Bを用いて原稿セット部2Aにセンター基準方式で原稿をセットし、この原稿をナジャーロール6及びフィードロール7の回転によって順に搬送することができる。これにより、センター基準方式での原稿位置決めと異幅原稿搬送の両方に適切に対応することが可能となる。
【0032】
なお、上記第1実施形態においては、異幅原稿搬送時の一対の原稿突き当てガイド15A,15Bの位置を、最大幅原稿を搬送するときの位置(第1の位置)に設定するとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、一対の原稿突き当てガイド15A,15Bの移動可能範囲は、最大幅原稿21を搬送するときのガイド位置(図2に示す原稿突き当てガイド15A,15Bの位置)よりも若干外側に余裕をもって設定される。そのため、一対の原稿突き当てガイド15A,15Bを最も外側(幅広となる側)に移動させたときの位置を、異幅原稿搬送時のガイド位置(第2の位置)として設定した場合でも上記同様の効果を得ることができる。
【0033】
また、上記第1実施形態においては、A3サイズの原稿を最大幅原稿とし、A6サイズの原稿を最小幅原稿としたが、これ以外にも、A4サイズの原稿をLEF形式で搬送する場合は当該A4サイズの原稿も最大幅原稿に相当するものとなり、A5サイズの原稿をSEF形式で搬送する場合は当該A5サイズの原稿も最小幅原稿に相当するものとなる。
【0034】
図3は本発明に係る自動原稿送り装置の第2実施形態を説明する概略平面図である。なお、本第2実施形態においては、上記第1実施形態で挙げた構成要素と同様の部分に同じ符号を付して説明する。図3において、給送ロールを構成するナジャーロール6及びフィードロール7は原稿幅方向(図の左右方向)にそれぞれ1個ずつ設けられている。また、ナジャーロール6及びフィードロール7は原稿幅方向に移動可能に支持されている。原稿幅方向への移動は、ナジャーロール6、フィードロール7及びリタードロール8(図1参照)で同様に行われる。
【0035】
具体的なロール移動手段としては、種々の構成が考えられる。例えば、各々のロール回転軸(シャフト)を軸受け等を用いて原稿幅方向に移動自在に支持するとともに、各々のロール回転軸の端部にラックを取り付け、このラックに対してモータ等により回転駆動されるピニオンを噛み合わせた構成が考えられる。
【0036】
また、これ以外のロール移動手段として、例えば各々のロール回転軸をブラケットで支持するとともに、これらのブラケットを原稿幅方向に移動自在に支持された共通の移動部材に取り付け、この移動部材をボールネジ機構とモータを用いて移動させる構成が考えられる。さらに、ロール移動のための駆動手段としては、モータ以外にも、例えば電磁式のプランジャ等が考えられる。
【0037】
また、本第2実施形態においては、上述のように原稿幅方向に移動可能に設けられた給送ロール(6,7)の移動位置を、異幅原稿搬送時と等幅原稿搬送時とで切り替える構成となっている。この移動位置の切り替えは、上記移動手段の駆動源となるモータ、プランジャ等に対してCPU(中央演算処理装置)等の制御部からドライバ回路等を介して駆動信号を出力することにより行われる。
【0038】
また、具体的な移動位置の切り替え条件としては、等幅原稿搬送時における給送ロール(6,7)の位置を原稿幅方向の中央部(図中二点鎖線で示すロール位置)に設定するとともに、異幅原稿搬送時における給送ロール(6,7)の位置を、原稿幅方向の中央部よりも異幅原稿搬送時のサイド基準となる一方の原稿突き当てガイド15Aよりに設定する。異幅原稿搬送時における給送ロール(6,7)の位置は、上記第1実施形態における給送ロール(6,7)の位置と同様の条件で設定される。
【0039】
このように給送ロール(6,7)を原稿幅方向に移動可能とし、この給送ロール(6,7)の移動位置を等幅原稿搬送時と異幅原稿搬送時で切り替えることにより、等幅原稿搬送時には原稿幅方向の中央部(一対の原稿突き当てガイド15A,15B間のセンター位置)で原稿に給送ロール(6,7)を接触させた状態で当該給送ロール(6,7)の回転により原稿を搬送することができ、異幅原稿搬送時には上記第1実施形態と同様に給送ロール(6,7)の回転によって最小幅原稿22と最大幅原稿21を順に搬送することができる。これにより、センター基準方式での原稿位置決めと異幅原稿搬送の両方に適切に対応することが可能となる。
【0040】
図4は本発明に係る自動原稿送り装置の第3実施形態を説明するもので、(A)はその概略平面図、(B)はその概略側面図である。なお、本第3実施形態においても、上記第1実施形態で挙げた構成要素と同様の部分に同じ符号を付して説明する。図4(A),(B)においては、原稿幅方向(図の左右方向)に2つのナジャーロール6A,6Bと2つのフィードロール7A,7Bが配設されている。また、2つのフィードロール7A,7Bには、それぞれに対応するリタードロール8A,8Bが対向状態で配設されている。
【0041】
ナジャーロール6Aは、例えばプランジャ等の駆動源を用いて上下動可能に支持されている。この駆動源によるナジャーロール6Aの移動方向は、原稿セット部2Aにセットされた原稿面に対して接離する方向となる。これにより、ナジャーロール6Aを下方に移動した際には当該ナジャーロール6Aの外周面が原稿面に圧接状態に保持され、ナジャーロール6Aを上方に移動した際には当該ナジャーロール6Aの外周面が原稿面から離間した状態に保持される構成となっている。
【0042】
また、ナジャーロール6Bは、上記同様にプランジャ等の駆動源を用いてナジャーロール6Aとは独立(個別)に上下動可能に支持されている。このナジャーロール6Bの上下動と原稿面との位置関係は、上記ナジャーロール6Aの場合と同様である。
【0043】
一方、フィードロール7Aに対応するリタードロール8Aは、例えばプランジャ等の駆動源を用いて上下動可能に支持されている。この駆動源によるリタードロール8Aの移動方向は、フィードロール7Aに対して接離する方向となる。これにより、リタードロール8Aを上方に移動した際には当該リタードロール8Aの外周面がフィードロール7Aの外周面に圧接状態に保持され、リタードロール8Aを下方に移動した際には当該リタードロール8Aの外周面がフィードロール7Aの外周面から離間した状態に保持される構成となっている。
【0044】
また、フィードロール7Bに対応するリタードロール8Bは、上記同様にプランジャ等の駆動源を用いてリタードロール8Aとは独立(個別)に上下動可能に支持されている。このリタードロール8Bの上下動とフィードロール7Bとの位置関係は、上記リタードロール8Aの場合と同様である。
【0045】
これらのロールのうち、ナジャーロール6A、フィードロール7A及びリタードロール8Aは本発明における第1の給送ロールを構成するもので、ナジャーロール6B、フィードロール7B及びリタードロール8Bは本発明における第2の給送ロールを構成するものである。
【0046】
第1の給送ロール(6A,7A,8A)と第2の給送ロール(6B,7B,8B)は、原稿幅方向(図4(A)の左右方向)の中央部(一対の原稿突き当てガイド15A,15B間のセンター位置)から左右均等な位置に配置されている。また、原稿幅方向における第1の給送ロール(6A,7A,8A)の位置は、上記第1実施形態における給送ロール(6,7)の位置と同様の条件で設定されている。
【0047】
また、本第3実施形態においては、第1の給送ロール(6A,7A,8A)及び第2の給送ロール(6B,7B,8B)の使用を、異幅原稿搬送時と等幅原稿搬送時とで切り替える構成となっている。具体的なロール使用切り替え手段は、2つのナジャーロール6A,6Bを独立に上下動させる各駆動手段と、2つのリタードロール8A,8Bを独立に上下動させる各駆動手段に対して、それぞれCPU(中央演算処理装置)等の制御部からドライバ回路等を介して駆動信号を出力することにより行われる。
【0048】
また、具体的な切り替え条件として、異幅原稿搬送時にはナジャーロール6Aとリタードロール8Bが下方に移動する一方、ナジャーロール6Bとリタードロール8Aが上方に移動するように、各々の駆動手段に駆動信号を出力する。これにより、ナジャーロール6Aのみが原稿面に圧接した状態になるとともに、フィードロール7Aとリタードロール8Aの間(圧接部分)に原稿が送り込まれた際に、そのロール間で原稿がニップ(挟持)された状態となる。したがって、異幅原稿搬送時にはナジャーロール6A及びフィードロール7Aの回転によって最小幅原稿22と最大幅原稿21を順に搬送することができる。
【0049】
これに対して、等幅原稿搬送時には、ナジャーロール6A,6Bが共に下方に移動し、リタードロール8A,8Bが共に上方に移動するように、各々の駆動手段に駆動信号を出力する。これにより、ナジャーロール6A,6Bが原稿面に圧接した状態になるとともに、フィードロール7Aとリタードロール8Aの間(圧接部分)及びフィードロール7Bとリタードロール8Bの間(圧接部分)に原稿が送り込まれた際に、それぞれのロール間で原稿がニップされた状態となる。したがって、等幅原稿搬送時にはナジャーロール6A,6B及びフィードロール7A,7Bの回転によって原稿を搬送することができる。その結果、センター基準方式での原稿位置決めと異幅原稿搬送の両方に適切に対応することが可能となる。
【0050】
なお、上記第3実施形態において、原稿幅方向の中央部から左右均等な位置に第1の給送ロール(6A,7A,8A)と第2の給送ロール(6B,7B,8B)を配置した構成を示したが、本発明はこれに限らず、例えば原稿幅方向の中央部に第1の給送ロール(6A,7A,8A)を配置し、原稿幅方向の中央部よりも異幅原稿搬送時のサイド基準となる一方の原稿突き当てガイド15A寄りに第2の給送ロール(6B,7B,8B)を配置した構成としてもよい。かかる構成を採用した場合、異幅原稿搬送時は第2の給送ロール(6B,7B,8B)を使用し、等幅原稿搬送時は第1の給送ロール(6A,7A,8A)を使用することとなる。
【0051】
また、上記第3実施形態において、原稿幅方向における給送ロールの個数を2つとしたが、このロール個数については3つ以上であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の自動原稿送り装置によれば、原稿の幅方向に複数の給送ロールを配設するとともに、この複数の給送ロールの使用を異幅原稿搬送時と等幅原稿搬送時とで切り替えることにより、異幅原稿搬送時と等幅原稿搬送時とでそれぞれ適切な位置の給送ロールを用いて原稿を搬送することができる。これにより、センター基準方式での原稿位置決めと異幅原稿搬送の両方に適切に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される自動原稿送り装置の構成例を示す図である。
【図2】 本発明に係る自動原稿送り装置の第1実施形態を説明する概略平面図である。
【図3】 本発明に係る自動原稿送り装置の第2実施形態を説明する概略平面図である。
【図4】 本発明に係る自動原稿送り装置の第2実施形態を説明する図である。
【図5】 従来の自動原稿送り装置における不具合を説明する図である。
【符号の説明】
1…自動原稿送り装置、2A…原稿セット部、4…原稿、6,6A,6B…ナジャーロール、7,7A,7B…フィードロール、8,8A,8B…リタードロール、15A,15B…原稿突き当てガイド、21…最大幅原稿、22…最小幅原稿

Claims (3)

  1. 原稿セット部にセットされる原稿を給送する給送ロールと、
    前記原稿セット部にセットされる原稿の幅方向に沿って互いに接離移動可能に設けられた一対の原稿突き当てガイドとを備え、
    前記原稿の幅方向に前記給送ロールを複数配設し、当該複数の給送ロールの使用を、原稿幅が異なる原稿を前記原稿セット部にセットして搬送する異幅原稿搬送時と原稿幅が等しい原稿を前記原稿セット部にセットして搬送する等幅原稿搬送時とで切り替える
    ことを特徴とする自動原稿送り装置。
  2. 前記複数の給送ロールは、前記原稿の幅方向の中央部から左右均等な位置に配置された第1の給送ロールと第2の給送ロールとを有し、
    前記異幅原稿搬送時は当該異幅原稿搬送時のサイド基準となる一方の原稿突き当てガイド寄りに配置された給送ロールを使用し、前記等幅原稿搬送時は前記第1,第2の給送ロールの両方を使用する
    ことを特徴とする請求項記載の自動原稿送り装置。
  3. 前記複数の給送ロールは、前記原稿の幅方向の中央部に配置された第1の給送ロールと、前記原稿の幅方向の中央部よりも前記異幅原稿搬送時のサイド基準となる一方の原稿突き当てガイド寄りに配置された第2の給送ロールとを有し、
    前記異幅原稿搬送時は前記第2の給送ロールを使用し、前記等幅原稿搬送時は前記第1の給送ロールを使用する
    ことを特徴とする請求項記載の自動原稿送り装置。
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