JPH06227630A - モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置 - Google Patents

モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置

Info

Publication number
JPH06227630A
JPH06227630A JP3449993A JP3449993A JPH06227630A JP H06227630 A JPH06227630 A JP H06227630A JP 3449993 A JP3449993 A JP 3449993A JP 3449993 A JP3449993 A JP 3449993A JP H06227630 A JPH06227630 A JP H06227630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
motor
built
gear
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3449993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2616872B2 (ja
Inventor
Hiroshi Uchida
洋志 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ito Denki Co Ltd
Original Assignee
Ito Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ito Denki Co Ltd filed Critical Ito Denki Co Ltd
Priority to JP5034499A priority Critical patent/JP2616872B2/ja
Publication of JPH06227630A publication Critical patent/JPH06227630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616872B2 publication Critical patent/JP2616872B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力伝達手段の配置が単純であって組み立て
やメンテナンスが容易であり、且つ外形が小さいローラ
コンベア装置を提供する。またローラコンベア装置に適
応するモータ内蔵ローラを提供する。 【構成】 モータ内蔵ローラ3は、ローラ本体9内にモ
ータ15と、遊星歯車列の減速機18が内蔵されてお
り、遊星歯車列の腕に連結された駆動軸43が固定軸2
0の貫通孔31を通って、ローラ本体9の外部に突出し
ている。ローラコンベア装置は、モータ内蔵ローラ3の
駆動軸43の回転力で従動ローラを回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレームに複数のローラ
が並設され、ローラ上の物品を搬送するローラコンベア
装置、および主としてローラコンベア装置のローラとし
て使用されるモータ内蔵ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ローラコンベア装置は、底の平らな物品
を搬送する効率に優れ、各種の工場や倉庫あるいは配送
所に広く利用されている。ローラコンベア装置は、フレ
ームに多数のローラが並べて設けられたものであり、こ
のローラの内いくつかが動力によって回転可能な駆動ロ
ーラであり、残りは空転ローラが配されている。そして
駆動ローラを回転することにより、ローラ上の物品に移
動力を与え、この移動力によって物品を搬送する。
【0003】ところでローラコンベア装置では、動力に
よって回転する駆動ローラは、ただ一本の場合もある
が、物品の搬送をより円滑に行うためには駆動ローラを
連続して数本配置したり、一本おきのように比較的短い
間隔をおいて配置することが好ましい。
【0004】このような複数のローラを動力で駆動する
構成の代表的なものとして、例えば実開平3−5391
3号公報に開示されたローラコンベア装置がある。実開
平3−53913号公報に開示された従来技術のローラ
コンベア装置では、すべてのローラはフレームに回転可
能に支承されており、また幾つかのローラの軸にはスプ
ロケットが取り付けられ、スプロケットを回転するとロ
ーラも回転するように構成されている。そしてローラコ
ンベア装置のフレームにモータ及び減速機が固定され、
この減速機の出力軸に取り付けられたスプロケットと、
前記したローラのスプロケットとの間にチェーンが懸架
されている。そして従来技術のローラコンベア装置で
は、フレームに固定されたモータ等からチェーンによっ
て各ローラに動力が伝達され、複数のローラが回転され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のローラコン
ベア装置では、複数のローラを動力によって駆動するこ
とができ、物品の搬送は円滑である。しかしながら、従
来技術のローラコンベア装置はフレームに固定したモー
タから動力を得るものであったからチェーン等の動力伝
達手段の配置が複雑であり、組み立てやメンテナンスが
困難であったり、装置自体の外形が大きなものとなって
しまう問題があった。
【0006】即ちローラコンベア装置では、ローラはそ
の上面が同一の高さになるようにフレームに配置される
から、ローラに取り付けられたスプロケットはいずれも
地面から概ね一定の高さに並ぶ。これに対してモータと
減速機を例えばローラの下に配置した構成を採用すれ
ば、減速機のスプロケットは、ローラのスプロケットと
高さ方向に離れてしまう。そのため従来技術のローラコ
ンベア装置では、チェーンを高さ方向に離れた位置のス
プロケットに懸架しなければならず、チェーンの懸架経
路は複雑なものにならざるを得ない。
【0007】一方モータ等をローラと同一の高さの位置
に取り付けると、チェーンの懸架経路は単純化され、組
み立てやメンテナンスの問題は解消される。しかし、こ
の構成ではモータ等はフレームの側面から外側に向かっ
て大きく張り出して取り付けることとなるため、ローラ
コンベア装置の設置に広い場所を要するという重大な欠
点がある。
【0008】本発明は従来技術のこれらの問題点に着目
し、動力伝達手段の配置が単純であって組み立てやメン
テナンスが容易であり、且つ外形が小さいローラコンベ
ア装置を提供することを目的とする。また合わせて、上
記したローラコンベア装置に適応するモータ内蔵ローラ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を達
成するための本発明は、フレームに複数のローラが並設
され、ローラ上の物品を搬送するローラコンベア装置に
おいて、少なくとも一本のモータ内蔵ローラと少なくと
も一本の従動ローラと動力伝達手段を有し、モータ内蔵
ローラはローラ本体内にモータと該モータの回転力をロ
ーラ本体に減速して伝達する減速機が内蔵されて自転可
能であると共にモータの回転力によって回転する駆動軸
が突出され、従動ローラはフレームに回転可能に支承さ
れ、従動ローラは動力伝達手段によってモータ内蔵ロー
ラの駆動軸と結合されており、従動ローラはモータ内蔵
ローラから動力伝達を受けて回転可能であることを特徴
とするローラコンベア装置にある。
【0010】またこのローラコンベア装置に適応するモ
ータ内蔵ローラの発明は、ローラ本体内にモータと、該
モータの回転力をローラ本体に減速して伝達する減速機
が内蔵されて自転可能であるモータ内蔵ローラにおい
て、ローラ本体からモータの回転力によって回転する駆
動軸が突出されていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明のモータ内蔵ローラは、ローラ本体内に
モータと、該モータの回転力をローラ本体に減速して伝
達する減速機が内蔵されているから、ローラ本体は物品
を搬送するのに適する程度の低速で自転する。そのため
本発明のモータ内蔵ローラはそれ自体が駆動ローラとし
て機能する。また加えて本発明のモータ内蔵ローラはロ
ーラ本体からモータの回転力によって回転する駆動軸が
突出されているので、他のローラを駆動する駆動源とし
ての機能も有する。
【0012】そして本発明のローラコンベア装置は、モ
ータの回転力によって回転する駆動軸が突出されたモー
タ内蔵ローラを有し、このモータ内蔵ローラから従動ロ
ーラに回転力が伝達される。ここで、モータ内蔵ローラ
はその上面が他のローラと同一の高さになるようにフレ
ームに固定されるので、駆動軸の高さは他の従動軸の高
さとほぼ等しい。従ってモータ内蔵ローラの駆動軸から
従動ローラに動力を伝達する動力伝達手段は、高さ方向
の偏差が小さく極めて単純なものとなる。
【0013】またモータはローラ内に内蔵されているの
で、モータがフレームの外側に突出することもない。
【0014】
【実施例】以下さらに本発明の具体的実施例について説
明する。図1は、本発明の具体的実施例におけるローラ
コンベア装置の正面図である。図2は、本発明の具体的
実施例におけるローラコンベア装置の要部斜視図であ
る。図3は、本発明の具体的実施例におけるモータ内蔵
ローラの断面図である。図4は図1のローラコンベア装
置の機構図である。図5は、図2のA−A断面図であ
る。図6は図5のB−B断面図である。図7は、図2の
C−C断面図である。
【0015】図1、図2において、1は本発明の具体的
実施例のローラコンベア装置を示す。本実施例のローラ
コンベア装置1は従来技術と同様にフレーム2に多数の
ローラが並べて配されたものである。そして、本実施例
のローラコンベア装置1では、ローラは大きく分けてモ
ータ内蔵ローラ3、従動ローラ5、空転ローラ6の3種
類のローラがある。またモータ内蔵ローラ3、従動ロー
ラ5の間に動力伝達手段8が設けられている。
【0016】各ローラの構造を順次説明するとモータ内
蔵ローラ3は、筒状のローラ本体9の内部にモータ15
と減速機18が内蔵され、駆動軸43がローラ本体9か
ら突出したものである。まずローラ本体9から説明する
と、ローラ本体9は僅かに中太に成形された筒に口金1
0,11が取り付けられたものである。そしてローラ本
体9は3個の軸受12,13,14によって、固定軸1
9,20に回転可能に挿入されている。加えてローラ本
体9の内部の中央部分は、軸受25によって後述する固
定枠29に支えられている。そして、ローラ本体9には
後記する内歯車30が挿入され両者はピン39によって
一体的に結合されている。そのためローラ本体9は、内
歯車30と一体的に回転する。
【0017】モータ15は、公知のモータ内蔵ローラと
同様に固定子16と回転子17により構成される。ここ
で固定子16は鉄心に収められたコイルであり、ローラ
本体9から突出された固定軸19に一体的に取り付けら
れた固定枠29の内側に内挿されている。回転子17は
かご形回転子であり、回転軸23に一体的に固定されて
いる。そして回転軸23は、軸受21,22によって固
定枠29の中心に回転可能に支承されている。また回転
軸23の先端は細く加工されており、細加工部とその他
との境界部分には歯車24が刻まれている。
【0018】減速機18は、回転軸23に設けられた歯
車24、遊星歯車26,27,28、内歯車30、腕歯
車32,33、および固定腕35によって2段の遊星歯
車列と終段歯車列からなる一連の減速機構が構成された
ものである。減速機18の減速機構の内最初の遊星歯車
列は、回転軸23に設けられた歯車24と腕歯車32,
および内歯車30によって構成される。
【0019】本実施例で採用する内歯車30は、ローラ
本体の内径に等しい外形を有し、片側に接続部材38が
一体的に設けられた筒状部材の内側に、歯形が長手方向
に長く形成されたものである。そして、開口側の端部の
内面にはスリーブ状歯車36が装着されている。スリー
ブ状歯車36は肉厚の薄い筒状の素材の内面と外面に歯
車が刻まれたものであり、内歯車30の内径とモジュー
ルを部分的に変更するものである。また腕歯車32は、
腕部と歯車部が一体化されたものである。
【0020】最初の遊星歯車列の組み合わせは、4個の
遊星歯車26が等間隔をおいて腕歯車32の腕部によっ
て自転および公転可能に支持され、遊星歯車26が回転
軸23の歯車24と、最も外側に配された内歯車30に
装着されたスリーブ状歯車36の双方に嵌合して成るも
のである。
【0021】減速機18の2段目の遊星歯車列は、腕歯
車32の歯車部、遊星歯車27、腕歯車33、および内
歯車30によって構成されている。腕歯車33は、遊星
歯車27を支持する腕部と次段の歯車として作用する歯
車部が一体化されたものである点で前記した腕歯車32
と同様であるが、腕歯車33は、中心部に貫通孔が設け
られ、その孔には一部に六角加工がなされている。2段
目の遊星歯車列の組合わせは前記した1段目の遊星歯車
列と同様の構成であり、4個の遊星歯車27が腕歯車3
3の腕部に自転および公転可能に支持され、腕歯車32
の歯車部と内歯車30とに嵌合したものである。
【0022】減速機18の終段歯車列は腕歯車33の歯
車部、遊星歯車28、固定腕35、および内歯車30に
よって構成されている。ここで固定腕35は、遊星歯車
28を支持する腕部と固定軸20が一体化されたもので
ある。本固定腕35で特異な構成として、固定軸20の
中心に貫通孔31が設けられている。
【0023】遊星歯車28はいずれも固定腕35によっ
て自転可能に支持されている。固定腕35の一部は固定
軸20としてローラ本体9から外部に突出されている。
そして後記するように固定軸20はローラコンベア装置
のフレーム2と一体的に結合されるため、遊星歯車28
は公転はできない。また遊星歯車28は前記した遊星歯
車27と同様に内歯車30と嵌合している。
【0024】駆動軸43は一方の先端に六角加工部46
が設けられ、他方の先端に歯車45が取り付けられた軸
である。そして、駆動軸43は六角加工46がされた一
端が、固定軸20の貫通孔31を貫通して腕歯車33の
六角加工がされた孔内に挿入されており、歯車45が取
り付けられた駆動軸43の他端は固定軸20から突出し
ている。ここで、駆動軸43と腕歯車33との結合関係
を説明すると、両者は六角加工部46を介して嵌合し、
一体的に回転できるように固定されている。また一方駆
動軸43と固定軸20とはスリーブ47を介して接して
おり、駆動軸43は固定軸20の貫通孔31内を回転す
ることができる。
【0025】次に本実施例のモータ内蔵ローラ3の作用
について説明する。モータ内蔵ローラ3を駆動する場合
は、固定軸19の孔48内を通る図示しない導線を介し
てモータ15の固定子16に給電し、回転子17を回転
させる。そして、この回転力は回転軸23の歯車24か
ら減速機18に入力され、大幅に減速された回転数で内
歯車30が回転する。従って、内歯車30と一体化され
たローラ本体9が低速で回転される。
【0026】また、2段目の遊星歯車列の腕歯車33
と、駆動軸43が六角加工部46によって一体的回転す
るように固定されているので、駆動軸43は、腕歯車3
3の回転数と同一の回転数、即ちローラ本体9よりも高
速で回転する。従って本実施例のモータ内蔵ローラ3に
よると、モータ15が回転すると、ローラ本体9が自転
するだけでなく、ローラ本体9から突出した駆動軸43
によって回転力を取り出すことができる。
【0027】次に、従動ローラ5の構成を図7に基づい
て説明する。従動ローラ5は、モータ内蔵ローラ3より
も幾分細いローラ本体50が、固定軸51に軸受52,
53を介して取り付けられたものであり、ローラ本体5
0は固定軸51に対して回転可能である。また固定軸5
1には貫通孔62が設けられており、内部に従動軸54
が挿入されている。
【0028】そして本実施例の従動ローラ5では、ロー
ラ本体50の中に歯車列が設けられている。従動ローラ
5の歯車列は、導入歯車55、4つの中間歯車56、お
よび固定腕57により構成されている。導入歯車55
は、固定軸51の貫通孔62に挿入された従動軸54の
先端に固定されており、従動軸54と共に回転する。4
つの中間歯車56は、固定腕57に回転可能に支持さ
れ、導入歯車55と内歯車58とに嵌合している。また
固定腕57は図示しないキーによって固定軸51に一体
的に固定されている。そして内歯車58はローラ本体5
0に一体的に結合されている。従って、従動軸54を回
転することにより、回転力が中間歯車56を経て内歯車
58に伝わり、減速された回転数でローラ本体50が回
転する。
【0029】空転ローラ6は歯車列を有さず、単にロー
ラ本体が軸受を介して固定軸に取り付けられたものであ
る。
【0030】動力伝達手段は、本実施例では、2つのギ
アボックス60,61の中に笠歯車等が配置され、ギア
ボックス60,61の間に伝動軸63が貫通されて動力
を伝達するものである。
【0031】つぎに本実施例のローラコンベア装置1の
組み立て構造について説明する。本実施例のローラコン
ベア装置1は、図1のようにコの字形鋼材で長方形の枠
状に構成されたフレーム2に1本のモータ内蔵ローラ3
と、1本の従動ローラ5と5本の空転ローラ6が順次配
置されたものである。そして、各ローラはいずれもフレ
ーム2に固定軸が一体的に結合されている。ここで、各
ローラの内モータ内蔵ローラ3は、他のローラに比べて
太いので、各ローラの最高点の高さを一致させるために
モータ内蔵ローラ3の駆動軸43は、他のローラの固定
軸よりも少し低い位置に取り付けられている。
【0032】尚、従動ローラ5と5本の空転ローラ6
は、いずれもローラ本体が軸受けを介して固定軸に取り
付けられているので、これらのローラ5,6はいずれも
フレーム2に対して回転可能である。
【0033】また、モータ内蔵ローラ3の駆動軸43
と、従動ローラ5の従動軸54は、図5,図7に示すよ
うにフレーム2の壁面を貫通し、外側に向かって突出し
ている。そして、駆動軸43および従動軸54の先端部
は、フレーム2の外面に設けられたギアボックス60,
61の中に配置されている。モータ内蔵ローラ3の側面
に設けられたギアボックス60では、駆動軸43が貫通
する壁面71に笠歯車72と平歯車73が一体に形成さ
れた中間歯車74が空転可能に支持されている。また、
ギアボックス60の側面76には、貫通孔が設けられ、
この貫通孔に伝動軸63が挿入されて回転可能に支持さ
れている。
【0034】また伝動軸63の先端には前記した笠歯車
72と一体のマイタ歯車を形成する笠歯車77が固定さ
れている。そして、モータ内蔵ローラ3の駆動軸43に
取り付けられた歯車45はギアボックス60に空転可能
に支持された中間歯車74の平歯車73と嵌合し、更に
中間歯車74の笠歯車72は、伝動軸63の先端に取り
付けられた笠歯車77と嵌合している。
【0035】一方ギアボックス61内には、ギアボック
ス60から延びた前記伝動軸63が貫通しており、伝動
軸63はギアボックス61の両側面によって回転可能に
支持されている。そして、ギアボックス61内では、伝
動軸63に笠歯車75が取り付けられており、該笠歯車
75は従動ローラ5から突出された従動軸54の先端に
取り付けられた笠歯車59と嵌合している。
【0036】次に、本実施例のローラコンベア装置1の
作用について説明する。本実施例のローラコンベア装置
1を動作せさる時は、モータ内蔵ローラ3のモータ15
に給電し、モータ内蔵ローラ3内のモータ15を回転さ
せる。すると、モータ内蔵ローラ3は、モータ内蔵ロー
ラ3の作用のところで説明した通り、ローラ本体9が自
転するとともに、駆動軸43が回転する。そして、この
回転力は歯車45からギアボックス60内の中間歯車7
4に伝達され、更に中間歯車74から笠歯車77を介し
て伝動軸63に回転力が伝えられる。そして、ギアボッ
クス61内で、伝動軸63の回転力は笠歯車75および
従動軸54の笠歯車59を介して従動軸54に伝達され
る。従動軸54が回転すると、従動軸54に取り付けら
れた導入歯車55から中間歯車56を経て内歯車58に
伝えられ、内歯車58と一体化されたローラ本体50が
回転する。従って、本実施例のローラコンベア装置1で
は、モータ内蔵ローラ3内のモータ15の回転に伴い、
モータ内蔵ローラ3だけでなく、従動ローラ5も回転す
る。
【0037】そのため、ローラコンベア装置1上の物品
は、モータ内蔵ローラ3と従動ローラ5の両者によって
移動力が付与される。そして、順次空転ローラ上の物品
を押し進めて、物品を所定の位置まで搬送する。
【0038】以上の実施例では、モータ内蔵ローラ3の
駆動軸43は、減速機18の2段目の遊星歯車列に属す
る腕歯車33に結合された構成を開示した。本実施例の
構成によると、駆動軸43の回転速度は、モータ内蔵ロ
ーラ3のローラ本体9の回転数よりも数段早い回転数と
なる。そのため、本実施例の構成によると、細い駆動軸
43で大きな馬力の回転力を外部に取り出すことができ
る効果がある。このように駆動軸43の回転数をモータ
内蔵ローラ3のローラ本体9の回転数より早くなるよう
に構成することは、駆動軸43を細くすることができる
ため推奨される構成である。
【0039】駆動軸43の回転数をモータ内蔵ローラ3
のローラ本体9の回転数より早くさせる構成には、本実
施例のような構成の他に減速機18の1段目の遊星歯車
列に属する腕歯車32に駆動軸43を結合する構成や、
モータ15の回転軸23に駆動軸43を直接結合する構
成も有効である。しかし、これらの構成によると、駆動
軸43が貫通する腕歯車を支持し、これを空転させるた
めのスリーブが新たに必要となり、モータ内蔵ローラ3
の直径がかえって太くなってしまったり、スリーブの摩
擦によって、機械効率を落としてしまうこともあるので
注意が必要である。
【0040】本実施例ではモータ内蔵ローラ3の駆動軸
43は、一端に六角加工部46を有し、この六角加工部
46を腕歯車33の孔の六角部分に挿入した構成を例示
した。この構成によると、駆動軸43をローラ本体9か
ら抜き差しすることが可能である。そのため、本実施例
のモータ内蔵ローラ3によると、必要に応じて駆動軸4
3を固定軸20の貫通孔20から抜き出し、通常のモー
タ内蔵ローラとしても使用することができるため、本発
明のモータ内蔵ローラの互換性を高める効果がある。
【0041】上記したように本実施例では、駆動軸43
を固定軸20の貫通孔20から抜き差しすることができ
るように、駆動軸43に六角加工部46を設けたが、こ
の他駆動軸にスプラインやセレーションを設けたり、一
部に面取り加工を施しても同様の効果が期待できる。も
ちろん、駆動軸43をローラ本体9から抜き出す必要が
ない場合には、駆動軸43と腕歯車33をキーによって
一体的に固定する構成も採用可能である。
【0042】本実施例のローラコンベア装置では、従動
ローラ5は内部に歯車列を有し、この歯車列によって従
動軸54の回転を減速してローラ本体50に伝える構成
を採用した。本構成によると、伝動軸63の回転を高速
に設定することができるので、細い伝動軸63をもって
大きな馬力を従動軸54に伝ることができ、好ましい。
しかし、本発明のローラコンベア装置は、従動ローラ5
内に歯車列を有する構成にこだわるものではなく、歯車
列を有さず、例えばローラ本体と軸が完全に一体化さ
れ、ピローブロック等でフレームに回転可能に支承され
た従動軸でも適応可能である。
【0043】本実施例では、フレームの端に配置された
1本のモータ内蔵ローラ3によって1本の従動ローラ5
を回転する構成を開示したが、もちろん従動ローラの数
やモータ内蔵ローラ3の本数、あるいは取り付け位置
は、ローラコンベア装置に搭載する物品に応じて任意に
設定されるものである。例えば伝動軸63を長いものを
採用することにより、もっと多数、例えば全てのローラ
を回転させることもできる。またモータ内蔵ローラ3と
従動ローラ5の間に空転ローラを挟む構成も可能であ
る。更にモータ内蔵ローラをローラコンベア装置の中間
部に設ける構成も可能である。
【0044】本実施例では、モータ内蔵ローラ3の直径
を他のローラよりも太いものを使用したので、駆動軸4
3の回転力を伝動軸63に伝えるために中間歯車74を
設けた。しかしモータ内蔵ローラ3の直径ガ他のローラ
と同一である場合は、中間歯車74は必要ない場合もあ
る。
【0045】本実施例のローラコンベア装置では、動力
伝達手段として伝動軸を利用したものを開示したが、勿
論ベルト、歯車、チェーン等の動力伝達手段の採用も可
能である。また稀な例ではあるが、モータ内蔵ローラ3
の駆動軸を従動ローラ以外の負荷に結合することも可能
である。
【0046】
【発明の効果】本発明のローラコンベア装置は、フレー
ムに取り付けられたモータ内蔵ローラの駆動軸を動力源
として従動ローラに回転力が伝達される。そのため動力
源となる駆動軸の高さは他の従動軸の高さとほぼ等し
く、モータ内蔵ローラの駆動軸から従動ローラに動力を
伝達する動力伝達手段は、高さ方向の偏差が小さくなる
効果がある。そのため本発明のローラコンベア装置は、
動力伝達手段の配置や、伝達経路が単純であり、組み立
てやメンテナンスが容易である効果がある。また本発明
のローラコンベア装置は、設置場所をとらず小型である
効果がある。
【0047】更に本発明のモータ内蔵ローラは、自らが
回転するとともに、従動軸等も回転させることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的実施例におけるローラコンベア
装置の正面図である。
【図2】本発明の具体的実施例におけるローラコンベア
装置の要部斜視図である。
【図3】本発明の具体的実施例におけるモータ内蔵ロー
ラの断面図である。
【図4】図1のローラコンベア装置の機構図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】図2のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 ローラコンベア装置 2 フレーム 3 モータ内蔵ローラ 5 従動ローラ 6 空転ローラ 8 動力伝達手段 9 ローラ本体 18 減速機 32 腕歯車 43 駆動軸 46 六角加工部 63 伝動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに複数のローラが並設され、ロ
    ーラ上の物品を搬送するローラコンベア装置において、
    少なくとも一本のモータ内蔵ローラと少なくとも一本の
    従動ローラと動力伝達手段を有し、モータ内蔵ローラは
    ローラ本体内にモータと該モータの回転力をローラ本体
    に減速して伝達する減速機が内蔵されて自転可能である
    と共にモータの回転力によって回転する駆動軸が突出さ
    れ、従動ローラはフレームに回転可能に支承され、従動
    ローラは動力伝達手段によってモータ内蔵ローラの駆動
    軸と結合されており、従動ローラはモータ内蔵ローラか
    ら動力伝達を受けて回転可能であることを特徴とするロ
    ーラコンベア装置。
  2. 【請求項2】 ローラ本体内にモータと、該モータの回
    転力をローラ本体に減速して伝達する減速機が内蔵され
    て自転可能であるモータ内蔵ローラにおいて、ローラ本
    体からモータの回転力によって回転する駆動軸が突出さ
    れていることを特徴とするモータ内蔵ローラ。
JP5034499A 1993-01-29 1993-01-29 モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置 Expired - Lifetime JP2616872B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5034499A JP2616872B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5034499A JP2616872B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06227630A true JPH06227630A (ja) 1994-08-16
JP2616872B2 JP2616872B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=12415952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5034499A Expired - Lifetime JP2616872B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616872B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1205409A1 (en) 2000-11-13 2002-05-15 Itoh Electric Company Limited Unit for a motorized roller
EP1209101A1 (en) 2000-11-22 2002-05-29 Itoh Electric Company Limited Motorized roller
US7086524B2 (en) 2003-11-20 2006-08-08 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Motorized roller
KR100788504B1 (ko) * 2006-04-05 2008-01-02 주식회사 한국 오에프에이시스템 컨베이어 롤러 자동감속장치
CN105836366A (zh) * 2016-05-27 2016-08-10 株洲欧格瑞传动股份有限公司 一种电动滚筒同步输送装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60122614A (ja) * 1983-12-02 1985-07-01 Toshiyuki Ishino コンベア用のロ−ラ
JPH0549734U (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 株式会社マシニックス コーナーコンベヤー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60122614A (ja) * 1983-12-02 1985-07-01 Toshiyuki Ishino コンベア用のロ−ラ
JPH0549734U (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 株式会社マシニックス コーナーコンベヤー

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1205409A1 (en) 2000-11-13 2002-05-15 Itoh Electric Company Limited Unit for a motorized roller
EP1209101A1 (en) 2000-11-22 2002-05-29 Itoh Electric Company Limited Motorized roller
US6672449B2 (en) 2000-11-22 2004-01-06 Itoh Electric Company Limited Motorized roller
US7086524B2 (en) 2003-11-20 2006-08-08 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Motorized roller
KR100788504B1 (ko) * 2006-04-05 2008-01-02 주식회사 한국 오에프에이시스템 컨베이어 롤러 자동감속장치
CN105836366A (zh) * 2016-05-27 2016-08-10 株洲欧格瑞传动股份有限公司 一种电动滚筒同步输送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2616872B2 (ja) 1997-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6460690B1 (en) Roller conveyer
US4775044A (en) Parallel drive for escalators or moving sidewalks
US20030132088A1 (en) Conveyor drive system and motor built-in reducer therefor
US5339708A (en) Space-saving inching device
JPH06227630A (ja) モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置
JPH11334844A (ja) ローラコンベア
US6776737B2 (en) Planetary differential gear
US3600977A (en) Shaft-mounted reduction drive mechanism
EP1467125A2 (en) Planetary differential gear
TW463892U (en) Planet type gear reducer
JP2005233310A (ja) 駆動ユニット
CN216245489U (zh) 一种辊道窑转弯装置
JPH04235898A (ja) ドラム回転装置および回転方法
CN220264413U (zh) 一种磁力运输线
CN212333887U (zh) 一种智能制造产品组装用操作台
CN219407147U (zh) 一种输送装置及输送线
CN209455539U (zh) 皮带输送机机头驱动滚筒
DE60002096D1 (de) Über- oder untersetzungsgetriebe
JP2540901Y2 (ja) 2方向同時回転駆動機構
US4373927A (en) Two speed transmission
SU1068595A1 (ru) Механизм подачи выемочного комбайна
KR100575191B1 (ko) 동력전달장치
JPH05118393A (ja) 2段切り換え式デイフアレンシヤルギヤ装置
JPH0761555A (ja) コンベア装置
SU1232323A1 (ru) Устройство дл правки листовых заготовок