JPH0622761A - 固定化酵素 - Google Patents

固定化酵素

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JPH0622761A
JPH0622761A JP5102263A JP10226393A JPH0622761A JP H0622761 A JPH0622761 A JP H0622761A JP 5102263 A JP5102263 A JP 5102263A JP 10226393 A JP10226393 A JP 10226393A JP H0622761 A JPH0622761 A JP H0622761A
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activated carbon
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JP5102263A
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Jos J P Webbers
イェー ペー ウェッベルス ヨス
John Krijgsman
クレイフスマン ジョン
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Gist Brocades NV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より硬い粒子の固定化酵素を提供する。 【構成】 架橋結合を有するゲル化剤及び活性炭を含
み、酵素並びに該活性炭が該ゲル化剤を介して均一に分
布している、固定化酵素配合物。 【効果】 適用される条件下でカラムを詰まらせる危険
なしにより小さな粒子を使用するのを可能にし、反応器
容積当たりの活性を増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定化酵素及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、数々の固定化酵素配合物が製造プ
ロセスにおいて商業的に応用されている。考えられるも
の1つは、例えば、ゼラチンとグルタルジアルデヒドを
使用する酵素のための固定化方法である。米国特許第
3,838,007号を参照のこと。ゼラチンは、他のゲル化剤
に比較して相対的に安価であり豊富にあるので、ゲル化
剤としてしばしば選ばれる。例えば、グルタルジアルデ
ヒドでの架橋が、充分に硬い粒子を得るために行われ
る。この方法では、非蛋白分解性の酵素を固定化するこ
とが可能であった。
【0003】該固定化方法は、以下の工程を含む: (1) 約4%(W/V)のバイオマスを含有する粗酵素をゲル
化剤と混合し、該ゲル化剤の融点より僅かに高い温度に
加熱する。ゼラチンの場合は40℃より僅かに高い温度
である。該ゲル化剤の最終濃度は約8%(W/V)である; (2) 次いで、該ゲル化剤−水−酵素及び/または微生物
細胞含有混合物を冷たい水非混和性溶媒、例えば、酢酸
ブチル中に粒状化する; (3) 凝集した球状の酵素含有粒子を集めた後、該粒子を
部分的に脱水するために水混和性有機溶媒、例えば、ア
セトンまたはエタノールで数回洗浄してもよい。このよ
うにして形成した酵素粒子は12〜15℃の温度でその
形態を保持する。 (4) これら洗浄後、過剰の有機溶媒を濾過、重力沈降、
遠心分離またはデカンテーションによって除去した後、
冷やした水及びアセトンまたはエタノールの混合液中に
再懸濁し、グルタルジアルデヒドの如き二官能性または
多官能性蛋白試薬で架橋する。例えば、0.5〜5%(V/
V)の濃度のグルタルジアルデヒドで充分である; (5) 最後に、過剰の架橋剤及び他の溶解性不純物を水で
洗浄して除き、固定化酵素粒子を、例えば、エタノール
で脱水した後に乾燥するか、流動床中で直接に乾燥する
か、ドライヤーで転がすか、または好ましくはポリエチ
レングリコール−水混合物に移して、該粒子中で少なく
とも25%(V/V)濃度になるように水をはかせる。
【0004】酵素、細胞及び/またはそれらの組み合わ
せを固定化するもう1つの方法は、米国特許第 4,163,6
91号に記載されている。約55℃未満の温度でグルコー
スイソメラーゼ、細胞内酵素を含有する微生物細胞のス
ラリー及びゼリー化剤としての3〜20重量%のゼラチ
ンの混合物をダイに通して、冷水中で細線を形成する。
この冷水は該細線をゼリー化する。水に代えて、エタノ
ール、メタノール、アセトンのような有機溶媒、及び酢
酸エチル、酢酸ブチル及び石油エーテルのような水非混
和性溶媒との混合溶媒を使用してもよく、多くの場合、
それらは活性の損失を軽減する。該細線は約0.4〜2mm
の直径を有する。続いて、該細線をスラリーの出発量を
基準にして0.5〜5%のグルタルジアルデヒドで架橋
し、次いで、該架橋した細線を0.4〜10mmの長さの断
片に切断する。実施例は、商業規模での固定化されたグ
ルコースイソメラーゼの調製法である。微生物細胞が存
在しまたは存在しない他の酵素も、この技術を使用して
固定化できる。米国特許第 3,834,988号に記載されてい
るように、酵素グルコースイソメラーゼのソースとし
て、アクチノプラネス・ミズーリエンシス(Actinoplan
es missouriensis)の株を使用することができる。好気
条件下、中性pHで液内醗酵を行う。
【0005】該固定化したグルコースイソメラーゼは、
40〜50℃の温度でプラグフローまたは充填床(pack
ed bed)反応器に適用できる。この反応器内で、固定化
酵素の充填されたカラムを流れ落ちる間に、グルコース
はフルクトースに転化される。約5mの高さの充填床が
しばしば使用される。固定化酵素粒子の機械的強度(圧
縮率)は、カラム全体に認められる圧力低下を決定す
る。ゼラチン中に固定化されたグルコースイソメラーゼ
を使用した場合、粒子は、粒状化工程については1.4mm
またはそれより大きいサイズを有し、押し出された粒子
については2〜10mmの長さを有する。より小さな粒子
は、カラム全体の圧力低下の影響で変形し、続いてカラ
ムを詰まらせるだろう。それに対して、より大きな粒子
を使用すると、工程を制限する転化反応の速度が粒子内
での拡散によって決定されるので、低転化率になるだろ
う。上記のシステムは、1970年代の初期または中頃
まで遡り、今までこのシステムに対する何の改良もなさ
れなかった。より高い転化速度を得るために、粒子はよ
り小さく、従って、硬くあるべきである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
硬い粒子の固定化酵素を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】より硬い粒子を提供する
ために、固定化酵素粒子に以下の化合物を添加して、そ
れらが粒子の硬度を高めるか否かを確認した:酸化アル
ミニウム類、シリケート類、硫黄、濾過助剤、カゼイ
ン、酵母細胞、スターチ、寒天、リグノセルロース、ア
ルギン酸塩及びペクチン。しかしながら、これら添加剤
のいずれも効果はなかった。酵素/ゲル化剤/添加剤の
粒状化または押し出しは、高い粘度または表面張力の変
化によってしばしば効果が少ない。ある場合には、弱い
粒子をも形成した。本発明者らは、驚いたことに、活性
炭、好ましくは粉末形態にある活性炭を粒子中に取り込
むと、粒子の強度がかなり向上することを見出した。従
って、本発明は、架橋結合を有するゲル化剤及び活性炭
を含む固定化酵素配合物を提供する。従って、該酵素は
架橋したゲル化剤及び活性炭からなるマトリックス中に
固定化されている。
【0008】本発明は、また、以下の工程を含む固定化
酵素の製造法を提供する。 (a) 微生物の株を醗酵して酵素を含有する液体培地を製
造し; (b) 工程(a) で製造した液体培地にゲル化を添加し; (c) 1〜5%(W/V)の活性炭を添加し; (d) 酵素−ゲル化剤調製物を粒子形態に形成し;そして (e) 該ゲル化剤を架橋する工程 該方法は、酵素並びに炭素が該ゲル化剤を介して均一に
分布しているゲル化剤をもたらす。本発明の態様によれ
ば、粒子の直径は、許容できない粒子の変形なしに、反
応器カラム中で0.6〜1.3mm、好ましくは0.8〜1.2mm
に低下させることができる。粒子の強度の増加は、適用
される条件下でカラムを詰まらせる危険なしにより小さ
な粒子を使用するのを可能にする。本発明のもう1つの
態様によれば、より小さな粒子を使用するので、反応器
容積当たりの活性が増加する。活性炭を使用することに
よるもう1つの利点は、固定化酵素の製造のために使用
される装置を実質的に変更しなくてもよいことである。
【0009】活性炭は固定化酵素の製造の間に、例え
ば、粒状化または押し出し工程の直前に導入される。全
ての種類の活性炭が使用できる。しかしながら、ある場
合には、それらは食品用銘柄であって、含まれる酵素に
対し併用可能なものであるべきである。基質に関して不
活性ではない不純物を含有しないのが好ましい。該活性
炭は、一般に、500μmまたはそれ未満の粒子サイ
ズ、好ましくは250μmより小さい粒子サイズを有す
る粉末の形態である。混合工程における活性炭とゲル化
剤の量は、形成される生成物を決定する:あまりに少な
い量のゲル化剤を添加しても該混合物は固体化せず、あ
まりに多いゲル化剤を添加しても該混合物は粘稠過ぎる
ようになる。例えば、ゼラチンの場合には:3%(W/V)
未満のゼラチンでは、溶液は粒状化の際に凝集しない;
10%(W/V)を越えるゼラチンでは、溶液は粘稠過ぎ
る;炭素添加に関しては:1%(W/V)の活性炭は、形成
された粒子の強度を向上させる;5%(W/V)を越える活
性炭では、溶液は粘稠過ぎる。従って、通常は3〜10
%(W/V)のゼラチンと1〜5%(W/V)、好ましくは3%
(W/V)の活性炭が、例えば、粒状化によって加工される
酵素含有液体中に存在する。
【0010】酵素濃度は2〜10%(W/V)で存在するバ
イオマスに関連しており、10%(W/V)を越えるバイオ
マスを含有する醗酵液体培地は適用される微生物のタイ
プに依存して粘稠過ぎるかも知れず、特別な粘度軽減工
程が必要になるであろう。これに対して、2%(W/V)未
満の微生物細胞濃度はあまりに低い粘度と酵素濃度をも
たらすであろう。酵素ソースとして、酵母、カビ及びバ
クテリア、好ましくはストレプトミセス、アクチノプラ
ネス及びバチルス種由来の全ての工業用株が適用でき
る。粒子中での酵素の濃度は、酵素の種類及びその用途
に依存する。グルコースイソメラーゼについては、活性
範囲は標準条件下で20〜500ユニット/グラム固定
化物質のオーダーである。1ユニットは、順流カラム運
転条件(60℃)下で、最初の1時間で1gのグルコー
ス乾燥物質を45%のフルクトース含量を有するグルコ
ース/フルクトース混合物に異性化する酵素の量として
定義される。酵素または微生物をゲル化剤と混合する前
に、存在する微生物を殺すために、酵素または微生物を
好ましくは加熱処理(例えば、低温滅菌)する。
【0011】押し出しの場合には、該方法は粘度に関し
てより柔軟性がある。20重量%までのゼリー化剤及び
20重量%までの微生物細胞及び10重量%までの活性
炭を使用することができる。固定化酵素の全種類の形態
を製造することができる。粒子の形状は、球状または殆
ど球状の粒子の形状であってもよい。しかしながら、本
明細書は一般に球状または殆ど球状の粒子の形状に言及
しているとはいえ、粒子の形状は、例えば、棒状または
繊維状、例えば、押し出された棒状の形状であってもよ
い。一般に「粒子の形状」は、0.6〜1.3mm、好ましく
は0.8〜1.2mmの粒状粒子または直径が0.4〜1.5mm、
好ましくは0.8〜1.5mmで長さが2〜10mmの形状の棒
状粒子を有する酵素調製物の形状を意味する。ここで使
用している「ゲル化剤」という用語は、その水溶液が特
別な処理、例えば、ゼラチンを使用した場合には冷却、
または新鮮な卵白を使用した場合には加熱、またはpH
6以下で綿状の固まりになるキトサンの場合にはpHを
下げることによって固体または半固体状態に転換する化
合物を意味する。本発明で使用することのできるゲル化
剤には、ゼラチン、卵白、キトサン、アルギン酸塩また
はそれらの混合物が挙げられる。好ましくはゼラチンが
使用される。ゲル化剤は、使用する酵素によって崩壊ま
たは破壊されず、かつ、該酵素を失活させないものが使
用される。例えば、蛋白質加水分解性酵素の場合には、
そのゲル化剤は蛋白質ではない。
【0012】使用することのできる好適な酵素の例は、
インベルターゼ類、アミログルコシダーゼ類、ラクター
ゼ類、マルターゼ類、アミラーゼ類、ウレアーゼ類、リ
パーゼ類、エステラーゼ類、グルコースイソメラーゼ
類、グルコースオキシダーゼ類、デヒドロゲナーゼ類、
L−アミノアシラーゼ類、L−アスパルターゼ類及びペ
ニシリナーゼである。好ましくは、酵素はグルコースイ
ソメラーゼである。より好ましくは、放線菌類の株、好
ましくはアクチノプラネスまたはストレプトミセス属の
株由来のグルコースイソメラーゼである。最も好ましく
は、グルコースイソメラーゼはアクチノプラネス・ミズ
ーリエンシスから得られる。得られた酵素−ゲル化剤粒
子が2またはより多くの酵素反応を同時に行うのに使用
できるように、酵素の混合物を該方法において使用する
こともできる。酵素が、不都合な形状、例えば、粉末で
ある場合のような不溶性酵素も使用することができ、微
生物及び胞子含有酵素も該方法で使用することができ
る。
【0013】本発明の方法で出発原料として使用される
酵素−ゲル化剤混合物は、ゲル化剤水溶液中に酵素を溶
解または懸濁することによって調製することができる。
ゲル化剤水溶液の温度は、酵素が活性を維持する温度範
囲に依存する。従って、約20〜50℃の温度が殆どの
酵素に好ましく、最高温度は一般に約60〜65℃であ
るが、65℃を越えて活性な酵素にはより高い温度が使
用される。架橋工程は、酵素及び/またはゲル化剤と共
有結合を形成する2官能性または多官能性蛋白試薬で行
われる。好適な2官能性試薬の例は、架橋剤、例えば、
グルタルジアルデヒド、アクロレインまたはクロトンア
ルデヒドの如きアルデヒド類;クロロギ酸エステルの如
きエステル類;酸クロライドの如き酸ハライド類;エピ
クロルヒドリンの如きエポキシド類;ジメチルアジピン
酸の誘導体;カルボジイミド類;フェノール−2,4−ジ
スルホニルクロライド;ブロモシアナイド;酸ハライド
類のブロモシアナイド活性化合物の如き活性剤、または
これら化合物の2またはそれを越える化合物の混合物で
ある。好ましくは、グルタルジアルデヒドの水溶液が、
5〜20℃、好ましくは10〜15℃の温度で、10〜
120分、好ましくは15〜60分、より好ましくは約
30分の反応時間で使用される。
【0014】本発明の一態様によれば、酵素−ゲル化剤
粒子を脱水する。好適な脱水剤は水に高い溶解性を有す
る液体であるか水と混和性であって、それらは酵素と融
和性でなければならない。好適な脱水剤の例は、メタノ
ール、エタノールまたはイソプロパノールの如き3つま
での炭素原子を有するアルコール、アセトン、または2
またはそれを越えるこれら化合物の混合物である。脱水
工程は、一般に、5〜20℃、好ましくは約10℃で行
われる。架橋剤の2官能性または多官能性試薬を、この
液体に添加してもよくまたは該脱水工程の後に該粒子に
適用しいてもよい。該脱水工程は、懸濁工程に使用され
る有機液体から粒子を分離する前または後に行ってもよ
い。脱水工程は、酵素−ゲル化剤粒子のサイズを小さく
し、脱水された粒子を2官能性または多官能性試薬の水
/有機溶液の中に加えたときに架橋反応を促進する。脱
水工程の後、酵素−ゲル化剤粒子は一般に0.5〜1.3mm
の粒子サイズを有する。
【0015】最後に、本発明によって粒状形態で得られ
る酵素−ゲル化剤調製物を好ましくは洗浄する。好適な
洗浄用液体の例は、水または酵素に依存するpHを有す
る緩衝溶液である。一般に、粒状形態の調製物の乾燥は
不要であるが、特別な場合には、乾燥工程が含まれる。
一般に、洗浄工程の温度は、5〜30℃、好ましくは約
15℃である。一般に、乾燥工程の温度は、30〜60
℃、好ましくは約40℃である。特別な応用について
は、架橋工程は最適な物理的性質を得るために繰り返し
てもよい。本発明による粒状形態の水不溶性酵素−ゲル
化剤調製物は、例えば、カラムまたは反応器で使用して
もよい。該酵素−ゲル化剤粒子は、反応混合物から容易
に分離でき、繰り返して使用することができる。該粒状
形態の水不溶性の酵素−ゲル化剤調製物は、一般に、溶
解性酵素が従来から使用されている全ての方法において
使用することができる。例えば、ビールの製造における
ように、インベルターゼ−ゲル化剤調製物をサッカロー
スの転化に使用することができ、アミログルコシダーゼ
はスターチ及びデキストリン類の加水分解に使用でき
る。更に、粒状形態にある本発明の水不溶性の酵素−ゲ
ル化剤調製物は、溶解性酵素が経済的に使用することが
できない場合に使用することができ、また、他の理由で
適用することができる。強度の向上とは別に、炭素の添
加のもう1つの利点は、炭素が処理液体及び生成物を適
用している間に一定の範囲まで脱色することである。か
くして、脱色された処理液体はより容易にリサイクルす
ることができる。例えば、脱水剤のリサイクルに使用さ
れる蒸留カラムは、炭素含有粒子を使用した場合はあま
り洗浄しなくてもよい。
【0016】本明細書で引用した全ての刊行物及び特許
出願は、あたかも各個々の刊行物または特許出願が参照
によって組み込まれていることが具体的及び個別的に示
されているように、参照によって本明細書に組み込まれ
る。上記の発明は、明確さ及び理解のために説明し例を
挙げることによって幾分詳細に記載してきたが、本発明
の技術に照らして請求項の精神及び範囲から逸脱するこ
となしに一定の変更及び修飾を行うことができるという
ことは、当業者にとって容易に理解できるであろう。以
下の実験データは、本発明を説明するために示すもので
ある。この方法に詳しい当業者は、本発明の目的に等し
く使用することができる他のグルコースイソメラーゼ産
生株を使用することができるということが理解されなけ
ればならない。これら変更は本発明の範囲に含まれる。
【0017】
【実施例】実施例1 4.5%細胞固形物(cell-solid)及びグルコースイソメ
ラーゼを含有するアクチノプラネス・ミズーリエンシス
NRRL B-3342(米国特許第 3,834,988号)の醗酵マッシ
ュに、攪拌下室温で添加した:
【0018】
【表1】 ──────────────────────────── %活性炭 %ゼラチン乾燥粉末 ──────────────────────────── A 0 8.1 B 1.0 7.4 C 2.0 6.7 D 3.0 6.0 ────────────────────────────
【0019】活性炭は、粉末形態で添加した(99%の
炭素が250μm未満の粒子サイズを有する)。この混
合物を40℃に加熱してゼラチンを融解した後、冷やし
た酢酸ブチル(10℃)中に公知の方法(米国特許第
3,838,007号)によって粒状化し、その後、10℃で3
0分間、3.5%グルタルアルデヒドで架橋した。全部で
4バッチの試験を、45%グルコースシロップを有する
標準充填床カラムフローテスト中で60℃で行った。フ
ロー抵抗は硬い粒子について以下のように計算すること
ができる: VS Hη=ΔPε3 p 2 /180(1−ε)2 (1) VS (シロップフロー)の関数としてΔPをプロットす
ると、H(床の高さ)η(シロップ粘度)は直線を形成
する。しかしながら、変形し易い粒子については、気孔
関数(ε)は適用された圧力の関数である。変形し易い
粒子を含有する充填床の圧力低下は以下の式を使用して
計算できるということが数学的に証明できる:
【0020】
【数1】
【0021】ここで、本発明者らは、多孔性の指数的減
衰を適用された局部的な圧力の関数として仮定した。K
1 及びK2 は実験的に決定される定数である。その曲線
の当初の傾きは、これら定数によって与えられる。この
値が高ければ高いほど、フロー抵抗は小さい。K2 値が
高ければ高いほど、カラムの許容できる圧力低下は高く
なる。K1 及びK2 の実験値に基づき、表1はカラムの
圧力低下0.8バールでのVSHη値の結果を示すもので
ある。
【0022】
【表2】 表1 ──────────────────────────── %活性炭 0.8バールでのVS Hη ──────────────────────────── A 0 3.0×10-5 B 1 5.3×10-5 C 2 5.3×10-5 D 3 6.3×10-5 ────────────────────────────
【0023】この結果は3%炭素の場合にVS Hηが2
倍になることを示しており、それは充填床カラム中にこ
の生成物を適用すると、炭素を含まない生成物に比較し
て、2倍の高さになるか、シロップフローは2倍になる
かまたは2倍のシロップ粘度になるかのいずれかになる
ことを意味する。実施例2 ストレプトミセス・リビダンス GIT 101は、アクチノプ
ラネス・ミズーリエンシスのグルコースイソメラーゼの
蛋白−変異体を産生する。その変異体中では、該酵素の
アミノ酸配列の位置253でリジンがアルギニンによっ
て置き換えられている(EP 0351029, バイオ/テクノロ
ジー,, (8) 738, 1991 )。ストレプトミセス・リビ
ダンス GIT 101は、ストレプトミセス・リビダンス TK
21〔ジョン・インネス・インスティチュート(John Inne
s Institute), ノリッジ,UK〕をプラスミドpWGx.
GITで形質転換することによって得られた。このプラ
スミドは、公知のベクターpIJ702(カッツら,J.
Gen. Microbiol. 129, 2703, 1983 )の複製機能及び
チオストレプトン抵抗性遺伝子と突然変異グルコースイ
ソメラーゼGITをコードする1.7kbの挿入体からな
る。ストレプトミセス・リビダンス GIT 101のサンプル
を、1992年4月28日に受託番号CBS223.92
で寄託した。4%細胞固形物及びグルコースイソメラー
ゼを含有するストレプトミセス・リビダンス(GIT 101)
の醗酵マッシュの1つの部分に、攪拌下6%のゼラチン
を添加し、他の部分に3%の活性炭と6%のゼラチンを
添加した。40℃に加熱した後、先に記載した方法で両
方の部分から粒子をつくり、標準充填床テストカラムで
試験した。表2は、カラムの圧力低下0.8バールでのV
S Hη値の結果を示すものである。
【0024】
【表3】 表2 ──────────────────────────── 活性炭 0.8バールでのVS Hη ──────────────────────────── 活性炭なし 4.5×10-5 3%活性炭 9.1×10-5 ────────────────────────────
【0025】この結果は3%炭素の場合にVS Hηが2
倍になることを示しており、それは充填床カラム中にこ
の製品を適用すると、炭素を含まない製品に比較して、
2倍の高さになるか、シロップフローは2倍になるかま
たは2倍のシロップ粘度になるかのいずれかになること
を意味する。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋結合を有するゲル化剤及び活性炭を
    含み、酵素並びに該活性炭が該ゲル化剤を介して均一に
    分布している、固定化酵素配合物。
  2. 【請求項2】 該ゲル化剤が蛋白試薬との架橋結合を有
    する、請求項1記載の配合物。
  3. 【請求項3】 該蛋白試薬が、アルデヒド類、エステル
    類、酸ハライド類、エポキシド類、ジメチルアジピン酸
    の誘導体、カルボジイミド類、フェノール−2,4−ジス
    ルホニルクロライド、ブロモシアナイド、酸ハライド類
    のブロモシアナイド活性化合物、またはこれら化合物の
    2またはそれを越える化合物の混合物から選ばれる、請
    求項2記載の配合物。
  4. 【請求項4】 該アルデヒドがグルタルジアルデヒドで
    ある、請求項3記載の配合物。
  5. 【請求項5】 0.6〜1.3mmの粒子サイズを有する粒状
    形態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配合
    物。
  6. 【請求項6】 直径が0.8〜1.5mmで長さが2〜10mm
    の棒状形態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の配合物。
  7. 【請求項7】 該酵素が、インベルターゼ、アミログル
    コシダーゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アミラーゼ、ウ
    レアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、グルコースイソメ
    ラーゼ、グルコースオキシダーゼ、デヒドロゲナーゼ、
    L−アミノアシラーゼ及びL−アスパルターゼの少なく
    とも1つである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    配合物。
  8. 【請求項8】 該酵素が、放線菌の株から得ることので
    きるグルコースイソメラーゼである、請求項7記載の配
    合物。
  9. 【請求項9】 該放線菌の株がアクチノプラネス・ミズ
    ーリエンシスである、請求項8記載の配合物。
  10. 【請求項10】 該ゲル化剤が、ゼラチン、卵白、キト
    サンまたはそれらの混合物である、請求項1〜9のいず
    れか1項に記載の配合物。
  11. 【請求項11】 該ゲル化剤がゼラチンである、請求項
    10記載の配合物。
  12. 【請求項12】 該活性炭が500μm以下の粒子サイ
    ズを有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の配
    合物。
  13. 【請求項13】 1〜10%(W/V)の活性炭を含有す
    る、請求項1〜12のいずれか1項に記載の配合物。
  14. 【請求項14】 3〜20%(W/V)のゲル化剤を含有す
    る、請求項1〜13のいずれか1項に記載の配合物。
  15. 【請求項15】 2〜10%の酵素含有バイオマスを含
    有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の配合
    物。
  16. 【請求項16】 実施例のいずれか1つに実質的に記載
    した配合物。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
    した配合物の製造方法。
  18. 【請求項18】 以下の工程を含む固定化酵素の製造方
    法。 (a) 微生物の株を醗酵して酵素を含有する液体培地を製
    造し; (b) 工程(a) で製造した液体培地にゲル化を添加し; (c) 1〜5%(W/V)の活性炭を添加し; (d) 酵素−ゲル化剤調製物を粒子形態に形成し;そして (e) 該ゲル化剤を架橋する工程
  19. 【請求項19】 グルコースをフルクトースに転化する
    方法であって、請求項8または9の配合物を使用するこ
    とを含む方法。
  20. 【請求項20】 実施例2に実質的に記載した固定化酵
    素配合物を製造する方法。
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