JPH0622684A - 低温度保存装置 - Google Patents

低温度保存装置

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JPH0622684A
JPH0622684A JP22403892A JP22403892A JPH0622684A JP H0622684 A JPH0622684 A JP H0622684A JP 22403892 A JP22403892 A JP 22403892A JP 22403892 A JP22403892 A JP 22403892A JP H0622684 A JPH0622684 A JP H0622684A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚肉等の鮮度指標として最も信頼度の高いK
値やメト化率を、測定せずに食品温度、保存時間および
それらの履歴により算出する。 【構成】 筋肉中の活性物質ATPの関連化合物が加水
分解する反応の進行速度が温度の関数であることから、
食品の温度によって単位時間あたりの反応の進行量を算
出して積算することによってK値を求める式を作成し
た。食品温度と経過時間を、算出式に代入してK値が決
定される。同様にして、赤身肉の筋肉色素ミオグロビン
が酸化して褐色のメトミオグロビンになる反応の進行過
程が温度の関数で表されることから、単位時間当りの温
度変化でメト化率を求めて色の変化に基づく鮮度指標と
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低温度で魚肉等の生
鮮食品を保存する冷蔵庫や、蓄冷材で保冷された庫内に
生鮮食品類を保存しながら輸送する蓄冷型保冷庫等のよ
うな低温度保存装置に係わり、特に魚肉類の鮮度を表示
する表示機能等を備えた低温度保存装置に関するもので
ある。
【0002】魚肉類の鮮度指標の1つに、肉類の化学的
な反応過程における特定な成分量を百分率で表す所謂ゆ
る“K値”がある。筋肉中のスクレオチドであるアデノ
シン3リン酸(ATP)は、次のようなの反応過程で加
水分解する。 ATP→ADP→AMP→IMP→HxR→Hx
【0003】上述した鮮度の指標を表すK値は他の鮮度
指標に比較して最も信頼性が高く、上記の反応過程にお
けるイノシンHxRとヒポキサンチンHxの百分率組成
を表す次式から導かれる。 K=〔(HxR量+Hx量)/(ATP量+ADP量+
AMP量+IMP量+HxR量+Hx量)〕×100
[%] ただし、ATP:アデノシン3リン酸 ADP:アデノシン2リン酸 AMP:アデノシン1リン酸 IMP:イノシン酸 HxR:イノシン Hx :ヒポキサンチン
【0004】K値の大小により魚肉類の“新鮮さ”が判
断され、K値が小さい食品ほど新鮮なものと見做され
る。魚肉の場合はK値が20以下であれば新鮮であり、
刺身や寿司のような生食に適すと判断されている。上限
値の20を越えると新鮮度が失われ、その魚肉類の生食
が不適当になる。K値の測定には、設備や専門知識を伴
う液体クロマトグラフ法や簡易カラムクロマトグラフ法
或いは酵素法などが利用される。
【0005】一方、新鮮な筋肉の切断面は紫赤色を呈し
ているが、空気中の酸素と結合して赤色のオキシミオグ
ロビンになる。赤色のオキシミオグロビンをそのまま長
時間放置すると、更に酸化が進んで褐色のメトミオグロ
ビン(met-myoglobin …metMb )となり鮮かさが消え
て肉色が悪くなる。この現象はヘム核の二価鉄が三価鉄
に酸化することに起因し、この酸化現象は“メト化”と
呼ばれる。したがって、“メト化”の度合いを百分率で
表示したメト化率についても、上述のK値と同様に良質
なマグロ肉等が鮮紅色から褐色に変化する肉色の褐変を
食品の鮮度指標として利用することができる。
【0006】別の鮮度指標として揮発性塩基性窒素や菌
数等があるが、これらの指標は腐敗の程度を表すもので
ある。この外の鮮度モニター法としては、次に説明する
ように食品に直接センサーを突き刺したり、電極板の挿
入や接触による電気伝導度やインピーダンスによる判定
法もある。
【0007】
【従来の技術】図19は従来のこの種の装置で、例えば
特開平2−78882号に記載の冷蔵庫が示されてい
る。図19において、1は冷蔵庫、3は鮮度測定室、5
は食品、7は複数の検出部、9は判断部、11は表示
部、13は扉である。詳しく図示されていないが、検出
部7には一対の電極針が設けられて、食品5に埋没され
てリード線を介して判断部9に接続されている。
【0008】このような構成の従来の冷蔵庫は、食品5
に埋没され電圧が印加された一対の電極針によりインピ
ーダンスが検出される。検出されたインピーダンスは食
品5の鮮度と相関関係があるので、電子回路によって検
出されたインピーダンスが演算されて表示部11に食品
5の鮮度が表示されるようになっている。
【0009】また、図20に、特開平1−189473
号公報の第3図に掲載の蓄冷型保冷庫が示されている。
図20において、1は保冷庫本体、2はキャビネット、
3はドア、4はガスケット、5は冷却器である。6は密
閉されたケース、7は蓄冷材、8は冷却管、9は冷凍機
ユニット本体、10はコンプレッサ、11はコンデン
サ、12はファン、13は温度検知器本体、14は温度
検知部、15は電源コードである。また、16は輸送品
物である。
【0010】図20に示された蓄冷型保冷庫の蓄冷運転
は、コンプレッサ10を運転して冷却された冷却器5に
より冷却管8を冷却する。蓄冷材7が完全に冷却凝固さ
れて蓄冷温度検知部14の温度が凍結温度より低い温度
になると、温度検知器14が作動してコンプレッサ10
の運転を停止する。以降、コンプレッサ10の運転と停
止をくり返し、蓄冷材7の温度が低下しすぎない様に蓄
冷材7の凍結温度を一定の温度範囲に制御する。
【0011】次に、保冷輸送を行う場合は産地や市場か
ら運ばれてきた生鮮食品等の輸送品物16を保冷庫本体
1の中に入れた後、電源コード15のプラグを抜いてコ
ンプレッサ10の運転を停止する。このとき、保冷庫本
体1内は蓄冷材7の融解潜熱により冷却されている冷却
器5により冷却されており、輸送品物16の温度上昇が
防止されて低温で保存される。この場合、生鮮食品等の
輸送品物16の鮮度管理対策が配慮されることなく、事
実上鮮度管理に無関係に蓄冷材7や保冷庫の庫内の設定
温度等が経験や勘に基づいて行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図19の従来の冷蔵庫
は上述のように、食品5に埋没された一対の電極針でイ
ンピーダンスを検出して食品5の鮮度指標としている。
したがって、一対の電極を魚肉類の芯まで埋没させるの
で骨のある鯨や牛馬等の大形食品5の場合は、電極の細
さが制限されて比較的大きな差込み穴の傷が残ることに
なる。また、生の食品5の芯に埋没させた2本の電極に
肉片が粘着し易く、その都度粘着した肉片を取り除いて
清潔に保持しなければならず取扱が面倒になる。肉片が
付着した電極をそのまま肉と魚に使用すると、移り香が
するばかりか不衛生になり折角の鮮度管理が無意味にな
る。また、食品5がインピーダンス回路の一部を構成し
ているので、原理的に電流の発熱作用の熱で鮮度を低下
させる恐れもある。
【0013】また、図20の蓄冷型保冷庫の場合は上記
のように、生鮮食品等の輸送品物16の鮮度管理対策が
配慮されていなかった。したがって、輸送品物16が鮮
度に関連する輸送品物16の容量や保冷時間(輸送距
離)等に無関係に保冷庫の本体1内に保管されるので、
輸送先における輸送品物16の鮮度が損なわれて商品価
値を低下させるばかりか、保健・衛生上の問題を発生さ
せる心配もある。また、必要以上に蓄冷材7を冷却し
て、電力を無駄に消費することもある。
【0014】以上のように、従来の鮮度表示装置は、魚
肉を生食できるかどうかの判定に使えるほど鮮度の良い
状態では検出精度が不十分であり、精度の十分なK値で
は測定に時間がかかり、測定費用も高い。そのため一般
のスーパーや魚屋、料理店などでK値を測定して生食可
能か否かを調べることは繁雑であり実行されることはほ
とんどない。したがって、魚肉の鮮度は専門家の経験や
勘によって判定されるため、個人差による品質上の問題
が生じたり、消費者にはわかりにくい等の問題点があっ
た。
【0015】この発明は、上記のような従来の問題点を
解消するためになされたもので、魚肉の鮮度判定の知識
や経験がなくても新鮮さを知ることができるK値及び又
はメト化率を冷蔵庫等の低温度保存装置に表示すること
を目的とする。また、蓄冷材や庫内の設定温度を食品の
鮮度に基づいて決定する手段を持ち、蓄冷時の消費電力
量の低減を図り、凝固点の異なる冷却材の選択と必要な
最小搭載量を決定する指針を明らかにし、かつ保管条件
に適合した庫内温度を設定できる経済性の高い蓄冷型保
冷庫を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、食品の温度
を非接触で検出し経時的に温度を記録すると共に、保存
時間の経過に応じた食品の鮮度を示すK値やメト化率を
算出して表示する低温度保存装置を構成したものであ
る。また、食品の保存時間が経過してK値やメト化率が
大きくなり、生食に不適当な鮮度に近付くと赤ランプが
点滅して生食の危険を報知する低温度保存装置を構成し
たものである。
【0017】
【作用】この発明における冷蔵庫によれば、庫内に保存
されている食品の経時的な温度変化から非接触で食品の
新鮮度を表わすK値またはメト化率が算出される。算出
されたK値またはメト化率は表示パネル上に表示され、
現在保存中の魚肉の鮮度がそのまま数値で表示される。
食品の鮮度が低下してK値またはメト化率が或る値に近
付くと、ランプが点滅したりブザーが吹鳴して、食品の
鮮度の異状状態を知らせる。K値を直接測定しなくても
知ることができる。そして、必要があれば、冷凍サイク
ルが形成されて、庫内の温度を急速に低下させて食品を
凍結して鮮度の進行を中断させる。
【0018】また、本発明に係わる蓄冷式保冷庫では、
輸送時間(距離),即ち保存時間に対応する魚肉等の商
品のK値またはメト化率が算出式から算出されて、蓄冷
材の凝固点や設定温度或いは庫内温度等が決定される。
また、この発明の蓄冷式保冷庫によれば、食品を所望の
鮮度で輸送先(保存時間)に輸送して配達することもで
きる。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1の構成を、図面に
従って説明する。実施例1では本発明の低温度保存装置
として、一般の家庭等で使われる小形な電気冷蔵庫が例
示されている。
【0020】図1において、1は冷蔵庫本体、2は庫内
に設けられた棚である。棚2は本体1内の中段に設けら
れ、庫内の保存室を上,下に区画する。3は非接触の温
度センサ、4は2室の各正面を開閉するドアー、5は表
示パネルである。6は魚肉等の生鮮食品、7は記憶や計
時或いは演算機能等を持つ制御部である。図示のように
食品6の魚は上の棚2に載せられ肉は下の保存室に置か
れて、それぞれ温度センサ3に近接して温度検知可能に
庫内に保存されている。また、制御部7には2つの温度
センサ3が電気的に接続され、検出した温度出力を食品
6の入庫時から記録して各食品6のK値が算出されるよ
うになっている。
【0021】表示パネル5の正面図が、図2に示されて
いる。51は測定温度表示器、52は上段棚のK値表示
器、53は下段棚のK値表示器、54は設定温度表示器
である。55は設定温度調節つまみ、56は上段棚のK
値リセットボタン、57は下段棚のK値リセットボタン
である。
【0022】上述のような構成の本発明1の動作を図3
のフローチャートを用いて、次に説明する。予め、冷蔵
庫本体1の図示されていない電源コードのプラグが、1
00Vのコンセントに差し込まれて商用電源に接続され
る。冷蔵庫本体1のスイッチの投入でコンプレッサが駆
動され、冷媒の冷凍サイクルが形成されて庫内の上下の
保存室の温度が低下する。そして、冷蔵庫本体1の上下
のドアー4を開けて魚肉等の食品6を温度センサ3の下
に置き、ドアー4を閉めてから表示パネル5のK値リセ
ットボタン56を押す(ステップ301,302…ステ
ップの追跡を省略)。リセットボタン56が押されると
制御部7がK値の初期値K0 を5に設定し、タイマーを
0時間にセットする。初期値K0 =5は、即殺魚のK値
を実測したときの平均的なK値から求められたものであ
る。
【0023】食品の温度測定が開始され、1分間待って
からタイマーに1分を加える。制御部7によりタイマー
の60分の経過時間の有無か判断され、否のときは食品
6の温度測定に戻されて以下食品6の時間判断と温度測
定が循環的に繰り返される。60分の経過が判断される
と、1時間内の食品6の平均温度が算出されて反応速度
定数kが求められる。次に、求められた反応速度定数k
により制御部7が後述の(1) 式に基づいてK値を算出
し、ステップ313に示されているようにK0 =Kとし
て再びタイマーを0とするステップ304に戻される。
そして、このような温度センサ3の温度測定と制御部7
のK値の間欠的な算出によって、冷蔵庫本体1の前面の
表示パネル5には常時K値が表示されて庫内に保存中の
食品6の新鮮さの度合を知ることができる。
【0024】ここで、本発明によるK値の算出を、次に
説明する。食品6の保存開始時のK値をK0 、反応速度
定数をk、保存日数をDとすると、鮮度指標Kは次式で
与えられる。 K=100−(100−K0 )・exp(−kD) …(1) さらに、頻度因子(比例定数)をA、活性化エネルギー
をE(Kcal/mol)、気体定数をR、温度をT(°K)と
すると、上記の反応速度定数kは下式で示される。 k=A・exp〔−E/(R・T)〕 …(2)
【0025】上記気体定数RはR=8.313(J/mo
l ・K)で与えられる。マグロ肉を−3〜7℃の範囲で
保存実験を行った結果、Aはほぼ3×1010で、Eにつ
いてはほぼ15という実測値が確かめられた。また、保
存日数Dと保存温度Tに対するK値の(1) 式と(2) 式か
ら算出した理論値と実測値との関係は、図4〜図6に示
す通りである。
【0026】図4の実験では保存温度を7℃ほか7段階
に選んで初期値K0 =0に設定したときの、保存日数6
日間のK値のプロットが示されている。また、図5と図
6の曲線とプロットは、3種類の食品の実験試料の保存
日数20日間のK値の計算値と実測点である。図5と図
6により(1) 式と(2) 式から算出した理論値が、実測値
にほぼ近似していることが示されている。
【0027】実施例2.図7は、本発明の実施例2を適
用した冷蔵庫の表示パネルの説明図である。図7におい
て、60は警報部である。61は警報部60におけるL
EDのような表示ランプ、62はブザーである。また、
63は温度表示器、64は設定ツマミである。図7に示
す本発明の実施例2では設定ツマミ64により、温度表
示器63を見ながらK値が生食に不適切な20に近い例
えばK=17に設定される。そして、食品6の保存時間
(日数)が長くなって、制御部7がK=17を算出する
ことになる。
【0028】このとき、いままでK値の測定状態を緑色
で表示していた表示ランプ62が、赤色に点滅すると共
にブザー62が吹鳴されてK値の異状を知らせるように
なっている。同時に、庫内温度を自動的に冷凍温度に低
下させて、食品6のK値の上昇の進行を中断させる。こ
のほか、保存期間を入力して、期間内でK値を20以下
にするような温度に自動的に設定することも可能であ
る。
【0029】図8は、本発明を適用した蓄冷型保冷庫の
構成を示す側断面図である。図8の一部の構成物には、
図1と同一のものでも異る符号が付されている。図8に
おいて、11は保冷庫本体、12は食品、13は冷却器
である。冷却器13は、密閉されたケース14と潜熱型
の蓄冷材15及び蓄冷材15を冷却凝固させる冷却管1
6から構成されている。17は冷凍器ユニット、18は
コンプレッサである。冷凍器ユニット17に内蔵された
コンプレッサ18は、冷却管16に接続されて冷凍サイ
クルを形成する。
【0030】19は図1で示した実施例1と同様な機能
の制御部、20は蓄冷材15の温度を検知する温度検知
器、21は食品12(庫内)の温度を検出する温度セン
サーである。制御部19は温度検知器20と温度センサ
ー21の検知温度により蓄冷材15の凍結温度と食品
(庫内)温度等の制御を行う。また、この制御部19に
より温度センサー21が検出した食品12の温度に基づ
いて、前記演算式を演算して食品12のK値が算出され
る。
【0031】図9は表示パネル30の正面図で、31は
測定温度表示器、32はK値表示器、33は時間表示
器、34は温度表示器と時間表示器のセットボタン、3
5はK値表示器のセットボタンである。
【0032】図8の蓄冷型保冷庫の動作について、次に
説明する。先ず、温度設定のために時間セットボタン3
4で保存(輸送)時間を設定し、K値セットボタン35
で希望K値をセットする。すると、制御部19が初期K
値K0 を5とし、最適保管温度を算出する。初期値K0
=5の値は、前述の通りの実験値である。また、算出し
た最適保管温度をもとにして、蓄冷材15の最適凍結温
度を算出する。
【0033】蓄冷運転は、コンプレッサ18で冷却され
た冷却管16により蓄冷材15を冷却し、温度検知器2
0の温度が上記の算出した温度より低い温度になると、
制御部19はコンプレッサ18の運転・停止を繰り返
し、蓄冷材15の温度を一定に保つように冷凍器ユニッ
ト17を制御する。
【0034】魚肉等の食品12を保冷庫本体11内に入
れた後、電源を切って保冷動作が開始して目的地まで輸
送される。保冷庫本体11内は蓄冷材15の融解潜熱に
より冷却されている冷却器13により冷却されて、食品
12が低温度で庫内に保存される。また、温度センサー
21で食品12の温度を検出して温度表示器31に表示
し、60分間の平均温度からK値を算出し、算出したK
値をK値表示器32に表示する。時間表示パネル33に
は、電源を切って保冷動作が開始してからの経過時間が
表示される。
【0035】図10と図11に、本発明の実施例を適用
した蓄冷型保冷庫の動作を示すフローチャートが示され
ている。また、保存温度を30℃ほかの7段階に選んで
初期値K0 =0に設定して実験した結果の6日間のK値
のプロットが、図12に示されている。
【0036】図13は赤身肉の鮮度指標とするメト化率
を応用した本発明実施例の冷蔵庫の表示パネルの構成説
明図、図14はその動作を示すフローチャートである。
図13と図14には、前述の図1と図2と同じ符号やス
テップ番号等が用いられている。図13で図2と異なる
ところは、表示器52と53がK値に代ってそれぞれ庫
内の上,下段棚のメト化率を表示するようにしたことで
ある。図14のフローチャートのMはメト化率、M0 は
その初期値、dは経過時間で単位は日(day )で、図3
と同様なステップで進められる。
【0037】次に、本発明の発明者達の実験研究結果で
得られた、赤身肉のみを対象としたメト化率Mによる算
出原理を説明する。上記のように食品6の保存開始時の
メト化率と保存日数をそれぞれM0 とdとし、反応速度
定数をkとすると、鮮度指標Mは次式で与えられる。 M=100−(100−M0 )・exp(−k・D) …(3) ただし、k=A・exp[−E/〔R×(273+
T)〕] R:気体定数…〔8,313(J/℃・mol)〕 T:温度…(℃) A:頻度因子…比例定数 E:活性化エネルギー
【0038】赤身のマグロ肉を−3〜7℃の温度範囲で
保存実験した結果、−3℃ではAがほぼ2×1018でE
はほぼ100であった。また、0〜7℃の範囲ではAが
ほぼ1×1018でEはほぼ100の同じ値が得られた。
保存の温度条件をを−3,0,3,7℃に変えたときの
保存日数dに対するメト化率Mのグラフが、図15に示
されている。縦軸はメト化率Mで、横軸には保存日数d
が目盛られている。赤身肉の褐変に伴う新鮮度の指標と
する実施例においても、K値と同様に蓄冷型の低温度保
存装置に適用することができる。この場合もK値に準じ
る動作で、検出温度に基づいて新鮮度の表示や警報動作
等が行われる。したがって、図16に蓄冷型保冷庫の表
示パネルを30を記載してフローチャートを図17と図
18に示し、動作説明を省略する。
【0039】なお、保冷庫の表面積(H)、保冷庫壁面
の熱通過率(I)、周囲温度(Tr)、設定庫内温度
(T)、蓄冷材の融解熱(C)が明らかになると以下の
式から予測保冷時間(D)または蓄冷材量(M)が算出
でき、これをもとにして保冷可能残時間の表示、または
蓄冷材料の決定ができる。 保冷時間・蓄冷材量の関係式(Tr+T)・I×H×
=C× さらに、漁獲直後に保管する冷蔵庫、畜冷箱にもこのK
値の計算、表示機能を付加すれば、生産、流通、販売ま
でK値の表示と積算が可能となり、個人的な鮮度管理に
溜まらず、売買の新しい指標となり得る。
【0040】上述の実施例では温度センサが非接触で庫
内温度を食品の温度と等価と見做した場合で説明した
が、接触式の温度センサを用いて直接食品の温度を検出
しても良く、食品を載せるトレイの温度で間接的に食品
の温度を測定しても良い。また、60分の平均的なK値
又はメト化率を算出したが、測定時間間隔を適宜増減し
てもよい。また、図8の蓄冷型保冷庫では冷凍器ユニッ
トが保冷庫上部に設置されているが、保冷運転の時に冷
凍器ユニットを分離できる分離型に構成することもで、
発泡スチロール等でできた保冷箱に別に冷やした冷熱材
を入れて食品を保冷する簡易型の保冷装置にも本発明を
適用することができる。
【0041】また、1個の冷却器を上部に設けた場合を
図示したが、側面にも冷却器を配置して複数面に設置し
てもよい。蓄冷型保冷庫の適用例においてK値とメト化
率Mの表示だけを行った場合で説明したが、食品のK値
やメト化率Mが設定値より大きくなった場合は前述の冷
蔵庫と同様に警報機能を働かせることもできる。また、
食品の温度の変化率を計測して、温度勾配が一定値を越
えた場合に警報動作を行うようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、食品の温度と経過時
間によって鮮度指標のK値又はメト化率の上昇量を算出
して表示できるようにしたので、直接K値又はメト化率
を測定しなくても食品の鮮度を認識できる効果がある。
また、冷蔵庫や蓄冷材の庫内の設定温度を食品の鮮度に
基づいて決定する手段を持ったので、凝固点の異なる蓄
冷材の選択と必要な最小搭載量を決定することができ、
蓄冷時の消費電力量を低減できる。また、庫内温度と経
過時間によってK値又はメト化率の上昇量を算出して表
示できるようにしたので、直接K値又はメト化率を測定
しなくても食品の鮮度を認識できる極めて便利な低温度
保存装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を適用した冷蔵庫の構成を示す
側断面図である。
【図2】図1の表示パネルの正面図である。
【図3】この発明の実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図4】本発明を適用した冷蔵庫のK値の経時変化示す
グラフである。
【図5】本発明を適用した冷蔵庫の別のK値の経時変化
示すグラフである。
【図6】本発明を適用した冷蔵庫の更に別のK値の経時
変化を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例2を適用した冷蔵庫の表示パネ
ルの説明図である。
【図8】本発明の実施例を適用した蓄冷型保冷庫の構成
を示す側断面図である。
【図9】図7の表示パネルの正面図である。
【図10】本発明を適用した蓄冷型保冷庫の動作を示す
フローチャートである。
【図11】図9に続く動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明を適用した蓄冷型保冷庫のK値の経時
変化示すグラフである。
【図13】図1の表示パネルの正面図である。
【図14】この発明の別の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】本発明を適用した冷蔵庫のメト化率の経時変
化を示すグラフである。
【図16】本発明メト化率を適用した蓄冷型保冷庫の表
示パネルの正面図である。
【図17】本発明メト化率を適用した蓄冷型保冷庫の動
作を示すフローチャートである。
【図18】図17に続く動作を示すフローチャートであ
る。
【図19】従来の冷蔵庫の構成説明図である。
【図20】従来の蓄冷型保冷庫の構成説明図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 3 温度センサ 5 表示パネル 6 食品 7 制御部 51 庫内温度表示器 52 上段棚のK値(メト化率)表示器 53 下段棚のK値(メト化率)表示器 54 設定温度表示器 55 設定温度調節つまみ 56 上段棚のK値(メト化率)リセットボタン 57 下段棚のK値(メト化率)リセットボタン 60 警報部 61 表示ランプ 62 ブザー 63 温度表示器 64 設定ツマミ 11 保冷庫本体 12 食品 13 冷却器 15 蓄冷材 16 冷却管 17 冷凍器ユニット 18 コンプレッサ 19 制御部 20 温度検知器 21 温度センサー 30 表示パネル 31 温度表示器 32 K値(メト化率)表示器 33 時間表示器 34 K値(メト化率)セットボタン 35 時間セットボタン
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】魚肉類の鮮度指標の1つに、肉類の化学的
な反応過程における特定な成分量を百分率で表す所謂ゆ
る“K値”がある。筋肉中のメクレオチドであるアデノ
シン3リン酸(ATP)は、次のようなの反応過程で加
水分解する。 ATP→ADP→AMP→IMP→HxR→Hx
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【作用】この発明における冷蔵庫によれば、庫内に保存
されている食品の経時的な温度変化から非接触で食品の
新鮮度を表わすK値またはメト化率が算出される。算出
されたK値またはメト化率は表示パネル上に表示され、
現在保存中の魚肉の鮮度がそのまま数値で表示される。
食品の鮮度が低下してK値またはメト化率が或る値に近
付くと、ランプが点滅したりブザーが吹鳴して、食品の
鮮度の異状状態を知らせる。K値を直接測定しなくても
知ることができる。そして、必要があれば、冷凍サイク
ルが形成されて、庫内の温度を急速に低下させて食品を
凍結して鮮度低下の進行を中断させる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】食品の温度測定が開始され、1分間待って
からタイマーに1分を加える。制御部7によりタイマー
の60分の経過時間の有無が判断され、否のときは食品
6の温度測定に戻されて以下食品6の時間判断と温度測
定が循環的に繰り返される。60分の経過が判断される
と、1時間内の食品6の平均温度が算出されて反応速度
定数kが求められる。次に、求められた反応速度定数k
により制御部7が後述の(1) 式に基づいてK値を算出
し、ステップ313に示されているようにK0 =Kとし
て再びタイマーを0とするステップ304に戻される。
そして、このような温度センサ3の温度測定と制御部7
のK値の間欠的な算出によって、冷蔵庫本体1の前面の
表示パネル5には常時K値が表示されて庫内に保存中の
食品6の新鮮さの度合を知ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ここで、本発明によるK値の算出を、次に
説明する。食品6の保存開始時のK値をK0 、反応速度
定数をk、保存日数をDとすると、鮮度指標Kは次式で
与えられる。 K=100−(100−K0 )・exp(−k・D) …(1) さらに、頻度因子(比例定数)をA、活性化エネルギー
をE(KJ/mol)、気体定数をR、温度をT(°K)と
すると、上記の反応速度定数kは下式で示される。 k=A・exp〔−E/(R・T)〕 …(2)
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】上記気体定数RはR=8.313(J/mo
l ・K)で与えられる。マグロ肉を−3〜7℃の範囲で
保存実験を行った結果、Aはほぼ3×1010で、Eにつ
いてはほぼ63という実測値が確かめられた。また、保
存日数Dと保存温度Tに対するK値の(1) 式と(2) 式か
ら算出した理論値と実測値との関係は、図4〜図6に示
す通りである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図4の実験では保存温度を7℃ほか7段階
に選んで初期値K0 =0に設定したときの、保存日数6
日間のK値のプロットが示されている。また、図5と図
6の曲線とプロットは、初期値の異なる3個の実験試料
の保存日数20日間のK値の計算値と実測点である。図
5と図6により(1) 式と(2) 式から算出した理論値が、
実測値にほぼ近似していることが示されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】実施例2.図7は、本発明の実施例2を適
用した冷蔵庫の表示パネルの説明図である。図7におい
て、60は警報部である。61は警報部60におけるL
EDのような表示ランプ、62はブザーである。また、
63は温度表示器、64は設定ツマミである。図7に示
す本発明の実施例2では設定ツマミ64により、温度表
示器63を見ながらK値が生食の上限値20より小さい
例えばK=17に設定される。そして、食品6の保存時
間(日数)が長くなって、制御部7がK=17を算出す
ることになる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】次に、本発明の発明者達の実験研究結果で
得られた、赤身肉のみを対象としたメト化率Mによる算
出原理を説明する。上記のように食品6の保存開始時の
メト化率と保存日数をそれぞれM0 とdとし、反応速度
定数をkとすると、鮮度指標Mは次式で与えられる。 M=100−(100−M0 )・exp(−k・D) …(3) ただし、k=A・exp〔−E/(R×T)〕 R:気体定数…〔8,313(J/mol・K)〕 T:温度…(℃) A:頻度因子…比例定数 E:活性化エネルギー
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】上述の実施例では温度センサが非接触で庫
内温度を食品の温度と等価と見做した場合で説明した
が、接触式の温度センサを用いて直接食品の温度を検出
しても良く、食品を載せるトレイの温度で間接的に食品
の温度を測定しても良い。また、60分の平均的なK値
又はメト化率を算出したが、測定時間間隔を適宜増減し
てもよい。また、図8の蓄冷型保冷庫では冷凍器ユニッ
トが保冷庫上部に設置されているが、保冷運転の時に冷
凍器ユニットを分離できる分離型に構成することもで
き、発泡スチロール等でできた保冷箱に別に冷やした冷
熱材を入れて食品を保冷する簡易型の保冷装置にも本発
明を適用することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】本発明を適用した冷蔵庫のK値の経時変化を示
すグラフである。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】本発明を適用した冷蔵庫の別のK値の経時変化
を示すグラフである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】図8の表示パネルの正面図である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】図10に続く動作を示すフローチャートであ
る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】本発明を適用した蓄冷型保冷庫のK値の経時
変化を示すグラフである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】本発明でメト化率を適用した蓄冷型保冷庫の
表示パネルの正面図である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】本発明でメト化率を適用した蓄冷型保冷庫の
動作を示すフローチャートである。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すK値を、前記生鮮食品の温度
    と保存開始からの経過時間とを変数とする指数関数で表
    される算出式から算出するK値算出手段を備えたことを
    特徴とする低温度保存装置。
  2. 【請求項2】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すK値を算出するK値算出手段
    と、該K値算出手段で算出されたK値を表示して所定の
    K値で警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とす
    る低温度保存装置。
  3. 【請求項3】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すK値を算出するK値算出手段
    と、該K値算出手段で算出されたK値を表示して所定の
    K値で警報を発する警報手段と、前記K値が所定値のと
    きに前記生鮮食品を保存する保存温度を自動的に調節す
    る保存温度調節手段とを備えたことを特徴とする低温度
    保存装置。
  4. 【請求項4】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すK値を下記(a) 式から算出す
    るK値算出手段を備えたことを特徴とする低温度保存装
    置。 K=100−(100−K0 )・exp(−k・D) …(a) ただし、k=A・exp[−E/〔(R×T)〕] ko:初期K値 D:保存日数 A:頻度因子…〔比例定数…ほぼ3×1010(/da
    y)〕 E:活性化エネルギー…〔ほぼ63(KJ/mol)] R:気体定数…〔8,313(J/Kmol・K)〕 T:温度…(K)
  5. 【請求項5】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を蓄
    冷材で保冷して低温度で保存する蓄冷型の低温度保存装
    置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すK値を、前記生鮮食品の温度
    と保存開始からの経過時間とを変数とする指数関数で表
    される算出式から算出するK値算出手段を具備すること
    を特徴とする蓄冷型の低温度保存装置。
  6. 【請求項6】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すメト化率を、前記生鮮食品の
    温度と保存開始からの経過時間とを変数とする指数関数
    で表される算出式から算出するメト化率算出手段を備え
    たことを特徴とする低温度保存装置。
  7. 【請求項7】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すメト化率を算出するメト化率
    算出手段と、該メト化率算出手段で算出されたメト化率
    を表示して所定のメト化率で警報を発する警報手段とを
    備えたことを特徴とする低温度保存装置。
  8. 【請求項8】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すメト化率を算出するメト化率
    算出手段と、該メト化率算出手段で算出されたメト化率
    を表示して所定のメト化率で警報を発する警報手段と、
    前記メト化率が所定値のときに前記生鮮食品を保存する
    保存温度を自動的に調節する保存温度調節手段とを備え
    たことを特徴とする低温度保存装置。
  9. 【請求項9】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を低
    温度で保存する低温度保存装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すメト化率を下記(b) 式から算
    出するメト化率算出手段を備えたことを特徴とする低温
    度保存装置。 M=100−(100−M0 )・exp(−k・D) …(b) ただし、k=A・exp[−E/〔R×(273+T)〕] Mo:初期メト化率(%) D:保存日数(day ) R:気体定数…〔8,313(J/℃・mol)〕 T:温度…(℃) A:頻度因子…〔比例定数…ほぼ2×1018(/da
    y)〕 (−3≦T<0の時) A:頻度因子…〔比例定数…ほぼ1×1018(/da
    y)〕 (0≦T<7の時) E:活性化エネルギー…〔ほぼ100(KJ/mo
    l)]
  10. 【請求項10】 内部に収納した魚肉類等の生鮮食品を
    蓄冷材で保冷して低温度で保存する蓄冷型の低温度保存
    装置において、 前記生鮮食品の鮮度を示すメト化率を、前記生鮮食品の
    温度と保存開始からの経過時間とを変数とする指数関数
    で表される算出式からメト化率を算出するメト化率算出
    手段を具備することを特徴とする蓄冷型の低温度保存装
    置。
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