JP2007205611A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ショーケース内に陳列した商品の品質を消費期限経過時まで適正に維持する冷却処理および除霜処理を制御する制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる制御装置20は、商品11を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、商品11の温度を検出する温度検出部22と、陳列開始時における商品11のK値、温度検出部22によって検出された温度、および、予め求められた温度検出部22による検出温度と商品11のK値の時間変化量との関係をもとに、温度検出部22による消費期限経過時における商品11のK値を計算する計算部23と、計算部23によって計算されたK値が所定の許容範囲内となるように冷却処理および除霜処理を制御する冷却装置制御部26と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置に関する。
通常、店舗において、冷凍食品、冷蔵食品は、冷却機能を備えたショーケース内に陳列されて販売される。このようなショーケースでは、冷却装置に着霜した場合、冷却装置の機能が著しく低下しショーケース内の冷却機能を維持できなくなってしまうため、冷却装置に着いた霜を溶かして取り除く除霜処理を行う必要がある。この除霜処理として、冷却装置の冷却処理停止や除霜処理用に設置されたヒータによる加温処理などを行っている。従来から、省電力化の観点から効率的な除霜処理を制御する制御装置が提案されている。たとえば、従来の制御装置として、季節、ショーケース内温度および外部温度等に応じて効率のよい除霜処理を制御する制御装置や、商品周辺の環境をもとに昼間および夜それぞれ異なるタイミングで除霜処理を制御する制御装置が提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
特開平11−63744号公報 特開2000−81272号公報
しかしながら、従来の制御装置は、ヒータの風量や冷却装置の冷却機能などの機器的要件あるいはショーケース内外の温度や湿度などの環境要件をもとにショーケース内の温度を上昇させて除霜処理を行っており、商品の品質を考慮して除霜処理を制御しているわけではない。このため、従来の制御装置では、商品の高温化による商品の品質低下を確実に防止することが困難であり、特に商品が魚肉などの生鮮食品である場合、ショーケース内に陳列した商品の品質を消費期限経過時まで適正に維持できない場合があった。
この発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、ショーケース内に陳列した商品の品質を消費期限経過時まで適正に維持する冷却処理および除霜処理を制御する制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる制御装置は、管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、前記管理対象の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出された温度、および、予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記管理対象の品質を示す品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値の変化量を計算する計算手段と、前記計算手段によって計算された変化量が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記制御手段は、前記計算手段によって計算された変化量が前記所定の許容範囲内であるか否かを判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、前記管理対象の温度を検出する温度検出手段と、予め求められた所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を記憶する記憶手段と、前記温度検出手段によって検出された温度、前記記憶手段によって記憶された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算手段と、前記計算手段によって計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、前記管理対象の温度を検出する温度検出手段と、所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を検出する品質検出手段と、前記温度検出手段によって検出された温度、前記品質検出手段によって検出された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算手段と、前記計算手段によって計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記制御手段は、前記計算手段によって計算された品質表示値が前記所定の許容範囲内であるか否かを判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記所定時点は、前記管理対象の陳列開始時に対応する時点であることを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記所定の許容範囲は、少なくとも前記所定期限経過時において許容される前記品質表示値の上限値をもとに設定されることを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記制御手段は、前記所定期限経過時において許容される前記品質表示値の上限値および予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記品質表示値の時間変化量との関係をもとに前記管理対象の温度の上限温度を設定し、前記管理対象の温度が上限温度以下になるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御することを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記制御手段は、判断結果に対応させて前記管理対象の温度の上限温度を設定することを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記所定期限は、前記管理対象における消費期限であることを特徴とする。
また、この発明にかかる制御装置は、前記品質表示値は、K値、メト化率、色、ドリップ量またはにおいのうち少なくとも一つであることを特徴とする。
本発明にかかる制御装置によれば、温度検出手段によって検出された温度、および、予め求められた温度検出手段による検出温度と管理対象の品質を示す品質表示値の時間変化量との関係をもとに、温度検出手段による温度検出時における管理対象の品質表示値の変化量を計算し、この変化量が所定の許容範囲内となるように冷却処理および除霜処理を制御することによって管理対象の温度を調整するため、所定期限経過時までに管理対象の品質を適正に維持することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である制御装置として、生鮮食品などの商品が陳列されるショーケースに設けられた冷却装置を制御する制御装置を例に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について説明する。実施の形態1にかかる制御装置は、管理対象である生鮮食品などの商品の温度を検出し、この検出温度に対応する商品の品質を示す品質表示値における変化量を消費期限経過時までに許容される許容範囲内となるように冷却処理および除霜処理を制御する。
図1は、本実施の形態1にかかる制御装置を備えた制御システムの全体構成を示す模式図である。実施の形態1における制御システム1は、商品11が陳列されるショーケース10内を冷却することによって商品11を冷却する冷却装置12と、本実施の形態1にかかる制御装置であり冷却装置12の冷却処理を制御する制御装置20とを備える。商品11は、たとえば、魚肉などの生鮮食品である。冷却装置12は、ショーケース10内に冷風を送ることによって、ショーケース10内に陳列された商品11を冷却する冷却処理を行う。また、冷却装置12は、冷却処理を停止することによって、ショーケース10内の温度を上げて冷却装置12に着いた霜を取り除く除霜処理を行う。制御装置20は、冷却装置12における冷却処理の開始および停止を制御することによって、商品11を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する。制御装置20は、ショーケース10内に設けられた温度検出部22を備える。冷却装置12と制御装置20とは、有線で接続するほか、無線で接続してもよく、ネットワークを介して接続してもよい。
つぎに、制御装置20について説明する。図2は、図1に示す制御装置20の概要構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置20は、入力部21、温度検出部22、計算部23、制御部24、冷却装置制御部26、出力部27、記憶部28および外部通信部29を備える。制御部24は、制御装置20の各構成部位を制御する。
入力部21は、制御装置20の動作指示および制御装置20が行う処理の指示情報を制御部24に入力する。入力部21は、たとえば、制御装置20の電源のONおよびOFFや情報の取得も可能である。入力部21は、ショーケース10内に陳列された商品11の種別、部位などの情報を制御部24に入力する。また、入力部21は、キーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどによって実現してもよい。また、入力部21は、商品11に付され、消費期限や商品の種別などの各種の情報を符号化して表示した光学情報記録媒体の情報を読み取り、読み取った光学情報記録媒体の情報を制御部24に入力してもよい。
温度検出部22は、商品11の温度を検出し、検出した商品11の温度を含む温度情報を制御部24に出力する。温度検出部22は、たとえば、非接触で温度を測定することができる放射温度計を用いて実現する。また、温度検出部22は、ショーケース10内に単数設置してもよく、また、ショーケース10内に複数設置し商品の温度をそれぞれ検出してもよい。また、温度が高い領域では、温度が低い領域と比較し、商品11の品質劣化が進みやすい。このため、温度測定箇所が少ない場合には、温度検出部22は、商品11の品質を確実に維持するため、ショーケース10内の高温度領域に陳列された商品11の温度を検出できるように設置されることが好ましい。一方、冷却装置12の冷風温度と商品11の温度とは必ずしも一致しないため、温度検出部22は、ショーケース10内の空気温度や冷風の吹き出し部分、陳列棚の温度を検出しないように設置されることが好ましい。
計算部23は、温度検出部22によって検出された温度、および、予め求められた温度検出部22による検出温度と商品11の品質表示値における時間変化量との関係をもとに、消費期限経過時における商品11の品質表示値の変化量を計算する。計算部23は、商品11におけるK値の初期値を用いた場合には、消費期限経過時における品質表示値を計算する。計算部23は、計算した消費期限経過時におけるK値を制御部24に出力する。
K値とは、魚肉中に含まれるアデノシン三リン酸(ATP)の分解程度を数値化した指標であり、魚肉の鮮度を示すものである。ここで、図3に、商品11のK値上昇率の温度依存性を例示する。図3は、商品11がゴマサバである場合を例として、温度検出部22による商品11の検出温度と商品11のK値上昇率との関係を示す図である。図3の横軸は商品11の温度〔℃〕を示し、図3の縦軸は24時間あたりのK値上昇率〔%/24hr〕を示す。図3の曲線lgに示すように、K値の上昇率は商品11の温度の上昇に対応して高くなる。図3に例示したような温度検出部22による商品11の検出温度と商品11のK値上昇率との関係は、温度検出部22による検出温度と商品11の品質表示値における時間変化量との関係として商品11の種別や部位ごとに予め求められ記憶部28に記憶されている。
計算部23は、予め求められた温度検出部22による商品11の検出温度と商品11のK値上昇率との関係のうち、商品11の種別および部位に対応するK値上昇率の温度依存性を参照する。計算部23は、参照したK値上昇率の温度依存性をもとに、以下の(1)式を用いて温度検出時におけるK値を求める。
Figure 2007205611
上述した(1)式において、K0は、商品11の種別および部位に対応するK値の初期値であり、I(Ti)は、たとえば図3の曲線lgに示すようなK値上昇率の温度依存性を示す関数であり、t1,t2〜ti〜taは、商品11の陳列開始時から各温度計測時までの経過時間であり、Tiは、経過時間tiにおける商品11の温度であり、Δtは、温度検出部22による温度検出の時間間隔である。
ここで、K値の初期値K0は、商品11の陳列開始時点におけるK値であり、商品11の種別および部位ごとにそれぞれ予め求められ記憶部28に記憶されている。計算部23は、記憶部28に記憶されているK値の初期値のうち、商品11の種類および部位に対応する初期値K0を参照する。計算部23は、図3に示すように、温度検出部22による検出温度がTiである場合には、曲線lgにおける温度Tiに対応するK値上昇率Iiを求める。そして、計算部23は、(1)式を用いて、参照したK0にK値の変化量を積算して、温度検出時におけるK値を求める。計算部23は、(1)式を用いて各温度検出ごとにK値を計算することによって、図4の上図に示すように、K値の時間変化を求めることができる。なお、図4において、横軸は、ショーケース10内に商品11が陳列される時間を示し、図4の上図の縦軸は、計算部23によって計算された商品11のK値を示し、図4の下図の縦軸は、商品11の温度を示す。また、後述する図5および図6においても同様に、横軸は、ショーケース10内に商品11が陳列される時間を示し、図5および図6の上図の縦軸は、計算部23によって計算された商品11のK値を示し、図5および図6の下図の縦軸は、商品11の温度を示す。
そして、計算部23は、温度検出時taにおけるK値の値Kaをもとに消費期限経過時における商品11のK値を予測して計算する。計算部23は、商品陳列開始時から温度検出時taまでの間における商品11の温度履歴と、商品11の商品陳列開始時から温度検出時taまでの間における商品11のK値の計算結果とを用いて消費期限経過時におけるK値の値を計算する。
計算部23は、商品11の陳列開始時から温度検出時taまでの間における温度履歴を参照し、温度変化の周期性を取得する。たとえば、計算部23は、図5の下図において実線で示した曲線lcpのように、商品の陳列開始時から温度検出時taまでの間の温度履歴を求める。そして、計算部23は、曲線lcpに示す温度履歴をもとに商品11の温度変化の周期性を取得した後、この温度変化の周期性を用いて温度検出時taから消費期限経過時tmまでの温度変化を予測する。たとえば、図5の下図において破線で示した直線lcfのように、計算部23は、温度検出時taから消費期限経過時tmまでの温度変化を予測する。計算部23は、予測した温度検出時taから消費期限経過時tmまでの温度変化をもとに、消費期限tm経過時におけるK値を計算する。
図5においては、商品11の陳列開始時から時間taの間、商品11の温度変化に一定の周期性が認められる。この場合、計算部23は、商品11の陳列開始時から時間taの間の温度変化を時間taから消費期限tm経過時の間においても繰り返すと仮定する。この仮定にしたがった場合、商品11のK値に関しても、時間taから消費期限tm経過時の間において、商品11の陳列開始時から時間taの間における変化を周期的に繰り返すものと考えられる。
この仮定にしたがいK値を求める場合について説明する。図5に示すように、K値の初期値であるK0と温度検出時taのK値であるKaとを結ぶ直線ladを求める。そして、計算部23は、消費期限tm経過時における直線lad上の点Padに該当するK値の値Kadを、時間taにおいて予測した消費期限tm時のK値として制御部24に出力する。また、図6においても同様に、商品11の陳列開始時から時間taの間、商品11の温度変化に一定の周期性が認められる。このため、計算部23は、商品11の陳列開始時から時間taの間の温度周期を繰り返すと仮定し、K値の初期値であるK0と温度検出時taのK値であるKaとを結ぶ直線lauを求め、消費期限tm経過時における直線lad上の点Pauに該当するK値の値Kauを、時間taにおいて予測した消費期限tm時のK値として制御部24に出力する。
制御部24は、入力部21、温度検出部22、計算部23、冷却装置制御部26、出力部27、記憶部28および外部通信部29の各処理または動作を制御する。制御部24は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。制御部24は、判断部25を備える。
判断部25は、冷却装置12に対する除霜処理が必要か否かを判断する。判断部25は、所定時間ごとに除霜処理が必要か否かを判断してもよい。この所定時間は、ショーケース10内の温度、商品11の種別および部位、冷却装置12の着霜量などに対応させて設定してもよい。また、冷却装置12の着霜量を検出する検出装置を設け、判断部25は、この検出装置によって検出された着霜量をもとに除霜処理が必要か否かを判断してもよい。
また、判断部25は、計算部23によって計算された商品11のK値の変化量が、所定の許容範囲内であるか否かを判断する。この所定の許容範囲は、少なくとも消費期限経過時において許容されるK値の上限値をもとに設定される。判断部25は、計算部23によって計算された消費期限経過時におけるK値が、消費期限経過時において許容されるK値の上限値内であるか否かを判断する。
判断部25における判断処理について、図5および図6を用いて説明する。図5および図6において、K0はK値の初期値であり、Kmは、消費期限tm経過時において許容されるK値の上限値である。商品11のK値が消費期限tm経過時に上限値Km以下であれば、商品11の品質は適正に保持される。
図5に示すように、計算部23が消費期限tm経過時におけるK値をKadと計算した場合、判断部25は、Kad<Kmであるため、計算部23によって計算されたK値は許容範囲内であると判断する。一方、図6に示すように、計算部23が消費期限tm経過時におけるK値をKauと計算した場合、判断部25は、Kau>Kmであるため、計算部23によって計算されたK値は許容範囲でないと判断する。判断部25は、温度検出部22による温度検出が行われるごとに、計算部23によって計算された消費期限経過時におけるK値が許容範囲内にあるか否かを判断し、判断結果を出力する。
ここで、消費期限経過時において許容されるK値の上限値について具体的に説明する。まず、K値について詳細に説明する。K値は、前述したように、魚肉中に含まれるアデノシン三リン酸(ATP)の分解程度を数値化した指標である。生物個体は、生物自体が生存している間は、食物などから得るエネルギーによってATPを再生産する。しかし、生物が死ぬとATPは再生産されなくなり、ATPは酵素反応によって分解されていく。このATP分解反応は複数の段階で構成され、一連の分解産物を経てイノシンとなり、最終的にヒポキサンチンとなる。このATPと一連の分解産物を合わせてATP関連物質とされる。K値は、ATP関連物質の総量に対するイノシンとヒポキサンチンとを合わせた量の比と定義されている。このため、K値は、鮮度が高い商品ほど値が小さく、時間経過とともに値が大きくなっていく。また、K値は、ATP関連物質を分解する酵素の反応に起因して上昇する。言い換えると、K値は、酵素の反応速度によって上昇率が決定される。一般的に酵素の反応速度はアレニウス則に支配されているため、図3の曲線lgに示すように、K値の上昇率は、商品11の種別に限らず、温度の上昇にともなって指数関数的に高くなる。
つぎに、消費期限経過時において許容されるK値の上限値について鮮魚商品を例に説明する。通常、鮮魚商品の消費期限は、加工日から1,2日後である。そして、商品11の初期値K0は、流通過程において適正に商品11が温度管理をされている場合、10%未満である。また、鮮魚商品において生食可能な鮮度レベルは、K値で20%以下と定められている。したがって、消費期限経過時のK値を20%未満に抑える必要があるため、制御装置20は、商品11が陳列されてから消費期限経過時である約48時間経過時までの間に許容されるK値の上限値を20%の値に設定している。
冷却装置制御部26は、冷却装置12における冷却処理を制御する。また、冷却装置制御部26は、冷却装置12における冷却処理を停止することによって、ショーケース10内の温度を上げて冷却装置12に着いた霜を取り除く除霜処理を制御する。冷却装置制御部26は、計算部23によって計算されたK値が所定の許容範囲となるように冷却処理および除霜処理を制御する。冷却装置制御部26は、判断部25の判断結果に応じて、冷却処理および除霜処理を制御し、商品11の温度を調整する。冷却装置制御部26は、消費期限経過時において許容されるK値の上限値および予め求められた温度検出部22による検出温度とK値の時間変化量との関係をもとに商品11の温度の上限温度を設定し、商品11の温度を設定した上限温度以下になるよう冷却処理および除霜処理を制御する。
冷却装置12における冷却処理の上限温度について具体的に説明する。上述したように、鮮魚商品の場合、K値の変化量は、約48時間の消費期限の間において、初期値10%から上限値20%までの10%の変化量であれば許容される。そして、商品11の移動や商品11の家庭における保存状態を勘案し、24時間あたりのK値の上昇率を12〜13〔%/24hr〕に抑えた場合、K値の変化量を確実に10%以下にすることができるものと考えられる。このため、本実施の形態1では、K値上昇率の上限として許容される許容上昇率を12〔%/24hr〕とした場合を例として説明する。図7は、図3と同様に、ゴマサバにおける、温度検出部22による商品11の検出温度と商品11のK値上昇率との関係を示す図である。図7の曲線lgに示すように、許容上昇率12〔%/24hr〕に対応する温度は10℃である。さらに、図7に示すように、10℃を超えるとK値上昇率は急激に増加する。したがって、商品11の急激なK値上昇を抑制するため、商品11の温度を10℃以下に保持することが好ましい。そこで、冷却装置制御部26は、商品11の上限温度Tmを10℃に設定し、商品11の温度を上限温度Tm以下に維持できるように冷却処理および除霜処理を制御する。
出力部27は、判断部25が、計算部23によって計算された商品11のK値の変化量が、許容範囲内でないと判断した場合、商品11のK値が許容範囲内でない旨の警告を出力する。具体的には、出力部27は、判断部25が計算部23によって計算された商品11のK値が消費期限経過時に許容されるK値の上限値内でないと判断した場合、商品11のK値が消費期限経過時にK値の上限値を超えるおそれがあり商品11の品質を保持できない旨を出力し、管理者に商品11の品質劣化のおそれがあることを報知する。出力部27は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display : LCD)、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、電流が供給される間発光を継続する発光ダイオード(Light emitting diode : LED)を用いて実現され、表示を出力してもよい。また、出力部27は、マイクロフォンおよびスピーカーを用いて実現され、音声を出力してもよい。
記憶部28は、各構成部位の処理動作に要する各種情報およびプログラムを記憶する。記憶部28は、商品11の種別および部位に応じたK値の初期値をそれぞれ記憶する。記憶部28は、商品11の種別および部位ごとに、予め求められた温度検出部22による商品11検出温度と商品11のK値上昇率との関係を記憶する。また、記憶部28は、商品11の種別および部位ごとに、温度検出部22の消費期限経過時において許容されるK値の上限値を記憶する。
外部通信部29は、外部通信用インターフェースを用いて実現され、商品11の品質管理を行う図示しない外部の管理装置などに対する情報通信を行う。外部通信部29は、判断部25が計算部23によって計算された商品11のK値が許容範囲内でないと判断した場合、商品11のK値の変化量が許容範囲内でない旨の警告を管理装置に報知する。さらに、外部通信部29は、商品11におけるK値の変化量の履歴や冷却装置12における冷却処理および除霜処理の履歴などを管理装置に出力してもよい。
つぎに、制御装置20の動作処理を説明する。図8は、制御装置20の動作処理を説明するフローチャートである。図8に示すように、まず、冷却装置制御部26は、冷却装置12に対して冷却処理の開始を指示する(ステップS102)。この場合、冷却装置制御部26は、商品11が上限温度10℃以下となるように、たとえば冷却温度2.5℃の冷却処理を冷却装置12に行わせる。ショーケース10内の温度が商品11の保存に適した温度に冷却された後、商品11がショーケース10内に陳列される。そして、計算部23は、記憶部28に記憶された情報の中から、ショーケース10内に陳列された商品11の種別および部位に対応するK値の初期値を参照する(ステップS104)。
つぎに、判断部25は、冷却装置12に対する除霜処理が必要か否かを判断する(ステップS106)。判断部25が冷却装置12に対する除霜処理が必要でないと判断した場合(ステップS106:No)、冷却装置制御部26は、冷却装置12に対し冷却処理を指示する(ステップS108)。この場合、冷却装置制御部26は、冷却装置12の冷却処理が停止していた場合には、冷却装置12に対して冷却処理の開始を指示し、冷却装置12が冷却処理を行っていた場合には、冷却処理を継続するよう指示することとなる。
一方、判断部25が冷却装置12に対する除霜処理が必要であると判断した場合(ステップS106:Yes)、温度検出部22は、商品11の温度を検出し、検出した温度を制御部24に出力する温度検出処理を行う(ステップS110)。
つぎに、計算部23は、商品11の消費期限経過時におけるK値を計算するK値計算処理を行う(ステップS112)。計算部23は、記憶部28を参照して、商品11の種別および部位に応じたK0の値、商品11に対応するK値上昇率を示す関数I(t)および温度検出部22が温度を検出した時間などをもとに消費期限経過時における商品11のK値を計算する。
判断部25は、計算部23によって計算されたK値が許容範囲内であるか否かを判断する(ステップS114)。判断部25が計算部23によって計算されたK値が許容範囲内でないと判断した場合(ステップS114:No)、出力部27は、商品11のK値の変化量が許容変化量以下でない旨の警告を出力する警告処理を行う(ステップS116)。商品11の管理者は、この警告を認識することによって、商品11の品質状態および管理内容を再検討することができ、商品11を適切に管理することができる。そして、冷却装置制御部26は、冷却装置12に対し冷却処理を指示する(ステップS118)。この場合、冷却装置制御部26は、冷却装置12の冷却処理が停止していた場合には、冷却装置12に対して冷却処理の開始を指示し、冷却装置12が冷却処理を行っていた場合には、冷却処理を継続するよう指示することとなる。制御装置20は、除霜処理よりも冷却処理による商品11の温度低下を優先してK値の変化量を減少させることによって、K値が許容範囲内になるように冷却処理および除霜処理を制御している。
一方、判断部25は、計算部23によって計算されたK値が許容範囲内であると判断した場合(ステップS114:Yes)、温度検出部22が温度検出処理(ステップS110)において検出した検出温度は何℃であるかを判断する(ステップS120)。
判断部25が検出温度は5℃未満であると判断した場合(ステップS120:5℃未満)、冷却装置制御部26は、冷却処理を停止し除霜処理を行う(ステップS122)。この場合、冷却装置制御部26は、除霜処理を行っていた場合には除霜処理を継続することとなる。そして、ステップS106に進み、判断部25による除霜処理が必要か否かの判断が行われる。
また、判断部25は、検出温度は5℃以上10℃未満であると判断した場合(ステップS120:5℃以上10℃未満)、ステップS106に進み、除霜処理が必要か否かの判断を行う。この場合、冷却装置制御部26は、除霜処理を行っていた場合には除霜処理を継続することとなり、冷却処理を行っていた場合には冷却処理を継続することとなる。
また、判断部25が、検出温度が10℃以上であると判断した場合(ステップS120:10℃以上)、冷却装置制御部26は、冷却処理を行う(ステップS124)。この場合、冷却装置制御部26は、除霜処理を行っていた場合には冷却処理を開始し、冷却処理を行っていた場合には冷却処理を継続することとなる。そして、ステップS106に進み、除霜処理が必要か否かの判断を行い、ステップS108〜ステップS124を繰り返す。制御装置20は、ステップS120〜ステップS124に示すように、温度検出部22が検出した検出温度に応じて、冷却装置12の冷却処理または冷却装置12の冷却処理停止による除霜処理を指示している。なお、商品11を陳列するタイミングで除霜が行われており、商品11の温度が通常よりも急激に上昇した場合には、K値の予測値は非常に大きな値になる。このようにK値の予測値が非常に大きな値になった場合、制御装置20は、冷却処理および除霜処理の制御を正確に行うことができないと判断し、再び温度検出処理(ステップS110)に戻ってもよい。そして、制御装置は、再度行った温度検出処理(ステップS110)における検出温度をもとに、再度K値を計算して(ステップS112)冷却処理および除霜処理の制御を行う。また、制御装置20は、除霜処理および冷却処理が一巡する時間であって、あらかじめ設定した所定時間を経過した後であっても、K値の予測値が非常に大きな値を示し続ける場合には、冷却処理および除霜処理に異常が発生したおそれがあるため、操作者に対する警告を出力するなどの対応をしてもよい。
制御装置20は、図8に示すように、商品11の温度が上限温度10℃を超えないように冷却処理および除霜処理を行っている。冷却処理および除霜処理の処理基準となる10℃の温度は、消費期限経過時におけるK値が所定の上限値を超えないように、温度検出部22による検出温度と商品11のK値の時間変化量との関係をもとに求められたものである。制御装置20は、商品11の上限温度10℃を基準に冷却処理および除霜処理を行うことによって、K値の上昇を抑え、消費期限経過時におけるK値を上限値以下に保持する。
つぎに、制御装置20による冷却処理および除霜処理の制御について具体的に説明する。図9は、従来の制御装置と制御装置20とにおける着霜量、商品の温度、商品のK値の時間変化を示す図である。図9におけるグラフGfにおいて、曲線lf0は従来の冷却装置における着霜量の時間変化であり、曲線lfnは冷却装置12における着霜量の時間変化である。図9におけるグラフGtにおいて、曲線lt0は従来の冷却装置における商品の温度の時間変化であり、曲線ltnは冷却装置12における商品の温度の時間変化である。また、図9におけるグラフGkにおいて、曲線lk0は従来の冷却装置における商品のK値の時間変化であり、曲線lknは冷却装置12における商品のK値の時間変化である。除霜処理は、着霜量除霜開始の基準量である着霜量Smを超えた場合に開始する。
まず、従来の制御装置の冷却処理および除霜処理の制御について説明する。従来の制御装置は、曲線lf0に示すように、着霜量がSmを超えた時間TAに冷却処理を停止し除霜処理を開始する。そして、従来の制御装置は、時間TAから着霜量がなくなる時間TCまでの期間T1において、冷却処理の停止を継続することによって除霜処理を行い、時間TC以降、再度冷却装置に対して冷却処理を開始させて商品を冷却する。この結果、曲線lt0に示すように、期間T1の間、商品の温度は上昇し、除霜処理終了時の時間TCでは16℃まで上昇する。その後、商品の温度は、冷却装置の冷却処理開始にともなって低下し、時間TCから時間THまでの期間T2の間の冷却処理によって、最適温度2.5℃となる。この場合、曲線lk0より、商品のK値は、商品の温度が10℃を超えた時間TBから急激に上昇し、商品の温度が16℃となった時間TC後に、K値の許容量Kmを超えてしまう。このため、従来では、除霜処理における商品の高温化に起因したK値の急激な上昇が発生するため、消費期限経過時に商品のK値を上限値以下に保持することができず、消費期限経過時において安定した品質の商品を提供できない場合があった。
これに対し、本実施の形態1にかかる制御装置20の冷却処理および除霜処理について説明する。制御装置20は、従来と同様に、着霜量がSmを超えた時間TAに冷却処理を停止し除霜処理を開始する。しかし、制御装置20は、商品の温度が10℃まで上昇した時点で、除霜処理を中止し冷却処理を再開する。このため、曲線lfnおよび曲線ltnに示すように、時間TAから商品の温度が10℃となる時間TBまでの期間T3の間、冷却処理を停止し除霜処理を行った後、商品の温度が10℃となる時間TB以降は、冷却処理を開始し商品の冷却を行う。
そして、制御装置20は、商品の温度が5℃まで下がった時点で冷却処理を停止し再度除霜処理を行う。このため、制御装置20は、曲線ltnに示すように、商品温度が10℃となる時間TBから商品温度が5℃まで低下した時間TDまでの期間T4の間、冷却処理を行う。そして、制御装置20は、商品温度が5℃まで低下した時間TDから冷却処理を停止し再度除霜処理を行い、再度商品温度が10℃となる時間TEまでの期間T5の間、除霜処理を継続する。そして、制御装置20は、商品温度が10℃となる時間TEの時点で冷却処理を再開する。曲線lfnに示すように、時間TEにおいても霜は残っている。このときの商品温度は10℃であるため、制御装置20は、冷却処理を開始し商品温度を5℃まで下げた後、冷却処理を停止して除霜処理を行う。このため、制御装置20は、時間TEから時間TFの期間T6の間、冷却処理を再開し商品11の温度を5℃まで低下させた後、時間TFから冷却処理を停止し、着霜量がなくなる時間TGまでの期間T7の間、除霜処理を行う。そして、制御装置20は、着霜量がなくなった時間TGにおいて、冷却処理を開始し商品11の冷却を行う。
制御装置20は、商品11の温度が上限温度10℃を超えないように、冷却処理および除霜処理を繰り返すことによって、冷却装置12に発生した霜を取り除いている。このように、制御装置20は、除霜処理における商品11の温度を10℃以下に抑制している。この結果、グラフGkにおける曲線lknに示すように商品11のK値においては、商品11の高温化に起因する急激なK値上昇が発生せず、K値を上限値Km未満の値に維持することができる。
このように、制御装置20は、商品11のK値が許容範囲内となるように冷却処理および除霜処理を制御している。また、制御装置20は、商品11の温度が所定の上限温度を超えないように冷却処理および除霜処理を制御している。このため、制御装置20によれば、商品11の高温化に起因する急激なK値上昇が発生せず、ショーケース10内に陳列した商品11の品質を消費期限経過時まで適切に維持することができる。したがって、制御装置20によれば、商品11の品質を高く維持することによって、消費者の安全および安心を確保することができるとともに、店舗側としては「おいしさ」という価値を商品に付加することができ他店との差別化を図ることができる。
なお、本実施の形態1においては、計算部23は、消費期限経過時におけるK値を求め、判断部25は、このK値と消費期限経過時に許容されるK値の上限値とを比較し、計算部23によって計算されたK値が所定の許容範囲内であるか否かを判断しているが、これに限らない。たとえば、計算部23は、温度検出時におけるK値を計算し、判断部25は、このK値が各温度検出時間に対応して予め設定された所定の許容範囲内にあるか否かを判断してもよい。
具体的に図10を参照して説明する。図10は、横軸にショーケース10内に商品11が陳列される時間を示し、縦軸は、計算部23によって計算された商品11のK値を示す。図10に示す曲線ltは、商品11をショーケース10内に陳列した場合のK値の時間変化であり、予め実際に商品11をショーケース10内に陳列し、消費期限tm経過時に許容されるK値が最大値Km以下となるように冷却処理および除霜処理を行うことによって求められる。各温度検出時において計算されたK値が曲線lt以下を満たす値であれば、商品11の品質は消費期限経過時までに適正に保持できるものと考えられる。このため、曲線ltを境界として曲線ltおよび曲線ltの下方領域である領域Stを許容範囲として設定する。
判断部25は、温度検出時taにおけるK値が許容範囲内であるか否かの判断において、曲線lt上の温度検出時taに対応する点PatにおけるKatの値をもとに判断する。たとえば、判断部25は、計算部23によって計算された温度検出時taのK値が点Pad2に示すようにKad2である場合、Kat>Kad2であるため、計算部23によって計算されたK値は許容範囲内であると判断する。一方、判断部25は、計算部23によって計算された温度検出時taのK値が点Pau2に示すようにKau2である場合、Kat<Kau2であるため、計算部23によって計算されたK値は許容範囲内でないと判断する。このように、温度検出時におけるK値を計算し、判断部25は、このK値が各温度検出時間に対応して予め設定された所定の許容範囲内にあるか否かを判断してもよい。
また、実施の形態1においては、計算部23が消費期限経過時におけるK値を計算し、判断部25が計算部23によって計算されたK値が消費期限経過時に許容されるK値の上限値内であるか否かを判断した場合について説明したが、これに限らない。たとえば、制御装置20は、温度検出時におけるK値の変化量を計算し、判断部25は、計算部23によって計算されたK値の変化量が所定の許容範囲内にあるか否かを判断してもよい。流通過程において適正に商品11が温度管理をされている場合には、ショーケース10内での陳列開始時における商品11のK値であるK値の初期値はほぼ一定であると仮定することができるため、計算部23は、消費期限経過時におけるK値ではなく、温度検出時におけるK値の変化量を計算することによって計算部23における処理量を軽減することができる。
ここで、計算部23は、K値上昇率の温度依存性をもとに、以下の(2)式を用いて陳列開始時から温度検出時までのK値変化量Vを求める。
Figure 2007205611
上述した(2)式において、I(Ti)は、たとえば図3の曲線lgに示すようなK値上昇率の温度依存性を示す関数であり、t1,t2〜ti〜taは、商品11の陳列開始時から各温度計測時までの経過時間であり、Tiは、経過時間tiにおける商品11の温度であり、Δtは、温度検出部22による温度検出の時間間隔である。
ここで、図11は、横軸にショーケース10内に商品11が陳列される時間を示し、図11の上手の縦軸は、計算部23によって計算された商品11のK値の変化量を示し、図11の下図の縦軸は、商品11の温度を示す。図11に示す曲線lvは、商品11をショーケース10内に陳列した場合のK値変化量の時間変化であり、予め実際に商品11をショーケース10内に陳列し、消費期限tm経過時に許容されるK値変化量が最大値Vm以下となるように冷却処理および除霜処理を行うことによって求められる。各温度検出時において計算されたK値変化量Vが曲線lvを境界として曲線ltおよび曲線ltの下方領域に対応する値であれば、商品11の品質は消費期限経過時までに適正に保持できるものと考えられる。このため、制御装置20は、曲線lvを境界として曲線lvおよび曲線lvの下方領域を許容範囲として設定する。
判断部25は、温度検出時taにおける変化量Vaが許容範囲内であるか否かの判断において、曲線lv上の温度検出時taに対応する点PvaにおけるVatの値をもとに判断する。たとえば、判断部25は、計算部23によって計算された温度検出時taの変化量が点Pvdに示すようにVadである場合、Vat>Vadであるため、計算部23によって計算された変化量は許容範囲内であると判断する。一方、判断部25は、計算部23によって計算された温度検出時taの変化量が点Pvuに示すようにVauである場合、Vat<Vauであるため、計算部23によって計算された変化量は許容範囲内でないと判断する。このように、温度検出時における変化量を計算し、判断部25は、この変化量が各温度検出時間に対応して予め設定された所定の許容範囲内にあるか否かを判断してもよい。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について説明する。実施の形態2にかかる制御装置は、予め求められた所定時点における商品のK値を記憶する記憶手段を備え、記憶部に記憶された所定時点におけるK値と温度検出部による検出温度とを用いて冷却処理および除霜処理を制御する。
図12は、本実施の形態2にかかる制御装置を備えた制御システムの全体構成を示す模式図である。実施の形態2における制御システム201は、実施の形態1にかかる制御装置20に代えて、実施の形態2にかかる制御装置220と、商品11に対応する試料211に対してK値の測定を行う測定装置230とを備える。制御装置220と測定装置230とは、ネットワーク240を介して接続されている。
測定装置230は、魚肉などの商品11に含まれる所定の酵素を検出し、この酵素の割合をもとに商品11におけるK値を検出する酵素センサーを備える(たとえば、Nippon Shokuhin Kogyo Gakkaishi Vol.38, No.11, 1019~1024(1991)参照)。試料211は、商品11と同じ種別および部位であり、商品11と同じ流通過程で店舗まで搬送され、商品11におけるショーケース10内への陳列開始時に至るまでの状態と同様の状態で管理されたものである。測定装置230は、試料11に対してK値の測定を行う。この場合、測定装置230は、試料11のK値を測定することによって、陳列開始時における商品11のK値を測定するものといえる。そして、測定装置230は、測定したK値をネットワーク240を介して、制御装置220に出力する。制御装置220は、測定装置230から出力された試料11のK値を、予め求められた陳列開始時における商品11のK値として取得する。
図13は、図12に示す制御装置220の概要構成を示すブロック図である。図13に示すように、制御装置220は、実施の形態1における計算部23に代えて、計算部223を備える。また、制御装置220は、実施の形態1における制御部24に代えて、判断部225を有する制御部224を備える。制御部224は、制御部24と同様の機能を有する。記憶部28は、測定装置230から出力された試料11のK値を、予め求められた陳列開始時における商品11のK値、すなわち、K値の初期値K0として記憶する。
計算部223は、温度検出部22によって検出された商品11の温度と記憶部228において記憶された商品11のK値の初期値K0とを用いて、予め求められた温度検出部22による商品11の検出温度と商品11のK値の時間変化量との関係をもとに、温度検出部22の消費期限経過時におけるK値を計算する。計算部223は、実施の形態1における計算部23と同様に、(1)式を用いて、温度検出部22の温度検出時における商品11のK値を計算する。そして、計算部223は、実施の形態1と同様に、消費期限経過時における商品11のK値を予測して計算する。
判断部225は、実施の形態1における判断部25と同様に、冷却装置12に対する除霜処理が必要か否かを判断する。また、判断部225は、計算部223によって計算された商品11のK値が所定の許容範囲内であるか否かを判断する。所定の許容範囲は、少なくとも所定期限経過時において許容されるK値の上限値をもとに設定される。具体的には、判断部225は、計算部223によって計算された商品のK値が消費期限経過時に許容されるK値の上限値以下である場合には、計算部223によって計算された商品11のK値が所定の許容範囲内であると判断する。一方、判断部225は、計算部223によって計算された商品のK値が消費期限経過時に許容されるK値の上限値を超える場合には、計算部223によって計算された商品11のK値が所定の許容範囲内でないと判断する。判断部25は、判断結果を冷却装置制御部26に出力する。
つぎに、制御装置220の動作処理を説明する。図14は、制御装置220の動作処理を説明するフローチャートである。図14に示すように、冷却装置制御部26は、図8のステップS102と同様に、冷却装置12に対して冷却処理の開始を指示する(ステップS202)。なお、実施の形態1と同様に、冷却装置制御部26は、消費期限経過時におけるK値の上限値とK値上昇率の温度依存性とをもとに商品11の上限温度Tmを、たとえば10℃に設定し、商品11の温度が上限温度Tm以下になるように冷却処理および除霜処理を制御する。ショーケース10内の温度が商品11の保存に適した温度に冷却された後、商品11がショーケース10内に陳列される。そして、計算部223は、予め求められ記憶部228に記憶されたK値の初期値K0を取得する(ステップS204)。
つぎに、図8に示すステップS106〜ステップS108と同様に、判断部225による除霜処理が必要か否かの判断処理(ステップS206)、判断部225が冷却装置12に対する除霜処理が必要でないと判断した場合(ステップS206:No)における冷却装置制御部26による冷却処理(ステップS208)を行う。また、図8に示すステップS110と同様に、判断部225が冷却装置12に対する除霜処理が必要であると判断した場合(ステップS206:Yes)における温度検出部22による温度検出処理(ステップS210)を行う。
つぎに、計算部223は、商品11の消費期限経過時におけるK値を計算するK値計算処理を行う(ステップS212)。判断部225は、計算部223が計算した消費期限経過時におけるK値がK値の許容範囲内であるか否かを判断する(ステップS214)。判断部225は計算部223が計算したK値が許容範囲内でないと判断した場合(ステップS214:No)、図8に示すステップS116およびステップS118と同様に、出力部27は、警告処理を行い(ステップS216)、冷却装置制御部26は、冷却装置12に対し冷却処理を指示する(ステップS218)。一方、判断部235は、計算部223が計算したK値が許容範囲内であると判断した場合(ステップS214:Yes)、図8に示すステップS120と同様に、検出温度が何℃であるかを判断する(ステップS220)。判断部225が検出温度は5℃未満であると判断した場合(ステップS220:5℃未満)、図8に示すステップS122と同様に、冷却装置制御部26は、除霜処理を行う(ステップS222)。また、判断部225は、検出温度は5℃以上10℃未満であると判断した場合(ステップS220:5℃以上10℃未満)、図8に示す処理手順と同様にステップS206に進み、除霜処理が必要か否かの判断を行う。さらに、判断部225が、検出温度が10℃以上であると判断した場合(ステップS220:10℃以上)、図8に示すステップS124と同様に、冷却装置制御部26は、冷却処理を行う(ステップS224)。
このように、本実施の形態2にかかる制御装置220は、予め求めた商品11におけるK値の初期値を記憶部228に記憶し、記憶部228において記憶された商品11のK値の初期値を用いて消費期限経過時におけるK値を算出する。この結果、制御装置220は、実施の形態1と比較し、計算部223によって計算された消費期限経過時におけるK値が所定の許容範囲内であるかをさらに精度よく判断することができ、商品11の品質を消費期限経過時まで適切に維持することができる。
なお、図15に、制御システム201における商品11の温度と予め求められたK値の初期値K0を用いて実際に制御装置220が計算したK値との時間変化を示す。図15に示す曲線lKは、計算部223によって計算されたK値の時間変化であり、曲線lTは、商品11の温度の時間変化である。図15に示すように、制御装置220は、商品11の温度と予め求められたK値の初期値K0を用いてK値を計算することができる。たとえば、図15に示すように、ショーケース10内への陳列開始から24時間経過した場合には、陳列開始時に5%であったK値が8.2%程度まで上昇したものと計算している。制御装置220は、このように計算したK値をもとに冷却処理および除霜処理を制御している。
また、本実施の形態1,2では、K値の初期値を参照して消費期限経過時におけるK値を計算した場合について説明したが、これに限らない。たとえば、ショーケース10内に陳列を開始されてから一定の時間を経過した場合におけるKn値を用いて消費期限経過時におけるK値を計算してもよい。この場合、(1)式においては、K0値に代えてKn値を用い、また、t1,t2〜ti〜taを一定時間経過時から各温度計測時までの経過時間として計算すれば足りる。
また、本実施の形態1,2では、図3および図5の曲線lgに示すK値上昇率の温度依存性をもとに制御装置20,220における計算処理、K値の許容範囲、冷却装置12における冷却処理の上限温度を設定した場合について説明したが、これに限らない。図16に示すように、ヒラメに対応する曲線lh、マイワシに対応する曲線lm、サンマに対応する曲線lsのように、魚肉の種別や魚肉の部位によってK値上昇率の温度依存性は異なる。このため、制御装置20は、商品11の種別や部位に対応するK値上昇率の温度依存性を用いて変化量計算処理、K値の変化量の許容範囲、商品11の上限温度を設定する必要がある。
また、図16の曲線lgおよび曲線lh,lm,lsに示すように、K値上昇率は商品11の温度が約10℃を超えた場合に急激に上昇する点で共通する。このため、制御装置20は、予め温度検出部22による検出温度と商品11のK値上昇率との関係を求めていない種別の商品11がショーケース10内に陳列された場合であっても、商品11の上限温度を10℃として冷却処理および除霜処理を制御することによって、消費期限経過時までの間、商品11のK値を上昇させないようにすることができるものと考えられる。
また、本実施の形態1,2として、消費期限経過時におけるK値の上限値を生食可能な鮮度レベルに対応する20%として、所定の許容範囲、商品11の上限温度を設定した場合について説明したが、これに限らない。たとえば、制御装置20,220は、鮮魚商品であっても加熱用の商品である場合には、消費期限経過時におけるK値の上限値を20%よりも高い値として、所定の許容範囲および商品11の上限温度を設定すればよい。また、制御装置20,220は、商品11の種別や部位に応じたK値の上限値のそれぞれに対応する除霜処理を複数設定し、複数の除霜処理内容の中から最も電力消費を抑制する除霜処理を選択して省電力化を図ってもよい。
また、本実施の形態1,2では、商品11の品質を示す品質表示値としてK値を用いた場合について説明したが、これに限らず、商品11における解凍時の離水量であるドリップ量、商品11のにおい、または、商品11における肉質の硬さ変化の少なくともいずれか一つを品質表示値として用いてもよい。ほかにも、品質表示値として、商品11における水分含有量、重量、温度、形状、pH、栄養成分、旨み成分、または、菌数などの少なくともいずれか一つを品質表示値として用いてもよい。また、制御装置20,220は、品質表示値のうち複数の種別を用いて商品11の品質を多面的に判断し、冷却装置12の冷却処理を制御してもよい。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3について説明する。実施の形態3にかかる制御装置は、温度検出部に加え商品の品質表示値を検出する品質検出部を備え、温度検出部による検出温度とともに品質検出部によって検出された品質表示値を用いて冷却処理および除霜処理を制御する。
図17は、本実施の形態3にかかる制御装置を備えた制御システムの全体構成を示す模式図である。実施の形態3における制御システム301は、実施の形態1にかかる制御装置20に代えて、実施の形態3にかかる制御装置320を有する。制御装置320は、品質検出部322を備える。図18は、図17に示す制御装置320の概要構成を示すブロック図である。図18に示すように、制御装置320は、品質検出部322をさらに備える。また、制御装置320は、実施の形態1における計算部23に代えて、計算部323を備える。また、制御装置320は、実施の形態1における制御部24に代えて、判断部325を有する制御部324を備える。制御部324は、制御部24と同様の機能を有する。
品質検出部322は、商品11の品質表示値を検出し、検出した品質表示値を制御部324に出力する。品質検出部322は、陳列開始時における商品11の色を検出し、検出した商品11の色を含む情報を品質表示値として制御部324に出力する。品質検出部322は、たとえば、陳列開始時における商品11の画像を撮像する撮像手段と撮像手段によって撮像された商品11の画像を処理する画像処理手段とを備える。画像処理手段は、撮像手段が撮像した画像の色情報のうち、色度図における赤色要素など所定の色情報の分布や割合などを求め、求めた結果を商品11の陳列開始時における品質表示値として出力する。
計算部323は、温度検出部22によって検出された商品11の温度と、品質検出部322によって検出された商品11の陳列開始時の品質表示値とを用いて、予め求められた温度検出部22による商品11の検出温度と商品11の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、消費期限経過時における品質表示値を計算する。
計算部323は、温度検出部22による商品11の検出温度と商品11の品質表示値の時間変化量との関係として、温度検出部22による商品11の検出温度と商品11の画像における所定の色情報の分布および割合の時間変化量との関係を用いる。この温度検出部22による商品11の検出温度と商品11の画像における所定の色情報の分布および割合の時間変化量との関係は、各所定の温度となった商品11の画像をそれぞれ予め継続して撮像し、撮像した各画像を処理し各画像における所定の色情報の分布および割合の時間変化を取得することによって求めることができる。
そして、計算部323は、商品11の陳列開始時から温度検出時までの間における温度履歴をもとに温度変化の周期性を取得し、この温度変化の周期性を用いて温度検出時から消費期限経過時までの温度変化を予測する。計算部33は、予め求められた温度検出部22による商品11の検出温度と商品11の品質表示値の時間変化量との関係を用いて、予測した温度検出時から消費期限経過時までの温度変化に対応する品質表示値の変化を求める。この場合、計算部323は、温度検出部22による商品11の検出温度と商品11の画像における所定の色情報の分布および割合の時間変化量との関係とともに、ショーケース10内への陳列開始時における商品11の画像における所定の色情報の分布および割合、温度検出時の商品11の画像における所定の色情報の分布および割合を用いて、温度検出時から消費期限経過時までの商品11の画像における所定の色情報の分布および割合の時間変化を求めることとなる。そして、計算部323は、求めた温度検出時から消費期限経過時までの温度変化に対応する品質表示値の変化のうち消費期限経過時における品質表示値を取得し、消費期限経過時における品質表示値として出力する。この場合、計算部323は、温度検出時から消費期限経過時までの商品11の画像における所定の色情報の分布および割合の時間変化のうち、消費期限経過時における所定の色情報の分布および割合を出力する。
判断部325は、実施の形態1における判断部25と同様に、冷却装置12に対する除霜処理が必要か否かを判断する。また、判断部325は、計算部323によって計算された商品11の消費期限経過時における品質表示値が所定の許容範囲内であるか否かを判断する。所定の許容範囲は、少なくとも所定期限経過時において許容される品質表示値の上限値をもとに設定される。具体的には、判断部325は、計算部323によって計算された消費期限経過時における品質表示値が消費期限経過時に許容される品質表示値の上限値以下である場合には、計算部323によって計算された商品11の品質表示値が所定の許容範囲内であると判断する。一方、判断部325は、計算部323によって計算された商品の品質表示値が消費期限経過時に許容される品質表示値の上限値を超える場合には、計算部323によって計算された商品11の品質表示値が所定の許容範囲内でないと判断する。判断部325は、判断結果を冷却装置制御部26に出力する。
冷却装置制御部26は、計算部323によって計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように冷却処理および除霜処理を制御する。冷却装置制御部26は、消費期限経過時における品質表示値の上限値と品質表示値の温度依存性とをもとに商品11の上限温度を、たとえば10℃に設定し、商品11の温度が上限温度以下になるように冷却処理および除霜処理を制御する。
つぎに、制御装置320の動作処理を説明する。図19は、制御装置220の動作処理を説明するフローチャートである。図19に示すように、冷却装置制御部26は、図8のステップS102と同様に、冷却装置12に対して冷却処理の開始を指示する(ステップS302)。ショーケース10内の温度が商品11の保存に適した温度に冷却された後、商品11がショーケース10内に陳列される。そして、品質検出部322は、ショーケース10内に陳列開始時の商品11の品質表示値を、品質表示値の初期値C0として検出し、制御部324に出力する(ステップS304)。
つぎに、図8に示すステップS106〜ステップS108と同様に、判断部325による除霜処理が必要か否かの判断処理(ステップS306)、判断部325が冷却装置12に対する除霜処理が必要でないと判断した場合(ステップS306:No)における冷却装置制御部26による冷却処理(ステップ308)を行う。また、図8に示すステップS110と同様に、判断部325が冷却装置12に対する除霜処理が必要であると判断した場合(ステップS306:Yes)における温度検出部22による温度検出処理(ステップS310)を行う。
つぎに、計算部323は、商品11の消費期限経過時における品質表示値を計算する品質表示値計算処理を行う(ステップS312)。判断部325は、計算部323が計算した消費期限経過時における品質表示値が許容範囲内であるか否かを判断する(ステップS314)。判断部325は計算部323が計算した品質表示値が許容範囲内でないと判断した場合(ステップS314:No)、図8に示すステップS116およびステップS118と同様に、出力部27は、警告処理を行い(ステップS316)、冷却装置制御部26は、冷却装置12に対し冷却処理を指示する(ステップS318)。一方、判断部325は、計算部323が計算したK値が許容範囲内であると判断した場合(ステップS314:Yes)、図8に示すステップS120と同様に、検出温度が何℃であるかを判断する(ステップS320)。判断部325が検出温度は5℃未満であると判断した場合(ステップS320:5℃未満)、図8に示すステップS122と同様に、冷却装置制御部26は、除霜処理を行う(ステップS322)。また、判断部325は、検出温度は5℃以上10℃未満であると判断した場合(ステップS320:5℃以上10℃未満)、図8に示す処理手順と同様にステップS306に進み、除霜処理が必要か否かの判断を行う。さらに、判断部325が、検出温度が10℃以上であると判断した場合(ステップS320:10℃以上)、図8に示すステップS124と同様に、冷却装置制御部26は、冷却処理を行う(ステップS324)。
このように、本実施の形態3にかかる制御装置320は、品質検出部322をさらに備え、品質検出部322によって検出された品質表示値の初期値を用いて消費期限経過時における品質表示値を算出する。この結果、制御装置320は、品質表示値が許容範囲内であるかを精度よく判断することができ、商品11の品質を消費期限経過時まで適切に維持することができる。
なお、本実施の形態3では、品質表示値の初期値を検出して消費期限経過時におけるK値を計算した場合について説明したが、これに限らない。たとえば、ショーケース10内に陳列を開始されてから一定の時間を経過した場合における品質表示値を用いて消費期限経過時における品質表示値を計算してもよい。
また、本実施の形態3では、商品11の品質を示す品質表示値として色情報を検出する場合を説明したが、これに限らず、商品11における魚肉中の全ミオグロビンに対するメトミオグロビンの割合であるメトミオグロビン生成率(メト化率)を品質表示値として用いてもよい。また、制御装置320は、品質表示値のうち複数の種別を用いて商品11の品質を多面的に判断し、冷却装置12の冷却処理を制御してもよい。
また、実施の形態1〜3として、図8、図14および図19の処理手順に示すように、商品11の上限温度を10℃として冷却装置12の冷却処理および除霜処理を制御した場合について説明したが、これに限らず、冷却装置制御部26は、判断部25,225,325の判断結果に対応させて商品11の上限温度を設定し、各上限温度をもとに冷却装置12の冷却処理および除霜処理を制御してもよい。たとえば実施の形態1にかかる制御装置20を例に具体的に説明する。
図20は、制御装置20の動作処理における他の例を説明するフローチャートである。図20において、制御装置20では、図8に示すステップS102〜ステップS108と同様に、冷却装置制御部26による冷却開始の指示(ステップS402)、K値の初期値K0の参照(ステップS404)、判断部25による除霜処理が必要か否かの判断処理(ステップS406)、判断部25が冷却装置12に対する除霜処理が必要でないと判断した場合(ステップS406:No)における冷却装置制御部26による冷却処理(ステップS408)を行う。また、図8に示すステップS110〜ステップS114と同様に、判断部25が冷却装置12に対する除霜処理が必要であると判断した場合(ステップS406:Yes)における温度検出部22による温度検出処理(ステップS410)、計算部23によるK値計算処理(ステップS412)、K値計算処理において計算されたK値が許容範囲内であるか否かの判断処理(ステップS414)を行う。
ここで、判断部25が計算部23によって求められたK値が許容範囲内でないと判断した場合(ステップS414:No)、図8のステップS116と同様の処理手順を行うことによって、出力部27は警告処理を行う(ステップS416)。そして、冷却装置制御部26は、商品11の上限温度を低く設定した除霜セーブ処理を行う(ステップS418)。一方、判断部25が、計算部23によって求められたK値が許容範囲内であると判断した場合(ステップS414:Yes)、商品11の上限温度を図8と同様の10℃に設定した通常除霜処理を行う(ステップS420)。
つぎに、図20に示す除霜セーブ処理について説明する。図21は、図20に示す除霜セーブ処理の処理手順を示すフローチャートである。除霜セーブ処理では、図21に示すように、判断部25は、温度検出処理(ステップS410)において検出した商品11の検出温度が何℃であるかを判断する(ステップS432)。
判断部25が商品11の検出温度は5℃未満であると判断した場合(ステップS432:5℃未満)、図8に示すステップS122と同様に、冷却装置制御部26は、冷却処理を停止し除霜処理を行う(ステップS434)。そして、ステップS406に進み、判断部25による除霜処理が必要か否かの判断が行われる。
また、判断部25が商品11の検出温度は5℃以上8℃未満であると判断した場合(ステップS432:5℃以上8℃未満)、ステップS406に進み、除霜処理が必要か否かの判断を行う。この場合、冷却装置制御部26は、処理の変更を行わないため、除霜処理を行っていた場合には除霜処理を継続することとなり、冷却処理を行っていた場合には冷却処理を継続することとなる。
また、判断部25が、商品11の検出温度が8℃以上であると判断した場合(ステップS432:8℃以上)、冷却装置制御部26は、図8に示すステップS124と同様に冷却処理を行い(ステップS436)、冷却装置12に対して冷却処理の開始を指示し、または、冷却処理の継続を指示する。
また、図20に示す通常除霜処理について説明する。図22は、図20に示す通常除霜処理の処理手順を示すフローチャートである。通常除霜処理では、図22に示すように、図8に示すステップS120と同様に、判断部25は、温度検出処理(ステップS410)において検出した検出温度が何℃であるかを判断する(ステップS442)。そして、判断部25が検出温度は5℃未満であると判断した場合(ステップS442:5℃未満)、図8に示すステップS122と同様に、冷却装置制御部26は、除霜処理を行う(ステップS444)。また、判断部25が検出温度は5℃以上10℃未満であると判断した場合(ステップS442:5℃以上10℃未満)、図8に示す処理手順と同様に、ステップS406に進み除霜処理が必要か否かの判断を行う。また、判断部25が、検出温度が10℃以上であると判断した場合(ステップS442:10℃以上)、冷却装置制御部26は、図8に示すステップS124と同様に冷却処理を行い(ステップS446)、冷却処理を開始または継続する。
このように、図21に示す除霜セーブ処理においては、商品11の上限温度を10℃よりも低い、たとえば8℃に設定する。図7の曲線lgに示すように、商品11の温度が8℃の場合のK値上昇率は、10℃である場合と比較し低い。このため、商品11の上限温度を8℃に設定することによって、商品11の上限温度を10℃に設定した場合と比較しK値の増大を抑制することができる。したがって、除霜セーブ処理では、商品11の上限温度を通常除霜処理における上限温度よりも低くすることによって、判断部25が変化量計算処理におけるK値の変化量が許容範囲内でないと判断した場合(ステップS414:No)であってもK値上昇率を低下させてK値の増大を抑制する。
この結果、制御装置20は、除霜セーブ処理を行うことによって、計算部23が計算した商品11のK値が許容範囲を超えた場合であっても、消費期限経過時における商品11のK値を上限値以内に維持することができる場合があり、消費期限経過時まで安定した品質の商品を提供することができる。また、K値以外の他の品質表示値においても、商品の温度上昇にともない品質表示値の劣化が発生する点で共通する。このため、制御装置20,220,320は、除霜セーブ処理を行うことによって、計算部23,223,323が計算した商品11の品質表示値が許容範囲を超えた場合であっても、消費期限経過時における商品11の品質表示値を許容範囲内に維持することができる場合があり、消費期限経過時まで安定した品質の商品を提供することができる。
また、実施の形態1〜3では、冷却装置12の冷却処理を停止しショーケース内10の温度を上昇させて冷却装置12に着いた霜を取り除く除霜処理を行う場合について説明したが、これに限らない。たとえば、除霜処理として、冷却装置12の冷却処理を停止するとともに、除霜処理用に設置されたヒータによる加温処理を行うことによって除霜処理を行ってもよい。この場合、制御装置20,220,320は、冷却装置12における冷却処理とともにヒータによる加温処理を制御する。制御装置20,220,320は、計算部23,223によって計算された商品11のK値、あるいは、計算部323によって計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように、冷却装置12に対する冷却処理の指示または冷却処理の停止指示、および、ヒータに対する加温処理の指示または加温処理の停止指示を行えばよい。
また、本実施の形態1〜3では、特許請求の範囲における所定期限を商品11の消費期限とした場合について説明したが、これに限らず、特許請求の範囲における所定期限をいわゆる賞味期限として設定してもよく、また、商品11の種別および部位にそれぞれ対応させて設定してもよい。
また、上記実施の形態で説明した制御装置20,220,320を有する制御システムは、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。以下、上記実施の形態で説明した制御システムにおける処理動作と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。
図23は、上述した実施の形態を用いたコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図であり、図24は、このコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。図23に示すように、本実施の形態にかかるコンピュータシステム100は、本体部101と、本体部101からの指示によって表示画面102aに画像などの情報を表示するためのディスプレイ102と、このコンピュータシステム100に種々の情報を入力するためのキーボード103と、ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置を指定するためのマウス104とを備える。
また、このコンピュータシステム100における本体部101は、図24に示すように、CPU121と、RAM122と、ROM123と、ハードディスクドライブ(HDD)124と、CD−ROM109を受け入れるCD−ROMドライブ125と、フレキシブルディスク(FD)108を受け入れるFDドライブ126と、ディスプレイ102、キーボード103並びにマウス104を接続するI/Oインターフェース127と、ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)106に接続するLANインターフェース128とを備える。
さらに、このコンピュータシステム100には、インターネットなどの公衆回線107に接続するためのモデム105が接続されるとともに、LANインターフェース128およびLAN/WAN106を介して、他のコンピュータシステム(PC)111、サーバ112、プリンタ113などが接続される。
そして、このコンピュータシステム100は、所定の記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することで制御システムを実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)108、CD−ROM109、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)124や、RAM122、ROM123などの「固定用の物理媒体」、さらに、モデム105を介して接続される公衆回線107や、他のコンピュータシステム111並びにサーバ112が接続されるLAN/WAN106などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステム100によって読み取り可能なプログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。
すなわち、プログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記録されるものであり、コンピュータシステム100は、このような記録媒体からプログラムを読み出して実行することで制御装置および制御システムを実現する。なお、プログラムは、コンピュータシステム100によって実行されることに限定されるものではなく、他のコンピュータシステム111またはサーバ112がプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
(付記1)
管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御方法において、
前記管理対象の温度を検出する温度検出ステップと、
前記温度検出ステップにおいて検出された温度、および、予め求められた前記温度検出ステップにおける検出温度と前記管理対象の品質を示す品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値の変化量を計算する計算ステップと、
前記計算ステップにおいて計算された変化量が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
(付記2)
管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御方法において、
前記管理対象の温度を検出する温度検出ステップと、
予め求められた所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を記憶する記憶ステップと、
前記温度検出ステップにおいて検出された温度、前記記憶ステップにおいて記憶された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出ステップにおける検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算ステップと、
前記計算ステップにおいて計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
(付記3)
管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御方法において、
前記管理対象の温度を検出する温度検出ステップと、
所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を検出する品質検出ステップと、
前記温度検出ステップにおいて検出された温度、前記品質検出ステップにおいて検出された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出ステップにおける検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算ステップと、
前記計算ステップにおいて計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
(付記4)
管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御プログラムにおいて、
前記管理対象の温度を検出する温度検出手順と、
前記温度検出手順において検出された温度、および、予め求められた前記温度検出手順における検出温度と前記管理対象の品質を示す品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値の変化量を計算する計算手順と、
前記計算手順において計算された変化量が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手順と、
を含むことを特徴とする制御プログラム。
(付記5)
管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御プログラムにおいて、
前記管理対象の温度を検出する温度検出手順と、
予め求められた所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を記憶する記憶手順と、
前記温度検出手順において検出された温度、前記記憶手順において記憶された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出手順における検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算手順と、
前記計算手順において計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手順と、
を含むことを特徴とする制御プログラム。
(付記6)
管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御プログラムにおいて、
前記管理対象の温度を検出する温度検出手順と、
所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を検出する品質検出手順と、
前記温度検出手順において検出された温度、前記品質検出手順において検出された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出手順における検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算手順と、
前記計算手順において計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手順と、
を含むことを特徴とする制御プログラム。
実施の形態1にかかる制御装置を備えた制御システムの全体構成を示す模式図である。 図1に示す制御装置の概要構成を示すブロック図である。 図2に示す温度検出部による商品の検出温度と商品のK値上昇率との関係を示す図である。 図2に示す温度検出部による商品の検出温度の時間変化および商品のK値の時間変化を示す図である。 図2に示す温度検出部による商品の検出温度の時間変化および商品のK値の時間変化を示す図である。 図2に示す温度検出部による商品の検出温度の時間変化および商品のK値の時間変化を示す図である。 図2に示す温度検出部による商品の検出温度と商品のK値上昇率との関係を示す図である。 図2に示す制御装置の動作処理を説明するフローチャートである。 従来の冷却装置と実施の形態1にかかる冷却装置とにおける着霜量、商品の温度、商品のK値の時間変化を示す図である。 商品のK値の時間変化を示す図である。 図2に示す温度検出部による商品の検出温度の時間変化および商品のK値の時間変化を示す図である。 実施の形態2にかかる制御装置を備えた制御システムの全体構成を示す模式図である。 図12に示す制御装置の概要構成を示すブロック図である。 図13に示す制御装置の動作処理を説明するフローチャートである。 図13に示す制御システムにおける商品の温度の時間変化およびK値の時間変化を示す図である。 商品の温度と商品のK値上昇率との関係を示す図である。 実施の形態3にかかる制御装置を備えた制御システムの全体構成を示す模式図である。 図17に示す制御装置の概要構成を示すブロック図である。 図18に示す制御装置の動作処理を説明するフローチャートである。 図2に示す制御装置の動作処理を説明するフローチャートの他の例である。 図20に示す除霜セーブ処理の処理手順を示すフローチャートである。 図20に示す通常除霜処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態を用いたコンピュータシステムの構成を示す構成図である。 図23に示したコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、201、301 制御システム
10 ショーケース
11 商品
12 冷却装置
20、220、320 制御装置
21 入力部
22 温度検出部
23、223、323 計算部
24、224、324 制御部
25、225、325 判断部
26 冷却装置制御部
27 出力部
28 記憶部
29 外部通信部
211 試料
230 測定装置
240 ネットワーク
322 品質検出部
100 コンピュータシステム
101 本体部
102 ディスプレイ
102a 表示画面
103 キーボード
104 マウス
105 モデム
106 ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)
107 公衆回線
108 フレキシブルディスク(FD)
109 CD−ROM
111 他のコンピュータシステム(PC)
112 サーバ
113 プリンタ
121 CPU
122 RAM
123 ROM
124 ハードディスクドライブ(HDD)
125 CD−ROMドライブ
126 FDドライブ
127 I/Oインターフェース
128 LANインターフェース

Claims (11)

  1. 管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、
    前記管理対象の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度、および、予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記管理対象の品質を示す品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値の変化量を計算する計算手段と、
    前記計算手段によって計算された変化量が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記計算手段によって計算された変化量が前記所定の許容範囲内であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、
    前記管理対象の温度を検出する温度検出手段と、
    予め求められた所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を記憶する記憶手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度、前記記憶手段によって記憶された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算手段と、
    前記計算手段によって計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  4. 管理対象を冷却する冷却処理および発生した霜を取り除く除霜処理を制御する制御装置において、
    前記管理対象の温度を検出する温度検出手段と、
    所定時点における前記管理対象の品質を示す品質表示値を検出する品質検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度、前記品質検出手段によって検出された品質表示値、および、予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記管理対象の品質表示値の時間変化量との関係をもとに、所定期限経過時における前記管理対象の品質表示値を計算する計算手段と、
    前記計算手段によって計算された品質表示値が所定の許容範囲内となるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記計算手段によって計算された品質表示値が前記所定の許容範囲内であるか否かを判断することを特徴とする請求項3または4に記載の制御装置。
  6. 前記所定時点は、前記管理対象の陳列開始時に対応する時点であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の制御装置。
  7. 前記所定の許容範囲は、少なくとも前記所定期限経過時において許容される前記品質表示値の上限値をもとに設定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記所定期限経過時において許容される前記品質表示値の上限値および予め求められた前記温度検出手段による検出温度と前記品質表示値の時間変化量との関係をもとに前記管理対象の温度の上限温度を設定し、前記管理対象の温度が上限温度以下になるように前記冷却処理および前記除霜処理を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の制御装置。
  9. 前記制御手段は、判断結果に対応させて前記管理対象の温度の上限温度を設定することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記所定期限は、前記管理対象における消費期限であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の制御装置。
  11. 前記品質表示値は、K値、メト化率、色、ドリップ量またはにおいのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の制御装置。
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