JP2008249179A - 集中管理装置、冷却システム、集中管理装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

集中管理装置、冷却システム、集中管理装置の制御方法および制御プログラム Download PDF

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正憲 北
Takeshi Kawai
毅 川合
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Abstract

【課題】ショーケースなどの被冷却ユニットに収納された食品の賞味期限あるいは食べ頃などの管理を集中管理装置で行う。
【解決手段】冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、冷却用圧縮機を運転して蒸発器によりショーケースの冷却を行う集中管理システム100の集中管理を行う集中管理装置2おいて、ショーケース4A〜4Fにおいて冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶し、ショーケース4A〜4Fの冷却状態に基づいて、管理情報を更新し、管理情報に基づいて食品の管理に関する情報を提示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、集中管理装置、冷却システム、集中管理装置の制御方法および制御プログラムに係り、特に食品を被冷却ユニットとしてのショーケースにおいて冷却するための集中管理を行う集中管理装置、冷却システム、集中管理装置の制御方法および制御プログラムに関する。
冷凍設備機器を集中制御する集中管理装置(コントローラ)は、多数の冷凍設備機器に対してそれぞれの運転に必要な設定値を一括設定して、各冷凍設備機器の運転制御を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
例えば、店舗の冷凍集中管理システムにおいて、省エネ制御などを行う目的のため、集中管理装置と、ショーケースおよび冷凍機を接続し、冷凍機の圧縮機の冷媒吐出圧力の最適制御を行っている。
特開平1−291085号公報
ところで、上記従来の集中管理装置は、あくまでショーケースの温度管理及び冷凍機の運転制御を行うために用いられるものであり、ショーケース内に収納された食品などの管理を行う機能は持ち合わせていなかった。
そこで、本発明の目的は、ショーケースなどの被冷却ユニットに収納された食品の賞味期限あるいは食べ頃などの管理を行うことが可能な集中管理装置、冷却システム、集中管理装置の制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により被冷却ユニットの冷却を行う冷却システムの集中管理を行う集中管理装置において、前記被冷却ユニットにおいて冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する管理情報記憶部と、前記被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、前記管理情報を更新する管理情報更新部と、前記管理情報に基づいて前記食品の管理に関する情報を提示する食品管理情報提示部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、管理情報記憶部は、被冷却ユニットにおいて冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する。
一方、管理情報更新部は、被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、管理情報を更新する。
これらの結果、食品管理情報提示部は、管理情報に基づいて食品の管理に関する情報を提示する。
したがって、被冷却ユニットの冷却状態に応じて最適な食品の管理に関する情報が提示される。
この場合において、前記管理情報更新部は、前記被冷却ユニットの冷却状態を冷却不良期間の有無に基づいて判別するようにしてもよい。
また、前記管理情報更新部は、前記冷却不良期間が有った場合に、前記所定の期間の開始時期あるいは所定の期限を早めるようにしてもよい。
さらに、前記所定の期限は、賞味期限であり、前記管理情報更新部は、前記賞味期限を更新前の時期よりも早めの時期に更新するようにしてもよい。
さらにまた、前記食品管理情報提示部は、実際の日時が前記賞味期限を越えた場合に、その旨を前記食品の管理に関する情報として提示するようにしてもよい。
また、前記所定の期間は、食べ頃の期間であり、前記管理情報更新部は、前記食べ頃の期間の開始時期を更新前の開始時期よりも早めの時期に更新するようにしてもよい。
さらに、前記食品管理情報提示部は、実際の日時が前記所定の期間の開始時期に至った場合に、対応する食品が食べ頃である旨を前記食品の管理に関する情報として提示するようにしてもよい。
また、上記いずれかに記載の集中管理装置と、冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路と、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により冷却が行われるとともに、前記冷却対象となる食品を収納する被冷却ユニットと、を備えた冷却システムであって、前記被冷却ユニットは、冷却温度を検知する冷却温度センサを有し、前記集中管理装置に対し、通信ネットワークを介して前記冷却温度を通知し、前記集中管理装置の管理情報更新部は、通知された前記冷却温度に基づいて前記被冷却ユニットの冷却状態を判別することを特徴としている。
また、冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により被冷却ユニットの冷却を行う冷却システムの集中管理を行う集中管理装置の制御方法において、前記被冷却ユニットにおいて冷却対象となっている食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する管理情報記憶過程と、前記被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、前記管理情報を更新する管理情報更新過程と、前記管理情報に基づいて前記食品の管理に関する情報を提示する食品管理情報提示過程と、を備えたことを特徴としている。
また、冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により被冷却ユニットの冷却を行う冷却システムの集中管理を行う集中管理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、前記集中管理装置は、前記被冷却ユニットにおいて冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する管理情報記憶部を有し、前記被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、前記管理情報記憶部に記憶された前記管理情報を更新させ、前記管理情報に基づいて前記食品の管理に関する情報を提示させる、ことを特徴としている。
本発明によれば、被冷却ユニットの制御とともに、この制御の際に収集した情報に基づいて被冷却ユニットに収納された食品の所定の期限(賞味期限)あるいは所定の期間(食べ頃)の管理を容易に行うことができ、さらにはその対処(例えば、食品の販売の促進、廃棄など)を迅速かつ確実に行うことができる。
次に、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の冷凍装置の集中管理システム構成図である。
集中管理システム100は、スーパーマーケットなどの店舗チェーンの管理センタに設置され、パーソナルコンピュータとして構成される中央管理装置1と、店舗チェーンに属する各店舗に設置され、マイクロコンピュータとして構成された集中管理装置(主制御装置)2と、各店舗において冷凍装置の系統毎の制御を行う系統制御装置3A、3Bと、系統制御装置3Aの系統に属するショーケース4A〜4Cおよび冷凍機6A、6Bと、系統制御装置3Bの系統に属するショーケース4D〜4Fおよび冷凍機6C、6Dと、を備えている。
ここで、ショーケース4A〜4F、冷凍機6A〜6Dは、図示しない端末側制御装置を備えている。
また、ショーケース4A〜4Fは、冷却温度を検出するための温度検出ユニットTUと、温度検出ユニットTUから温度検出信号が入力され、当該ショーケース4A〜4Fをローカルに制御するとともに、系統制御装置3A、3Bを介して集中管理装置2と通信を行うコントローラCTと、冷却用冷媒回路を構成する図示しない蒸発器を備えている。
また、冷凍機6A〜6Dは、冷却用冷媒回路を構成する図示しない冷却用圧縮機および凝縮器を備えている。
図2は、中央管理装置の概要構成ブロック図である。
中央管理装置1は、当該中央管理装置1全体を制御するマイクロコンピュータ7と、このマイクロコンピュータ7に接続され、各種情報を記憶するハードディスク(外部記憶装置)8と、マイクロコンピュータ7に接続され、制御プログラムを記憶するROM9と、マイクロコンピュータ7に接続され、各種データを一時的に記憶するRAM11と、リムーバル記憶媒体であるフレキシブルディスク、光ディスクなどに対するデータの読み書きを行うディスクドライブ12と、集中管理装置2との間の通信を行う通信インタフェース部13と、外部出力機器との間のインタフェース動作を行う出力インタフェース部14と、外部入力機器との間のインタフェース動作を行う入力インタフェース部16と、を備えている。
ここで、ハードディスク8には、中央管理装置1自体の制御プログラムの他、集中管理装置2から送られてくる各種データや、後述するショーケース4A〜4F等の設置形態(ケースレイアウト)に関するデータ、更には各種運転条件に関するデータ及び通信プロトコル等が保存されている。
通信インタフェース部13は、例えば、シリアルインターフェースにより構成され、前述の集中管理装置2と通信線17(図1参照)を介して接続されている。
出力インタフェース部14は、外部出力機器としてのプリンタ18やディスプレイ19が接続されている。
入力インタフェース部16は、外部入力機器としてのキーボード21やマウス22が接続される。
図3は、集中管理装置の概要構成ブロック図である。
集中管理装置2は、図3に示すように、当該集中管理装置2全体を制御するマイクロコンピュータ24と、このマイクロコンピュータ24に接続されたROM26およびRAM27と、通信インタフェース部28、29、出力インタフェース部31及び入力インタフェース部32と、マイクロコンピュータ24に接続されたEEPROM40と、を備えて構成される。
ROM26は、通信プロトコルや集中管理装置2自体の制御プログラムを記憶している。
RAM27は、外部装置から送られてくる各種データや外部装置へ送る各種データ、集中管理装置2自体の制御データ(例えば、後述する液晶表示部34の表示データ等)が一時的に記憶される。
通信インタフェース部28、29は、例えば、シリアルインターフェースとして構成されている。ここで、通信インタフェース部28は、中央管理装置1に通信線17(図1参照)を介して接続され、通信インタフェース部29は、端末側制御装置と通信線33を介して接続されている。さらに通信インタフェース部29は、たとえば、6個の通信ポートを有しており、それによって最大6系統の端末側制御装置が接続可能とされている。
出力インタフェース部31には、液晶表示部34およびブザー36が接続されている。
入力インタフェース部32には、キースイッチ37やディップスイッチ38及びスライドスイッチ39が接続されている。
キースイッチ37は、後述する各種設定及び表示指令を行うためのスイッチである。
ディップスイッチ38は、各種状態を設定するためのスイッチである。
また、スライドスイッチ39は、後述するショーケース4A〜4F等の照明制御や夜間停止に関する設定を行うスイッチである。
EEPROM40は、食品の種別毎の賞味期限情報および食べ頃期間情報に関するデータ、後述する食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報に関するデータ、ショーケース4A〜4F等の各種設定に関するデータ及び設置状態に関するデータが保存されており、これらのデータは電源が断たれたときにも保持される。
図4は、系統制御装置の概要構成ブロック図である。
系統制御装置3A、3Bは、図4に示すように、当該系統制御装置3A、3B全体を制御するマイクロコンピュータ41と、このマイクロコンピュータ41に接続されたROM42、RAM43、EEPROM45と、通信インタフェース部44、46、出力インタフェース部47及び入力インタフェース部48と、を備えている。
ROM42は、通信プロトコルや系統制御装置3A、3B自体の制御プログラムを記憶している。
RAM43は、端末側制御装置から送られてくる各種データや、集中管理装置2から送られてくるショーケース4A〜4F等の各種運転条件に関するデータが保存される。
通信インタフェース部44、46は、シリアルインターフェースにより構成され、通信インタフェース部44は、集中管理装置2に接続され、通信インタフェース部46はショーケース4A〜4C(あるいは、ショーケース4D〜4F)および冷凍機6A、6B(あるいは、冷凍機6C、6D)と通信線33を介して接続されている。
EEPROM45は、集中管理装置2から送られたショーケース4A〜4F等の各種運転条件の設定データが保存されており、電源が断たれても保持される。
出力インタフェース部47は、警報表示を行うLED表示部81が接続されている。
入力インタフェース部48は、ディップスイッチ82との間のインタフェース動作を行う。
LED表示部81は、警報表示や運転モニタ表示を行う。
ディップスイッチ82は、ショーケース4A〜4F等の制御のために割り付けられるチャンネルの使用・未使用及びそれ自体のA〜Eまでのチャンネルナンバーを設定し、あるいは、LED表示部81を警報表示と、運転モニタ表示との間で切り換えるための設定を行う。
次に実施形態において食品の管理に関する情報を提示する際の具体的動作の説明に先立って、集中管理装置2で管理している冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報およびその設定について説明する。
本実施形態においては、所定の期間としては、対応する食品の食べ頃期間を管理しており、所定の期限としては、賞味期限(食品衛生法および農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律で規定)を管理している。
図5は、管理情報表示操作画面の一例の説明図である。
管理情報表示操作画面50には、図5に示すように、集中管理装置2及び各ショーケース4A〜4F間で通信を行う際に用いる通信チャンネルデータ51、機器名データ52、種別データ53、賞味期限データ54、食べ頃データ55、陳列日時データ56、庫内温度データ57、種別数データ58、状態データ59、期限切れ告知データ60、食べ頃告知データ61および現在日付データ62並びに陳列日時リセット操作領域65、種別変更操作領域66および変更保存操作領域67が表示されている。
具体的には、通信チャンネルデータ51=「A03」を使用している機器名データ52=「ショーケース」の機器には、種別データ53に示すように「バナナ」と「りんご」が収納され、冷却されている。
また、賞味期限データ54に示すように、バナナの賞味期限は「07/03/01」であり、りんごの賞味期限は「07/03/16」となっている。
また、食べ頃データ55に示すように、バナナの食べ頃期間は「07/02/25〜07/02/27」であり、りんごの食べ頃期間は「07/03/03〜07/03/13」となっている。
また、陳列日時データ56に示すように、バナナがショーケースに陳列された日時は「07/02/24」であり、りんごがショーケースに陳列された日時は「07/03/01」となっている。
また、庫内温度データ57に示すように、バナナが陳列された位置の庫内温度は「16℃」であり、りんごが陳列された位置の庫内温度は「15℃」となっている。
また、種別数データ58に示すように、通信チャンネルデータ51=「A03」を使用している機器名データ52=「ショーケース」の機器には、バナナおよびりんごの2種類が陳列されている。
また、状態データ59に示すように、バナナは「(賞味)期限切れ」となっている。
同様に、通信チャンネルデータ51=「A05」を使用している機器名データ52=「ショーケース」の機器には、種別データ53に示すように「メロン」が収納され、冷却されている。
また、賞味期限データ54に示すように、メロンの賞味期限は「07/03/04」となっている。
また、食べ頃データ55に示すように、メロンの食べ頃期間は「07/03/01〜07/03/02」となっている。
また、陳列日時データ56に示すように、メロンがショーケースに陳列された日時は「07/02/26」となっている。
また、庫内温度データ57に示すように、メロンが陳列された位置の庫内温度は「10℃」となっている。
また、種別数データ58に示すように、メロンは1種類が陳列されている。
また、状態データ59に示すように、メロンは、「食べ頃」となっている。
これらの結果、期限切れ告知データ60は、バナナが期限切れであるので、期限切れの食品がある旨を告知し、食べ頃告知データ61は、メロンが食べ頃であるので、食べ頃の食品がある旨を告知している。
また、現在日付データ62に示すように、現在の日時が「2007年3月2日13時42分」であることが示されている。
また、陳列日時リセット操作領域65、種別変更操作領域66および変更保存操作領域67は、操作用の領域であり、これらの領域を指定して指示することにより対応する操作がなされることとなる。
ところで、管理情報表示操作画面50は、情報表示ばかりでなく、データの入力変更操作に対応している。
図6は、管理情報表示操作画面における陳列日時リセット時の説明図である。
ショーケースに新たに同種の商品を陳列した場合には、陳列日時リセットを行うこととなる。
陳列日時をリセットする場合には、まず、陳列日時リセット操作領域65をキースイッチ37により選択して、図6に示すように、反転表示状態とする。
この状態において、陳列日時をリセットしたい商品に対応する陳列日時データ56の表示領域56A、56B、56Cをキースイッチ37により選択して、図6に示すように、反転表示状態とする。
この状態で、オペレータは、変更保存操作領域67をキースイッチ37により選択することにより、EEPROM40には、新たな陳列日時に対応する陳列日時データ56が記憶されることとなる。
図7は、管理情報表示操作画面における商品種別変更時の説明図である。
ショーケースに新たな別種の商品を陳列した場合には、商品種別変更を行うこととなる。
商品種別を変更する場合には、まず、種別変更操作領域66をキースイッチ37により選択して、図7に示すように、反転表示状態とする。
この状態において、種別変更を行いたい種別データ53の表示領域53Aをキースイッチ37により選択して、図7に示すように、反転表示状態とする。
この状態で、オペレータは、キースイッチ37により新しい商品種別を入力することとなる。
そして、新しい商品種別の入力が完了した時点で、変更保存操作領域67をキースイッチ37により選択することにより、EEPROM40には、新たな商品種別に対応する種別データ53が記憶されることとなる。
次に実施形態において食品の管理に関する情報を提示する際の具体的動作について説明する。
図8は、実施形態の処理フローチャートである。
まず、集中管理装置2のマイクロコンピュータ24は、EEPROM40から、ショーケース内の商品の種別情報(=種別データ53)および陳列開始日時(=陳列日時データ56)を取得する(ステップS11)。
次にマイクロコンピュータ24は、種別情報(=種別データ53)に基づいて予め食品の種別毎にEEPROM24記憶している賞味期限情報および食べ頃期間情報に関するデータを取得する(ステップS12)。
次にマイクロコンピュータ24は、各ショーケース4A〜4FのコントローラCTが、温度検出ユニットTUから入力された温度検出信号に基づいて報告している運転状態データに基づいて、いずれかのショーケース4A〜4Fの動作において、冷却不良期間が存在したか否かを判別する(ステップS13)。
ここで、冷却不良期間が発生する理由としては、機器の故障の場合はもちろんであるが、真夏時においてフル運転でも冷却が追いつかない場合、食品を詰めすぎた場合、扉付きのショーケースなどにおいて、扉を開放状態にした場合、商品陳列に際し、冷気を供給する通気口を塞がれてしまった場合やユーザのメンテナンス不足の場合などが考えられる。
ステップS13の判別において、冷却不良期間があったショーケースが無い場合には(ステップS13;No)、マイクロコンピュータ24は、処理をステップS15に移行する。
ステップS13の判別において、冷却不良期間があったショーケースが有った場合には(ステップS13;Yes)、マイクロコンピュータ24は、当該冷却不良期間があったショーケースについては、EEPROM40に記憶している賞味期限データ54および食べ頃データ55を早い時期となるように再設定する(ステップS14)。
賞味期限データ54については、マイクロコンピュータ24は、冷却不良期間の長さおよびそのときの温度変化に応じてのその内容を変更する。例えば、賞味期限データ54が「07/03/15」である場合に、「07/03/13」のように賞味期限を短くすることとなる。
また、食べ頃データ55については、マイクロコンピュータ24は、陳列日時データ56で表される陳列開始日時およびEEPROM40に予め記憶しておいた食品種別毎の食べ頃期間(例えば、陳列開始日時の1日後〜3日間)に基づいて算出した値を有しているが、EEPROM40に予め記憶しておいた食品種別毎の食べ頃期間を短縮(上述の例の場合、陳列開始日〜3日間)して、実効的に食べ頃データ55の内容を変更することとなる。
次に集中管理装置2のマイクロコンピュータ24は、現在日付データ62を参照し、各ショーケース4A〜4Fに陳列されている全ての食品について、現在日時が賞味期限を越えているものがあるか否かを判別する(ステップS15)。
ステップS15の判別において、現在日時が賞味期限を越えている食品が有る場合には、当該食品に対応する状態データ59を「(賞味)期限切れ」とし、期限切れ告知データ60は、期限切れの食品がある旨の告知状態となる鮮度警報処理を行う(ステップS16)。
次に、マイクロコンピュータ24は、現在日時が陳列日時データ56で表される陳列開始日時にEEPROM40に予め記憶しておいた食品種別毎の食べ頃期間を加算した範囲内に属する食品が有るか否かを判別する(ステップS17)。
ステップS17の判別において、現在日時が陳列日時データ56で表される陳列開始日時にEEPROM40に予め記憶しておいた食品種別毎の食べ頃期間を加算した範囲内に属する食品が有る場合には、当該食品に対応する状態データ59を「食べ頃」とし、食べ頃告知データ61は、食べ頃の食品がある旨の告知状態となる食べ頃お知らせ処理を行って(ステップS18)、処理を終了する。
以上の説明のように、本実施形態によれば、集中管理装置2において、ショーケース4A〜4F(被冷却ユニット)の制御とともに、この制御の際に収集した情報(温度情報、ひいては、冷却不良情報)に基づいてショーケース4A〜4Fに陳列(収納)された食品の賞味期限あるいは食べ頃などの管理を容易に行うことができ、さらにはその対処(例えば、食品の販売の促進、廃棄など)を迅速かつ確実に行うことができる。
以上の説明においては、食品の食べ頃についてEEPROM40に予め記憶しておいた食品種別毎の食べ頃期間に基づいて算出していたが、ショーケース4A〜4Fに糖度測定用の近赤外センサなどの食品の食べ頃を検出可能なセンサを設けておき、ショーケース4A〜4Fに陳列されている食品(特に果実)の食べ頃を判別するように構成することも可能である。
以上の説明においては、上記各機能を実現するための制御プログラムが、ROM26に格納されている場合について説明したが、制御プログラムを、コンピュータ(CPU)読取可能な記録媒体に記録し、例えば、通信インタフェース部28を介して読み取り、読み取られたプログラムに従ってマイクロコンピュータが処理を実行すると、上記各実施形態と同等の作用および効果が得られる。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
また、インターネット、LANなどの通信ネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
実施形態の冷凍装置の集中管理システム構成図である。 中央管理装置の概要構成ブロック図である。 主制御装置の概要構成ブロック図である。 系統制御装置の概要構成ブロック図である。 管理情報表示操作画面の一例の説明図である。 管理情報表示操作画面における陳列日時リセット時の説明図である。 管理情報表示操作画面における商品種別変更時の説明図である。 実施形態の処理フローチャートである。
符号の説明
1 中央管理装置
2 集中管理装置
3A 系統制御装置
3B 系統制御装置
4A〜4F ショーケース
6A〜6D 冷凍機
24 マイクロコンピュータ
26 ROM
27 RAM
28 通信インタフェース部
29 通信インタフェース部
31 出力インタフェース部
32 入力インタフェース部
33 通信線
34 液晶表示部
36 ブザー
37 キースイッチ
38 ディップスイッチ
39 スライドスイッチ
40 EEPROM
50 管理情報表示操作画面
51 通信チャンネルデータ
52 機器名データ
53 種別データ
54 賞味期限データ
55 食べ頃データ
56 陳列日時データ
57 庫内温度データ
58 種別数データ
59 状態データ
60 告知データ
61 頃告知データ
62 現在日付データ
65 陳列日時リセット操作領域
66 種別変更操作領域
67 変更保存操作領域
100 集中管理装置システム
CT コントローラ
TU 温度検出ユニット

Claims (10)

  1. 冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により被冷却ユニットの冷却を行う冷却システムの集中管理を行う集中管理装置において、
    前記被冷却ユニットにおいて冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する管理情報記憶部と、
    前記被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、前記管理情報を更新する管理情報更新部と、
    前記管理情報に基づいて前記食品の管理に関する情報を提示する食品管理情報提示部と、
    を備えたことを特徴とする集中管理装置。
  2. 請求項1記載の集中管理装置において、
    前記管理情報更新部は、前記被冷却ユニットの冷却状態を冷却不良期間の有無に基づいて判別すること特徴とする集中管理装置。
  3. 請求項2記載の集中管理装置において、
    前記管理情報更新部は、前記冷却不良期間が有った場合に、前記所定の期間の開始時期あるいは所定の期限を早めることを特徴とする集中管理装置。
  4. 請求項3記載の集中管理装置において、
    前記所定の期限は、賞味期限であり、
    前記管理情報更新部は、前記賞味期限を更新前の時期よりも早めの時期に更新することを特徴とする集中管理装置。
  5. 請求項4記載の集中管理装置において、
    前記食品管理情報提示部は、実際の日時が前記賞味期限を越えた場合に、その旨を前記食品の管理に関する情報として提示することを特徴とする集中管理装置。
  6. 請求項3記載の集中管理装置において、
    前記所定の期間は、食べ頃の期間であり、
    前記管理情報更新部は、前記食べ頃の期間の開始時期を更新前の開始時期よりも早めの時期に更新することを特徴とする集中管理装置。
  7. 請求項6記載の集中管理装置において、
    前記食品管理情報提示部は、実際の日時が前記所定の期間の開始時期に至った場合に、対応する食品が食べ頃である旨を前記食品の管理に関する情報として提示することを特徴とする集中管理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の集中管理装置と、
    冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路と、
    前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により冷却が行われるとともに、前記冷却対象となる食品を収納する被冷却ユニットと、を備えた冷却システムであって、
    前記被冷却ユニットは、冷却温度を検知する冷却温度センサを有し、前記集中管理装置に対し、通信ネットワークを介して前記冷却温度を通知し、
    前記集中管理装置の管理情報更新部は、通知された前記冷却温度に基づいて前記被冷却ユニットの冷却状態を判別する、
    ことを特徴とする冷却システム。
  9. 冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により被冷却ユニットの冷却を行う冷却システムの集中管理を行う集中管理装置の制御方法において、
    前記被冷却ユニットにおいて冷却対象となっている食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する管理情報記憶過程と、
    前記被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、前記管理情報を更新する管理情報更新過程と、
    前記管理情報に基づいて前記食品の管理に関する情報を提示する食品管理情報提示過程と、
    を備えたことを特徴とする集中管理装置の制御方法。
  10. 冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、前記冷却用圧縮機を運転して前記蒸発器により被冷却ユニットの冷却を行う冷却システムの集中管理を行う集中管理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記集中管理装置は、前記被冷却ユニットにおいて冷却対象となる食品の種別毎に所定の期間あるいは所定の期限についての管理情報を予め記憶する管理情報記憶部を有し、
    前記被冷却ユニットの冷却状態に基づいて、前記管理情報記憶部に記憶された前記管理情報を更新させ、
    前記管理情報に基づいて前記食品の管理に関する情報を提示させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
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