JP2003130536A - ショーケースの制御装置 - Google Patents
ショーケースの制御装置Info
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Abstract
帯の変更を容易かつ確実に行うことができ、節電運転に
よる省エネ効果も簡単に得ることができ、メンテナンス
も容易に行えるなどの様々な利点を有するショーケース
の制御装置を提供する。 【解決手段】 冷凍機内蔵型ショーケースの制御装置1
0として、該ショーケースの使用用途に対応した複数の
温度帯及び該複数の温度帯に応じた運転情報を記憶する
記憶部11と、該記憶部に記憶した温度帯の一つを選択
する使用用途選択手段12と、該使用用途選択手段によ
り選択された温度帯に応じた前記運転情報に基づいて前
記冷凍機ユニットの運転制御を行う運転制御部13とを
備える。
Description
御装置に関し、詳しくは、ショーケース架台内に設置し
た冷凍機ユニットの運転によって庫内を冷却するショー
ケースの冷却温度帯を変更可能とした制御装置に関す
る。
設置したショーケースでは、各ショーケース単体で全て
の動作を制御する必要があるため、各ショーケース毎に
冷却運転や異常監視を行う制御装置が設けられている。
しかし、従来の制御装置では、ショーケースの使用用途
に応じた温度設定をボリューム設定式で行っていたた
め、設定温度にズレを生じ易く、正確な温度設定が困難
であった。
等によっては、通常の冷却運転を行わずに冷却運転時間
を短くしたりするなどの省エネを考慮した運転を行って
も、ケース内に陳列した商品の冷却に問題のない場合が
あるが、従来の制御装置では、設定温度等をその都度変
更したりしなければならず、操作が面倒なためにほとん
ど行われていなかった。さらに、従来の制御装置におけ
る異常事態発生時の警報は、ランプやブザーによる警報
告知のみであるため、どの部分に異常が発生しているの
かの判別が困難であった。
の保存、読み出しができなかったので、運転状態の判定
が簡単にできず、試運転やメンテナンスの際に別途測定
機器を用意しなければならないなど、多大な手間を要し
ていた。また、霜取りヒータや防露ヒータは、冷却温度
帯に応じて適切に作動させることが好ましいが、従来は
冷却温度の設定とは別にこれらのオンオフ制御を設定し
なければならなかった。さらに、冷凍機ユニットにおけ
るフィルターサインの検知温度が固定されていたため、
使用する冷媒が固定されてしまい、冷却温度等に応じた
最適な冷媒を使用することが困難となっていた。
御装置では、設定温度の変更や節電運転への移行が面倒
であることから、冷却温度帯が異なる他の用途への転用
は極めて困難であり、節電運転等による省エネ対策も十
分ではなかった。さらに、運転状態の把握や異常事態へ
の対応も面倒であるなどの問題を抱えていた。
かつ確実に行うことができ、節電運転による省エネ効果
も簡単に得ることができ、メンテナンスも容易に行える
などの様々な利点を有するショーケースの制御装置を提
供することを目的としている。
め、本発明のショーケースの制御装置は、冷凍機ユニッ
トの構成要素である圧縮機、凝縮器、送風機等がショー
ケース架台内に設置され、該冷凍機ユニットの運転によ
って庫内を冷却するショーケースの制御装置であって、
該制御装置は、該ショーケースの使用用途に対応した複
数の温度帯及び該複数の温度帯に応じた運転情報を記憶
する記憶部と、該記憶部に記憶した温度帯の一つを選択
する使用用途選択手段と、該使用用途選択手段により選
択された温度帯に応じた前記運転情報に基づいて前記冷
凍機ユニットの運転制御を行う運転制御部とを備えてい
ることを特徴としている。
用途選択手段によって、例えば、飲料等に適した3〜8
℃、精肉等に適した−2〜2℃、冷凍食品等に適した−
24〜−18℃のいずれかを選択することにより、記憶
部に記憶された運転情報に基づいて各温度帯に対応した
冷却運転を行うことができる。前記使用用途選択手段
を、制御装置前面パネルに設けた複数の各温度帯に対応
した複数の用途選定ボタンで形成することにより、温度
帯の選択を容易かつ確実に行うことができる。さらに、
前記用途選定ボタンを各温度帯に応じて色分けしておく
ことにより、また、主な用途と温度帯とが印刷された表
示部と共に設けることにより、使用用途の選択をより確
実に行うことができる。
た節電モードの運転情報をあらかじめ記憶させておき、
制御装置前面パネルに設けた節電選択スイッチの操作に
よって運転制御部が節電モードの運転情報に基づいた運
転制御を行うように形成しておくことにより、簡単な操
作で各温度帯に応じた適切な節電モードの運転を行うこ
とができ、大きな省エネ効果を得ることができる。前記
節電モードとしては、前記冷凍機ユニットにおける冷凍
機のON遅延動作の延長動作、前記運転情報における温
調サーモのディファレンシャルを変化させる動作、前記
冷凍機ユニットにおける冷凍機の最低停止時間の延長動
作、前記冷凍機ユニットにおける防露ヒータの通電率を
変化させる動作、前記冷凍機ユニットにおける防露ヒー
タへの通電をON・OFFさせる動作の各動作を温度帯
に応じて適宜選択して実行することができ、これらの動
作を実行することによって節電効果(省エネ効果)を得
ることができる。
度帯によって霜取りヒータをON・OFFさせる動作や
防露ヒータをON・OFFさせる動作を実行し、例えば
飲料等に適した3〜8℃では防露ヒータを自動的にOF
Fにすることによって節電効果を得られる。そして、運
転時の温度データを記憶し、記憶した最新の温度データ
を読み出し可能な温度データ記憶部を設けておくことに
より、ショーケースの運転状態を簡単に把握することが
でき、異常事態の発生原因追及にも役立てることができ
る。また、制御装置前面パネルに温度表示部を設けてお
くことにより、各温度帯における設定温度の微調整を簡
単に行うことができる。さらに、温度表示部をデジタル
表示として簡単なサインを表示できるようにしておくこ
とにより、温度情報だけでなく、運転情報や異常情報を
表示させることもできる。
報発生部において、異常発生を告知するブザー又は電子
音と、異常内容を告知する音声出力とを発生可能に形成
しておき、異常発生時にブザー又は電子音を発生した
後、担当者による確認スイッチの操作によって前記音声
出力を発生するようにしておくことにより、例えば庫内
温度が上昇しているときには「温度警報が発生していま
す」というような具体的な警報内容を発生するように設
定しておくことにより、担当者に警報内容を確実に伝達
することができる。さらに、音声出力の音量を調節する
音量調節部を設けておくことにより、店舗内の環境に対
応した聞き取りやすい音量に調節することができる。ま
た、警報発生部に複数のフィルターサイン警報用の検知
温度をあらかじめ設定しておくことにより、各種冷媒が
使用可能になる。
御装置の一形態例を図面に基づいて説明する。まず、図
1は制御装置の主要部を示すブロック図、図2は制御装
置(電子コントローラ)とショーケース、冷凍機ユニッ
ト及び通信監視盤との関連を示すブロック図、図3は本
発明の制御装置が設置される冷凍機内蔵型ショーケース
の一例を示す斜視図である。
なるショーケース1は、商品陳列部2の架台3内に圧縮
機、凝縮器、送風機等の冷凍機ユニット4の構成要素を
設置し、この冷凍機ユニット4の運転によって商品陳列
部内(庫内)を所定温度に冷却するものであって、架台
3内には前記冷凍機ユニット4の運転制御を行うための
制御装置10が設置されており、その前面には開閉可能
な扉5が設けられている。
は、図1に示すように、各種運転情報を記憶する記憶部
11と、ショーケース1の使用用途を選択するための使
用用途選択手段12を有する入出力部と、前記記憶部1
1の運転情報に基づいて前記冷凍機ユニット4の運転制
御を行う運転制御部13とを備えている。さらに、前記
記憶部11に記憶された運転情報には、使用用途に応じ
た各温度帯に対応した節電モードの運転情報14等、様
々な運転形態に応じた運転情報が書き込まれている。ま
た、運転制御部13には様々な運転情報と各種センサ等
からの情報とに基づいて異常発生を検出し、警報を発生
する警報発生部15が設けられ、記憶部11には運転時
における温度データを記録して読み出しを可能とした温
度データ記憶部16も設けられている。
ラ10には、ショーケース1の温度センサ21から得た
温度情報等を表示する温度表示部としてのデジタル表示
部22、前記温度センサ21からの温度情報によって電
磁弁23を開閉制御する温調制御部24、ショーケース
の運転に連動してファン25を作動させる運転同期出力
部26、除霜運転時にデフロスト(霜取り)ヒータ27
を制御するデフロスト制御部28、ショーケース1の温
度警報29や冷凍機ユニット4の逆相警報30及びフィ
ルターサイン31によって警報を発生する警報出力部3
2,冷凍機ユニット4の圧縮機における最低停止時間3
3や起動遅延時間34を制御する保護機能部35、節電
モードに対応して防露ヒータ36等の制御を行う省エネ
モード制御部37等が設けられており、さらに、店内の
複数のショーケースを管理する通信監視盤(センサムモ
ニタ)38との間で温調制御39、デフロスト制御4
0、温度表示41、警報表示42等の情報をやりとりす
る通信部43が設けられている。
前面パネルの一例を示す正面図である。電子コントロー
ラ10の前面パネル50には、操作説明部51、運転/
停止スイッチ52、警報リセットスイッチ53、警報用
ブザー54、節電選択スイッチ55、設定値変更スイッ
チ56a,56b、セットボタン57、デジタル表示部
58と共に、前記使用用途選択手段12として機能する
3個の用途選定ボタン59a,59b,59cが設けら
れている。また、用途選定ボタン59a,59b,59
cの隣には、現在の運転状態を示す運転ランプ60a,
60b,60cと、各使用用途における設定温度帯を表
示した温度帯表示部61a,61b,61cと、各使用
用途における代表的な表品を表示した商品表示部62
a,62b,62cとが設けられている。
認、各種設定、ブザー停止等の基本的な操作方法の説明
や注意事項を表示したものであって、例えば、運転停止
や設定変更を行う際には該当するボタンスイッチを2秒
以上長押しする必要があるなどの説明が記載されてい
る。運転/停止スイッチ52は、運転停止を行う際に
は、誤操作によって停止させてしまうことがないよう
に、長押しによって運転を停止できるように考慮されて
いる。警報リセットスイッチ53には、警報を確認した
という機能の他、長押し、例えば5秒間以上の長押しに
よって強制霜取等の警報に対応する動作を行えるように
設定されている。
cは、一度押すことによってその用途が選択された状態
になり、選択後に該当するボタンを長押しすることによ
り、設定温度の変更ができるようになっている。例え
ば、使用用途として飲料や惣菜を陳列販売する場合は、
用途選定ボタン59aを押すことによって冷却設定温度
が3〜8℃の範囲であらかじめ設定された温度になる
が、その設定温度を変更したい場合は、用途選定ボタン
59aを長押しして設定温度変更モードとする。これに
より、デジタル表示部58に現在の設定温度が表示され
るので、前記設定値変更スイッチ56a,56bで設定
温度を変更した後、セットボタン57を長押しすること
により、記憶部11に書き込まれている各用途選定ボタ
ン59a,59b,59cに対応する運転情報の設定温
度を変更できる。すなわち、各用途選定ボタン59a,
59b,59cには、ショーケース1の構造や冷凍機ユ
ニット4の能力等に応じて任意の設定温度を割付可能に
なっており、通常は、図4に示したように、飲料等に適
した3〜8℃、精肉等に適した−2〜2℃、冷凍食品等
に適した−24〜−18℃の3段階で、ほとんどの場合
は各種商品に問題なく対応することができるが、この範
囲外の温度、例えば−10℃程度に冷却する必要がある
場合には、任意のボタンの設定温度を−10℃に変更す
ることが可能である。但し、前記通信監視盤38での設
定によって電子コントローラ10を集中制御していると
きには、電子コントローラ10での設定温度変更ができ
ないようにしており、通信監視盤38で集中的に温度変
更の操作を行うようにしている。また、設定温度の変更
を行っているときに、選択した用途選定ボタン59a,
59b,59cに対応した運転ランプ60a,60b,
60cを点滅させたり、デジタル表示部58の温度表示
を点滅させたりすることにより、何の使用用途の温度設
定を変更しているのかを確認することができ、誤操作を
防止できる。
59cや隣接する表示部を適当に色分けしておくことに
より、用途変更時の誤操作を防止することができる。な
お、前記表示部は、用途選定ボタン59a,59b,5
9cに割り当てられた温度帯に応じて変更可能な状態、
例えば所定事項が印刷されたシール(ステッカー)を貼
り付けるようにしておくことが好ましい。
ーケースに設置した電子コントローラ10で、使用用途
に対応した温度帯をボタンスイッチのような簡単かつ確
実な選択手段で選択可能にしておくことにより、ショー
ケース1の使用用途を変更する場合でも正確な温度設定
を行うことができる。また、設定温度の変更も、デジタ
ル表示部58の温度表示を見ながら行うことによって正
確に行うことができる。なお、使用用途選択手段は、こ
のようなボタンスイッチが最適であるが、ロータリース
イッチなどのように選択操作を確実に行えるスイッチ類
を使用可能である。また、用途選定ボタンを1個だけ設
け、操作する毎に用途が切り替わるようにしておくこと
も可能である。この場合、運転ランプは色分けしたもの
を用途数に応じて設置しておくことが好ましい。
方式であって、温度表示のための数字の他、簡単な英
字、記号等が表示可能であり、通常運転中は温度表示を
行っているが、例えば、デフロスト時には「DF」、温
度警報が発生したときには「AL1」の点滅、逆送や満
水の警報が発生したときには「AL2」の点滅、フィル
ターサインがでたときには「FL」の点滅といった表示
を行うことにより、運転状態の確認や警報内容の確認を
容易に行うことができる。
イン基盤の入出力端子の状態を示すものである。まず、
電源端子71は、100V、200Vの両電源に対応で
きるようになっており、運転同期出力端子72は庫内フ
ァンモータのように運転中に常時通電させる必要のある
ものへ電源供給を行う。除霜出力端子73はデフロスト
運転中に霜取りヒータ等に電源を供給する。防露ヒータ
出力端子74は、防露ヒータに電源を供給するが、設定
温度があらかじめ設定された一定温度以下の場合には一
部又は全部の防露ヒータへの電源供給をカットする。温
調出力端子75は運転中に庫内温度に応じて冷凍機ユニ
ット4にON/OFFを出力する。外部除霜入力端子7
6は外部タイマーから除霜開始を行う場合に使用するも
ので、この端子に所定値以上の電圧が入力されたときに
内部タイマによる除霜から外部入力除霜に切り替わるよ
うになっている。外部警報入力である満水警報入力端子
77及び逆相警報入力端子78はこれらの端子に所定値
以上の電圧の入力により警報を検知し、警報音を発生す
るとともに前記デジタル表示部58への表示を行う。セ
ンサムモニタ通信端子79は前記通信監視盤(センサム
モニタ)38に接続する場合に使用する。デジタル温度
計通信端子80は別置きケース用のデジタル温度計と接
続する場合に使用する。
して、フィルターサインセンサ81を接続するフィルタ
ーサインセンサ接続端子82、庫内温度センサ83を接
続する庫内温度センサ接続端子84、吸込温度センサ8
5を接続する吸込温度センサ接続端子86、吹出温度セ
ンサ87を接続する吹出温度センサ接続端子88が設け
られている。さらに、警報音として音声を出力する場合
に使用する音声出力用の外部スピーカ89を接続するた
めのスピーカ接続端子90が設けられている。
て電源を供給するものであるため、用途選定ボタン59
a,59b,59cによる使用用途選定(温度帯)に関
係なく動作させる必要がある機器が接続され、前記庫内
ファンモータの他、ON/OFF制御を行わないときの
防露ヒータを接続することもできる。一方の防露ヒータ
出力端子74は、使用用途による温度帯に応じて防露ヒ
ータへの電源供給をON/OFFできるようになってお
り、例えば、図6に示すように、防露ヒータのON/O
FF制御を行うための防露ヒータ設定温度Taと、用途
選定ボタン59a,59b,59cや設定値変更スイッ
チ56a,56bにより設定した冷却温度設定値Tsと
を比較し、防露ヒータ設定温度Taより冷却温度設定値
Tsの方が高いときには防露ヒータ出力端子74から防
露ヒータへの電源供給を停止し、冷却温度設定値Tsが
防露ヒータ設定温度Ta以下のときには防露ヒータ出力
端子74から防露ヒータへの電源供給を行うようにす
る。このようにして防露ヒータのON/OFFを行うこ
とにより、結露が発生しない温度帯では防露ヒータへの
無駄な電力供給をカットして省エネ運転を行うことがで
きる。なお、防露ヒータ設定温度Taは、ショーケース
設置場所や陳列商品の状態に応じて任意に変更すること
が可能となっている。
御だけでなく、図7及び図8に示すようなデューティ制
御を行うこともできる。このデューティ制御は、防露ヒ
ータを常時OFFとするOFF設定温度Taと、防露ヒ
ータを常時ONとするON設定温度Tbとを設定し、図
8のステップ101で冷却温度設定値TsがOFF設定
温度Taより高いときにはステップ102に進んで防露
ヒータを常時OFFに、ステップ103で冷却温度設定
値TsがOFF設定温度Ta以下で、ON設定温度Tb
以上であって、かつ、前記節電選択スイッチ55がON
のときにはステップ104に進んでデューティ制御を行
い、ステップ103の判断に該当しない場合(NO)
は、ステップ105に進んで防露ヒータを常時ONとす
る。防露ヒータのデューティ制御では、図7に示すよう
に、防露ヒータへの電源供給を適当な間隔でON/OF
F、例えば10分間隔でON/OFFしたり、30分の
間に10分間だけ電源供給を停止したりするなど、防露
ヒータへの電源通電率を変化させる制御を行う。
の切り替えは、上述のように、節電選択スイッチ55の
ONによってデューティ制御を行うように設定しておく
ことが好ましいが、前記温度範囲にあるときに常時デュ
ーティ制御を行うように設定しておいてもよい。なお、
OFF設定温度Ta及びON設定温度Tbは、前記同様
に任意に変更することができる。さらに、前記防露ヒー
タだけでなく、霜取りヒータに対しても同様の制御を行
うことができる。
する通常時の温調出力と節電モード時の温調出力との違
いを示すもので、図9は通常時、図10は節電モード時
をそれぞれ示している。まず、図9の通常時において
は、庫内温度が温調設定値に対する+ディファレンシャ
ルに上昇すると、温調サーモの作動により所定の起動遅
延時間をおいて温調出力がONとなる。但し、冷凍機に
設定された最低停止時間よりも短い時間で温度上昇が発
生した場合は、最低停止時間を経過してから温調出力が
ONとなる。また、冷凍機の作動によって庫内温度が−
ディファレンシャルまで低下すると、その時点で温調出
力がOFFとなる。+ディファレンシャル及び−ディフ
ァレンシャルは、設定温度や商品状態によって適当に設
定されるが、例えば+側及び−側共に、1.0℃、1.
5℃、2.0℃というように設定されている。また、起
動遅延時間や最低停止時間は、冷凍機の性能等によって
異なるが、通常、起動遅延時間は数秒程度であり、最低
停止時間は60〜180秒程度である。
パネル50に設けられた節電選択スイッチ55を押すこ
とにより、図10に示すような節電モードの運転を行
う。節電モードにおける運転は、通常時に対して、温調
サーモの温調設定値を例えば1℃や2℃上昇させる運
転、+ディファレンシャルを1℃や2℃上昇させる運
転、起動遅延時間や最低停止時間を数秒乃至数十秒長く
する運転のいずれか少なくとも一つ、あるいは全部を組
み合わせて行うことができる。このように、節電選択ス
イッチ55のONによってこれらの節電運転を行うこと
により、冷凍機の負荷を減少させたり、温調出力がON
となっている時間を短くしたりして冷凍機の作動時間を
短縮し、これによって消費電力量の削減を図ることがで
きる。
報発生動作の一例を示すもので、まず、ステップ201
で各運転状態に応じた基準値等と各種センサ等からの情
報とを比較し、異常が無ければ(NO)、このステップ
201を繰り返す。ステップ201で異常の発生が検出
されたときには、ステップ202に進んで前記警報用ブ
ザー54から警報に対応した警報音を出力するととも
に、前記デジタル表示部58に警報に対応したデジタル
表示(警報表示)を行う。警報音及び警報表示は、ステ
ップ203で警報リセットスイッチ53が操作されるま
で連続あるいは断続して行われる。警報リセットスイッ
チ53が操作された時点で異常事態が解消されている場
合は、ステップ204からステップ205に進み、外部
スピーカ89から「警報が解除されました」といった音
声出力を発生し、ステップ206で通常表示に戻って最
初のステップ201に戻る。
なかった場合は、ステップ207に進んで警報用ブザー
54の警報音を止めるとともに、外部スピーカ89から
警報内容に対応した音声出力、例えば、「逆相警報が発
生しています、相を入れ替えて下さい」、「満水警報が
発生しています、ドレン排水を捨てて下さい」、「フィ
ルターサイン警報が発生しています」というように、警
報内容やその対策を具体的な言葉で出力する。このと
き、デジタル表示部58の警報表示はそのまま継続して
いる。そして、警報に対応した処置を行った後、警報リ
セットスイッチ53を操作して警報が解除されている
と、ステップ203、ステップ204からステップ20
5に進んで通常状態に戻る。このように、警報発生後に
警報リセットスイッチ53を操作することにより、警報
内容を音声出力によって容易かつ確実に確認することが
できるので、その対応も迅速かつ的確に行うことができ
る。
の設定温度を、例えば48℃、50℃、52℃、54℃
というように4段階設定しておくことにより、使用冷媒
に対応したフィルターサイン設定温度を選択することが
できるので、ショーケースの使用条件に応じて最適な冷
媒を選択使用することができ、冷却効率の向上等が図れ
る。
度情報を一定時間間隔、例えば2分間隔で記憶するもの
であって、その記憶量は、ショーケースの運転状態を把
握可能な範囲、例えば24時間分等に設定されている。
このように温度データを記憶させて読み出し可能に形成
しておくことにより、メンテナンスの際に運転状況を把
握するために利用できるだけでなく、出荷時における試
運転の際にも、記憶した温度データを有効に利用するこ
とができる。
ースの制御装置によれば、冷凍機内蔵型ショーケースに
おける冷却設定温度の変更を簡単にしかも確実に行うこ
とができる。また、節電モードへの移行も容易に行える
ため、効果的な省エネを図ることができる。さらに、温
度帯の異なる様々なショーケースにおいても、温度設定
値を変更することで霜取りヒータ、防露ヒータのON/
OFF等を使用温度帯に適した状態に自動的に制御可能
である。また、温度データを読み出し可能に記憶させる
ことにより、ショーケースの運転状態を容易に把握する
ことができる。さらに、フィルターサインの設定温度を
選択可能にしておくことにより、使用条件に適した冷媒
を選択することができる。加えて、警報を具体的な音声
で出力することにより、警報に対する対応も容易に行う
ことができる。
示すブロック図である。
び通信監視盤との関連を示すブロック図である。
ショーケースの一例を示す斜視図である。
前面パネルの一例を示す正面図である。
力端子の状態を示す図である。
図である。
である。
トである。
る。
示すフローチャートである。
Claims (17)
- 【請求項1】 冷凍機ユニットの構成要素である圧縮
機、凝縮器、送風機等がショーケース架台内に設置さ
れ、該冷凍機ユニットの運転によって庫内を冷却するシ
ョーケースの制御装置であって、該制御装置は、該ショ
ーケースの使用用途に対応した複数の温度帯及び該複数
の温度帯に応じた運転情報を記憶する記憶部と、該記憶
部に記憶した温度帯の一つを選択する使用用途選択手段
と、該使用用途選択手段により選択された温度帯に応じ
た前記運転情報に基づいて前記冷凍機ユニットの運転制
御を行う運転制御部とを備えていることを特徴とするシ
ョーケースの制御装置。 - 【請求項2】 前記使用用途選択手段は、制御装置前面
パネルに設けられた複数の用途選定ボタンであることを
特徴とする請求項1記載のショーケースの制御装置。 - 【請求項3】 前記用途選定ボタンは、各温度帯に応じ
て色分けされていることを特徴とする請求項2記載のシ
ョーケースの制御装置。 - 【請求項4】 前記用途選定ボタンは、主な用途と温度
帯とが印刷された温度帯表示部と共に設けられているこ
とを特徴とする請求項2記載のショーケースの制御装
置。 - 【請求項5】 前記記憶部は、各温度帯に対応した節電
モードの運転情報があらかじめ記憶されており、制御装
置前面パネルに設けた節電選択スイッチの操作によって
前記運転制御部が前記節電モードの運転情報に基づいて
前記冷凍機ユニットの運転制御を行うことを特徴とする
請求項1記載のショーケースの制御装置。 - 【請求項6】 前記節電モードは、前記冷凍機ユニット
における冷凍機のON遅延動作の延長を含んでいること
を特徴とする請求項5記載のショーケースの制御装置。 - 【請求項7】 前記節電モードは、前記運転情報におけ
る温調サーモのディファレンシャルを変化させる動作を
含んでいることを特徴とする請求項5記載のショーケー
スの制御装置。 - 【請求項8】 前記節電モードは、前記冷凍機ユニット
における冷凍機の最低停止時間の延長動作を含んでいる
ことを特徴とする請求項5記載のショーケースの制御装
置。 - 【請求項9】 前記節電モードは、前記冷凍機ユニット
における防露ヒータの通電率を変化させる動作を含んで
いることを特徴とする請求項5記載のショーケースの制
御装置。 - 【請求項10】 前記節電モードは、前記冷凍機ユニッ
トにおける防露ヒータへの通電を、選択されている温度
帯によってON・OFFさせる動作を含んでいることを
特徴とする請求項5記載のショーケースの制御装置。 - 【請求項11】 前記運転情報は、選択された温度帯に
よって霜取りヒータをON・OFFさせる動作を含んで
いることを特徴とする請求項1記載のショーケースの制
御装置。 - 【請求項12】 前記運転情報は、選択された温度帯に
よって防露ヒータをON・OFFさせる動作を含んでい
ることを特徴とする請求項1記載のショーケースの制御
装置。 - 【請求項13】 運転時の温度データを記憶し、該記憶
した温度データを読み出し可能な温度データ記憶部を備
えていることを特徴とする請求項1記載のショーケース
の制御装置。 - 【請求項14】 制御装置前面パネルに温度表示部を備
えていることを特徴とする請求項1記載のショーケース
の制御装置。 - 【請求項15】 冷凍機ユニットの構成要素である圧縮
機、凝縮器、送風機等がショーケース架台内に設置さ
れ、該冷凍機ユニットの運転によって庫内を冷却するシ
ョーケースの制御装置であって、異常事態発生時に警報
を発する警報発生部を備えており、該警報発生部は、異
常発生時にブザー又は電子音を発生した後、確認スイッ
チの操作によって異常事態に対応した音声出力を発生す
るように形成されていることを特徴とするショーケース
の制御装置。 - 【請求項16】 前記音声出力の音量を調節する音量調
節部を有していることを特徴とする請求項15記載のシ
ョーケースの制御装置。 - 【請求項17】 前記警報発生部は、複数のフィルター
サイン警報用の検知温度があらかじめ設定されており、
そのいずれかを選択可能であることを特徴とする請求項
15記載のショーケースの制御装置。
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