JP4142182B2 - 温度調節装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍冷蔵庫、各種ショーケース、厨房機器、食品加工機、活魚水槽、園芸設備、製造設備、実験設備などの温度調節機能を有する機器設備などの温度設定に用いる温度調節装置に関し、特に動作点と非動作点を調節可能とするとともに、表示装置に表示する表示内容を選択的に表示できるようにした温度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
温度センサと、温度設定部と、制御部と、表示部とを有する温度調節装置として、例えば特願平6−110560号公報に示されるような装置がある。この温度調節装置は、温度センサと、制御用設定値メモリと、設定起動キーと、制御スイッチと、アップキーおよびダウンキーと、制御部と、表示部とを有しており、設定温度、庫内温度などを表示部に表示するように構成されているが、表示装置に庫内温度などを常時表示しているのでそのためのエネルギーを必要とする。さらに、表示装置にLEDなどを用いた場合には、LEDを点灯することによって熱を生じ、表示装置を庫内に設置した場合には無駄な熱負荷となるという問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表示手段を有する温度調節装置において、表示に要するエネルギーを減少させるとともに、表示装置自体を小さな熱負荷とすることを目的とする。さらに、本発明は、動作点と非動作点を調節可能とした温度調節装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、温度を調節する空間の温度を検出する温度センサと該温度センサが検出した検出温度または設定温度もしくは動作モードなどを表示する表示装置を有する空調ユニットの温度調節装置において、複数の温度設定値を格納する記憶手段と、温度調節に必要な複数の設定項目を切り換えるモード切換スイッチおよび温度設定手段ならびに該温度設定手段で設定した値を前記記憶手段に格納する設定スイッチとからなる設定温度変更手段と、前記温度センサが検出した検出温度と前記記憶手段に記憶した設定温度とを用いて空調ユニットの運転をオン制御しオフ制御する動作制御手段と、前記表示装置の表示状態を制御する表示制御手段とを備え、前記動作制御手段のオン制御とオフ制御のうちの一方のときに前記表示装置を点灯状態にさせ、他方のときに前記表示装置を消灯状態にさせる温度調節装置である。
【0006】
本発明は、上記温度調節装置において、検出温度を表示装置に表示するときに、空調ユニットの動作状態に対応して点灯または消灯させるようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明にかかる温度調節装置の実施の形態を説明する。
この実施の形態にかかる温度調節装置は、冷凍機能などを有するショーケースなどの業務用冷凍装置(空調ユニット)に用いた温度制御装置に関する。
図1は、本発明にかかる温度調節装置を用いた冷凍機能を有するショーケースの構成を示す機能ブロック図である。図2は、本発明にかかる温度調節装置のハードウエアの構成を示すブロック図である。図3は、温度調節装置の外観図である。
【0008】
図1に示すように、ショーケースは、本発明にかかる温度調節装置1と、空調ユニット3と、温度センサ5とを有して構成される。ショーケースの冷凍庫内には、空調ユニット3の蒸発器もしくは凝縮器が配置され、正確な庫内温度を検出できる位置に温度センサ5が設けられている。電子式の温度調節装置1は、結露や浸水などによる誤動作を防止するため一般に冷凍庫外に設置される。
【0009】
温度調節装置1は、設定温度変更手段11と、冷房・暖房動作形式設定手段12と、表示手段13と、表示制御手段14と、記憶手段15と、動作制御手段16とから構成される。
【0010】
空調ユニット3は、圧縮器31と、庫外側に設置された熱交換器32と、電磁弁33と、膨張弁34と、庫内側に設置された熱交換器35とからなる冷凍サイクルによって構成されている。
【0011】
この空調ユニット3が冷房専用の場合は、圧縮機31→熱交換器(凝縮器)32→電磁弁33→膨張弁34→熱交換器(蒸発器)35の経路で冷媒が循環して、庫内を冷す冷房動作形態をとる。一方、この空調ユニット3が暖房専用の場合は、冷房専用の場合と逆サイクルとなり、圧縮機31→熱交換器(凝縮器)35→膨張弁34→電磁弁33→熱交換器(蒸発器)32の経路で冷媒が循環して、庫内を温める暖房動作形態をとる。
【0012】
一般に小型空調装置の場合、庫内温度の変化を温度調節装置で検出し、直接圧縮機用電動機の電気回路を入切して、圧縮機の運転、停止の反復により目標の設定温度を保持する。但し、大型装置となると再起動時の液戻り防止のため、電磁弁との組合せで蒸発器入口の冷媒液の供給を制限する方法が採られることが多い。
【0013】
空調ユニットにおいて、温度調節装置を使用した制御回路は全て温度制御を行うといえる訳であるが、定温保持を目的としたものと、異常温度検知などの保安を目的としたものに大別できる。したがって、温度調節装置の使用態様は、単に庫内温度制御用としての使用のほか、水冷式空調ユニットの凍結防止用保安機器としての使用、除霜制御でのヒータ負荷の制御や容量制御用機器としての使用など、多様である。
【0014】
温度センサ5は、サーミスタなどを用いた通常の温度センサを用いることができる。温度センサ5は、冷凍庫内の温度を正確に検出する位置に設けることが望ましいが、冷凍庫内の任意の位置に設けることができる。
【0015】
設定温度変更手段11は、温度設定モードを選択する機能と、設定する温度値を入力する機能と、入力された値を設定温度として設定する機能とを有している。温度設定モードは、冷凍(暖房)サイクルの動作を開始させるオン温度設定と冷凍(暖房)サイクルの動作を停止させるオフ温度設定の二つのモードがある。設定温度入力機能は、例えば、可変抵抗器を用いて達成することができる。温度設定機能は、入力された値が表示装置に表示された状態で設定ボタンを押すことによって達成される。
【0016】
冷房・暖房動作形式設定手段12は、空調ユニット3の冷却機能を利用する冷房装置として働かせるか、空調ユニット3の加熱機能を利用する暖房装置として働かせるかを設定する動作モード設定機能を有している。
温度調節装置を冷房動作モードとしたときには、庫内の温度が低下していき、所定の設定温度に達すると、動作出力をオフ(開)とし、その後、庫内の温度が上昇していくとオフ点より所定の温度上昇したところでオン(閉)をすることで、オン−オフ設定値の温度帯内に定温化する動作が可能となる。
【0017】
一方、温度調節装置を暖房動作モードにしたときには、庫内の温度が上昇していき、所定の設定温度に達すると、動作出力をオフ(開)とし、その後、庫内の温度が降下していくとオフ点より所定の温度だけ降下したところでオン(閉)をすることで、オフ−オン設定値の温度帯内に定温化する動作が可能となる。
【0018】
表示手段13は、庫内温度、設定温度、動作モード、温度制御装置の動作状態などを表示する手段で、螢光表示管やLEDなどの多数桁数字表示装置を用いて構成される。この実施例では、7セグメントで表される数字とドットLEDを有する数字表示素子を3桁有する表示装置を用いて数値をディジタル表示し、数字表示素子のドットLEDを、動作モードなどの表示に用いる。
【0019】
表示制御手段14は、庫内温度や設定温度、表示モード、動作モードなどを表示装置130に表示させるよう働く。
【0020】
記憶手段15は、設定温度や動作モード、動作状態などのデータを記憶する。
【0021】
動作制御手段16は、温度センサ5が検出した庫内温度と記憶手段に格納された設定温度の演算結果によって、制御対象(例えば冷凍機や電磁弁、ヒータなど)を制御する。
【0022】
図2に示すように、温度調節装置1は、CPU100と、入出力インターフェース101と、A/D変換回路102と、設定温度変更回路110と、冷房・暖房切換スイッチ120と、表示装置130と、記憶回路150と、出力リレー回路160と、リセット回路170とを有している。
【0023】
CPU100と入出力インタフェース101とA/D変換回路102は、記憶回路150に格納されたソフトウエアによって、設定温度変更手段11と表示制御手段14と動作制御手段16としての機能を達成する。
【0024】
設定温度変更回路110は、設定温度変更手段11の機能を達成する手段であり、例えば、温度入力用可変抵抗器111と、設定スイッチ112と、モード切換スイッチ113を有している。
【0025】
冷房・暖房切換スイッチ120は、冷房・暖房動作形式設定手段12としての機能を果たす。
【0026】
表示装置130は、表示手段13の機能を果たす。
【0027】
記憶回路150は、記憶手段15の機能を果たし、例えば、RAM,ROM、EEPROMから構成される。
【0028】
出力リレー回路160は、動作制御手段16の機能の一部を果たす。
【0029】
リセット回路170は、温度調節装置1の動作や、記憶回路150に設定された条件をリセットする。
【0030】
オン動作温度またはオフ動作温度の設定は、設定温度変更回路110のモード切換スイッチ113を切り換えて設定しようとする動作モードを選択し、温度入力用可変抵抗器111の値を変化させることによって所定の値とする。設定する値が表示手段130に表示された状態で、設定スイッチ112を操作すると、オン動作設定値またはオフ動作設定値が記憶回路150に格納される。
【0031】
表示装置130を配置した温度調節装置1の外形状を図3に示す。温度調節装置1の表面パネル10には、表示装置130と、温度設定用の温度入力用可変抵抗111のつまみ114と、設定スイッチ112を操作する設定ボタン115と、モード切換スイッチ113を操作する切換ボタン116とが配置されている。
表示装置130は、7セグメントから成るLEDや螢光表示手段などの数字表示手段131を3桁並べて構成するとともに、ドットLED132,133,134を省エネルギー表示の実行中と冷凍サイクルの運転のオフ状況とオン状況の表示に用いる。ドットLED132が点灯しているときは「省エネルギー表示モード」にあること、ドットLED133が点灯しているときには「オフ温度の表示モード」または「オフ温度の設定モード」にあることを、ドットLED134が点灯しているときには「オン温度の表示モード」または「オン温度の設定モード」にあることを表示している。
【0032】
以下、動作温度を設定する手順を説明する。
動作モードは、切換ボタン116を1回押す毎に「省エネルギー表示モード」→「オフ温度設定モード」→「オン温度設定モード」と切り換えられ、動作モードに対応したドットLED132,133,134のいずれかが選択されて点灯する。数字表示手段131には、「省エネルギー表示モード」では省エネルギー表示有りの場合“S−1”が、省エネルギー表示無しの場合には“S−0”が表示され、「オフ温度設定モード」または「オン温度設定モード」では、既に記憶回路150に設定値が記憶されているときには記憶された各設定値が、設定変更中にはつまみ114によって変更された温度入力用可変抵抗111によって設定される設定値がデジタル表示される。数字表示手段131は、設定変更中、点滅表示している。
【0033】
なお「省エネルギー表示モード」の際に表示される“S−1”,“S−0”は一例であって、これに限定されるものではない。省エネルギー表示の有無が識別できるものであれば、別の表示内容であってもよい。
【0034】
オフ温度を設定するには、切換ボタン116を押してドットLED133が点灯する「オフ温度設定モード」を選択する。このとき、既にオフ温度が設定されているときには、記憶回路150に記憶されたオフ温度設定値が数字表示手段131に点滅表示される。次いで、設定ボタン115を押しながら設定用可変抵抗器114を操作して設定しようとするオフ温度を数字表示手段131に表示させ、設定ボタン115の押し下げを解除してオフ温度を記憶回路150に記憶させる。
【0035】
オン温度を設定するには、切換ボタン116を押してドットLED134が点灯する「オン温度設定モード」を選択する。このとき、既にオン温度が設定されているときには、記憶回路150に記憶されたオン温度設定値が数字表示手段131に点滅表示される。次いで、設定ボタン115を押しながら設定用可変抵抗器114を操作して設定しようとするオン温度を数字表示手段131に表示させ、設定ボタン115の押し下げを解除してオン温度を記憶回路150に記憶させる。
【0036】
省エネルギー表示を行うときには、切換ボタン116を押してドットLED132が点灯する「省エネルギー表示モード」を選択する。このとき、既に省エネルギー表示が設定されているときには数字表示手段131に“S−1”が表示され、省エネルギー表示が設定されていないときには数字表示手段131に“S−0”が表示される。
【0037】
省エネルギー表示の有・無を変更するには、切換ボタン116を押して、ドットLED132が点灯する「省エネルギー表示モード」を選択する。このとき、既に省エネルギー表示機能を無効にする方が設定されているときには、記憶回路150に記憶された省エネルギー表示機能の無効を意味する“S−0”が数字表示手段131に点滅表示される。
【0038】
次いで、設定ボタン115を押しながら設定用可変抵抗器111のつまみ114を操作して、設定用可変抵抗器111の有効回転角の中央を境にして、右側・左側のいずれかの位置を選択すれば、数値表示手段131に“S−1”(機能を有効にする場合)または“S−0”が表示され、設定ボタン115の押し下げを解除して、省エネルギー表示機能の有・無を記憶回路150に記憶させる。
【0039】
なお、上記の方法は、前述した「オフ温度設定モード」、「オン温度設定モード」の操作手順を統一した場合の一例であって、これに限定されるものではない。
省エネルギー表示の有・無の変更は、オフ温度の設定やオン温度の設定のある値域を選択するものと異なり2値を選択するので、次ぎに示すような略式方法によって変更することが可能である。すなわち、切換ボタン116を押して、ドットLED132が点灯する「省エネルギー表示モード」を選択した後、設定ボタン115を1回押す毎に数値表示手段131の内容が反転して表示されるようにすることによって、設定ボタン115を押して表示内容を変更した後、設定ボタン115の押し下げを解除して、その内容を記憶回路150に記憶させる方法である。
【0040】
温度調節装置1の動作モードを切り換えるときには、例えばDIPスイッチからなる冷房・暖房切換スイッチ120をオン又はオフすることによって動作モードを切り換える。
【0041】
以下、温度設定処理および設定温度確認処理ならびに省エネルギー表示モード設定処理を図4を用いて説明する。
まず、操作者が、切換ボタン116を用いて設定・確認項目を選択する(S1)と、表示制御手段14は、設定・確認項目が温度設定・確認モードであるか否かを判断し(S2)、温度設定・確認モードであるとき(YES)には、設定・確認項目に応じて記憶回路150に既に記憶された値を読み出し表示手段130に表示する(S3)。
【0042】
「省エネルギー表示モード」が選択されたときには、ドットLED132が点灯し、省エネルギー表示が設定されているときには数字表示手段131に“S−1”が表示され、省エネルギー表示が設定されていないときには数字表示手段131に“S−0”が表示される。
【0043】
「オフ温度設定モード」が選択されたときには、ドットLED133が点灯し、記憶回路150から読み出されたオフ温度が数字表示手段131にディジタル表示される。
【0044】
「オン温度設定モード」が選択されたときには、ドットLED134が点灯し、記憶回路150から読み出されたオン温度が数字表示手段131にディジタル表示される。
【0045】
次いで、設定ボタン115が押し下げられているか否かを判断する(S4)。オン温度または設定温度を設定する場合には設定ボタン115が押し下げられているので(YES)、温度入力用可変抵抗器111を操作して設定温度を選択し、数字表示手段131に選択された設定温度を表示する(S5)。記憶回路150に格納された内容を選択された設定温度に書き替える(S6)。
【0046】
次いで、操作者は、他の設定・確認項目に変更するか否かを判断し(S7)、他の設定・確認項目に変更する必要がないとき(NO)には、所定時間経過の後「庫内温度表示モード」へ移行し(S8)、温度センサ5が検出した庫内温度を表示装置130に表示して(S9)処理を終了する。ステップS7で、他の設定・確認項目に変更するとき(YES)には、ステップS1に戻り処理を継続する。
【0047】
ステップS2で、選択された設定・確認項目が「温度設定モード」でない場合(NO)は、選択された設定・確認項目が「省エネルギー表示モード」であるか否かを判断し(S10)、「省エネルギー表示モード」であるとき(YES)には、記憶回路150から省エネルギー表示の設定内容を読み出し数字表示手段131に表示する(S11)。操作者は、設定内容を変更するか否かを判断し変更する場合には設定ボタンを押し下げる。表示制御手段14は設定ボタン115が押されたか否かを監視し(S12)、設定ボタン115が押されたとき(YES)には、表示手段130に表示された内容を変更し、記憶回路150の記憶内容を書き替えて(S13)、所定時間経過の後「庫内温度表示モード」へ移行し(S8)、表示手段130に庫内温度を表示して(S9)、処理を終了する。
【0048】
ステップS4およびステップS12で、設定ボタン115が所定の時間押されていないとき(NO)には、「庫内温度表示モード」に移行し(S8)、温度センサ5が検出した庫内の温度を表示手段130に表示して(S9)、処理を終了する。
【0049】
ステップS8で、「省エネルギー表示モード」でないと判断されたとき(NO)には、温度センサ5が検出した庫内の温度を表示手段130に表示して(S9)、処理を終了する。
ステップS9における庫内温度表示は、「省エネルギー表示モード」の内容に従って、表示される。
【0050】
以上の処理によって、温度調節装置1の温度設定処理および温度確認処理ならびに省エネルギー表示モード設定処理が実行される。
【0051】
次ぎに、「省エネルギー表示モード」について説明する。
「省エネルギー表示モード」は、表示手段130に表示する庫内温度を連続表示とせず、空調ユニットの動作に応じて表示するようにした表示モードである。
すなわち、冷房動作の場合、空調ユニット3は、図5に示すように運転動作している。図5(A)は時間経過に伴う庫内温度を、(B)は出力リレー回路160の動作状態を、(C)は省エネルギー表示モードとした場合の表示態様を、(D)は省エネルギー表示モードを採用しない場合の表示態様を示している。
【0052】
図5(A)、(B)に示すように、空調ユニット3の運転に伴い庫内温度は低下する。庫内温度が、オフ設定値に達すると空調ユニット3は運転を停止する。空調ユニットが運転を停止すると庫内温度は徐々に上昇し、オン設定値に達すると空調ユニットは運転を再開する。以降空調ユニットの運転と停止を繰り返し、庫内は所定の温度範囲に維持される。
【0053】
図5(C)に示すように、空調ユニット3を動作させる出力リレー回路160がオンとなったときに、表示手段130に庫内温度を表示させるようにすれば、表示は、間歇的に行われ、図5(D)に示す従来の表示形態に比較して表示に要するエネルギーを省略することができ、熱負荷を減少させることもできる。
【0054】
この例では、庫内温度の表示を出力リレー回路160がオンのときに表示させるようにしたが、空調ユニットを冬期に運転するときには特に問題はないが、空調ユニットを夏期に運転するときにはオン時間が長くなるので、出力リレー回路160がオフのときに庫内温度を表示させるようにすれば省エネルギー効果をさらに高めることができる。
【0055】
また、この例では、省エネルギー表示運転中は、ドットLED132が点灯しているので、温度調節装置の異常で表示器が消灯している訳ではないことを知ることができるうえ、消灯中に表示を確認したい場合は、切換ボタン116を押せば、点灯状態に切換るので運用上の問題は生じない。
【0056】
上記省エネルギー表示モードを採用することによって、以下のような利点がある。
1.表示装置は、点灯状態と消灯状態を交互に有するので、消費電力を約半分とすることができる。
2.表示装置および温度調節装置の長寿命化が図れる。
すなわち表示装置は、常時点灯より断続点灯する方が製品寿命が延びるとともに、断続点灯することによって連続点灯するよりLEDの発熱が減るとともに点灯装置のトランスなどの発熱が減少し、製品内部の温度上昇は少なくなる。さらに、点灯装置を校正するプリント基板上にある同電子回路部品、例えば電解コンデンサの寿命が長くなり、製品全体の長寿命化につながる。
3.総電力が減少するので、電源回路を小型化することが可能となり、製品を小型化することが可能となる。
4.環境に影響を与える熱負荷を減らすことができ、最終的にCO2を削減することができ、地球温暖化防止につながる。
【0057】
次ぎに、本発明における改善された温度設定の手法を説明する。
今、空調ユニット3が冷凍運転モードにあるときには、オフ設定値はオン設定値より低い値に設定されている。この状態でオフ設定値のみをオン設定値より高い値に設定すると、冷凍サイクルが正確に動作しなくなるおそれがある。そこでこの発明は、温度設定用のソフトウエアに、オフ設定値またはオン設定値の一方を移動させて両者の関係が逆転したときに、残る一方の設定値を移動させて逆転を防ぐ機能を備えるようにした。
【0058】
この関係を図6及び図7を用いて説明する。図6は、冷凍運転モードにおけるオフ設定値を変更前のオン設定値より高い値に設定する場合を示している。図7はオフ設定値を変更前のオフ設定値より低い値に設定する場合を示している。
図6に示すように、オン設定値は設定された動作幅を保ってオフ設定値より高い温度に設定されており、両設定値は調節範囲の上限と下限との間に位置している。この状態でオフ設定値を上昇させて両設定値の差が最小動作幅になると、ソフトウエアはオフ設定値の上昇にともなってオン設定値をこの最小動作幅を保って自動的に持ち上げる。さらにオフ設定値を上昇しつづけるとオン設定値が調節範囲上限になる迄上昇して行き止まり、これ以上オフ設定値が上昇しないようになる。
【0059】
このように、冷凍モードにおけるオフ設定値を変更する場合に、オフ設定値を優先することによって、オン設定値とオフ設定値の関係の逆転を防ぐことができる。
【0060】
図7を用いて、オフ設定値を変更前のオフ設定値より低い値に変更する場合の動作例を説明する。この変更例は、変更前に設定されていた動作幅を維持することなく任意の動作幅を得る方法を示している。
【0061】
図7に示すように、オフ設定値は設定された動作幅を保ってオン設定値より低い温度に設定されており、両設定値は調節範囲の上限と下限との間に位置している。この状態でオフ設定値を降下させてもオン設定値は変動せず動作幅は大きくなる。オフ設定値を所定の値に設定した後オン設定値を任意に変更し、両設定値の差が最小動作幅になると、ソフトウエアはオン設定値がこれ以上低下しないように動作する。
このようにして、オフ設定値を優先して設定温度を変更することができる。
【0062】
図6に示した、一方の設定値の変更に伴って他方の設定値を最小動作幅を保って自動的に変更する方法は、まずオン設定値をオフ設定値より低い値に変更する場合にもソフトウエアを用いて同様な処理を行うことによって、オン設定を優先した態様で自動的にオフ設定値を変更することができる。この場合オフ設定値が調節範囲下限に達した点でオン設定値がこれ以上下がらないように動作する。
【0063】
図7に示した、一方の設定値を変更した後に他方の設定値を変更する場合に、先に設定した設定値を優先して先に設定した設定値との間に最小動作幅を保つ設定方法は、まずオン設定値を変更前のオン設定値より高い設定値に変更しその後オフ設定値を変更する場合にも同様に適用することができる。
【0064】
上記の動作方法は、冷凍動作モードを例にとって説明したが、暖房動作モードにおいても、同様に実施することができる。この場合は、設定されるオン設定値とオフ設定値の関係が上記と逆になるだけである。
【0065】
表示装置としては、LEDだけでなく、液晶表示素子を使用することが考えられるるが、この温度調節装置を冷凍冷蔵用業務用冷蔵庫に適用する場合、業務用のため遠くからでもハッキリ見えることが必要であり、また、まわりが暗くても表示された内容を識別するには、液晶表示装置にバックライトを設けなければならず、コスト的に不利となるばかりでなく熱負荷の増大につながるという問題があり、さらに、温度調節装置の取付場所の周囲温度が著しく低い場合もあり、液晶表示素子では低温で機能しなかったり液洩れ不良を起こす恐れがあり、製品の品質上の問題が考えられるので、液晶素子を用いることは適当でない。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、表示手段を有する温度調節装置において、表示に要するエネルギーを減少させ、表示手段自体を小さな熱負荷とすることができるとともに、動作点と非動作点を簡単に調節可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる温度調節装置を用いた冷凍庫の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明にかかる温度調節装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明にかかる温度調節装置の外観を示す正面図。
【図4】本発明にかかる温度調節装置の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明にかかる温度調節装置を用いた空調ユニットの動作状態を説明する図。
【図6】本発明にかかる温度調節装置においてオフ温度設定の状態を示す図。
【図7】本発明にかかる温度調節装置においてオン温度設定の状態を示す図。
【符号の説明】
1 温度調節装置
3 空調ユニット
5 温度センサ
10 表面パネル
11 設定温度変更手段
12 冷房・暖房動作形式設定手段
13 表示手段
14 表示制御手段
15 記憶手段
16 動作制御手段
31 圧縮機
32 熱交換器
33 電磁弁
34 膨張弁
35 熱交換器
100 CPU
101 入出力インタフェース
102 A/D変換回路
110 設定温度変更回路
111 温度入力用可変抵抗器
112 設定スイッチ
113 動作モード切換スイッチ
114 値設定用つまみ
115 設定ボタン
116 切換ボタン
120 冷房・暖房切換スイッチ
130 表示装置
131 数字表示手段
132〜134 ドットLED
150 記憶回路
160 出力リレー回路
170 リセット回路
Claims (2)
- 温度を調節する空間の温度を検出する温度センサと該温度センサが検出した検出温度または設定温度もしくは動作モードなどを表示する表示装置を有する空調ユニットの温度調節装置において、
複数の温度設定値を格納する記憶手段と、
温度調節に必要な複数の設定項目を切り換えるモード切換スイッチおよび温度設定手段ならびに該温度設定手段で設定した値を前記記憶手段に格納する設定スイッチとからなる設定温度変更手段と、
前記温度センサが検出した検出温度と前記記憶手段に記憶した設定温度とを用いて空調ユニットの運転をオン制御しオフ制御する動作制御手段と、
前記表示装置の表示状態を制御する表示制御手段と
を備え、前記動作制御手段のオン制御とオフ制御のうちの一方のときに前記表示装置を点灯状態にさせ、他方のときに前記表示装置を消灯状態にさせることを特徴とする温度調節装置。 - 請求項1に記載の温度調節装置において、
検出温度を表示装置に表示するときに、空調ユニットの動作状態に対応して点灯または消灯させることを特徴とする温度調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33545398A JP4142182B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 温度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33545398A JP4142182B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 温度調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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