JPH06226342A

JPH06226342A - エルボ組立構造体とそのエルボ組立構造体の製造方法とそのエルボ組立構造体の製造装置

Info

Publication number: JPH06226342A
Application number: JP5283293A
Authority: JP
Inventors: Takashi Kurokawa; 敬黒川
Original assignee: SAN FLEX KK
Current assignee: SAN FLEX KK
Priority date: 1993-02-03
Filing date: 1993-02-03
Publication date: 1994-08-16

Abstract

(57)【要約】【目的】従来から、その縦断面を角型にした空気調和装
置用ダクトは、使用された。しかし、建築構造物の多様
化のためにダクトの施工条件が直線ダクトのような単調
な構造から曲り部を数多くしてきた。所が、その曲り部
の安価な製法と製造装置は確立してない。本発明は、上
記の問題を解決することを目的とする。【構成】本発明は、まず、断面が部分円形で、わん曲部
分円筒状の部分を形成して結合用部材にし、次にその部
分円形断面部分の結合用部材により前記結合用部材の長
手方向の辺縁部の隣接する部分同士で接続し、わん曲円
筒状にし、その辺縁部同士を一体的に結合するための辺
縁部形成装置により形成した辺縁部を結合して断面が円
形で、わん曲円筒状の組立構造体にしてなるエルボ組立
構造体とそのエルボ組立構造体の製造方法とそのエルボ
組立構造体の製造装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エルボ組立構造体とそ
のエルボ組立構造体の製造方法とそのエルボ組立構造体
の製造装置に関し、特に、建築構造物の部屋の空気調和
装置或いはその他の空気使用機械や空気使用装置に接続
した直線ダクトの曲り部などで直線ダクト同士或いはそ
の他の空気使用機械や空気使用装置に対し本発明のエル
ボ組立構造体を直接接続させて使用するためのエルボ組
立構造体とそのエルボ組立構造体の製造方法とそのエル
ボ組立構造体の製造装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、その縦断面を角型にした空気
調和装置用ダクトは、よく使用されてきた。ところが、
近年、建築構造物の多様化のためにダクトの施工条件が
必ずしも直線ダクトの部分のような単調な構造ばかりで
なく曲り部の部分を数多く設けねばならないようになっ
てきた。しかし、その曲り部の部分を如何にすれば良い
か具体的な解決策が見当たらない状態である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、曲り部の部分
の製作にあたり、従来の直線ダクトを、直接曲げること
を試みたのであるが、曲げられる部分の外側部分はダク
トの長手方向に向けて引っ張り力が働き、曲げられる部
分の内側部分はダクトの長手方向に向けて圧縮力が働
く。そこで、曲り部の部分の製作過程で、ダクトの構成
部分の組織に良くない外力がかかり、ダクトの構成部分
の組織内に内部応力が蓄積されることになる。それ故
に、そのようなダクトを使用すると種々の支障が生じ
る。そこで、種々の研究を重ねる過程で、直管を無理に
曲げることに問題があり、直管を曲げてできる形状のも
の即ちエルボ型の曲管を単一管状部材でなく、複数の部
材を前後方向に互いに結合してエルボ型の曲管構造体を
形成することがよい成果を上げうると考えられた。しか
し、そのようなやり方は、製造過程での手間が予想以上
にかかることが問題であった。本出願の発明は、上記の
問題を解決することを第一の目的とする。また、エルボ
型の曲管構造体を製造するにあたり、単に、一部材だけ
で曲管構造体を製造することは、前述のように技術的に
種々の問題がある。例えば、従来から行れてきた直管を
長手方向に所望長さの間隔で輪切りにした多数の短い直
管の端面部を傾斜させ、その傾斜端面部を互いにつき合
わせて接続した曲管構造体をダクトに使用した場合、エ
ルボ型の曲管構造体の内部構造がその軸線方向に逆らう
ように屈曲部を形成させていることになり、その屈曲部
があるためエルボ型の曲管構造体の内部を流れる空気は
複雑な動きを強いられる。そこで、エネルギが消費され
ることになり、圧力損失となる。さらに、その圧力損失
となる原因を追及していくと空気の流れに対し屈曲部の
ような空気の流れに対して抵抗体となる部分を解消する
ことが必要になる。他方で、空気の流れに対し抵抗体と
なる部分を解消するために費用がかかりすぎても実用性
に問題が生じる。このような問題をともに解決すること
を本出願の発明の第二の目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本出願の発明は、断面が
円形で、わん曲した部分円筒状の形状の部材からなり、
そのわん曲した部分円筒状の形状の部材の部分を形成す
る結合用部材をその部分の円形断面形状の部分の円周方
向の分割部を形成した結合用部材により形成し、その結
合用部材の長手方向の辺縁部の隣接する部分同士で互い
に接続し、わん曲円筒状にし、その辺縁部同士を一体的
に結合して断面が円形で、わん曲円筒状の組立構造体に
してなるエルボ組立構造体であり、また、本出願の発明
は、まず、断面が部分円形で、わん曲した部分円筒状の
形状の部材を形成し、次に、そのわん曲した部分円筒状
の複数の部材で結合用部材を形成して、円形断面わん曲
円筒状エルボの結合用部材にし、次に、その結合用部材
の円周方向の分割部を形成した結合用部材により前記結
合用部材の長手方向の辺縁部の隣接する部分同士を接続
して、わん曲円筒状にするため、その辺縁部の隣接する
部分同士を一体的に結合し、断面が円形で、わん曲円筒
状の組立構造体にしうるようにしたエルボ組立構造体の
製造方法。また、本出願の発明は、断面が部分円形で、
わん曲した部分円筒状の形状の部材を形成するプレス用
雄型とプレス用雌型によるわん曲した部分円筒状の形状
の部材の形成装置を設け、そのわん曲した部分円筒状の
形状の部材の形成装置により形成した結合用部材の辺縁
部に、その辺縁部同士を一体的に結合して断面が円形
で、わん曲円筒状の組立構造体を形成するための辺縁部
形成装置を設け、その部分円形断面部分の円周方向の分
割部を形成した結合用部材により、その結合用部材の長
手方向の辺縁部の隣接する部分同士を接続し、わん曲円
筒状にして前記辺縁部同士を一体的に結合し、断面が円
形で、わん曲円筒状の組立構造体にしうるようにしたエ
ルボ組立構造体の製造装置である。

【０００５】

【作用】本出願の発明は、断面が円形で、わん曲した部
分円筒状の形状の部材からなり、そのわん曲した部分円
筒状の形状の部材の部分を形成する結合用部材をその部
分の円形断面形状の部分の円周方向の分割部を形成した
結合用部材により形成し、その結合用部材の長手方向の
辺縁部の隣接する部分同士で互いに接続し、わん曲円筒
状にし、その辺縁部同士を一体的に結合して断面が円形
で、わん曲円筒状の組立構造体にしてなるエルボ組立構
造体であるから、複数の結合用部材を結合して精度の高
いわん曲円筒状の組立構造体を形成し、その組立構造体
を正しい寸法を有するエルボとして使用しうる。そし
て、そのエルボ組立構造体を他のダクトと接続するため
にエルボ組立構造体の複数の部分構造体の隣接する辺縁
部同士を接続して、わん曲円筒状の形状の部分に形成さ
れた接続部の向きに向けて容易に接続しうる。また、従
来のように、エルボ組立構造体の長手方向に向けて多数
の短円筒状部材を直列に接続したものに比べて製作工程
を省略しうるのであって、それでいて、優れた機能を奏
しうる製品を製造しうる。そして、本発明の製品の機械
的強度が、従来品に比べてきわめて強くて破損しにく
い。そして、本発明の製品が、複数の部分構造体からな
る組立構造体のそれぞれの部材の長手方向の辺縁部を、
その隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円筒状の形状
の部分にしてエルボにする時、接続しなければならない
部分の長さが従来品に比べてきわめて短い。それ故に、
本発明の製品の製造にあたり、作業工程を少なくさせう
るし、かつ、作業時間を短縮させうる。また、本発明の
技術で、大口径のエルボを製造するときには、部材の数
を多くして、強度保持を図るとともに工作条件の簡素化
を図りうる。特に、本発明のエルボ組立構造体は、二部
材に限らず二部材以上の多数の部材ででも、それらの部
材間を確実に、かつ、容易に結合して、わん曲円筒状の
形状の部分にしうるのであるが、そのようにして、エル
ボにする時、その長手方向に生じる結合部分を溶接機ま
たはハンダ付け機により結合させたり、または接着材に
よる接着手段またはその他の固着手段により確実に複数
の部分構造体を結合させることにより、それぞれの部分
構造体の互いに対向した長手方向の辺縁部を接続させる
ことができ、その隣接する辺縁部同士を確実に接続させ
ることにより、エルボ組立構造体をきわめて簡単に短時
間で確実に製造しうる。また、本発明の製品の使用にあ
たり、本発明のエルボ組立構造体の内面は、そこを流体
が流れたときに圧力損失になるような部分を事実上無く
すことができて、本発明のエルボ組立構造体としての成
果を十分上げ得る。

【０００６】

【実施例１】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をしており、そのわん曲円筒状の形状をした
部分を形成するために、その円形断面部分の円同方向に
数分割した形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記
円形断面部分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体
の各部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同
士ではぜ合せ結合により接続してわん曲円筒状の形状に
し、その隣接する辺縁部同士の接続部を互いに一体的に
結合して、複数の部分円筒状構造体のそれらの曲面板状
の部分構造体の組立構造体のそれぞれの部材の長手方向
の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で接続してわん曲
円筒状の形状にしてエルボにし、そのエルボの各曲面板
状組立構造体の部分構造体の各曲面板状部材の接続部を
エルボの軸線に沿う方向に形成したエルボ組立構造体で
ある。

【０００７】

【実施例２】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をしており、そのわん曲円筒状の形状をした
部分を形成するために、その円形断面部分の円周方向に
数分割した形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記
円形断面部分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体
の各部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同
士で接続してわん曲円筒状の形状にし、その隣接する辺
縁部同士の接続部を互いに溶接して一体的に結合し、そ
の断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状にさせうる
ようにしたわん曲した部分円筒で曲面板状の複数の部分
構造体の組立構造体のそれぞれの部材の長手方向の辺縁
部の互いに隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円筒状
の形状にしてエルボにし、そのエルボの各曲面板状組立
構造体の部分構造体の各曲面板状部材の接続部をエルボ
の軸線に沿う方向に形成したエルボ組立構造体である。

【０００８】

【実施例３】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をしており、そのわん曲円筒状の形状をした
部分を形成するために、その円形断面部分の円周方向に
数分割した形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記
円形断面部分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体
の各部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同
士で接続してわん曲円筒状の形状にし、その隣接する辺
縁部同士の接続部をその接続部に沿って互いに連続的に
溶接して一体的に結合し、その結合部分が気密性と液密
性を保持しうるようにし、その断面が円形で、かつ、わ
ん曲円筒状の形状にさせ、わん曲した部分円筒板状の複
数の部分円筒状構造体の組立構造体を形成し、それらの
曲面板状の複数の部分構造体の組立構造体のそれぞれの
部材の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で
接続してわん曲円筒状の形状にしてエルボにし、そのエ
ルボの各曲面板状組立構造体の部分構造体の各曲面板状
部材の接続部をエルボの軸線に沿う方向に形成したエル
ボ組立構造体である。

【０００９】

【実施例４】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をしており、そのわん曲円筒状の形状をした
部分を形成するために、その円形断面部分の円周方向に
数分割した形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記
円形断面部分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体
の各部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同
士で接続してわん曲円筒状の形状にし、その隣接する辺
縁部同士の接続部をその接続部の要部のみ複数箇所をス
ポット溶接するとともにその溶接部分に加えて前記接続
部に沿って互いに連続的に溶接して一体的に結合し、そ
の結合部分が気密性と液密性を保持しうるようにし、そ
の断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状にさせうる
ようにしたわん曲した部分円筒状構造体の組立構造体を
形成し、その複数の部分円筒状構造体の組立構造体のそ
れぞれの部材の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁
部同士で接続してわん曲円筒状の形状にしてエルボに
し、そのエルボの各曲面板状組立構造体の部分構造体の
各曲面板状部材の接続部をエルボの軸線に沿う方向に形
成したエルボ組立構造体である。

【００１０】

【実施例５】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をしており、そのわん曲円筒状の形状をした
部分を形成するために、その円形断面部分の円周方向に
数分割した形状の金属製平板をプレス成型して、その成
型体を部分円筒構造体にし、前記円形断面部分の軸線方
向に数分割した形状の部分構造体の各部分の長手方向の
辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円
筒状の形状にし、その隣接する辺縁部同士の接続部をそ
の接続部の要部のみ複数箇所をスポット溶接するととも
にその溶接部分に加えて前記接続部に沿って互いに連続
的にハンダなどの固着材を接続して、その部分を一体的
に結合し、その結合部分が気密性と液密性を保持させう
るエルボにし、そのエルボの各曲面板状組立構造体の部
分構造体の各曲面板状部材の接続部をエルボの軸線に沿
う方向に形成したエルボ組立構造体である。

【００１１】

【実施例６】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をした円筒構造体を得るために、その円筒構
造体の軸線方向に数分割した曲面形状の部分構造体の各
部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で
接続し、前記円筒構造体の端縁部分を縮径し、その縮径
部分を接続用断面円形グクトの端部開口部に挿入しうる
ようにしてなるエルボ組立構造体である。

【００１２】

【実施例７】本発明は、断面が円形で、かつ、わん曲円
筒状の形状をした円筒構造体を形成する複数の部分円筒
状構造体の組立構造体のそれぞれの部材の長手方向の辺
縁部の互いに隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円筒
状の形状にしてエルボにし、そのエルボの各曲面板状組
立構造体の部分構造体の各曲面板状部材の接続部をエル
ボの軸線に沿う方向に形成し、その部分構造体の結合部
分に気密性と液密性を保持させるためゴム、石綿などの
気密性と液密性または気密性或いは液密性の保持部材を
介在させうるようにしたエルボ組立構造体である。

【００１３】

【実施例８】本発明は、まず、断面が円弧形で、かつ、
わん曲した部分円筒状の形状の部分を有する組立構造体
用の部材を製造するために、その円弧形断面部分を有す
る前記部材の円周方向に数分割した形状の金属製平板に
プレス成型し、次に、その成型体をプレス成型で部分円
筒構造体にし、前記円形断面部分の軸線方向に数分割し
た形状の部分構造体の各部分の長手方向の辺縁部の互い
に隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円筒状の形状に
し、次に、その隣接する辺縁部同士の接続部をその接続
部の要部のみ複数箇所をスポット溶接するとともにその
溶接部分に加えて前記接続部に沿って互いに連続的に溶
接するか或いはハンダなどで接続して一体的に結合し、
その結合部分が気密性と液密性を保持させてエルボ組立
構造体にしうるようにしたエルボ組立構造体の製造方法
である。

【００１４】

【実施例９】本発明は、断面が部分円形で、わん曲した
部分円筒状の形状の部材を形成するためのプレス用金型
の雄型の長手方向の辺縁部の部分にその長手方向に段部
を形成し、前記プレス用金型の雄型とプレス用金型の雌
型によるわん曲した部分円筒状の形状の部材の形成装置
を設け、そのわん曲した部分円筒状の形状の部材の形成
装置により形成した結合用部材の辺縁部に、その辺縁部
同士を一体的に結合して断面が円形で、わん曲円筒状の
組立構造体を形成するためのＵ字状部材或いは円弧状部
材などの曲面形成部材をその要部にした辺縁部形成装置
を設け、その円弧状部分或いは部分円形断面部分などの
円周方向部分の円周方向の分割部を形成した結合用部材
により、その結合用部材の長手方向の辺縁部の隣接する
部分同士を接続し、わん曲円筒状にして前記辺縁部同士
を一体的に結合し、断面が円形で、わん曲円筒状の組立
構造体にさせうるエルボ組立構造体の製造装置である。

【００１５】

【効果】本出願の発明は、断面が円形で、わん曲した部
分円筒状の形状の部材からなり、そのわん曲した部分円
筒状の形状の部材の部分を形成する結合用部材をその部
分の円形断面形状の部分の円周方向の分割部を形成した
結合用部材により形成し、その結合用部材の長手方向の
辺縁部の隣接する部分同士で互いに接続し、わん曲円筒
状にし、その辺縁部同士を一体的に結合して断面が円形
で、わん曲円筒状の組立構造体にしてなるエルボ組立構
造体であるから、複数の結合用部材を結合して精度の高
いわん曲円筒状の組立構造体を形成し、その組立構造体
を正しい寸法を有するエルボとして使用しうる効果があ
る。そして、そのエルボ組立構造体を他のダクトと接続
するためにエルボ組立構造体の複数の部分構造体の隣接
する辺縁部同士を接続して、わん曲円筒状の形状の部分
に形成された接続部の向きに向けて容易に接続しうる効
果がある。また、従来のように、エルボ組立構造体の長
手方向に向けて多数の短円筒状部材を直列に接続したも
のに比べて製作工程を省略しうるのであって、それでい
て、優れた機能を奏しうる製品を製造しうる効果があ
る。そして、本発明の製品の機械的強度が、従来品に比
べてきわめて強くて破損しにくい効果がある。そして、
本発明の製品が、複数の部分構造体からなる組立構造体
のそれぞれの部材の長手方向の辺縁部を、その隣接する
辺縁部同士で接続してわん曲円筒状の形状の部分にして
エルボにする時、接続しなければならない部分の長さが
従来品に比べてきわめて短い。それ故に、本発明の製品
の製造にあたり、作業工程を少なくさせうるし、かつ、
作業時間を短縮させうる効果がある。また、本発明の技
術で、大口径のエルボを製造するときには、部材の数を
多くして、強度保持を図るとともに工作条件の簡素化を
図りうる効果がある。特に、本発明のエルボ組立構造体
は、二部材に限らず二部材以上の多数の部材ででも、そ
れらの部材間を確実に、かつ、容易に結合して、わん曲
円筒状の形状の部分にしうるのであるが、そのようにし
て、エルボにする時、その長手方向に生じる結合部分を
溶接機またはハンダ付け機により結合させたり、または
接着材による接着手段またはその他の固着手段により確
実に複数の部分構造体を結合させることにより、それぞ
れの部分構造体の互いに対向した長手方向の辺縁部を接
続させることができ、その隣接する辺縁部同士を確実に
接続させることにより、エルボ組立構造体をきわめて簡
単に短時間で確実に製造しうる効果がある。また、本発
明の製品の使用にあたり、本発明のエルボ組立構造体の
内面は、そこを流体が流れたときに圧力損失になるよう
な部分を事実上無くすことができて、本発明のエルボ組
立構造体としての成果を十分上げ得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明のエルボ組立構造体の一実施例
の斜視図である。

【図２】図２は、図１とは、別のエルボ組立構造体の一
実施例の縦断面図である。

【図３】図３は、図１、図２とは別のエルボ組立構造体
の一実施例の縦断面図である。

【図４】図４は、図１、図２、図３とは別の本発明のエ
ルボ組立構造体の一実施例の縦断面図である。

【図５】図５は、図１、図２、図３、図４とは別の本発
明のエルボ組立構造体の一実施例の縦断面図である。

【図６】図６は、本発明のエルボ組立構造体の製造装置
の一実施例の主要部材のプレス用金型のプレス用金型の
雄型とプレス用金型の雌型の斜視図である。

【図７】図７は、図６に示した雄型と雌型の両金型の間
に被加工材が挟持された状態を示した本発明のエルボ組
立構造体の製造装置の一実施例の縦断面図である。

【図８】図８は、本発明のエルボ組立構造体の製造装置
の一実施例のプレス用金型によるプレス加工装置に辺縁
部形成装置に加えたエルボ組立構造体の製造装置の斜視
図である。

【符号の説明】

１わん曲した部分円筒状の部分２部分円筒状
の部分の結合部分３プレス用金型の雄型の突出部４プレス用金
型の雌型の凹入部５プレス用金型の雄型６プレス用金
型の雌型７被加工材８雄型の突出
部の辺縁部形成用段部９曲面形成部材の大径部材１０曲面形成部
材の小径部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】断面が円形で、わん曲した部分円筒状の形
状の部材からなり、そのわん曲した部分円筒状の形状の
部材の部分を形成する結合用部材をその部分の円形断面
形状の部分の円周方向の分割部を形成した結合用部材に
より形成し、その結合用部材の長手方向の辺縁部の隣接
する部分同士で互いに接続し、わん曲円筒状にし、その
辺縁部同士を一体的に結合して断面が円形で、わん曲円
筒状の組立構造体にしてなるエルボ組立構造体。
【請求項２】まず、断面が部分円形で、わん曲した部分
円筒状の形状の部材を形成し、次に、そのわん曲した部
分円筒状の複数の部材で結合用部材を形成して、円形断
面わん曲円筒状エルボの結合用部材にし、次に、その結
合用部材の円周方向の分割部を形成した結合用部材によ
り前記結合用部材の長手方向の辺縁部の隣接する部分同
士を接続して、わん曲円筒状にするため、その辺縁部の
隣接する部分同士を一体的に結合し、断面が円形で、わ
ん曲円筒状の組立構造体にしうるようにした請求項１記
載のエルボ組立構造体の製造方法。
【請求項３】断面が部分円形で、わん曲した部分円筒状
の形状の部材を形成するためのプレス用金型の雄型とプ
レス用金型の雌型によるわん曲した部分円筒状の形状の
部材の形成装置を設け、そのわん曲した部分円筒状の形
状の部材の形成装置により形成した結合用部材の辺縁部
に、その辺縁部同士を一体的に結合して断面が円形で、
わん曲円筒状の組立構造体を形成するための辺縁部形成
装置を設け、その部分円形断面部分の円周方向の分割部
を形成した結合用部材により、その結合用部材の長手方
向の辺縁部の隣接する部分同士を接続し、わん曲円筒状
にして前記辺縁部同士を一体的に結合し、断面が円形
で、わん曲円筒状の組立構造体にしうるようにした請求
項１記載のエルボ組立構造体の製造装置。
【請求項４】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状
をしており、その円形断面部分の円周方向に数分割した
形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記円形断面部
分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体の各部分の
長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士を接着部
材による接着結合により接続してその接続部を互いに一
体的に結合し、複数の部分円筒状構造体のそれらの曲面
板状の部分構造体の組立構造体のそれぞれの部材の長手
方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士を接着部材に
よる接着結合により接続して、わん曲円筒状の形状のエ
ルボ組立構造体にさせてなる請求項１記載のエルボ組立
構造体。
【請求項５】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状
をしており、その円形断面部分の円周方向に数分割した
形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記円形断面部
分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体の各部分の
長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士ではぜ合
せ結合により接続してわん曲円筒状の形状にし、その隣
接する辺縁部同士の接続部を互いに一体的に結合して、
複数の部分円筒状構造体のそれらの曲面板状の部分構造
体の組立構造体のそれぞれの部材の長手方向の辺縁部の
互いに隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円筒状の形
状のエルボ組立構造体にさせてなる請求項１記載のエル
ボ組立構造体。
【請求項６】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状
をしており、その円形断面部分の円周方向に数分割した
形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記円形断面部
分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体の各部分の
長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士を溶接に
より接続して、その隣接する辺縁部同士の接続部を溶接
して一体的結合にし、そのわん曲した部分円筒で曲面板
状の複数の部分構造体の組立構造体のそれぞれの部材の
長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士を接続し
てわん曲円筒状の形状のエルボ組立構造体にさせてなる
請求項１記載のエルボ組立構造体。
【請求項７】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状
をしており、成するために、その円形断面部分の円周方
向に数分割した形状の金属板製の部分構造体を形成し、
前記円形断面部分の軸線方向に数分割した形状の部分構
造体の各部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁
部同士で接続してわん曲円筒状の形状にし、その隣接す
る辺縁部同士の接続部をその接続部に沿って連続的に溶
接して一体的に結合し、その結合部分が気密性と液密性
を保持しうるようにし、その断面が円形で、かつ、わん
曲円筒状の形状にさせうるようにしたわん曲した部分円
筒板状の複数の部分円筒状構造体の組立構造体を形成
し、それらの曲面板状の複数の部分構造体の組立構造体
のそれぞれの部材の長手方向の辺縁部の互いに隣接する
辺縁部同士を接続してわん曲円筒状の形状にしてエルボ
組立構造体にさせてなる請求項１記載のエルボ組立構造
体。
【請求項８】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形状
をしており、その円形断面部分の円周方向に数分割した
形状の金属板製の部分構造体を形成し、前記円形断面部
分の軸線方向に数分割した形状の部分構造体の各部分の
長手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で接続し
てわん曲円筒状の形状にし、その隣接する辺縁部同士の
接続部をその接続部の要部のみ複数箇所をスポット溶接
するとともにその溶接部分に加えて前記接続部に沿って
互いに連続的に溶接して一体的に結合し、その結合部分
が気密性と液密性を保持しうるようにして、その複数の
部分円筒状構造体の組立構造体のそれぞれの部材の長手
方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で接続してわ
ん曲円筒状の形状にしてエルボ組立構造体にさせてなる
請求項１記載のエルボ組立構造体。
【請求項９】まず、断面が円弧形で、かつ、わん曲した
部分円筒状の形状の部分を有する組立構造体用の部材を
製造するために、その円弧形断面部分を有する前記部材
の円周方向に数分割した形状の金属製平板にプレス成型
し、次に、その成型体をプレス成型で部分円筒構造体に
し、前記円形断面部分の軸線方向に数分割した形状の部
分構造体の各部分の長手方向の辺縁部の互いに隣接する
辺縁部同士で接続してわん曲円筒状の形状にし、次に、
その隣接する辺縁部同士の接続部をその接続部の要部の
み複数箇所をスポット溶接するとともにその溶接部分に
加えて前記接続部に沿って互いに連続的に溶接するか或
いはハンダなどで接続して一体的に結合し、その結合部
分が気密性と液密性を保持させてエルボ組立構造体にし
うるようにした請求項１記載のエルボ組立構造体の製造
方法。
【請求項１０】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形
状をした円筒構造体を得るために、その円筒構造体の軸
線方向に数分割した曲面形状の部分構造体の各部分の長
手方向の辺縁部の互いに隣接する辺縁部同士で接続し、
前記円筒構造体の端縁部分を縮径或いは拡径し、その縮
径部分或いは拡径部分をエルボ組立構造体接続部にした
請求項１記載のエルボ組立構造体。
【請求項１１】断面が円形で、かつ、わん曲円筒状の形
状をした円筒構造体を形成する複数の部分円筒状構造体
の組立構造体のそれぞれの部材の長手方向の辺縁部の互
いに隣接する辺縁部同士で接続してわん曲円筒状の形状
にしてエルボにし、そのエルボの各曲面板状組立構造体
の部分構造体の各曲面板状部材の接続部をエルボの軸線
に沿う方向に形成し、その部分構造体の結合部分に気密
性と液密性を保持させるためゴム、石綿などの気密性と
液密性または気密性或いは液密性の保持部材を介在させ
た請求項１記載のエルボ組立構造体。