JPH062258Y2 - コイルベース - Google Patents

コイルベース

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JPH062258Y2
JPH062258Y2 JP64891U JP64891U JPH062258Y2 JP H062258 Y2 JPH062258 Y2 JP H062258Y2 JP 64891 U JP64891 U JP 64891U JP 64891 U JP64891 U JP 64891U JP H062258 Y2 JPH062258 Y2 JP H062258Y2
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JP
Japan
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winding
coil
terminal
bent
coil base
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Expired - Lifetime
Application number
JP64891U
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English (en)
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JPH0494709U (ja
Inventor
貮夫 甲斐
Original Assignee
株式会社エス・エム・シー
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Publication date
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  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電子機器の基板上に
実装され、略円筒形のコイル部に巻線を巻回してコイル
を構成するコイルベースに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に実装されるコイルは一般に、
図4に示すコイルベースに巻線を巻回したものが用いら
れる。このコイルベースは、略円筒形のコイル部1とこ
のコイル部1に連続する端子部3とを一体的に成形した
ものである。コイル部1と端子部3とは連結部2を介し
て連結され、コイル部1に巻回された巻線7は連結部2
および端子台10を介して端子台10の下面に固定され
た端子9に接続される。
【0003】コイル部1はフランジ5により上下方向に
ついて複数の巻回部4に分割されており、巻線7は各巻
回部4において所定数ずつ巻回される。
【0004】巻回部4に巻回された巻線7はフランジ5
を切り欠いて形成された通路6から下方に導かれ、端子
台10に形成された凹部8を経由して端子9に導かれ
る。この時、例えば図4(B)の側面図において図示さ
れる側面の通路6から下方に延出された巻線7は最下部
に位置するフランジ5の角部において折曲され、同図
(A)の正面図に示す正面の凹部8において再度折曲さ
れたのち端子9に接続される。したがって、巻線7はフ
ランジ5および端子台10において折曲部P1〜P4で
折曲される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コイルベースでは巻線7はコイル部1に巻回されたのち
端子9に接続状態で固定されるまで一定の張力で引っ張
られているため、端子9に固定された状態では、折曲部
(図4に示す点P1〜P4)のそれぞれの間において最
短距離をとるように略直線的に掛け渡されており、また
コイルベースの全体は硬質樹脂により一体成形されてい
ることから、端子9に固定された巻線7に更に張力が加
わった場合にも巻線7は位置的変化を生じることがな
い。
【0006】このため、製造工程中における他物品との
当接や、基板上への実装時におけるスルーホールとの寸
法誤差の矯正により端子9に外力が加わり、これによっ
て巻線7に張力が作用した際に位置的変化によってこれ
を吸収することができず、折曲部において巻線7が切断
する問題があった。
【0007】この巻線7の切断は端子9の先端部におい
て0.1mm程度の変形を生じる外力が作用した場合に
も生じる可能性があり、製品の歩留りが低下する問題が
ある。また、巻線7は弾力性に乏しいため切断部におい
て大きな変形を生じず、またコイルベース全体がシール
ドカバーによって被覆されて用いられる場合が多いこと
から切断の発見は容易でなく、電子機器の組立完成後に
おける通電時の動作不良によって初めて電子部品の欠陥
としてユーザーレベルで発見されることとなり、電子機
器の信頼性の低下という大きな問題にまで発展する不都
合があった。
【0008】この考案の目的は、コイルベースの連結部
に形成される折曲部間に弾性体によって別の折曲部を形
成し、端子に対する外力の作用によって巻線に生じる張
力を弾性体の弾性変形によって吸収できるようにし、製
造工程および基板上への実装時に巻線が容易に切断しな
いようにし、歩留りの向上を実現できるとともに、電子
機器の信頼性の低下を生じることのないコイルベースを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案のコイルベース
は、略円筒形のコイル部とこのコイル部に連続する端子
部とを一体的に成形し、コイル部に巻回した巻線を複数
の折曲部で折曲して端子部の端子に接続するコイルベー
スにおいて、コイル部と端子部との連結部分に外嵌し、
2つの折曲部の間で巻線に当接する別の折曲部を構成す
るとともに、巻線に張力が作用した際に前記2つの折曲
部の間における巻線の長さを短縮させる弾性変形を生じ
るリング状の弾性体を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】この考案においては、コイル部と端子部との連
結部にリング状の弾性体が外嵌する。このリング状の弾
性体はコイルベース本体に形成される2つの折曲部の間
において巻線に当接して別の折曲部を構成する。この弾
性体によって形成される別の折曲部において折曲される
ことにより巻線はこの部分で角度変化を生じ、巻線は上
記2つの折曲部の間で最短距離とならない。この状態で
端子に対する外力の作用により巻線に張力が発生すると
リング状の弾性体が上記別の折曲部において弾性変形を
生じ、コイルベース本体の2つの折曲部の間において巻
線の長さが短縮する。したがって、コイルベース本体の
2つの折曲部の間における巻線の位置的変化により、巻
線に生じた張力が吸収される。
【0011】
【実施例】
図1は、この考案の実施例であるコイルベースの要部を
示す側面の部分拡大図である。コイルベースにはコイル
部1と端子部3との間の連結部2に外嵌するリング状の
弾性体11が設けられている。コイル部1の巻回部4に
巻回された巻線7はフランジ5に形成された通路6から
端子部3の端子台10に導かれる間において弾性体11
に当接し、フランジ5との当接によって形成される折曲
部P2と、端子台10との当接によって形成される折曲
部P3との2つの折曲部の間に別の折曲部P5が形成さ
れる。このリング状の弾性体11は図2(A)に示す形
状を呈するが、連結部2に対する装着を容易にするため
図2(B)に示すように一部に切欠12を設けたもので
あってもよい。
【0012】リング状の弾性体11は巻線7に張力が作
用した際に2つの折曲部P2,P3の間における巻線7
の長さを短縮させるように弾性変形を生じる。これによ
って端子9に対する外力の作用等により巻線7に張力が
発生した場合、折曲部P5の位置において弾性体11が
弾性変形し、巻線7は図1中実線で示す状態から同図中
2点鎖線で示す状態に位置的変化を生じる。この位置的
変化により巻線7に発生した張力を吸収することができ
る。
【0013】図3はこの考案の別の実施例に係るコイル
ベースが有する弾性体の形状を示す平面図である。同図
に示すように弾性体21は、連結部2に外嵌し、フラン
ジ5に形成された通路6から端子台10に形成された凹
部8に至る間において巻線7に当接するものであれば、
その外周形状は四角形等であってもよい。同図に示す弾
性体21においても連結部2に対する装着容易性を考慮
して切欠22が形成されている。
【0014】
【考案の効果】この考案によれば、コイルベース本体に
形成される2つの折曲部の間において弾性体により別の
折曲部を形成し、巻線に張力が生じた際に弾性体が弾性
変形して2つの折曲部において巻線を位置的に変化さ
せ、2つの折曲部間における巻線の長さを短縮させて張
力を吸収し、巻線の切断を防止することができる。これ
によってコイルベースの歩留りを向上できるとともに、
コイルベースが用いられる電子機器の信頼性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例であるコイルベースの要部を
示す側面の部分拡大図である。
【図2】同コイルベースに設けられるリング状の弾性体
を示す図である。
【図3】この考案の別の実施例に係るリング状の弾性体
を示す平面図である。
【図4】従来のコイルベースにおける巻線の状態を示す
正面図および側面図である。
【符号の説明】
1−コイル部 2−連結部 3−端子部 7−巻線 9−端子 11−リング状の弾性体 P2,P3−2つの折曲部 P5−別の折曲部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円筒形のコイル部とこのコイル部に連続
    する端子部とを一体的に成形し、コイル部に巻回した巻
    線を複数の折曲部で折曲して端子部の端子に接続するコ
    イルベースにおいて、コイル部と端子部との連結部分に
    外嵌し、2つの折曲部の間で巻線に当接する別の折曲部
    を構成するとともに、巻線に張力が作用した際に前記2
    つの折曲部の間における巻線の長さを短縮させる弾性変
    形を生じるリング状の弾性体を設けたことを特徴とする
    コイルベース。
JP64891U 1991-01-14 1991-01-14 コイルベース Expired - Lifetime JPH062258Y2 (ja)

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JP64891U JPH062258Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 コイルベース

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JP64891U JPH062258Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 コイルベース

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Publication Number Publication Date
JPH0494709U JPH0494709U (ja) 1992-08-17
JPH062258Y2 true JPH062258Y2 (ja) 1994-01-19

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JP6392698B2 (ja) * 2015-04-30 2018-09-19 アルプス電気株式会社 レンズ駆動装置

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JPH0494709U (ja) 1992-08-17

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