JPH0622549B2 - 消臭剤 - Google Patents

消臭剤

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JPH0622549B2
JPH0622549B2 JP61282574A JP28257486A JPH0622549B2 JP H0622549 B2 JPH0622549 B2 JP H0622549B2 JP 61282574 A JP61282574 A JP 61282574A JP 28257486 A JP28257486 A JP 28257486A JP H0622549 B2 JPH0622549 B2 JP H0622549B2
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俊雄 吉岡
由美子 林
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特定のバラ科植物の葉や果実の粉砕品、もしく
はそれらからアルコール系有機溶剤、ケトン系有機溶
剤、炭化水素系有機溶剤及び水またはそれらの混合溶剤
により抽出される精油を有効成分として含有することを
特徴とする室内用または人体用消臭剤に関するものであ
る。
本消臭剤は工業的に製造が容易で人体用から冷蔵庫用、
生ゴミ用のあらゆる臭い消しの消臭剤として利用される
が、特に室内用または人体用として好ましいものであ
る。
[従来の技術] 従来、消臭剤の分野では、粉末状、顆粒及び錠剤状の活
性炭が主に用いられているが、他に有機又は無機の増粘
ゲル化剤と消臭剤、例えば茶の抽出物を組み合わせたゲ
ル状物が用いられている。又、液状として上記の茶抽出
物や塩素系の消臭剤、例えば二酸化炭素が液状でボトル
に充填されたりエアゾール缶に充填されて用いられてい
る。
活性炭は、多孔質で海綿状を呈しているので、その表面
積は非常に大きく、1g当り1,200m2もあるといわれて
いて、この大きな活性表面に臭気を吸着して取り除くこ
とから吸着剤とも呼ばれている。
茶抽出物からなる消臭剤は、直接臭気物質に作用して、
臭気物質を中和または酸化して臭気を取り除く消臭剤と
しても知られている。この系列に属する代表的な消臭剤
としてクロロフィルがある。
塩素系の二酸化塩素からなる消臭剤は、直接臭気物質に
作用して、臭気物質を酸化して臭気を取り除く消臭剤と
して知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これら従来の消臭剤は、いずれもその消
臭効果が弱く、消費者の間ではより強い消臭効果をもつ
消臭剤が望まれていた。
活性炭は、植物の茶抽出物に比較すれば、消臭効果は強
いが充分満足できるものではなく、また外観が真黒なた
め、人体に使用するには適していない(塗布、散布等が
出来ない)という欠点もある。
液状の消臭剤の茶抽出物は非常に弱い消臭力しか示さ
ず、塩素系の二酸化塩素は茶抽出物に比較すれば消臭効
果は強いが、臭いの点で塩素臭があり高濃度品において
は爆発の危険があるという欠点も有している。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、こうした状況に鑑み、消臭効果が高く、
人体に使用しても臭いの点、安全性の点で良好な消臭剤
を得るために鋭意研究を重ねた結果、特定のバラ科植物
の葉や果実等の粉砕品もしくはそれらからアルコール系
有機溶剤、ケトン系有機溶剤、炭化水素系有機溶剤及び
水またはそれらの混合溶剤により抽出される精油を有効
成分とする消臭剤が非常に消臭効果に優れ、かつ臭いが
良好で、人体に対して安全性を高いことを発見し、本発
明をなすに至った。
すなわち本発明は、クサボケ、カリン、サンザシ、及び
ビワから選ばれるバラ科植物の粉砕品もしくはそれから
得られる精油を有効成分として0.1〜20重量%含有
することを特徴とする室内用または人体用消臭剤であ
る。
本発明におけるバラ科植物の種類としては、クサボケ、
カリン、サンザシ、ビワ、アンズ、ヤマザクラ、ウメ、
モモ、ノイバラ及びハマナス等が挙げられ、これらを単
品または混合して用いる。
部位は葉、実、茎、根等から好適である。
本発明において、上記原料から精油を抽出するのに用い
る溶剤としては、たとえばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコー
ル、1,3ブチレングリコール等のアルコール系有機溶
剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系有機溶
剤、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の炭化水素系有機
溶剤、水またはそれらの混合溶剤等が挙げられ、とりわ
けメタノール、エタノール、ペンタン、ヘキサンが精油
の抽出率が高く、かつその消臭力が強い。
本発明の消臭剤の精油を上記原料より抽出するに当たっ
ては、有機溶剤系を用いる場合には、例えばソックスレ
ーの抽出装置を用いるのが効率的で、また水または水と
の混合溶剤を用いる場合には、水蒸気蒸留装置を用いる
のが一般的である。いずれの場合にも抽出時間は概ね10
〜20時間程度であるのが好ましい。
本発明において、上記有効成分を消臭剤として用いる場
合には、消臭の目的に応じて適宣各種の剤型が選択出来
る。例えば人体用に用いる場合には、上記原料の粉砕物
あるいは抽出物を臭い消し製品としてクリーム類、ヘア
ーリキッド、ヘアートニック類、石鹸、シャンプー、ボ
ディーシャンプー等の洗浄剤類に配合してもよく、エタ
ノールあるいは水またはそれらの混合溶剤に溶解または
分散させた液剤やエアゾール剤にしてもよい。エアゾー
ル剤にする場合には、エタノールや水等の溶剤を用いず
に直接、液化ガス、例えばフロンガスや液化プロパンガ
スと直接混合してもよい。
バラ科植物の粉砕品もしくはそれらから得られる精油の
必要量は、有臭成分の量や使用場所によって異なるが、
合計で有臭成分量に対して下限量は約 0.001〜0.01重量
%程度であれば充分であり、例えば化粧料に配合する場
合には、概ね組成物に対して0.1〜20重量%配合するの
がよい。
本発明の消臭剤は硫化水素、メチルメルカプタン、トリ
メチルアミン等の有臭成分に対してとくに優れた消臭効
果を示すが、その他あらゆる種類の悪臭に対しても有効
である。
本発明の消臭剤の作用機序は明らかでないが、恐らく
は、前記のバラ科植物の葉や果実中にはピネン、あるい
はオイデスモール、エルモール等のテルペン系炭化水素
アルコール、飽和または不飽和アルデヒド化合物等が多
数含まれているので、例えば悪臭のメチルメルカプタン
に対しては上記化合物の付加反応により、悪臭のアミン
化合物に対してはアルコール類及びアルデヒド類等の反
応により効果を発揮するものと思われる。また上記有効
成分はこれらの悪臭物質を包み込んでしまう吸収作用が
あり、これらが複雑に組み合わさって効果が発揮される
ものと推察される。
[抽出例] 本発明中の抽出物は以下の抽出例に従い抽出した。
抽出例1 サンザシの葉100gの粉砕物のソックスレー抽出装置
を用いて150mlのエタノールで抽出し、エタノールを除
去し精油1.3gを得た。
抽出例2 カリンの葉および果実の混合粉砕物100gをソックス
レー抽出装置を用いて150mlのヘキサンで抽出し、ヘキ
サンを除去し精油1.6gを得た。
抽出例3 ビワの葉および果実の混合粉砕物1kgを水蒸気蒸留装置
を用いて5lの水で抽出し、精油5.0gを得た。
抽出例4 ボケの葉および果実の混合粉砕物100gを300mlのエタ
ノールに浸し、20〜30℃の部屋内に1週間放置後、ロー
タリーエバポレーターによって濃縮した。
[実施例及び比較例] はじめに比較例を挙げ、次に実施例を挙げて、本発明を
具体的に説明する。本発明はこれにより限定されるもの
ではない。以下におい%は重量%である。
比較例1 原料:工業用活性炭(太洋化研株式会社) 比較例2 茶抽出物 10% イオン交換水 30% エチルアルコール 60% 茶抽出物としては、室温にて茶の葉の部分を抽出例1に
従い抽出したものを用いた。
比較例3 茶抽出物(比較例2とおなじもの) 2% フロンガス11/12(70/30) 90% LPG 8% エアーゾル缶に茶抽出物を仕込み、キャップをクリンチ
後、フロンガス及びLPGを充填してエアゾールを得
た。
実施例1 クサボケの葉の裁断品 実施例2 カリンの葉の裁断品 実施例3 カリンの果実の裁断品 実施例4 サンザシの精油(抽出例1) 10% イオン交換水 30% エチルアルコール 60% 実施例5 クサボケの葉および果実の乾燥粉砕品 2% フロンガス11/12(70/30) 90% LPG 8% エアーゾル缶にクサボケの葉および果実の乾燥粉砕品を
仕込み、キャップをクリンチ後フロンガスおよびLPG
を充填してエアゾールを得た。
実施例6 ボケ精油のアルコール液(抽出例6) 2% フロンガス11/12(70/30) 90% LPG 8% エアーゾル缶にボケ精油のアルコール液を仕込み、キャ
ップをクリンチフロンガスおよびLPGを充填してエア
ゾールを得た。
実施例7 イオン交換水 64.7% ジプロピレングリコール 5.0% ポリエチレングリコール(1500) 5.0% グリセリンモノステアレート 3.5% セタノール 3.5% ステアリン酸 3.5% ワセリン 8.0% 流動パラフィン 5.0% 水酸化カリウム 0.3% カリンの精油(抽出例3) 2.0% 釜にイオン交換水、ポリエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ステアリン酸を仕込み60〜70℃に加熱
し、水酸化カリウムを加えて中和する。中和後カリンの
精油を加える。さらにグリセリンモノステアレート、セ
タノール、ワセリン、流動パラフィンを60〜70℃で加熱
溶解したものを加えホモミキサーで乳化し、冷却器で冷
却後、容器に充填してクリームを得た。
実施例8 ラウリル硫酸ナトリウム 10% ポリオキシエチレン(3モル)ラウリル硫酸ナトリウム
1% ヤシ脂肪酸ジエタノールアマイド 5% ジプロピレングリコール 5% イオン交換水 68% ビワの精油(抽出例5) 2% 60〜70℃でラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ン(3モル)ラウリル硫酸ナトリウム、ヤシ脂肪酸ジエ
タノールアマイド、ジプロピレングリコール、イオン交
換水、ビワの精油を順次加えて室温まで冷却し、シャン
プーを得た。
[発明の効果] 上記の比較例及び実施例で得た試料の消臭効果について
評価した。
(消臭効果の評価方法:その1) 消臭効果のテスト方法は次のように行なった。5lの試
料採集バックに試料10gを入れる。該バックにそれぞれ
窒素ガスを4l充填後、臭気物質メチルカプタンまたは
トリメチルアミンをマイクロシリンジで 0.1ul注入し、
30分後、臭気物質の臭いをパネル6名による官能で評価
した。評価結果を表−2にパネル6名による平均値で示
した。
なお、評点は表−1に示す評価基準に従って行なった。
(評価結果) (消臭効果の評価方法:その2) 約10坪の会議室に男性10名、女性5名が入り、約3時間
のフリーディスカッションを行ない、その際男性にはタ
バコ10本を喫煙してもらう。3時間後、別室に移動して
もらい試料を頭髪及び衣服に噴霧し、パネル6名により
タバコの臭い及び汗の臭いを官能で評価した。比較例
4、実施例4、6、7の試料について行ない、結果を表
−4にパネル6名による平均値で示した。
評点は表−1に示す評価基準に従って行なった。
(評価結果) (消臭効果の評価方法:その5) 5日間シャンプーをしないで、実施例8のシャンプーで
洗浄し、頭髪の臭い及びその他の臭いに付いて、パネル
に評価してもらった結果、いやな臭いは全く感じられな
かった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クサボケ、カリン、サンザシ、及びビワか
    ら選ばれるバラ科植物の粉砕品もしくはそれから得られ
    る精油を有効成分として0.1〜20重量%含有するこ
    とを特徴とする室内用または人体用消臭剤。
  2. 【請求項2】精油がメタノール、エタノール、プロパノ
    ール、イソプロパノール、プロピレングリコール、1,
    3ブチレングリコール、アセトン、メチルエチルケト
    ン、ペンタン、ヘキサン、オクタン、水またはそれらの
    混合溶剤によって抽出される精油である特許特許請求の
    範囲第1項記載の人体用消臭剤。
JP61282574A 1986-11-27 1986-11-27 消臭剤 Expired - Lifetime JPH0622549B2 (ja)

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JP5893324B2 (ja) * 2011-09-30 2016-03-23 サンスター株式会社 メチルメルカプタン抑制剤
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60126162A (ja) * 1983-12-09 1985-07-05 松下電工株式会社 消臭剤の製法

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