JPH0622452Y2 - 多色スプレ−ガン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)考案の目的 近来建築塗装に於いては、多彩色の多彩模様が要求され
るに至っている。

本考案は、その目的に適する軽量且つ使い易い混合効果
のある多色スプレーガンを提供するにある。

在来の技術 在来は例えば実開昭５５−９１９７１、実開昭４８−５
０６５７等の如く、一色噴射に対しては一個のスプレー
ガンを対応し、例えば三色吹付けに対しては三個のスプ
レーガンを用いるものであった。

従ってスプレーガンの重量が重く、これに塗料槽の重量
がかかるので甚だ重く、高所作業の場合などでは著しく
疲れるものであった。

一考案の解決しようとする問題点 本考案はこの重量軽減を目指すと共に使い易さを解決し
ようとした。

問題解決の手段 この為に先ずスプレーガンを一個とし、塗料はそれぞれ
同時にスプレーガンに流入するように工夫すると共に軽
いエアモーターを採用し、これによってノズルを回転さ
せつつ塗料噴射を行い得る如くする事により、軽量で使
い易いスプレーガンを得ると共に吹付けの塗りむらを防
止し、奇麗な塗装面を得たのである。

(ロ)考案の構成及び実施例 本考案は、多色の塗料を同時にスプレーガンに流入さ
せ、一個のスプレーガンにより混合噴射させる事と、ス
プレーガンのノズルをエアモーターと連動して回転させ
つつ噴射するように構成した。

塗料槽下部から各色混合された塗料はスプレーガン内に
入り、空気管１４によってノズル部分から噴出し、その
噴出力によって混合塗料はノズル１５から噴出する。

実施例を図に就いて説明する １は塗料槽で隔壁３、４により３個の塗料室２、２、２
に分割区分し、それぞれの色の塗料を収容する。

５は槽１の側方に設けた空気用のバルブで、押頭６を押
し下げることにより第３図のスプリングに抗して弁を開
き、空気圧縮器からの空気を調節バルブ１０、ニップ
ル１０′を経てスプレーガンの空気管１４に通じる。

他方ニップル９から分岐した分岐管８からの空気はエア
モーター１８に入り回転子２１を回し、よって回転軸１
９を廻しその先端に取付けたプーリー２０を回転させ
る。

また、スプレーガンのノズル本体１２端に設けたベアリ
ング１７と、一体となっているプーリー１７とプーリー
２０とはベルト２２によって連動させられ、よってこれ
と一体となっているノズル１５を回転させる。

調節バルブ１８′によって回転軸１９の回転は調節され
る。

(ハ)考案の効果 本考案は上述のとおり多色塗料を噴出させるにもかかわ
らずスプレーガンは１個にて済むから、在来に比べて著
しく軽量であり、ノズルを回転させるについても、公知
の小型軽量なエアモーターを使用して一層軽量化し、し
かもプーリーによる運動を採用したので塗料中の骨材が
誤ってベルトまたはプーリーに付着しても取り除くのが
容易である。

また、ノズルの回転により吹付けの塗りむらを生じな
い。

１……塗料槽、５……バルブ、１２……ノズル本体、１
４……空気管、１５……ノズル、１６……プーリー、１
７……ベアリング、１８……エアモーター、２０……プ
ーリー、２２……ベルト

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一部縦断した側面図、第２図は平面
図、第３図はバルブの断面図、第４図はノズルの要部の
断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】隔壁によって複数個の塗料室を塗料槽に作
   り、それらの下底からスプレーガンのノズル本体に塗料
   を流入させ、ノズル本体の先端にはノズルを設けたベア
   リングを取付け、ベアリングはプーリーと一体に構成し
   ノズル本体と平行にエアモーターを架設し、その回転軸
   端にはプーリーを固定しこの両プーリー間にベルトを張
   り、空気圧縮器からの圧気はバルブを経てノズル本体と
   エアモーターとに分岐供給して成る多色スプレーガン。