JPH06224148A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06224148A
JPH06224148A JP1140293A JP1140293A JPH06224148A JP H06224148 A JPH06224148 A JP H06224148A JP 1140293 A JP1140293 A JP 1140293A JP 1140293 A JP1140293 A JP 1140293A JP H06224148 A JPH06224148 A JP H06224148A
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JP
Japan
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insulating film
impurity layer
opening
selectively
impurity
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Application number
JP1140293A
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English (en)
Inventor
Hideko Okada
英子 岡田
Yasushi Okuda
寧 奥田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板の上に形成された絶縁膜に高アス
ペクト比の開口を形成する。 【構成】 半導体基板1の上に絶縁膜2を形成する工程
と、絶縁膜2の開口予定部に選択的に不純物をイオン注
入して不純物層4を形成する工程と、不純物層4を選択
的に除去することにより絶縁膜2にコンタクトホール5
を形成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関するものであり、特にコンタクトホールおよびスルー
ホールの形成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 半導体集積回路におい
て、金属配線と半導体基板間および多層金属配線間の接
続はコンタクトホールまたはスルーホールを介してなさ
れているが、コンタクトホールまたはスルーホールの形
成方法としては、一般に、まず層間絶縁膜を全面にわた
って形成し、次にマスクを用いて開口予定部を選択的に
除去する方法がよく用いられている。
【0003】以下従来の半導体装置の製造方法につい
て、コンタクトホールの形成方法を例として説明する。
図6は従来の半導体装置の製造方法を説明する図であ
る。図6に示すように、半導体基板61の上に層間絶縁
膜62を全面にわたって形成し、次にレジストをマスク
として層間絶縁膜62をドライエッチング等を用いて選
択的に除去することによってコンタクトホール63を形
成している。コンタクトホール63の形成に際しては、
等方性エッチングを用いると開口寸法の制御が困難であ
り、またコンタクトホール63の形状が上方に開いた杯
状になり深く加工することができないため、微細なコン
タクトホール63を形成するためには異方性に優れたド
ライエッチングを用いている。なお金属配線間を接続す
るためのスルーホールを形成する際にも、同様の方法が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ドライエッチング時に半導体基板や下層
配線等の導電層がプラズマに曝されるためプラズマによ
るチャージアップが生じ、半導体基板の上に形成された
素子に電気的ダメージを与えることになり、特に下層配
線がMOSFETのゲート電極に接続されている場合に
は、ゲート絶縁膜破壊を引き起こすという課題を有して
いた。
【0005】さらに、マスクとして用いたレジストの除
去も一般にはプラズマアッシングにより行われるため、
この工程でも素子が電気的ダメージを受けるという課題
を有している。
【0006】また高集積化にともない加工パターンが微
細化してコンタクトホール(およびスルーホール)の開
口寸法も微細化が要求されている。層間絶縁膜を薄くす
ることにより微細加工が容易になるが、一方薄膜化は絶
縁不良による歩留低下や配線容量の増大を招くことにな
る。今後、微細化と絶縁不良の競合関係の中にあって、
パターンの微細化にともないコンタクトホールのアスペ
クト比はますます増大していくことになる。しかしなが
ら従来技術により微細なコンタクトホールを深くエッチ
ングする場合、エッチング深さが深くなるにつれてコン
タクトホール底部のエッチング速度が低下するのでコン
タクトホール側壁部のエッチングが進み、開口寸法が大
きくなり、微細で高アスペクト比をもつコンタクトホー
ルを精度良く形成するのは困難である。スルーホールの
形成についてもコンタクトホールの形成と同様の課題を
有している。
【0007】本発明は上記の従来の課題を解決するもの
で、コンタクトホールまたはスルーホール形成において
微細で高アスペクト比を実現し、さらに半導体素子への
ダメージを低減する半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁膜の開口予定
部のみに選択的に不純物をイオン注入して不純物層を形
成する工程と、不純物層を選択的に除去することにより
絶縁膜に開口を形成する工程からなる構成を有してい
る。
【0009】
【作用】この構成によって、不純物が導入された部分が
他の部分よりエッチング速度が早くなるため、横方向の
エッチングが不純物が導入されていない部分に到達する
と横方向のエッチング速度は深さ方向に比べて格段に小
さくなるため、それ以降は深さ方向のエッチングが圧倒
的に進行することになる。
【0010】すなわち、一般にシリコン酸化膜等の絶縁
物に不純物を含有させるとエッチング速度が変化する。
例えばボロンやリンをシリコン酸化膜に含有させた場
合、不純物濃度に依存してエッチング速度は大きくな
る。そこで、シリコン酸化膜にボロンイオン、リンイオ
ン等を選択的に注入することによりエッチング速度の相
対的に大きな不純物層を形成すれば、その不純物層を容
易に選択的に除去することができる。
【0011】また微細なコンタクトホールではアスペク
ト比が高くなるにつれてエッチング活性なイオンがコン
タクトホール底部の被エッチング面に到達する確率が減
少するが、開口予定部の層間絶縁膜に不純物をイオン注
入してエッチング速度を相対的に大きくすることによっ
て、エッチング深さが深くなってもコンタクトホール底
部の反応が抑えられることなくエッチングが行われるよ
うになる。したがってコンタクトホール底部のエッチン
グ時間が短縮され、コンタクトホール側壁部のエッチン
グが抑えられる。その結果、微細で高アスペクト比を有
するコンタクトホールが精度良く形成される。
【0012】また、エッチング速度の異なる絶縁膜を重
ねて形成し、上層絶縁膜の下層絶縁膜に対する選択比を
大きくすることによって、下層絶縁膜を残すようにエッ
チングすることができる。このようにすればエッチング
残し膜厚の制御が可能となり、その後のイオン注入によ
る不純物層の形成において一様な不純物濃度が得られ、
エッチング時間の制御が容易になるとともに、開口の断
面形状の制御性が向上する。
【0013】さらに、ドライエッチングによる絶縁膜除
去およびレジスト除去後に、コンタクトホールを最終的
にウェットエッチングにより開口することによって、半
導体基板や下層配線等の導電層がプラズマに曝されない
ので、半導体素子へのダメージが低減される。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例における半導体装置の
製造方法について、図面を参照しながら説明する。 (実施例1)図1(a)〜(d)は本発明の第1の実施
例における半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【0015】まず図1(a)に示すように、半導体基板
1の上に例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2を
全面にわたって膜厚500nmの厚さに堆積する。次に
図1(b)に示すように、フォトレジスト技術によりパ
ターニングしたレジスト3をマスクとして層間絶縁膜2
に選択的に例えばリンイオンを注入して不純物層4を形
成する。膜厚500nmのシリコン酸化膜の場合、24
0keVおよび100keVで各々4×1016cm-2
入すると深さ方向に一様な不純物濃度7.2モル%が得
られる。なお、ボロンイオンを100keVおよび40
keVで各々4×1016cm-2の注入条件でも同様の不
純物濃度が得られる。次に図1(c)に示すように、レ
ジスト3を除去する。最後に図1(d)に示すように、
不純物層4をウェットエッチングにより除去することに
よってコンタクトホール5が形成される。その後、金属
配線(図示せず)を形成する。
【0016】このとき不純物層4は半導体基板1または
層間絶縁膜2とのエッチング速度の選択比を大きくとれ
るようにする。例えば、エッチング液の組成を体積比で
HF(46%):HNO3:H2O=15:10:300
とすると、リン(P)を7.2モル%添加したシリコン
酸化膜(PSG膜)では、不純物を添加しないシリコン
酸化膜に対して10:1のエッチング選択比が得られ
た。この場合、深さ0.5μm、底部の径0.4μm、
上部の径0.5μmのコンタクトホールを形成すること
ができた。
【0017】また図1(b)に示すイオン注入工程の後
レジスト3をプラズマアッシングにより除去する際には
コンタクトホール5の領域には不純物層4が残っている
ので半導体基板1へのダメージが低減される。
【0018】なお、本実施例では半導体基板1と金属配
線間を接続するコンタクトホール5について説明した
が、多層金属配線間を接続するスルーホールについても
同様の効果が得られる。 (実施例2)図2(a)〜(e)は本発明の第2の実施
例における半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【0019】まず図2(a)に示すように、半導体基板
21の上に例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2
2を全面にわたって膜厚2000nmの厚さに堆積す
る。次に図2(b)に示すように、フォトレジスト技術
によりパターニングしたレジスト23をマスクに用いて
層間絶縁膜22の開口予定部に選択的に所定の膜厚(例
えば500nm)を残して異方性エッチングにより開口
22aを形成する。そのとき開口22aの径は例えば
0.4μmとする。次に図2(c)に示すように、レジ
スト23をマスクとして、例えばリンイオンを注入し、
開口22aの底部に不純物層24を形成する。膜厚50
0nmのシリコン酸化膜の場合、240keVおよび1
00keVで各々4×1016cm-2注入すると深さ方向
に一様な不純物濃度7.2モル%が得られる。なお、ボ
ロンイオンを100keVおよび40keVで各々4×
1016cm-2の注入条件でも同様の不純物濃度が得られ
る。次に図2(d)に示すように、不純物層24をウェ
ットエッチングにより除去する。
【0020】このとき不純物層24は半導体基板21お
よび層間絶縁膜22とのエッチング速度の選択比を大き
くとれるようにする。例えば、エッチング液の組成を体
積比でHF(46%):HNO3:H2O=15:10:
300とすると、エッチング選択比は、PSG膜(P濃
度7.2モル%):シリコン酸化膜=10:1が得られ
る。
【0021】最後に図2(e)に示すように、レジスト
23を除去し、コンタクトホール25を形成した後、金
属配線(図示せず)を埋め込む。この場合、深さ2μ
m、底部の径0.4μm、上部の径0.5μmのコンタ
クトホール25を形成することができた。
【0022】なお本実施例では半導体基板21と金属配
線間を接続するコンタクトホール25について説明した
が、多層金属配線間を接続するスルーホールについても
同様の効果が得られる。 (実施例3)図3(a)〜(e)は本発明の一実施例に
おける半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【0023】まず図3(a)に示すように、半導体基板
31の上に例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜3
2を全面にわたって膜厚2000nmの厚さに堆積す
る。次に図3(b)に示すように、フォトレジスト技術
によりパターニングしたレジスト33をマスクに用いて
層間絶縁膜32の開口予定部に選択的に所定の膜厚(例
えば500nm)を残して異方性エッチングにより開口
32aを形成する。そのとき開口32aの径は例えば
0.4μmとする。次に図3(c)に示すように、レジ
スト33をマスクとして層間絶縁膜32に例えばリンイ
オンを注入し、開口32aの底部に不純物層34を形成
する。膜厚500nmのシリコン酸化膜の場合、240
keVおよび100keVで各々4×1016cm-2注入
すると深さ方向に一様な不純物濃度7.2モル%が得ら
れる。なおボロンイオンを100keVおよび40ke
Vで各々4×1016cm-2の注入条件でも同様の不純物
濃度が得られる。次に図3(d)に示すように、レジス
ト33を除去する。最後に図3(e)に示すように、不
純物層34をウェットエッチングにより除去してコンタ
クトホール35を形成した後、金属配線(図示せず)を
埋め込む。
【0024】このとき不純物層34は半導体基板31お
よび層間絶縁膜32とのエッチング速度の選択比を大き
くとれるようにする。例えば、エッチング液の組成を体
積比でHF(46%):HNO3:H2O=15:10:
300とすると、エッチング選択比は、PSG膜(P濃
度7.2モル%):シリコン酸化膜=10:1となる。
【0025】この場合、深さ2μm、底部の径0.4μ
m、上部の径0.5μmのコンタクトホール35を形成
することができた。
【0026】また図1(c)に示すイオン注入工程の後
レジスト33をプラズマアッシングにより除去する際に
は開口32aの底部には不純物層4が残っているので半
導体基板31へのダメージを低減できる。
【0027】なお本実施例では半導体基板31と金属配
線間を接続するコンタクトホール35について説明した
が、多層金属配線間を接続するスルーホールについても
同様の効果が得られる。 (実施例4)図4(a)〜(e)は本発明の一実施例に
おける半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【0028】まず図4(a)に示すように、半導体基板
41の上に例えばシリコン酸化膜からなる第1の層間絶
縁膜42を全面にわたって膜厚500nmの厚さに堆積
し、次に例えばリン濃度が4モル%のPSG膜からなる
第2の層間絶縁膜43を全面にわたって膜厚1500n
mの厚さに堆積する。次に図4(b)に示すように、フ
ォトレジスト技術によりパターニングしたレジスト44
をマスクに用いて第2の層間絶縁膜43に開口43aを
選択的に形成する。そのとき第2の層間絶縁膜43は第
1の層間絶縁膜42とのエッチング速度の選択比がとれ
るように添加不純物の種類および不純物濃度を考慮して
おき、第2の層間絶縁膜43のみ選択的に除去する。そ
のとき開口43aの径は例えば0.4μmとする。
【0029】次に図4(c)に示すように、レジスト4
4をマスクとして第1の層間絶縁膜42に例えばリンイ
オンを注入し、開口43aの底部に不純物層45を形成
する。膜厚500nmのシリコン酸化膜の場合、240
keVおよび100keVで各々4×1016cm-2注入
すると深さ方向に一様な不純物濃度7.2モル%が得ら
れる。なお、ボロンイオンを100keVおよび40k
eVで各々4×1016cm-2の注入条件でも同様の不純
物濃度が得られる。
【0030】次に図4(d)に示すように、不純物層4
5をドライエッチングにより除去し、コンタクトホール
46を形成する。このとき不純物層45は半導体基板4
1、第1の層間絶縁膜42および第2の層間絶縁膜43
とのエッチング速度の選択比を大きくとれるようにす
る。最後に図4(e)に示すように、レジスト44を除
去しコンタクトホール46を形成した後、金属配線(図
示せず)を埋め込む。
【0031】この場合、深さ2μm、底部の径0.4μ
mのコンタクトホール46を形成することができた。
【0032】なお図4(a)、(b)のように、第1の
層間絶縁膜42とのエッチング速度の選択比が大きい第
2の層間絶縁膜43を重ねて形成しエッチングすること
によって、所定の膜厚、ここでは第1の層間絶縁膜42
の膜厚を残すことができ、その後のイオン注入による不
純物層45の形成において深さ方向に一様な濃度が得ら
れ、エッチング時間の制御が容易になる。
【0033】なお本実施例では半導体基板41と金属配
線間を接続するコンタクトホール46について説明した
が、多層金属配線間を接続するスルーホールについても
同様の効果が得られる。 (実施例5)図5(a)〜(f)は本発明の第5の実施
例における半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【0034】まず図5(a)に示すように、半導体基板
50の上に形成された例えばシリコン酸化膜からなる絶
縁膜51の上に例えばアルミニウム・シリコン・銅合金
からなる金属配線52を膜厚600nmの厚さに堆積
し、次に例えばシリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁
膜53を全面にわたって膜厚500nmの厚さに堆積し
た後、フォトレジスト技術によりパターニングしたレジ
スト54をマスクに用いて金属配線52と第1の層間絶
縁膜53とを同時に異方性エッチングにより選択的に除
去し、配線パターン52aを形成する。次に図5(b)
に示すように、例えばリン濃度4モル%のPSG膜から
なる第2の層間絶縁膜55を全面にわたって膜厚150
0nmの厚さに堆積する。
【0035】次に図5(c)に示すように、フォトレジ
スト技術によりパターニングしたレジスト56をマスク
に用いて第1の層間絶縁膜53の上の第2の層間絶縁膜
55に開口55aを形成する。そのとき第2の層間絶縁
膜55は第1の層間絶縁膜53とのエッチング速度の選
択比がとれるようにし、第2の層間絶縁膜55のみ選択
的に除去する。そのとき開口55aの径は例えば0.4
μmとする。
【0036】次に図5(d)に示すように、レジスト5
6をマスクとして第1の層間絶縁膜53に選択的に例え
ばリンイオンを注入して不純物層57を形成する。膜厚
500nmのシリコン酸化膜の場合、240keVおよ
び100keVで各々4×1016cm-2注入すると深さ
方向に一様な不純物濃度7.2モル%が得られる。な
お、ボロンイオンを100keVおよび40keVで各
々4×1016cm-2の注入条件でも同様の不純物濃度が
得られる。
【0037】次に図5(e)に示すように、レジスト5
6を除去する。最後に図5(f)に示すように、不純物
層57をウェットエッチングにより除去してスルーホー
ル58を形成した後、金属配線(図示せず)を埋め込
む。
【0038】このとき不純物層57は金属配線52、第
1の層間絶縁膜および第2の層間絶縁膜55とのエッチ
ング速度の選択比を大きくとれるようにする。例えばエ
ッチング液の組成を体積比でHF(46%):HN
3:H2O=15:10:300とすると、エッチング
選択比は、PSG膜(P濃度7.2モル%):シリコン
酸化膜=10:1、PSG膜(P濃度7.2モル%):
PSG膜(P濃度4モル%)=5:1となる。この場
合、深さ2μm、底部の径0.4μm、上部の径0.6
μmのスルーホール58を形成することができた。
【0039】なお図5(a)、(b)、(c)のよう
に、第1の層間絶縁膜53とのエッチング速度の選択比
が大きい第2の層間絶縁膜55を重ねて形成しエッチン
グすることによって、所定の膜厚、ここでは第1の層間
絶縁膜53の膜厚を残すことができ、その後のイオン注
入による不純物層57の形成において深さ方向に一様な
濃度が得られ、エッチング時間の制御が容易になる。ま
た図5(d)のように不純物層57を形成することによ
って、微細で高アスペクト比をもつスルーホールを高精
度に形成することができる。また図5(e)、(f)の
エッチングの際、第1および第2の層間絶縁膜53、5
5のエッチング選択比を調整しておくことによって、ス
ルーホール58をテーパー状に形成でき、上層配線の被
覆性がよくなる。またレジスト除去後にウェットエッチ
ングにより開口することによって、レジスト除去をプラ
ズマアッシングにより行う際の半導体素子へのダメージ
を低減できる。
【0040】なお第1〜第5の実施例において基板を半
導体基板として説明したが、ガラス基板、サファイヤ基
板等半導体基板以外の基板上に半導体薄膜が形成されて
おり、その上に形成された絶縁膜に対しても同様にして
コンタクトホールまたはスルーホールを形成することが
できる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、層間絶縁膜の開
口予定部に不純物イオンを注入して不純物層を形成する
工程を設けることにより、微細で高アスペクト比のコン
タクトホールまたはスルーホールを高精度に形成するこ
とができる優れた半導体装置の製造方法を実現できるも
のである。
【0042】また本発明では、エッチング速度の異なる
絶縁膜を重ねて形成し上層の絶縁膜のエッチング速度を
下層の絶縁膜のそれより大きくすることによって、エッ
チング残し膜厚の制御が可能となり、その後のイオン注
入による不純物層の形成において一様な濃度が得られ、
エッチング時間の制御が容易になるとともに、開口の断
面形状の制御性が向上する。
【0043】さらに本発明では、レジスト除去時には不
純物層が残っており半導体基板が露出していないので、
プラズマアッシングによるレジスト除去時の半導体素子
に対するダメージを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施例におけ
る半導体装置の製造方法の工程断面図
【図2】(a)〜(e)は本発明の第2の実施例におけ
る半導体装置の製造方法の工程断面図
【図3】(a)〜(e)は本発明の第3の実施例におけ
る半導体装置の製造方法の工程断面図
【図4】(a)〜(e)は本発明の第4の実施例におけ
る半導体装置の製造方法の工程断面図
【図5】(a)〜(f)は本発明の第5の実施例におけ
る半導体装置の製造方法の工程断面図
【図6】従来の半導体装置の製造方法を説明する図
【符号の説明】
1 半導体基板 2 層間絶縁膜(絶縁膜) 4 不純物層 5 コンタクトホール(開口)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程
    と、前記絶縁膜の開口予定部に選択的に不純物をイオン
    注入して不純物層を形成する工程と、前記不純物層を選
    択的に除去することにより前記絶縁膜に開口を形成する
    工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 不純物層を形成する工程においてマスク
    を用いて選択的に不純物をイオン注入し、前記マスクを
    用いて選択的に前記不純物層を除去する請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 不純物層を形成する工程においてマスク
    を用いて選択的に不純物をイオン注入した後前記マスク
    を除去し、しかる後選択的に前記不純物層を除去する請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 不純物としてボロンおよびリンのうち1
    種以上を用いることを特徴とする請求項1、2または3
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程
    と、前記絶縁膜の開口予定部の厚さ方向の一部を選択的
    に除去し底部に絶縁膜を残して開口を形成する工程と、
    前記開口内に残された前記絶縁膜に選択的に不純物をイ
    オン注入し不純物層を形成する工程と、前記不純物層を
    選択的に除去することにより前記絶縁膜に開口を形成す
    る工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 絶縁膜を選択的に除去し開口を形成する
    工程においてマスクを使用し、前記マスクを前記開口の
    底部の絶縁膜に不純物をイオン注入し不純物層を形成す
    る工程および前記不純物層を除去する工程において用い
    ることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 絶縁膜を選択的に除去し開口を形成する
    工程においてマスクを使用し、前記マスクを前記開口の
    底部の絶縁膜に不純物をイオン注入し不純物層を形成す
    る工程において使用した後除去し、しかる後選択的に前
    記不純物層を除去する請求項5記載の半導体装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 不純物としてボロンおよびリンのうち1
    種以上を用いることを特徴とする請求項5、6または7
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の上に第1の絶縁膜を形成す
    る工程と、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成す
    る工程と、前記第2の絶縁膜を開口予定部のみ選択的に
    除去し開口を形成する工程と、前記開口内の前記第1の
    絶縁膜に選択的に不純物をイオン注入し不純物層を形成
    する工程と、前記不純物層を選択的に除去することによ
    り前記第1および第2の絶縁膜に開口を形成する工程と
    を備えた半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の上に導電層を形成する工
    程と、前記導電層上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記導電層と前記第1の絶縁膜を同時に選択的に除去し
    パターニングする工程と、前記半導体基板全面に第2の
    絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を開口予定
    部のみ選択的に除去し開口を形成する工程と、前記開口
    の底部の前記第1の絶縁膜に選択的に不純物をイオン注
    入し不純物層を形成する工程と、前記不純物層を選択的
    に除去することにより前記導電層を露出させる工程とを
    備えた半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 第2の絶縁膜に選択的に開口を形成す
    る工程においてマスクを使用し、前記マスクを前記開口
    の底部の第1の絶縁膜に不純物をイオン注入し不純物層
    を形成する工程および前記不純物層を除去する工程にお
    いて用いることを特徴とする請求項9または10記載の
    半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 第2の絶縁膜に選択的に開口を形成す
    る工程においてマスクを使用し、前記マスクを前記開口
    の底部の第1の絶縁膜に不純物をイオン注入し不純物層
    を形成する工程において使用した後除去し、しかる後選
    択的に前記不純物層を除去する請求項9または10記載
    の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 不純物としてボロンおよびリンのうち
    1種以上を用いることを特徴とする請求項9、10、1
    1または12記載の半導体装置の製造方法。
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