JPH06224051A - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

ガス絶縁変圧器

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Publication number
JPH06224051A
JPH06224051A JP990093A JP990093A JPH06224051A JP H06224051 A JPH06224051 A JP H06224051A JP 990093 A JP990093 A JP 990093A JP 990093 A JP990093 A JP 990093A JP H06224051 A JPH06224051 A JP H06224051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
windings
gas
voltage
insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP990093A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tanaka
明 田中
Hideo Hirose
英夫 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP990093A priority Critical patent/JPH06224051A/ja
Publication of JPH06224051A publication Critical patent/JPH06224051A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】巻線端部の座屈強度を向上させると共に、輸送
等の時に加わる上下方向荷重に対する強度を向上させて
巻線端部の絶縁破壊を防止することにある。 【構成】鉄心に低圧巻線および高圧巻線の小径の層巻線
から大径の層巻線をそれぞれ順次重ねるように巻装し、
これら層巻線が巻装された鉄心を容器に収容すると共
に、所定圧力の絶縁ガスを充填してなるガス絶縁変圧器
において、低圧巻線および高圧巻線の各層巻線の端部絶
縁シート16間の絶縁物挿入部分を可能な限り上下方向
に短くし、各巻線端部に円周方向に複数個分割した絶縁
物による支持体22を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス絶縁変圧器に係り、
特に変圧器中身の各巻線下部端部に絶縁物の支持枠を挿
入したガス絶縁変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、変圧器巻線の絶縁材には不燃性、
防爆性に優れた絶縁ガスが採用され、また巻線には薄い
シート状巻線が用いられ、変圧器の小形化、軽量化が図
られている。
【0003】これら変圧器の技術的な問題点としては、
巻線に対する冷却能力を向上させることと、その巻線に
高い絶縁能力を持たせることである。このため、従来で
は図3、図4、図5に示すような変圧器が用いられてい
る。
【0004】すなわち、変圧器鉄心10には絶縁筒11
を介して複数の低圧層巻線12aが小径側から大径側に
順に巻装され、その外側には絶縁バーリア13を介して
複数の高圧巻線14aが同様に小径側から大径側に順に
巻装されている。これら複数の低圧巻線12aおよび高
圧巻線14aは、アルミニュウム箔等からなる金属シー
ト15とポリエステルフィルム等からなる絶縁シート1
6とを重ねて巻回したもので、比較的に薄いシート状の
巻線である。
【0005】このシート状の巻線の端部は絶縁のため、
金属シートよりも絶縁シートを上下方向に長くしてあ
り、金属シートのない絶縁シート間には絶縁物の詰物1
9が挿入されている。
【0006】これら低圧巻線12aおよび高圧巻線14
aの各層巻線間には、環状の間隙12g、14gが形成
され、この環状の間隙12g、14gには軸方向に延び
る棒状の絶縁体からなる支持体20,21が挿入され、
各環状の間隙12g、14gにより絶縁ガス循環用の冷
却ダクトが構成されている。
【0007】これら複数の低圧巻線12aおよび高圧巻
線14aの上部には端子接続板17を、下部には絶縁支
持体18を取付けて変圧器中身を構成し、この変圧器中
身は図示しない容器に入れられる。この容器には絶縁ガ
スが充填され、ガス絶縁変圧器が構成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成のガス絶縁変圧器では、輸送等の時にシート状巻線に
上下方向の荷重が加わった場合、各巻線の重量が端部に
集中する。
【0009】通常、シート巻線の端部は絶縁の関係上、
金属シート15よりも絶縁シート16を上下方向に長く
し、金属シートのない絶縁シート間には絶縁物の詰物1
9が挿入されている。従って、端部は薄い絶縁シートと
金属シートと同様厚の絶縁物の積層体であることから剛
性が低く、図6に示すように上下方向荷重が働いた場
合、その荷重値によっては変形を生じ、金属シート端部
に絶縁破壊が生じる可能性がある。
【0010】また、端部の剛性を上げるためには、エポ
キシを充填して端部巻線全体を固めてしまう構造もある
が、エポキシ内にボイドが存在する可能性が高く、この
ボイドによって絶縁破壊を招く恐れがある。本発明は、
上記の問題を解決するために巻線端部の強度を向上さ
せ、絶縁破壊を生じない信頼性の高いガス絶縁変圧器を
得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、鉄心に低圧巻線および高圧巻線の小径の層
巻線から大径の層巻線をそれぞれ順次重ねるように巻装
し、これら層巻線を鉄心に巻装してなる変圧器中身を容
器に収容すると共に、所定圧力の絶縁ガスを充填してな
るガス絶縁変圧器において、前記低圧巻線および高圧巻
線の各層巻線の端部絶縁シート間の絶縁物挿入部分を可
能な限り上下方向に短くして、各巻線端部に円周方向に
複数個分割した絶縁物による支持枠を挿入する。
【0012】
【作用】このような構成のガス絶縁変圧器にあっては、
低圧巻線および高圧巻線の各層巻線端部の絶縁物部分を
上下方向に短くしたことにより、上下方向の剛性が向上
し、また更に端部を絶縁物による支持枠で固定したこと
によって巻線を半径方向に締付け、上下方向に対する荷
重による変形を防ぎ、端部の絶縁破壊が防止される。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
【0014】ガス絶縁変圧器の基本的構造は、図3、図
4および図5で説明した従来のガス絶縁変圧器の構造と
ほぼ同一であるので、その説明を省略し、ここでは異な
る部分の構成について述べる。
【0015】図1は本発明によるガス絶縁変圧器におけ
る変圧器中身の巻線端部の一部を示す断面図であり、ま
た図2は図1をA−A線に沿って切断し矢印方向に見た
断面図である。
【0016】図1および図2に示すように、シート巻線
の上下両端部は、金属シート端部の絶縁を確保するため
に絶縁シート16を上下方向に金属シートよりも長く
し、この長くした部分に絶縁物19を挿入する。ここ
で、巻線重量が集中する下部端部のみ金属シート15と
絶縁シート16の長さの差を絶縁を確保できる範囲内で
出切る限り短くする。巻線後、下部端部に円周方向に複
数個分割した絶縁物による支持枠22を挿入し、半径方
向に締付け固定する。
【0017】支持枠の高さは絶縁部分のみならず、金属
シート端部もカバーできる高さとする。この支持枠は各
巻線幅に対応できるように調整、締付け可能なようにボ
ルト等による締付け構成とする。このような構成のガス
絶縁変圧器とすれば、端部絶縁部分の上下方向の高さを
短くしてあるので、上下方向における座屈強度を向上さ
せることができる。
【0018】すなわち、軸方向長さlの短い円筒の軸方
向座屈強度は(1)式で表される。従って、この(1)
式から分かるように円筒の軸方向長さlが小さければ、
座屈強度は向上することが理解できる。 σcr=πEh2 /12(l−ν2 )l2 ……(1) ただし、E:ヤング率、h:板厚、l:軸方向長さ、
ν:ポアソン比
【0019】また、巻線後下部端部に円周方向に複数分
割した絶縁物による支持枠を挿入し、金属シート端部と
合せて半径方向に締付けることによって、更に剛性を向
上させると共に、支持枠によって上下方向の振動を抑制
するすることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、各巻
線端部の絶縁部分を上下方向に短くし、さらにその端部
を絶縁物の支持枠で固定したので、端部座屈強度を向上
させることができると共に、輸送等の時に加わる上下方
向荷重に対する強度を向上させることができ、端部絶縁
破壊を防止することができる信頼性の高いガス絶縁変圧
器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス絶縁変圧器の一実施例におけ
る変圧器中身の下部端部を示す断面図。
【図2】図1をA−A線に沿って切断し、矢印方向に見
た断面図。
【図3】従来のガス絶縁変圧器の変圧器中身の主要部を
示す一部側断面図。
【図4】図3に示す変圧器中身の部分平面図。
【図5】図3に示す各巻線の下部端部断面図。
【図6】図5に示す各巻線の下部端部が変形した状態を
示す図。
【符号の説明】
10…鉄心、11…絶縁筒、12a…低圧巻線、12
g,14g…間隙、13…バリア、14a…高圧巻線、
15…金属シート、16…絶縁シート、17…端子板、
18…絶縁支持物、19…端部絶縁物、20,21…支
持体、22…絶縁支持体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に低圧巻線および高圧巻線の小径の
    層巻線から大径の層巻線をそれぞれ順次重ねるように巻
    装し、これら層巻線を鉄心に巻装してなる変圧器中身を
    容器に収容すると共に、所定圧力の絶縁ガスを充填して
    なるガス絶縁変圧器において、前記低圧巻線および高圧
    巻線の各層巻線の端部絶縁シート間の絶縁物挿入部分を
    可能な限り上下方向に短くし、各巻線端部に円周方向に
    複数個分割した絶縁物による支持枠を挿入したことを特
    徴とするガス絶縁変圧器。
JP990093A 1993-01-25 1993-01-25 ガス絶縁変圧器 Pending JPH06224051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP990093A JPH06224051A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 ガス絶縁変圧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP990093A JPH06224051A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 ガス絶縁変圧器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06224051A true JPH06224051A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11732995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP990093A Pending JPH06224051A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 ガス絶縁変圧器

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JP (1) JPH06224051A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019071341A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 株式会社日立産機システム 変圧器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019071341A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 株式会社日立産機システム 変圧器

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