JPS62250616A

JPS62250616A - 箔巻変圧器

Info

Publication number: JPS62250616A
Application number: JP9224786A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Mogi; 茂木　茂
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-04-23
Filing date: 1986-04-23
Publication date: 1987-10-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、金属シートと絶縁シートとを重ねて多数回巻
回して成る箔状巻線を用いた箔巻変圧器に関する。

（従来の技術）箔巻変圧器には、鉄心脚の周囲に金属シートと絶縁シー
トとを重ねて巻回した高圧巻線と低圧巻線とによって構
成された箔巻巻線が用いられる。

この箔巻巻線は、通常の巻線を用いた変圧器に比較する
と巻線の占積率が良い為、小型軽量化を実現できる特徴
があり、既に、数ＫＶ、数１００ＫＶＡ程度の比較的低
電圧、小容量変圧器として実用化されている。また、近
年は、その優れた長所に鑑み、高電圧、大容量の変圧器
への適用が考えられている。第３図は、従来の箔巻変圧
器の巻線構成図である。主脚鉄心１に金属シートと絶縁
シートを巻回して低圧巻線２と高圧巻線３が形成され、
これら巻線２，３は、絶縁物４によってヨーク鉄心５等
の接地物に対し絶縁状態で支持され、絶縁媒体６の封入
されたタンク７内に収納されている。

（発明が解決しようとする問題点）この様に構成された箔巻変圧器の巻線周囲の絶縁は、低
圧巻線２と高圧巻線３との間においては、主間隙ｄを適
当な距離にし、また、接地物２０との間においては、絶
縁距離Ａ、Ｂを適当な寸法にすることにより成される。

そして、ｄ、Ａ、Ｂは。

機器の縮小化を計るため可能なかぎり短かくされる。従
って、この部分に加わる電圧ストレスも大きくなる０例
えば、低圧巻線２と高圧巻線３と接地物２０間の電位分
布は、第４図に示す様になる。

この中で、高圧巻線３の端部におけるＯ印で示した部分
では、高電界が生じると考えられ、絶縁方法によっては
、絶縁トラブルも予想される。第５図は、第４図におけ
る○印部の詳細を示したものであり、高圧巻線を形成す
る金属シート１０と絶縁シート１１及び接地物２０を示
す、この構成では高電位部になっている金属シート１０
端部が、裸電極として露出しており、さらに図中のＯ印
部は。

エッチ状になっているため、高電界の生じる事が予想さ
れる。このため、絶縁上の弱点になる。具体的には、金
属シート端のエッチ部が発端となり、接地物２０への放
電１２が考えられる。この様に、巻線を形成する金属シ
ート１０ａの端部は、絶縁上の弱点になり得るため改良
する必要があった。

本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、その目的は
、絶縁信頼性が高い箔巻変圧器を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）本発明の箔巻変圧器は、金属シート間のターン間絶縁と
金属シートの端部絶縁を厚さの同じ３枚の絶縁紙で形成
してターン間紙厚＝シート端部紙厚にしたこと、及び端
部絶縁を形成する３枚の絶縁紙のうち、２枚は、それぞ
れ隣接する金属シート端部をおおう様に構成したもので
ある。

（作用）この様に構成することにより、従来、絶縁的に弱点にな
っていた、金属シートのエッチ状の端部は、絶縁紙で、
おおわれることにより絶縁が強化される。さらに、ター
ン間絶縁厚Ａ＝端部絶縁厚Ｂにすることにより、端部の
ふくらみもなく、工作上の不都合も生じない。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて
説明する。

第１図は、高圧巻線の金属シート端部を示したものであ
る。厚さの同じ３枚の絶縁紙１４ａ、１４ｂ。

１４ｃとともに巻回された金属シート１３ａ、１３ｂの
端部は、絶縁紙１５によりおおわれている。この構成に
おいて金属シート１３ａ、１３ｂ間（ターン間）の絶縁
と金属シート端部（シート端部又は箔端部）の絶縁は、
同じ厚さの３枚の絶縁紙で形成され、さらにターン間絶
縁厚Ａとシート端部絶縁厚Ｂが同じである。また、シー
ト端部絶縁を形成する３枚の絶縁紙のうち、２枚はそれ
ぞれ隣接する金属シート１３ａ、１３ｂの端部を、おお
う様に構成されている。

ただし、ここで、金属シート端部をおおう絶縁紙１５は
１枚であるが、金属シートの表、裏に渡ることになるた
め、２枚としている。ターン間絶縁を形成する３枚の絶
縁紙のうち、金属シート１３ａ。

１３ｂに接している絶縁紙１４ａ、１４ｃは、金属シー
ト１３ａ、１３ｂより上下方向の長さが短かく、中間の
絶縁紙１４ｂは１巻線端部において金属シート１３ａ、
１３ｂをおおう絶縁紙１５間にはさまれ、さらに巻線上
下端における所定の沿面距離Ｃを得るために金属シート
端より突出している。

第２図に、金属シート端部絶縁構成について、詳細に示
した。この様な構成にすると、従来、絶縁的に弱点にな
っていた、金属シート１３のエッチ状の端部１６は、絶
縁紙１５で、おおわれることにより絶縁が強化される。

例えば、エッチ状端部１６の電界は、絶縁紙１６の被覆
効果により著しく低減するし、破壊の原因と成り得る金
属シート１３からの電荷の放出は、極端に低減できるし
、場合によっては端部１６からの部分破壊に起因するス
トリーマさえ阻止できる。さらに、第１図に示した様に
、ターン間絶縁厚Ａ＝端部絶縁厚Ｂにすることにより、
端部のふくらみもなく、工作上の不都合も生じない。ま
た、箔端からの沿面距離Ｃは、従来と同等にすることが
できるので、沿面絶縁強度は、低減しない。

上記実施例では、ターン間絶縁、箔端絶縁に用いた絶縁
物を絶縁紙としたが、ルミラー、他、の絶縁物を用いる
こともできる。

またターン間絶縁物は、単一の絶縁物でなく、例えば絶
縁紙＋ルミラーシートの混合絶縁構成でもよい。

〔発明の効果〕

以上の実施例で示すとおり、本発明によれば接地物に対
向する巻線端部の絶縁が著しく強化され、絶縁信頼性の
高い箔巻変圧器を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の箔巻変圧器の巻線端部を示す断面図、
第２図は同じく巻線端部の詳細を示す断面図、第３図は
従来の箔巻変圧器の断面図、第４図は同じく等電位線を
示す断面図、第５図は巻線端部の弱点部を示す断面図で
ある。１・・・主脚鉄心　　　２・・・低圧巻線３・・・高圧
巻線　　　４・・・絶縁物５・・・ヨーク鉄心　　６・
・・絶縁媒体７・・・タンク　　　　　８・・・金属シ
ート９・・・絶縁シート　　　１０・・・金属シート１
１・・・絶縁シート１２・・・放電１３ａ、ｂ・・・金属シート　１４ａ、ｂ、ｃ・・・タ
ーン間絶縁紙１５・・・箔端絶縁物　　１６・・・箔端
部２０・・・接地物代理人　弁理士　則　近　憲　佑同　　三俣弘文第１図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金属シートと絶縁シートを重ねて、鉄心の脚部に
巻回してなる箔状巻線を有する箔巻変圧器において、金
属シート間のターン間絶縁と金属シートの端部絶縁を厚
さの同じ３枚の絶縁紙で形成して、ターン間絶縁紙厚と
シート端部絶縁紙厚とを同じにしたことを特徴とする箔
巻変圧器。
（２）端部絶縁を形成する３枚の絶縁紙のうち２枚は、
それぞれ隣接する金属シートの端部をおおう様に構成し
たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の箔巻変
圧器。
（３）ターン間絶縁を構成する３枚の絶縁紙のうち、中
間の絶縁紙は、金属シート端より突出して構成したこと
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の箔巻変圧器。