JPH0682581B2 - 箔巻変圧器 - Google Patents

箔巻変圧器

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JPH0682581B2
JPH0682581B2 JP15498886A JP15498886A JPH0682581B2 JP H0682581 B2 JPH0682581 B2 JP H0682581B2 JP 15498886 A JP15498886 A JP 15498886A JP 15498886 A JP15498886 A JP 15498886A JP H0682581 B2 JPH0682581 B2 JP H0682581B2
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winding
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sheet
transformer
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JP15498886A
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保 井上
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、鉄心の周囲に金属シートと絶縁シートとを重
ねて巻回してなる箔状巻線を用いた箔巻変圧器に関する
もので、特に巻線の支持部における耐電圧向上の技術に
係るものである。
(従来の技術) 箔巻変圧器には、鉄心脚の周囲に金属シートと絶縁シー
トを重ね合せて巻回した箔状巻線が用いられる。この箔
状巻線は、通常の巻線を用いた変圧器に比較すると占積
率が良い為、小型軽量化を実現できる特徴があり、既
に、数KV、数100KVA程度の比較的低電圧、小容量変圧器
として実用化されている。また、近年は、その優れた長
所に鑑み、より高電圧、大容量の変圧器への適用が研究
開発され実現してきているが、最大の技術的課題は、巻
線の支持部及び絶縁媒体に加わる高い沿面ストレスであ
り、この沿面ストレスに対していかに電圧の耐力の強度
を高め得るかという点にある。
このような箔巻巻線を使用した箔巻変圧器の一例とし
て、第2図に示すような構成を有するものが知られてい
る。即ち、鉄心1の外周に金属シート2と絶縁シート3
を重ねてなる低圧巻線4及び高圧巻線5が同軸状に巻回
されており、これらの巻線全体がSF6ガス等の絶縁媒体
6と共にタンク7に収納されている。又、巻線の端部に
は金属シート2の端部に金属シート2とほぼ同じ厚さを
有するセットバック8と呼ばれる絶縁物が巻線巻回時に
同時に巻回されてセットバック部9が形成されている。
そして下側のセットバック部9を介して、例えば絶縁物
であるエポキシスペーサ等の支持部10によって、巻線は
タンク7の底部に支持されている。
このように構成された箔巻巻線の端部を第3図に拡大し
て示す。金属シート2の端部に配設されたセットバック
8の幅は、金属シート2と絶縁シート3との幅の差、即
ちl寸法に成形されており、巻線の両端のセットバック
8の幅はほぼ同じ幅に構成されている。
このように構成された巻線端部には次のような問題点が
あった。即ち、高圧巻線5に電圧が印加され低圧巻線4
が接地された時、第2図に示すように支持部10と下側の
セットバック8との界面部Aでは等電位面は垂直となっ
ており、従って界面部Aには高い沿面ストレスが加わ
る。さらに、この界面部Aは絶縁媒体6、支持部10、セ
ットバック8との3種類の絶縁物が複雑に組み合った構
成となるので、界面部Aの局部ストレスは高くなる傾向
となる。特に、支持部10とセットバック8の絶縁物の誘
電率が各々異なる上に、絶縁媒体6より誘電率が大きい
ので、界面部Aにおける絶縁媒体6には高い沿面ストレ
スが加わる。
このように巻線の支持部10に常に高い沿面ストレスが加
えられており、この高い沿面ストレスにより支持部10は
絶縁耐力を越え破壊へとつながった。
(発明が解決しようとする問題点) 以上のように、従来の箔巻変圧器においては、巻線の支
持部Aには下側のセットバック部9と支持部10との界面
部Aに高い沿面ストレスが加わり、この沿面ストレスが
巻線の支持部10の破壊の原因であった。
本発明の目的は、上記のような従来の技術の問題点を解
決し、簡単な構成で巻線の支持部における界面部Aに対
する耐電圧の向上を図り、信頼性の高い箔巻変圧器の提
供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の箔巻変圧器は、絶縁シートの幅を金属シートの
幅より広くし、絶縁シートに金属シートを重ねてできる
絶縁シートの余幅を、変圧器の下側の余幅l2が上側の余
幅l1よりも大きくなるよう金属シートを重ね、更に金属
シートの上下端に金属シートとほぼ同じ厚さで絶縁シー
トの上下余幅l1,l2と同幅の絶縁物を配設することで、
巻線の下部のセットバック部を下部のそれよりも幅広に
構成したものである。
(作用) 上記のような構成を有する本発明の箔巻変圧器は、巻線
の支持部と下側セットバック部の界面部が金属シート下
端より離れて位置するため、界面部の等電位面が界面と
にほぼ平行になり、界面部には沿面ストレスが加わらな
いのでず、高い絶縁強度を有する支持部の絶縁構成が得
られる。
(実施例) 進んで本発明の箔巻変圧器の一実施例を第1図を用いて
説明する。
なお、従来の技術と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。
*実施例の構成* 第1図に示すように本実施例においては、絶縁シート3
に金属シート2を重ね合せたときにできる絶縁シート3
の余幅を下側の余幅l2が上側の余幅l1よりも大きくなる
ように金属シート2が重ねられる。さらに、この金属シ
ート2の上下端にはセットバック21が配され、絶縁シー
ト3、金属シート2と同時に巻回され、セットバック部
22が形成されている。なお、セットバック21の幅は絶縁
シート3の上下側余幅l1,l2と各々同じ幅、即ち、下側
セットバック21bの幅l1が上側セットバック21a幅l1より
も大きく、また、厚さはほぼ金属シート2と同じ厚さに
形成されている。従って、下側セットバック部22bの幅l
2は上側セットバック部22aの幅l1よりも大きくなる。ま
た、従来のセットバックの長さをl0とすると、2l0=l1
+l2の関係、つまり、従来と同一幅の絶縁シート3と金
属シート2を使用し、金属シート2の重ね位置を変化さ
せて、上記のような関係、l2>l1、及び2l0=l1+l2
なるように構成されたものである。
*実施例の作用* このように構成された本実施例において、巻線の支持部
10と下側セットバック部22bの界面が、従来の金属シー
ト2の下端より離れて位置されるため、界面部Aの等電
位面は界面とほぼ平行になり、界面部Aには沿面ストレ
スが加わらず、高い絶縁強度を有する支持部10の絶縁構
成が得られる。さらに、セットバック長の関係は、2l0
=l1+l2の関係があるので従来と同一の絶縁シートで製
作が可能であるばかりか、巻線の変圧階級によって、金
属シートの位置だけを変化させれば良いので、作業が容
易で構造が簡単で信頼性の高い箔巻変圧器が得られる。
[発明の効果] 以上の通り、本発明によれば、絶縁シートに重ね合せる
金属シートの位置を変えることにより、巻線の端部に形
成されたセットバック部の上下幅がl2>l1、2l0=l1
l2の関係に構成されることにより、簡単な構成で巻線の
支持部における界面部に対する耐電圧の向上が図れ、信
頼性の高い箔巻変圧器の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の箔巻変圧器の一実施例を示す該略図、
第2図は従来の箔巻変圧器を示す該略図、第3図は第2
図の箔巻変圧器の巻線端部を示す一部拡大断面図であ
る。 1……鉄心、2……金属シート、3……絶縁シート、4
……低圧巻線、5……高圧巻線、6……絶縁媒体、7…
…タンク、8,21……セットバック、9,22……セットバ
部、10……支持部、21a……上側セットバック、21b……
下側セットバック、22a……上側セットバック部、22b…
…下側セットバック部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心の脚部に金属シートと絶縁シートを重
    ねて巻回した箔状巻線を有する箔巻変圧器において、絶
    縁シートの幅を金属シートの幅より広くし、絶縁シート
    に金属シートを重ね合わせてできる絶縁シートの余幅を
    変圧器の下側の余幅l2が上側の余幅l1よりも大きくなる
    よう金属シートを重ね合せ、金属シートの上下端に金属
    シートとほぼ同じ厚さで絶縁シートの上下の余幅l1,l2
    と同幅の絶縁物を配設して巻線の下部のセットバック部
    を上部のそれよりも幅広に構成したことを特徴とする箔
    巻変圧器。
JP15498886A 1986-07-03 1986-07-03 箔巻変圧器 Expired - Lifetime JPH0682581B2 (ja)

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JPS6312115A JPS6312115A (ja) 1988-01-19
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