JPS62260310A - 箔巻変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は金属シートと絶縁シートとを重ねて鉄心脚に巻
装してなる箔巻コイルを備えた箔巻変圧器に関するもの
である。

（従来の技術） 箔巻変圧器は１巻線の占積率が良く、小型・軽量化がで
きる特徴があり、すでに数ＫＶ、　　数１００Ｋ　Ｖ　
Ａ程度の比較的電圧の低い小容量の変圧器では実用化さ
れている。近年、その優れた長所に鑑み、より高電圧、
大容量の例えば２７５ＫＶ、　３０ＯＭＶＡ級変圧器へ
の適用拡大が研究されているが、最大の技術的課題はい
かに冷却能力を向上させ、高い絶縁能力を巻線に持たせ
られるかということと、短絡事故時の半径方向機械力に
対して耐えさせ得るかという点にある。

この様な箔巻変圧器の一つとして、第４図に示す様な構
成を有するものが提案されている。

即ち、鉄心脚１の外周に、低圧巻線２及び高圧巻線３が
同軸状に巻回されており、これらの巻線全体がタンク４
内に納められ、タンク４の内部には、絶縁油やＳＦ、ガ
スなどの絶縁体５が封入されている。また、高圧巻線３
の外側の上下端部には高圧シールド６が配設されている
。この様な箔巻変圧器において、第４図のＡ部分を拡大
して示すと第５図に示す様な構成となっている。即ち、
巻線を構成する金属シート７の間には、金属シート７よ
り幅の広い絶縁シート８が挿入されており、この絶縁シ
ート８として、一般には絶縁紙あるいは高分子フィルム
などが、一枚あるいは複数枚重ね合わされて用いられて
いる。

この様な構造を持つ箔巻変圧器の金属シート７の端部か
ら部分放電が起こらないように第６図に示すよう金属シ
ート７の端部に半導電性抵抗物質又は非直線性抵抗物質
９を連続的に塗布する方法が知られている。この時、金
属シート７近くには低いものを用い、離れるにしたがっ
て抵抗を高くしていく方法も良く知しられている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記の様な箔巻変圧器の金属シート７端部に
半導電性物質又は非直線性抵抗物質９をひとつづきの一
層で構成するのに以下のような問題点があった。すなわ
ち、このような半導電性物質や非直線性抵抗の物質９は
部分放電が起こりに＜＜シているが、インパルス電圧印
加時などで−たび部分放電が半導電性物質又は非直線性
抵抗物質９の一部の端の部分から起こると、その部分の
半導電性物質や非直線性抵抗物質９の抵抗が低下して、
電気エネルギーがその部分に集中して１部分放電からス
トリーマに進展し、ついには全路破壊に至ってしまう。

本発明は箔巻コイル部分のＷｉ電極端部に塗布した半導
電性物質や非直線性抵抗物質をより効果的にし、インパ
ルス電圧印加時などで部分放電から全路破壊に至るのを
防止する箔巻変圧器を得ることを目的としている。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段および作用）本発明は金
属シートと絶縁シートとを重ねて鉄心脚に巻回し箔巻コ
イルを構成し、前記金属シートの端部に半導電性抵抗物
質、または非直線性抵抗物質を塗布して成る箔巻変圧器
において、前記半導電性物質、または非直線性抵抗物質
を複数層に分けて塗布したことを特徴とする。これによ
り部分放電の成長により順次各層において部分放電のエ
ネルギーを消費させ消滅させるようにしたものである。

（実施例） 本発明の構成を第１図及び第２図に従って説明する。箔
巻コイルの金属シート７端部に半導電性抵抗物質又は非
直線性抵抗物質９を塗布した上に、その塗布した層から
距離をおいた所に、半導電性抵抗物質又は非直線性抵抗
物質９の層を数層にわけて、ある距離をおいて塗布する
。

この様に構成した箔巻コイルでは、インパルス電圧印加
時などに金属シート７端部に塗布した半導電性抵抗物質
又は非直線性抵抗物質９の端部より発生した部分放電が
成長して、次の層の半導電性抵抗物質又は非直線性抵抗
物質９に達すると、その層の近傍の半導電性抵抗物質又
は非直線性抵抗物質９の抵抗は低くなり電位はその層全
体に広がっていこうとして部分放電のエネルギーは熱的
に消費される。この層でくい止められなかった部分放電
もさらに次の層で熱的に消費され、又、この層でくい止
められなかった部分放電がさらに次の層で熱的に消費さ
れるという具合に次々と熱的に部分放電のエネルギーを
消費させ消滅させることができる。

このように半導電性抵抗物質又は非直線性抵抗物質９の
塗布法をすこし変更するだけで、インパルス電圧などに
対してきわめて強い絶縁特性を持つ変圧器を得ることが
できる。

本発明の他の実施例を第３図に示す。金属シート７端部
に塗布した半導電性抵抗物質又は非直線性抵抗物質９の
層から斜めにこの層から間隙をおいて次々とある太さで
半導電抵抗性抵抗物質又は非直線性抵抗物質９を塗布し
た構造とする。このような構造とすると、金属シート７
端部より軸方向では、第２図と同様に何層もの半導電性
抵抗物質又は非直線性抵抗物質９の層が存在するように
なり、部分放電を消滅させる効果は同じである。

〔発明の効果〕

以上により、本発明によれば金属シートと絶縁シートと
を重ねて鉄心脚に巻回し箔巻コイルを構成し、前記金属
シートの端部に半導電性抵抗物質、または非直線性抵抗
物質を塗布して成る箔巻変圧器において、前記半導電性
物質、または非直線性抵抗物質を複数層に分けて塗布す
るようにしたのでインパルス電圧印加時などで部分放電
から全路破壊に至るのを防止し絶縁特性の優れた箔巻変
圧器が容易に安価に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の箔巻変圧器の一実施例における金属シ
ート端部の断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ’断面図、
第３図は本発明の箔巻変圧器の他の一実施例における金
属シート端部の断面図、第４図は箔巻変圧器の一般的な
構成を示す断面図、第５図、第６図は従来の箔巻変圧器
における金属シート端部の断面図である。 １・・・鉄心　　　　　　２・・・低圧巻線３・・・高
圧巻線　　　　４・・・タンク５・・・絶縁媒体　　　
　６・・・高圧シールド７・・・金属シート　　　８・
・・絶縁シート９・・・半導電性物質又は非直線性抵抗
物質代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　三俣弘文 八′ 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　金属シートと絶縁シートとを重ねて鉄心脚に巻回し箔
   巻コイルを構成し、前記金属シートの端部に導電性抵抗
   物質、または非直線性抵抗物質を塗布して成る箔巻変圧
   器において、前記導電性物質、または非直線性抵抗物質
   を複数層に分けて塗布したことを特徴とする箔巻変圧器
   。