JPH0622334Y2 - 人工歯加工用治具 - Google Patents

人工歯加工用治具

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JPH0622334Y2
JPH0622334Y2 JP1991022973U JP2297391U JPH0622334Y2 JP H0622334 Y2 JPH0622334 Y2 JP H0622334Y2 JP 1991022973 U JP1991022973 U JP 1991022973U JP 2297391 U JP2297391 U JP 2297391U JP H0622334 Y2 JPH0622334 Y2 JP H0622334Y2
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JP
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jig
suction
suction table
processing
passage
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JP1991022973U
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功 庄田
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功 庄田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、損傷した歯に被せる歯
冠、一部が脱歯された脱歯部に取り付けるブリッジ歯あ
るいは総入歯等の人工歯をNC加工機により加工する際
に使用される人工歯加工用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に人工歯をNC加工機に
より加工する人工歯の加工方法を出願した。この出願に
記載された歯冠の加工用治具は次の如くなっていた。即
ち、図7に示すように、支持台1を水平配置し、この支
持台1の上面に平板状の第1取付台2を固定する。上記
第1取付台2に直方体状に形成した例えば金属性の加工
材Wを載置固定し、この状態で上記NC加工機を作動さ
せ、その刃物4を移動制御して上記加工材Wを内面加工
して凹部5aを形成する。次いで図8に示すように、上
記支持台1の上面に突起3aを有する第2取付台3を固
定する。そして、上記加工材W4を反転させて上記突起
3aに嵌合固定し、この状態で上記NC加工機を作動さ
せ、その刃物4を移動制御して上記加工材W4を外面加
工し、該加工材W4の外周面を自然歯の外形に対応する
外面形状5bに形成し、図9に示すように歯冠5つまり
人工歯を形成する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、支
持台1が常時水平配置されていたため、特に加工材W4
の外側面を加工する際には、図8の仮想線で示すように
刃物4を横向きに倒して加工せねばならず、刃物の支持
構造およびその制御が複雑になる欠点があった。本考案
は上記欠点を解消した新規な人工歯加工用治具を得るこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、内部が中空に形成されかつ上面に吸引穴
が形成された吸着台と、該吸着台の両端に起立固定され
たアームと、各アームの先端部に水平方向に突出固定さ
れた支持軸とを有するクランク状の治具を設け、該治具
を前記各支持軸を介して支柱に回転自在に支持するとと
もに該支持軸を回転させる駆動装置を設け、一方の支持
軸および該支持軸に連結されたアームの軸心部に通路を
形成し、該通路の一端を前記吸着台の中空部に連通させ
るとともに、該通路の他端をエア吸引源に接続する構成
にしたものである。
【0005】また、前記吸着台は水平方向に細長く形成
し、該吸着台の上面に多数の吸引孔を吸着台の長手方向
に所定ピッチで形成する構成にしたものである。
【0006】
【作用】本考案は上記構成にしたものであるから、吸着
台の上面の吸引孔部に加工材を載置すると、該加工材が
上記吸着台に吸着支持される。また、この状態で駆動装
置を作動させると治具が支持軸を中心として回転する。
この場合上記治具はクランク状となっているので、その
吸着台に載置された加工材の回転中心は、上記治具の回
転中心と略一致することになる。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。図面において、図1は本考案の実施例を示す側面
図、図2はそのII-II断面図、図3は治具を下向きに回
動させて加工材の外面加工状態を示す図1のIII-III断
面図、図4は治具を一方の横向きに回動させて加工材の
外面加工状態を示す断面図、図5は治具を他方の横向き
に回動させて加工材の外面加工状態を示す断面図、図6
は治具を下向きに回動させて加工材の内面加工状態を示
す断面図である。
【0008】図1において、10はクランク状に屈曲す
る治具であり、この治具10は、左右方向に延びる細長
い角筒状の吸着台11の左右端にアーム12,13を起
立固定し、各アーム12,13の上端部に支持軸14,
15を左方および右方に向けて突出固定する。上記吸着
台11はその上面に小径の吸引孔16を左右方向に多数
形成し、これら各吸引孔16を内部の中空部17に連通
させる。また、左部のアーム12および支持軸14は、
角筒材およびパイプ材により形成して軸心部に通路18
を形成し、この通路18はその一端を前記中空部17に
連通させ、その他端を支持軸14の左端から外部のエア
吸引源、つまり真空ポンプ19の吸引口に接続する。
【0009】上記右部の支持軸15に駆動装置20を連
結する。この駆動装置20は図2に示すようになってい
る。即ち、支持軸15にピニオンギヤ21を固定し、こ
のピニオンギヤ21にラックギヤ22を噛み合わせ、該
ラックギヤ22をデュアルシリンダ23により正逆回転
させてなる。上記デュアルシリンダ23は、シリンダケ
ース24の右部と左部とに短寸の第1シリンダ室24a
と長寸の第2シリンダ室24bとを形成し、各第1シリ
ンダ室24aおよび第2シリンダ室24bに第1ピスト
ン25および第2ピストン26を摺動可能に嵌合させ、
第1ピストン25に連結した第1ロッド25aを第2シ
リンダ室24b内に突出させて第2ピストン26の背面
(右面)に当接させ第2ピストン26に連結した第2ロ
ッド26aを前述したラックギヤ22に連結し、上記第
1ピストン25を往復動させることによって上記支持軸
15、即ち吸着台11を例えば図1の状態から右方向に
90度正逆回転させ、また上記第1ピストン25を左方
に突出させた状態で第2ピストン26を往復動させるこ
とによって上記支持軸15、即ち吸着台11を例えば図
1の状態から左方向に90度正逆回転させる。
【0010】上記吸着台11の上面に第1受け座27ま
たは第2受け座28を介して加工材Wを吸着し、該加工
材Wを外面加工および内面加工して人工歯、例えば歯冠
歯31を得る。以下歯冠歯31を加工する場合について
説明する。
【0011】まず、加工材Wの外面加工は次の如くして
行う。即ち、駆動装置20の第1ピストン25を左方に
させて治具10をその吸着台11が図1に示すように下
方に位置する如く回転させ、この吸着台11の吸引孔1
6部にリング状の第1受け座27を同心状に載置し、こ
の第1受け座27の上面に立方体状に形成した例えば金
属性の加工材Wを載置してその中心が治具10の旋回中
心L上に位置させ、該加工材Wを真空ポンプ19を作動
させて吸着する。この状態で図3に示すように、NC加
工機(図示省略)により刃物30を移動制御して上記加
工材Wの上面Waを自然歯の上面形状に切削加工する。
次いで駆動装置20の第2ピストン26を左方に移動さ
せて治具10を図1の状態から90度右回転させ、図4
に示す如く吸着台11を介して上記加工材Wを右側横向
きにし、上記NC加工機により刃物30を移動制御して
上記加工材Wの左側面Wbを自然歯の左側面形状に切削
加工する。次いで駆動装置20の第1ピストン25およ
び第2ピストン26を右方に移動させて治具10を図4
の状態から180度左回転させ、図5に示す如く吸着台
11を介して上記加工材Wを左側横向きにし、上記NC
加工機により刃物30を移動制御して上記加工材Wの右
側面Wcを自然歯の右側面形状に切削加工する。これに
より上記外面加工を完了し、加工材Wの外形を自然歯の
外形と略対応する形状に形成する。
【0012】次に上記加工材Wのなす内面加工は次の如
くして行う。即ち、駆動装置20により治具10をその
吸着台11が図1に示すように下方に位置する如く回転
させ、この吸着台11の吸引孔16部に容器状の第2受
け座28を載置する。この第2受け座28はそ内形を歯
冠歯31の外形と略対応する形状に形成するとともに、
その底部に吸引孔16と連通する連通孔28aを形成し
てなる。上記第2受け座28内に上記加工材Wを上下反
転させて嵌合させ、該加工材Wを真空ポンプ19を作動
させて吸着する。この状態で図6に示すように、NC加
工機により刃物30を移動制御して上記加工材Wの底部
にテーパ状の凹部31aを形成、つまり内面加工する。
上記凹部31aは、損傷した歯を台形状に切削した支台
歯(図示省略)の外形に対応する凹部形状とし、これに
より上記支台歯に被せる歯冠歯31(人工歯)を形成す
る。なお、本考案は、ブリッジ歯あるいは総入れ歯を加
工する場合にも適用できる。またNC加工機に加工デー
タを入力するための測定用の模型歯(石膏製)を上記吸
着台11に取付けるようにすることもできる。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかな如く、本考案は
クランク状に形成された治具を設け、この治具の旋回部
つまり吸着台に、加工材を治具の旋回軸心方向に向けて
取り付けるようにしたので、上記加工材は治具の回転中
心と略一致して回転することになる。このため刃物の移
動量を少なくして加工材の外周面を加工することがで
き、刃物の支持構造およびその制御を簡素にすることが
できるとともに、迅速に加工することができる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す側面図である。
【図2】図1のII-II断面図である。
【図3】治具を下向きに回動させて加工材の外面加工状
態を示す図1のIII-III断面図である。
【図4】治具を一方の横向きに回動させて加工材の外面
加工状態を示す断面図である。
【図5】治具を他方の横向きに回動させて加工材の外面
加工状態を示す断面図である。
【図6】治具を下向きに回動させて加工材の外面加工状
態を示す断面図である。
【図7】従来による加工材の外面加工状態を示す断面図
である。
【図8】従来による加工材の内面加工状態を示す断面図
である。
【図9】従来により形成された歯冠の断面図である。
【符号の説明】
10 治具 11 吸着台 12 アーム 13 アーム 14 支持軸 15 支持軸 16 吸引孔 17 中空部 18 通路 19 真空ポンプ 20 駆動装置 21 ピニオンギヤ 22 ラックギヤ 23 デュアルシリンダ 24 シリンダケース 24a 第1シリンダ 24b 第2シリンダ 25 第1ピストン 25a 第1ロッド 26 第2ピストン26a 第2ロッド27 第1
受け座28 第2受け座30 刃物31 歯冠
(人工歯)31a 凹部W 加工材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が中空に形成されかつ上面に吸引穴
    が形成された吸着台と、該吸着台の両端に起立固定され
    たアームと、各アームの先端部に水平方向に突出固定さ
    れた支持軸とを有するクランク状の治具を設け、該治具
    を前記各支持軸を介して支柱に回転自在に支持するとと
    もに該支持軸を回転させる駆動装置を設け、一方の支持
    軸および該支持軸に連結されたアームの軸心部に通路を
    形成し、該通路の一端を前記吸着台の中空部に連通させ
    るとともに、該通路の他端をエア吸引源に接続したこと
    を特徴とする人工歯加工用治具。
  2. 【請求項2】 前記吸着台は水平方向に細長く形成し、
    該吸着台の上面に多数の吸引孔を吸着台の長手方向に所
    定ピッチで形成したことを特徴とする請求項1記載の人
    工歯加工用治具。
JP1991022973U 1991-02-13 1991-02-13 人工歯加工用治具 Expired - Lifetime JPH0622334Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991022973U JPH0622334Y2 (ja) 1991-02-13 1991-02-13 人工歯加工用治具

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JP1991022973U JPH0622334Y2 (ja) 1991-02-13 1991-02-13 人工歯加工用治具

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JPH04104816U JPH04104816U (ja) 1992-09-09
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Family

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JP (1) JPH0622334Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030158A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 株式会社岩間工業所 補綴物加工方法並びに補綴物加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016030158A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 株式会社岩間工業所 補綴物加工方法並びに補綴物加工装置

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JPH04104816U (ja) 1992-09-09

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Legal Events

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