JPH0642055U - 複雑形状品のバリ取装置 - Google Patents

複雑形状品のバリ取装置

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JPH0642055U
JPH0642055U JP8522592U JP8522592U JPH0642055U JP H0642055 U JPH0642055 U JP H0642055U JP 8522592 U JP8522592 U JP 8522592U JP 8522592 U JP8522592 U JP 8522592U JP H0642055 U JPH0642055 U JP H0642055U
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JP
Japan
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articulated robot
complex
deburring
burr
shaped product
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Pending
Application number
JP8522592U
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English (en)
Inventor
清司 庄本
昭夫 福永
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑形状品に対して機械加工でバリ取りを行
い得るようにする。 【構成】 回転方向の異なるエアモータ15,16を各
一基以上設けて該エアモータ15,16の回転軸に夫々
研磨用回転ブラシ17を取付け、回転ブラシ17でバリ
取りを行うことにより、加工の反力によって多関節ロボ
ット1が振動するのを防止し、又、回転方向の異なるエ
アモータ15,16を各一基以上設けることにより、多
関節ロボット1を頻繁に動かさなくとも、必要な部分の
バリを取ることが可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、航空機のエンジン部品などの複雑形状品のバリ取装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、航空機のエンジン部品などの、難加工材製の複雑形状品を加工する場合 、穿孔や溝引きなどの基本的な加工は、機械加工によって行っている。
【0003】 ところが、難加工材製の複雑形状品に対する仕上げとして、バリ取りを行う場 合には、以下の理由により、作業員がエアグラインダなどを用いて手作業で行わ ざるを得なかった。
【0004】 即ち、一般にバリ取りを行う場合、物品のバリを取ろうとする部分の形状に沿 ってバリ取り用の工具を動かす必要があるが、特に、難加工材製の複雑形状部品 に対してバリ取り用の工具を追随させるには、複雑な動きのできる多関節ロボッ トを使用することが必要条件となる。
【0005】 ところが、通常、多関節ロボットは片持ち構造となっているため、剛性が不足 し、ロータリーバー(先端にヤスリなどが取付けられた棒状の工具)などのバリ 取り用の工具を難加工材製の複雑形状品に当てがった時に、バリ取り用の工具が 跳ね返されて、その反力で多関節ロボットが振動してしまうので、バリ取り加工 を行うことができない。
【0006】 従って、難加工材製の複雑形状部品の加工では、ほとんどの作業が機械化され ている中で、バリ取り作業だけが機械化されずに残っているのが現状である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記したように手作業でバリ取りを行うのは、無駄な労力を要 するばかりか、作業効率も悪く、又、せっかく多関節ロボットを導入しても有効 に利用し得ないという問題がある。
【0008】 本考案は、上述の実情に鑑み、複雑形状品に対しても機械加工でバリ取りを行 い得るようにした複雑形状品のバリ取装置を提供することを目的とするものであ る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、多関節ロボットのアーム先端に回転方向の異なるエアモータをそれ ぞれ一基以上設け、各エアモータの回転軸に研磨用回転ブラシを取付けたことを 特徴とする複雑形状品のバリ取装置にかかるものである。
【0010】
【作用】
本考案の作用は以下の通りである。
【0011】 研磨用回転ブラシでバリ取りを行うことにより、加工の反力によって多関節ロ ボットが振動するのが防止される。
【0012】 又、回転方向の異なるエアモータを各一基以上設けることにより、多関節ロボ ットを頻繁に動かさなくとも、必要な部分のバリを取ることが可能になる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0014】 図1〜図8は、本考案の一実施例である。
【0015】 図1〜図3中、1は多関節ロボット、2は多関節ロボット1の基台、3は基台 2から上方へ突設固定された昇降ガイド、4は昇降ガイド3の内部に設けられた スクリュウロッド、5は昇降ガイド3の上端に取付けられてスクリュウロッド4 を回転する昇降モータ、6は昇降ガイド3に昇降自在に外嵌された昇降体、7は 前記スクリュウロッド4に螺合され昇降ガイド3に形成されたスリット8を通し て昇降体6に連結されたスクリュウナットである。
【0016】 9は昇降体6に制御モータ10を介して水平旋回自在に枢支された第一アーム 、11は第一アーム9に制御モータ12を介して水平旋回自在に枢支された第二 アーム、13は第二アーム11に制御モータ14を介して水平旋回自在に枢支さ れた支持台、15は支持台13に取付けられた右旋回用エアモータ、16は支持 台13に取付けられた左旋回用エアモータ、17は右旋回用エアモータ15及び 左旋回用エアモータ16の回転軸に取付けられた研磨用回転ブラシである。
【0017】 又、18はターンテーブル、19はターンテーブル18の支持台、20は支持 台19に制御モータ21を介して上下旋回自在に枢支された回転支持台、22は 回転支持台20に前記制御モータ21と軸線が直交する制御モータ23を介して 旋回自在に取付けられたテーブル本体、24はテーブル本体22に取付けられた 被加工物である難加工材製の複雑形状品25を把持するチャックである。
【0018】 図4〜図8は、難加工材製の複雑形状品25の一例として、航空機エンジンの タービンディスク26を示しており、27は図示しないタービンブレードを植設 するために周方向に多数の溝28を刻設したダブテール部、29はタービンディ スク26の外周部周方向に多数刻設された外スプライン部、30はタービンディ スク26のダブテール部27内周周方向に多数刻設された内スプライン部、31 はダブテール部27の溝28端部に形成されたバリ、32はタービンディスク2 6の軸芯部である。
【0019】 次に、作動について説明する。
【0020】 先ず、多関節ロボット1側では、昇降モータ5を駆動してスクリュウロッド4 を回転し、スクリュウロッド4に螺合されたスクリュウナット7を変位させるこ とにより昇降体6を昇降し、制御モータ10を駆動することにより昇降体6に枢 支された第一アーム9を水平旋回し、制御モータ12を駆動することにより第一 アーム9に枢支された第二アーム11を水平旋回して、第二アーム11に枢支さ れた支持台13に三次元的な動きを与える。
【0021】 そして、制御モータ14を駆動して前記支持台13を回転することにより、回 転ブラシ17を取付けられた右旋回用エアモータ15と左旋回用エアモータ16 のどちらかを選択する。
【0022】 又、ターンテーブル18側では、制御モータ21を駆動することにより回転支 持台20を上下方向に回転し、制御モータ23を駆動することにより回転支持台 20に枢支されたテーブル本体22を制御モータ21の軸線と直角方向に回転し て、テーブル本体22のチャック24に把持された難加工材製の複雑形状品25 の向きを三次元的に変化させる。
【0023】 このように多関節ロボット1とターンテーブル18との動きを組合せることに より、難加工材製の複雑形状品25のバリ31を取ろうとする部分の形状に沿っ て回転ブラシ17を追随させることが可能となる。
【0024】 例えば、難加工材製の複雑形状品25の例として航空機エンジンのタービンデ ィスク26のバリ31取りを行う場合、テーブル本体22のチャック24にター ビンディスク26の軸心部32を把持させ、ターンテーブル18によってタービ ンディスク26の向きを三次元的に変化させつつ、多関節ロボット1により回転 ブラシ17の位置や角度を三次元的に移動させて、図5に示すように、内スプラ イン部30の歯、ダブテール部27の溝28の両端及び上縁部、外スプライン部 29の歯のバリ31取りを順次行う。
【0025】 そして、上記の一連の工程を、タービンディスク26の位相を1ピッチずつず らしながら、周方向に多数設けられた各歯や溝について繰返し行っていく。
【0026】 本考案では、右旋回用エアモータ15や左旋回用エアモータ16に回転ブラシ 17を取付けて、回転ブラシ17でバリ31取りを行わせるようにしているので 、回転ブラシ17を難加工材製の複雑形状品25に当てがった時の衝撃や加工の 反力が回転ブラシ17で吸収され、多関節ロボット1に伝わることがなくなるの で、反力により多関節ロボット1が振動して加工が行えなくなくなるという現象 を防止することができる。
【0027】 又、図6〜図8にはダブテール部27の溝28の両端のバリ31取りを行う場 合が示されているが、一般にエアモータは一方向にしか回転できないため、回転 ブラシ17の変形などによって、同一部分でもバリ31が取れる箇所と取れない 箇所とができてしまう(図7では、回転ブラシ17を時計方向に回転した場合、 左半分のバリ31が取れて、右半分のバリ31が取れない。反対に、回転ブラシ 17を反時計方向に回転した場合、右半分のバリ31が取れて、左半分のバリ3 1が取れない)。
【0028】 このような場合には、多関節ロボット1やターンテーブル18を動かして、難 加工材製の複雑形状品25のバリ31が取れなかった部分に回転ブラシ17がう まく当たるように、両者の位置関係を変更して再度バリ31取りを行う必要があ るが、このようにすると、複雑形状品25や回転ブラシ17の位置再調整と再度 のバリ31取り作業のための工程が増えるので、作業効率が大幅に低下すると同 時に、場合によっては、回転ブラシ17がうまく当たるように再調整できず、充 分にバリ31が取れないこともあり得る。
【0029】 そこで本考案では、右旋回用エアモータ15と左旋回用エアモータ16を少な くとも各一基設けて、右旋回用エアモータ15と左旋回用エアモータ16とを使 い分ることにより、多関節ロボット1やターンテーブル18をほとんど動かすこ となく短時間のうちに同一部分の両側のバリ31取りを行うことができるように して、能率向上を図っている。
【0030】 以上により、難加工材製の複雑形状品25のバリ31取りを、効率良く機械加 工で行うことが可能となる。
【0031】 尚、本考案は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、右旋回用エアモ ータ15や左旋回用エアモータ16は一基以上設けても良いこと、その他、本考 案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の複雑形状品のバリ取装置によれば、複雑形状品 に対しても機械加工でバリ取りを行い得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】難加工材製の複雑形状品の一例として、航空機
エンジンのタービンディスクを示す一部省略した部分側
面図である。
【図5】図4の側断面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図6のVII−VII矢視図である。
【図8】図7の斜視図である。
【符号の説明】
1 多関節ロボット 9,11 アーム先端 15,16 エアモータ 17 研磨用回転ブラシ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多関節ロボットのアーム先端に回転方向
    の異なるエアモータをそれぞれ一基以上設け、各エアモ
    ータの回転軸に研磨用回転ブラシを取付けたことを特徴
    とする複雑形状品のバリ取装置。
JP8522592U 1992-11-17 1992-11-17 複雑形状品のバリ取装置 Pending JPH0642055U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8522592U JPH0642055U (ja) 1992-11-17 1992-11-17 複雑形状品のバリ取装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8522592U JPH0642055U (ja) 1992-11-17 1992-11-17 複雑形状品のバリ取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0642055U true JPH0642055U (ja) 1994-06-03

Family

ID=13852627

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8522592U Pending JPH0642055U (ja) 1992-11-17 1992-11-17 複雑形状品のバリ取装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011136392A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd 仕上げロボットの倣い装置および倣い方法
KR101296569B1 (ko) * 2010-12-20 2013-08-13 영 진 이 표면 처리 장치
KR101340726B1 (ko) * 2013-08-14 2013-12-12 영 진 이 표면가공장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63196374A (ja) * 1987-02-10 1988-08-15 Toyota Motor Corp 補正機能付き加工装置

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