JPH0622140B2 - 燃料電池用複合電極基板及びその製造方法 - Google Patents

燃料電池用複合電極基板及びその製造方法

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JPH0622140B2
JPH0622140B2 JP61169525A JP16952586A JPH0622140B2 JP H0622140 B2 JPH0622140 B2 JP H0622140B2 JP 61169525 A JP61169525 A JP 61169525A JP 16952586 A JP16952586 A JP 16952586A JP H0622140 B2 JPH0622140 B2 JP H0622140B2
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、リン酸型燃料電池用複合電極基板及びその製
造方法に係る。
[従来の技術] 一般にリン酸型燃料電池における電極としての基板は片
面がリン酸マトリックスに接触して別の片面がセパレー
ターにつきあわされて積層される。また、電極基板を積
層して燃料電池とするにはその端部にシール材を配置し
て電池電極基板の側面から反応ガスが外部に拡散しない
ようにしている。
このような燃料電池において従来は各部材間の接合はカ
ーボンセメントを用いて行なわれていた。しかしカーボ
ンセメントはリン酸によって酸化されるため、部材間の
剥離を生じたり、接合部を通して反応ガスが漏れたりす
る可能性があった。
さらに、通常電極基板は薄板状であるため、特に基板面
積が大きいような場合には取り取り扱い時に割れたりす
るという機械的強度の面での問題があった。
[発明の課題] 本発明は周辺のガスシール部がセパレーターに接合され
て一体化されている端部シート部材燃料電池用複合電極
基板を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は耐リン酸性に優れたリン酸型燃料電
池用複合電極基板を提供することである。
本発明のさらに他の目的および利点は下記の記載から当
業者には明らかであろう。
[発明の構成] 本発明は、緻密炭素材からなるセパレーター、該セパレ
ーターと接合されて反応ガス孔道を形成する複数の溝部
を備えた多孔性炭素質電極部及び緻密炭素材からなる端
部シール部から成り、前記電極部を反応ガス孔道が直交
して相対するようにセパレーターの両面に接合して形成
した燃料電池用複合電極基板であって、前記電極部の溝
部を形成する突起部とセパレーターとが接合面間にのみ
可撓性炭素材シートを配置して接合されかつ焼成されて
カーボンとして一体化されていること、及び前記電極部
の前記反応ガス孔道に平行な周縁部に隣接して1対の端
部シール部がフッ素樹脂層を介して該セパレーターの伸
延部分に接合されていることを特徴とする燃料電池用複
合電極基板を提供する。
また本発明は、溝部未加工の所定寸法の平板状多孔性炭
素質電極部材の片面に可撓性炭素材シートを接着剤によ
り接合し、接合面側に反応ガス孔道を形成する所望寸法
の溝部を切削加工した後、切削加工面上に残存する可撓
生誕素材シート面とセパレーターをつき合わせて接着剤
により接着し、さらに約 800℃以上で焼成してカーボン
として一体化した後、前記溝部に平行な1対の電極部材
周縁端部に隣接して該電極部材周縁端部より外方に伸延
しているセパレーター材の伸延部分にフッ素樹脂のシー
トを介してガス不透過性の緻密炭素材からなる端部シー
ル部材を接合することからなる、上記の燃料電池用複合
電極基板の製造方法も提供する。
[詳細な説明] 以下、添付の図面を参照して本発明の複合電極基板をさ
らに詳しく説明する。
図は本発明の複合電極基板の斜視図である。尚、図は誇
張して描いたものであり実寸を表わすものではない。各
部材の大きさ、特に厚みに関する適当な大きさは当業者
には明らかであろう。
本発明の複合電極基板は、セパレーター1 と、該セパレ
ーターと共に反応ガス孔道6 を形成する溝部を有し該セ
パレーターの両側に位置する2つの電極部2 と、該電極
部の反応ガス流路6 に平行方向の端部の端部シール部3
とからなる構造を有している。
セパレーター1 は電極部2 より大きく、図に示したよう
に一方の電極部の反応ガス孔道6 に平行な溝部に沿って
この電極部周縁より外方に伸延しており(この伸延部の
外端は他方の電極部の外端に一致している)、この伸延
部に端部シール部3 が接合されている。セパレーター1
と電極部2 の接合面の間にのみ可撓性炭素材シート4 が
介在させられており、従ってガス孔道6 は電極部の溝
部、セパレーター及び可撓炭素材シートで規定される。
外方に伸延しているセパレーター周辺端部と端部シール
部3 はそれぞれフッ取樹脂5 を介して接合されている。
電極部は、多孔性炭素質であり、 800℃以上での焼成後
において、平均嵩密度 0.3〜0.9 g/cc、ガス透過率 200
ml/cm2 ・hr・mmAq 及び電気抵抗200mΩ・cm以下の特
性を有することが好ましい。
セパレーターは平均嵩密度 1.4g/cc以上、ガス透過率10
-6ml/cm2・hr・mmAq 以下、電気抵抗10 mΩ・cm以下
で厚さ2mm 以下が好ましい。
上述の端部シール部は平均嵩密度が 1.4g/cc以上でガス
透過率10-4ml/cm2・hr・mmAq 以下であることが好ま
しい。
既に述べたように、本発明の燃料電池用複合電極基板に
おいては全ての端部シール部とセパレーターとがフッ素
樹脂を介して接合されているが、接合部も含めて端部シ
ール部を通して外部に漏れるリーク量は、拡散が支配的
で圧力にはあまり影響されないが、本発明では 500mmA
q の差圧下で接合部周辺長あたりの単位時間内リークガ
ス量として[リークガス量/(辺長)・(差圧)]なる
関係で表わすものとする10-2ml/cm・hr・mmAq 以下が
好ましい。
本発明で使用するフッ素樹脂は一般に融点が 200℃以下
のフッ素樹脂であり、特に限定されないが、たとえば四
フッ化エチレン樹脂(略称PTFE,融点 327℃, 46k
gf/cm2熱変形温度 121℃)、四フッ化エチレン−六フッ
化プロピレン共重合樹脂(略称FEP,融点 250〜280
℃, 4.6kgf/cm2熱変形温度72℃)、フッ化アルキコキ
シエチレン樹脂(略称PFA,融点 300〜310 ℃, 4.6
kgf/cm2熱変形温度75℃)、フッ化エチレンプロピレン
樹脂((略称TFP,融点 290〜300 ℃)などがある。
これらのフッ素樹脂は市販されている。
本発明においては上記フッ素樹脂を、たとえば厚さ50μ
程度のシートとして使用する。
本発明の複合電極基板の電極部材としては次のものが用
いられる。
短炭素繊維、バインダー及び有機粒状物質の混合物
を加熱加圧成形したもの(例えば特開昭59-68170号参
照)。特に長さ 2mm以下の短炭素繊維20〜60Wt%、フェ
ノール樹脂20〜50Wt%および有機粒状物質(細孔調節
材)20〜50Wt%からなる混合物を成形温度 100〜180
℃、成形圧力 2〜100kgf/cm2、圧力保持時間 1〜60分
の条件で成形したもの。
前記の成形部材を 800℃以下で焼成したもの。
本発明で使用するセパレーター材としては2,000℃で焼
成したときの焼成収縮率が 0.2%以下の緻密炭素板が好
ましい。
本発明で使用する可撓性炭素材シートとしては、粒径5m
m 以下の黒鉛粒子を酸処理し更に加熱して得た膨張黒鉛
粒子を圧縮して作った可撓性黒鉛シートであって、厚さ
が1mm 以下で、嵩密度が 1.0〜1.5 g/cc、圧縮歪率(す
なわち、圧縮荷重1kgf /cm2に対する歪率)が0.35×10
-2cm2/kgf以下あり、曲率半径が20mmまで曲げても折れ
ないという可撓性を有するものが好ましく、市販のもの
ではUCC製グラフォイル が好適な例である。
また同じく本発明で使用する可撓性炭素材シートとし
て、平均長さ1mm 以上の炭素繊維と炭化率が10%以上で
ある結合材から成り、両者を混合したり炭素繊維マトリ
ックス中に結合材を注入したりすることによって調整し
た複合材料を加熱加圧成形し、その後 850℃以上で焼成
して製造したものであって、結合材由来の炭素塊が炭素
繊維マトリックス中に分散して複数本の炭素繊維を拘束
しており、かつ前記炭素塊と炭素繊維とが摺動自在に結
合している厚さが 1mm以下で嵩密度が 0.2〜1.3 g/c
c、圧縮歪率が 2.0×10-1cm2/kgf 以下である可撓性炭
素材シートも使用できる。この炭素材シートは、極率半
径が10mmまで曲げても折れないという可撓性を有するも
のである。
上記の電極部材とセパレーター材を可撓性炭素材シート
を介して接合する際の各接合面で使用する接着剤として
は、通常炭素材の接着に用いられる接着剤でよいが、特
に、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、及びフラン樹脂等
から選択された熱硬化性樹脂であることが好ましい。
この接着剤層の厚みは特に限定されるものではないが、
一般に 0.5mm以下で均一に塗布するのが好ましい。
また、前記接着剤による接合は、温度 100゜〜180 ℃、
プレス圧力 1〜50kgf/cm2、プレス時間 1〜120 分の範
囲で行なうことができる。
上記のような接着剤及び接合条件を用いて電極部材と可
撓性炭素材シートを接合した後、反応ガス孔道を形成す
るための溝部を所望の寸法で炭素材シート貼付面に切削
加工する。切削加工は任意の手段により行なうことがで
き、例えばダイヤモンドブレードにより切削する。
2組の切削加工を終えた電極部材の残存可撓性炭素材シ
ート面をセパレーター材の両面にそれぞれつき合わせて
上記の電極部材と可撓性炭素材シートとの接合と同様に
接合した後、約 800℃以上の温度で焼成する。尚、電極
部材と可撓性炭素材シートの接合後、切削加工の前に同
様の焼成を行ない、合計2回の焼成を行うことにより炭
化を確実にすることもできる。
その後、電極部材とセパレーター材が同等の寸法であっ
た場合は電極部材と可撓性炭素材シートとを切除してセ
パレーターの端部シール部材との接合面を露出させ、セ
パレーター材の端部シール部材接合面とこれに接合させ
る端部シール部材の面との間にフッ素樹脂のシートを挾
持させ、 1kgf/cm2以上の圧力で害樹脂の融点より50℃
低い温度以上の温度で融着接合する。
本発明の電極構造を得るために、例えば電極部材の構造
を切削加工した後に形成された突起部上面に可撓性炭素
材シートを接合する等、種々の変法を取り得るが、前記
したように未切削電極部材に可撓性炭素材シートを接合
した後に切削加工を行なうのが最も実際的である。
[発明の効果] 以上のようにして得られる本発明の端部シール部付燃料
電池用複合電極基板は端部シール部が一体的に接合形成
されているため、通常の燃料電池で必要とされる反応ガ
スの電池側面への漏出を防ぐための周辺シール部材を設
けることはもちろん必要ないばかりでなく次のよう効果
を奏する。
すなわち、電極部とセパレーターが可撓性炭素材シート
を介して接着剤により接着された後焼成されたカーボン
として接合一体化されており、また端部シール部とセパ
レーターがフッ素樹脂で接合一体化されているため耐リ
ン酸性に優れ、リン酸型燃料電池用電極基板として特に
有用である。また薄片状の電極基板の周囲に端部シール
部がセパレーターを挟んで両側に交錯して均等に配置接
合されているためこれによる補強効果があり、その結果
燃料電池製造時などのハンドリング性に優れている。
また、電極部とセパレーターの接合面の間に緩衝材とし
て介在させられている可撓性炭素材シートは接合面にの
み配置されているので、該炭素材シートの厚みも電極部
の突起部の有効な高さとして利用できる。即ちセパレー
ターと電極部間全面に炭素材シートを配置した電極基板
と比較して、同一の反応ガス孔道断面積を確保しなが
ら、厚さ 3.8〜4 mmの電極基板1枚当りその厚さを0.3
〜0.5 mm、即ち約 7〜13%減じることができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により詳述するが、本発明は以下
の実施例に限定されるものではない。
実施例 1 電極部材 予め 800℃以上で焼成された多孔性炭素質平板材料(呉
羽化学工業(株)製、商品名KES−400 、 650mm(タ
テ)×690mm (ヨコ)×1.47mm(厚))を2枚使用し
た。
セパレーター材 昭和電工(株)製緻密炭素板(SG−2,厚 0.6mm)を
タテ、ヨコそれぞれ 690mmに裁断してセパレーター材と
した。
端部シール部材 東海カーボン(株)製(嵩密度 1.85g/cc、厚 1.5mm)
の緻密炭素板をタテ 690mm×ヨコ20mm(4個)に裁断し
たものを4個作り、端部シール部材とした。
フッ素樹脂 四フッ化エチレン樹脂シート(厚さ0.05mm,ニチアスイ
(株)製)を端部シール部材のタテ、ヨコの寸法に合わ
せて裁断したものを4枚作って使用した。
可撓性炭素材シート グラフォイル (UCC製、嵩密度 1.10g/cc,厚さ0.1
3mm)を接合面寸法に合わせて適当に裁断したものを2
枚使用した。
上記2枚の電極部材の各々の片面とグラフォイルの片面
にフェノール樹脂系接着剤を塗布した後、乾燥した。そ
の後 140℃、10kgf/cm2、圧力保持時間20分の条件でそ
れぞれを接合した。
次いで接合された2組の各電極部材のグラフォイル貼付
面に巾2 mm,高さ 1mmの長方形断面の複数の平行な溝を
4mm間隔でダイヤモンドブレードにより切削加工した。
その後上記化物の残存グラフォイル面に上記接着剤を塗
布し乾燥した。同様にセパレーター面に上記接着剤を塗
布して乾燥した。その後2組の電極部材のそれぞれの残
存グラフォイル面を、それぞれの電極部材の複数の平行
な溝が直交して相対するようにセパレーターの両面に、
140℃,10kgf/cm2,圧力保持時間20分の条件で接合
し、さらに 2,000℃で焼成した。
焼成後、電極部の端部材を接合する部分を切除してセパ
レーターの端部シール部材接合面を露出し、端部シール
部材とセパレーター材の接合面に四フッ化エチレン樹脂
シートを挾持した。その後 350℃,20kgf/cm2,圧力保
持時間20分で融着接合した。
上記により厚さ 3.8mmの燃料電池用複合電極基板が得ら
れた。
溶融圧着面の剥離強度を測定するため、試験片をエポキ
シ系接着剤で測定治具に接着し引張試験を行った。四フ
ッ化エチレン樹脂シートの接合部で剥離せずエポキシ系
接着剤のところで剥離したことから、剥離強度は90kgf/
cm2以上と推定された。本測定より、得られた複合電極
基板は燃料電池用電極基板としての実用に十分耐え得る
ものであるといえる。
実施例 2 実施例1の複合電極基板用原料各部材のうち、可撓性炭
素材シートのみをグラフォイル の代りに次のようにし
て得られた可撓性炭素材シートを使用した。
炭素繊維(呉羽化学工業(株)製、商品名C 206S, 6
mm長,14〜16μm径,等方性ピッチ糸を2000℃で焼成し
たもの) 7重量部とポリビニルアルコール繊維(クラレ
(株)製、 3mm長,商品名:クラレビニロンVBP 10
5-2 ) 1重量部とを水中に分散して通常の抄紙機で抄
造、乾燥した炭素紙に20%フェノール樹脂溶液(メタノ
ール溶媒)を含浸した後、溶媒を乾燥除去し、金型内で
130℃10kgf/cm2で20分間加熱成形した後、2000℃で焼
成して厚み 0.3mmの薄板を得た。この可撓性炭素材シー
トは嵩密度が0.4 g/cc ,曲率半径が 5.3mm、圧縮歪率
が 8×10-2cm2/kgf であった。この可撓性炭素材シー
トを実施例1と同様、電極部材との接合面寸法に合わせ
て適当に裁断したものを2枚用意した。
この可撓性炭素材シートを実施例1のグラフォイルの代
りに使用して電極部材と 130℃,10kgf/cm2,20分の条
件で接合した。
次いで実施例1と同様、各電極部材の可撓性炭素素材シ
ート面の溝加工、セパレーター両面との加熱圧着接合、
炭化、端部シール部接合部の切除をした上で、四フッ化
エチレン樹脂シート挟持による端部シール部材とセパレ
ーター材との融着接合を行なって厚さ4.14mmの燃料電池
用複合電極基板を得た。
但し、セパレーターと電極部材との接合条件は 130℃,
10kgf/cm2,圧力保持時間 120分とした。
得られた複合電極基板は実施例1と同様、剥離強度が強
く、実用化可能なものである。
【図面の簡単な説明】
添付の図は本発明の電極基板の斜視図である。 1……セパレーター、2……電極部、3……端部シール
部、4……可撓性炭素材シート、5……フッ素樹脂、6
……反応ガス孔道。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緻密炭素材からなるセパレーター,該セパ
    レーターと接合されて反応ガス孔道を形成する複数の溝
    部を備えた多孔性炭素質電極部及び緻密炭素材からなる
    端部シール部から成り、前記電極部を反応ガス孔道が直
    交して相対するようにセパレーターの両面に接合して形
    成した燃料電池用電極基板であって、前記電極部の溝部
    を形成する突起部とセパレーターとが接合面間にのみ可
    撓性炭素材シートを配置して接合されかつ焼成されてカ
    ーボンとして一体化されていること、及び前記電極部の
    前記反応ガス孔道に平行な周縁部に隣接して1対の端部
    シール部がフッ素樹脂層を介して該セパレーターの伸延
    部分に接合されていることを特徴とする燃料電池用複合
    電極基板。
  2. 【請求項2】多孔性炭素質電極部が、 1,000℃以上で焼
    成されたとき、 0.3〜0.9 g/ccの嵩密度、 200ml/cm
    ・hr・mmAq 以上のガス透過率,および200mΩ・cm以下
    の電気抵抗を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の燃料電池用複合電極基板。
  3. 【請求項3】セパレーターが1.4g/cc 以上の嵩密度、10
    -6ml/cm・hr・mmAq 以下のガス透過率、10 mΩ・cm
    以下の電気抵抗、および2mm以下の厚さを有する緻密炭
    素材であることを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項に記載の燃料電池用複合電極基板。
  4. 【請求項4】端部シール部が1.4g/cc 以上の嵩密度およ
    び10-4ml/cm・hr・mmAq 以下のガス透過率を有する
    緻密炭素材であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項〜第3項のいずれかに記載の燃料電池用複合電極基
    板。
  5. 【請求項5】可撓性炭素材シートが、平均長さ1mm以上
    の炭素繊維と結合材とからなる複合材料を炭化したもの
    であって、結合材由来の炭素塊が炭素繊維マトリックス
    中に分散して複数本の炭素繊維を拘束しており、かつ前
    記炭素塊と炭素繊維とが摺動自在に結合している、厚さ
    が1mm以下で嵩密度が 0.2〜1.3 g/cm、圧縮歪率が
    2.0×10-1cm/kgf 以下であり、曲率半径が10mmまで
    曲げても折れないような可撓性を有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の燃
    料電池用複合電極基板。
  6. 【請求項6】可撓性炭素材シートが粒径5mm以下の黒鉛
    粒子を酸処理し更に加熱して得た膨張黒鉛粒子を圧縮し
    て製造されたものであって、厚さが1mm以下で、嵩密度
    が 1.0〜1.5 g/cc、圧縮歪率が0.35×10-2cm/kgf 以
    下であり、曲率半径が20mmまで曲げても折れないような
    可撓性を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    〜第4項のいずれかに記載の燃料電池用複合電極基板。
  7. 【請求項7】フッ素樹脂が 200℃以上の融点を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれ
    かに記載の燃料電池用複合電極基板。
  8. 【請求項8】溝部未加工の所定寸法の平板状多孔性炭素
    質電極部材の片面に可撓性炭素材シートを接着剤により
    接合し、接合面側に反応ガス孔道を形成する所望寸法の
    溝部を切削加工した後、切削加工面上に残存する可撓性
    炭素材シート面とセパレーター材をつき合わせて接着剤
    により接着し、更に約 800℃以上で焼成した後、前記溝
    部に平行な1対の電極部材周縁端部に隣接して該電極部
    材周縁端部より外方に伸延しているセパレーター材の伸
    延部分にフッ素樹脂のシートを介してガス不透過性の緻
    密炭素材からなる端部シール部材を接合することからな
    る、緻密炭素材からなるセパレーター、該セパレーター
    と接合されて反応ガス孔道を形成する複数の溝部を備え
    た多孔性炭素質電極部及び緻密炭素材からなる端部シー
    ル部から成り、前記電極部を反応ガス孔道が直交して相
    対するようにセパレーターの両面に接合して形成した燃
    料電池用電極基板であって、前記電極部の溝部を形成す
    る突起部とセパレーターとが接合面間にのみ可撓性炭素
    材シートを配置して接合されかつ焼成されてカーボンと
    して一体化されており、前記電極部の前記反応ガス孔道
    に平行な周縁部に隣接して1対の端部シール部がフッ素
    樹脂層を介して該セパレーターの伸延部分に接合されて
    いる燃料電池用複合電極基板の製造方法。
  9. 【請求項9】多孔性炭素質電極部材を、 短炭素繊維、バインダーおよび有機粒状物質の混合
    物を一体的に加熱加圧成形した成形部材、 前記の成形部材を焼成した焼成部材、 から選択することを特徴とする特許請求の範囲第8項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】セパレーター材が、 2,000℃で焼成した
    ときの焼成収縮率が 0.2%以下の緻密炭素板であること
    を特徴とする特許請求の範囲第8項または第9項に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】可撓性炭素材シートが、平均長さ1mm以
    上の炭素繊維と結合材とからなる複合材料を炭化したも
    のであって、結合材由来の炭素塊が炭素繊維マトリック
    ス中に分散して複数本の炭素繊維を拘束しており、かつ
    前記炭素塊と炭素繊維とが摺動自在に結合している、厚
    さが1mm以下で嵩密度が 0.2〜1.3 g/cm、圧縮歪率
    が 2.0×10-1cm/kgf 以下であり、曲率半径が10mmま
    で曲げても折れないような可撓性を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第8項〜第10項のいずれかに記載の
    方法。
  12. 【請求項12】可撓性炭素材シートが平均長さ1mm以上
    の炭素繊維と炭化率が10%以上の結合材から成る複合材
    料を加熱加圧成形し、 850℃以上で焼成して得られた炭
    素材シートであることを特徴とする特許請求の範囲第11
    項記載の方法。
  13. 【請求項13】可撓性炭素材シートが粒径5mm以下の黒
    鉛粒子を酸処理し更に加熱して得た膨張黒鉛粒子を圧縮
    して製造したものであって、厚さが1mm以下で、嵩密度
    が 1.0〜1.5 g/cc、圧縮歪率が0.35×10-2cm/kgf 以
    下であり、曲率半径が20mmまで曲げても折れないような
    可撓性を有することを特徴とする特許請求の範囲第8項
    〜第10項のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】接着剤が、フェノール樹脂、エポキシ樹
    脂及びフラン樹脂から選択された熱硬化性樹脂であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項〜第13項のいずれ
    かに記載の方法。
  15. 【請求項15】電極部材とセパレーター材の接合条件
    が、温度 100〜180 ℃、プレス圧力 1〜50kgf/cm、プ
    レス時間 1〜120 分の範囲であることを特徴とする特許
    請求の範囲第8項〜第14項のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】端部シール部が1.4g/cc 以上の嵩密度お
    よび10-4ml/cm・hr・mmAq 以下のガス透過率を有す
    る緻密炭素材であることを特徴とする特許請求の範囲第
    8項〜第15項のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】フッ素樹脂が 200℃以上の融点を有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項〜第16項のいず
    れかに記載の方法。
  18. 【請求項18】端部シール部材の接合条件が、圧力1kg
    f/cm以上で前記フッ素樹脂の融点より50℃低い温度以
    上の温度であることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    〜第17項のいずれかに記載の方法。
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