JPH06220991A - 移動式組立型枠及びその使用方法 - Google Patents

移動式組立型枠及びその使用方法

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JPH06220991A
JPH06220991A JP2618993A JP2618993A JPH06220991A JP H06220991 A JPH06220991 A JP H06220991A JP 2618993 A JP2618993 A JP 2618993A JP 2618993 A JP2618993 A JP 2618993A JP H06220991 A JPH06220991 A JP H06220991A
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Mitsuo Sasaki
三男 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 組立作業効率のきわめて高い、移動式組立型
枠及びその使用方法を提供することである。 【構成】 地面上に載置される基礎手段4と、基礎手段
4に着脱自在に連結される柱手段6と、柱手段6に着脱
自在に連結される梁手段8と、梁手段8に着脱自在に連
結されるパネル手段10とからなる。これら相互の連結
は、連結具によりワンタッチで行なわれる。基礎手段4
には移動手段42及びレベル調整手段34が装着され、
基礎手段4の中央部はジャッキ手段11が係合しうるよ
う構成されている。このような移動式組立型枠2を複数
個地面上にセットすることにより、パネル手段10の上
面をコンクリートスラブの型枠として使用することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動式組立型枠及び
その使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば一階建のコンクリート製
建築物のスラブは、コンクリート土間上の所定の位置に
型枠が組み立て形成された後、その型枠に従ってコンク
リートが打ち込まれることにより形成される。この型枠
(スラブ枠)は、パイプサポートを振れ止めパイプを介
して所定の位置に配し、その上端部に大引きである角パ
イプ(端太角)を設け、この角パイプの上に根太である
丸パイプをそれに直交して組み付け、この丸パイプの上
にベニヤを配置することにより組み立てられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上、概略的に説明し
た上記従来の型枠は、バラバラに分解された多数かつ多
種類の部材(角パイプ及び丸パイプ、緊結具、パイプサ
ポート、ベニヤ等)を、施工毎にいちいちゼロから組み
立てることにより行われる。したがって、上記従来の型
枠は、次のような解決すべき課題を有している。
【0004】(1)組立工数がきわめて多く、作業工程
が複雑であり、多くの人手を要する。 (2)型枠として必要な精度を得るためには、その組立
作業に高い熟練度(スキル)が要求される。 (3)型枠の組立作業時間がきわめて長い。その分、施
工期間も長くなる。 (4)消耗品であるベニヤが使用されているので、その
繰り返し使用回数が少なく(3回ないし5回)、資源の
浪費・無駄を生じている。またコンクリートからの離れ
が悪い。 (5)全体として型枠の組立作業効率が悪く、人件費あ
るいは部品の消耗費等のアップにより、型枠の組み立て
費用が高くなる。
【0005】この発明の第1の目的は、組立作業効率が
きわめて高い、改良された移動式組立型枠を提供するこ
とである。
【0006】この発明の第2の目的は、該移動式組立型
枠の使用方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、この発明によれば、地面上に載置される基礎手
段と、下端が該基礎手段の平面中央部に着脱自在に連結
されて鉛直に延びる柱手段と、該柱手段の上端に平面中
央部が着脱自在に連結される梁手段と、該梁手段に着脱
自在に連結されかつ平坦な上面を有するパネル手段とか
ら構成され、該基礎手段には移動手段及び該地面に対し
て伸縮自在のレベル調整手段が装着され、該基礎手段の
該中央部はジャッキ手段が係合しうるよう構成され、該
基礎手段は、該移動手段を介して該地面上に移動可能に
載置できるとともに係合された該ジャッキ手段の持ち上
げ操作により該ジャッキ手段を介して該地面上に移動で
きないよう載置でき、該ジャッキ手段による該載置状態
において、該レベル調整手段を伸縮させることにより該
基礎手段のレベルが調整されるよう構成されたことを特
徴とする移動式組立型枠、が提供される。
【0008】上記第2の目的を達成するため、この発明
によれば、実質上同一の構成を有する複数個の移動式組
立型枠を地面上に隣接して組み付け・載置し、該移動式
組立型枠は、地面上に載置される基礎手段と、下端が該
基礎手段の平面中央部に着脱自在に連結されて鉛直に延
びる柱手段と、該柱手段の上端に平面中央部が着脱自在
に連結される梁手段と、該梁手段に着脱自在に連結され
かつ平坦な上面を有するとともに平面形状が等四角形で
あるパネル手段とから構成され、該基礎手段には移動手
段及び該地面に対して伸縮自在のレベル調整手段が装着
され、該基礎手段の該中央部はジャッキ手段が係合しう
るよう構成され、該基礎手段は、該移動手段を介して該
地面上に移動可能に載置できるとともに係合された該ジ
ャッキ手段の持ち上げ操作により該ジャッキ手段を介し
て該地面上に移動できないよう載置でき、該ジャッキ手
段による該載置状態において、該レベル調整手段を伸縮
させることにより該基礎手段のレベルが調整されるよう
構成され、該移動式組立型枠の各々を該地面上に隣接し
て載置したとき、該パネル手段の各々における該等角四
角形の各辺は、相互に実質上密接して配列されるととも
にそれぞれの上面は実質上平坦な一つの面上に位置付け
られ、該上面をコンクリートスラブの型枠として使用す
ることを特徴とする移動式組立型枠の使用方法、が提供
される。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、この発明に
従って改良された移動式組立型枠及びその使用方法を、
実施例に基づいて詳細に説明する。先ず移動式組立型枠
の構成について説明する。
【0010】図1及び図2を参照して、全体を番号2で
示す移動式組立型枠は、地面上に載置される基礎手段4
と、下端が基礎手段4の平面中央部に着脱自在に連結さ
れて鉛直に延びる柱手段6と、柱手段6の上端に平面中
央部が着脱自在に連結される梁手段8と、梁手段8に着
脱自在に連結されかつ平坦な上面を有するパネル手段1
0とから構成されている。基礎手段4には、いずれも後
述する移動手段42及び地面に対して伸縮自在のレベル
調整手段34が装着されている。基礎手段4の中央部は
ジャッキ手段11が係合しうるよう構成されている。基
礎手段4は、移動手段42を介して地面上に移動可能に
載置できるとともに係合されたジャッキ手段11の持ち
上げ操作によりジャッキ手段11を介して地面上に移動
できないよう載置できる。基礎手段4は、ジャッキ手段
11による前記載置状態において、レベル調整手段34
を伸縮させることによりそのレベルが調整されるよう構
成されている。
【0011】図3をも参照して、基礎手段4は、中央部
から相互に90°の角度をおいて水平方向四方に延びる
フレーム部材12、14、16及び18を備えている。
各フレーム部材12〜18は実質上同一のU形断面を有
し、平面から見て全体が十字状に構成されている。フレ
ーム部材12及び16は一体である。基礎手段4の中央
部、この例ではフレーム部材12及び16の長手方向中
央部には、貫通孔20が形成され、その上部には連結フ
ランジ22が固定される。連結フランジ22は円板部材
からなり、その中心部には貫通孔24が形成され、周縁
部付近には連結孔26が4個形成されている。貫通孔2
0及び貫通孔24は同軸上に位置付けられる。各フレー
ム部材12〜18の下面は同一面上に位置付けられる。
ジャッキ手段11は1個のねじ型ジャッキから構成され
ている。ジャッキ11は、地面に載置される平面形状が
四角のベースプレート28と、ベースプレート28の中
央部に固定された鉛直ねじ部材30と、鉛直ねじ部材3
0に係合された操作ハンドル付きの支持部材32とを有
する。鉛直ねじ部材30の外径は、基礎手段4の貫通孔
20と連結フランジ22の貫通孔24の内径より小さく
形成されている。貫通孔20と貫通孔24を鉛直ねじ部
材30に通すことにより、ジャッキ11は基礎手段4に
係合される。この状態で支持部材32を回転して、上昇
・下降させることにより、支持部材32の上面が各フレ
ーム部材12〜18の中央下面に当接して基礎手段4全
体が持ち上げられ、下降される。
【0012】図1及び図2とともに図4を参照して、レ
ベル調整手段34は実質上共通部品である4個のねじ型
アジャスタ34から構成されるとともにそれぞれ各フレ
ーム部材12〜18の各々の先端部付近に装着される。
代表してフレーム部材12におけるアジャスタ34につ
いて説明する。アジャスタ34は、地面に載置される碗
形のベース36と、ベース36の上部に回転自在に支持
されたねじ部材38と、フレーム部材12の先端部付近
に貫通して設けられた雌ねじ部40とを備えている。ね
じ部材38はそれと一体の回転操作部38aと雄ねじ部
38bとを有する。アジャスタ34は、雄ねじ部38b
が雌ねじ部40に係合されることにより、フレーム部材
12に伸縮自在に装着される。移動手段42は実質上共
通部品である4個の自在キャスタ42から構成されると
ともにそれぞれフレーム部材12〜18の各々の更に先
端部に装着される。
【0013】図5はジャッキ手段10の他の実施例を示
すもので、基礎手段4の中央部に着脱自在に装着できる
構成を有する。すなわち、ジャッキ手段11は地面に載
置される平面形状が四角のベースプレート44と、ベー
スプレート44の上部に回転自在に支持されたねじ部材
46と、基礎手段4の中央部すなわちフレーム部材12
及び16の長手方向中央部に貫通して設けられた雌ねじ
部48とを備えている。ねじ部材46はそれと一体の回
転操作部46aと雄ねじ部46bとを有する。ベースプ
レート44の中央部にはカップ状の取付部44aが設け
られ、その頂部にねじ部材46の下端部が回転自在に支
持されている。ジャッキ手段11は、雄ねじ部46bが
雌ねじ部48に係合されることにより、基礎手段4の中
央部に伸縮自在に装着される。回転操作部46aにより
ねじ部材46を回転させ、ベースプレート44を降下さ
せて地面に当接させ、更に回転させることにより基礎手
段4全体が持ち上げられる。ベースプレート44を逆に
上昇させると地面から離れ、基礎手段4は地面上にキャ
スタ42により移動自在に載置される。
【0014】図1、図2及び図6を参照して、柱手段6
は、上下2本の柱部材50及び52と、上下柱部材50
及び52間に装着された軸方向に伸縮自在の高さ調整手
段54から構成されている。高さ調整手段54を伸縮す
ることにより、上柱部材50の上端の高さを調整できる
よう構成されている。高さ調整手段54は、下柱部材5
2の上端に着脱自在に連結され鉛直方向上方に突出する
ねじ部材56と、ねじ部材56に係合され軸方向に上下
動できる操作ハンドル付きの支持部材58とを含んでい
る。上柱部材50は支持部材58上に支持される。上下
の柱部材50及び52は各々共通部品である丸形パイプ
部材により構成され、それぞれの上端及び下端には、共
通部品である連結フランジ60が設けられている。各連
結フランジ60は円板部材からなる。各連結フランジ6
0の中央部には上下柱部材50及び52の各々の内径と
同径の貫通孔が形成され、その周縁部付近には4個の連
結孔26が形成されている。連結フランジ60の外径は
基礎手段4の連結フランジ22と同径であり、連結孔2
6は連結フランジ22のそれと同径でありかつその形成
位置は、連結フランジ22のそれと整合するよう構成さ
れている。下柱部材52は、その下端の連結フランジ6
0を基礎手段4の連結フランジ22に重合し各連結孔2
6を整合した状態で、後述する連結具62により着脱自
在に連結される。
【0015】上柱部材50の下端の連結フランジ60の
下面には共通部品である連結フランジ60が重合され各
連結孔26が整合された状態で連結具62により着脱自
在に連結される。ねじ部材56は、1本の丸形パイプ部
材64と丸形パイプ部材64の軸方向中間部に取り付け
られた連結フランジ65とを含んでいる。連結フランジ
65は、連結フランジ60と同径であり、同様に連結孔
26が形成されている。丸形パイプ部材64の外径は上
下柱部材50及び52の内径より小さく形成されてい
る。丸形パイプ部材64の連結フランジ65より軸方向
上方にはねじ部64aが形成され、ねじ部64aに前記
支持部材58がねじ結合されている。高さ調整手段54
は、その連結フランジ65を下柱部材52の連結フラン
ジ60に重合し各連結孔26を整合した状態で、連結具
62により着脱自在に連結することにより下柱部材52
に連結される。上柱部材50は、その下端の二つの連結
フランジ60を支持部材58上に載置することにより支
持部材58上に支持される。操作ハンドルにより支持部
材58を回転することにより支持部材58はねじ部64
aに沿って上下動する。上柱部材50は、支持部材58
とともに下柱部材52に関して上下動し、その上端の高
さが調整される。
【0016】図1、図2、図7及び図8を参照して、梁
手段8は、中央部に位置する基幹部材66と、基幹部材
66から90°の角度をおいて水平方向に突出する、実
質上共通部品である4個の梁68とからなる梁ユニット
70から構成されている。各梁68はH形鋼から構成さ
れている。基幹部材66は角形(正方形)パイプ部材か
ら形成され、その孔部の上端はプレート部材により覆わ
れている。各梁68の一端部は基幹部材66の各辺に当
接された状態で固定される。梁ユニット70の上面及び
下面は実質上平坦に構成されている。梁ユニット70の
中央部の下面には、前記連結フランジ60と同径の連結
フランジ72が設けられている。連結フランジ72には
連結フランジ60の連結孔26と同径でその位置が整合
する4個の連結孔26が形成されている。梁ユニット7
0は、その下面の連結フランジ72を上柱部材50上端
の連結フランジ60に重合し各連結孔26を整合した状
態で、連結具62により着脱自在に連結される。各梁6
8上部の両側部(水平オーバハング部)には、パネル手
段10を取付けるため、それぞれ2個の連結孔26が形
成されている。各オーバハング部は、パネル手段10に
対する連結フランジとして機能する。
【0017】基礎手段4の連結フランジ22と下柱部材
52下端の連結フランジ60間、下柱部材52上端の連
結フランジ60と高さ調整手段54の連結フランジ65
間、上柱部材50下端の連結フランジ60とその下面の
連結フランジ60間、及び上柱部材50上端の連結フラ
ンジ60と梁ユニット70下面の連結フランジ72間
は、それぞれ、前記した共通部品である連結具62によ
り着脱自在に連結される。図24ないし図26を参照し
て、連結具62は一本の丸棒部材より折り曲げ形成され
てなるもので、その一端部には差込ピン部62aがまた
他端部には一端が開放されるよう折返し形成されたフッ
ク状の緊結部62bがそれぞれ形成されている。連結具
62は差込ピン部62aの軸方向に見て鈍角状に折り曲
げられている。このような連結具62は、アサヒ工業株
式会社から商品名「Uクリップ」として市販されている
ものを使用することができる。連結具62による各連結
フランジ部の連結方法は実質上同一であるので、代表し
て基礎手段4の連結フランジ22と下柱部材52下端の
連結フランジ60間の連結方法を説明する。図27及び
図28を参照して、上柱部材52の連結フランジ60と
基礎手段4の連結フランジ22とが重合され、各連結孔
26が整合される。この重合状態において、連結具62
の差込ピン部62aを相互に整合された各連結孔26に
挿入し、差込ピン部62a回りに回転させて緊結部62
bを連結フランジ60及び22の重合された縁部から圧
入する。これにより連結フランジ60及び22は相互に
圧接状態に保持されて連結される。このような連結は4
個の連結孔26についてそれぞれ行われる。
【0018】図1及び図2に示すように、パネル手段1
0はその上面が実質上平坦に構成されるとともに実質上
共通部品である4個の正方形のパネル部材80から構成
されている。各パネル部材80は、各々において隣接す
る2辺が他のパネル部材80の2辺に当接した状態で梁
ユニット70に連結される。各パネル部材80が梁ユニ
ット70に連結された状態において、全体の平面形状は
正方形となる。図9ないし図15を参照してパネル部材
80の第1の実施例を説明する。各パネル部材80は前
記したように実質上同一であるのでここではそのうちの
一つについて説明する。
【0019】パネル部材80は、鋼、アルミ、合金等の
金属製フレーム部材82(図9ないし図11)とフレー
ム部材82に連結される合成樹脂製パネル84(図12
ないし図14)とから構成されている。図9ないし図1
1を参照して、フレーム部材82は、平面形状が正方形
の枠フレーム86と枠フレーム86の対向する辺間を連
結する補強フレーム88とを備えている。枠フレーム8
6及び補強フレーム88は、それぞれ同一の幅を有する
帯状の板部材からなり、枠フレーム86の隣接する2辺
86a及び86bの下端側(図9及び図11の表側、図
10の下側)の内側にはそれぞれ2個の連結フランジ9
0及び92が設けられている。各連結フランジ90及び
92は共通部品であってそれぞれL形の板部材からな
る。各連結フランジ90及び92には前記したと同様な
連結孔26がそれぞれ1個形成されている。枠フレーム
86の辺86aと隣接する他の辺86d、辺86bと隣
接する他の辺86c、及び辺86dと辺86cの各コー
ナ部下端側の内側には、共通部品である連結フランジ9
4が設けられている。各連結フランジ94は六角形の板
部材から形成され、前記したと同様な連結孔26がそれ
ぞれ1個形成されている。各連結フランジ90、92及
び94のそれぞれの下面と枠フレーム86の下端面とは
実質上同一面上に位置付けられる。なお、枠フレーム8
6の辺86a及び辺86bにはそれぞれ1個の連結孔2
6が形成され、また辺86d及び辺86cにはそれぞれ
3個の連結孔26が形成されている。
【0020】図12ないし図14を参照して、合成樹脂
製パネル84は平面形状が正方形をなし実質上平坦な上
面を有する本体84aを有している。本体84aの下面
には、正方形の周縁部に沿って下方に延びる枠部84b
と枠部84bの対向する辺間を一例として格子状に連結
する補強部84cとが一体に形成されている。枠部84
bと補強部84cとは実質上同一の高さを有し、補強部
84cの少なくとも一部84dは、前記フレーム部材8
2の補強フレーム88と、平面的に重なるよう構成され
ている。枠部84bの先端部周縁には一定の深さ及び高
さを有する凹部84eが形成されている。したがって枠
部84bの周縁には肩(段)84fが形成される。補強
部の一部84dの先端部には一定の深さ及び高さを有す
る溝部84gが形成されている。パネル84は、例え
ば、塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン等の合成樹
脂により一体成形される。そして透明であることが望ま
しい。ここで透明とは、ガラスのような透明度の高いも
ののみならず、乳白色あるいは他の色であっても、例え
ばその上面にコンクリートが打設されたとき、下面側か
らその充填状態が目視できる程度の透明度を有するもの
をも含むものである。以上のように構成された合成樹脂
製パネル84の枠部84bの凹部84eがフレーム部材
82の枠フレーム86の上端側の内側に嵌合されるとと
もに補強部の一部84dの溝部84gが補強フレーム8
8の上端側に嵌合されることにより、合成樹脂製パネル
84はフレーム部材82の上側に連結される。枠フレー
ム86の上端は枠部84bの肩84fに当接し、補強フ
レーム88の上端は補強部の一部84dの溝部84gの
底部に当接する。この連結状態において、フレーム部材
82の枠フレーム86の周縁と合成樹脂製パネル84の
枠部84bの周縁とは実質上同一の平面形状を形成す
る。以上のようにしてパネル部材80が構成される。
【0021】4個のパネル部材80は、それぞれの連結
フランジ90及び92が梁ユニット70の対応する梁6
8の各々の上面に重合され、各連結孔26が整合された
状態で前記連結具62により着脱自在に連結される(図
29参照)。このような連結状態において4個のパネル
部材80は、全体として、その平面形状が正方形をなす
とともにその上面が実質上平坦に構成される(図1及び
図15参照)。なお図1及び図2から明らかなように、
各パネル部材80は、連結される各梁68からオーバハ
ングするよう構成されている。互いに隣接するパネル部
材80の各々のオーバハング部分は、相互に当接する枠
フレーム86の辺86a及び86bにそれぞれ形成され
て互いに整合する連結孔26を利用し、前記連結具62
により連結される(図30参照、ただし連結具62は省
略)。
【0022】図1及び図2を参照して、移動式組立型枠
2は次のようにして組み立てられる。ジャッキ11が地
面の所定の位置に載置される。基礎手段4が自在キャス
タ42を利用して移動され、ジャッキ11と係合され
る。ジャッキ11が図5に示すように予め基礎手段4に
装着できるものであれば、ジャッキ11を収縮した状態
で基礎手段4を所定の位置に移動すればよい。ジャッキ
11を操作して基礎手段4を持ち上げる。アジャスタ3
4を伸縮して基礎手段4のレベルを調整する。基礎手段
4に下柱部材52の下端を連結する。下柱部材52の上
端に高さ調整手段54を連結する。予め上端に梁ユニッ
ト70が連結された上柱部材50の下端を高さ調整手段
54に装着する。高さ調整手段54を操作して梁ユニッ
ト70の上面を所定の高さに調整する。梁ユニット70
の上面に4個のパネル部材80を連結する。以上により
移動式組立型枠2が所定の位置にセットされる。この状
態において、梁ユニット70及び基礎手段4は、4個の
パネル部材80により構成される正方形のパネル手段8
0の平面投影部分の内側に位置するよう構成される。ま
た梁ユニット70及び基礎手段4の十字状の部分は、平
面からみてその位相が一致するよう位置付けられる。
【0023】移動式組立型枠2において、柱手段6は少
なくとも1本の柱部材から構成される。図16は、柱手
段6が1本の柱部材100から構成された移動式組立型
枠2の実施例を示す。柱部材100は前記上及び下柱部
材50及び52と同径の丸形パイプ部材により構成さ
れ、その上端及び下端にはそれぞれ連結フランジ60
(上及び下柱部材50及び52と共通部品)が設けられ
ている。柱部材100上端と梁ユニット70の連結フラ
ンジ72間及び柱部材100下端と基礎手段4の連結フ
ランジ22間は、前記同様に連結具62により着脱自在
に連結される。その他の構成は図1の移動式組立型枠2
と同一であるので同一番号で示し、説明は省略する。こ
の実施例においては、高さの調整はジャッキ手段11に
より行われる。
【0024】図17は柱手段6が2本の上及び下柱部材
102及び104から構成された移動式組立型枠2の実
施例を示す。上及び下柱部材102及び104はそれぞ
れ前記上及び下柱部材50及び52と同径の丸形パイプ
部材により構成され、それぞれの上端及び下端には連結
フランジ60(上及び下柱部材50及び52と共通部
品)が設けられている。上及び下柱部材102及び10
4間はそれぞれの連結フランジ60を介し連結具62に
より着脱自在に連結される。その他の構成は図1の移動
式組立型枠2と同一であるので同一番号で示し、説明は
省略する。この実施例においても、高さの調整はジャッ
キ手段11により行われる。なお上及び下柱部材102
及び104の長さは、同一又は相違、のいずれかの組合
せが選定される。
【0025】図18は柱手段6が3本の柱部材から構成
された移動式組立型枠2の実施例を示す。すなわち柱手
段6は、上柱部材106、下柱部材108及び中間柱部
材110から構成されている。上及び下柱部材106及
び108はそれぞれ前記上及び下柱部材50及び52と
同径の丸形パイプ部材により構成され、それぞれの上端
及び下端には連結フランジ60(上及び下柱部材50及
び52と共通部品)が設けられている。図19をも参照
して、中間柱部材110の上端付近及び下端付近にはそ
れぞれ連結フランジ60(上及び下柱部材50及び52
と共通部品)が設けられている。中間柱部材110の各
連結フランジ60の軸方向上方及び下方にはそれぞれ差
し込み部110a及び110bが設けられている。中間
柱部材110の連結フランジ60間は前記上及び下柱部
材50及び52と同径の丸形パイプ部材により構成さ
れ、差し込み部110a及び110bは上及び下柱部材
106及び108の内径より小さく形成されている。上
柱部材106と中間柱部材110間及び中間柱部材11
0と下柱部材108間はそれぞれ対応する連結フランジ
60を介し連結具62により着脱自在に連結される。そ
の他の構成は図1の移動式組立型枠2と同一であるので
同一番号で示し、説明は省略する。この実施例において
も、高さの調整はジャッキ手段11により行われる。な
お上及び下柱部材106及び108の長さは、同一のも
のが選択されることが望ましい。
【0026】図20ないし図22は、パネル部材80の
他の実施例を示すもので、全体が鋼、アルミ、合金等の
金属により構成されている。すなわち合成樹脂製のパネ
ル部材80と区別するために他の番号120により示さ
れているパネル部材は、平面形状が正方形をなし実質上
平坦な上面を有するプレート本体122を有している。
プレート本体122の下面には、正方形の周縁部に沿っ
て直角に下方に延びる枠部124と枠部124の対向す
る辺間を一例として格子状に連結する補強部126とが
設けられている。枠部124は一定の高さを有し、補強
部126は、それぞれ同一の幅を有する帯状の板部材か
らなる。枠部124と補強部126の下端(図20の表
側、図22の下側)は実質上同一面上に位置付けられ
る。枠部124の隣接する2辺124a及び124bの
下端にはそれぞれ2個の連結フランジ128及び130
が設けられている。各連結フランジ128及び130は
それぞれ帯状の板部材からなる。各連結フランジ128
及び130には前記したと同様な連結孔26がそれぞれ
2個形成されている。各連結フランジ128及び130
の下面は、実質上同一面上に位置付けられる(枠部12
4と補強部126の下端面に対し板厚分だけ下方へ突出
する)。枠部124の辺124aと隣接する他の辺12
4d、辺124bと隣接する他の辺124c、及び辺1
24dと辺124cの各コーナ部下端側の内側には、共
通部品である連結フランジ132が設けられている。各
連結フランジ132は六角形の板部材から形成され、前
記したと同様な連結孔26がそれぞれ1個形成されてい
る。各連結フランジ132下面と枠部124及び補強部
126の下端面とは実質上同一面上に位置付けられる。
なお、枠部124の辺124a及び辺124bにはそれ
ぞれ1個の連結孔26が形成され、また辺124c及び
辺124dにはそれぞれ3個の連結孔26が形成されて
いる。
【0027】以上のようにして金属製のパネル部材12
0が構成される。4個のパネル部材120は梁ユニット
70へ着脱自在に連結されるが、その装着方法はパネル
部材80のそれと実質上同一であるので説明は省略す
る。なお各パネル部材120は、パネル部材80と同様
に、連結される各梁68からオーバハングするよう構成
されている。互いに隣接するパネル部材80の各々のオ
ーバハング部分は、相互に当接する枠部124の辺12
4a及び124bにそれぞれ形成されて互いに整合する
連結孔26を利用し、前記連結具62により連結される
(図31参照、ただし連結具62は省略)。なお図23
は、図1のパネル部材80に代え、パネル部材120が
梁ユニット70に連結された移動式組立型枠2の正面図
を示す。
【0028】前記した移動式組立型枠2におけるパネル
手段10の平面形状は、等角四角形(正方形又は長方
形)であることが望ましい。パネル手段10の平面形状
が長方形である場合、パネル手段10を構成する実質上
共通部品である4個のパネル部材80あるいは120は
長方形となる。またパネル部材80あるいは120が連
結される梁ユニット70の梁68の長さは、平面的にみ
て縦横相違するよう構成される。図33はこの状態を示
すもので、梁ユニット70は、同一長さを有する2本の
梁140と、梁140より長い同一長さを有する2本の
梁142とを含んでいる。パネル手段10は実質上共通
部品であり、それぞれ平面形状が長方形である4個のパ
ネル部材144から構成されている。
【0029】次に前記のように構成された移動式組立型
枠2の使用方法について説明する。先ず図1に示す移動
式組立型枠2の使用方法を説明する。図1、図15、図
32及び図34を参照して、実質上同一の構成を有する
複数個の移動式組立型枠2を地面上に隣接して組み付け
・載置する。4個のパネル部材80により構成される各
パネル手段10における正方形の各辺は、相互に実質上
密接して配列される(図32参照)。そして各パネル手
段10の上面すなわち合成樹脂製パネル84の上面は実
質上平坦な一つの面上に位置付けられる(図15参
照)。相互に隣接する移動式組立型枠2の各辺(図11
に示す枠フレーム86の辺86c及び86dにより構成
される辺)間は、それぞれ整合される連結孔26及び重
合される辺86c及び86dの下端縁を利用して、前記
連結具62により着脱自在に連結される。以上のように
して各移動式組立型枠2のパネル手段10によって形成
される平坦な上面にコンクリートを打設することによ
り、所定の厚さのコンクリートスラブ150が形成され
る(図34参照)。すなわち移動式組立型枠2はコンク
リートスラブ150の型枠として使用することができる
のである。なお各パネル手段10の梁ユニット70に対
するオーバハング部分(図9に示す連結フランジ94が
設けられたフレーム部材82の三つの角部が相互に突き
合わされる部分)の下面と地面との間には、荷重に耐え
られるようサポート152が配置される(図15及び図
34参照)。サポート152はこの例では1本の丸形パ
イプ部材からなる柱部材とその上端及び下端に設けられ
た連結フランジ154とから構成されている。上端の連
結フランジ154には複数個の前記と同様な連結孔26
が4個形成されている。上端の連結フランジ154の上
面は前記突き合わされる部分に位置する4個の連結フラ
ンジ94の下面に当接し、両者の連結孔26が整合さ
れ、前記連結具62により着脱自在に連結される。型枠
として合成樹脂製パネル84を使用することにより、コ
ンクリートスラブ150との離れが良くなる。また透明
の合成樹脂を用いることによりパネル84の下方からコ
ンクリートの打設状態(充填状態)を目視することがで
きる。
【0030】以上、この発明を、実施例に基づいて詳細
に説明したが、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内において、さまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
【0031】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて説明したこの発
明による移動式組立型枠及びその使用方法においては、
次のような効果が得られる。 (1)型枠自体がユニット化され(基礎手段、柱手段、
梁手段及びパネル手段)、各連結部は共通の連結具によ
りワンタッチで連結されるので、組立工数が著しく少な
く、作業工程が大幅に簡略化され、人手を大幅に削減で
きる。 (2)型枠として必要な精度を得るために、特別高度の
スキルを必要とせず、きわめて容易に組立作業を行うこ
とができるとともに、十分な精度を確保することができ
る。 (3)型枠の組立作業時間が著しく短縮される。その
分、施工期間の短縮化を図ることが可能である。 (4)消耗品であるベニヤが使用されないので、型枠の
構成部材は、半永久的に使用できる。したがって、著し
い省資源化を図ることができる。また型枠全体が軽量化
される。 (5)移動式組立型枠をコンクリートスラブ型枠として
使用した場合には、コンクリートスラブ型枠の組立作業
効率が著しく向上し、型枠の組立費用が大幅に安くな
る。またスラブの施工期間が著しく短縮される。合成樹
脂によりパネル部材を構成した場合には、コンクリート
の充填の状況を下方から目視できるので、コンクリート
の打設中に不具合を早期に発見でき、直ちに修正するこ
とができる。またコンクリートとの離れが良くなり、作
業効率が向上するとともに、スラブ表面がきれいに仕上
がる。 (6)基礎手段は移動可能に構成されているので、現場
での作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従って改良された移動式組立型枠の
一実施例を示す斜視概略図。
【図2】図1に示す移動式組立型枠を分解して示す斜視
概略図。
【図3】基礎手段の一部及びジャッキ手段を分解して示
す斜視概略図
【図4】基礎手段とレベル調整手段との装着部を示す断
面図。
【図5】基礎手段とジャッキ手段の他の実施例との装着
状態を示す断面図。
【図6】柱手段における高さ調整手段付近の断面図。
【図7】梁手段の正面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】プレート手段におけるフレーム部材の下面図。
【図10】図9のA−A矢視断面図。
【図11】図9の斜視図。
【図12】フレーム部材に装着される合成樹脂製パネル
の下面図。
【図13】図12のB−B矢視断面図。
【図14】図13のC部拡大断面図。
【図15】プレート手段の連結状態を示す側面図であっ
て、一部を破断して示す図。
【図16】柱手段が1本の柱部材から構成された実施例
を示す移動式組立型枠の正面図。
【図17】柱手段が2本の柱部材から構成された実施例
を示す移動式組立型枠の正面図。
【図18】柱手段が3本の柱部材から構成された実施例
を示す移動式組立型枠の正面図。
【図19】図18における柱部材を分解して示す正面
図。
【図20】パネル手段の他の実施例を示す下面図。
【図21】図20のD矢視図。
【図22】図20のE矢視図。
【図23】図20ないし図22に示すパネル部材を連結
した状態を示す移動式組立型枠の正面図。
【図24】連結具の上面図。
【図25】図24に示す連結具の正面図。
【図26】図25の下面図。
【図27】下柱部材の連結フランジと基礎手段の連結フ
ランジとの連結具による連結状態を説明するための図で
あって一部を破断して示す上面図。
【図28】図27の側面図。
【図29】図20ないし図22に示すパネル部材の連結
フランジと梁手段の連結フランジとの連結具による連結
を説明するための部分図であって一部を破断して示す斜
視概略図。
【図30】図15に示すパネル部材の他の隣接部を破断
して示す図。
【図31】図20ないし図22に示すパネル部材の隣接
部を破断して示す図。
【図32】図1に示す移動式組立型枠が複数個地面上に
整然と載置された使用状態を示す上面図。
【図33】梁手段とパネル部材の他の実施例を示す上面
図。
【図34】図1に示す移動式組立型枠の使用状態を部分
的に示す正面図。
【符号の説明】
2 移動式組立型枠 4 基礎手段 6 柱手段 8 梁手段 10 パネル手段 11 ジャッキ手段 22 連結フランジ 26 連結孔 34 レベル調整手段 42 走行手段 54 高さ調整手段 60 連結フランジ 62 連結具 70 梁ユニット 80及び120 パネル部材 150 コンクリートスラブ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面上に載置される基礎手段と、下端が
    該基礎手段の平面中央部に着脱自在に連結されて鉛直に
    延びる柱手段と、該柱手段の上端に平面中央部が着脱自
    在に連結される梁手段と、該梁手段に着脱自在に連結さ
    れかつ平坦な上面を有するパネル手段とから構成され、 該基礎手段には移動手段及び該地面に対して伸縮自在の
    レベル調整手段が装着され、該基礎手段の該中央部はジ
    ャッキ手段が係合しうるよう構成され、 該基礎手段は、該移動手段を介して該地面上に移動可能
    に載置できるとともに係合された該ジャッキ手段の持ち
    上げ操作により該ジャッキ手段を介して該地面上に移動
    できないよう載置でき、該ジャッキ手段による該載置状
    態において、該レベル調整手段を伸縮させることにより
    該基礎手段のレベルが調整されるよう構成されたことを
    特徴とする移動式組立型枠。
  2. 【請求項2】 該基礎手段は、該中央部から相互に90
    °の角度をおいて水平方向四方に延びるフレーム部材を
    備え、該ジャッキ手段は1個のねじ型ジャッキから構成
    され、該レベル調整手段は実質上共通部品である4個の
    ねじ型アジャスタから構成されるとともにそれぞれ該フ
    レーム部材の各々の先端部付近に装着され、該移動手段
    は実質上共通部品である4個の自在キャスタから構成さ
    れるとともにそれぞれ該フレーム部材の各々の更に先端
    部に装着されていることを特徴とする請求項1記載の移
    動式組立型枠。
  3. 【請求項3】 該基礎手段と該柱手段、該柱手段と該梁
    手段、及び該梁手段と該パネル手段とは、それぞれ連結
    具により着脱自在に連結されるよう構成され、 該連結具は一本の丸棒部材より折り曲げ形成されてなる
    もので、その一端部には差込ピン部がまた他端部には一
    端が開放されるよう折返し形成されたフック状の緊結部
    がそれぞれ形成され、 該基礎手段と該柱手段、該柱手段と該梁手段、及び該梁
    手段と該パネル手段、における各連結部には、それぞれ
    相互に重合されうる連結フランジが設けられ、該連結フ
    ランジの各々には該重合時に整合される複数個の連結孔
    が形成され、各連結部において相対する該連結フランジ
    の各々の連結は、それらの該重合時において、該連結具
    の該差込ピン部を相互に整合された該連結孔の各々に挿
    入し、該連結具を該差込ピン部回りに回転させることに
    より、該緊結部を該連結フランジの各々の縁部から圧入
    してそれらを圧接状態に保持することにより行なわれる
    よう構成されたことを特徴とする請求項1記載の移動式
    組立型枠。
  4. 【請求項4】 該連結具の各々は実質上共通部品から構
    成されたことを特徴とする請求項3記載の移動式組立型
    枠。
  5. 【請求項5】 該柱手段は複数の柱部材から構成され、
    該柱部材の各々の上端及び下端にはそれぞれ該連結フラ
    ンジが設けられ、該柱部材の各々間は該連結フランジを
    介し該連結具により着脱自在に連結されるよう構成され
    たことを特徴とする請求項3記載の移動式組立型枠。
  6. 【請求項6】 該柱手段は少なくとも1本の柱部材から
    構成され、該柱部材は丸形パイプ部材により構成され、
    該柱部材の上端及び下端にはそれぞれ連結フランジが設
    けられ、該連結フランジの各々は円板部材により構成さ
    れたことを特徴とする請求項3記載の移動式組立型枠。
  7. 【請求項7】 該柱手段は、上下2本の柱部材と、該上
    下柱部材間に装着された軸方向に伸縮自在の高さ調整手
    段から構成され、該高さ調整手段を伸縮することによ
    り、該上柱部材の上端の高さを調整できるよう構成され
    たことを特徴とする請求項1記載の移動式組立型枠。
  8. 【請求項8】 該高さ調整手段は、該下柱部材の上端に
    着脱自在に連結され鉛直方向上方に突出するねじ部材
    と、該ねじ部材に係合され軸方向に上下動できる操作ハ
    ンドル付きの支持部材とを含み、該上柱部材は該支持部
    材上に支持されたことを特徴とする請求項7記載の移動
    式組立型枠。
  9. 【請求項9】 該上下2本の柱部材は各々同径の丸形パ
    イプ部材により構成され、該上柱部材の下端及び該下柱
    部材の上端にはそれぞれ円板部材からなる連結フランジ
    が設けられ、該連結フランジの各々の中央部には該柱部
    材の各々の内径と同径の貫通孔が形成され、該上柱部材
    の下端の該連結フランジの下面には同形の連結フランジ
    が重合されて連結具により着脱自在に連結され、 該ねじ部材は、1本の丸形パイプ部材と該丸形パイプ部
    材の軸方向中間部に取り付けられた連結フランジとを含
    み、該丸形パイプ部材の外径は該柱部材の各々の内径よ
    り小さく形成され、該丸形パイプ部材の連結フランジよ
    り軸方向上方にはねじ部が形成され、該ねじ部に該支持
    部材がねじ結合され、 該高さ調整手段は、その連結フランジを該下柱部材の該
    連結フランジに重合し該連結具により着脱自在に連結す
    ることにより該下柱部材に連結され、該上柱部材は、そ
    の下端の該連結フランジを該支持部材上に載置すること
    により該支持部材上に支持されたことを特徴とする請求
    項8記載の移動式組立型枠。
  10. 【請求項10】 該連結具は一本の丸棒部材より折り曲
    げ形成されてなるもので、その一端部には差込ピン部が
    また他端部には一端が開放されるよう折返し形成された
    フック状の緊結部がそれぞれ形成され、 該上柱部材の該連結フランジの各々と、該下柱部材及び
    該丸形パイプ部材の該連結フランジの各々には、それぞ
    れ、該重合時に整合される複数個の連結孔が形成され、
    各連結部において相対する該連結フランジの各々の連結
    は、それらの該重合時において、該連結具の該差込ピン
    部を相互に整合された該連結孔の各々に挿入し、該連結
    具を該差込ピン部回りに回転させることにより、該緊結
    部を該連結フランジの各々の縁部から圧入してそれらを
    圧接状態に保持することにより行なわれるよう構成され
    たことを特徴とする請求項9記載の移動式組立型枠。
  11. 【請求項11】 該梁手段は、該中央部に位置する基幹
    部材と、該基幹部材から90°の角度をおいて水平方向
    に突出する、実質上共通部品である4個の梁とからなる
    梁ユニットから構成され、該梁の各々はH形鋼から構成
    され、該梁ユニットの上面は実質上平坦に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の移動式組立型枠。
  12. 【請求項12】 該パネル手段の平面形状は等角四角形
    であることを特徴とする請求項1記載の移動式組立型
    枠。
  13. 【請求項13】 該パネル手段は、実質上共通部品であ
    る4個の等角四角形のパネル部材から構成されているこ
    とを特徴とする請求項12記載の移動式組立型枠。
  14. 【請求項14】 該パネル部材の各々は正方形であるこ
    とを特徴とする請求項13記載の移動式組立型枠。
  15. 【請求項15】 該梁手段は、該中心部に位置する基幹
    部材と、該基幹部材から90°の角度をおいて水平方向
    に突出する、実質上共通部品である4個の梁とからなる
    梁ユニットから構成され、該梁の各々はH形鋼から構成
    され、該梁ユニットの上面は実質上平坦に構成され、 該パネル手段は、平面形状が正方形をなしかつその上面
    が実質上平坦に構成されるとともに実質上共通部品であ
    る4個の正方形のパネル部材からなり、該パネル部材の
    各々において隣接する2辺の下面にはそれぞれ連結フラ
    ンジが設けられ、該パネル部材の各々は、各々の該連結
    フランジが対応する該梁の各々の上面に重合された状態
    で複数個の連結具により着脱自在に連結され、該連結状
    態において該4個のパネル部材は、全体として、その平
    面形状が正方形をなすとともにその上面が実質上平坦に
    構成されることを特徴とする請求項1記載の移動式組立
    型枠。
  16. 【請求項16】 該パネル手段の該上面は合成樹脂によ
    り構成されたことを特徴とする請求項1記載の移動式組
    立型枠。
  17. 【請求項17】 該合成樹脂は透明であることを特徴と
    する請求項16記載の移動式組立型枠。
  18. 【請求項18】 該パネル手段は、実質上共通部品であ
    る4個の等角四角形のパネル部材から構成され、該パネ
    ル部材の各々は、フレーム部材と該フレーム部材に連結
    される合成樹脂製パネルとから構成され、該フレーム部
    材は、平面形状が等角四角形の枠フレームと該枠フレー
    ムの対向する辺間を連結する補強フレームとを備え、該
    枠フレーム及び該補強フレームは、それぞれ帯状の板部
    材からなり、該枠フレームの隣接する2辺の下端側の内
    側にはそれぞれ連結フランジが設けられ、 該合成樹脂製パネルは平面形状が等角四角形をなし実質
    上平坦な上面を有する本体を有し、該本体の下面には、
    等角四角形の周縁部に沿って延びる枠部と該枠部の対向
    する辺間を連結する補強部とが一体に形成され、該補強
    部の少なくとも一部は、該フレーム部材の補強フレーム
    と平面的に重なるよう構成され、該枠部の先端部周縁に
    は一定の深さ及び高さを有する凹部が形成され、該補強
    部の先端部には一定の深さ及び高さを有する溝部が形成
    され、 該合成樹脂製パネルの該枠部の該凹部が枠フレームの上
    端側の内側に嵌合されるとともに該補強部の該一部の該
    溝部が該補強フレームの上端側に嵌合されることによ
    り、該合成樹脂製パネルは該フレーム部材に連結され、
    該連結状態において、該フレーム部材の該枠フレームの
    周縁と該合成樹脂製パネルの該枠部の周縁とは実質上同
    一の平面形状を形成するよう構成されたことを特徴とす
    る請求項16記載の移動式組立型枠。
  19. 【請求項19】 該梁手段及び該基礎手段は、該装着状
    態において、該パネル手段の平面投影部分の内側に位置
    するよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の移
    動式組立型枠。
  20. 【請求項20】 実質上同一の構成を有する複数個の移
    動式組立型枠を地面上に隣接して組み付け・載置し、 該移動式組立型枠は、地面上に載置される基礎手段と、
    下端が該基礎手段の平面中央部に着脱自在に連結されて
    鉛直に延びる柱手段と、該柱手段の上端に平面中央部が
    着脱自在に連結される梁手段と、該梁手段に着脱自在に
    連結されかつ平坦な上面を有するとともに平面形状が等
    四角形であるパネル手段とから構成され、 該基礎手段には移動手段及び該地面に対して伸縮自在の
    レベル調整手段が装着され、該基礎手段の該中央部はジ
    ャッキ手段が係合しうるよう構成され、 該基礎手段は、該移動手段を介して該地面上に移動可能
    に載置できるとともに係合された該ジャッキ手段の持ち
    上げ操作により該ジャッキ手段を介して該地面上に移動
    できないよう載置でき、該ジャッキ手段による該載置状
    態において、該レベル調整手段を伸縮させることにより
    該基礎手段のレベルが調整されるよう構成され、 該移動式組立型枠の各々を該地面上に隣接して載置した
    とき、該パネル手段の各々における該等角四角形の各辺
    は、相互に実質上密接して配列されるとともにそれぞれ
    の上面は実質上平坦な一つの面上に位置付けられ、該上
    面をコンクリートスラブの型枠として使用することを特
    徴とする移動式組立型枠の使用方法。
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