JPH0237204Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案は重量機器の据付現場において機器を容
易に所定場所に据付けることができる組立式据付
装置に関する。

［考案の技術的背景とその問題点］ 現地に運ばれた重量機器を所定場所に据付けす
るとき、機器を吊上げたり、移動させるために
種々の据付装置が使用されている。

例えば４本柱の枠体の各柱に搬送用の空気滑動
装置を用いると共に、各柱の高さを調整して機器
を吊上げる油圧ジヤツキを用いたものがあるが、
このような装置はそれ自体が大形となるので、据
付場所に移送することが面倒であり、また装置全
体の重量が大きくなつて据付場所の床養生に多大
の費用を要するなどの問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記問題点を解消するためになされ
たもので、その目的は搬送作業を含まない据付用
の専用治具とすることによつて据付装置を小形軽
量化すると共に、分解移送を容易にした重量機器
の簡便な組立用据付装置を提供することにある。

［考案の概要］ 本考案の組立用据付装置は、支柱の上部にジヨ
イントを着脱自在に結合し、また前記支柱の下部
に支柱を垂直方向に伸縮させる伸縮具と支柱を水
平方向に滑動させる滑動具を設け、かつ２個の前
記支柱間に補強梁を取付けて据付体とし、さら
に、前記据付体２個が相対するように離間して配
置するとともに前記据付体の相対するジヨイント
間に機器を吊上げる吊梁を着脱自在に取付けたこ
とを特徴とするものである。

［考案の実施例］ 本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本考案の一実施例の斜視図である。同
図に示すように、本考案の組立式据付装置は支柱
２の上部にジヨイント１を着脱自在に結合し、ま
た支柱２の下部には支柱２を垂直方向に伸縮させ
る伸縮具３（図ではジヤツキ）と支柱２を水平方
向に滑動させる滑動具４を設けるとともに２個の
支柱２，２間に２個の補強梁５が交差するように
取付けて据付体９を構成する。この据付体９を２
組設け、両据付体９が相対するように離間して配
置し、両据付体９の相対するジヨイント１間に重
量機器８を吊上げる吊梁６をそれぞれ着脱自在に
取付けて構成したものである。

本実施例の組立式据付装置による据付は以下の
ようにして行なわれる。すなわち、据付現場に運
ばれた重量機器８の両側にはそれぞれ補強梁５で
補強された２個の支柱２からなる据付体９を配置
するとともに機器８の上端に設けた吊具７に吊梁
６を貫通させた後、その吊梁６の両端部分をジヨ
イント１で支持する。次にジヨツキ３を伸ばすこ
とによつて機器８を吊上げ、滑動装置４によつて
据付装置を滑動させることによつて機器８を所定
位置に移動させた後、ジヤツキ３を縮めて機器８
を吊り下ろすと据付作業は完了する。

この場合滑動装置４の滑動距離は小さくてよい
ので、床養生は簡単で済む。また、ジヨイント１
および吊梁６は支柱２に着脱自在に組立てられて
おり、据付作業現場に移送するときは分解して輸
送できるので、移送が容易であり、移送コストも
低減できる。

上記実施例ではジヨイント１として溝付形のも
のを示したが、第２図または第３図に示すよう
に、筒形ジヨイント１Ａまたは二分割締付形ジヨ
イント１Ｂにしても上記実施例と同様な効果があ
ることは明らかである。

なお、作業現場で機器を長い距離移動させる必
要があるときは、ローラやコンベヤなど他の移送
手段を併用すれば従来のような大形装置を用いな
くても移動させることができる。

［考案の効果］ 以上説明したように、本考案によれば、据付装
置を組立式にすると共に、据付に必要な最小限の
伸縮具、滑動具を備えるのみでよいので、全体と
して小形軽量化ができ分解輸送の容易な簡便な機
器の組立式据付装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図および第３図はそれぞれ本考案に用いられるジ
ヨイントの他の実施例の側面図である。 １……ジヨイント、２……支柱、３……ジヨツ
キ、４……滑動具、５……補強梁、６……吊梁、
７……吊具、８……機器、９……据付体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支柱の上部にジヨイントを着脱自在に結合し、
   また前記支柱の下部に支柱を垂直方向に伸縮させ
   る伸縮具と支柱を水平方向に滑動させる滑動具を
   設け、かつ２個の前記支柱間に補強梁を取付けて
   据付体とし、さらに、前記据付体２個が相対する
   ように離間して配置するとともに前記据付体の相
   対するジヨイント間に機器を吊上げる吊梁を着脱
   自在に取付けたことを特徴とする組立式据付装
   置。