JPH06220373A - 塗料用希釈剤 - Google Patents

塗料用希釈剤

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JPH06220373A
JPH06220373A JP1006493A JP1006493A JPH06220373A JP H06220373 A JPH06220373 A JP H06220373A JP 1006493 A JP1006493 A JP 1006493A JP 1006493 A JP1006493 A JP 1006493A JP H06220373 A JPH06220373 A JP H06220373A
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JP
Japan
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diluent
coating
vinylformamide
weight
curable
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Pending
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JP1006493A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sawayama
茂 沢山
Koichi Sato
耕一 佐藤
Haruo Iizuka
治雄 飯塚
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 N−ビニルホルムアミドを主成分として成る
塗料用希釈剤。該塗料用希釈剤を用いた組成物として硬
化性プレポリマー30〜95重量部とN−ビニルホルム
アミド70〜5重量部から成る硬化性塗料用組成物が例
示される。 【効果】 本発明の塗料用希釈剤を用いることにより、
粘性が低く塗布効率が高く、また、硬化速度が早く生産
性が高い塗料を得ることができる。更に、優れた塗膜物
性を有する塗料を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料用希釈剤および塗料
用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料用の希釈剤(もしくは溶剤又は分散
剤)は、塗料の粘度を調整し、塗装及び成膜を円滑に行
わせる等重要な役割を有している。しかしながら、従
来、多く用いられている非反応性の有機溶剤は、塗料と
して対象物に塗布した後は乾燥して実質的に全量が大気
中に放出されるため、省資源及び環境汚染の観点からの
問題がある。
【0003】一方、硬化性不飽和樹脂塗料においては、
分子中にラジカル重合性の炭素−炭素二重結合を有する
硬化性プレポリマーを、N−ビニルピロリドン、スチレ
ン等の各種ビニルモノマーから成る反応性希釈剤に溶解
して、熱、触媒、紫外線、電子線等によりラジカル反応
を開始させ、短時間に硬化成膜させることが可能であ
る。この硬化の際、反応性希釈剤も架橋剤として働き硬
化成膜の構造単位の一部として取り込まれることにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】硬化性不飽和樹脂塗料
では、例えば、光硬化性塗料として主流を成すアクリル
系樹脂塗料においては、従来、反応性希釈剤として主に
N−ビニルピロリドンが用いられているが、塗料として
の硬化後の塗膜物性が必ずしも充分でないという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、硬化性塗
料の改良について鋭意検討を重ねた結果、N−ビニルホ
ルムアミドが硬化性塗料の反応性希釈剤として、従来の
ビニルモノマーと比較して著しく優れていることを見い
出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、N−ビ
ニルホルムアミドを主成分として成る塗料用希釈剤に関
する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
塗料用希釈剤の主成分であるN−ビニルホルムアミド
は、ビニルモノマーの一種として文献的には古くから知
られているものであるが、工業的製造が可能になったの
は比較的近年のことであり、その用途についても、凝集
剤、紙用薬剤等として有用な水溶性ポリマーを製造する
ためのモノマー原料として最近注目されている以外は、
あまり知られていない。
【0007】N−ビニルホルムアミドは本発明の塗料用
希釈剤の主成分であり、希釈剤全体の通常50重量%以
上、好ましくは80重量%以上である。すなわち、希釈
剤の全量をN−ビニルホルムアミドとして使用してもよ
いが、粘度調節等の目的で、N−ビニルピロリドン、ス
チレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸等
の他の反応性希釈剤、また、トルエン、キシレン、シク
ロヘキサン、酢酸エチル等の非反応性希釈剤を少量併用
してもよい。
【0008】本発明の塗料用希釈剤は、通常、硬化性の
プレポリマーと配合して用いられる。配合比率として
は、硬化性プレポリマーとN−ビニルホルムアミドを配
合した硬化性塗料用組成物100重量部とした場合、通
常、硬化性プレポリマーが30〜95重量部に対してN
−ビニルホルムアミドが70〜5重量部、好ましくは硬
化性プレポリマーが50〜90重量部に対してN−ビニ
ルホルムアミドが50〜10重量部である。N−ビニル
ホルムアミドの配合量が該範囲より少ないと粘度が充分
に低下しないので好ましくない。逆に該範囲より多いと
硬化速度が低下し、また、塗膜強度も低下するので好ま
しくない。
【0009】硬化性プレポリマーとしては、その重量平
均分子量を通常数百〜数万程度に調節したものであっ
て、具体的には、アクリル酸等の不飽和化合物をウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、飽和ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂等の基本樹脂に反応させること
により側鎖または末端に不飽和結合を導入した不飽和ア
クリル樹脂、あるいは、無水マレイン酸、フマル酸等の
不飽和二塩基酸をグリコール類と共縮合させ、不飽和結
合を主鎖中に含めた不飽和ポリエステル樹脂等が例示さ
れる。
【0010】上記の硬化性塗料用組成物は、通常、触
媒、光、熱あるいは電子線を用いて硬化させることがで
きるが、一般に、触媒硬化性塗料に比べて硬化速度が早
く、電子線硬化性塗料に比べて設備が容易であるという
観点より、光硬化性塗料として用いることが好ましい。
光硬化性塗料用組成物として用いる場合は、一般に前記
の硬化性プレポリマーとN−ビニルホルムアミドから成
る硬化性塗料用組成物約100重量部に対して、更に、
通常0.5〜15重量部、好ましくは1〜10重量部の
光増感剤を配合される。光増感剤が該範囲より少ないと
光硬化時間が長くなるので好ましくない。逆に該範囲よ
り多くしても光硬化への効果の程度は変らず、不経済で
ある。なお、光硬化に際し、光源としては、一般に紫外
線用ランプを用い、具体的には、高圧水銀灯、低圧水銀
灯、メタルハライド灯等が用いられる。
【0011】上記の光増感剤としては、ベンゾフェノ
ン、ジエトキシアセトフェノン、ジメトキシフェニルア
セトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオ
フェノン、α,α−ジクロロ−4−フェノキシアセトフ
ェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイン、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチル
エーテル、α−メチルベンゾイン、α−クロルジオキシ
ベンゾイン等が例示される。
【0012】以上のような硬化性塗料組成物の配合方法
については特に制限はない。また、前述のように必要に
応じてN−ビニルホルムアミド以外の希釈剤成分を加え
てもよいし、場合によっては、また、上記の安定剤とし
て2,6−ジtert−ブチルパラ−クレゾール、ハイ
ドロキノン、パラ−ベンゾキノン等を使用することがで
きる。安定剤の添加によってモノマーの貯蔵安定性と熱
重合に対する安定性が得られる。安定剤の添加は、添加
量によっては光硬化組成物の硬化速度に影響を及ぼすの
で少量が好ましく、通常、硬化性塗料組成物100重量
部に対し5重量部以下である。
【0013】以上説明したような本発明の塗料用希釈剤
を用いた硬化性塗料用組成物はそのままで金属やプラス
チックのコーティング用ワニスとして用いることができ
るが、公知の顔料を添加したペイントとして通常に使用
することができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。 実施例1〜8、比較例1〜8 表−1、表−2のようなプレポリマー、ビニルモノマー
を所定の比率で配合した組成物100重量部に光増感剤
を3重量部添加した後、ヒートガンで加熱して均一に溶
解させて塗料用組成物を調製した。各組成物についてE
形粘度計(東京計器製)にて25℃での溶液粘度を測定
した。
【0015】次に、該光硬化性組成物を、アセトンで脱
脂したガラス板に100μのアプリケーターで塗布した
ものを、長さ25cmの4kwの高圧水銀灯(オゾンレ
スタイプ)を用い、ランプ強度80Wでの垂直下15c
mに水平に移動するベルトを設けた紫外線照射装置(ア
イグラフィックKK製)のベルトに乗せてベルトを所定
速度で走らせ光硬化性組成物塗膜を光硬化させ、光硬化
後の組成物塗膜表面の状態をアセトンを含ませた脱脂綿
で擦った後、塗膜表面の組成物の付着状態を観察し、塗
膜の硬化性を評価した。また、塗膜の光硬化に要した照
射時間(sec)を調べた。
【0016】以上の結果を表−1,表−2に示す。な
お、表−1,表−2及び後述の表−3において、略記の
意味は以下の通りである。 NVF :N−ビニルホルムアミド NVP :N−ビニルピロリドン M1600 :東亜合成社製ウレタンアクリレート(ア
ロニックスM1600) SP1506:昭和高分子社製エポキシアクリレート
(リポキシSP1506) 硬化の判定:〇・・・・硬化性良好 ×・・・・硬化性不充分(塗膜の一部がはがれる) 表−1,表−2の結果より、モノマー/樹脂の配合比率
が同じ場合でモノマーとしてNVFとNVPを用いた場
合を比較すると、いずれもNVFの方が配合塗料粘度が
低く、また、硬化効率も優れている傾向が認められる。
【0017】実施例9〜12、比較例9〜12 上記の実施例、比較例と同様の方法で得られた塗膜につ
き、JIS−K−7133に従い、1.0cm×20c
mの短冊状に試験片を調製し、塗膜の厚みを測定した
後、引っ張り強度試験装置(TENSIRON/UTV
−III −100)を用い、引っ張り速度50mm/mi
n評価条件を23℃、湿度60%で、引張強度及び伸度
の測定を行った。また、JIS−K5400に従い、塗
膜の鉛筆硬度を測定した。
【0018】なお比較例9と12に示した樹脂単独での
光硬化性組成物の調製方法は、以下の様にして行った。
樹脂100重量部に酢酸エチル20重量部を加え、次に
樹脂100重量部に光重合開始剤を3重量部添加し均一
溶解させ、これをアセトンで脱脂したガラス板に100
μのアプリケーターで塗布し、次いで希釈剤として用い
た酢酸エチルを除くため120℃で乾燥し、次いで、実
施例1と同様の条件で光硬化させ試験片を得た。
【0019】以上の結果を表−3に示す。なお、表−3
において鉛筆硬度の表示は、例えば「HB→〇」とは、
HBまでの硬さの鉛筆に対しては塗膜の状態が良好であ
ったということを意味する。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明の塗料用希釈剤を用いることによ
り、粘性が低く塗布効率が高く、また、硬化速度が早く
生産性が高い塗料を得ることができる。更に、優れた塗
膜物性を有する塗料を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−ビニルホルムアミドを主成分として
    成る塗料用希釈剤。
  2. 【請求項2】 硬化性プレポリマー30〜95重量部、
    N−ビニルホルムアミド70〜5重量部から成る硬化性
    塗料用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2の硬化性塗料用組成物100重
    量部と光増感剤0.5〜15重量部から成る光硬化性塗
    料用組成物。
JP1006493A 1993-01-25 1993-01-25 塗料用希釈剤 Pending JPH06220373A (ja)

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JP1006493A JPH06220373A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 塗料用希釈剤

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5840976A (en) * 1994-05-30 1998-11-24 Mitsubishi Chemical Corporation Method of stabilizing N-vinylamides
JP2008231375A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Nippon Kasei Chem Co Ltd 活性エネルギー線硬化型ハードコート組成物、ハードコート層及びハードコートフィルム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5840976A (en) * 1994-05-30 1998-11-24 Mitsubishi Chemical Corporation Method of stabilizing N-vinylamides
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