JP2020500986A - 液状接着剤組成物、接着シートおよび接着方法 - Google Patents

液状接着剤組成物、接着シートおよび接着方法 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、硬化したときに、高い接着強度を有し、かつ広い温度範囲で比較的一定の貯蔵弾性率を示す液状接着剤組成物を提供することである。液状接着剤組成物は、(A)アクリレート官能性樹脂、(B)ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート、および(C)シリコーン樹脂を含み、前記アクリレート官能性樹脂(A)は、25,000〜100,000の重量平均分子量(Mw)および2以下のMw/Mn比を有しており、かつ前記シリコーン樹脂(C)は、450〜2,000の重量平均分子量(Mw)を有し、シラノール含有量が、前記シリコーン樹脂(C)を基準として0.1〜5重量%である。

Description

本発明は、液状接着剤として有用な組成物、および接着シート、並びに接着方法に関する。
光学的に透明な接着剤、特に光学的に透明な液状接着剤は、光学ディスプレイにおいて多種多様な用途で使用されている。ディスプレイ用途では、例えば、偏光子および位相差体などの軟質フィルムを、ディスプレイパネル、ガラスプレート、タッチパネル、ディフューザー、硬質補償板およびヒーターなどの光学素子に対して接着するために、光学接着剤が使用されている。特に、容量タッチディスプレイなどのタッチディスプレイの接着のための光学的に透明な接着剤の使用は、高い関心が持たれている。無線読取装置などの新規な電子ディスプレイ製品の継続的な開発により、光学的に透明な接着剤に対する需要が高まっているため、光学的に透明な接着剤の重要性がさらに高まっている。
光学ディスプレイ用途も、ますます多様化している。アウトドアおよびウェアラブル用途などの新しい用途が提案されている。
そのような光学液状接着剤組成物として、EP 2 522 706Aには、硬化したときに、アクリル樹脂で形成された主骨格を有する組成物が開示されている。主骨格がアクリル樹脂で形成されていると、PETフィルムなどの表面に対して高い接着強度を得ることができる。
EP 2 522 706A
しかしながら、特定の用途においては、硬化した接着剤組成物は、広い温度範囲で比較的一定の貯蔵弾性率を有する必要がある。しかしながら、EP 2 522 706Aに開示されているような、硬化したときにアクリル樹脂で形成された主骨格を有する従来の光学液状接着剤組成物に、この物理的性質を付与することは困難であった。
本発明の目的は、硬化したときに、高い接着強度を有し、広い温度範囲で比較的一定の貯蔵弾性率を示す液状接着剤組成物を提供することである。
本発明の発明者らは、上述の目的が、(A)アクリレート官能性樹脂、(B)ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート、および(C)シリコーン樹脂を含み、前記アクリレート官能性樹脂(A)が、25000〜100000の重量平均分子量(Mw)、および2以下のMw/Mn比を有し、かつ前記シリコーン樹脂(C)が、450〜2000の重量平均分子量(Mw)を有し、シラノール含有量が前記シリコーン樹脂(C)を基準として0.1〜5重量%である、液状接着剤組成物によって達成できることを見出した。
アクリル樹脂の分子構造は、50℃以上の温度で変化の影響を受けやすく、一定の貯蔵弾性率を維持することはできない。本発明者らは、この課題を、特定の範囲内の分子量および分子量分布を有するアクリレート官能性樹脂と、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートと、特定の範囲内の分子量および特定のシラノール含有量を有するシリコーン樹脂との組み合わせを含む、液状接着剤組成物によって解決できることを見出した。具体的には、本発明者らは、この液状接着剤組成物を硬化させると、アクリル樹脂およびシリコーン樹脂を含み、安定な分子構造を有するハイブリッド樹脂が得られることを見出した。この分子構造の安定化は、前記ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとの反応によってアクリル樹脂に組み込まれるヒドロキシル基が、シリコーン樹脂中のシラノール基と反応するために達成される。このことは、前記硬化接着剤組成物の貯蔵弾性率を、広い温度範囲、特に0〜140℃の範囲で比較的一定にすることを可能にする。好ましくは、前記硬化接着剤組成物は、0〜140℃で、1MPa未満の比較的一定の貯蔵弾性率を有する。さらに、本発明の前記液状接着剤組成物は、ハイブリッド樹脂の主骨格がアクリル樹脂で形成されているため、硬化したときに、高い接着強度を有する。
本発明によれば、硬化したときに、高い接着強度を有し、広い温度範囲で比較的一定の貯蔵弾性率を示す液状接着剤組成物を提供することができる。
図1は、−80〜150℃における本発明の液状接着剤組成物を硬化して得られた硬化フィルムの貯蔵弾性率を示すグラフである。
本発明において、用語「(メタ)アクリレート」は、アクリレートとメタクリレートとの両方を含む。
本発明において、重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、標準ポリスチレンを用いて、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって決定される。
本発明において、シリコーン樹脂(C)のシラノール含有量(重量%)は、前記シリコーン樹脂(C)の重量を基準としたシラノールを含む構成単位の総重量の割合を示す。前記シリコーン樹脂(C)の前記シラノール含有量(重量%)は、例えばNMRを用いて測定できる。具体的には、前記シラノール含有量は、H−NMRおよび29Si−NMRの分析結果から算出できる。
本発明において、貯蔵弾性率は下記の方法で測定される。直径12mm、厚さ2mmのシリンダー形状の硬化サンプルを作製した。レオメーター(Anton Paar GmbH製のMCR302または類似製品)を用いて、温度−80〜150℃、周波数1Hz、剪断モードで測定される。
本発明において、前記全光線透過率は、下記の方法で測定される。分光光度計(JASCO製のV-660または類似製品)を用い、固体サンプルセット治具を用いて、300〜800nmの波長範囲で測定される。
1.液状接着剤組成物
1.1 アクリレート官能性樹脂(A)
本発明の液状接着剤組成物は、アクリレート官能性樹脂(A)を含むため、前記液状接着剤組成物を硬化して得られる硬化接着剤組成物は、高い接着強度を有している。
前記アクリレート官能性樹脂(A)は、いずれの種類のポリマーで形成された主骨格を有するアクリレート官能性樹脂であってもよい。
前記アクリレート官能性樹脂(A)の好ましい例としては、アクリレート官能性ウレタン樹脂、アクリレート官能性(ポリ)エステル樹脂、およびアクリレート官能性(ポリ)エーテル樹脂が挙げられる。
アクリレート官能性ウレタン樹脂は、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとウレタンポリマーとを反応させて得てもよい。アクリレート官能性(ポリ)エステル樹脂は、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートと(ポリ)エステルポリマーとを反応させて得てもよい。アクリレート官能性(ポリ)エーテル樹脂は、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートと(ポリ)エーテルポリマーとを反応させて得てもよい。
アクリレート官能性樹脂(A)としては、アクリレート官能性ウレタン樹脂が最も好ましい。
分子構造の安定化効果の観点から、アクリレート官能性樹脂(A)は、25000以上の重量平均分子量(Mw)、および2以下のMw/Mn比を有することが重要である。
分子構造安定化効果を得る観点から、アクリレート官能性樹脂(A)は、好ましくは27000以上、さらに好ましくは29000以上、さらにいっそう好ましくは30000以上の重量平均分子量(Mw)を有する。
前記アクリレート官能性樹脂(A)は、通常、100000以下の分子量を有するものから選択される。前記硬化接着剤組成物に、適切な透明性を付与しやすいという観点から、前記アクリレート官能性樹脂(A)は、好ましくは80000以下、さらに好ましくは60000以下、さらにいっそう好ましくは40000以下の分子量を有する。
前記アクリレート官能性樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)の範囲は、上記の下限および上限の任意の組み合わせであり得る。前記重量平均分子量の範囲は特に制限されず、例えば、27000〜80000、28000〜60000、または29000〜40000であってもよい。
分子構造の安定化効果を与える観点から、前記アクリレート官能性樹脂(A)は、1.8以下のMw/Mn比を有することが好ましい。
前記アクリレート官能性樹脂(A)は、1以上のMw/Mn比、好ましくは1.2以上のMw/Mn比、さらに好ましくは1.3以上のMw/Mn比、さらにいっそう好ましくは1.5以上のMw/Mn比を有する。
前記アクリレート官能性樹脂(A)のMw/Mn比は、上記の下限および上限の任意の組み合わせであり得る。前記Mw/Mn比は特に制限されず、例えば、1〜2、または1.2〜1.8であってもよい。
前記アクリレート官能性樹脂(A)は、単独でまたはこれらの樹脂を2種以上組み合わせて使用できる。
本発明で使用されるアクリレート官能性樹脂(A)は、各種販売会社から商業的に入手できる。前記アクリレート官能性樹脂(A)は、公知の方法に従って製造することができる。このようなアクリレート官能性樹脂の市販品の例としては、UF-07DFおよびUF-C02(共栄社化学(株)製のアクリレート官能性ウレタン樹脂)が挙げられる。
1.2 ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)
本発明の液状接着剤組成物は、さらにヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)を含む。本発明の液状接着剤組成物の硬化プロセスにおいて、アクリレート官能性樹脂(A)は、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)と反応して、ヒドロキシル基含有アクリル樹脂を生じる。前記硬化接着剤組成物は、ヒドロキシル基含有アクリル樹脂と、後述のシラノール含有シリコーン樹脂(C)とのハイブリッド樹脂を含む。このハイブリッド樹脂において、ヒドロキシル基は、シラノール基と反応して、分子構造を安定化させる。これにより、前記硬化接着剤組成物の貯蔵弾性率を、広い温度範囲で比較的一定にすることができる。
本発明の液状接着剤組成物は、1種以上のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)を含んでいてもよい。
分子構造安定化効果の観点から、前記(メタ)アクリレート(B)は、エステル部分が1以上のヘテロ原子で置換されていてもよい末端ヒドロキシル化炭化水素基である(メタ)アクリレートが好ましい。ヘテロ原子の例としては、窒素、酸素、硫黄などが挙げられる。
前記末端ヒドロキシル化炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。前記炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状、または環状であってもよく、これらの構造の2以上の組み合わせであってもよい。
前記末端ヒドロキシル化炭化水素基は、分子構造安定化効果の観点から、好ましくは3〜5個の炭素原子、さらに好ましくは4個の炭素原子を含む。
前記末端ヒドロキシル化炭化水素基は、分子構造安定化効果の観点から、末端ヒドロキシル化アルキルが好ましく、末端ヒドロキシル化直鎖状アルキルがさらに好ましい。
前記末端ヒドロキシル化炭化水素基は、分子構造安定化効果の観点から、好ましくは末端ヒドロキシル化C3−5アルキル基、さらに好ましくは末端ヒドロキシル化ブチル、さらにいっそう好ましくは末端ヒドロキシル化n−ブチルである。
本発明の液状接着剤組成物は、アクリレート官能性樹脂(A)100重量部に対して、1種以上のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)を総量で0.1〜100重量部、さらに好ましくは0.5〜50重量部、さらにいっそう好ましくは1〜10重量部含む。
本発明で使用されるヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)は、各種販売会社から商業的に入手できる。
1.3 ヒドロキシル基不含(メタ)アクリレート
本発明の前記液状接着剤組成物は、1種以上のヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートをさらに含んでいてもよい。例えば、このようなヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートとして、上記の(メタ)アクリレートモノマー(a)が使用され得る。ヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートの例としては、多官能ヒドロキシル基不含アクリレートが挙げられる。好ましくは、少なくとも1種の多官能ヒドロキシル基不含アクリレートが、ヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートとして使用される。
多官能アクリレートの例としては、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、1,4−ブタンジオールアクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、1,9−ノナンジオールアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールが分子量200であるポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール部分が分子量400であるポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール部分が分子量600であるポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
基材表面と、本発明の液状接着剤組成物との密着性を高めるために、例えば、ヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートとして、エステル部分が分岐鎖状炭化水素基である(メタ)アクリレートが使用され得る。このような(メタ)アクリレートの例には、2−エチルヘキシルアクリレートなどが含まれる。
本発明の液状接着剤組成物は、1以上のヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートを総量で、前記アクリレート官能性樹脂(A)100重量部に対して、好ましくは1〜10000重量部、さらに好ましくは10〜1000重量部、さらにいっそう好ましくは50〜200重量部含む。
本発明で使用される前記ヒドロキシル基不含(メタ)アクリレートは、各種販売会社から商業的に入手できる。
1.4 シリコーン樹脂(C)
前記シリコーン樹脂(C)は、単位M(単一分岐)、単位D(二重分岐)、単位T(三重分岐)、および単位Q(四重分岐)の異なるタイプのシランの組み合わせで構成されている。前記シリコーン樹脂(C)の例としては、DT、MQ、MDT、DTQ、MDQ、MTQおよびMDTQ樹脂が挙げられる。これらのうち、前記シリコーン樹脂(C)としては、MQ樹脂、DT樹脂およびMDQ樹脂が特に好ましい。
単位M(単一分岐)は、化学式RSiOで表され、式中、各Rは同一または異なっていてもよく、独立して置換または非置換の炭化水素基、またはシラノール基を表す。前記炭化水素基は、置換基として、1以上の酸素原子、硫黄原子、窒素原子、エステル結合、アミド結合、カルボニル基などを有していてもよい。前記炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。前記炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状、または環状であってもよく、これらの構造の2以上の組み合わせであってもよい。
前記炭化水素基は、1〜40個の炭素原子、1〜30個の炭素原子、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子、または1〜6個の炭素原子を含み得る。前記炭化水素基の例としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基などが挙げられる。アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、およびn−ブチル基、t−ブチル基などが挙げられる。好ましいアルキル基は、例えば、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基およびn−ブチル基である。アルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基、1−ヘキセニル基などが挙げられる。好ましいアルケニル基は、例えば、ビニル基およびアリル基である。アリール基の例としては、フェニル基、トリル基、キシリル基などが挙げられる。好ましいアリール基は、例えば、フェニル基である。アリールアルキル基の例としては、ベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基などが挙げられる。好ましいアリールアルキル基は、例えば、ベンジル基である。
単位D(二重分岐)は、化学式RSiO(式中、Rの定義は上記単位Mの定義と同様である)で表される。
単位T(三重分岐)は、化学式RSiO(式中、Rの定義は上記単位Mの定義と同様である)で表される。
単位Q(四重分岐)は、化学式SiOで表される。
例えば、MQ樹脂は、化学式(RSiO)(SiO(式中、cおよびdは整数である)で表される。
例えば、DT樹脂は、化学式(RSiO(RSiO(式中、aおよびbは整数である)で表される。
MDT、DTQ、MDQ、MTQおよびMDTQ樹脂などの他の樹脂も同様に一般式で表すことができる。
本発明の液状接着剤組成物をUV光での硬化を可能にする観点から、前記シリコーン樹脂(C)は、少なくとも1種のラジカル重合性基を含むことが好ましい。前記ラジカル重合性基の好ましい例には、アクリル基およびエポキシ基が含まれる。
分子構造安定化効果の観点から、前記シリコーン樹脂(C)は、450以上の重量平均分子量(Mw)を有し、かつシラノール含有量が5モル%以下であることが重要である。
分子構造安定化効果を付与する観点から、前記シリコーン樹脂(C)は、好ましくは470以上、さらに好ましくは500以上の重量平均分子量を有する。
前記シリコーン樹脂(C)は、通常、2000以上の重量平均分子量を有するものから選択される。前記硬化接着剤組成物に適切な透明性を付与しやすい観点から、前記分子量は好ましくは1500以下、さらに好ましくは1000以下である。
前記シリコーン樹脂(C)の重量平均分子量(Mw)の範囲は、上記の下限および上限の任意の組み合わせであり得る。前記重量平均分子量の範囲は特に制限されず、例えば、450〜2000、470〜1500、500〜1000などであってもよい。
前記シリコーン樹脂(C)のシラノール含有量は、分子構造安定化効果を付与する観点から、前記シリコーン樹脂(C)を基準として、好ましくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.5〜4重量%、およびさらにいっそう好ましくは1〜3重量%である。
分子構造安定化効果を付与する観点から、本発明の液状接着剤組成物は、シリコーン樹脂(C)を総量で、前記アクリレート官能性樹脂(A)100重量部に対して、好ましくは0.5〜500重量部、さらに好ましくは1〜100重量部、さらにいっそう好ましくは2〜50重量部含む。
前記シリコーン樹脂(C)は、これらの樹脂を単独でまたは組み合わせて使用してもよい。
本発明で使用される前記シリコーン樹脂(C)は、各種販売会社から商業的に入手できる。前記シリコーン樹脂(C)は、公知の方法に従って製造できる。このようなシリコーン樹脂の市販品の例には、KR-513(信越化学工業(株)製のシラノール基とアクリル基とで置換されたシリコーン樹脂)が含まれる。
1.5 溶媒
本発明の液状接着剤組成物は、溶媒中に、アクリレート官能性樹脂(A)、ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(B)、およびシリコーン樹脂(C)を含んでいてもよい。
具体的には、本発明の液状接着剤組成物は、少なくともアクリレート官能性樹脂(A)、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)、およびシリコーン樹脂(C)を溶媒で希釈することによって、適切な粘度が得られ得る。
溶媒の例としては、n−ヘキサン、n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素溶媒;ベンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素溶媒;メチルエチルケトンなどのケトン溶媒などが挙げられる。
このような溶媒は、単独でまたは2以上組み合わせて使用してもよい。
溶媒中の前記アクリレート官能性樹脂(A)、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)およびシリコーン樹脂(C)の総量は、好ましくは30〜95重量%、さらに好ましくは50〜85重量%、さらにいっそう好ましくは65〜80重量%である。
1.6 他の成分
本発明の液状接着剤組成物は、前記アクリレート官能性樹脂(A)、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート(B)およびシリコーン樹脂(C)に加えて、他の成分を含んでいてもよい。他の成分の例としては、架橋剤、可塑剤、帯電防止剤、粘着付与剤、軟化剤、着色剤、酸化防止剤、レベリング剤、安定剤、防腐剤などが挙げられる。このような他の成分は、本発明の液状接着剤組成物中に、単独でまたは2以上組み合わせて組み込まれてもよい。
2. 硬化接着剤組成物
本発明の液状接着剤組成物を硬化すると、硬化接着剤組成物が得られる。本発明の液状接着剤組成物は、通常、基材表面に塗布され、UV光を照射される。前記UV光としては、200〜420nmの範囲の波長の紫外線が使用できる。
硬化時には、必要に応じて、アクリレート官能性樹脂(A)同士が架橋してもよく、またはアクリレート官能性樹脂(A)がシリコーン樹脂(C)と架橋してもよい。架橋は、前記液状接着剤組成物中に含まれる架橋剤、または前記液状接着剤組成物に架橋させるために添加された架橋剤の作用によって、達成される。
本発明の液状接着剤組成物は、光学用途に使用できるため、硬化したときに、光学的に透明であることが好ましい。具体的には、前記硬化接着剤組成物は、全光線透過率が、好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上、およびさらにいっそう好ましくは95%以上である。
前記硬化接着剤組成物は、0〜140℃で、1MPa未満の貯蔵弾性率を有することが好ましい。
本発明の液状接着剤組成物は、硬化したときに得られる硬化接着剤組成物が、広い温度範囲で比較的一定の貯蔵弾性率を示し、高い接着強度を有する。したがって、本発明の液状接着剤組成物は、例えば、アウトドアおよびウェアラブル用途などのフレキシブルディスプレイ用途に適している。
本発明は、光学接着剤として、好ましくはフレキシブルディスプレイ用途の光学接着剤としての、本発明の液状接着剤組成物の使用にも関する。
3. 接着シート
本発明の接着シートは、上記セクション1で説明した前記液状接着剤組成物を、基材の少なくとも片面に直接または基材上の別の層の上に塗布し、次いでUV照射によって前記組成物を硬化させて、硬化接着剤組成物層を形成することによって得られる。
前記基材の例には、プラスチックフィルムが含まれる。
プラスチックフィルムの例としては、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、およびポリアリレートなどの樹脂で形成されたフィルムが挙げられる。
前記硬化接着剤組成物層が形成されている基材面には、剥離処理がされていてもよい。剥離処理としては、シリコーン処理、フッ素処理などが挙げられる。前記液状接着剤組成物は、例えば、コーターを使用して基材表面に塗布してもよい。コーターの例としては、グラビアロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなどが挙げられる。
架橋反応の促進または製造効率の向上の観点から、溶媒で希釈した前記液状接着剤組成物は、加熱乾燥することが好ましい。乾燥温度は、例えば、40〜150℃であり得る。
前記硬化接着剤組成物層の厚さは、特に制限されないが、通常10〜250μmに調整され得る。
光学用途を見出すことができるため、前記接着シートは光学的に透明であることが好ましい。より具体的には、透明性の観点から、前記接着シートは、好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上、さらにいっそう好ましくは95%以上の全光線透過率を有する。
本発明の硬化接着剤組成物は、広い温度範囲で比較的一定の貯蔵弾性率を示し、かつ高い接着強度を有する。したがって、本発明の硬化接着剤組成物で形成された層を含む本発明の接着シートは、例えば、アウトドアおよびウェアラブル用途などのフレキシブルディスプレイ用途に適している。
本発明は、光学接着シートとして、好ましくはフレキシブルディスプレイ用途の光学接着シートとしての本発明の接着シートの使用にも関する。
以下、実施例および比較例を参照して、本発明についてより詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲は、実施例に限定されない。以下の実施例および比較例において、他に特に規定がなければ、部はすべて重量基準である。
表1および表2に、実施例または比較例で使用した3種類のアクリレート官能性樹脂および3種類のシリコーン樹脂を示す。
実施例1
光重合開始剤として、1.2部の2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(商品名:Irgacure TPO、BASF製)と、0.6部のフェニルグリオキシル酸メチルエステル(商品名:Irgacure MBF、BASF製)とを、43.8部のアクリレート官能性樹脂Aとシリコーン樹脂Xとの樹脂混合物(A:X=90:10(重量比))に添加した。光安定剤として、0.4部のヒドロキシフェニルトリアジンUV吸収剤(商品名:Tinuvin 477、BASF製)と、0.2部のベンゾトリアゾールUV吸収剤(商品名:Tinuvin 326、BASF製)とを添加した。消泡剤として、0.2部の消泡性ポリマーとポリシロキサン(商品名:BYK-088、BYK-Chemie製)との溶液を添加した。モノマーとして、2.0部の4−ヒドロキシブチルアクリレート(商品名:4-HBA、大阪有機化学工業(株)製)、0.2部のジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(商品名:DCP-A、共栄社化学(株)製)、6.4部のn−オクチルアクリレート(商品名:NOAA、大阪有機化学工業(株)製)、および25.1部の2−エチルヘキシルアクリレート(商品名:2EHA、(株)日本触媒製)を添加した。粘着付与剤として、19.9部のテルペンフェノールコポリマー(商品名:YS Polyster TH130、ヤスハラケミカル(株)製)を添加した。これらの成分を添加して得られた液体を十分に撹拌混合して、液状接着剤組成物を製造した。
実施例2
アクリレート官能性樹脂Aとシリコーン樹脂Xとの樹脂混合物(A:X=95:5(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
実施例3
アクリレート官能性樹脂Aとシリコーン樹脂Xとの樹脂混合物(A:X=80:20(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
実施例4
アクリレート官能性ウレタン樹脂(商品名:UF-07DF、共栄社化学(株)製)と、シラノ−ル基およびアクリル基で置換されたシリコーン樹脂(商品名:KR-513、信越化学工業(株)製)の樹脂混合物(アクリレート官能性樹脂:シリコーン樹脂=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例1
アクリレート官能性樹脂Bとシリコーン樹脂Xとの樹脂混合物(B:X=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例2
モノマーとして、4−ヒドロキシブチルアクリレートを添加しなかった以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例3
アクリレート官能性樹脂Cとシリコーン樹脂Xとの樹脂混合物(C:X=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例4
アクリレート官能性樹脂Aとシリコーン樹脂Yとの樹脂混合物(A:Y=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例5
アクリレート官能性樹脂Bとシリコーン樹脂Yとの樹脂混合物(B:Y=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例6
アクリレート官能性樹脂Aとシリコーン樹脂Yとの樹脂混合物(A:Y=90:10(重量比))を用い、モノマーとして4−ヒドロキシブチルアクリレートを添加しなかった以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例7
アクリレート官能性樹脂Cとシリコーン樹脂Yとの樹脂混合物(C:Y=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
比較例8
アクリレート官能性樹脂Aとシリコーン樹脂Zとの樹脂混合物(A:Z=90:10(重量比))を用いた以外は、実施例1と同様の方法で液状接着剤組成物を得た。
表3に、実施例で使用した樹脂混合物に含まれるアクリレート官能性樹脂とシリコーン樹脂との種類および割合を示す。
実施例1〜3および比較例1〜8で得られた各液状接着剤組成物を、剥離ライナーの第1のシートに塗布した。剥離ライナーの第2のシートをさらに前記塗布層の上に重ねた。前記塗布層に、光度約200mW/cmおよび線量約2000mJ/cmのUV光を照射して、厚さ50μmの硬化接着剤層を形成し、両面接着シートを得た。前記剥離ライナーとしては、前記塗布層と接する面がシリコーン剥離剤で処理された厚さ38μmおよび厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いた。
このように得られた前記接着剤層の180°剥離強度試験を以下の方法で行った。
厚さ50μmのPETフィルム(剥離処理されていない)を、各接着シートから前記第1の剥離ライナーを剥離することによって露出された第1の接着表面に貼り付けた。得られた製造物を25mm幅に切断して試験片を作製した。前記試験片から第2の剥離ライナーを剥離した後、得られた製造物の上で2kgのローラーを1回転させることによって、前記の得られた製造物を厚さ50μmのPETフィルム(剥離処理されていない)に圧着した。前記圧着した試験片を25℃で1時間保持した後、厚さ50μmのPETフィルム(剥離処理されていない)に対する剥離強度(N/25mm)を、引張試験機を用い、引張速度300mm/分、剥離角180°で測定した。
各接着剤層の貯蔵弾性率を下記の方法で測定した。直径12mm、厚さ2mmのシリンダー形状の硬化サンプルを作製した。レオメーター(Anton Paar GmbH製のMCR302)を用い、温度−80〜150℃、周波数1Hz、剪断モードで測定した。
表4に、測定結果および外観観察結果を示す。表4中の貯蔵弾性率は、80℃での測定結果である。
さらに、図1に、実施例1で得られた液状接着剤組成物を硬化して得られた硬化フィルムの−80〜150℃における貯蔵弾性率を示す。また、アクリレート官能性樹脂A、シリコーン樹脂X、およびシリコーン樹脂M(商品名:SD4584、ダウ・東レ(株)製)をそれぞれ単独で、本発明の液状接着剤組成物と同様の硬化方法で硬化して得られた硬化フィルムの測定結果も示す。図1に示されるように、前記結果から、本発明の液状接着剤組成物を硬化して得られた硬化フィルムは、広い温度範囲でほとんど一定の貯蔵弾性率を有することが明らかに示された。

Claims (17)

  1. (A)アクリレート官能性樹脂、
    (B)ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート、および
    (C)シリコーン樹脂
    を含む液状接着剤組成物であって、前記アクリレート官能性樹脂(A)は、25000〜100000の重量平均分子量(Mw)、および2以下のMw/Mn比を有し、かつ前記シリコーン樹脂(C)は、450〜2000の重量平均分子量(Mw)を有し、シラノール含有量が前記シリコーン樹脂(C)を基準として、0.1〜5重量%である、液状接着剤組成物。
  2. 前記(メタ)アクリレート(B)は、前記アクリレート官能性樹脂(A)100重量部に対して、0.1〜100重量部の量で存在する、請求項1に記載の液状接着剤組成物。
  3. 前記(メタ)アクリレート(B)は、(メタ)アクリレートモノマーであり、前記(メタ)アクリレートモノマーのエステル部分が、1以上のヘテロ原子で置換されていてもよい末端ヒドロキシル化炭化水素基である、請求項1または2に記載の液状接着剤組成物。
  4. 前記(メタ)アクリレート(B)の前記末端ヒドロキシル化炭化水素基は、3〜5個の炭素原子を含む、請求項3に記載の液状接着剤組成物。
  5. 前記(メタ)アクリレート(B)の前記末端ヒドロキシル化炭化水素基は、末端ヒドロキシル化アルキルである、請求項3または4に記載の液状接着剤組成物。
  6. 前記シリコーン樹脂(C)は、前記アクリレート官能性樹脂(A)100重量部に対して、0.5〜500重量部の量で存在する、請求項1〜5のいずれかに記載の液状接着剤組成物。
  7. 前記シリコーン樹脂(C)は、アクリレート官能性シリコーン樹脂、およびエポキシ官能性シリコーン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種のシリコーン樹脂を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の液状接着剤組成物。
  8. 硬化したときに、0〜140℃の温度範囲において、1MPa未満の貯蔵弾性率を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の液状接着剤組成物。
  9. 硬化したときに、光学的に透明である、請求項1〜8のいずれかに記載の液状接着剤組成物。
  10. 硬化したときに、全光線透過率が85%以上である、請求項1〜8のいずれかに記載の液状接着剤組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の液状接着剤組成物の光学接着剤としての使用。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の液状接着剤組成物を硬化して得られる、硬化接着剤組成物。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載の液状接着剤組成物を用いて物品を接着する方法であって、前記方法が、
    (1)前記液状接着剤組成物を第1の物品の少なくとも1つの表面に塗布し、前記組成物を硬化させて、硬化接着剤組成物を形成する工程;および
    (2)工程(1)で得られた前記硬化接着剤組成物を第2の物品に接着的に結合させる工程
    を含む、方法。
  14. 請求項1〜10のいずれかに記載の液状接着剤組成物を硬化して得られる硬化接着剤層を含む、接着シート。
  15. 光学的に透明である、請求項14に記載の接着シート。
  16. 全光線透過率が85%以上である、請求項14に記載の接着シート。
  17. 請求項14〜16のいずれかに記載の接着シートの、光学接着シートとしての使用。
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