JPH06220195A - 易滑性ポリイミドフィルムの製造法 - Google Patents

易滑性ポリイミドフィルムの製造法

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第3リン酸カルシウムを水に懸濁させた懸濁
液を有機極性溶媒に分散し、これを脱水した後、この第
3リン酸カルシウムを分散させた有機極性溶媒中で芳香
族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを反応
させて、第3リン酸カルシウムを含有するポリアミド酸
溶液を調製し、これを成膜イミド化することを特徴とす
る易滑性ポリイミドフィルムの製造法。 【効果】 本発明の製造方法によれば、第3リン酸カル
シウム微粒子を含有するポリイミドフィルムをポリイミ
ドフィルム本来の物性や外観を損なうことなく、その表
面に優れた易滑性を与えた状態で工業的に有利に製造す
ることができ、このためフレキシブルプリント基板等に
好適に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第3リン酸カルシウム
微粒子を分散させることにより、フィルム表面に微細な
突起を有し、フィルム表面の滑り性がよく、また接着性
も改善され、フレキシブルプリント基板などの基板フィ
ルムとして好適な易滑性ポリイミドフィルムの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリイ
ミドフィルムは、耐熱性、耐薬品性、機械的強度、電気
特性などに優れていることから積層板、フレキシブルプ
リント基板等に使用されてきた。しかし、表面処理して
いない表面が平滑なポリイミドフィルムは、銅箔とラミ
ネートする際にロール等との摩擦が大きく、皺が入った
り、ロールに巻き付いたりしたりというトラブルが生じ
ることがあり、それ故ポリイミドフィルムの表面滑性を
改善する必要があった。
【0003】従来、ポリイミドフィルム表面の滑性を改
善するために用いられてきた手法として、サンドブラス
ト、エンボス加工などの表面処理やポリイミドフィルム
にリン酸カルシウム(特開昭62−68852)やシリ
カ(特開昭62−68853)などの無機粉末を混合
し、フィルム表面に微細な突起を生じさせ、表面摩擦を
減らす方法が採用されてきた。
【0004】しかしながら、前者の表面処理の方法は、
フィルム表面に過度の凹凸をつくり、フィルムの外観が
損なわれ易いという欠点があった。また後者の方法で
は、ポリアミド酸溶液に無機粉末を混合するものである
が、上述の無機粉末がポリアミド酸溶液に均一に分散し
難く、分散せずに塊となって残ったりすることがあっ
た。特にリン酸カルシウム類は、その製法故に均一な微
粒子に粉砕し、粒径を揃えることは難しく、その粉砕さ
れた粉体中に比較的大きな粒子が存在しており、フィル
ムの外観や機械的強度に悪影響を及ぼすことがあった。
リン酸カルシウム類の中でも最も一般的な第3リン酸カ
ルシウムを合成する方法としては、例えばリン酸三ナト
リウム水溶液に塩化カルシウム水溶液を滴下することに
より、第3リン酸カルシウム微粒子として合成できる。
通常は、形成された沈澱を濾過し、これを焼成した固形
物として得られ、第3リン酸カルシウムの粉体は、この
第3リン酸カルシウムの固形物を粉砕することにより得
られる。しかしながら、粉砕した粉体の粒子径をフィル
ムに混合するに適当な粒子径5μm未満に揃えることは
困難であったり、このためこのような第3リン酸カルシ
ウムを分散させたポリイミドフィルムはフィルム外観、
機械的強度などに問題があり、この点の解決が望まれて
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記要望に応えるため鋭意検討を重ねた結果、第3リン
酸カルシウムとして水溶媒中で合成することにより得ら
れる第3リン酸カルシウム懸濁液を用い、これを有機極
性溶媒に添加し、撹拌して、第3リン酸カルシウム微粒
子を有機極性溶媒に分散させると共に、これに脱水剤と
してゼオライトを投入して水分を吸着させるなどして有
機極性溶媒を脱水することにより、第3リン酸カルシウ
ム微粒子が均一に分散した有機極性溶媒を得た後、この
第3リン酸カルシウム微粒子が分散する有機極性溶媒中
で芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンと
を反応させてポリアミド酸溶液を得、これを成膜イミド
化することにより、ポリイミドフィルム中に粒径の揃っ
た第3リン酸カルシウム微粒子を分散含有させることが
でき、これによってフィルム表面に微細な突起を生じさ
せることができ、フィルム表面の滑り性、接着性に優れ
たポリイミドフィルムが得られることを見い出し、本発
明をなすに至ったものである。
【0006】従って、本発明は、第3リン酸カルシウム
を水に懸濁させた懸濁液を有機極性溶媒に分散し、これ
を脱水した後、この第3リン酸カルシウムを分散させた
有機極性溶媒中で芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳
香族ジアミンとを反応させて、第3リン酸カルシウムを
含有するポリアミド酸溶液を調製し、これを成膜イミド
化することを特徴とする易滑性ポリイミドフィルムの製
造法を提供する。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の易滑性ポリイミドフィルムの製造法は、ま
ずフィルムに粒径の揃った第3リン酸カルシウムを分散
させるために、水溶媒中で合成した第3リン酸カルシウ
ム微粒子の水分散液を用いる。
【0008】このように、本発明においては、ポリイミ
ドフィルムに分散される第3リン酸カルシウム微粒子は
第3リン酸カルシウム固形物を粉砕して得るのではな
く、水溶媒中で合成される微粒子である。第3リン酸カ
ルシウムは、固形物を粉砕する方法では粒径の揃った微
粒子を得ることは困難であり、粒径5μmを越える大き
な粒子の混在を防ぐためには何度か粉砕し直し、手間を
かけて分別しなければならない。水溶媒中で合成する方
法によれば、この点粒径の小さな、しかも粒度分布のシ
ャープな第3リン酸カルシウム微粒子が得られる。第3
リン酸カルシウムを水溶媒中で合成する方法としては、
例えばリン酸三ナトリウム水溶液中に塩化カルシウム水
溶液を滴下することにより合成できる。また、市販の第
3リン酸カルシウム懸濁液を用いることもできる。
【0009】ここで、ポリイミドフィルムに分散含有さ
れる第3リン酸カルシウム微粒子は、平均粒径0.2〜
5μmであることが好ましく、5μmを越えるとフィル
ム外観に悪影響が生じる場合があり、0.2μmに満た
ないと表面滑性効果が落ちてしまう場合がある。
【0010】また、水分散液中の第3リン酸カルシウム
の濃度は5〜20%(重量%、以下同じ)、特に8〜1
5%であることが好ましい。5%より低濃度であると、
凝集した第3リン酸カルシウムの粒径が小さすぎ、20
%より高濃度であると、逆に凝集して粒子が大きくなり
すぎることがある。
【0011】本発明では、水溶媒中で合成した第3リン
酸カルシウム微粒子を水溶媒に分散させたまま、ポリイ
ミドを合成する溶媒である有機極性溶媒に添加する。こ
の場合、一般にポリイミドフィルムの原料となる芳香族
テトラカルボン酸無水物は、水と反応するために有機極
性溶媒は極力水を含まないことが好ましい。そこで、本
発明においては、第3リン酸カルシウムを分散させてい
た水を脱水剤により取り除く。この脱水剤としては、後
の重合に影響を与えないものとしてゼオライトが好まし
い。ゼオライトとしては、水分子を選択的に吸着するも
のが好ましい。なお、第3リン酸カルシウムを分散させ
た有機極性溶媒は、例えばゼオライトを充填した管内を
通すことにより水分を取り除くことができる。ゼオライ
トの使用量は、添加された水分量を吸着するに十分な量
であればよい。ここで、ゼオライトとしては市販のモレ
キュラ−シーブを用いることができる。
【0012】なお、上記水分散液の有機極性溶媒への添
加量は適宜選定されるが、ポリイミドフィルム中への第
3リン酸カルシウム微粒子の含有量が0.05〜5%、
特に0.1〜3%であるように添加することが好まし
い。5%を越えると成膜イミド化した時点で第3リン酸
カルシウムの含有量が多くなるためフィルムが曇って不
透明になる場合があり、0.05%に満たないとポリイ
ミドフィルムの表面突起が十分でなく、表面の滑性が十
分でなくなる場合がある。
【0013】また、ここで用いる有機極性溶媒は、ポリ
アミド酸を合成するためのものであり、このようなもの
として例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、
ジメチルスルホキシド等が好適に用いられる。
【0014】本発明の易滑性ポリイミドフィルムの製造
法は、このようにして有機極性溶媒中に分散され、脱水
された第3リン酸カルシウム微粒子を含有する有機極性
溶媒の中で、ポリイミドフィルムを形成するための芳香
族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを反応
させる。
【0015】ここで、第3リン酸カルシウム微粒子のポ
リイミドフィルム形成用反応系中での分散量は、上述し
たように第3リン酸カルシウム微粒子の該反応系中のポ
リアミド酸固形分に対して0.05〜5%となるように
することが好ましく、このため必要に応じ分散液を反応
系の有機溶媒で希釈するなどして、上記第3リン酸カル
シウム微粒子分散量になるように調整することができ
る。
【0016】また、上記第3リン酸カルシウム微粒子が
懸濁した反応系内でポリイミドフィルム形成用の芳香族
テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを反応さ
せ、第3リン酸カルシウム微粒子を含有するポリアミド
酸溶液を調製する際、ポリイミドフィルム形成用の芳香
族ジアミンとしては、例えば4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルエタン、4,4’−ジア
ミノジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、m−トルイレンジアミン、p−トルイレンジアミ
ン、ベンチジン、1,5−ジアミノナフタレンなどが使
用できる。また、芳香族テトラカルボン酸二無水物とし
ては、例えばピロメリット酸二無水物、3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ジフェニ
ルエーテルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物などが挙げられる。
【0017】なお、芳香族テトラカルボン酸二無水物と
芳香族ジアミンとの混合割合は、特に制限されないが、
ほぼ等モル量とすることができる。更にフィルム形成用
ポリアミド酸溶液の反応手順としては、先に芳香族ジア
ミンを第3リン酸カルシウム微粒子が懸濁した有機極性
溶媒に溶解し、後から酸二無水物を添加する方法や、逆
に酸二無水物を有機極性溶媒に溶解してからジアミンを
添加する方法、両者を混合してから溶媒に添加する方法
など何れでも可能である。反応条件は、特に限定されな
いが発熱を抑えて40℃以下、10〜20%濃度で行う
ことが好ましい。
【0018】このようにしてポリアミド酸溶液を得た後
は、常法によりガラス板等平らな板に流延し、予備乾燥
し、剥離してから両端を保持して150〜250℃で脱
溶剤、300〜450℃で加熱イミド化することにより
ポリイミドフィルムとすることができる。この場合、上
記方法で製造される本発明のポリイミドフィルムは、含
有する第3リン酸カルシウム微粒子がポリイミドフィル
ム表面に微細な突起を形成し、フィルム表面の滑性が改
善され、外観も良いフィルムを得ることができるもので
ある。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、実施例、比較例の説明に先立ち、
第3リン酸カルシウム分散液の調製法を参考例として示
す。
【0020】〔参考例〕500mlビーカーにN,N−
ジメチルホルムアミド450.2gを入れ、これに第3
リン酸カルシウムを10重量%含有した懸濁液(太平化
学産業社製)を2g添加し、よく撹拌した。この分散液
をモレキュラーシーブ3Aペレット(ユニオン昭和社
製)を充填した管内を通して脱水し、第3リン酸カルシ
ウム分散液を調製した。第3リン酸カルシウムの粒径は
約0.5μmであった。
【0021】〔実施例1〕参考例で調製した第3リン酸
カルシウム分散液150.6gを500mlフラスコに
取り、N,N−ジメチルホルムアミド150.6gを加
えて希釈した。次に、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル16.019g(0.08モル)を投入して溶解
した。更に、ピロメリット酸二無水物17.450g
(0.08モル)を発熱を抑えながら徐々に添加するこ
とにより、濃度10重量%のポリアミド酸溶液(固形分
に対して第3リン酸カルシウム微粒子0.2重量%含
有)を調製した。
【0022】このポリアミド酸溶液をガラス板上にアプ
リケーターで薄くのばし、オーブン中110℃,60分
乾燥してから剥離して、鉄枠に固定し、200℃,60
分、次いで350℃,60分で脱溶剤イミド化して、2
5μm厚のフィルムとした。
【0023】〔実施例2〕参考例で調製した第3リン酸
カルシウム分散液113gを500mlフラスコに取
り、N,N−ジメチルホルムアミド132.4gを加え
て希釈した。次に、4,4’−ジアミノジフェニルエー
テル16.019g(0.08モル)を投入して溶解し
た。更に、ピロメリット酸二無水物17.450g
(0.08モル)を発熱を抑えながら徐々に添加するこ
とにより、濃度12重量%のポリアミド酸溶液(固形分
に対して第3リン酸カルシウム微粒子0.15重量%含
有)を調製した。
【0024】このポリアミド酸溶液をガラス板上にアプ
リケーターで薄くのばし、オーブン中110℃,60分
乾燥してから剥離して、鉄枠に固定し、200℃,60
分、次いで350℃,60分で脱溶剤イミド化して、2
5μm厚のフィルムとした。
【0025】〔実施例3〕参考例で調製した第3リン酸
カルシウム分散液113gを500mlフラスコに取
り、N,N−ジメチルホルムアミド249.1gを加え
て希釈した。次に、パラフェニレンジアミン10.81
4g(0.1モル)を投入してから溶解した。更に、
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物29.422g(0.1モル)を発熱を抑えながら
徐々に添加することにより、濃度10重量%のポリアミ
ド酸溶液(固形分に対して第3リン酸カルシウム微粒子
0.15重量%含有)を調製した。
【0026】このポリアミド酸溶液をガラス板上にアプ
リケーターで薄くのばし、オーブン中110℃,60分
乾燥してから剥離して、鉄枠に固定し、200℃,60
分、次いで350℃,60分で脱溶剤イミド化して、2
5μm厚のフィルムとした。
【0027】〔比較例1〕500mlフラスコにN,N
−ジメチルホルムアミド153.4gを加え、窒素ガス
を流しながらジアミノジフェニルエーテル10.012
gを加えて溶解した。次に、ピロメリット酸二無水物1
0.906gを発熱を抑えながら徐々に加えて濃度12
重量%のポリアミド酸溶液を調製した。
【0028】このポリアミド酸溶液をガラス板上にアプ
リケーターで薄くのばし、オーブン中110℃,60分
乾燥してから剥離して、鉄枠に固定し、200℃,60
分、次いで350℃,60分で脱溶剤イミド化して、2
5μm厚のフィルムとした。
【0029】〔比較例2〕予め100mlビーカーに
N,N−ジメチルホルムアミド50gを取り、第3リン
酸カルシウム粉体0.0669g(平均粒径5μmであ
るが、50μm以上の大きな粒子を含む、太平化学産業
社製,粉砕品)を加え、超音波をかけて分散した。50
0mlフラスコに第3リン酸カルシウム粉体分散液を移
して、N,N−ジメチルホルムアミド250.2gを加
え、希釈した。窒素ガスを流しながら4,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル16.019gを加え懸濁させ
た。次に、ピロメリット酸二無水物17.450gを発
熱を抑えながら徐々に加えて濃度10重量%のポリアミ
ド酸溶液(ポリアミド酸固形分に対し第3リン酸カルシ
ウム0.2重量%含有)を調製した。
【0030】このポリアミド酸溶液をガラス板上にアプ
リケーターで薄くのばし、オーブン中110℃,60分
乾燥してから剥離して、鉄枠に固定し、200℃,60
分、次いで350℃,60分で脱溶剤イミド化して、2
5μm厚のフィルムとした。
【0031】上記実施例、比較例で得られたポリイミド
フィルムの物性を下記方法で測定した。結果を表1に示
す。 動摩擦係数:JIS K7125に基づきフィルム表面
摩擦を測定した。 機械的強度(引張強度、弾性率):ASTM D882
−88に基づき測定した。 フィルム外観: ○ 良好(分散性が良く、大きなフィラー粒子が見あた
らない) × 不良(視認できる大きなフィラー粒子が存在する)
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、第3リン酸
カルシウム微粒子を含有するポリイミドフィルムをポリ
イミドフィルム本来の物性や外観を損なうことなく、そ
の表面に優れた易滑性を与えた状態で工業的に有利に製
造することができ、このためフレキシブルプリント基板
等に好適に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第3リン酸カルシウムを水に懸濁させた
    懸濁液を有機極性溶媒に分散し、これを脱水した後、こ
    の第3リン酸カルシウムを分散させた有機極性溶媒中で
    芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを
    反応させて、第3リン酸カルシウムを含有するポリアミ
    ド酸溶液を調製し、これを成膜イミド化することを特徴
    とする易滑性ポリイミドフィルムの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007083527A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 Kaneka Corporation ポリイミドフィルムおよびその製造方法
US10937918B2 (en) 2014-04-10 2021-03-02 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Flexible printed circuit, and concentrator photovoltaic module and concentrator photovoltaic panel using same
CN116218216A (zh) * 2023-03-21 2023-06-06 电子科技大学 一种高储能密度聚酰亚胺基复合材料及其制备方法

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