JPH06219947A - 経皮投与製剤 - Google Patents

経皮投与製剤

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JPH06219947A
JPH06219947A JP1058093A JP1058093A JPH06219947A JP H06219947 A JPH06219947 A JP H06219947A JP 1058093 A JP1058093 A JP 1058093A JP 1058093 A JP1058093 A JP 1058093A JP H06219947 A JPH06219947 A JP H06219947A
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JP
Japan
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active ingredient
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betahistine
transdermal
endermism
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JP1058093A
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Taro Ogiso
太郎 小木曽
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Kinki University
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベタヒスチンおよびその塩のいずれかまたは
それらの混合物を有効成分として含有する経皮吸収製剤
を提供する。 【構成】 活性成分としてベタヒスチンまたはその塩ま
たはそれらの混合物を経皮投与に適した基剤と共に含有
することを特徴とする経皮投与製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメニエル病、メニエル症
候群、眩暈症などのめまい、平衡障害の治療薬に適用さ
れる経皮投与製剤に関するものである。さらに詳しく述
べると、ベタヒスチンおよびその塩のいずれかまたはそ
れらの混合物を活性成分として含有することを特徴とす
る経皮投与製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】種々
のストレスから発症するメニエル病、メニエル症候群な
どのめまい、平衡障害は現代社会における医療上重要課
題の一つである。これら症状は働きざかりの中高年に多
くみられるため、薬剤によるこれら症状の軽減または治
療が不可欠になっている。現在使用されている薬剤の1
種であるメシル酸ベタヒスチン製剤はいずれも経口投与
剤であり、1日に3回服用しなければならないため、患
者にとってははなはだ不便である。また、経口投与する
と消化器系で分解されたり、初回通過効果を避け得な
い。
【0003】本発明は上述した欠点を解決すべく鋭意研
鑽を重ねた結果、投与が簡便であり、患者に受け入れら
れ易く、また、持続性に優れためまい、平衡障害治療用
経皮投与製剤を開発することに成功し、本発明を完成す
るに至った。経皮吸収剤は一般に医薬の作用が持続的で
あり、1回の適用で1日から数日間有効である。しかも
肝臓を通過することなく循環血に到達するので肝臓に負
担をかけないという利点をもつ。初回通過効果によるバ
イオアベイラビリティの減少の大きい薬物に適する投与
形態である。また投与方法が簡便であるので現代人に対
する治療薬としてはきわめて有用性が高い。本発明はベ
タヒスチンまたはその塩を有効成分として含有する経皮
投与製剤について研究した結果、ベタヒスチンが経皮投
与で、薬効を奏する程十分に吸収され得ることを発見
し、経皮投与製剤を開発することに成功した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は活性成分として
ベタヒスチンおよびその塩のいずれかまたはそれらの混
合物と経皮投与に適した基剤と共に含有することを特徴
とする経皮投与製剤を提供するものである。本発明の経
皮投与製剤の有効成分として用いられるベタヒスチンは
遊離型でも塩でも用いることができるが、遊離型の方が
吸収率が高い。有効成分として塩を用いる場合は、適当
な塩基または緩衝液を用いて中和して遊離型として使用
するのが好ましい。本発明の経皮投与製剤は有効成分の
ベタヒスチンおよびその塩のいずれかあるいはそれらの
混合物を0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜15重
量%、より好ましくは0.1〜10重量%含有するのが
適当である。
【0005】本発明の経皮投与製剤は常法に従い、軟膏
剤、パスタ剤、パップ剤、貼布剤などの経皮投与用固形
剤ならびにローション剤、リニメント剤などの経皮投与
用液剤などの種々の経皮投与用製剤に調製して使用する
ことができる。
【0006】経皮投与に適した基剤のうち、軟膏剤の基
剤には、一般に疎水性基剤(油脂性基剤)として、油
脂、ロウ、炭化水素などの疎水性基剤が用いられ、具体
的には、黄色ワセリン、白色ワセリン、パラフィン、流
動パラフィン、プラスチベース、シリコーンなどの鉱物
性基剤およびミツロウ、動植物性油脂などの動植物性基
剤が挙げられる。ヒドロゲル基剤として、カルボキシビ
ニルポリマー類、ゲルベース、無脂肪性軟膏、ポリエチ
レングリコール類などが挙げられる。また乳剤性基剤と
して、親水軟膏、バニシングクリームなどの水/油型基
剤、および親水ワセリン、精製ラノリン、アクアホー
ル、オイセリン、ネオセリン、加水ラノリン、コールド
クリーム、親水プラスチベースなどの油/水型基剤が挙
げられる。懸濁性基剤として、ローション剤およびステ
アリルアルコール、セチルアルコールなどの微粒子をプ
ロピレングリコール中に懸濁させたFAPG基剤(Fatt
y alcohol-propylene glycol)、すなわち、リオゲル基
剤などが用いられる。
【0007】本発明の経皮製剤には、好ましくはポリチ
レングリコール、カルボキシビニルポリマー、ミツロ
ウ、油脂、高級脂肪酸または高級アルコールのいずれ
か、またはそれらを組み合わせて用いる。ポリエチレン
グリコール類では、マクロゴール 400、マクロゴー
ル 1500、マグロゴール 4000およびマグロゴ
ール 6000(米国グットリッチケミカル社製)など
があり、カルボキシビニルポリマー類としては、カーボ
ポール 934、カーボポール 940、カーボポール
941(米国グットリッチケミカル社製)、ハイビス
ワコー 103、ハイビスワコー 104、ハイビスワ
コー 105およびハイビスワコー 106(和光純薬
工業(株)製)などを挙げることができる。
【0008】軟膏剤は通常、研和法または溶融法により
製造する。研和法は活性成分を基剤の一部と混和したの
ち、残りの基剤を加えてさらに研和して均等にして調製
する。大量の場合はニーダー、ロールミル、混合機など
を用いる。熔融法は基剤の成分のうち、溶けにくいもの
から順次溶かして混和する。これを固まるまで混ぜて調
製する。大量の場合は混合機、3本ローラーなどを用い
る。軟膏剤に類似するものに、パスタ剤およびパップ剤
があり、パスタ剤は軟膏と比較して活性成分の粉末を比
較的多量に含む。パスタ剤の調製法は軟膏剤に準じる
が、一般に融解法によるものが多い。またパップ剤は活
性成分の粉末と精油成分を含み、湿布に用いられる外用
剤である。
【0009】貼布剤は皮膚に粘着させて用いる外用剤
で、ゴムやプラスチックを使用する粘着プラスター、粘
着テープに代表される。貼布剤の薬物含有層に用いられ
る基剤としては、アクリル酸、アクリル酸エステルまた
はアクリルアミドを原料とする重合体、天然ゴム、合成
イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン
−イソブチレン共重合体、ポリビニールエーテルおよび
シリコンゴムなどが用いられる。これらの基剤は単独で
用いても適宜混合してもよいが、さらに、ロジン、ロジ
ン誘導体、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹
脂、石油系樹脂およびテルペンフェノール樹脂等を必要
に応じて添加し、薬物含有層の粘性を増大させることも
できる。本願発明の貼布剤は、好ましくは活性成分をア
クリル酸、アクリル酸エステルまたはアクリルアミドを
原料とする重合体、天然ゴム、合成ゴム、ポリビニール
エーテルおよびシリコンゴムの中から選択される粘着剤
に含有させて調製することができる。
【0010】貼布剤の支持体としては、一般に貼布剤の
支持体として使用されているものを使用することができ
る。この支持体の素材としては、例えば、酢酸セルロー
ス、エチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート、
酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、可塑性ポリ塩化ビニ
ル、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデ
ンおよびアルミニウムなどをあげることができる。これ
らは、例えば単層シート(フィルムも含有される)およ
び積層シートとして用いられる。また、これらを使用し
た繊維で作られた織布および不織布ならびに抄紙もそれ
ぞれ使用することができる。アルミニウムはその箔が使
用される。粘着テープの製造には常法の熱圧展延法、溶
剤展布法などを用いる。あらかじめ調製した薬物含有層
を支持体に展延機で一定の厚さに塗り付けて製造する。
【0011】ローション剤は活性成分を水性の液中に微
細に均等に分散した製剤であり、懸濁性ローション剤と
乳濁性ローション剤がある。懸濁化剤としては、アラビ
アゴム、アルギン酸ナトリウム、CMC−Na、メチル
セルロースまたはベントナイトなどが用いられる。乳化
剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ツイーン類、ス
パン類が用いられる。リニメント剤は液状または泥状で
皮膚に擦り込んで用いる外用剤である。リニメント剤に
は、油性溶液型、アルコール溶液型、乳化および懸濁型
に分類される。リニメント剤は、水、エタノール、脂肪
油、グリセリン、セッケン、乳化剤、懸濁化剤、適当な
添加剤が用いられる。
【0012】さらに有効成分の持続性を延長させるため
に、徐放性の基剤を使用して徐放性製剤としてもよい
が、通常の手段により調製された組成物を特殊なマトリ
ックスに含有させるか、組成物を膜を介して貼付する膜
放出制御による持続性製剤とすることができる。このよ
うな膜放出制御経皮投与製剤に用いられる膜として平均
孔径0.1ないし0.5μmを有する微孔性膜を挙げるこ
とができる。微孔性膜の材質としてはポリプロピレン、
ポリオレフィン、ポリエチレンなどが使用される。また
1ないし10の蛇行性を有するものがよく、厚さは10
-3ないし10-2cm程度が好ましい。さらに、1回の投
与で長期に効果を持続させたいときは、皮下植え込み製
剤としても投与することができる。
【0013】健全な皮膚は薬物の吸収性が低く、これを
改善するために本発明の経皮吸収製剤にはN,N−ジエ
チル−m−トルアミド、界面活性剤、ラウロカプラム、
イソプロピルミリスチン酸およびそのエステル類、アル
キル−D−グルコシド類、アルキル−β−D−チオグル
コシド類、1−アルキルピロリドン類、デシルメチルス
ルホキサイド、クロタミトン、テルペン類およびリン脂
質微小球、リン脂質−コレステロール微小球類またはま
たはそれらの混合物を吸収促進剤として含有することが
できる。また、本発明の経皮投与製剤における吸収促進
剤の濃度は、製剤の種類により異なり一概に特定できな
いが、通常は、例えば、当該組成物において0.1〜1
5重量%、好ましくは0.5〜10重量%であればよ
い。角質層に水分を与え、膨潤させて薬物の透過性を大
きくし、薬物の吸収性を改善することができ、このため
に密封療法(occulusive dressing therapy、ODT)
を用いることができる。
【0014】本発明の経皮投与製剤の製造には通常用い
られる方法を使用するが、製造にあたり、所望により適
宜、防腐剤、芳香剤、保湿剤、安定剤、老化防止剤その
他の通常の経皮剤の調製に使用される医薬品添加物を適
宜選択して使用することができる。本発明の経皮投与製
剤の軟膏、クリーム剤および貼付剤等の薬物含有層に含
まれる薬物の濃度は、0.1〜10重量%が好ましく、
投与回数は1日1回または2〜4日に1回が適当であ
る。
【0015】
【実施例】本発明を実施例によってさらに具体的に説明
する。なお、本発明は実施例によって限定されるもので
はない。 実施例1 ハイビスワコー 104 1.0g プロピレングリコール 20.0g エタノール 30.0g ジイソプロパノールアミン 1.1g ベタヒスチン 3.0g ラウロカプラム(ネルソン・リサーチ・ディベロプメント社製) 4.0g 精製水(全量) 100.0g ハイビスワコー 104に水20gを加え膨潤させ、つ
いでベタヒスチンとラウロカプラムをプロピレングリコ
ールおよびエタノールに溶解した液を混和した。ジイソ
プロパノールアミンを水10gに溶解後、前の混液に添
加した。残りの水を加え混和して経皮吸収用軟膏組成物
を得た。
【0016】実施例2 シリコンゴム(SR−50、厚さ1mm、タイガースポ
リマー株式会社製)を円形に切り抜き(外径5.5c
m、内径4cm)、シリコンゴムの片面に酢酸セルロー
ス膜とアルミニウム箔を重ねて接着した。そのシリコン
ゴムの内面に、実施例1の軟膏組成物1.6gを均一に
塗布した。軟膏組成物面にポリオレフィン製の微孔性膜
を貼付した。さらに微孔性膜の上に離型ライナーを貼付
して貼付剤を得た。なお貼付剤の使用に際しては離型ラ
イナーを剥離して使用した。
【0017】実施例3 エチルヘキシルアクリレート(ドイツ、ロームファーム社製) 94g ラウロカプラム(ネルソン・リサーチ・ディベロプメント社製) 2g ベタヒスチン 4g エチルヘキシルアクリレート懸濁液(7927/80、
ロームファーム社製)を120℃で30分加熱し、粘着
層を得た。冷後、これらにラウロカプラムに溶解したベ
タヒスチンを混合して経皮吸収用粘着剤を得た。この粘
着剤を支持体であるポリエチレン加工紙表面に厚み50
μmとなるよう塗布して、ベタヒスチンを含有する貼付
剤の薬物含有層を得た。次いで、前記の薬物層の反対側
の面に離型ライナーを貼り合わせて貼付剤を得た。なお
貼付剤の使用に際しては離型ライナーを剥離して使用し
た。
【0018】実施例4 カーボポール 934(米国グッドリッチケミカル社製) 2.0g プロピレングリコール 20.0g n−オクチル−β−D−チオグルコピラノシド 1.5g タウロコール酸ナトリウム 1.0g メシル酸ベタヒスチン 4.0g 精製水(全量) 100.0g カーボポール 934に水20gを加えて膨潤させ、つ
いで5重量%苛性ソーダ水溶液で中和(pH6.5−7.
0)した。これに精製水30gに溶解したメシル酸ベタ
ヒスチンを加えよく混和した。さらにn−オクチル−β
−D−チオグルコピラノシドおよびタウロコール酸ナト
リウムを精製水に溶解した液を混合した後、プロピレン
グリコールを加え混合して経皮吸収用軟膏組成物を得
た。
【0019】実施例5 ハイビスワコー 104 1.0g プロピレングリコール 20.0g エタノール 15.0g ジイソプロパノールアミン 1.1g ベタヒスチン脂質分散物(ベタヒスチン3.0gを含む) 36.0g ラウロカプラム(ネルソン・リサーチ・ディベロプメント社製) 3.0g 精製水(全量) 100.0g 卵黄レシチン(10モル)、コレステロール(1モ
ル)、およびジセチルリン酸(1モル)の混合物5容に
ベタヒスチン1容を加え溶解した。この液1容に5%マ
ンニトール液1容を加え、氷冷下2分間超音波照射によ
り乳化した。この脂質分散物を実施例1と同様に膨潤し
たハイビスワコー 104に加え、混和した。次いでラ
ウロカプラム、プロピレングリコールとエタノールの混
液を加え、さらにジイソプロパノールアミンの水溶液を
加えた。残りの水を加えて混和して経皮吸収軟膏組成物
を得た。
【0020】試験例1 雄性ウイスタ ラット(体重200−250g)の腹部
皮膚を電気バリカンとシェーバーで前日に除毛した。実
験当日、ラットを断首により殺し、その腹部皮膚を切り
取り、皮膚に付着する脂肪を除去した。切除した皮膚を
真皮側を下にしてフランツセル(内径1cm、受器の容
積13ml)に装着した。受器には0.9%塩化ナトリ
ウム−10mMリン酸緩衝液(pH7.4)を満たし、
さらに防腐剤としてゲンタマイシン液を100分の1容
加えた。皮膚の表面に実施例1および3の軟膏組成物
0.25gを均一に塗布し、その上面をアルミ箔で被覆
した。このフランツセルを37℃に加温しながら、皮膚
を透過するベタヒスチン量をガスクロマトグラフィ(熱
イオン放射型検出器)を用いて定量した。この試験にお
けるベタヒスチン透過量の変化を、吸収促進剤ラウロカ
プラム(ネルソン・リサーチ・ディベロプメント社製)
を含有しない軟膏組成物(実施例1の組成物からラウロ
カプラムを除いた)のそれと比較して図1に示した。
【0021】試験例2 雄性ウイスタ ラット(体重250−300g)の腹部
を前日に除毛した。実験当日にラットの除毛した腹部に
実施例1、3および5で得られた経皮吸収用組成物各
0.4gを、前記の腹部3.14cm2に均一に塗布し、
その上をアルミ箔、さらにガムテープで被覆した。経皮
投与時間は48時間とした。経皮投与開始後1時間から
48時間まで、頸静脈カニュレーションチューブより血
液0.2mlずつを経時的に採取し、この血液を直ちに
遠心分離に付して血漿0.1mlを採取した。この血漿
0.1mlについてベタヒスチンを抽出後、ガスクロマ
トグラフィ(熱イオン化放射型検出器)を使用して定量
した。この試験における血漿ベタヒスチン濃度の経時変
化を図2に示した。
【0022】
【発明の効果】本発明の経皮投与製剤は、投与が簡便で
あり、患者に受け入れられ易く、しかも活性成分のベタ
ヒスチンが皮膚から容易に吸収され、高い血漿濃度と持
続性を示すので、生体内利用が良好で、めまい、平衡障
害の治療に適する簡便な製剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 剥離したラット腹部皮膚を透過するベタヒス
チン量の変化を示すグラフであり、縦軸は透過したベタ
ヒスチン量(μg/cm2)、横軸は経過時間(時間)
を表す。図1において、○−○:実施例1の組成物、□
−□:実施例3の組成物および◎−◎:実施例1の組成
物からラウロカプラムを除いた組成物である。
【図2】 ラットの腹部に実施例1、3および5の組成
物を塗布した時の血漿中ベタヒスチンの濃度変化を示す
グラフであり、縦軸は血漿中のベタヒスチン濃度(μg
/ml)、横軸は適用時間(時間)を表す。図2におい
て、○−○:実施例1の組成物、□−□:実施例3の組
成物および△−△:実施例5の組成物である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/06 E 7433−4C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性成分としてベタヒスチンまたはその
    塩またはそれらの混合物を経皮投与に適した基剤と共に
    含有することを特徴とする経皮投与製剤。
  2. 【請求項2】 活性成分の含有量が0.1〜10重量%
    である請求項1記載の経皮投与製剤。
  3. 【請求項3】 N,N−ジエチル−m−トルアミド、界
    面活性剤、ラウロカプラム、ミリスチン酸イソプロピ
    ル、アルキル−D−グルコシド、アルキル−β−D−チ
    オグルコシド、1−アルキルピロリドン、テルペン類お
    よびリン脂質微小球、リン脂質−コレステロール微小球
    類の中から選択されるいずれかまたはそのいくつかの混
    合物を吸収促進剤として含有する請求項1記載の経皮投
    与製剤。
  4. 【請求項4】 活性成分をグリコール類、脂肪酸類、低
    級アルコールおよび水のいずれかまたはいくつかを混合
    してなる媒体に加え、これにゲル化剤、さらに所望によ
    りこれに吸収助剤または吸収促進剤を添加しゲル化せし
    めてなる請求項1記載の経皮投与製剤。
  5. 【請求項5】 活性成分をアクリル酸、アクリル酸エス
    テルまたはアクリルアミドを原料とする重合体、天然ゴ
    ム、合成ゴム、ポリビニールエーテルおよびシリコーン
    ゴムの中から選択される粘着剤に含有させてなる請求項
    1記載の経皮投与製剤。
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