JPH06219736A - 超電導体 - Google Patents

超電導体

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JPH06219736A
JPH06219736A JP5011730A JP1173093A JPH06219736A JP H06219736 A JPH06219736 A JP H06219736A JP 5011730 A JP5011730 A JP 5011730A JP 1173093 A JP1173093 A JP 1173093A JP H06219736 A JPH06219736 A JP H06219736A
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superconductor
chemical
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Toshiya Doi
俊哉 土井
Atsuko Soeda
厚子 添田
Seiji Takeuchi
瀞士 武内
Yuichi Kamo
友一 加茂
Shinpei Matsuda
臣平 松田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶粒内部にピンニングセンターを持つ酸化
物超電導物質を用いた超電導体の輸送臨界電流密度を高
め、磁場中においても高い臨界電流密度を備える。 【構成】 高い不可逆磁場を有する超電導物質をその結
晶のc軸が揃っているような状態であるように超電導体
を構成する。これを具体的に実現する方法として、高い
不可逆磁場を有する超電導物質(組成5)を結晶が板状
に成長しやすい性質を持つBi2Sr2CaCu2O8とともに熱処
理する。 【効果】 液体ヘリウムによる冷却は勿論、液体窒素に
よる冷却によって運転され、高磁界中においても高い超
電導臨界電流密度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体ヘリウム又は液体
窒素で冷却することによって超電導性を発現する酸化物
系超電導物質に係り、液体ヘリウムまた液体窒素で冷却
することにより超電導電流を流すことを可能とする超電
導体、製造方法及びそれを用いた超電導線材、超電導コ
イル、磁気シ−ルド材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTl、Sr、Ca、Cu、Oを主
要成分元素をして含む酸化物系高温超電導物質は、フイ
ジカC 第183巻 67〜72ページ(Physica C v
ol.183, pp67-72) 及び1991年Materials Research Soci
ety 主催の秋期学会(1991年12月1日〜6日、於
ボストン、特願平3ー66001号及び特願平3ー15
1337号)で報告されているように、超電導臨界温度
が約120Kと高く、更に、高い臨界電流密度を得るた
めの必要条件であるピンニングセンタの導入に成功して
いる非常に有望な材料であるが、超電導線材を作製した
とき、高い臨界電流密度を(輸送電流として)得ること
が難しく、実際に超電導電流を流す応用製品を作製する
のが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導線材中の
超電導物質結晶粒子同士の電気的な接合、つまり結晶粒
子界面を超電導電流が十分に流れるような接合について
十分な配慮がなされておらず、僅かな磁場が超電導物質
に印加されただけで臨界電流密度が大きく低下するとい
う問題があった。
【0004】本発明の目的は、酸化物系高温超電導物質
を用いた超電導体中の超電導物質結晶粒子同士の電気的
な接合を高め、磁場中でも高い臨界電流密度を有する超
電導体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る超電導体は、板状に結晶が成長する非
超電導物質又は超電導物質と、77K以上の温度で超電
導状態を保つ超電導物質との少なくともそれぞれの物質
を含有してなる構成とする。
【0006】そして非超電導物質又は超電導物質と他の
超電導物質とが積層された構造を有する要素体よりな
り、それぞれの要素体のほぼ80%は積層方向が超電導
電流を流す方向と90゜の角度をなしている構成でもよ
い。
【0007】また少なくともTl、Sr、Ca、Cu及
びOの成分元素を含む超電導物質と、少なくともBi、
Sr、Ca、Cu及びOの成分元素を含む超電導物質と
の少なくともそれぞれの超電導物質を含有してなる構成
でもよい。
【0008】さらに少なくともTl、Ba、Ca、Cu
及びOの成分元素を含む超電導物質と、少なくともB
i、Sr、Ca、Cu及びOの成分元素を含む超電導物
質との少なくともそれぞれの超電導物質を含有してなる
構成でもよい。
【0009】そして化学組成が(組成1)で表される超
電導物質と、化学組成が(組成2)で表される超電導物
質との少なくともそれぞれの物質を含有してなる構成で
もよい。
【0010】また化学組成が(組成3)で表される超電
導物質と、化学組成が(組成4)で表される超電導物質
との少なくともそれぞれの物質を含有してなる構成でも
よい。
【0011】さらに化学組成が(組成5)で表される超
電導物質と、化学組成が(組成6)で表される超電導物
質との少なくともそれぞれの物質を含有してなる構成で
もよい。
【0012】そして化学組成が(組成7)で表される超
電導物質と、化学組成が(組成8)で表される超電導物
質との少なくともそれぞれの物質を含有してなる構成で
もよい。
【0013】また請求項5〜7のいずれか1項記載の超
電導体において、超電導物質の成分元素がX3=0でか
つX6=0である構成でもよい。
【0014】さらに請求項5〜8のいずれか1項記載の
超電導体において、2種類の超電導物質が交互に積層さ
れた構造を有する要素体よりなり、それぞれの要素体の
ほぼ80%は積層方向が超電導電流を流す方向と90゜
の角度をなしている構成でもよい。
【0015】そして請求項9記載の超電導体において、
積層される超電導物質の厚さがそれぞれ5nm以上5μm
以下である構成でもよい。
【0016】また77Kにおける不可逆磁場の値が1テ
スラーより大きい超電導物質と、0.7テスラーより小
さい超電導物質との少なくともそれぞれの物質を含有し
てなる構成でもよい。
【0017】さらに超電導体の製造方法においては、ア
スペクト比10以上で最長部分の長さが10μm以上の
超電導物質又は非超電導物質の結晶粉末と、77Kにお
ける不可逆磁場の値が1テスラーより大きい超電導物質
又はその前駆体とを混合する工程と、その混合物を所定
の形状に加工する工程と、熱処理する工程とを含む構成
とする。
【0018】そして超電導線材においては、前記いずれ
か1つの超電導体で形成された構成とする。
【0019】またマグネットにおいては、前記いずれか
1つの超電導体で形成された構成とする。
【0020】さらにNMR装置、MRI装置、磁気浮上
列車、発電装置、エネルギー貯蔵装置、磁気シールド装
置、シンクロトロン放射光発生装置、磁気分別装置及び
素粒子加速器においては、前記いずれか1つの超電導体
で形成された超電導線材を用いた構成とする。
【0021】すなわち77K以上の温度で必要とする磁
場よりも高い不可逆磁場を有している超電導物質を、板
状に結晶が成長する性質を有する非超電導物質もしくは
超電導物質の表面に沿って沿面成長させて、その複合体
を特定の向きに並べることによって、高い不可逆磁場を
有している超電導物質の結晶のc軸方向を一定の方向に
揃えた超電導体を作製することができる。
【0022】この時板状に結晶が成長する性質を有する
非超電導物質又は超電導物質は、この超電導体を動作さ
せようとする温度で超電導状態になるような超電導物質
であることが望ましい。しかし板状に結晶が成長する性
質を有して、77K以上の温度で必要とする磁場よりも
高い不可逆磁場を有している超電導物質の性質を、超電
導体の熱処理時に損なわないものであれば非超電導物質
であっても構わない。
【0023】板状に結晶が成長する性質を有する物質の
具体的な例としては、(組成2)に示す物質である。こ
の物質はn=1のときTcが30K以下の超電導物質又は
非超電導物質であり、n=2,3のときTcが液体窒素の沸
点温度77Kを越える超電導物質となる。
【0024】77K以上の温度で必要とする磁場よりも
高い不可逆磁場を有している超電導物質としては色々な
酸化物超電導物質が考えられる。そのなかでも特にTl,S
r,Ca,Cu,Oをベースにして合成された超電導物質が高い
Tcと高い不可逆磁場Hcを有するため好ましい。この
超電導物質群はフレキシビリテイーに富んでおり結晶の
サイトの元素置換が非常に起こりやすい。具体的な組成
式を示すと(組成1)の物質である。
【0025】板状に結晶が成長する性質を有する物質の
具体的な例としては、(組成2)の物質である。この物
質はn=1のときTcは30K以下と非常に低く、n=2,3
のときTcは液体窒素の沸点温度77Kを越える。これ
らの物質の成分元素は前記の77K以上の温度で必要と
する磁場よりも高い不可逆磁場を有している超電導物質
(組成1)に非常に近いので、両者の組み合わせは非常
に好ましい。そしてその組み合わせのうちX3=0とX6=0
の時のものは不要な結晶相の生成が起こり難く好まし
い。
【0026】
【作用】本発明によれば、図1、2及び3に示す結晶構
造をもつ超電導物質が高い不可逆磁場(ある温度におい
て、電気抵抗がゼロである超電導電流を試料に流すこと
が可能である最大印加磁場の値のこと。これ以上の磁場
を試料に印加すると試料は抵抗を発生する。)を持ち得
ることを示し、その超電導物質にピンニングセンタを導
入して高い不可逆磁場を持つ超電導体を作製する過程
で、不可逆磁場を高くすることのできる超電導物質を用
いて多結晶体(単結晶ではなく、結晶粒界が存在する超
電導体)で超電導線材を作製する際は、超電導物質の結
晶のc軸が同じ方向を向く(配向)ようにした方がより
高いJcを持った超電導体ができる。結晶の異方性が大
きく、平板状に成長した結晶からなる粉末を用いてパウ
ダーイン チューブ(powder-in-tube)法によって超電
導線材を作製すると、内部に含まれる結晶が特定の方向
を向いて揃いやすい。この際、結晶のアスペクト比(最
長部分と最短部分の長さの比)が10以下ではこのよう
な効果は余り見られず、アスペクト比10を越えたとき
配向化が進む。
【0027】一方、一般的に高温超電導物質はその成分
元素の数が多く、結晶の成長速度は速くない。従って、
板状の結晶が側にあるとその表面に沿って沿面成長しや
すい特徴を持っているため、板状に結晶が成長しやすい
結晶の表面に沿って高い不可逆磁場を有する超電導物質
を成長させた要素体を生成させ、その要素体のアスペク
ト比は大きいのでその要素体を配向させることにより、
結果的に高い不可逆磁場を有する超電導物質の結晶を配
向させ、磁場中においても高いJcを有する超電導体が
作製される。本発明に記載の超電導物質、非超電導物質
及びその他の物質の組成は、厳密にこの値だけに限られ
るものではない。実際には、これらの酸化物には若干の
組成不定性があり各構成元素の含有比率が、十数パ−セ
ントから30パ−セント程度までずれることもある。従
って、本発明に記載している物質の組成が若干異なって
いても、その結晶構造が基本的に同じであれば、本発明
に記載の物質と同じものである。
【0028】
【実施例】本発明の各実施例を説明する。 [実施例1]出発原料としては、純度99%以上のTl2O3
Bi2O3,SrO,CaO,CuO,PbO,BaOを用い、まず最初に
(組成1)のn=2として(組成3)の超電導物質を作製
した。
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】ただしX1=0,X2=0,X3=0とし、X4は0では
ない範囲だが超電導物質の機械的性質,結晶構造に影響
を与えない因子である。SrO,CaO,CuOをそれぞれSr:C
a:Cuの原子比率が2:1:2になるように混合し、900℃で20
時間大気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕
し、得られた粉末にTl:Sr:Ca:Cuの原子比率が1:2:1:2と
なるようにTl2O3を混合する。乳鉢でよく混合した後の
粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、
蓋の付いたアルミナるつぼにいれて880℃の温度で大気
中5時間の焼成を行ない、その後Arガス気流中400℃で50
時間アニールする。出来上がった焼結体の粉末X線回折
測定を実行し、結果をリートベルト法で解析したとこ
ろ、図1に示すようなTl原子,Pb原子又はBi原子1と,
Sr原子又はBa原子2と,Ca原子3と,Cu原子4と,O原
子(酸素原子)5とよりなる結晶構造を有する超電導物質
が90%以上含まれていることが確認された。この焼結体
の超電導臨界温度を直流4端子法で測定したところ80Kで
電気抵抗がゼロになることが確認できた。
【0032】次にもう一種類の(組成2)のn=2として
(組成4)の超電導物質を作製する。
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】ただしX5=0,X6=0とし、X7は0ではない範
囲だが超電導物質の機械的性質,結晶構造に影響を与え
ない因子である。SrO,CaO,CuOをそれぞれSr:Ca:Cuの
原子比率が2:1:2になるように混合し、900℃で20時間大
気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕し、得ら
れた粉末にBi:Sr:Ca:Cuの原子比率が2:2:1:2となるよう
にBi2O3を混合する。乳鉢でよく混合した後の粉末を直
径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、蓋の付い
たアルミナるつぼにいれて830℃の温度で大気中20時間
の焼成を行ない、その後Arガス気流中400℃で50時間ア
ニールする。出来上がった焼結体の粉末X線回折測定を
実行し、結果をリ-トベルト法で解析したところ、図5
に示すような結晶構造を有する超電導物質が90%以上含
まれていることが確認された。この焼結体の超電導臨界
温度を直流4端子法で測定したところ93Kで電気抵抗がゼ
ロになることが確認できた。
【0036】これら2種類の超電導物質TlSr2CaCu2O7
Bi2Sr2CaCu2O8の粉末を0.5モルずつ秤量して混合し、直
径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、蓋の付い
たアルミナるつぼにいれて840℃の温度で大気中20時間
の焼成を行なう。焼成後の燒結体をプレスし、再び840
℃の温度で大気中20時間の焼成を行なう。この工程を後
3回繰り返してトータルの焼成時間が100時間に達した
後、その後Arガス気流中400℃で50時間アニールする。
試料を20mm×1mm×1mmの棒状に切り出し、直流4端子法
で超電導臨界電流密度(Jc)の測定を行なった。77
Kにおいて磁場を掛けない状態、0.01T、0.1T、1T、
5Tの磁場を試料の長手方向に対して直角な方向に印加
したときのJcはそれぞれ10000,9000,8500,8000,7
700A/cm2であった。
【0037】比較のために、作製したTlSr2CaCu2O7のみ
の粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型
し、蓋の付いたアルミナるつぼにいれて840℃の温度で
大気中100時間の焼成を行ない、その後Arガス気流中400
℃で50時間アニールした。焼成後の試料を20mm×1mm×1
mmの棒状に切り出し、直流4端子法でJcの測定を行な
った。77Kにおいて磁場を掛けない状態、0.01T、0.1
T、1T、5Tの磁場を試料の長手方向に対して直角な方
向に印加したときのJcはそれぞれ5000,900,500,50
0,500A/cm2であった。
【0038】棒状の試料の内部組織を走査型電子顕微鏡
(SEM)とX線回折装置によって評価した。Bi2Sr2CaCu2O
8の50μm×50μm×0.5μm程度の大きさの板状の結晶粒
子の表面にもう一種類の超電導物質TlSr2CaCu2O7の20μ
m×20μm×0.5μm程度の結晶粒子が、TlSr2CaCu2O7とBi
2Sr2CaCu2O8の結晶のc軸が平行になるように成長して
いて積層され、このような繰り返しが10から20周期で、
すなわち50μm×50μm×10μm程度のサブグレインが形
成されていることが観察された。さらにX線回折測定に
よって結晶のc軸がどの方向を向いているかの分布を採
ったところ、80%以上の結晶のc軸が切りだした試料の
長手方向に直角な方向、すなわちプレス圧力を掛けた方
向に平行な方向に向いていることが分かった。一方、比
較のために作製したTlSr2CaCu2O7のみからなる燒結体の
内部組織をSEMで観察したところ、超電導物質TlSr2CaCu
2O7の結晶粒子の大きさは5μm×5μm×1μm程度の結晶
粒子であった。またX線回折測定によって結晶のc軸が
どの方向を向いているか分布を測定したところ、結晶の
c軸が向いている方向はランダムであった。
【0039】以上のことから、 (1)結晶が偏平に成長する性質をもったBi2Sr2CaCu2O
8の結晶表面に沿ってTlSr2CaCu2O7が沿面成長する。
【0040】(2)プレスのような一軸の圧力を与える
ことによって偏平に成長する性質をもったBi2Sr2CaCu2O
8の結晶の向きはある程度揃うので、それにつられてTlS
r2CaCu2O7の結晶の向きもある程度揃う。
【0041】(3)TlSr2CaCu2O7の結晶の向きを揃える
ことによって、磁場中におけるJcの値は大幅に向上す
る。
【0042】であることが分かる。
【0043】[実施例2]出発原料としては、純度99%
以上のTl2O3,Bi2O3,SrO,CaO,CuO,PbO,BaOを用
い、まず最初に(組成1)のn=3としての超電導物質
(組成5)を作製した。
【0044】
【化13】
【0045】ただしX1=0,X2=0,X3=0,X4は0ではない
範囲であるが超電導物質の機械的性質,結晶構造に影響
を与えない因子である。SrO,CaO,CuOをそれぞれSr:C
a:Cuの原子比率が2:2:3になるように混合し、900℃で20
時間大気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕
し、得られた粉末にTl:Sr:Ca:Cuの原子比率が1:2:2:3と
なるようにTl2O3を混合する。乳鉢でよく混合した後の
粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、
蓋の付いたアルミナるつぼにいれて880℃の温度で大気
中5時間の焼成を行ない、その後Arガス気流中400℃で50
時間アニールする。出来上がった焼結体の粉末X線回折
測定を実行し、結果をリ-トベルト法で解析したとこ
ろ、図2に示すような結晶構造を有する超電導物質が90
%以上含まれていることが確認された。この焼結体の超
電導臨界温度を直流4端子法で測定したところ100Kで電
気抵抗がゼロになることが確認できた。
【0046】次にもう一種類の(組成2)のn=2として
の超電導物質(組成6)を作製する。
【0047】
【化14】
【0048】ただしX5=0,X6=0,X7は0ではない範囲で
あるが超電導物質の機械的性質,結晶構造に影響を与え
ない因子である。SrO,CaO,CuOをそれぞれSr:Ca:Cuの
原子比率が2:1:2になるように混合し、900℃で20時間大
気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕し、得ら
れた粉末にBi:Sr:Ca:Cuの原子比率が2:2:1:2となるよう
にBi2O3を混合する。乳鉢でよく混合した後の粉末を直
径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、蓋の付い
たアルミナるつぼにいれて830℃の温度で大気中20時間
の焼成を行ない、その後Arガス気流中400℃で50時間ア
ニールする。出来上がった焼結体の粉末X線回折測定を
実行し、結果をリ-トベルト法で解析したところ、図5
に示すような結晶構造を有する超電導物質が90%以上含
まれていることが確認された。この焼結体の超電導臨界
温度を直流4端子法で測定したところ93Kで電気抵抗がゼ
ロになることが確認できた。
【0049】これら2種類の超電導物質TlSr2Ca2Cu3O9
とBi2Sr2CaCu2O8の粉末を0.5モルずつ秤量して混合し、
直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、蓋の付
いたアルミナるつぼにいれて840℃の温度で大気中20時
間の焼成を行なう。焼成後の燒結体をプレスし、再び84
0℃の温度で大気中20時間の焼成を行なう。この工程を
後3回繰り返してトータルの焼成時間が100時間に達し
たら、その後Arガス気流中400℃で50時間アニールす
る。試料を20mm×1mm×1mmの棒状に切り出し、直流4端
子法で超電導臨界電流密度(Jc)の測定を行なった。
77Kにおいて磁場を掛けない状態,0.01T,0.1T,1
T,5Tの磁場を試料の長手方向に対して直角な方向に
印加したときのJcはそれぞれ19000,13000,11000,1
0000,9500A/cm2であった。
【0050】比較のために、作製したTlSr2Ca2Cu3O9
みの粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型
し、蓋の付いたアルミナるつぼにいれて840℃の温度で
大気中100時間の焼成を行ない、その後Arガス気流中400
℃で50時間アニールした。焼成後の試料を20mm×1mm×1
mmの棒状に切り出し、直流4端子法で超電導臨界電流密
度(Jc)の測定を行なった。77Kにおいて磁場を掛け
ない状態,0.01T,0.1T,1T,5Tの磁場を試料の長
手方向に対して直角な方向に印加したときのJcはそれ
ぞれ9000,1100,1000,900,900A/cm2であった。
【0051】試料の内部組織を走査型電子顕微鏡(SEM)
とX線回折装置によって評価した。Bi2Sr2CaCu2O8の50
μm×50μm×0.5μm程度の大きさの板状の結晶粒子の表
面にもう一種類の超電導物質TlSr2Ca2Cu3O9の20μm×20
μm×0.5μm程度の結晶粒子が、TlSr2Ca2Cu3O9とBi2Sr2
CaCu2O8の結晶のc軸が平行になるように成長してい
て、このような繰り返しが10から20周期、すなわち50μ
m×50μm×10μm程度のサブグレインが形成されている
ことが観察された。さらにX線回折測定によって結晶の
c軸がどの方向を向いているか分布を採ったところ、80
%以上の結晶のc軸が切りだした試料の長手方向に直角
な方向、すなわちプレス圧力を掛けた方向に平行な方向
に向いていることが分かった。
【0052】一方、比較のために作製したTlSr2Ca2Cu3O
9のみからなる燒結体の内部組織をSEMで観察したとこ
ろ、超電導物質TlSr2Ca2Cu3O9の結晶粒子の大きさは5μ
m×5μm×1μm程度の結晶粒子であった。またX線回折
測定によって結晶のc軸がどの方向を向いているか分布
を測定したところ、結晶のc軸が向いている方向はラン
ダムであった。
【0053】[実施例3]出発原料としては、純度99%
以上のTl2O3,Bi2O3,SrO,CaO,CuO,PbO,BaOを用
い、まず最初に(組成1)のn=4として超電導物質(組
成7)を作製した。
【0054】
【化15】
【0055】ただしX1=0,X2=0,X3=0,X4は0ではない
範囲であるが超電導物質の機械的性質,結晶構造に影響
を与えない因子である。SrO,CaO,CuOをそれぞれSr:C
a:Cuの原子比率が2:3:4になるように混合し、900℃で20
時間大気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕
し、得られた粉末にTl:Sr:Ca:Cuの原子比率が1:2:3:4と
なるようにTl2O3を混合する。乳鉢でよく混合した後の
粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、
蓋の付いたアルミナるつぼにいれて880℃の温度で大気
中5時間の焼成を行ない、その後Arガス気流中400℃で50
時間アニールする。出来上がった焼結体の粉末X線回折
測定を実行し、結果をリ-トベルト法で解析したとこ
ろ、図3に示すような結晶構造を有する超電導物質が90
%以上含まれていることが確認された。この焼結体の超
電導臨界温度を直流4端子法で測定したところ103Kで電
気抵抗がゼロになることが確認できた。
【0056】次にもう一種類の(組成2)のn=2として
超電導物質(組成8)を作製する。
【0057】
【化16】
【0058】ただしX5=0,X6=0,X7は0ではない範囲で
あるが超電導物質の機械的性質,結晶構造に影響を与え
ない因子である。SrO,CaO,CuOをそれぞれSr:Ca:Cuの
原子比率が2:1:2になるように混合し、900℃で20時間大
気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕し、得ら
れた粉末にBi:Sr:Ca:Cuの原子比率が2:2:1:2となるよう
にBi2O3を混合する。乳鉢でよく混合した後の粉末を直
径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、蓋の付い
たアルミナるつぼにいれて830℃の温度で大気中20時間
の焼成を行ない、その後Arガス気流中400℃で50時間ア
ニールする。出来上がった焼結体の粉末X線回折測定を
実行し、結果をリ-トベルト法で解析したところ、図5
に示すような結晶構造を有する超電導物質が90%以上含
まれていることが確認された。この焼結体の超電導臨界
温度を直流4端子法で測定したところ93Kで電気抵抗がゼ
ロになることが確認できた。
【0059】これら2種類の超電導物質TlSr2Ca3Cu4O11
とBi2Sr2CaCu2O8の粉末を0.5モルずつ秤量して混合し、
直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型し、蓋の付
いたアルミナるつぼにいれて840℃の温度で大気中20時
間の焼成を行なう。焼成後の燒結体をプレスし、再び84
0℃の温度で大気中20時間の焼成を行なう。この工程を
後3回繰り返してトータルの焼成時間が100時間に達した
後、Arガス気流中400℃で50時間アニールする。試料を2
0mm×1mm×1mmの棒状に切り出し、直流4端子法で超電
導臨界電流密度(Jc)の測定を行なった。77Kにおい
て磁場を掛けない状態、0.01T、0.1T、1T、5Tの磁
場を試料の長手方向に対して直角な方向に印加したとき
のJcはそれぞれ20000,15000,12000,10000,9000A/
cm2であった。
【0060】比較のために、作製したTlSr2Ca3Cu4O11
みの粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉成型
し、蓋の付いたアルミナるつぼにいれて840℃の温度で
大気中100時間の焼成を行ない、その後Arガス気流中400
℃で50時間アニールした。焼成後の試料を20mm×1mm×1
mmの棒状に切り出し、直流4端子法で超電導臨界電流密
度(Jc)の測定を行なった。77Kにおいて磁場を掛け
ない状態、0.01T,0.1T,1T,5Tの磁場を試料の長
手方向に対して直角な方向に印加したときのJcはそれ
ぞれ8000,1000,900,800,700A/cm2であった。
【0061】試料の内部組織を走査型電子顕微鏡(SEM)
とX線回折装置によって評価した。Bi2Sr2CaCu2O8の50
μm×50μm×0.5μm程度の大きさの板状の結晶粒子の表
面にもう一種類の超電導物質TlSr2Ca3Cu4O11の20μm×2
0μm×0.5μm程度の結晶粒子が、TlSr2Ca3Cu4O11とBi2S
r2CaCu2O8の結晶のc軸が平行になるように成長してい
て、このような繰り返しが10から20周期、即ち50μm×5
0μm×10μm程度のサブグレインが形成されていること
が観察された。さらにX線回折測定によって結晶のc軸
がどの方向を向いているかの分布を採ったところ、80%
以上の結晶のc軸が切りだした試料の長手方向に直角な
方向、すなわちプレス圧力を掛けた方向に平行な方向に
向いていることが分かった。
【0062】一方、比較のために作製したTlSr2Ca3Cu4O
11のみからなる燒結体の内部組織をSEMで観察したとこ
ろ、超電導物質TlSr2Ca3Cu4O11の結晶粒子の大きさは5
μm×5μm×1μmm程度の結晶粒子であった。またX線回
折測定によって結晶のc軸がどの方向を向いているかの
分布を測定したところ、結晶のc軸が向いている方向は
ランダムであった。
【0063】[実施例4]実施例1、2及び3におい
て、Bi2Sr2CaCu2O8の代わりに(組成9)の物質(図6
に示す様な結晶構造を有する)を用いて本発明による試
料を作製したところ、実施例1、2及び3と同様の結果
が得られた。
【0064】
【化17】
【0065】またBi2Sr2CuO6(図4に示す様な結晶構造
を有する)を用いた場合も同様であった。
【0066】[実施例5]実施例1において、超電導物
質(組成3)としてTlSr2CaCu2O7の代わりにPb,Bi,Ba
の置換率、すなわちX1,X2,X3の値を変えた超電導物質
を用いて同様の方法で本発明による試料と比較のための
試料を作製した。77Kにおいて磁場を1T掛けたときの
両者のJcの値を表1及び表2に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】[実施例6]実施例2において、超電導物
質(組成5)としてTlSr2Ca2Cu3O9の代わりにPb,Bi,Ba
の置換率、すなわちX1,X2,X3の値を変えた超電導物質
を用いて同様の方法で本発明による試料と比較の為の試
料を作製した。77Kにおいて磁場を1T掛けたときの両
者のJcの値を表3及び表4に示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】[実施例7]実施例3において、超電導物
質(組成7)としてTlSr2Ca3Cu4O11の代わりにPb,Bi,Ba
の置換率、すなわちX1,X2,X3の値を変えた超電導物質
を用いて同様の方法で本発明による試料と比較のための
試料とを作製した。77Kにいて磁場を1T掛けたときの
両者のJcの値を表5及び表6に示す。
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】[実施例8]出発原料としては、純度99%
以上のTl2O3,Bi2O3,SrO,CaO,CuO,PbO,BaOを用い
た。まず最初に超電導物質(組成5)を作製した。SrO,B
aO,CaO,CuOをそれぞれSr:Ba:Ca:Cuの原子比率が1.6:
0.4:2:3になるように混合し、900℃で20時間大気中で焼
成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕し、得られた粉末
にTl:Pb:Sr:Ba:Ca:Cuの原子比率が0.6:0.4:1.6:0.4:2:3
となるようにTl2O3とPbOとを混合する。乳鉢でよく混合
した後の粉末を直径20mm,厚さ2mmのディスク状に圧粉
成型し、蓋の付いたアルミナるつぼにいれて880℃の温
度で大気中5時間の焼成を行なった。出来上がった焼結
体の粉末X線回折測定を実行し、結果をリ-トベルト法
で解析したところ、図2に示すような結晶構造を有する
超電導物質が90%以上含まれていることが確認された。
この焼結体の超電導臨界温度を直流4端子法で測定した
ところ118Kで電気抵抗がゼロになることが確認できた。
【0076】次にもう一種類の超電導物質(組成10)を
作製する。
【0077】
【化18】
【0078】SrO,BaO,CaO,CuOをそれぞれSr:Ca:Cuの
原子比率が1.9:0.1:2:3になるように混合し、900℃で20
時間大気中で焼成する。この粉末をめのう乳鉢で粉砕
し、得られた粉末にBi:Pb:Sr:Ba:Ca:Cuの原子比率が1.
7:0.3:1.9:0.1:2:3となるようにBi2O3とPbOとを混合す
る。乳鉢でよく混合した後の粉末を直径20mm,厚さ2mm
のディスク状に圧粉成型し、蓋の付いたアルミナるつぼ
にいれて845℃の温度で大気中100時間の焼成を行なっ
た。出来上がった焼結体の粉末X線回折測定を実行し、
結果をリ-トベルト法で解析したところ、図6に示すよ
うな結晶構造を有する超電導物質が90%以上含まれてい
ることが確認された。この焼結体の超電導臨界温度を直
流4端子法で測定したところ93Kで電気抵抗がゼロになる
ことが確認できた。
【0079】これら2種類の超電導物質(組成11)0.
7モルと(組成12)の粉末とを0.3モルずつ秤量して混
合し、外径6mm,内径4mmの銀パイプに充填し、外径0.8m
mまで線引きした後、厚さ0.1mmまで圧延した。
【0080】
【化19】
【0081】
【化20】
【0082】これを30mmの試験片として切り出し、845
℃の温度で大気中で20時間熱処理した後、室温まで8時
間かけて冷却した。焼成後の試験片をプレスし、再び84
5℃の温度で大気中20時間の焼成を行なう。この工程を
後3回繰り返してトータルの焼成時間が100時間に達した
ら、その後Arガス気流中400℃で50時間アニールする。
直流4端子法で超電導臨界電流密度(Jc)の測定を行
なった。77kにおいて磁場を掛けない状態、0.01T、0.1
T、1T、5Tの磁場を試料の長手方向に対して直角な方
向に印加したときのJcはそれぞれ59000,50000,4500
0,32000,30000A/cm2であった。
【0083】比較のために、作製した(組成11)のみ
の粉末を外径6mm,内径4mmの銀パイプに充填し、外径0.
8mmまで線引きした後、厚さ0.1mmまで圧延した。これを
30mmの試験片として切り出し、845℃の温度で大気中で2
0時間熱処理した後、室温まで8時間かけて冷却した。焼
成後の試験片をプレスし、再び845℃の温度で大気中20
時間の焼成を行なう。この工程を後3回繰り返してトー
タルの焼成時間が100時間に達したら、その後Arガス
気流中400℃で50時間アニールする。直流4端子法で超
電導臨界電流密度(Jc)の測定を行なった。77kにお
いて磁場を掛けない状態、0.01T、0.1T、1T、5Tの
磁場を試料の長手方向に対して直角な方向に印加したと
きのJcはそれぞれ15000,2200,1600,1100,1000A/c
m2であった。
【0084】試料の内部組織を走査型電子顕微鏡(SEM)
とX線回折装置によって評価した。(組成12)の60μ
m×60μm×0.5μm程度の大きさの板状の結晶粒子の表面
にもう一種類の超電導物質(組成11)の20μmm×20μ
m×0.5μm程度の結晶粒子が、(組成11)と(組成1
2)の結晶のc軸が平行になるように成長していて、こ
のような繰り返しが10から20周期、すなわち60μm×60
μm×10μm程度のサブグレインが形成されていることが
観察された。さらにX線回折測定によって結晶のc軸が
どの方向を向いているかの分布を測ったところ、80%以
上の結晶のc軸がテープ状試料の表面に直角な方向、す
なわちプレス圧力を掛けた方向に平行な方向に向いてい
ることが分かった。
【0085】一方、比較のために作製した(組成11)
のみからなる燒結体の内部組織をSEMで観察したとこ
ろ、超電導物質(組成11)の結晶粒子の大きさは20μ
m×20μm×1μm程度の結晶粒子であった。またX線回折
測定によって結晶のc軸がどの方向を向いているかの分
布を測定したところ、結晶のc軸が向いている方向はラ
ンダムであった。
【0086】以上のことから、板状に結晶が成長する特
徴をもつ超電導物質を機械的加工の力を利用して結晶の
特定の軸が同じ方向を向け(配向化)、それにつられて
別の板状に結晶が成長する性質の弱い超電導物質も配向
させることが可能であり、このようにして作製された超
電導線材の磁場中におけるJcの値は非常に高いことが
分かる。
【0087】さらに板状に結晶が成長する特徴をもつ超
電導物質として(組成12)の代わりに77Kでは超電導
にならないBi2Sr2CuO6を用いて同様の線材を作製した。
直流4端子法で超電導臨界電流密度(Jc)の測定を行
なった。77Kにおいて磁場を掛けない状態、0.01T、0.1
T、1T、5Tの磁場を試料の長手方向に対して直角な方
向に印加したときのJcはそれぞれ48000,43000,3200
0,21000,20000A/cm2であった。
【0088】このことより、不可逆磁場の高い超電導物
質を、板状に結晶が成長する特徴をもつ物質又は超電導
物質を利用して配向させることによって、磁場中におけ
るJcの値を高くした超電導体を得ることができるよう
になることが分かる。
【0089】[実施例9]実施例8と同様な方法で長さ
100mの超電導線材を作製した。ただしプレスの代わり
に今回はロールの直径が大きい圧延装置を用いて処理を
行なった。最終の熱処理後の線材のJcを測定したとこ
ろ0磁場において30000A/cm2であった。磁場中でのJc
を測定するために100mの線材より10cm長さの試料片
を10ピース無作為に切りだして直流4端子法でJcを測
定した。最も特性の悪かった試料片の測定結果は、77K
において磁場を掛けない状態、0.01T、0.1T、1T、5
Tの磁場を試料の長手方向に対して直角な方向に印加し
たときのJcはそれぞれ33000,26000,23000,21000,
20000A/cm2であった。
【0090】[実施例10]実施例9と同様な方法で長
さ100mの超電導線材を作製した。この線材を用いてソ
レノイドタイプの超電導コイルを作製した。コイルを液
体窒素に浸漬し、電流を流して磁場を発生させたとこ
ろ、最大磁場2.1テスラーを発生させることができた。
【0091】[実施例11]実施例10で作製した超電
導マグネットを使用してNMR装置を作製し、水素原子の
核磁気共鳴が測定できることを確認した。市販のHe冷却
で運転するタイプの物に比べて、断熱が簡略化出来るこ
とから、製造コストが10%以上削減できることが分かっ
た。また高価な液体ヘリウムを用いないですむことから
運転コストも大幅に低減できることが分かった。NMR装
置とMRI装置の基本的な動作原理は同じであるので本発
明による超電導体を用いて作製した超電導線材を使用し
た超電導マグネットを使ったMRI装置の作製が可能であ
ることが分かる。製造コストを見積ったところ、ヘリウ
ム冷凍機の代わりに構造がずっと簡単で安価な窒素冷凍
機で済むこと、断熱が1重で済むことから、少なくとも
20%のコストダウンが可能であることが分かった。
【0092】[実施例12]本発明で作製した超電導線
材を使用した磁気浮上列車の製造コストを見積った。ヘ
リウム冷凍機の代わりに構造がずっと簡単で安価な窒素
冷凍機で済むこと、断熱が1重で済むこと、超電導線材
の比熱が大きいことから、磁気浮上列車の信頼性が大き
く向上するとともに、少なくとも5%の製造コストダウ
ンが可能であることが分かった。
【0093】[実施例13]本発明で作製した超電導体
を使用した磁気シールドを作製した。厚さ3cmの超電導
体の板で立方体を作製し、78Kの窒素ガスで冷却し、シ
ールド超電導状態にして、外部より50ガウスの磁場を与
えた。内部に入れたホール素子で内部の磁場を測定した
ところ、ホール素子の検出可能限界以下の小さな磁場で
あった。外部磁場を3000ガウスにしたとき内部の磁場は
1ガウス程度であった。本発明による超電導体を用いて
作製した磁気シールドは十分な特性を有することが確認
できた。 [実施例14]大型の粒子加速器、例えばリ
ングの直径が1kmの加速器リングにつける粒子ビーム
収束用の4極電磁石をすべて本発明による超電導線材を
用いたマグネットで作製した場合、従来の液体ヘリウム
冷却の超電導マグネットで作製した場合に比べてどの程
度のコスト低減になるかを見積った。ヘリウム冷凍機の
代わりに構造がずっと簡単で安価な窒素冷凍機で済むこ
と、断熱が簡単で良いこと、比熱の大きい液体窒素であ
ることから冷媒を超電導マグネットに供給するシステム
が非常に簡略化出来ることから、20%以上のコスト低減
になることが分かった。
【0094】本発明によって作製した超電導体を使用す
ることによって、液体窒素冷却で動作する、特性の良い
超電導マグネットの作製が可能になる。そしてこのマグ
ネットを使用することによって液体窒素冷却で動作する
NMR装置,SQUID装置、MRI装置,磁気浮上列車等の作製
が可能になる。超電導マグネットを利用した装置の全て
を、本発明の超電導体を使用した線材を使用した超電導
体で置き換えることが可能であり、そのことによって液
体窒素冷却で動作するようにできる。液体窒素冷却で動
作する用にすることによって、単に運転コスト(液体ヘ
リウムと液体窒素の価格差)が安くなるメリット以上に
超電導装置の信頼性(クエンチと呼ばれる超電導が急激
に破壊する現象を抑え込むために、種々の措置が施され
る必要がある)を確保するためのコスト、冷凍機に掛か
るコスト、断熱にかかるコストが大幅に低減さる。従っ
て、本発明による超電導線材、コイルを用いて超電導装
置を作製することによって、装置の価格を大幅に低減す
ることが可能になる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、液体ヘリウムによる冷
却は勿論、液体窒素による冷却によって運転され、高磁
界中においても高い超電導臨界電流密度を有する超電導
体が得られる。この超電導体を用いることにより、液体
窒素による冷却で運転することが可能になるため、冷却
システム、断熱構造及びクエンチ対策などが簡素化さ
れ、コストを低減した超電導利用機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の結晶構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例2の結晶構造を示す図である。
【図3】本発明の実施例3の結晶構造を示す図である。
【図4】本発明の実施例4の板状に結晶が成長する性質
をもつ物質の結晶構造を示す図である。
【図5】本発明の実施例1の板状に結晶が成長する性質
をもつ物質の結晶構造を示す図である。
【図6】本発明の実施例4の結晶構造を示す図である。
【符号の説明】
1 Tl原子,Pb原子又はBi原子 2 Sr原子又はBa原子 3 Ca原子 4 Cu原子 5 酸素原子 6 Bi原子又はPb原子 7 Sr原子又はBa原子 8 Ca原子 9 Cu原子 10 酸素原子
フロントページの続き (72)発明者 加茂 友一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 松田 臣平 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に結晶が成長する非超電導物質又は
    超電導物質と、77K以上の温度で超電導状態を保つ超
    電導物質との少なくともそれぞれの物質を含有してなる
    ことを特徴とする超電導体。
  2. 【請求項2】 非超電導物質又は超電導物質と他の超電
    導物質とが積層された構造を有する要素体よりなり、そ
    れぞれの要素体のほぼ80%は積層方向が超電導電流を
    流す方向と90゜の角度をなしていることを特徴とする
    超電導体。
  3. 【請求項3】 少なくともTl、Sr、Ca、Cu及び
    Oの成分元素を含む超電導物質と、少なくともBi、S
    r、Ca、Cu及びOの成分元素を含む超電導物質との
    少なくともそれぞれの超電導物質を含有してなることを
    特徴とする超電導体。
  4. 【請求項4】 少なくともTl、Ba、Ca、Cu及び
    Oの成分元素を含む超電導物質と、少なくともBi、S
    r、Ca、Cu及びOの成分元素を含む超電導物質との
    少なくともそれぞれの超電導物質を含有してなることを
    特徴とする超電導体。
  5. 【請求項5】 化学組成が(組成1)で表される超電導
    物質と、化学組成が(組成2)で表される超電導物質と
    の少なくともそれぞれの物質を含有してなることを特徴
    とする超電導体。 【化1】 【化2】
  6. 【請求項6】 化学組成が(組成3)で表される超電導
    物質と、化学組成が(組成4)で表される超電導物質と
    の少なくともそれぞれの物質を含有してなることを特徴
    とする超電導体。 【化3】 【化4】
  7. 【請求項7】 化学組成が(組成5)で表される超電導
    物質と、化学組成が(組成6)で表される超電導物質と
    の少なくともそれぞれの物質を含有してなることを特徴
    とする超電導体。 【化5】 【化6】
  8. 【請求項8】 化学組成が(組成7)で表される超電導
    物質と、化学組成が(組成8)で表される超電導物質と
    の少なくともそれぞれの物質を含有してなることを特徴
    とする超電導体。 【化7】 【化8】
  9. 【請求項9】 請求項5〜7のいずれか1項記載の超電
    導体において、超電導物質の成分元素がX3=0でかつ
    X6=0であることを特徴とする超電導体。
  10. 【請求項10】 請求項5〜8のいずれか1項記載の超
    電導体において、2種類の超電導物質が交互に積層され
    た構造を有する要素体よりなり、それぞれの要素体のほ
    ぼ80%は積層方向が超電導電流を流す方向と90゜の
    角度をなしていることを特徴とする超電導体。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の超電導体において、積
    層される超電導物質の厚さがそれぞれ5nm以上5μm以
    下であることを特徴とする超電導体。
  12. 【請求項12】 77Kにおける不可逆磁場の値が1テ
    スラーより大きい超電導物質と、0.7テスラーより小
    さい超電導物質との少なくともそれぞれの物質を含有し
    てなることを特徴とする超電導体。
  13. 【請求項13】 アスペクト比10以上で最長部分の長
    さが10μm以上の超電導物質又は非超電導物質の結晶
    粉末と、77Kにおける不可逆磁場の値が1テスラーよ
    り大きい超電導物質又はその前駆体とを混合する工程
    と、その混合物を所定の形状に加工する工程と、熱処理
    する工程とを含むことを特徴とする超電導体の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成されたことを特徴とする超電導線材。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    するマグネット。
  16. 【請求項16】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    するNMR装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    するMRI装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    する磁気浮上列車。
  19. 【請求項19】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    する発電装置。
  20. 【請求項20】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    するエネルギー貯蔵装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材をことを特徴とする磁
    気シールド装置。
  22. 【請求項22】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    するシンクロトロン放射光発生装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    する磁気分別装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    超電導体で形成された超電導線材を用いたことを特徴と
    する素粒子加速器。
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