JPH06218698A - プリント基板に対する穴明け用上板の固定方法 - Google Patents

プリント基板に対する穴明け用上板の固定方法

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JPH06218698A
JPH06218698A JP19660692A JP19660692A JPH06218698A JP H06218698 A JPH06218698 A JP H06218698A JP 19660692 A JP19660692 A JP 19660692A JP 19660692 A JP19660692 A JP 19660692A JP H06218698 A JPH06218698 A JP H06218698A
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JP
Japan
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upper plate
printed circuit
circuit board
plate
hole
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JP19660692A
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English (en)
Inventor
Takashi Tokunaga
孝 徳永
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OM Ltd
Original Assignee
OM Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板に穴明け加工用上板を密着固定
する。 【構成】 複数枚のプリント基板1,1..と上板2と
下板3とを重ね合せて加工ユニツトAを形成し、上板2
の全面適所にプリント基板1に達するドリル穴5を穿孔
し、このドリル穴に溶融した樹脂を注入して固着ピン6
を形成し、該固着ピン6により上板2をプリント基板1
に密着保持させる。 【効果】 上板全面においてプリント基板に対し密着保
持される。従って穴明け加工に際し、上板とプリント基
板板間に隙間を生ずることがなく、穴ピツチの加工精度
を良好とし、かつ上板とプリント基板との間への切粉の
侵入を防止することがてきる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント基板に穴明け加
工を施すため、穴明け用上板を複数枚重ね合せたプリン
ト基板に載置し、該上板をプリント基板に密着保持する
ための固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記、プリント基板の穴明けに際して
は、図12に示す如く、多数のプリント基板1を重ね合
わせ、穴明け機50により穴明けを行う。51はプレツ
シヤフツトで、先端部52には吸引空気流通穴53を設
け、加工に際しては、上記先端部52を押し付け、吸引
管54により吸引しつつドリルDを下降し、発生する切
粉を吸引し排除しつつ穴明け加工を行うものである。こ
のため穴明け加工に際しては、上面に「バリ」を発生
し、かつ上記プレツシヤフツト先端部52の押し付けに
より疵を発生し易く、これを防止するため、薄いアルミ
板又は合成樹脂板からなる上板2を上記プリント基板1
上に重ね合わせて加工を行う手段が採られている。3は
プリント基板穴加工時にドリル保護のため必要な下板で
ある。
【0003】上記上板2は、穴明け加工に際しプリント
基板1と密着させる必要があり、その手段として、通常
接着テープが用いられる。その要領を図11に示す。即
ちプリント基板1の複数枚と上板2と下板3とを重ね合
わせ、外周に接着テープTを添着して加工ユニツトWを
形成する。4は各板を貫通した基準ピンを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記上板、プリント基
板並びに下板は、穴明け加工完了後にそれぞれ分離し、
次工程に供給するため、接着テープを剥がす必要があ
る。これは相当の手数を要し、しかもテープの接着剤が
プリント基板側面に残留し、後工程のメツキ処理等にお
いて処理液を汚損する等の問題がある。しかもこの接着
テープTは、外周のみである。しかし上記穴明け加工機
50による穴明けに際しては、穴明けの都度これを引き
上げて隣接の穴明けを行うもので、上記上板2は比較的
薄い板(例えば0.15mm厚)により構成されてお
り、吸引管54による吸引力により上板2は吸い揚げら
れ、プリント基板との間に隙間を生じ切粉が上板とプリ
ント基板との間に侵入し、かつ穴明け精度が悪くなり、
ドリル折損の原因となる等の問題がある。
【0004】本発明はかゝる点に鑑み、上記上板を全面
においてプリント基板に強固に密着保持することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の上板の固定方法の第1の発明は、複数枚のプリント基
板と上板と下板とを重ね合せて加工ユニツトを形成し、
上板全面適所にプリント基板に達するドリル穴を穿孔
し、このドリル穴に溶融した樹脂を注入して固着ピンを
形成し、該固着ピンにより上板をプリント基板に密着保
持するようにしたものである。
【0006】また、第2の発明は、上板全面の所定箇所
に予めドリル穴を穿孔し、この上板とプリント基板及び
下板とを重ね合せ、上板に穿孔したドリル穴に溶融した
樹脂を注入して接着片を形成し、該接着片により上板を
プリント基板に密着保持するこようにしたものである。
【0007】また、第3の発明は、複数枚のプリント基
板と上板と下板とを重ね合せて加工ユニツトを形成し、
上板全面適所にプリント基板に達するドリル穴を穿孔
し、このドリル穴に接着テープを挿入し、加圧して上板
及びプリント基板の穴内面に密着させ、上板をプリント
基板に密着保持するようにしたものである。
【0008】さらに第4の発明は、上板全面の所定箇所
に予めドリル穴を穿孔し、この上板とプリント基板及び
下板とを重ね合せ、上板に穿孔したドリル穴に接着テー
プを挿入し、加圧して上板の穴内面及び最上部のプリン
ト基板上面に密着させ、上板をプリント基板に密着保持
するようにしたものである。
【0009】
【作用】上板全面適所にドリル穴を形成し、これに注入
された樹脂、または接着テープにより上板はプリント基
板に対し全面所要箇所において確実に密着する。また、
上板の取り外しに際しては、この穴より大径のドリルに
より穿孔することにより、樹脂または接着テープはプリ
ント基板に残ることはない。
【0010】
【実施例】図1乃至図5は、本発明の第1実施例を示
す。プリント基板1は、図2に示す如く多数の単位プリ
ント基板a(以下単位基板と言う)を形成するものと
し、このプリント基板1は前述の如く複数枚重ね合わ
せ、これに上板2と下板3とを重ねて加工ユニツトAを
形成し、周知の如くこれらを貫通して前後に位置決めピ
ン4を植設する。
【0011】上記上板2をプリント基板1に対する固定
手段として図2に示す如く、加工ユニツトAの適所例え
ば形成すべき単位基板aの相互間の間隙適所に多数の適
宜太さのドリル穴5を形成し、これに溶融した合成樹脂
を注入し、冷却して固着ピン6を形成する。
【0012】図3乃至図5はその形成要領を示す。まず
図3に示す如く、加工ユニツトAに対し適宜の太さのド
リルにより穿孔してドリル穴5を形成する。このドリル
穴5は少なくとも最上部のプリント基板1aに達する深
さの盲穴とする。
【0013】ついで図4に示す如く、加工ユニツトAを
定盤P上に載置し、上記ドリル穴5の周辺を加圧部材7
により加圧し、上板2をプリント基板1に密着させ、つ
いで適宜の注入ガン8により溶融合成樹脂を注入し、自
然冷却して固形化し固着ピン6を形成する。このとき図
5aに示す如く上板2上に突出部6aが形成される場合
と、同図bに示す如く接着ピン6の上面を上板2の上面
と同一面に形成する場合とがあるが、何れの形状でもよ
い。ただしドリル穴明け機(図12参照)による穴明け
作業に支障のある場合には後者の同一面とすることが好
ましい。この場合においても、接着ピン6は上板2のド
リル穴に密着し、プリント基板1との接着は確実に保持
される。
【0014】なお、上記ドリル穴5は、必要によつては
図3乃至図5に点線で示す如く、下板3に達する深さの
長穴5aとしてもよい。この長穴5aとし、上記と同一
要領で溶融樹脂を注入するときは、各プリント基板相互
間の密着保持を計ることができる。 なお、上記穴明け
完了後、上板2の取り外しに際しては、ドリル穴より若
干大径のドリルにより穿孔することにより、取り外すこ
とができると共に、プリント基板1に樹脂が残ることは
ない。
【0015】つぎに図6乃至図8は第2実施例を示す。
本実施例は、前記加工ユニツトを形成する前に、予め上
板10にドリル穴11を前記実施例と同一要領にて穿孔
し、しかる後、この上板10を複数のプリント基板1上
に重ね合わせ、下板3と共に位置決めピン(図10参
照)により位置決めを行い、加工ユニツトBを形成す
る。しかる後、前例と同様にこの穴11内に溶融樹脂を
注入し、板状の接着片12を形成する。即ちこの接着片
12は、上板10の穴内壁と最上部のプリント基板1の
上面とに先着しており、これにより上板10をプリント
基板1に固定することがてきる。この場合においても、
穴明け完了後の上板の取り外しに際しては、前例と同様
に、ドリル穴より若干大径のドリルの穿孔により容易に
行うことが出来る。
【0016】次に図9は第3実施例を示す。本実施例は
上記第1実施例における溶融樹脂の注入に換えて接着テ
ープ20を利用したものである。即ちドリルにより穿孔
したドリル穴5に適宜寸法に切断した接着テープ20を
当接し、押し込みバー21によりドリル穴5内に圧入
し、上板2とプリント基板1のそれぞれのドリル穴内面
に接着テープ20を接着し、これにより上板2をプリン
ト基板1に固定したものである。
【0017】次に図10は第4実施例を示す。本実施例
は前記第2実施例の変形を示すもので、第2実施例にお
ける溶融樹脂の注入に換えて接着テープ30を利用した
ものである。即ち予めドリル穴11を穿孔した上板10
とプリント基板1と下板3と共に加工ユニツトBを形成
し(図7参照)、適宜寸法に切断した接着テープ30を
当接し、押し込みバー31によりドリル穴11内に圧入
し、上板10の穴内面と、最上部のプリント基板1aの
上面とに接着テープ30を接着し、これにより上板10
をプリント基板1に固定したものである。なお、本実施
例の場合も、前記第3実施例の場合も、何れも穴明け完
了後の上板の取り外しに際しては、ドリル穴より若干大
径のドリルの穿孔により容易に取り外すことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によるときは、複数枚のプリント
基板と上板および下板とを重合して加工ユニツトとし、
上板の全面適所に該上板を貫通しプリント基板に達する
ドリル穴を穿孔し、または予め上板にドリル穴を穿孔
し、これに溶融した合成樹脂を注入し、又は接着テープ
により上板のドリル穴内部とプリント基板とを接合する
ようにしたから、、従来の接着テープによる加工ユニツ
ト板の周辺のみを結合する構造における上板中央部の穴
加工時における浮き上がりの欠点を防止し、上板全面に
おいてプリント基板に対し密着保持することができる。
従って加工ユニツトに対する穴明け加工に際し、上板と
プリント基板板間に隙間を生ずることがなく、穴ピツチ
の精度を良好に加工することができ、また上板とプリン
ト基板との間への切粉の侵入を防止することがてきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における上板とプリント基板を接合
した状態の説明図である。
【図2】加工ユニツトに対するドリル穴配置要領説明図
である。
【図3】加工ユニツト板に対する穴明け状態を示す説明
図である。
【図4】ドリル穴に対する溶融樹脂の注入要領説明図で
ある。
【図5a】固着ピンの実施例である。
【図5b】固着ピンの他の実施例である。
【図6】第2実施例の上板に対する穴明け要領説明図で
ある。
【図7】第2実施例の加工ユニツトの縦断面図である。
【図8】第2実施例における上板とプリント基板との接
着要領説明図である。
【図9】第3実施例の上板とプリント基板との接着要領
説明図である。
【図10】第4実施例の上板とプリント基板との接着要
領説明図である。
【図11】従来例の加工ユニツトの形成要領説明図であ
る。
【図12】加工ユニツトの穴明け機の説明図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 上板 3 下板 5 ドリル穴 6 固着ピン 10 上板 11 ドリル穴 12 接着片 20 接着テープ 30 接着テープ A 加工ユニツト板 B 加工ユニツト板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プリント基板に対する穴明け用上板の
固定方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント基板に穴明け加
工を施すため、穴明け用上板を複数枚重ね合せたプリン
ト基板に載置し、該上板をプリント基板に密着保持する
ための固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記、プリント基板の穴明けに際して
は、図12に示す如く、多数のプリント基板1を重ね合
わせ、穴明け機50により穴明けを行う。51はプレツ
シヤフツトで、先端部52には吸引空気流通穴53を設
け、加工に際しては、上記先端部52を押し付け、吸引
管54により吸引しつつドリルDを下降し、発生する切
粉を吸引し排除しつつ穴明け加工を行うものである。こ
のため穴明け加工に際しては、上面に「バリ」を発生
し、かつ上記プレツシヤフツト先端部52の押し付けに
より疵を発生し易く、これを防止するため、薄いアルミ
板又は合成樹脂板からなる上板2を上記プリント基板1
上に重ね合わせて加工を行う手段が採られている。3は
プリント基板穴加工時にドリル保護のため必要な下板で
ある。
【0003】上記上板2は、穴明け加工に際しプリント
基板1と密着させる必要があり、その手段として、通常
接着テープが用いられる。その要領を図11に示す。即
ちプリント基板1の複数枚と上板2と下板3とを重ね合
わせ、外周に接着テープTを添着して加工ユニツトWを
形成する。4は各板を貫通した基準ピンを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記上板、プリント基
板並びに下板は、穴明け加工完了後にそれぞれ分離し、
次工程に供給するため、接着テープを剥がす必要があ
る。これは相当の手数を要し、しかもテープの接着剤が
プリント基板側面に残留し、後工程のメツキ処理等にお
いて処理液を汚損する等の問題がある。しかもこの接着
テープTは、外周のみである。しかし上記穴明け加工機
50による穴明けに際しては、穴明けの都度これを引き
上げて隣接の穴明けを行うもので、上記上板2は比較的
薄い板(例えば0.15mm厚)により構成されてお
り、吸引管54による吸引力により上板2は吸い揚げら
れ、プリント基板との間に隙間を生じ切粉が上板とプリ
ント基板との間に侵入し、かつ穴明け精度が悪くなり、
ドリル折損の原因となる等の問題がある。
【0004】本発明はかゝる点に鑑み、上記上板を全面
においてプリント基板に強固に密着保持することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の上板の固定方法の第1の発明は、複数枚のプリント基
板と上板と下板とを重ね合せて加工ユニツトを形成し、
上板全面適所にプリント基板に達するドリル穴を穿孔
し、このドリル穴に溶融した樹脂を注入して固着ピンを
形成し、該固着ピンにより上板をプリント基板に密着保
持するようにしたものである。
【0006】また、第2の発明は、上板全面の所定箇所
に予めドリル穴を穿孔し、この上板とプリント基板及び
下板とを重ね合せ、上板に穿孔したドリル穴に溶融した
樹脂を注入して接着片を形成し、該接着片により上板を
プリント基板に密着保持するこようにしたものである。
【0007】また、第3の発明は、複数枚のプリント基
板と上板と下板とを重ね合せて加工ユニツトを形成し、
上板全面適所にプリント基板に達するドリル穴を穿孔
し、このドリル穴に接着テープを挿入し、加圧して上板
及びプリント基板の穴内面に密着させ、上板をプリント
基板に密着保持するようにしたものである。
【0008】さらに第4の発明は、上板全面の所定箇所
に予めドリル穴を穿孔し、この上板とプリント基板及び
下板とを重ね合せ、上板に穿孔したドリル穴に接着テー
プを挿入し、加圧して上板の穴内面及び最上部のプリン
ト基板上面に密着させ、上板をプリント基板に密着保持
するようにしたものである。
【0009】
【作用】上板全面適所にドリル穴を形成し、これに注入
された樹脂、または接着テープにより上板はプリント基
板に対し全面所要箇所において確実に密着する。また、
上板の取り外しに際しては、この穴より大径のドリルに
より穿孔することにより、樹脂または接着テープはプリ
ント基板に残ることはない。
【0010】
【実施例】図1乃至図5は、本発明の第1実施例を示
す。プリント基板1は、図2に示す如く多数の単位プリ
ント基板a(以下単位基板と言う)を形成するものと
し、このプリント基板1は前述の如く複数枚重ね合わ
せ、これに上板2と下板3とを重ねて加工ユニツトAを
形成し、周知の如くこれらを貫通して前後に位置決めピ
ン4を植設する。
【0011】上記上板2をプリント基板1に対する固定
手段として図2に示す如く、加工ユニツトAの適所例え
ば形成すべき単位基板aの相互間の間隙適所に多数の適
宜太さのドリル穴5を形成し、これに溶融した合成樹脂
を注入し、冷却して固着ピン6を形成する。
【0012】図3乃至図5はその形成要領を示す。まず
図3に示す如く、加工ユニツトAに対し適宜の太さのド
リルにより穿孔してドリル穴5を形成する。このドリル
穴5は少なくとも最上部のプリント基板1aに達する深
さの盲穴とする。
【0013】ついで図4に示す如く、加工ユニツトAを
定盤P上に載置し、上記ドリル穴5の周辺を加圧部材7
により加圧し、上板2をプリント基板1に密着させ、つ
いで適宜の注入ガン8により溶融合成樹脂を注入し、自
然冷却して固形化し固着ピン6を形成する。このとき図
5aに示す如く上板2上に突出部6aが形成される場合
と、同図bに示す如く接着ピン6の上面を上板2の上面
と同一面に形成する場合とがあるが、何れの形状でもよ
い。ただしドリル穴明け機(図12参照)による穴明け
作業に支障のある場合には後者の同一面とすることが好
ましい。この場合においても、接着ピン6は上板2のド
リル穴に密着し、プリント基板1との接着は確実に保持
される。
【0014】なお、上記ドリル穴5は、必要によつては
図3乃至図5に点線で示す如く、下板3に達する深さの
長穴5aとしてもよい。この長穴5aとし、上記と同一
要領で溶融樹脂を注入するときは、上板2をプリント基
板1に密着させると共にプリント基板相互の密着を計る
ことができ、併せて下板3もプリント基板1に密着され
る。従って加工ユニツトAを一体化することが出来る。
なお、上記穴明け完了後、上板2の取り外しに際して
は、ドリル穴より若干大径のドリルにより穿孔すること
により、取り外すことができると共に、プリント基板1
に樹脂が残ることはない。
【0015】つぎに図6乃至図8は第2実施例を示す。
本実施例は、前記加工ユニツトを形成する前に、予め上
板10にドリル穴11を前記実施例と同一要領にて穿孔
し、しかる後、この上板10を複数のプリント基板1上
に重ね合わせ、下板3と共に位置決めピン(図10参
照)により位置決めを行い、加工ユニツトBを形成す
る。しかる後、前例と同様にこの穴11内に溶融樹脂を
注入し、板状の接着片12を形成する。即ちこの接着片
12は、上板10の穴内壁と最上部のプリント基板1の
上面とに先着しており、これにより上板10をプリント
基板1に固定することがてきる。この場合においても、
穴明け完了後の上板の取り外しに際しては、前例と同様
に、ドリル穴より若干大径のドリルの穿孔により容易に
行うことが出来る。
【0016】次に図9は第3実施例を示す。本実施例は
上記第1実施例における溶融樹脂の注入に換えて接着テ
ープ20を利用したものである。即ちドリルにより穿孔
したドリル穴5に適宜寸法に切断した接着テープ20を
当接し、押し込みバー21によりドリル穴5内に圧入
し、上板2とプリント基板1のそれぞれのドリル穴内面
に接着テープ20を接着し、これにより上板2をプリン
ト基板1に固定したものである。
【0017】次に図10は第4実施例を示す。本実施例
は前記第2実施例の変形を示すもので、第2実施例にお
ける溶融樹脂の注入に換えて接着テープ30を利用した
ものである。即ち予めドリル穴11を穿孔した上板10
とプリント基板1と下板3と共に加工ユニツトBを形成
し(図7参照)、適宜寸法に切断した接着テープ30を
当接し、押し込みバー31によりドリル穴11内に圧入
し、上板10の穴内面と、最上部のプリント基板1aの
上面とに接着テープ30を接着し、これにより上板10
をプリント基板1に固定したものである。なお、本実施
例の場合も、前記第3実施例の場合も、何れも穴明け完
了後の上板の取り外しに際しては、ドリル穴より若干大
径のドリルの穿孔により容易に取り外すことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によるときは、複数枚のプリント
基板と上板および下板とを重合して加工ユニツトとし、
上板の全面適所に該上板を貫通しプリント基板に達する
ドリル穴を穿孔し、または予め上板にドリル穴を穿孔
し、これに溶融した合成樹脂を注入し、又は接着テープ
により上板のドリル穴内部とプリント基板とを接合する
ようにしたから、、従来の接着テープによる加工ユニツ
ト板の周辺のみを結合する構造における上板中央部の穴
加工時における浮き上がりの欠点を防止し、上板全面に
おいてプリント基板に対し密着保持することができる。
従って加工ユニツトに対する穴明け加工に際し、上板と
プリント基板板間に隙間を生ずることがなく、穴ピツチ
の精度を良好に加工することができ、また上板とプリン
ト基板との間への切粉の侵入を防止することができる。
更にドリル孔を下板に達する深さに穿孔し、溶融した樹
脂を注入して固着ピンを形成するときは、該固着ピンは
上板とプリント基板を密着させると共にプリント基板相
互間も密着され、更に下板もプリント基板に密着され、
加工ユニツトとして一体化される故、取扱いに極めて便
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における上板とプリント基板を接合
した状態の説明図である。
【図2】加工ユニツトに対するドリル穴配置要領説明図
である。
【図3】加工ユニツト板に対する穴明け状態を示す説明
図である。
【図4】ドリル穴に対する溶融樹脂の注入要領説明図で
ある。
【図5a】固着ピンの実施例である。
【図5b】固着ピンの他の実施例である。
【図6】第2実施例の上板に対する穴明け要領説明図で
ある。
【図7】第2実施例の加工ユニツトの縦断面図である。
【図8】第2実施例における上板とプリント基板との接
着要領説明図である。
【図9】第3実施例の上板とプリント基板との接着要領
説明図である。
【図10】第4実施例の上板とプリント基板との接着要
領説明図である。
【図11】従来例の加工ユニツトの形成要領説明図であ
る。
【図12】加工ユニツトの穴明け機の説明図である。
【符号の説明】 1 プリント基板 2 上板 3 下板 5 ドリル穴 6 固着ピン 10 上板 11 ドリル穴 12 接着片 20 接着テープ 30 接着テープ A 加工ユニツト板 B 加工ユニツト板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のプリント基板と上板と下板とを
    重ね合せて加工ユニツトを形成し、上板全面適所にプリ
    ント基板に達するドリル穴を穿孔し、このドリル穴に溶
    融した樹脂を注入して固着ピンを形成し、該固着ピンに
    より上板をプリント基板に密着保持することを特徴とす
    るプリント基板に対する穴明け用上板の固定方法。
  2. 【請求項2】 上板全面の所定箇所に予めドリル穴を穿
    孔し、この上板とプリント基板及び下板とを重ね合せ、
    上板に穿孔したドリル穴に溶融した樹脂を注入して接着
    片を形成し、該接着片により上板をプリント基板に密着
    保持することを特徴とするプリント基板に対する穴明け
    用上板の固定方法。
  3. 【請求項3】 複数枚のプリント基板と上板と下板とを
    重ね合せて加工ユニツトを形成し、上板全面適所にプリ
    ント基板に達するドリル穴を穿孔し、このドリル穴に接
    着テープを挿入し、加圧して上板及びプリント基板の穴
    内面に密着させ、上板をプリント基板に密着保持するこ
    とを特徴とするプリント基板に対する穴明け用上板の固
    定方法。
  4. 【請求項4】 上板全面の所定箇所に予めドリル穴を穿
    孔し、この上板とプリント基板及び下板とを重ね合せ、
    上板に穿孔したドリル穴に接着テープを挿入し、加圧し
    て上板の穴内面及び最上部のプリント基板上面に密着さ
    せ、上板をプリント基板に密着保持することを特徴とす
    るプリント基板に対する穴明け用上板の固定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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