JPH06215863A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
- Publication number
- JPH06215863A JPH06215863A JP730793A JP730793A JPH06215863A JP H06215863 A JPH06215863 A JP H06215863A JP 730793 A JP730793 A JP 730793A JP 730793 A JP730793 A JP 730793A JP H06215863 A JPH06215863 A JP H06215863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching element
- current
- voltage
- resonance
- switching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチング素子の損失およびノイズを低減
するとともにスイッチング素子等の冷却を効率よく行う
ことを目的としている。 【構成】 第2のスイッチング素子18と並列に第2の
共振コンデンサ20を設け、かつ第2のバイパス手段2
2を設けたことで、第1および第2のスイッチング素子
16、18のターンオフ時の電圧変化を小さくでき、タ
ーンオフ時の損失とノイズを大幅に低減することができ
るとともに、第1のスイッチング素子16のオン時にタ
ーンオンが発生せず、大幅な損失低減が図れる。さらに
は、第1のスイッチング素子16が取り付けられた冷却
フィンに整流素子12と逆電流阻止手段17とを取り付
けたことで、スイッチング素子16、18等の冷却を効
率よく行うことができるものである。
するとともにスイッチング素子等の冷却を効率よく行う
ことを目的としている。 【構成】 第2のスイッチング素子18と並列に第2の
共振コンデンサ20を設け、かつ第2のバイパス手段2
2を設けたことで、第1および第2のスイッチング素子
16、18のターンオフ時の電圧変化を小さくでき、タ
ーンオフ時の損失とノイズを大幅に低減することができ
るとともに、第1のスイッチング素子16のオン時にタ
ーンオンが発生せず、大幅な損失低減が図れる。さらに
は、第1のスイッチング素子16が取り付けられた冷却
フィンに整流素子12と逆電流阻止手段17とを取り付
けたことで、スイッチング素子16、18等の冷却を効
率よく行うことができるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ構成に特徴を
有する誘導加熱調理器に関するものである。
有する誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱調理器は発振周波数可変
制御により出力制御を行うのが一般的であった。しかし
ながら多バーナの誘導加熱調理器で発振周波数可変制御
を行うと発振周波数の違いによって負荷の干渉音が発生
するという問題を有していた。
制御により出力制御を行うのが一般的であった。しかし
ながら多バーナの誘導加熱調理器で発振周波数可変制御
を行うと発振周波数の違いによって負荷の干渉音が発生
するという問題を有していた。
【0003】そこで、この問題を解決するために発振周
波数一定で出力制御する方法を検討し、特開平1−26
0785号公報に示すような構成を用いていた。以下、
その構成について図4を参照しながら説明する。
波数一定で出力制御する方法を検討し、特開平1−26
0785号公報に示すような構成を用いていた。以下、
その構成について図4を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、直流電源1をインバータ
回路2に接続し、インバータ回路2により直流電流を高
周波電流に変換する。インバータ回路2は、逆導通形の
第1のスイッチング素子3、第2のスイッチング素子
4、加熱コイル5、共振コンデンサ6等で構成されてい
る。制御回路7はインバータ回路2を制御するもので、
第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子4
を同一周波数で駆動時間比を変えて交互に駆動する駆動
部7a等で構成されている。
回路2に接続し、インバータ回路2により直流電流を高
周波電流に変換する。インバータ回路2は、逆導通形の
第1のスイッチング素子3、第2のスイッチング素子
4、加熱コイル5、共振コンデンサ6等で構成されてい
る。制御回路7はインバータ回路2を制御するもので、
第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子4
を同一周波数で駆動時間比を変えて交互に駆動する駆動
部7a等で構成されている。
【0005】上記構成において図5および図6を参照し
ながら動作を説明すると、制御回路7内の駆動部7aが
一定周期T1で第1のスイッチング素子3と第2のスイ
ッチング素子4を交互に駆動し、第1のスイッチング素
子3の駆動時間T2と第2のスイッチング素子4の駆動
時間T3の時間比率を変化させることで入力Pinを変化
させていた。当然のことながらT1=T2+T3となる。
図5に第1のスイッチング素子3および第2のスイッチ
ング素子4の両端電圧(VCE),電流(IC)波形を、
図6に第1のスイッチング素子3の駆動時間T2と周期
T1との比T2/T1(以下これを駆動時間比という)と
入力Pinの関係を示す。図5(a)は一出力における2
周期(2×T1)分の動作波形で、図5(b)はVCE>
0でスイッチング素子をオンさせるモード(以下このモ
ードをターンオンモードという)およびIC>0でスイ
ッチング素子をオフさせるモード(以下このモードをタ
ーンオフモードという)の時の動作の拡大波形である。
以上のように従来のインバータ構成および制御方式で
は、発振周波数一定(T1一定)のままで入力(Pin)
制御を行えるものであった。
ながら動作を説明すると、制御回路7内の駆動部7aが
一定周期T1で第1のスイッチング素子3と第2のスイ
ッチング素子4を交互に駆動し、第1のスイッチング素
子3の駆動時間T2と第2のスイッチング素子4の駆動
時間T3の時間比率を変化させることで入力Pinを変化
させていた。当然のことながらT1=T2+T3となる。
図5に第1のスイッチング素子3および第2のスイッチ
ング素子4の両端電圧(VCE),電流(IC)波形を、
図6に第1のスイッチング素子3の駆動時間T2と周期
T1との比T2/T1(以下これを駆動時間比という)と
入力Pinの関係を示す。図5(a)は一出力における2
周期(2×T1)分の動作波形で、図5(b)はVCE>
0でスイッチング素子をオンさせるモード(以下このモ
ードをターンオンモードという)およびIC>0でスイ
ッチング素子をオフさせるモード(以下このモードをタ
ーンオフモードという)の時の動作の拡大波形である。
以上のように従来のインバータ構成および制御方式で
は、発振周波数一定(T1一定)のままで入力(Pin)
制御を行えるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインバータ構成および制御方式では、図5の動作波
形からわかるようにスイッチング動作にターンオンモー
ドおよびターンオフモードが現れるため、スイッチング
素子に高速半導体を用いたとしてもターンオンモードお
よびターンオフモードのスイッチング損失(スイッチン
グ素子の両端電圧VCE×電流IC)が大きくなってスイ
ッチング素子の冷却コストが高く小型化が難しいという
課題を有していた。また、スイッチング素子の両端電圧
の変化(dVCE/dt)が非常に急峻であるためにノイ
ズが大きくテレビの画像等に悪影響を及ぼすと言う課題
を有していた。
来のインバータ構成および制御方式では、図5の動作波
形からわかるようにスイッチング動作にターンオンモー
ドおよびターンオフモードが現れるため、スイッチング
素子に高速半導体を用いたとしてもターンオンモードお
よびターンオフモードのスイッチング損失(スイッチン
グ素子の両端電圧VCE×電流IC)が大きくなってスイ
ッチング素子の冷却コストが高く小型化が難しいという
課題を有していた。また、スイッチング素子の両端電圧
の変化(dVCE/dt)が非常に急峻であるためにノイ
ズが大きくテレビの画像等に悪影響を及ぼすと言う課題
を有していた。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、スイ
ッチング素子の損失およびノイズを低減するとともにス
イッチング素子等の冷却を効率よく行うことを目的とし
ている。
ッチング素子の損失およびノイズを低減するとともにス
イッチング素子等の冷却を効率よく行うことを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、商用電源を直流に整流する整流回路と、前
記直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、前記
インバータ回路等の動作を制御する制御回路と、発熱素
子を取り付けて冷却する2個以上の冷却フィンとからな
り、前記整流回路は整流素子を備え、前記インバータ回
路は、前記直流の高電位側に接続された第1のスイッチ
ング素子と、前記第1のスイッチング素子に直列に接続
されるとともに前記直流の低電位側に接続された第2の
スイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子に直
列に接続された前記第1のスイッチング素子の逆電流阻
止手段と、前記第2のスイッチンング手段に流れ込もう
とする逆電流をバイパスする第1のバイパス手段と、前
記第1のスイッチング素子あるいは前記第2のスイッチ
ング素子のオンオフにより共振回路ループを変えて共振
する加熱コイルと第1の共振コンデンサからなる共振回
路と、前記第1の共振コンデンサの両端電圧が所定の電
圧になると前記第1の共振コンデンサに流れ込む電流を
バイパスする第2のバイパス手段と、前記第2のスイッ
チング素子のオフ時に、前記加熱コイルと共振して前記
第2のスイッチング素子に共振電圧を印加する第2の共
振コンデンサとを備え、前記第1のスイッチング素子と
前記第2のスイッチング素子を異なる冷却フィンに取り
付けるとともに、前記第1のスイッチング素子が取り付
けられた冷却フィンに前記整流素子と前記逆電流阻止手
段とを取り付ける構成としたものである。
するために、商用電源を直流に整流する整流回路と、前
記直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、前記
インバータ回路等の動作を制御する制御回路と、発熱素
子を取り付けて冷却する2個以上の冷却フィンとからな
り、前記整流回路は整流素子を備え、前記インバータ回
路は、前記直流の高電位側に接続された第1のスイッチ
ング素子と、前記第1のスイッチング素子に直列に接続
されるとともに前記直流の低電位側に接続された第2の
スイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子に直
列に接続された前記第1のスイッチング素子の逆電流阻
止手段と、前記第2のスイッチンング手段に流れ込もう
とする逆電流をバイパスする第1のバイパス手段と、前
記第1のスイッチング素子あるいは前記第2のスイッチ
ング素子のオンオフにより共振回路ループを変えて共振
する加熱コイルと第1の共振コンデンサからなる共振回
路と、前記第1の共振コンデンサの両端電圧が所定の電
圧になると前記第1の共振コンデンサに流れ込む電流を
バイパスする第2のバイパス手段と、前記第2のスイッ
チング素子のオフ時に、前記加熱コイルと共振して前記
第2のスイッチング素子に共振電圧を印加する第2の共
振コンデンサとを備え、前記第1のスイッチング素子と
前記第2のスイッチング素子を異なる冷却フィンに取り
付けるとともに、前記第1のスイッチング素子が取り付
けられた冷却フィンに前記整流素子と前記逆電流阻止手
段とを取り付ける構成としたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した課題解決手段により、直流の
高電位側の第1のスイッチング素子が導通すると第2の
スイッチング素子はオフしているので、第1のスイッチ
ング素子を介して加熱コイルと第1の共振コンデンサの
共振回路に共振電流が流れる。
高電位側の第1のスイッチング素子が導通すると第2の
スイッチング素子はオフしているので、第1のスイッチ
ング素子を介して加熱コイルと第1の共振コンデンサの
共振回路に共振電流が流れる。
【0010】次に、第1のスイッチング素子がオフする
と、加熱コイルと第2の共振コンデンサと第1の共振コ
ンデンサ(接続方法によっては加熱コイルと第2の共振
コンデンサ)の共振動作となる。そして、第2のスイッ
チング素子の両端電圧が下降していき、0V以下になろ
うとしたときに第1のバイパス手段に共振電流が流れ始
める。この共振電流が第1のバイパス手段に流れている
間に、第2のスイッチング素子が前もって駆動されてお
り共振電流の流れる方向が変わると、第2のバイパス手
段はその電流を阻止するので、共振電流はスムーズに第
2のスイッチング素子に流れ込む。
と、加熱コイルと第2の共振コンデンサと第1の共振コ
ンデンサ(接続方法によっては加熱コイルと第2の共振
コンデンサ)の共振動作となる。そして、第2のスイッ
チング素子の両端電圧が下降していき、0V以下になろ
うとしたときに第1のバイパス手段に共振電流が流れ始
める。この共振電流が第1のバイパス手段に流れている
間に、第2のスイッチング素子が前もって駆動されてお
り共振電流の流れる方向が変わると、第2のバイパス手
段はその電流を阻止するので、共振電流はスムーズに第
2のスイッチング素子に流れ込む。
【0011】第2のスイッチング素子に共振電流が流れ
始めてから加熱コイルと負荷との合成インピーダンスと
第1の共振コンデンサの容量(接続方法によって第1の
共振コンデンサと第2の共振コンデンサの合成容量)の
共振周期の略4分の1で第2のスイッチング素子に流れ
る電流が極大値となる。この後、第1の共振コンデンサ
の接続点の両端電圧が0V(接続方法によっては直流電
圧)になると第2のバイパス手段に電流が流れ出し、加
熱コイルに蓄積されたエネルギーによって、加熱コイル
と第2のスイッチング素子と第2のバイパス手段で構成
される閉回路に一定方向の循環電流が流れる。
始めてから加熱コイルと負荷との合成インピーダンスと
第1の共振コンデンサの容量(接続方法によって第1の
共振コンデンサと第2の共振コンデンサの合成容量)の
共振周期の略4分の1で第2のスイッチング素子に流れ
る電流が極大値となる。この後、第1の共振コンデンサ
の接続点の両端電圧が0V(接続方法によっては直流電
圧)になると第2のバイパス手段に電流が流れ出し、加
熱コイルに蓄積されたエネルギーによって、加熱コイル
と第2のスイッチング素子と第2のバイパス手段で構成
される閉回路に一定方向の循環電流が流れる。
【0012】したがって、第2のスイッチング素子が所
定時間後にオフすると、循環電流の流れていた動作か
ら、加熱コイルと第2の共振コンデンサと第1の共振コ
ンデンサ(接続方法によっては加熱コイルと第2の共振
コンデンサ)の共振動作となる。
定時間後にオフすると、循環電流の流れていた動作か
ら、加熱コイルと第2の共振コンデンサと第1の共振コ
ンデンサ(接続方法によっては加熱コイルと第2の共振
コンデンサ)の共振動作となる。
【0013】そして、第2のスイッチング素子の印加電
圧が上昇し、直流電源電圧を越えるが、第1のスイッチ
ング素子の逆電流阻止手段が設けられているので、印加
電圧はそのまま上昇しピーク電圧に達した後、再度直流
電圧に戻る。したがって第2のスイッチング素子の印加
電圧が直流電源電圧を越えてから再度その電圧まで戻る
までに所定の時間を設けることが可能となる。この時間
の間に、第1のスイッチング素子を駆動すれば、第1の
スイッチング素子ターンオン損失(第1のスイッチング
素子に順方向の電圧が印加した状態でターンオンし第2
の共振コンデンサを充電あるいは放電するスパイク状の
電流と印加電圧との積による損失)が発生せずまた、タ
ーンオン時の高周波雑音の発生を防止することができ
る。
圧が上昇し、直流電源電圧を越えるが、第1のスイッチ
ング素子の逆電流阻止手段が設けられているので、印加
電圧はそのまま上昇しピーク電圧に達した後、再度直流
電圧に戻る。したがって第2のスイッチング素子の印加
電圧が直流電源電圧を越えてから再度その電圧まで戻る
までに所定の時間を設けることが可能となる。この時間
の間に、第1のスイッチング素子を駆動すれば、第1の
スイッチング素子ターンオン損失(第1のスイッチング
素子に順方向の電圧が印加した状態でターンオンし第2
の共振コンデンサを充電あるいは放電するスパイク状の
電流と印加電圧との積による損失)が発生せずまた、タ
ーンオン時の高周波雑音の発生を防止することができ
る。
【0014】また、上記のように第2のスイッチング素
子がオフする際、この素子への印加電圧は、共振電圧と
なるので電圧の上昇率dv/dtは比較的小さく、オフ
時のスイッチング損失となる印加電流と印加電圧の積を
抑制することが可能で、当然のことながらdv/dtの
抑制効果による高周波雑音の低減も可能となる。
子がオフする際、この素子への印加電圧は、共振電圧と
なるので電圧の上昇率dv/dtは比較的小さく、オフ
時のスイッチング損失となる印加電流と印加電圧の積を
抑制することが可能で、当然のことながらdv/dtの
抑制効果による高周波雑音の低減も可能となる。
【0015】さらに、第1のスイッチング素子と第2の
スイッチング素子を異なる冷却フィンに取り付けること
で、第1および第2のスイッチング素子には非絶縁型の
素子を、冷却フィンにはアルミ等の低コストな導電体材
質のものを用いることができ、樹脂モールドされた絶縁
型の素子よりも素子から冷却フィンへの熱伝導が向上
し、低コストで冷却効率の向上を図ることができる。ま
た、循環電流を流しているので第2のスイッチング素子
に流れる電流は第1のスイッチング素子に流れる電流よ
りも多くなり、第2のスイッチング素子の損失は第1の
スイッチング素子の損失よりも大きくなるが、第1のス
イッチング素子が取り付けられた冷却フィンと同一の冷
却フィンに整流素子と逆電流阻止手段とを取り付ける構
成としたことで、各冷却フィンに取り付けた素子の損失
合計のバランスを良くでき、2個の同一形状の冷却フィ
ンを用いても一方の冷却フィンが冷却され過ぎるといっ
た無駄が生じず、冷却効率の向上と冷却フィンの共用化
が図れるものである。
スイッチング素子を異なる冷却フィンに取り付けること
で、第1および第2のスイッチング素子には非絶縁型の
素子を、冷却フィンにはアルミ等の低コストな導電体材
質のものを用いることができ、樹脂モールドされた絶縁
型の素子よりも素子から冷却フィンへの熱伝導が向上
し、低コストで冷却効率の向上を図ることができる。ま
た、循環電流を流しているので第2のスイッチング素子
に流れる電流は第1のスイッチング素子に流れる電流よ
りも多くなり、第2のスイッチング素子の損失は第1の
スイッチング素子の損失よりも大きくなるが、第1のス
イッチング素子が取り付けられた冷却フィンと同一の冷
却フィンに整流素子と逆電流阻止手段とを取り付ける構
成としたことで、各冷却フィンに取り付けた素子の損失
合計のバランスを良くでき、2個の同一形状の冷却フィ
ンを用いても一方の冷却フィンが冷却され過ぎるといっ
た無駄が生じず、冷却効率の向上と冷却フィンの共用化
が図れるものである。
【0016】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0017】図に示すように、商用電源11をダイオー
ドブリッジ12、チョークコイル13、平滑コンデンサ
14で直流に整流している。インバータ回路15は、第
1のスイッチング素子16と、逆電流素子手段17と、
第2のスイッチング素子18と、第1のバイパス手段1
9と、第2の共振コンデンサ20と、加熱コイル21
と、第2のバイパス手段22と、第1の共振コンデンサ
23とで構成している。
ドブリッジ12、チョークコイル13、平滑コンデンサ
14で直流に整流している。インバータ回路15は、第
1のスイッチング素子16と、逆電流素子手段17と、
第2のスイッチング素子18と、第1のバイパス手段1
9と、第2の共振コンデンサ20と、加熱コイル21
と、第2のバイパス手段22と、第1の共振コンデンサ
23とで構成している。
【0018】制御回路24は、第1及び第2のスイッチ
ング素子を一定周波数で交互に駆動するとともにその駆
動時間比を変化させる駆動時間比制御手段25と、入力
設定手段26と、入力検知手段27とで構成している。
ング素子を一定周波数で交互に駆動するとともにその駆
動時間比を変化させる駆動時間比制御手段25と、入力
設定手段26と、入力検知手段27とで構成している。
【0019】上記構成において、図2〜図3を参照しな
がら動作を説明する。図2には第1のスイッチング素子
16と逆電流素子手段17との直列体および第2のスイ
ッチング素子18と第1のバイパス手段19との並列体
の両端電圧(VCE),電流(IC)等の動作波形を、図
3には第1の冷却フィン28と第2の冷却フィン29と
に各素子が取り付けられている実装図を示す。
がら動作を説明する。図2には第1のスイッチング素子
16と逆電流素子手段17との直列体および第2のスイ
ッチング素子18と第1のバイパス手段19との並列体
の両端電圧(VCE),電流(IC)等の動作波形を、図
3には第1の冷却フィン28と第2の冷却フィン29と
に各素子が取り付けられている実装図を示す。
【0020】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。
ついて、以下その動作について説明する。
【0021】第1のスイッチング素子16を駆動すると
(図2のA信号)第2のスイッチング素子18はオフし
ている(図2のB信号)ので、第1のスイッチング素子
および逆電流阻止手段17を介して、加熱コイル21と
第1の共振コンデンサ23の共振回路に、商用電源11
を整流器12とチョークコイル13と平滑コンデンサ1
4で整流した直流の電圧Eが印加され共振電流(図2の
IC1)が流れる。
(図2のA信号)第2のスイッチング素子18はオフし
ている(図2のB信号)ので、第1のスイッチング素子
および逆電流阻止手段17を介して、加熱コイル21と
第1の共振コンデンサ23の共振回路に、商用電源11
を整流器12とチョークコイル13と平滑コンデンサ1
4で整流した直流の電圧Eが印加され共振電流(図2の
IC1)が流れる。
【0022】次に、第1のスイッチング素子16がオフ
すると、加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20と
第1の共振コンデンサ23の共振動作となる(図2のT
4期間)。
すると、加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20と
第1の共振コンデンサ23の共振動作となる(図2のT
4期間)。
【0023】そして、第2のスイッチング素子18の両
端電圧VCE2が下降していき、0V以下になろうとした
ときに第1のバイパス手段19に共振電流(図2のIC2
の負の電流)が流れ始める。本実施例ではこの共振電流
が第1のバイパス手段19に流れ出すタイミングつまり
第2のスイッチング素子18の両端電圧VCE2が0Vと
なるタイミングで、第2のスイッチング素子19を駆動
している(図2のB信号)。その後、共振電流の流れる
方向が変わると、第1のバイパス手段19はその電流を
阻止するので、共振電流はスムーズに第2のスイッチン
グ素子18に流れ込む(すなわちIC2の極性がスムーズ
に負から正に変わる)。
端電圧VCE2が下降していき、0V以下になろうとした
ときに第1のバイパス手段19に共振電流(図2のIC2
の負の電流)が流れ始める。本実施例ではこの共振電流
が第1のバイパス手段19に流れ出すタイミングつまり
第2のスイッチング素子18の両端電圧VCE2が0Vと
なるタイミングで、第2のスイッチング素子19を駆動
している(図2のB信号)。その後、共振電流の流れる
方向が変わると、第1のバイパス手段19はその電流を
阻止するので、共振電流はスムーズに第2のスイッチン
グ素子18に流れ込む(すなわちIC2の極性がスムーズ
に負から正に変わる)。
【0024】第2のスイッチング素子18に共振電流が
流れ始めてから加熱コイル21と負荷との合成インピー
ダンスと第1の共振コンデンサ23の容量で決まる共振
周期の略4分の1で第2のスイッチング素子18に流れ
る電流IC2が極大値となる。この直後、加熱コイル21
と第1の共振コンデンサ23の接続点の電圧が0Vにな
ると第2のバイパス手段22に電流が流れ出し、加熱コ
イル21に蓄積されたエネルギーによって、加熱コイル
21と第2のスイッチング素子18と第2のバイパス手
段22で構成される閉回路に一定方向の循環電流が流れ
る。このように、第2のスイッチング素子18には循環
電流が流れるために、第1のスイッチング素子16に流
れる電流よりも多くの電流が流れる。
流れ始めてから加熱コイル21と負荷との合成インピー
ダンスと第1の共振コンデンサ23の容量で決まる共振
周期の略4分の1で第2のスイッチング素子18に流れ
る電流IC2が極大値となる。この直後、加熱コイル21
と第1の共振コンデンサ23の接続点の電圧が0Vにな
ると第2のバイパス手段22に電流が流れ出し、加熱コ
イル21に蓄積されたエネルギーによって、加熱コイル
21と第2のスイッチング素子18と第2のバイパス手
段22で構成される閉回路に一定方向の循環電流が流れ
る。このように、第2のスイッチング素子18には循環
電流が流れるために、第1のスイッチング素子16に流
れる電流よりも多くの電流が流れる。
【0025】次に、第2のスイッチング素子18が所定
時間後にオフすると、循環電流の流れていた動作から、
加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20と第1の共
振コンデンサ23の共振動作となる。そして、第2のス
イッチング素子18への印加電圧VCE2が上昇し(図2
のT3期間)、直流電圧Eを越えるが、逆電流阻止手段
17が設けられているので、印加電圧VCE2はそのまま
上昇しピーク電圧に達した後、再度直流電圧Eに戻る。
本実施例では第2のスイッチング素子18の印加電圧V
CE2が直流電圧Eを越えたタイミングで、第1のスイッ
チング素子を駆動している(図2のA信号)。
時間後にオフすると、循環電流の流れていた動作から、
加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20と第1の共
振コンデンサ23の共振動作となる。そして、第2のス
イッチング素子18への印加電圧VCE2が上昇し(図2
のT3期間)、直流電圧Eを越えるが、逆電流阻止手段
17が設けられているので、印加電圧VCE2はそのまま
上昇しピーク電圧に達した後、再度直流電圧Eに戻る。
本実施例では第2のスイッチング素子18の印加電圧V
CE2が直流電圧Eを越えたタイミングで、第1のスイッ
チング素子を駆動している(図2のA信号)。
【0026】第2のバイパス手段22がない場合には図
2のIC2に示す破線の電流波形となって第2のスイッチ
ング素子18にターンオフが発生せず、第2のスイッチ
ング素子18への印加電圧VCE2が上昇せず、第1のス
イッチング素子16にターンオンが発生してしまうが、
本発明では第2のバイパス手段22によって、必ず第2
のスイッチング素子18にターンオフが発生し、第2の
スイッチング素子18への印加電圧VCE2を上昇させる
ことができる。従って、第1のスイッチング素子16に
ターンオンが発生することを防止でき、第1のスイッチ
ング素子16のターンオン損失(第1のスイッチング素
子16に順方向の電圧が印加した状態でターンオンし第
2の共振コンデンサ20を充電するスパイク状の電流と
印加電圧との積による損失)が発生せずまた、ターンオ
ン時の高周波雑音の発生を防止することができる。
2のIC2に示す破線の電流波形となって第2のスイッチ
ング素子18にターンオフが発生せず、第2のスイッチ
ング素子18への印加電圧VCE2が上昇せず、第1のス
イッチング素子16にターンオンが発生してしまうが、
本発明では第2のバイパス手段22によって、必ず第2
のスイッチング素子18にターンオフが発生し、第2の
スイッチング素子18への印加電圧VCE2を上昇させる
ことができる。従って、第1のスイッチング素子16に
ターンオンが発生することを防止でき、第1のスイッチ
ング素子16のターンオン損失(第1のスイッチング素
子16に順方向の電圧が印加した状態でターンオンし第
2の共振コンデンサ20を充電するスパイク状の電流と
印加電圧との積による損失)が発生せずまた、ターンオ
ン時の高周波雑音の発生を防止することができる。
【0027】また、上記のように第1および第2のスイ
ッチング素子16、18がターンオフする時の素子への
印加電圧は、共振電圧となるので電圧の上昇率dVCE/
dtは比較的小さく、ターンオフ時のスイッチング損失
(以下ターンオフ損失と呼ぶ)となる印加電流と印加電
圧の積を抑制することが可能で、当然のことながらdV
CE/dtの抑制効果による高周波雑音の低減も可能とな
る。
ッチング素子16、18がターンオフする時の素子への
印加電圧は、共振電圧となるので電圧の上昇率dVCE/
dtは比較的小さく、ターンオフ時のスイッチング損失
(以下ターンオフ損失と呼ぶ)となる印加電流と印加電
圧の積を抑制することが可能で、当然のことながらdV
CE/dtの抑制効果による高周波雑音の低減も可能とな
る。
【0028】さらに、制御回路24は、第1のスイッチ
ング素子16の駆動時間T1と、第2のスイッチング素
子18の駆動時間T2と、第1のスイッチング素子16
と第2のスイッチング素子18を共に駆動していない時
間T3、T4との和T0が一定値になるようにしながら第
1のスイッチング素子16の駆動時間T1と第2のスイ
ッチング素子18の駆動時間T2を可変する、言い替え
れば、一定の繰り返し周期で駆動時間比T1/T2を可変
する駆動時間比制御手段25を設けているので、一定の
発振周期で加熱コイル電流の大きさを変えることが可能
で、負荷に対する誘導加熱出力(つまり誘導加熱調理器
への入力)を連続可変制御することができる。そして、
入力設定手段26で設定した入力設定値と入力検知手段
27で検知した入力値とが等しくなるように駆動時間比
制御手段25で駆動時間比を増減し、入力の制御を行な
っている。
ング素子16の駆動時間T1と、第2のスイッチング素
子18の駆動時間T2と、第1のスイッチング素子16
と第2のスイッチング素子18を共に駆動していない時
間T3、T4との和T0が一定値になるようにしながら第
1のスイッチング素子16の駆動時間T1と第2のスイ
ッチング素子18の駆動時間T2を可変する、言い替え
れば、一定の繰り返し周期で駆動時間比T1/T2を可変
する駆動時間比制御手段25を設けているので、一定の
発振周期で加熱コイル電流の大きさを変えることが可能
で、負荷に対する誘導加熱出力(つまり誘導加熱調理器
への入力)を連続可変制御することができる。そして、
入力設定手段26で設定した入力設定値と入力検知手段
27で検知した入力値とが等しくなるように駆動時間比
制御手段25で駆動時間比を増減し、入力の制御を行な
っている。
【0029】また、先述したように第2のスイッチング
素子18には循環電流が流れるために、第2のスイッチ
ング素子18に流れる電流は第1のスイッチング素子1
6に流れる電流よりも多くなり、第2のスイッチング素
子18の損失は第1のスイッチング素子16の損失より
も大きくなる。本実施例では最大設定入力で動作させて
いるときに、第1のスイッチング素子16の最大損失が
30W、第2のスイッチング素子の最大損失が60Wと
なる。そこで、図3に示すように、第1のスイッチング
素子16が取り付けられている第1の冷却フィン28に
整流器12(最大損失15W)と逆電流素子手段17
(最大損失15W)を取り付けて、第1の冷却フィン2
8に取り付けられている全素子の損失合計を60Wとし
ている。一方、第2のスイッチング素子18が取り付け
られている第2の冷却フィン29には第1のバイパス手
段19(最大損失2W)を取り付けているので、第2の
冷却フィン29に取り付けられている全素子の損失合計
は62Wとなる。従って、第1および第2の冷却フィン
28、29に取り付けられている素子の損失合計値がほ
ぼ同じとなるので、第1および第2の冷却フィン28、
29は図3に示すように同一の冷却フィンを用いても、
一方の冷却フィンを冷却しすぎるといった無駄が生じ
ず、冷却フィンの共用化が図れるとともに効率的な冷却
が行える。さらに、各素子のパッケージは、素子1個当
りの損失が大きい第1および第2のスイッチング素子1
6、18には非絶縁型のパッケージの素子を、その他の
素子には絶縁型のパッケージの素子を用いて、第1およ
び第2のスイッチング素子16、18の冷却効率をさら
によくしている。
素子18には循環電流が流れるために、第2のスイッチ
ング素子18に流れる電流は第1のスイッチング素子1
6に流れる電流よりも多くなり、第2のスイッチング素
子18の損失は第1のスイッチング素子16の損失より
も大きくなる。本実施例では最大設定入力で動作させて
いるときに、第1のスイッチング素子16の最大損失が
30W、第2のスイッチング素子の最大損失が60Wと
なる。そこで、図3に示すように、第1のスイッチング
素子16が取り付けられている第1の冷却フィン28に
整流器12(最大損失15W)と逆電流素子手段17
(最大損失15W)を取り付けて、第1の冷却フィン2
8に取り付けられている全素子の損失合計を60Wとし
ている。一方、第2のスイッチング素子18が取り付け
られている第2の冷却フィン29には第1のバイパス手
段19(最大損失2W)を取り付けているので、第2の
冷却フィン29に取り付けられている全素子の損失合計
は62Wとなる。従って、第1および第2の冷却フィン
28、29に取り付けられている素子の損失合計値がほ
ぼ同じとなるので、第1および第2の冷却フィン28、
29は図3に示すように同一の冷却フィンを用いても、
一方の冷却フィンを冷却しすぎるといった無駄が生じ
ず、冷却フィンの共用化が図れるとともに効率的な冷却
が行える。さらに、各素子のパッケージは、素子1個当
りの損失が大きい第1および第2のスイッチング素子1
6、18には非絶縁型のパッケージの素子を、その他の
素子には絶縁型のパッケージの素子を用いて、第1およ
び第2のスイッチング素子16、18の冷却効率をさら
によくしている。
【0030】このように本実施例によれば、第2のスイ
ッチング素子18と並列に第2の共振コンデンサ20を
設けたことによって、第1および第2のスイッチング素
子16、18のターンオフ時の電圧変化(dVCE/d
t)を小さくでき、ターンオフ時の損失つまり電圧電流
積(VCE×IC)とノイズを大幅に低減することができ
る。
ッチング素子18と並列に第2の共振コンデンサ20を
設けたことによって、第1および第2のスイッチング素
子16、18のターンオフ時の電圧変化(dVCE/d
t)を小さくでき、ターンオフ時の損失つまり電圧電流
積(VCE×IC)とノイズを大幅に低減することができ
る。
【0031】また、第2のバイパス手段22を第1の共
振コンデンサと並列に接続したことで循環電流を発生で
き、第2のスイッチング素子18のオフ時に電圧を印加
でき、第1のスイッチング素子16のオン時にターンオ
ンが発生せず、大幅な損失低減が図れている(ターンオ
ン損失=0W)。さらには、駆動時間比制御手段25と
入力設定手段26と入力検知手段27とを備えたこと
で、一定周期で駆動時間比を変えることで設定入力値に
入力制御することができる。また、第1の冷却フィン2
8に第1のスイッチング素子16と逆電流素子手段17
と整流器12を取り付け、第2の冷却フィン29に第2
のスイッチング素子18と第1のバイパス手段19を取
り付けたことで、第1および第2の冷却フィン28、2
9に取り付けられた素子損失合計をほぼ同一にすること
ができ、冷却フィン28、29の共用化と効率的な冷却
が行える。
振コンデンサと並列に接続したことで循環電流を発生で
き、第2のスイッチング素子18のオフ時に電圧を印加
でき、第1のスイッチング素子16のオン時にターンオ
ンが発生せず、大幅な損失低減が図れている(ターンオ
ン損失=0W)。さらには、駆動時間比制御手段25と
入力設定手段26と入力検知手段27とを備えたこと
で、一定周期で駆動時間比を変えることで設定入力値に
入力制御することができる。また、第1の冷却フィン2
8に第1のスイッチング素子16と逆電流素子手段17
と整流器12を取り付け、第2の冷却フィン29に第2
のスイッチング素子18と第1のバイパス手段19を取
り付けたことで、第1および第2の冷却フィン28、2
9に取り付けられた素子損失合計をほぼ同一にすること
ができ、冷却フィン28、29の共用化と効率的な冷却
が行える。
【0032】尚、インバータ回路15の各構成要素の接
続は本実施例に限らず、例えば、第1及び第2の共振コ
ンデンサ23、20は直流の高電位側に、あるいは第2
の共振コンデンサ20は加熱コイル21と並列に接続す
る等、高周波的に同等の動作を行なう接続であれば同様
の効果が得られることは言うまでもない。また、当然な
がら第1のスイッチング素子16と逆電流素子手段17
との直列体あるいは第1の共振コンデンサ23と第2の
バイパス手段22との並列体と加熱コイル21との直列
体の構成要素を逆に接続しても、同様の動作を行なう。
続は本実施例に限らず、例えば、第1及び第2の共振コ
ンデンサ23、20は直流の高電位側に、あるいは第2
の共振コンデンサ20は加熱コイル21と並列に接続す
る等、高周波的に同等の動作を行なう接続であれば同様
の効果が得られることは言うまでもない。また、当然な
がら第1のスイッチング素子16と逆電流素子手段17
との直列体あるいは第1の共振コンデンサ23と第2の
バイパス手段22との並列体と加熱コイル21との直列
体の構成要素を逆に接続しても、同様の動作を行なう。
【0033】また、損失バランスが若干悪くはなるが第
2のバイパス手段22を冷却フィン28、29のどちら
か一方に取り付けるかあるいは、第2のバイパス手段2
2を2個のダイオードの並列接続で構成し冷却フィン2
8、29に1個づつ取り付ければさらに小型化が図れる
ことは言うまでもない。
2のバイパス手段22を冷却フィン28、29のどちら
か一方に取り付けるかあるいは、第2のバイパス手段2
2を2個のダイオードの並列接続で構成し冷却フィン2
8、29に1個づつ取り付ければさらに小型化が図れる
ことは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、第2の共振コンデンサを設けたことによっ
て、第1および第2のスイッチング素子のターンオフ時
の電圧変化(dVCE/dt)を小さくでき、ターンオフ
時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)とノイズを大
幅に低減することができる。また、第2のバイパス手段
を設けたことで循環電流を発生でき、第2のスイッチン
グ素子のオフ時に電圧を印加でき、第1のスイッチング
素子のオン時にターンオンが発生せず、大幅な損失低減
を図ることができる。さらには、第1のスイッチング素
子と第2のスイッチング素子を異なる冷却フィンに取り
付けるとともに、第1のスイッチング素子が取り付けら
れた冷却フィンに整流素子と逆電流阻止手段とを取り付
けたことで、スイッチング素子等の冷却を効率よく行う
ことができるものである。
によれば、第2の共振コンデンサを設けたことによっ
て、第1および第2のスイッチング素子のターンオフ時
の電圧変化(dVCE/dt)を小さくでき、ターンオフ
時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)とノイズを大
幅に低減することができる。また、第2のバイパス手段
を設けたことで循環電流を発生でき、第2のスイッチン
グ素子のオフ時に電圧を印加でき、第1のスイッチング
素子のオン時にターンオンが発生せず、大幅な損失低減
を図ることができる。さらには、第1のスイッチング素
子と第2のスイッチング素子を異なる冷却フィンに取り
付けるとともに、第1のスイッチング素子が取り付けら
れた冷却フィンに整流素子と逆電流阻止手段とを取り付
けたことで、スイッチング素子等の冷却を効率よく行う
ことができるものである。
【図1】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
の回路ブロック図
の回路ブロック図
【図2】同誘導加熱調理器の動作波形図
【図3】同誘導加熱調理器の実装図
【図4】従来例の誘導加熱調理器の回路図
【図5】(a)は同誘導加熱調理器の動作波形図 (b)は同誘導加熱調理器の動作波形拡大図
【図6】同誘導加熱調理器の特性図
12 整流素子 15 インバータ回路 16 第1のスイッチング素子 17 逆電流阻止手段 18 第2のスイッチング素子 19 第1のバイパス手段 20 第2の共振コンデンサ 21 加熱コイル 22 第2のバイパス手段 23 第1の共振コンデンサ 24 制御回路 28 第1の冷却フィン 29 第2の冷却フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】商用電源を直流に整流する整流回路と、前
記直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、前記
インバータ回路等の動作を制御する制御回路と、発熱素
子を取り付けて冷却する2個以上の冷却フィンとからな
り、前記整流回路は整流素子を備え、前記インバータ回
路は、前記直流の高電位側に接続された第1のスイッチ
ング素子と、前記第1のスイッチング素子に直列に接続
されるとともに前記直流の低電位側に接続された第2の
スイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子に直
列に接続された前記第1のスイッチング素子の逆電流阻
止手段と、前記第2のスイッチンング手段に流れ込もう
とする逆電流をバイパスする第1のバイパス手段と、前
記第1のスイッチング素子あるいは前記第2のスイッチ
ング素子のオンオフにより共振回路ループを変えて共振
する加熱コイルと第1の共振コンデンサからなる共振回
路と、前記第1の共振コンデンサの両端電圧が所定の電
圧になると前記第1の共振コンデンサに流れ込む電流を
バイパスする第2のバイパス手段と、前記第2のスイッ
チング素子のオフ時に、前記加熱コイルと共振して前記
第2のスイッチング素子に共振電圧を印加する第2の共
振コンデンサとを備え、前記第1のスイッチング素子と
前記第2のスイッチング素子を異なる冷却フィンに取り
付けるとともに、前記第1のスイッチング素子が取り付
けられた冷却フィンに前記整流素子と前記逆電流阻止手
段とを取り付ける構成とした誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP730793A JPH06215863A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP730793A JPH06215863A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 誘導加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06215863A true JPH06215863A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11662360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP730793A Pending JPH06215863A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06215863A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024056394A1 (de) * | 2022-09-13 | 2024-03-21 | BSH Hausgeräte GmbH | Haushaltsgerätevorrichtung |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP730793A patent/JPH06215863A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024056394A1 (de) * | 2022-09-13 | 2024-03-21 | BSH Hausgeräte GmbH | Haushaltsgerätevorrichtung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5303138A (en) | Low loss synchronous rectifier for application to clamped-mode power converters | |
JP3805927B2 (ja) | 交流電圧調整器 | |
EP0518300B1 (en) | Power supply circuit | |
JP3690822B2 (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2514872B2 (ja) | 直流電源装置 | |
US5181160A (en) | Driving circuit for inverter microwave oven | |
JPH07123717A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH10210757A (ja) | ゼロ電流ターンオン形pwmインバータ装置 | |
JPH06215863A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3592458B2 (ja) | 電磁調理器 | |
JP2924509B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2000324851A (ja) | 部分共振pwmコンバータ | |
JPH08250271A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3257017B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JPH07114980A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3334274B2 (ja) | インバータ装置 | |
JP3511912B2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPH07263134A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR950000774Y1 (ko) | 스너버 에너지 회생회로 | |
JPS5925580A (ja) | スイツチングレギユレ−タ | |
JP4081731B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH0745361A (ja) | 高周波加熱装置 | |
JP3456209B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP3186724B2 (ja) | マグネトロン駆動装置 | |
JPH06132074A (ja) | 誘導加熱調理器 |