JPH07263134A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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Publication number
JPH07263134A
JPH07263134A JP5554594A JP5554594A JPH07263134A JP H07263134 A JPH07263134 A JP H07263134A JP 5554594 A JP5554594 A JP 5554594A JP 5554594 A JP5554594 A JP 5554594A JP H07263134 A JPH07263134 A JP H07263134A
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JP
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switching means
voltage
switching
resonance
current
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JP5554594A
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Inventor
Hirobumi Noma
博文 野間
Kenji Hattori
憲二 服部
Yoshihiro Yamashita
佳洋 山下
Yuji Fujii
裕二 藤井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチング素子の損失およびノイズを低減
するとともに、スイッチング素子等の破壊を防止するこ
とを目的とする。 【構成】 第2のスイッチング手段18と並列に第2の
共振コンデンサ20を設け、かつ第2のバイパス手段2
2を設けたことで、第1および第2のスイッチング手段
16、18のターンオフ時の電圧変化を小さくでき、タ
ーンオフ時の損失とノイズを大幅に低減することができ
るとともに、第1のスイッチング手段16のオン時にタ
ーンオンが発生せず、大幅な損失低減が図れる。また、
駆動停止手段27を設けたことで、第2のスイッチング
手段18の両端電圧VCE2が所定の電圧E0を越えた場
合に第2のスイッチング手段18の駆動を停止すること
ができ、第2のスイッチング手段18に過電流が流れる
ことを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ構成及びその
制御手段に特徴を有する発振周波数一定制御の誘導加熱
調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱調理器は発振周波数可変
制御により出力制御を行うのが一般的であった。しかし
ながら多バーナの誘導加熱調理器で発振周波数可変制御
を行うと発振周波数の違いによって負荷の干渉音が発生
するという問題を有していた。
【0003】そこで、この問題を解決するために発振周
波数一定で出力制御する方法を検討し、特開平1−26
0785号公報に示すような構成を用いていた。以下、
その構成について図4を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、直流電源1をインバータ
回路2に接続し、インバータ回路2により直流電流を高
周波電流に変換する。インバータ回路2は、逆導通形の
第1のスイッチング素子3、第2のスイッチング素子
4、加熱コイル5、共振コンデンサ6等で構成されてい
る。制御回路7はインバータ回路2を制御するもので、
第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子4
を同一周波数で駆動時間比を変えて交互に駆動する駆動
部7a等で構成されている。
【0005】上記構成において図5および図6を参照し
ながら動作を説明すると、制御回路7内の駆動部7aが
一定周期T1で第1のスイッチング素子3と第2のスイ
ッチング素子4を交互に駆動し、第1のスイッチング素
子3の駆動時間T2と第2のスイッチング素子4の駆動
時間T3の時間比率を変化させることで入力Pinを変化
させていた。当然のことながらT1=T2+T3となる。
図5に第1のスイッチング素子3および第2のスイッチ
ング素子4の両端電圧(VCE),電流(IC)波形を、
図6に第1のスイッチング素子3の駆動時間T2と周期
1との比T2/T1と入力Pinの関係を示す。図5
(a)は一出力における2周期(2×T1)分の動作波
形で、図5(b)はVCE>0でスイッチング素子をオン
させるモード(以下このモードをターンオンモードとい
う)およびIC>0でスイッチング素子をオフさせるモ
ード(以下このモードをターンオフモードという)の時
の動作の拡大波形である。以上のように従来のインバー
タ構成および制御方式では、発振周波数一定(T1
定)のままで入力(Pin)制御を行えるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインバータ構成および制御方式では、図5の動作波
形からわかるようにスイッチング動作にターンオンモー
ドおよびターンオフモードが現れるため、スイッチング
素子に高速半導体を用いたとしてもターンオンモードお
よびターンオフモードのスイッチング損失(スイッチン
グ素子の両端電圧VCE×電流IC)が大きくなってスイ
ッチング素子の冷却コストが高く小型化が難しいという
課題を有していた。また、スイッチング素子の両端電圧
の変化(dVCE/dt)が非常に急峻であるためにノイ
ズが大きくテレビの画像等に悪影響を及ぼすと言う課題
を有していた。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、スイ
ッチング素子の損失およびノイズを低減するとともに、
スイッチング素子の破壊を防止することを第1の目的と
している。
【0008】また、異常時以外でノイズ等による誤動作
をしないようにすることを第2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、本発明の第1の手段は、直流を高周
波電流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回
路等の動作を制御する制御回路とからなり、前記インバ
ータ回路は、直流の高電位側に接続された第1のスイッ
チング手段と、前記第1のスイッチング手段に直列に接
続されるとともに直流の低電位側に接続された第2のス
イッチング手段と、前記第1のスイッチング手段に直列
に接続された前記第1のスイッチング手段の逆電流阻止
手段と、前記第2のスイッチンング手段に流れ込もうと
する逆電流をバイパスする第1のバイパス手段と、前記
第1のスイッチング手段あるいは前記第2のスイッチン
グ手段のオンオフにより共振回路ループを変えて共振す
る加熱コイルと第1の共振コンデンサからなる共振回路
と、前記第1の共振コンデンサの両端電圧が所定の電圧
になると前記第1の共振コンデンサに流れ込む電流をバ
イパスする第2のバイパス手段と、前記第2のスイッチ
ング手段のオフ時に、前記加熱コイルと共振して前記第
2のスイッチング手段に共振電圧を印加する第2の共振
コンデンサとを備え、前記制御回路は、前記第1のスイ
ッチング手段と前記第2のスイッチング手段を一定周波
数で交互に駆動するとともにその駆動時間比を変化させ
る駆動時間比制御手段と、前記第2のスイッチング手段
の両端電圧を検知し所定の電圧値以上であれば前記駆動
時間比制御手段から前記第2のスイッチング手段に出力
されている駆動信号を停止させる駆動停止手段とを備え
る構成とした誘導加熱調理器を提供する。
【0010】また、第2の目的を達成するために本発明
の第2の手段は、直流を高周波電流に変換するインバー
タ回路と、前記インバータ回路等の動作を制御する制御
回路とからなり、前記インバータ回路は、直流の高電位
側に接続された第1のスイッチング手段と、前記第1の
スイッチング手段に直列に接続されるとともに直流の低
電位側に接続された第2のスイッチング手段と、前記第
1のスイッチング手段に直列に接続された前記第1のス
イッチング手段の逆電流阻止手段と、前記第2のスイッ
チンング手段に流れ込もうとする逆電流をバイパスする
第1のバイパス手段と、前記第1のスイッチング手段あ
るいは前記第2のスイッチング手段のオンオフにより共
振回路ループを変えて共振する加熱コイルと第1の共振
コンデンサからなる共振回路と、前記第1の共振コンデ
ンサの両端電圧が所定の電圧になると前記第1の共振コ
ンデンサに流れ込む電流をバイパスする第2のバイパス
手段と、前記第2のスイッチング手段のオフ時に、前記
加熱コイルと共振して前記第2のスイッチング手段に共
振電圧を印加する第2の共振コンデンサとを備え、前記
制御回路は、前記第1のスイッチング手段と前記第2の
スイッチング手段を一定周波数で交互に駆動するととも
にその駆動時間比を変化させる駆動時間比制御手段と、
直流の過電圧等を検知する異常検知手段と、前記第2の
スイッチング手段の両端電圧を検知し所定の電圧値以上
でかつ前記異常検知手段で異常を検知した場合に前記駆
動時間比制御手段から前記第2のスイッチング手段に出
力されている駆動信号を停止させる駆動停止手段とを備
える構成とした誘導加熱調理器を提供する。
【0011】
【作用】本発明は上記した第1の手段により、直流の高
電位側の第1のスイッチング手段が導通すると第2のス
イッチング手段はオフしているので、第1のスイッチン
グ手段を介して共振電流が流れる。
【0012】次に、第1のスイッチング手段がオフする
と、加熱コイルと第2の共振コンデンサと第1の共振コ
ンデンサ(接続方法によっては加熱コイルと第2の共振
コンデンサ)の共振動作となる。そして、第2のスイッ
チング手段の両端電圧が下降していき、0V以下になろ
うとしたときに第1のバイパス手段に共振電流が流れ始
める。この共振電流が第1のバイパス手段に流れている
間に、第2のスイッチング手段が前もって駆動されてお
り共振電流の流れる方向が変わると、第1のバイパス手
段はその電流を阻止するので、共振電流はスムーズに第
2のスイッチング手段に流れ込む。
【0013】第2のスイッチング手段に共振電流が流れ
始めてから、加熱コイルと第1の共振コンデンサの接続
点の両端電圧が約0V(接続方法によっては直流電圧)
になると第2のバイパス手段に電流が流れ出し、加熱コ
イルに蓄積されたエネルギーによって、加熱コイルと第
2のスイッチング手段と第2のバイパス手段で構成され
る閉回路に一定方向の循環電流が流れる。
【0014】そして、第2のスイッチング手段が所定時
間後にオフすると、循環電流の流れていた動作から、加
熱コイルと第2の共振コンデンサと第1の共振コンデン
サ(接続方法によっては加熱コイルと第2の共振コンデ
ンサ)の共振動作となる。この時、第2のスイッチング
手段の印加電圧が上昇し、直流電源電圧を越えるが、第
1のスイッチング手段の逆電流阻止手段が設けられてい
るので、印加電圧はそのまま上昇しピーク電圧に達した
後、再度直流電圧に戻る。したがって第2のスイッチン
グ手段の印加電圧が直流電源電圧を越えてから再度その
電圧まで戻るまでに、所定の時間を設けることが可能と
なる。この時間の間に、第1のスイッチング素子を駆動
すれば、第1のスイッチング手段ターンオン損失(第1
のスイッチング手段に順方向の電圧が印加した状態でタ
ーンオンし第2の共振コンデンサを充電あるいは放電す
るスパイク状の電流と印加電圧との積による損失)が発
生せずまた、ターンオン時の高周波雑音の発生を防止す
ることができる。
【0015】また、上記のように第2のスイッチング手
段がオフする際、この素子への印加電圧は、共振電圧と
なるので電圧の上昇率dv/dtは比較的小さく、オフ
時のスイッチング損失となる印加電流と印加電圧の積を
抑制することが可能で、当然のことながらdv/dtの
抑制効果による高周波雑音の低減も可能となる。
【0016】さらに、第1のスイッチング手段の駆動時
間と、第2のスイッチング手段の駆動時間と、第1のス
イッチング手段と第2のスイッチング手段を共に駆動し
ていない時間との和が一定値になるようにしながら第1
のスイッチング素子の駆動時間と第2のスイッチング素
子の駆動時間を可変する、言い替えれば、一定の繰り返
し周波数で第1のスイッチング手段の駆動時間と第2の
スイッチング手段の駆動時間の比(以下駆動時間比と呼
ぶ)を可変する駆動時間比制御手段を設けているので、
一定の発振周波数で加熱コイル電流の大きさを変えるこ
とが可能で、負荷鍋に対する誘導加熱出力を連続可変制
御することができる。
【0017】また、第2のスイッチング手段の両端電圧
を検知し所定の電圧値以上であれば駆動時間比制御手段
から第2のスイッチング手段に出力されている駆動信号
を停止させる駆動停止手段とを備えているので所定の電
圧値以上の電圧が印加された状態で第2のスイッチング
手段が駆動されることがない。
【0018】さらには、第2の手段により直流の過電圧
等を検知する異常検知手段と、第2のスイッチング手段
の両端電圧を検知し所定の電圧値以上でかつ異常検知手
段で異常を検知した場合に駆動時間比制御手段から第2
のスイッチング手段に出力されている駆動信号を停止さ
せる駆動停止手段とを備えたことで、直流の過電圧等の
異常時にのみ所定の電圧値以上の電圧が印加された状態
での第2のスイッチング手段の駆動を停止することがで
きるので異常時以外でノイズ等による誤動作をしない。
【0019】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1を参照
しながら説明する。
【0020】図に示すように、商用電源11をダイオー
ドブリッジ12、チョークコイル13、平滑コンデンサ
14で直流に整流している。インバータ回路15は、第
1のスイッチング手段16と、逆電流素子手段17と、
第2のスイッチング手段18と、第1のバイパス手段1
9と、第2の共振コンデンサ20と、加熱コイル21
と、第2のバイパス手段22と、第1の共振コンデンサ
23とで構成している。制御回路24は、第1及び第2
のスイッチング手段を一定周波数で交互に駆動するとと
もにその駆動時間比を変化させる駆動時間比制御手段2
5と、直流電圧Eの過電圧を検知する異常検知手段26
と、第2のスイッチング手段18の両端電圧を検知し所
定の電圧値以上でかつ異常検知手段26で異常を検知し
た場合に駆動時間比制御手段25から第2のスイッチン
グ手段18に出力されている駆動信号を停止させる駆動
停止手段27とで構成している。
【0021】上記構成において、図2、図3を参照しな
がら動作を説明する。図2には第1のスイッチング手段
16と逆電流素子手段17との直列体および第2のスイ
ッチング手段18と第1のバイパス手段19との並列体
の両端電圧(VCE),電流(IC)等の動作波形を、図
3には直流電圧Eに過電圧が発生した場合の動作波形を
示す。
【0022】第1のスイッチング手段16を駆動すると
(図2のA信号)第2のスイッチング手段18はオフし
ている(図2のB信号)ので、第1のスイッチング手段
を介して、加熱コイル21と第1の共振コンデンサ23
の共振回路に共振電流(図2のIC1)が流れる。
【0023】次に、第1のスイッチング手段16をオフ
させると、加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20
と第1の共振コンデンサ23の共振動作となる(図2の
4期間)。そして、第2のスイッチング手段18の両
端電圧VCE2が下降していき、0V以下になろうとした
ときに第1のバイパス手段19に共振電流(図2のI C2
の負の電流)が流れ始める。本実施例では第1のスイッ
チング手段16をオフさせてから所定時間(T4)後
に、第2のスイッチング手段19を駆動している(図2
のB信号)。その後、共振電流の流れる方向が変わる
と、第1のバイパス手段19はその電流を阻止するの
で、共振電流はスムーズに第2のスイッチング手段18
に流れ込む(すなわちIC2の極性がスムーズに負から正
に変わる)。
【0024】第2のスイッチング手段18に共振電流が
流れ始めてから、加熱コイル21と第1の共振コンデン
サ23の接続点の電圧が約0Vになると第2のバイパス
手段22に電流が流れ出し、加熱コイル21に蓄積され
たエネルギーによって、加熱コイル21と第2のスイッ
チング手段18と第2のバイパス手段22で構成される
閉回路に一定方向の循環電流が流れる。
【0025】次に、第2のスイッチング手段18を所定
時間(T2)後にオフさせると、循環電流の流れていた
動作から、加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20
と第1の共振コンデンサ23の共振動作となる(平滑コ
ンデンサ14の容量は第1および第2の共振コンデンサ
23、20の容量に比して非常に大きくしているのでそ
の影響を無視できる)。そして、第2のスイッチング手
段18への印加電圧V CE2が上昇し(図2のT3期間)、
直流電圧Eを越えるが、逆電流阻止手段17が設けられ
ているので、印加電圧VCE2はそのまま上昇しピーク電
圧に達した後、再度直流電圧Eに戻る。本実施例では第
2のスイッチング手段18をオフさせてから所定時間
(T3)後に、第1のスイッチング素子を駆動している
(図2のA信号)。
【0026】第2のバイパス手段22がない場合には図
2のIC2に示す破線の電流波形となって第2のスイッチ
ング手段18にターンオフが発生せず、第2のスイッチ
ング手段18への印加電圧VCE2が上昇せず、第1のス
イッチング手段16にターンオンが発生してしまうが、
本発明では第2のバイパス手段22によって、必ず第2
のスイッチング手段18にターンオフが発生し、第2の
スイッチング手段18への印加電圧VCE2を上昇させる
ことができる。従って、第1のスイッチング手段16に
ターンオンが発生することを防止でき、第1のスイッチ
ング手段16のターンオン損失(第1のスイッチング手
段16に順方向の電圧が印加した状態でターンオンし第
2の共振コンデンサ20を充電するスパイク状の電流と
印加電圧との積による損失)が発生せずまた、ターンオ
ン時の高周波雑音の発生を防止することができる。
【0027】また、上記のように第1および第2のスイ
ッチング手段16、18がターンオフする時の素子への
印加電圧は、共振電圧となるので電圧の上昇率dVCE
dtは比較的小さく、オフ時のスイッチング損失となる
印加電流と印加電圧の積を抑制することが可能で、当然
のことながらdVCE/dtの抑制効果による高周波雑音
の低減も可能となる。
【0028】さらに、制御回路24は、第1のスイッチ
ング手段16の駆動時間T1と、第2のスイッチング手
段18の駆動時間T2と、第1のスイッチング手段16
と第2のスイッチング手段18を共に駆動していない時
間T3、T4との和T0が一定値になるようにしながら第
1のスイッチング素子16の駆動時間T1と第2のスイ
ッチング素子18の駆動時間T2を可変する、言い替え
れば、一定の繰り返し周期T0で駆動時間比T1/T2
可変する駆動時間比制御手段25を設けているので、一
定の発振周期T0で加熱コイル電流の大きさを変えるこ
とが可能で、誘導加熱出力(つまり誘導加熱調理器への
入力)を連続可変制御することができる。以上が第1お
よび第2の手段の共通事項の動作説明である。
【0029】次に、第2の手段特有の事項の説明を行
う。商用電源11に雷サージ等が印加されて直流電圧E
が過電圧となった場合には、異常検知手段26で過電圧
の異常を検知して駆動停止手段27に異常の信号を送信
するとともに、第1のスイッチング手段16をオフさせ
て過電圧の直流Eが加熱コイル21等に印加されるのを
防いでいる。この時の動作を図3に示す。直流Eに過電
圧が発生しない場合には第1のスイッチング手段16は
所定のT1の期間オンする(A信号)が、過電圧が発生
したため異常検知手段26で強制的にオフ(C信号)さ
せている。従って、第1のスイッチング手段16をオフ
させてから第2のスイッチング手段18がオンするまで
の期間が所定の時間T4よりも大きくなる。
【0030】この期間の動作を説明すると、まず第1の
スイッチング手段16がオフして第2のスイッチング手
段18の両端電圧VCE2が小さくなっていき、0Vの時
点で第1のバイパス手段19に電流が流れ始める(IC2
の負電流)。次に、第1のバイパス手段19に流れる電
流が0Aの時点から第2のスイッチング手段18の両端
に電圧VCE2が印加され始める(過電圧がない場合は第
2のスイッチング手段18がオンするのでVCE2は印加
されない)。そして、第2のスイッチング手段18の両
端に電圧VCE2が印加された状態で駆動時間比制御手段
25から第2のスイッチング手段18をオンさせる駆動
信号(B信号が出力される。駆動停止手段27がない場
合には駆動時間比制御手段25からの信号に従い第2の
スイッチング手段18がオンして、IC2に一点鎖線で示
す過大な電流が流れて第2のスイッチング手段18が破
壊する恐れがあるが、本発明では駆動停止手段27を設
けて異常検知手段26から異常の信号を受けている間V
CE2が所定の電圧E0を越えていれば、駆動時間比制御
手段25からの信号(B信号)の伝達を停止(E信号実
線)して第2のスイッチング手段18に送信(D信号)
しているので、第2のスイッチング手段18はオンせず
過大な電流IC2も流れない。また、直流の過電圧時のみ
駆動停止手段27を動作させたことで過電圧時以外には
動作せず、ノイズや静電気の影響で誤動作する恐れがな
く、安価な回路で構成することができる。
【0031】第1の手段では、異常検知手段6に関係な
く、第2のスイッチング手段18の両端電圧VCE2が所
定の電圧E0を越えていれば、駆動時間比制御手段25
からの信号(B信号)の伝達を停止(E信号一点鎖線)
して第2のスイッチング手段18に送信(D信号)して
いるので、第2の手段と同様の効果が得られるととも
に、第1のスイッチング手段16が短絡破壊していた場
合には第2のスイッチング手段18の両端に直流電圧E
が印加されるため駆動停止手段27で検知して第2のス
イッチング手段18の駆動を停止でき、第1および第2
のスイッチング手段16、18が同時導通して破壊が拡
大するのを防止することができる。
【0032】このように本実施例によれば、第2のスイ
ッチング手段18と並列に第2の共振コンデンサ20を
設けたことによって、第1および第2のスイッチング手
段16、18のターンオフ時の電圧変化(dVCE/d
t)を小さくでき、ターンオフ時の損失つまり電圧電流
積(VCE×IC)とノイズを大幅に低減することができ
る。また、第2のバイパス手段22を設けたことで循環
電流を発生でき、第2のスイッチング手段18のオフ時
に電圧を印加でき、第1のスイッチング手段16のオン
時にターンオンが発生せず、大幅な損失低減が図れてい
る(ターンオン損失=0W)。さらには、駆動停止手段
27を設けたことで、第2のスイッチング手段18の両
端電圧VCE2が所定の電圧E0を越えた場合に第2のス
イッチング手段18の駆動を停止することができ、第2
のスイッチング手段18に過電流が流れることを防止す
ることができる。加えて、第1の手段によれば、異常検
知手段26に関係なく駆動停止手段27を動作させるこ
とで第1のスイッチング手段16の短絡破壊時における
その他の部品の破壊拡大を防止することができる。
【0033】尚、当然ながら第1のスイッチング手段と
逆電流素子手段17との直列体あるいは第1の共振コン
デンサと第2のバイパス手段22との並列体と加熱コイ
ル21との直列体等の構成要素を逆に接続しても、同様
の効果を得られる。
【0034】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、第2の共振コンデンサを設けたことによっ
て、第1および第2のスイッチング手段のターンオフ時
の電圧変化(dVCE/dt)を小さくでき、ターンオフ
時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)とノイズを大
幅に低減することができる。また、第2のバイパス手段
を設けたことで循環電流を発生でき、第2のスイッチン
グ手段のオフ時に電圧を印加でき、第1のスイッチング
手段のオン時にターンオンが発生せず、大幅な損失低減
を図ることができる(ターンオン損失=0W)。さらに
は、駆動時間比制御手段を設けているので、一定の発振
周期で加熱コイル電流の大きさを変えることが可能で、
負荷に対する誘導加熱出力(つまり誘導加熱調理器への
入力)を連続可変制御することができる。さらには、駆
動停止手段を設けたことで、第2のスイッチング手段の
両端電圧が所定の電圧E0を越えた場合に第2のスイッ
チング手段の駆動を停止することができ、第2のスイッ
チング手段18に過電流が流れることを防止することが
できるので異常時以外でノイズ等による誤動作をしな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
の回路ブロック図
【図2】同誘導加熱調理器の動作波形図
【図3】同誘導加熱調理器の異常時の動作波形図
【図4】従来例の誘導加熱調理器の回路図
【図5】(a)同誘導加熱調理器の動作波形図 (b)同誘導加熱調理器の動作波形拡大図
【図6】同誘導加熱調理器の特性図
【符号の説明】
15 インバータ回路 16 第1のスイッチング手段 17 逆電流阻止手段 18 第2のスイッチング手段 19 第1のバイパス手段 20 第2の共振コンデンサ 21 加熱コイル 22 第2のバイパス手段 23、28 第1の共振コンデンサ 24 制御回路
フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を高周波電流に変換するインバータ
    回路と、前記インバータ回路等の動作を制御する制御回
    路とからなり、前記インバータ回路は、直流の高電位側
    に接続された第1のスイッチング手段と、前記第1のス
    イッチング手段に直列に接続されるとともに直流の低電
    位側に接続された第2のスイッチング手段と、前記第1
    のスイッチング手段に直列に接続された前記第1のスイ
    ッチング手段の逆電流阻止手段と、前記第2のスイッチ
    ンング手段に流れ込もうとする逆電流をバイパスする第
    1のバイパス手段と、前記第1のスイッチング手段ある
    いは前記第2のスイッチング手段のオンオフにより共振
    回路ループを変えて共振する加熱コイルと第1の共振コ
    ンデンサからなる共振回路と、前記第1の共振コンデン
    サの両端電圧が所定の電圧になると前記第1の共振コン
    デンサに流れ込む電流をバイパスする第2のバイパス手
    段と、前記第2のスイッチング手段のオフ時に、前記加
    熱コイルと共振して前記第2のスイッチング手段に共振
    電圧を印加する第2の共振コンデンサとを備え、前記制
    御回路は、前記第1のスイッチング手段と前記第2のス
    イッチング手段を一定周波数で交互に駆動するとともに
    その駆動時間比を変化させる駆動時間比制御手段と、前
    記第2のスイッチング手段の両端電圧を検知し所定の電
    圧値以上であれば前記駆動時間比制御手段から前記第2
    のスイッチング手段に出力されている駆動信号を停止さ
    せる駆動停止手段とを備える構成とした誘導加熱調理
    器。
  2. 【請求項2】 直流を高周波電流に変換するインバータ
    回路と、前記インバータ回路等の動作を制御する制御回
    路とからなり、前記インバータ回路は、直流の高電位側
    に接続された第1のスイッチング手段と、前記第1のス
    イッチング手段に直列に接続されるとともに直流の低電
    位側に接続された第2のスイッチング手段と、前記第1
    のスイッチング手段に直列に接続された前記第1のスイ
    ッチング手段の逆電流阻止手段と、前記第2のスイッチ
    ンング手段に流れ込もうとする逆電流をバイパスする第
    1のバイパス手段と、前記第1のスイッチング手段ある
    いは前記第2のスイッチング手段のオンオフにより共振
    回路ループを変えて共振する加熱コイルと第1の共振コ
    ンデンサからなる共振回路と、前記第1の共振コンデン
    サの両端電圧が所定の電圧になると前記第1の共振コン
    デンサに流れ込む電流をバイパスする第2のバイパス手
    段と、前記第2のスイッチング手段のオフ時に、前記加
    熱コイルと共振して前記第2のスイッチング手段に共振
    電圧を印加する第2の共振コンデンサとを備え、前記制
    御回路は、前記第1のスイッチング手段と前記第2のス
    イッチング手段を一定周波数で交互に駆動するとともに
    その駆動時間比を変化させる駆動時間比制御手段と、直
    流の過電圧等を検知する異常検知手段と、前記第2のス
    イッチング手段の両端電圧を検知し所定の電圧値以上で
    かつ前記異常検知手段で異常を検知した場合に前記駆動
    時間比制御手段から前記第2のスイッチング手段に出力
    されている駆動信号を停止させる駆動停止手段とを備え
    る構成とした誘導加熱調理器。
JP5554594A 1994-03-25 1994-03-25 誘導加熱調理器 Pending JPH07263134A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012209055A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kyocera Document Solutions Inc 誘導加熱装置、定着装置、及び画像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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