JP2994186B2 - 共振形インバータ装置 - Google Patents

共振形インバータ装置

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JP2994186B2 JP5244089A JP24408993A JP2994186B2 JP 2994186 B2 JP2994186 B2 JP 2994186B2 JP 5244089 A JP5244089 A JP 5244089A JP 24408993 A JP24408993 A JP 24408993A JP 2994186 B2 JP2994186 B2 JP 2994186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機を駆動する
共振形インバータ装置に係り、特に誘導電動機の負荷率
に応じて主回路でのスイッチング損失あるいは共振回路
での損失を低減する効果を持つ共振形インバータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3相電圧共振形インバータの場
合、「A HIGH FREQUENCY RESON
ANT DC LINK INVERTER USIN
G IGBT´s」(IPEC−Tokyo 199
0)で提案されているような、図3に示す構成をとるこ
とが多い。
【0003】図3において、2はリアクトルであり、直
流電圧源1に並列に接続されている。4は共振回路であ
り、リアクトル2およびコンデンサ3の直列回路により
構成される。7はインバータ部であり、コンデンサ3に
並列に接続されたスイッチング素子5a〜5fおよびそ
の逆並列ダイオード6a〜6fの6組を3相ブリッジ結
線してある。10は逆並列回路であり、スイッチング素
子8とダイオード9が逆並列に接続されている。12は
電圧クランプ回路であり、逆並列回路10とコンデンサ
11の直列回路をリアクトル2に並列に接続してある。
13,14は母線であり、コンデンサ3の両端に発生す
る共振直流電圧をインバータ部7に給電する。
【0004】以上の回路から主回路は構成される。ま
た、15は出力負荷で、誘導電動機を示す。直流電源1
の発生する直流電圧をVd 、リアクトル2のインダクタ
ンスをLr、コンデンサ11の容量をCp とする。
【0005】コンデンサ3の両端の電圧Vc 、すなわち
母線13、14の間に印加される電圧は、インバータ部
7の3相出力に接続された負荷の状態によって直流電圧
Vdの2倍以上となり、場合によってはインバータ部7
を構成するスイッチング素子の耐圧を越え、素子を破壊
させてしまうことも考えられる。このような電圧Vcの
高電圧化を避けるために電圧クランプ回路12が備えら
れており、これにより電圧Vc を直流電圧Vd とコン
デンサ11の電圧Vcpの合計電圧(Vd +Vcp)以下に
抑制することができる。
【0006】ここで、電圧クランプ回路12の動作を図
3、図4により説明する。図4はリアクトル2を流れる
電流IL および電圧Vc を示したものである。説明のた
め共振回路4およびインバータ部7の間を流れる電流を
負荷電流Io とし、今Io =0と仮定する。図4の区間
1(t0 〜t1 )では、インバータ部7を構成する5a
〜5fのスイッチング素子のうち母線13、14間に直
列に接続された2つのスイッチング素子(例えば5aと
5d)を同時にターンオンすることにより、リアクトル
2を通じて直流電圧源1を短絡し、リアクトル2に流れ
る電流IL をVd ・(t1 −t0 )/Lr まで立ち上げ
る。t1 で短絡を停止した後、区間2(t1 〜t2 )で
は直流電圧源1、リアクトル2、コンデンサ3の経路で
電流が流れる。電圧Vc は零電圧から上昇しt2 で電圧
Vc が合計電圧(Vd+Vcp)に達すると、区間3(t2
〜t3 )では、電圧クランプ回路12を構成するリア
クトル2、ダイオード9、コンデンサ11の経路でコン
デンサ11への充電電流が流れる。ここでt2 での充電
電流をIcp0 とする。また容量Cp は、充電電流による
コンデンサ11の電圧上昇を無視できる大きさのものを
選ぶ。さらに区間3でダイオード9が導通している間に
スイッチング素子8をターンオンさせておく。t3 で充
電電流が零となり、続いて区間4(t3 〜t4 )では、
コンデンサ11、スイッチング素子8、リアクトル2の
経路でコンデンサ11からの放電電流が流れ出す。この
放電電流がt4 で充電電流Icp0 と同じ大きさ(逆極
性)になったとき、すなわちコンデンサ11の充放電量
が等しくなったとき、スイッチング素子8をターンオフ
する。したがって区間3、4では電圧Vc は合計電圧
(Vd +Vcp)に抑制される。この後区間5(t4 〜t
5 )では区間2と同経路逆方向でコンデンサ3より放電
電流が流れ出し、電圧Vc は合計電圧(Vd +Vcp)よ
り下降する。ここで電圧Vc の極小値は、区間1でリア
クトル2に流す短絡電流の大きさと、リアクトル2、逆
並列回路10およびコンデンサ11の経路での損失との
関係によって異なるが、その短絡電流を十分立ち上げる
と仮定すると、電圧Vc は零電圧まで下降する。t5 で
電圧Vc =0となった後、区間6(t5 〜t6 )では、
リアクトル2、直流電圧源1、インバータ部7を構成す
る母線13、14間に直列接続された逆並列ダイオード
(例えば6dと6a)の経路で電流が流れ、その電流は
直線的に変化しt6 で零となる。以上が共振の1サイク
ルであり、区間1あるいは区間6ではVc =0となって
おり、これらの区間に主スイッチング素子5a〜5fの
転流を行えば、零電圧スイッチングが実行でき、主スイ
ッチング素子でのスイッチング損失を低減できる。
【0007】ここで共振回路4あるいは電圧クランプ回
路12における、各構成部品での導通損失あるいは定常
損失等がない理想的な場合には、区間1での短絡電流の
立ち上げを行わなくとも、電圧Vc は零電圧から共振を
開始し再び零電圧まで下降する。しかし、実際には前記
損失は存在するため、常に電圧Vc を零電圧まで下降さ
せるには、この損失以上に相当するエネルギーを区間1
で立ち上げる短絡電流によって予めリアクトル2の励磁
エネルギーとして蓄えておく必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、短絡電
流の立ち上げにより共振回路4および電圧クランプ回路
12に流れる電流を多くし、確実に電圧Vc を零電圧ま
で下降させ、完全な零電圧スイッチングを行うことによ
ってスイッチング損失の低減を行える一方で、この電流
増加に伴い同回路での導通損失が増加してしまい、イン
バータとしての全体効率を考えたとき、必ずしも効率改
善が行えるものではない。特に、軽負荷時あるいは無負
荷時では負荷電流Io の実効値は小さいため、負荷電流
Io による導通損失およびインバータ部7のスイッチン
グ損失に比べ、共振回路4および電圧クランプ回路12
で常に流れる共振電流によって発生する定常的な導通損
失の割合が大きくなる問題が生じる。
【0009】このような問題に対して本発明では、短絡
電流の立ち上げを特に行わずに、インバータ部7でのス
イッチング損失の割合の増える負荷率が大きいときに
は、零電圧スイッチングを行い、逆に前記導通損失の割
合が増す負荷率が小さいあるいは無負荷のときには、V
c を零電圧まで下げずに低電圧でインバータ部7のスイ
ッチング素子の転流を行う代わりに、共振電流を小さく
し共振電流による損失の低減を優先する、インバータ装
置全体の効率改善を考慮した運転を行う共振形インバー
タ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明においては、直流電圧源と、この直流電圧
源に並列に接続されたリアクトルおよびコンデンサから
構成され、前記コンデンサの両端に共振直流電圧を発生
させる共振回路と、ブリッジ接続された複数個の主スイ
ッチング素子から構成され、前記共振直流電圧を交流電
圧に変換するインバータ部と、このインバータ部の各主
スイッチング素子を所定のパターンでスイッチングさせ
て、インバータ部の出力する交流電圧を制御する出力制
御手段とを有し、前記インバータ部を出力により誘導電
動機を駆動する共振形インバータ装置において、前記リ
アクトルに並列に接続されたコンデンサおよびスイッチ
ング素子の直列回路と、この直列回路に流れる電流を検
出する電流検出手段と、この電流検出手段が検出した検
出電流に基づいて、前記直列回路を構成する前記スイッ
チング素子のオン・オフ動作を制御するスイッチング素
子制御手段と、前記直列回路のコンデンサ電圧を検出す
る電圧検出手段と、この電圧検出手段の出力する検出電
圧、前記スイッチング素子制御手段の出力および前記電
流検出手段の出力する検出電流に基づいて、前記インバ
ータ部を構成する前記主スイッチング素子のオン・オフ
パターンの切り換えタイミングを与える信号を発生し、
前記誘導電動機の負荷率が大きい場合には前記共振直流
電圧が零となる期間でオン・オフパターンの切り換えを
行い、前記負荷率が小さい場合には前記共振直流電圧が
低電圧極小値となる期間でオン・オフパターンの切り換
えを行うタイミング信号発生手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明では、直流電圧源と、この直流電圧源に
並列に接続されるリアクトルおよびコンデンサから構成
される共振回路により、前記コンデンサの両端に発生す
る共振直流電圧を一定電圧以下に抑制するために、前記
リアクトルに並列に接続されたコンデンサおよびスイッ
チング素子の直列回路において、この直列回路を流れる
電流を検出する検出回路の出力から前記直列回路のコン
デンサの充放電の状態を検知し、前記直列回路のスイッ
チング素子のオン・オフ動作をスイッチング素子制御手
段によって、前記直列回路のコンデンサへの充放電量を
制御することにより、出力負荷の負荷率に応じて前記共
振直流電圧の極小値を変化させ、主スイッチング素子の
オン・オフパターン切り換えを行うタイミング信号発生
手段により前記電圧極小値で前記パターン切り換えを行
う。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は3相電圧共振形インバータ装置の主回路および制
御ブロック図を示している。4は共振回路であり、直流
電圧源1、共振リアクトル2、共振コンデンサ3より構
成される。7はインバータ部であり、各スイッチング素
子5a〜5fに対応する各ダイオード6a〜6fをそれ
ぞれ逆並列接続したものを3相ブリッジ接続してある。
10はスイッチ回路であり、スイッチング素子8とダイ
オード9を逆並列接続してある。12は電圧クランプ回
路であり、スイッチ回路10、コンデンサ11からなる
直列回路である。15は誘導電動機である。
【0013】16は出力電圧制御部であり、出力電圧が
所望の電圧になるようにインバータ部7のインバータ部
のスイッチング素子のスイッチングパターンを与える。
17は電流検出回路であり、直列回路12に流れる電流
を検出する。18はオン信号発生回路であり、スイッチ
ング素子8のオン信号を与えるオンパルスを発生する。
19はオフ信号発生回路であり、スイッチング素子8の
オフ信号を与えるオフパルスを発生する。20は遅延回
路、21はサンプルホールド回路である。
【0014】図1に示す共振形インバータ装置で出力電
圧制御を行って負荷の誘導電動機を駆動する場合、電圧
制御部16により指令されるスイッチパターンが変化す
ることによって、共振回路4とインバータ部7間に流れ
る負荷電流Io は、図2に示す負荷電流Io の波形の如
くステップ状に変化する。これは負荷電流Io がインバ
ータ部7のスイッチが切り換わる毎に誘導電動機15の
各相電流の一部を示しているためで、したがって負荷電
流Io の変動振幅は出力相電流の大きさ、すなわち誘導
電動機15の負荷率の大きさに応じて大きくなる。
【0015】この負荷電流Io の変動を考慮して共振回
路4および電圧クランプ回路12の一連の動作を説明す
る。初期条件としてt=T0 で、負荷電流Io 、共振リ
アクトル2を流れる電流IL 、共振コンデンサ3に流れ
る電流Ic 、電圧クランプ回路12に流れる電流Icp、
共振コンデンサ3の電圧Vc 、クランプコンデンサ11
の電圧Vcpは、それぞれIo =IL 、Ic =Icp=0、
Vc =0、Vcp=Vcp* とする。なお、各電流、電圧の
極性はすべて図1中の対応する矢印の向きを正にとり、
Vcp* はクランプコンデンサ電圧の設定値で、その値は
電圧Vd より小さいものとする。共振サイクルがt=T
0 で開始されると、まず従来行っていた図4の区間1に
相当する短絡電流の立ち上げは行わずに、IL =Ic +
Io なる電流がリアクトル2を流れ、コンデンサ3およ
びインバータ部7にそれぞれIc 、Io として分流す
る。このときIcp=0である。共振コンデンサ電圧Vc
は上昇しt=T1 でVc =Vd +Vcpとなると、ダイオ
ード9がターンオンし、コンデンサ3に流れていた電流
Ic が電圧クランプ回路12に流れ出す。このとき電圧
クランプ回路12に流れた電流をクランプ初期電流Icp
0 とすると、その後のクランプ電流、共振リアクトル電
流および共振コンデンサ電流はIcp=Icp0 −Vcp・t
/Lr 、IL =Icp+Io 、Ic =0となる(Lr :共
振リアクトル2のインダクタンス)。
【0016】上記Icpの式に従い、まず始めIcp>0の
区間(図2中の区間T1 〜T2 )はダイオード9を通
じ、コンデンサ11への充電が行われる。この際、クラ
ンプ電流Icp(>0)を電流検出回路17により検出
し、検出信号をもとにターンオンパルス発生回路18よ
り発せられるターンオンパルスによってスイッチング素
子8をターンオンさせる。次にIcp<0の場合の区間で
は(図2中のT2 〜)、予めターンオンさせたスイッチ
ング素子8を通じてコンデンサ11から放電が開始さ
れ、クランプ電流Icpは共振リアクトル2を流れて励磁
エネルギーを蓄える。その後、Icpがしきい値Icp(th)
=−(Icp* +△ILOSS)まで達したことを電流検出回
路17により検出し、ターンオフパルス発生回路19に
よりスイッチング素子8にターンオフ信号を与える。ス
イッチング素子8がターンオフすると、共振リアクトル
2に蓄えられた励磁エネルギーにより共振コンデンサ3
が放電を開始し(図2中のT3 〜)、共振コンデンサ電
圧Vc は下降する。このVc の下降の極小値(Vc がど
のくらい下降するか)は、スイッチング素子8をターン
オフしたときのクランプ電流であるIcpのしきい値Icp
(th)とクランプコンデンサ電圧Vcpによって決まる。I
cp(th)=−(Icp* +△ILOSS)の第1項はクランプコ
ンデンサ電圧設定値Vcp* から算出される値で、以下の
式で表せる。
【0017】第2項は、共振回路4および電圧クランプ
回路12における損失分を補う項である。したがってI
cp(th)はVcp* によって決まる値であり、クランプされ
た共振直流電圧Vc =Vd +Vcp* を零電圧まで下降さ
せるための励磁エネルギーをリアクトル2に蓄えるため
に流す必要がある電流しきい値である。そのためクラン
プコンデンサ電圧Vcpが設定値Vcp* より上昇する場合
は、Icp(th)はVc を零電圧まで下降させるのに十分に
足る電流値となり、Vc は零電圧まで下降し零電圧の区
間(図4中の区間6に相当)ができるため、そこで主ス
イッチング素子の切り換えを行えば、零電圧スイッチン
グ(Zero Voltage Switching:
ZVS)が可能となる。反対にVcpが設定値Vcp* より
小さくなる場合は、Icp(th)はVc を零電圧まで下降さ
せる電流値には足らず、Vc はある低電圧で極小値をと
る。このVc の低電圧極小値で主スイッチング素子の切
り換えを行う。このスイッチング方式を低電圧スイッチ
ング(Low Voltage Switching:
LVS)と呼ぶことにする。
【0018】このため零または低電圧の共振直流電圧V
cの極小値となる期間に同期してインバータ部7の主ス
イッチング素子のパターン切り換えを行うタイミングを
発生させる必要がある。このタイミング発生は、クラン
プスイッチング素子8のターンオフパルスから、しきい
値Icp(th)=−(Icp* △ILOSS)とVcpにより演算さ
れる時間Tだけ遅れてパルスを発生させる遅延回路20
の出力パルスをトリガとするサンプルホールド回路21
により行われる。
【0019】主スイッチング素子のパターン切り換えに
よって、前述の通りIo は変動する(図2中のIo 波形
参照)。この変動量を△Io とすると、△Io の正負に
よって次に起こる共振サイクルの動作が異なる。△Io
>0の場合、まず共振リアクトル2を通じて△Io 分の
電流立ち上げが起こり(図2中のT4 〜T5 )、その後
共振サイクルが開始される。したがって共振が始まる際
の共振コンデンサの初期電流は常にIc =0となり、ク
ランプコンデンサ11への充電量はVcpによって決まる
一定量となる。これに対し、△Io <0の場合には、す
ぐに共振が開始され、(図4中のT6 )、IL =△Io
の共振初期電流を立ち上げた如くの効果が得られる。そ
のため図2の斜線のようにクランプコンデンサ11への
充電量が前記一定量より増加する。これに対しクランプ
コンデンサ11からの放電量は、前記電流しきい値Icp
(th)およびVcpによって決まるため直接△Io の影響を
受けず、共振1サイクル毎に考えた場合、一定であると
見なせる。以上のことより主スイッチング素子の切り換
え時に、負荷電流Io が連続状態、あるいはステップ状
に増加する場合(△Io >=0)には、クランプコンデ
ンサ11への充・放電量はそれぞれ一定となり、放電の
際の電流しきい値Icp(th)の電流増加分△ILOSSを考慮
にいれると、放電量の方が大きくなり、クランプコンデ
ンサ電圧Vcpは減少傾向を示す。反対にIo の値がステ
ップ状に減少する場合(△Io <0)には、|△Io |
が大きいほどクランプコンデンサ11の充電量が増加
し、そのためクランプコンデンサ電圧Vcpは上昇傾向を
示す。
【0020】負荷状態(負荷率)に対する負荷電流の変
動幅|△Io |、クランプコンデンサ電圧Vcp、スイッ
チング時の直流共振電圧Vc 、それに伴う損失の変化等
について簡単にまとめたものを表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この表から判るように、負荷率が大きい場
合にはZVSの割合が多くなり、負荷率の小さい場合に
は、LVSを行う割合が増える。これにより、発明の目
的である負荷率が大きい場合には主にスイッチング損失
を低減し、負荷率が小さい場合には主に共振回路・クラ
ンプ回路を流れる共振電流を小さくし発生する導通損失
を低減する電圧共振形インバータの運転が可能になる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、負荷率が大きい場合に
は主にスイッチング損失を低減し、負荷率が小さい場合
には主に共振回路・直列回路での損失を低減する、広い
負荷範囲での損失低減を行う共振形インバータ装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例である共振形インバータ装
置の主回路構成と制御ブロック図である。
【図2】本発明による実施例である共振形インバータ装
置の各部電圧・電流波形を示す図である。
【図3】従来の電圧共振形インバータ装置の主回路図で
ある。
【図4】従来の電圧共振形インバータ装置の動作時の共
振回路および電圧クランプ回路における電流・電圧波形
を示す図である。
【符号の説明】
1……直流電圧源、 2……リアクタンス 3……コンデンサ、 4……共振回路 5a〜5f、8……スイッチング素子 6a〜6f、9……ダイオード 7……インバータ部、 10……スイッチング回
路 11……コンデンサ、 12……電圧クランプ回
路 13、14……直流電圧母線、15……誘導電動機 16……電流検出回路、 17……オン信号発生回路、 18……オフ信号発生回
路 19……信号遅延回路 20……タイミング信号
発生回路 21……サンプル・ホールド回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧源と、 この直流電圧源に並列に接続されたリアクトルおよびコ
    ンデンサから構成され、前記コンデンサの両端に共振直
    流電圧を発生させる共振回路と、 ブリッジ接続された複数個の主スイッチング素子から構
    成され、前記共振直流電圧を交流電圧に変換するインバ
    ータ部と、 このインバータ部の各主スイッチング素子を所定のパタ
    ーンでスイッチングさせて、インバータ部の出力する交
    流電圧を制御する出力制御手段とを有し、前記インバー
    タ部の出力により誘導電動機を駆動する共振形インバー
    タ装置において、 前記リアクトルに並列に接続されたコンデンサおよびス
    イッチング素子の直列回路と、 この直列回路に流れる電流を検出する電流検出手段と、 この電流検出手段が検出した検出電流に基づいて、前記
    直列回路を構成する前記スイッチング素子のオン・オフ
    動作を制御するスイッチング素子制御手段と、 前記直列回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出手段
    と、 この電圧検出手段の出力する検出電圧、前記スイッチン
    グ素子制御手段の出力および前記電流検出手段の出力す
    る検出電流に基づいて、前記インバータ部を構成する前
    記主スイッチング素子のオン・オフパターンの切り換え
    タイミングを与える信号を発生し、前記誘導電動機の負
    荷率が大きい場合には前記共振直流電圧が零となる期間
    でオン・オフパターンの切り換えを行い、前記負荷率が
    小さい場合には前記共振直流電圧が低電圧極小値となる
    期間でオン・オフパターンの切り換えを行うタイミング
    信号発生手段とを備えたことを特徴とする共振形インバ
    ータ装置。
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