JPH06215623A - 感光性樹脂絶縁材 - Google Patents
感光性樹脂絶縁材Info
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- JPH06215623A JPH06215623A JP5154793A JP15479393A JPH06215623A JP H06215623 A JPH06215623 A JP H06215623A JP 5154793 A JP5154793 A JP 5154793A JP 15479393 A JP15479393 A JP 15479393A JP H06215623 A JPH06215623 A JP H06215623A
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Abstract
多層プリント配線板を提供すること。 【構成】 酸化剤に対して難溶性の感光性樹脂中に、大
・小の耐熱性樹脂粒子の混合物、耐熱性樹脂粒子の表面
にその微粉末もしくは無機微粉末のいずれか少なくとも
1種を付着させてなる擬似粒子、または耐熱性樹脂微粉
末を凝集させた凝集粒子、のうちから選ばれるいずれか
少なくとも1種の, 酸化剤に対して可溶性の耐熱性粒子
を含有させたものからなる感光性樹脂絶縁材。
Description
し、特に、電気的に絶縁された複数の無電解めっき膜か
らなる導体回路を有する多層プリント配線板に適用して
有用な絶縁材に関するものである。
ピューターなどの電子機器に対する高密度化あるいは演
算機能の高速化が進められている。その結果、プリント
配線板においても高密度化を目的として配線回路が多層
に形成された多層プリント配線板が脚光を浴びてきた。
従来、多層プリント配線板としては、例えば内装回路が
形成された複数の回路板をプリプレグを絶縁層として積
層しプレスした後、スルーホールによって各内装回路を
接続し導通せしめた多層プリント配線板が代表的なもの
であった。しかしながら、このような多層プリント配線
板は、複数の内装回路をスルーホールを介して接続導通
させたものであるため、配線回路が複雑になりすぎ高密
度化あるいは高速化を実現することが困難であった。
多層プリント配線板として、最近、導体回路と有機絶縁
膜とを交互にビルドアップした多層プリント配線板が開
発されている。この多層プリント配線板は、超高密度化
と高速化に適合したものであるが、欠点は有機絶縁膜上
に無電解めっき膜を信頼性よく形成させることが困難な
ことにあった。このために、かかる多層プリント配線板
においては、導体回路を、蒸着やスパッタリングなどの
PVD法もしくは前記PVD法と無電解めっきとの併用
法で形成していたが、このようなPVD法による導体回
路形成方法は生産性に劣り、コストが高い欠点があっ
た。
如き従来の多層プリント配線板の有する欠点を解消する
ことを目的として種々研究し、先に特開昭63−126297号
により、多層プリント配線板およびそれに使用される絶
縁材にかかる発明を提案した。しかしながら、この発明
に先行して提案した前記絶縁材は、粒子状物質とマトリ
ックス樹脂の特定の薬液に対する溶解性に顕著な差がな
いと、アンカーが不明確になり易く、その結果、めっき
膜の密着性が上がらないという解決課題を残していた。
本発明の目的は、本発明者らが先に提案した前記多層プ
リント配線板用絶縁材が抱えている課題を解決し、無電
解めっき膜を信頼性良く形成させた多層プリント配線板
を容易にかつ安価に製造するための絶縁材を提供すると
ころにある。
発明に先行して提案した前記先行発明にかかる絶縁材の
問題点は、絶縁層である感光性樹脂中に、 耐熱性樹脂粒子と耐熱性樹脂微粉末との混合物、 耐熱性樹脂粒子の表面に耐熱性樹脂微粉末もしくは平
均粒径が無機微粉末のいずれか少なくとも1種を付着さ
せてなる擬似粒子、 耐熱性樹脂微粉末を凝集させてなる凝集粒子、 を含有させることにより、解消することができることが
判った。すなわち、本発明は、酸化剤に対して難溶性の
感光性樹脂中に、平均粒径2〜10μmの耐熱性樹脂粒子
と平均粒径2μm以下の耐熱性樹脂微粉末との混合物、
平均粒径2〜10μmの耐熱性樹脂粒子の表面に平均粒径
2μm以下の耐熱性樹脂微粉末もしくは平均粒径2μm
以下の無機微粉末のいずれか少なくとも1種を付着させ
てなる擬似粒子、または平均粒径2μm以下の耐熱性樹
脂微粉末を凝集させて平均粒径2〜10μmの大きさとし
た凝集粒子、のうちから選ばれるいずれか少なくとも1
種のもの;すなわち酸化剤に対して可溶性の耐熱性粒子
を含有させたものからなる感光性樹脂絶縁材である。ま
た、前記耐熱性樹脂粒子は、酸化剤に対して難溶性の前
記耐熱性樹脂固形分100重量部に対し、5〜350 重量部
配合する。
る感光性樹脂絶縁材は、耐熱性樹脂からなる樹脂絶縁層
によって電気的に絶縁された複数の無電解めっき膜から
なる導体回路を有する多層プリント配線板の樹脂絶縁層
として好適に用いられる。以下、かかる感光性樹脂絶縁
材を多層プリント配線板の絶縁層として用いた例に基づ
いて、本発明の構成を詳しく説明する。
いうのは、無電解めっき膜との密着性に優れていること
が必要であり、こうした要請に応えられる該樹脂絶縁層
は、酸化剤に対して難溶性の耐熱性樹脂中に、a.平均
粒径が2〜10μmの耐熱性樹脂粒子と平均粒径が2μm
以下の耐熱性樹脂微粉末との混合物、b.平均粒径が2
〜10μmの耐熱性樹脂粒子の表面に平均粒径が2μm以
下の耐熱性樹脂微粉末もしくは平均粒径が2μm以下の
無機微粉末のいずれか少なくとも1種を付着させてなる
擬似粒子、あるいはc.平均粒径が2μm以下の耐熱性
樹脂微粉末を平均粒径が2〜10μmとなるように凝集さ
せてなる凝集粒子から選ばれるいずれか少なくとも1種
の耐熱性粒子(ただし、この耐熱性粒子は酸化剤に対し
て可溶性のものである)を含有するものにて構成する。
なお、この樹脂絶縁層の無電解めっき膜が形成される側
の面は、前記耐熱性粒子が酸化剤によって溶解された結
果形成された凹部を有しており、この凹部は無電解めっ
き膜のアンカーとして作用するものである。
絶縁層は、マトリックスを構成する該感光性樹脂とこの
樹脂中に分散させる耐熱性樹脂粒子, 微粉末とは、互い
に酸化剤に対する溶解性に大きな差異があるため、これ
らを酸化剤で処理すると、感光性樹脂マトリックスの表
面部分に分散している可溶性の耐熱性樹脂粒子の方が主
として溶解除去され、それにより明確なアンカーが形成
され、樹脂絶縁層の表面は均一に粗化されたものとな
る。その結果、無電解めっき膜との高い密着強度と信頼
性が得られるのである。
に分散させる前記耐熱性粒子は、平均粒径が2〜10μ
mの耐熱性樹脂粒子と平均粒径が2μm以下の耐熱性樹
脂微粉末との混合物、平均粒径2〜10μmの耐熱性樹
脂粒子の表面に平均粒径2μm以下の耐熱性樹脂微粉末
もしくは平均粒径2μm以下の無機微粉末のいずれか少
なくとも1種を付着させてなる擬似粒子、平均粒径が
2μm以下の耐熱性樹脂微粉末を平均粒径が2〜10μm
となるように凝集させた凝集粒子、のうちから選ばれる
いずれか少なくとも1種である。このような粒子を用い
る理由は、これらの粒子あるいは混合物を耐熱性粒子と
して用いることにより、形成されるアンカーの形状を極
めて複雑なものにすることができるからである。とくに
耐熱性粒子として前記混合物を用いることは、より好適
である。
子、凝集粒子および混合物中の耐熱性樹脂粒子の大きさ
が平均粒径で2〜10μmの大きさのものを用いる理由
は、平均粒径で10μmよりも大きいと、酸化処理に伴う
溶解除去によって形成されるアンカーの密度が小さく、
かつ不均一になり易い。その結果、めっき膜の密着強度
が悪くなって製品の信頼性が低下し、さらには接着層表
面の凹凸が必要以上に激しくなって、導体の微細パター
ンが得難くなること、および、部品などを実装する上で
不都合が生じ易くなるからである。一方、平均粒径が2
μmよりも小さいと、アンカーが不明確になり易いから
であるからである。より好ましくは3〜8μmの大きさ
のものが好適である。
構成する耐熱性樹脂微粉末および混合物中の耐熱性樹脂
微粉末の大きさを平均粒径で2μm以下の大きさにする
ことが必要である。この理由は、2μmよりも大きいと
アンカー効果が低下し、めっき膜の密着強度が悪くなる
からである。より好ましくは 0.8μm以下の大きさのも
のが好適である。また、擬似粒子、凝集粒子および混合
物中の耐熱性樹脂粒子の粒径は、擬似粒子の付着微粉
末、凝集粒子を構成する耐熱性樹脂微粉末および混合物
中の耐熱性樹脂微粉末の粒径の2倍以上であることが有
利である。
縁性に優れ、酸化剤以外の薬品に対して安定な性質を示
す樹脂であって、硬化処理することにより、耐熱性樹脂
液あるいは溶剤に対しては難溶性となるが酸化剤に対し
ては可溶性となる樹脂を用いることが必要である。この
ような耐熱性粒子を構成する樹脂としては、例えばエポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビスマレイミド−トリア
ジン樹脂のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種が
使用される。なかでも、前記エポキシ樹脂は、特性的に
も優れており最も好適である。また、酸化剤に対して可
溶性の無機微粉末としては、例えば炭酸カルシウムを使
用することができる。なお、前記酸化剤としては、クロ
ム酸、クロム酸塩、過マンガン酸塩、オゾンなどが使用
される。前記平均粒径2〜10μmの耐熱性樹脂粒子と平
均粒径2μm以下の耐熱性樹脂微粉末との混合物は、形
成されるアンカーの形状を極めて複雑なものにする上
で、平均粒径2μm以下の耐熱性樹脂微粉末の含有量を
50〜85重量%とすることが好ましい。
樹脂としては、耐熱性, 電気絶縁性, 化学的安定性, お
よび接着性に優れ、硬化処理することにより酸化剤に対
して難溶性となるものであって、例えば、エポキシ樹
脂、エポキシ変性ポリイミド樹脂、ポリイミド樹脂およ
びフェノール樹脂の中から選ばれるいずれか少なくとも
1種のものを用いる。この感光性樹脂を、マトリックス
構成材料とする理由は、所定の個所を露光した後に、現
像, エッチングすることにより、導体層間を接続するた
めのバイアホールを容易に形成するのに有利だからであ
る。なお、上記耐熱性粒子を構成する樹脂とマトリック
スを構成する耐熱性樹脂とが同じ種類の樹脂、例えばエ
ポキシ樹脂であっても、酸化剤に対する溶解性に差異の
あるものを使用すれば、本発明の効果を発揮させること
ができる。
対する前記耐熱性粒子の配合量は、マトリックスを構成
する耐熱性樹脂100重量部に対し、2〜350重量部の範囲
であることが有利であり、特に5〜200 重量部の範囲で
あることが樹脂絶縁層と無電解めっき膜との密着強度を
高くする上で好適である。前記耐熱性粒子の配合量が2
重量部より少ないと、溶解除去して形成されるアンカー
の密度が低く樹脂絶縁層と無電解めっき膜との充分な密
着強度が得られないからである。一方、350重量部より
も多くなると樹脂絶縁層表面の殆どが溶解除去されるた
め、明確なアンカーを形成することが困難となるからで
ある。
子, 微粉末は、いずれも硬化処理されたもので構成され
る。この耐熱性粒子, 微粉末を構成する耐熱性樹脂を硬
化処理されたものに限ったのは、硬化処理していないも
のを用いると、マトリックスを形成する耐熱性樹脂液あ
るいはこのマトリックスを形成する耐熱性樹脂を溶剤を
用いて溶解した溶液中に添加した場合、この耐熱性粒子
を構成する耐熱性樹脂も該耐熱性樹脂液あるいは溶液中
に溶解してしまい、耐熱性粒子としての機能を発揮させ
ることが不可能になるからである。
粒子および微粉末は、例えば、耐熱性樹脂を熱硬化させ
てからジェットミルや凍結粉砕機などを用いて粉砕した
り、硬化処理する前に耐熱性樹脂溶液を噴霧乾燥した後
硬化処理したり、あるいは未硬化耐熱性樹脂エマルジョ
ンに水溶液硬化剤を加えて攪拌したりして得られる粒子
を、風力分級機などにより分級することによって製造さ
れる。なお、この耐熱性粒子を構成する耐熱性樹脂を硬
化処理する方法としては、加熱により硬化させる方法あ
るいは触媒を添加して硬化させる方法などがあるが、な
かでも加熱硬化させる方法が実用的である。
表面に耐熱性樹脂微粉末もしくは無機微粉末のいずれか
少なくとも1種を付着させてなる擬似粒子とする方法と
しては、例えば、耐熱性樹脂粒子の表面に耐熱性樹脂微
粉末もしくは無機微粉末をまぶした後、加熱して融着さ
せるか、結合剤を介して接着させる方法を適用すること
が有利である。前記耐熱性粒子のうち、耐熱性樹脂微粉
末を凝集させた凝集粒子とする方法としては、例えば、
耐熱性樹脂を微粉末を、熱風乾燥器などで単に加熱する
か、あるいは各種バインダーを添加、混合して乾燥する
などして凝集させる。そして、その後、ボールミル、超
音波分散機などを用いて解砕し、さらに風力分級機など
により分級することによって製造することが有利であ
る。このようにして得られる耐熱性粒子の形状は、球形
だけでなく各種の複雑な形状を有しており、そのためこ
れにより形成されるアンカーの形状もそれに応じて複雑
形状になるため、ピール強度、プル強度などのめっき膜
の密着強度を向上させるのに有効に作用する。
マトリックスを形成する感光性樹脂液あるいはこのマト
リックスを形成する感光性樹脂を溶剤を用いて溶解した
溶液中に添加して、均一分散させることにより混合液が
製造される。なお、前記耐熱性粒子を添加する感光性樹
脂液としては、溶剤を含まない感光性樹脂液をそのまま
使用することができるが、また、感光性樹脂を溶剤に溶
解した感光性樹脂液も、低粘度であるため耐熱性粒子を
均一に分散させ易く、しかも導体層を有する基板に塗布
し易いので有利に使用することができる。この感光性樹
脂を溶解するのに使用する溶剤としては、通常の溶剤、
例えば、メチルエチルケトン、メチルセルソルブ、エチ
ルセルソルブ、ブチルカルビトール、ブチルセルロー
ス、テトラリン、ジメチルホルムアルデヒド、ノルマル
メチルピロリドンなどを用いることができる。
プリント配線板用樹脂絶縁層の好適な厚さは、通常20〜
100μm程度であるが、特に高い絶縁性が要求される場
合にはそれ以上に厚くすることもできる。
間を接続するためのバイアホールが設けられる。このバ
イアホールの形成方法としては、所定の個所を露光した
後、現像、エッチングする方法が好適であるが、その他
にレーザ加工によりバイアホールを形成する方法を適用
することもできる。前記レーザ加工によりバイアホール
を形成する方法は、樹脂絶縁層の表面を粗化する前ある
いは後のいずれにおいても適用することができる。
いて多層プリント配線板を製造する実施例について説明
する。 実施例1 (1) ガラスエポキシ銅張積層板(東芝ケミカル製、商
品名:東芝テコライトMEL−4)に感光性ドライフィ
ルム(デュポン製、商品名:リストン1051)をラミネー
トし、所望の導体回路パターンが描画されたマスクフィ
ルムを通して紫外線露光させ画像を焼きつけた。次いで
1−1−1−トリクロロエタンで現像を行い、塩化第二
銅エッチング液を用いて非導体部の銅を除去した後、メ
チレンクロリドでドライフィルムを剥離した。これによ
り、基板2上に複数の導体パターンからなる第一層導体
回路1…を有する配線板を形成した。 (2) エポキシ樹脂粒子(東レ製、トレパールEP−
B、平均粒径3.9μm)200 gを、5lのアセトン中に
分散させたエポキシ樹脂粒子懸濁液中へ、ヘンシェルミ
キサー(三井三池化工機製、FM10B型)内で攪拌しな
がら、アセトン1lに対してエポキシ樹脂(三井石油化
学製、商品名、TA−1800)を30gの割合で溶解させた
アセトン溶液中にエポキシ樹脂粉末(東レ製、トレパー
ルEP−B,平均粒径0.5μm)300 gを分散させた懸
濁液を滴下することにより、上記エポキシ樹脂粒子表面
にエポキシ樹脂粉末を付着せしめた後、上記アセトンを
除去し、その後、150 ℃に加熱して、擬似粒子を作成し
た。この擬似粒子は、平均粒径が約4.3μmであり、約
75重量%が、平均粒径を中心として±2μmの範囲に存
在していた。 (3) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(油化シェ
ル製、商品名:エピコート 180S)の50%アクリル化物
を60重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シ
ェル製、商品名:エピコート1001)を40重量部、ジアリ
ルテレフタレートを15重量部、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モリフォリノプロパノン
−1(チバ・ガイギー製、商品名:イルガキュアー907)
を4重量部、イミダゾール(四国化成製、商品名:2P
4MHZ)4重量部、前記(2)で作成した擬似粒子50
重量部を混合した後、ブチルセロソルブを添加しなが
ら、ホモディスパー攪拌機で粘度250 cpに調整し、次い
で3本ローラーで混練して感光性樹脂組成物の溶液を作
成した。 (4) 前記(1) で作成した配線板上に前記(3) で作成し
た感光性樹脂組成物の溶液をナイフコーターを用いて塗
布し、水平状態で20分放置した後、70℃で乾燥させて厚
さ約50μmの感光性樹脂絶縁層3を形成した。 (5) 前記(4) の処理を施した配線板に100 μmφの黒
円が印刷されたフォトマスクフィルムを密着させ、超高
圧水銀灯により500 mj/cm2 で露光した。これを、クロ
ロセン溶液で超音波現像処理することにより、配線板上
に 100μmφのバイアホールとなる開孔を形成した。前
記配線板を超高圧水銀灯により約3000 mj/cm2 で露光
し、さらに 100℃で1時間、その後 150℃で10時間加熱
処理することによりフォトマスクフィルムに相当する寸
法精度に優れた開孔を有する樹脂絶縁層3を形成した。 (6) 前記(5) で作成した配線板を、クロム酸(Cr2O3)
500g/l 水溶液からなる酸化剤に70℃で15分間浸漬し
て、図1(b) の4(a) に拡大して示すように層間樹脂絶
縁層の表面を粗化してから、中和溶液(シプレイ社製、
PN− 950)に浸漬して水洗した。樹脂絶縁層が粗化さ
れた基板にパラジウム触媒(シプレイ社製、キャタポジ
ット44)を付与して絶縁層の表面を活性化させ、表1に
示す組成の無電解銅めっき液に11時間浸漬して、めっき
膜の厚さ25μmの無電解銅めっきを施した。
に、さらに前記(1) の工程を行うことにより、配線層が
4層の、すなわち第2層の導体回路5、第3層の導体回
路6および第4層の導体回路7を形成したビルドアップ
多層配線板を作成した。
B、平均粒径 0.5μm)を熱風乾燥機内に装入し、 180
℃で3時間加熱処理して凝集結合させた。この凝集結合
させたエポキシ樹脂粒子を、アセトン中に分散させ、ボ
ールミルにて5時間解砕した後、風力分級機を使用して
分級し、凝集粒子を作成した。この凝集粒子は、平均粒
径が約3.5μmであり、約68重量%が、平均粒径を中心
として±2μmの範囲に存在していた。 (2) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製、商品名:EOCNー103 S)の75%アクリル化物50
重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ダウ・ケミ
カル製、商品名:DER661)50重量部、ジぺンタエリス
リトールヘキサアクリレートを25重量部、ベンジルアル
キルケタール (チバ・ガイギー製、商品名:イルガキ
ュアー651)5重量部、イミダゾール(四国化成製、商品
名:2P4MHZ)6重量部、および前記(1) で作成し
た凝集粒子50重量部を混合した後、ブチルセロソルブを
添加しながら、ホモディスパー攪拌機で粘度250 cpに調
整し、次いで3本ローラーで混練して感光性樹脂組成物
の溶液を調整した。 (3) 実施例1の(1) で作成したのと同じ第1層導体回
路1…を有する配線板(基板2)上に前記(2) で作成し
た感光性樹脂組成物の溶液をナイフコーターを用いて塗
布し、水平状態で20分放置した後、70℃で乾燥させて厚
さ約50μmの感光性樹脂絶縁層3を形成した。 (4) 次いで、実施例1の(5) の工程を実施することに
より、開孔を有する層間樹脂絶縁層3を形成した。 (5) 次いで、実施例1の(6) の工程を実施することに
より、前記樹脂絶縁層3の表面を4(b) のように粗化
し、無電解銅めっきを施した。 (6) 実施例1の(1) の工程及び、前記(1)〜(5)を2回
繰り返し、さらに実施例1の(1) を実施することにより
配線層が4層の、すなわち第2層の導体回路5、第3層
の導体回路6および第4層の導体回路7を形成したビル
ドアップ多層配線板を得た。
リル化物 100重量部、ジアリルテレフタレート15重量
部、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルフォリノプロパノン−1(チバ・ガイギー
製、商品名:イルガキュア−907)4重量部、イミダゾー
ル硬化剤(四国化成製、商品名:2P4MHZ)4重量
部粒径の大きいエポキシ樹脂粉末(東レ製、トレパール
EP−B、平均粒径3.9μm)10重量部及び粒径の小さ
いエポキシ樹脂粉末(東レ製、トレパールEP−B、平
均粒径 0.5μm)25重量部からなるものにブチルカルビ
トールを加え、ホモディスパー分散機で粘度を250 cpに
調製し、次いで3本ローラーで混練して感光性樹脂組成
物の溶液を作成した。 (2) 実施例1の(1) で作成したのと同じ第1層導体回
路1…を有する配線板(基板2)上に前記(2) で作成し
た感光性樹脂組成物の溶液をナイフコーターを用いて塗
布し、水平状態で20分放置した後、70℃で乾燥させて厚
さ約50μmの感光性樹脂絶縁層を形成した。 (3) 次いで実施例1の(5) の工程を実施することによ
り、開孔を有する層間絶縁層を形成した。 (4) 次いで実施例1の(6) の工程を実施することによ
り樹脂絶縁層3の表面を粗化し、無電解銅めっきを施し
た。 (5) 実施例1の(1) 及び、前記(1) 〜(4) を2回繰り
返し、さらに実施例1の(1) を実施することにより配線
層が4層の、すなわち第2層の導体回路5、第3層の導
体回路6および第4層の導体回路7を形成したビルドア
ップ多層配線板を得た。
ル製、商品名:E− 154)60重量部、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂(油化シェル製、商品名:E−1001)40
重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品名:2
P4MHZ)4重量部、粒径の大きいエポキシ樹脂粉末
(東レ製、商品名:トレパールEP−B、平均粒径3.9
μm)10重量部、及び粒径の小さいエポキシ樹脂粉末
(東レ製、商品名:トレパールEP−B、平均粒径0.5
μm)25重量部からなるものにブチルカルビトールを加
え、ホモディスパー分散機で粘度を250 cpに調整して、
次いで3本ローラーで混練し、接着剤溶液を作成した。 (2) 次いで、ガラスエポキシ両面銅張積層板の表面銅
箔を常法によりフォトエッチングして得られた配線板上
(基板8)上に、前記(1) で作成した接着剤溶液をロー
ルコーターで全面に塗布した後、 100℃で1時間、さら
に 150℃で5時間乾燥硬化して樹脂絶縁層10を形成し
た。 (3) この基板8に前記樹脂絶縁層10を被成した配線板
の前記導体回路9に向けてCO2 レーザー14を照射し、前
記樹脂絶縁層10に開孔15を形成した。 (4) 次いでクロム酸に10分間浸漬し、前記樹脂絶縁層1
0の表面を11に示すように粗化し、中和後水洗した。 (5) 常法により、スルーホールを形成した。 (6) 基板にパラジウム触媒(シプレイ社製、キャタポ
ジット44)を付与して樹脂絶縁層の表面を活性化させ
た。 (7) 次いで配線板に感光製ドライフィルム(サンノプ
コ製、商品名:DFR−40C)をラミネートし、導体パ
ターンを露光した後現像した。 (8) 表1に示す無電解銅めっき液に11時間浸漬して、
めっきレジスト12を除く個所に、厚さ25μmの無電解銅
めっき膜である導体回路13を形成した多層プリント配線
板を製造した。
脂絶縁層10表面を粗化した後、CO2 レーザー14を照射し
て該樹脂絶縁層10に開口15を形成して、多層プリント配
線板を製造した。このようにして製造した多層プリント
配線板の絶縁層と無電解めっき膜との密着強度をJIS
−C−6481の方法で測定し、表2にその結果を示した。
光性樹脂絶縁材は、多層プリント配線板に適用した場
合、無電解めっき膜等からなる導体回路と絶縁層との密
着性が極めて優れた樹脂絶縁層を得ることができる。
線の製造工程をそれぞれ示した図。
線の製造工程をそれぞれ示した図。
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Claims (2)
- 【請求項1】 酸化剤に対して難溶性の感光性樹脂中
に、 平均粒径2〜10μmの耐熱性樹脂粒子と平均粒径2μm
以下の耐熱性樹脂微粉末との混合物、平均粒径2〜10μ
mの耐熱性樹脂粒子の表面に平均粒径2μm以下の耐熱
性樹脂微粉末もしくは平均粒径2μm以下の無機微粉末
のいずれか少なくとも1種を付着させてなる擬似粒子、
または平均粒径2μm以下の耐熱性樹脂微粉末を凝集さ
せて平均粒径2〜10μmの大きさとした凝集粒子、のう
ちから選ばれるいずれか少なくとも1種のもの;すなわ
ち酸化剤に対して可溶性の耐熱性粒子を含有させたもの
からなる感光性樹脂絶縁材。 - 【請求項2】 前記耐熱性粒子は、酸化剤に対して難溶
性の前記感光性樹脂固形分 100重量部に対して5〜350
重量部配合したことを特徴とする請求項1記載の感光性
樹脂絶縁材。
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