JPH06215123A - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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Publication number
JPH06215123A
JPH06215123A JP5020478A JP2047893A JPH06215123A JP H06215123 A JPH06215123 A JP H06215123A JP 5020478 A JP5020478 A JP 5020478A JP 2047893 A JP2047893 A JP 2047893A JP H06215123 A JPH06215123 A JP H06215123A
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JP
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Application number
JP5020478A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Osumi
淳一 大住
Yutaka Nakamura
豊 中村
Norio Yamamoto
紀夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP5020478A priority Critical patent/JPH06215123A/ja
Publication of JPH06215123A publication Critical patent/JPH06215123A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 1ワードが複数ビットで構成される通常の1
次元メモリを用いた場合でも、画像の拡大/縮小、斜交
軸変換といった画像編集処理を、水平方向、垂直方向と
もに高速に行なうことのできる画像編集装置を提供す
る。 【構成】 転送ブロック検出手段2は、変形が行われ
ず、ブロックとして転送可能な部分を検出する。検出し
たブロック単位に画像をブロック転送するように、ブロ
ック転送手段3に指示し、ブロック転送手段3により、
例えば、画像メモリ4から画像メモリ5へのブロック転
送が行なわれて、画像の変倍処理が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元の画像に対して
高速に変換処理を行なう画像編集装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、2次元の画像に対して、種々
の編集、例えば、移動、拡大縮小、回転、斜交軸変換等
の変換処理を施し、所望の画像を構成することが行なわ
れている。とくに、これらの処理を高速化するため、い
くつかの提案がなされている。
【0003】例えば、特開昭55−95145号公報に
は、X軸およびY軸に対して斜交軸変換を行なうことに
より、高速に回転画像を得る技術が記載されている。こ
のとき、画素をアクセスするために、列方向アドレスカ
ウンタと、行方向アドレスカウンタを用い、2次元の画
像を傾斜をもってスキャンしている。そのため、大規模
なメモリアドレス制御回路および2次元アクセスメモリ
が必要になり、1ワードが複数ビットで構成される通常
の1次元メモリで構成されたシステムには適用できな
い。
【0004】通常用いられている1次元メモリで構成さ
れたシステムでも、高速な変換処理を行なうことができ
る技術も開発されている。例えば、電子通信学会論文
誌,Vol.J69−D,No.1,1986.1,田
畑ほか,“ラスタ走査とテーブル参照による画像回転の
高速処理”に記載されている画像回転技術も、やはり斜
交軸変換を用いた方法であるが、行方向に1ワードずつ
読み出し、シフトレジスタを用いて、斜交軸変換及び拡
大縮小を行なっている。また、情報処理学会論文誌Vo
l.24,No.4,田畑ほか,“2次元ブロック転送
によるメモリ・アドレス制御方式の提案と文書画像処理
への応用”には、画像の切り出し、移動、斜交軸変換、
回転等をブロック転送により行なう技術が記載されてい
る。この技術では、これらの画像変換の際に、1次元メ
モリのアドレスの連続する、行方向の画像を1ブロック
として、読み出す領域と書き込む領域を指定し、ブロッ
ク転送している。ブロック転送は、CPUによる転送の
他、DMA回路等により行なうことができる。
【0005】しかし、通常、1画素は、画素の階調によ
り、1ビット〜8ビットで構成されており、1ワード内
に複数画素が格納されている。そして、ワード単位でア
ドレスが付けられ、ワード単位でアクセスが行なわれ
る。そのため、ワード全体に対する読み出し、書き込み
のアクセスは、数画素を同時にアクセスできることにな
り、見かけ上、1画素あたりのアクセス時間は短縮され
るが、ワード内に含まれる各画素に対するアクセスはワ
ードのアクセス時間と同じであり、1画素あたりのアク
セス時間は遅くなる。
【0006】例えば、X軸に対する斜交軸変換を行なう
ことを考えると、垂直方向のスキャンが必要となる。上
述した2つの文献に記載された技術では、基本的にワー
ド単位のアクセスを行なっている。そのため、垂直方向
のスキャン時にはワード単位にアクセスしても、ビット
単位でしか転送できなかったり、または、ワード単位の
アクセスを行なうために、90゜回転回路を組み合わせ
て用いる必要がある。そのため、処理効率が低下した
り、ハード量が増加してしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、1ワードが複数ビットで構
成される通常の1次元メモリを用いた場合でも、斜め方
向のスキャンを行なうメモリアクセス制御回路や、画像
の90゜回転回路等の大規模な手段を用いることなく、
画像の拡大/縮小、任意角度の回転といった画像編集処
理を水平方向、垂直方向ともに高速に行なうことのでき
る画像編集装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像編集装置
において、画像を記憶する画像記憶手段と、該画像記憶
手段に記憶された画像に対して編集を行なう際に編集に
よる変形が行なわれない領域の面積が最大となる矩形領
域を検出する転送ブロック検出手段と、該転送ブロック
検出手段により検出された矩形領域の画像を転送する画
像転送手段を有することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、編集による変形が行なわれな
い領域の面積が最大となる矩形領域を検出し、この矩形
領域の画像を一括して転送することができる。そのた
め、例えば、倍率が1に近い拡大縮小処理や、斜交軸変
換においてθが0に近い場合など、転送元の画像に対し
てそれほど処理を施さない場合には、垂直方向のスキャ
ンであっても、複数スキャン分の、ワード内の複数画素
を一括して転送することができ、高速な画像編集を実現
することができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の画像編集装置の一実施例を
示す概略ブロック図である。図中、1は画像編集制御手
段、2は転送ブロック検出手段、3はブロック転送手
段、4,5は画像メモリである。
【0011】画像編集制御手段1は、CPU等で実現さ
れ、処理内容に応じた編集処理の制御を行なう。例え
ば、画像の拡大縮小であれば、水平方向変倍および垂直
方向変倍に手順を分割し、転送元となる処理対象画像の
矩形の大きさ、位置、変倍方向、変倍率、転送先位置等
を転送ブロック検出手段2に与える。また、画像の回転
であれば、斜交軸変換、変倍等に手順を分解する。斜交
軸変換の場合は、斜交軸変換方向、変換角度を転送ブロ
ック検出手段2に与える。
【0012】転送ブロック検出手段2は、画像編集制御
手段1から与えられる変倍率および変換角度、あるい
は、斜交軸変換方向、変換角度等に基づき、処理を行な
わずに矩形で転送可能な最大面積の領域を検出して、ブ
ロック転送手段3に実際の転送指示を与える。
【0013】ブロック転送手段3は、転送ブロック検出
手段2からの指示に基づき、順次、分解された矩形領域
のブロック転送を実施する。転送は、CPUとは別の、
例えばDMAなどにより行なうことができる。転送の際
に、転送先の画像に合成するための論理演算を行なうこ
ともできる。例えば、優先的に上書きしてしまうほか、
転送済みの画像のある部分のみ書き込まないようにした
り、書き込む先の画像と論理和や論理積を演算して書き
込む、あるいは、反転した画像を書き込むなど、種々の
処理を書き込み時に行なわせることができる。
【0014】画像メモリ4、5は、転送元あるいは転送
先の画像を格納するためのメモリである。どちらを転送
先にし、どちらを転送元にしてもよい。また、構成上、
同一のメモリとし、領域を分割してもよい。また、転送
先、転送元とも同一の画像であっても、もちろんよい。
その場合、転送領域に重複が発生することがあるので、
ブロック転送手段3において、そのための処理を行なう
ように構成することもできる。
【0015】本発明の画像編集装置の原理について述べ
る。近年、一般に使用されているパーソナルコンピュー
タやワークステーションにおいて、ビットマップディス
プレイのウィンドウ表示制御用として、BIT BLT
(bit boundary block trans
far)あるいはラスタ演算と呼ばれるデータ転送機能
が提供されている。例えば、“UNIXにおけるウィン
ドウシステム”、昭和63年9月7日、(株)トリケッ
プス、pp26〜28等に記載されている。その機能
は、1次元メモリ上に2次元配置された画像の一部の矩
形領域を別の領域に転送し、転送先の画像と論理演算を
行ない、書き込む機能を有する。このとき、オーバーレ
イの機能も有する。このブロック転送は、基本的にはワ
ード単位で行なわれるため、転送領域の境界がワードの
境界にあるか否かにより、転送処理速度が大幅に異なっ
てしまう。
【0016】具体的には、画像の水平方向の並びが、連
続するワードとして格納されているとすると、1画素×
N画素の横長のブロックの転送は、N画素×1画素の縦
長のブロックに比べて、最大1ワード中の画素数倍速い
可能性がある。Nはワード内画素数より大とする。すな
わち、1ワードに32画素が格納されていれば、最大で
32倍程度速いことになる。実際には、横長ブロックの
両端に1ワードに満たない領域がある場合も多く、見か
け上、若干遅くなる。
【0017】次に、ブロックの大きさが1画素幅より大
きい場合について説明する。M画素×N画素の横長のブ
ロックの場合は、1画素×N画素の場合に比べ、処理量
が基本的にM倍になるだけであり、処理時間もほぼM倍
になる。一方、N画素×M画素の縦長のブロックの場合
で、M画素が1ワード内に入っているものとすると、M
画素は処理を同時に行なうことが可能であり、処理時間
は1画素の場合と同様である。
【0018】このように、ワード単位の画像のブロック
転送では、垂直方向のブロック(スキャンライン)の転
送は、水平方向のスキャンラインの転送に比べて大幅に
遅くなる。また、複数スキャンラインの転送を行なう
と、水平方向スキャンライン転送では、処理時間がライ
ン数に比例するが、垂直方向スキャンラインの転送で
は、ワードの範囲を超えるまでは、ライン数に関係なく
一定であるということが分かる。
【0019】次に、画像編集の基本的動作に関して考察
する。任意角度の回転が複数の斜交軸変換の組合わせで
実現できることは、上述の先行技術文献の中でも述べら
れているように、公知の事実である。また、画像の拡大
および縮小、斜交軸変換はいずれも画像のスキャンライ
ン単位の転送処理で実現可能である。縦横とも拡大また
は縮小する場合は、縦方向変倍と横方向変倍に分解する
ことにより、実現される。
【0020】拡大縮小の場合、倍率をAとすると、原画
像の1スキャンラインがAスキャンラインに変換されれ
ば良い。例えば、倍率A=0.9であれば、原画像の1
0スキャンラインが縮小画像の9スキャンラインになる
ように、1スキャンラインを間引けば良い。このとき、
9スキャンライン分のデータは、原画像のままのデータ
である。また、倍率A=1.1であれば、原画像10ス
キャンラインが拡大画像11スキャンラインになるよう
に、例えば1スキャンラインを重複させて挿入すれば良
い。このとき、例えば、1スキャンラインから10スキ
ャンラインまでのデータ、10スキャンラインから20
スキャンラインまでのデータは、それぞれ原画像のまま
のデータを転送することになる。どのラインを間引きま
たは挿入させるかは各種の手法が提案されており、適宜
用いることができる。また、前後のラインのデータから
挿入ラインのデータを生成したり、間引くラインの前後
のラインのデータを変更するように構成することもでき
る。
【0021】斜交軸変換の場合、角度θで斜交させる
と、1スキャンライン当たりtanθずつずらして画像
を転送すれば良い。例えば、角度θが約4.5度のと
き、tanθ=0.08であり、13ライン目、さらに
次の12ライン目においてスキャンラインの開始位置が
ずれる。このとき、1スキャンラインから12スキャン
ラインまでのデータ、13スキャンラインから24スキ
ャンラインまでのデータは、それぞれ、原画像のままの
データを転送することになる。各ブロック相互の位置
は、1画素ずつずれることになる。
【0022】このように、拡大および縮小において、倍
率Aが1に近い場合、間引きまたは挿入は、数スキャン
ラインごとであるし、斜交軸変換においてθが0に近い
場合は、斜交軸変換のズレが発生するのも数スキャンラ
インごとである。間引きまたは挿入、および、ズレが発
生しない領域では、転送元の画像を転送先へ領域全体を
一括して転送しても良いことがわかる。特に、ブロック
転送速度の低下する縦方向のスキャンラインの転送処理
を行なう、水平方向の変倍、X軸に対する斜交軸変換で
は、先に述べたようなワード内の複数スキャンラインの
転送を一括で行なうことは速度の面で大幅に有利にな
る。
【0023】本発明の画像編集装置では、上述のような
理由に基づき、一括して転送できる領域のデータは、な
るべく一括して転送するように構成する。すなわち、図
1の画像編集制御手段1において、編集処理の種類、編
集処理の対象となる画像領域等のデータに基づき、例え
ば、拡大または縮小であれば、変倍率および変換角度
を、あるいは、斜交軸変換であれば、斜交軸変換方向、
変換角度等を設定し、転送ブロック検出手段2におい
て、設定された値に基づき、処理を行なわずに矩形で転
送可能な最大面積の領域を検出して、ブロック転送手段
3により、画像の転送を行なうように構成している。
【0024】本発明の画像編集装置の一実施例における
具体的な動作例について述べる。図2は、水平方向の拡
大時の動作の説明図である。図2(A)は原画像を、図
2(B)は変換後の画像を示している。すなわち、図2
(A)の原画像を水平方向に拡大し、図2(B)の画像
に変換することを考える。また、図2(A)中の破線の
幅は、画像中のワード境界を模式的に示すものである。
【0025】画像編集制御手段1は、転送ブロック検出
手段2に対して、原画像の位置、大きさ、変倍方向、変
倍率、転送先位置、転送先画像との論理演算の種類(A
ND,OR,オーバーレイ等)を指示する。転送ブロッ
ク制御手段2は、変倍率に基づき、ブロックとして転送
可能な部分を検出する。検出したブロック単位に画像を
転送元から転送先へブロック転送するように、ブロック
転送手段3に指示し、ブロック転送手段3により、ブロ
ック転送が行なわれて、画像の変倍処理が実行される。
ブロック転送は、BIT BLT機能を用いることがで
きる。転送先に書き込む際には、設定された論理演算を
行ってから書き込む。
【0026】図3は、拡大時の転送ブロックの検出動作
を説明するためのフローチャートである。まず、S11
において、スタートスキャンライン(SSL)をセット
し、S12において、挿入検出レジスタ(SKReg)
をクリアする。また、S13において、補正計数(α)
に倍率(A)−1をセットする。拡大時の倍率は1より
大きい値であるので、補正計数(α)は正である。ま
た、倍率は2よりも小さい値とする。さらに、S14に
おいて、カレントスキャンライン(CSL)をスタート
スキャンライン(SSL)にセットする。これらの諸値
をセットし、ブロックの検出処理を行なう。
【0027】S15において、カレントスキャンライン
(CSL)がエンドスキャンライン(ESL)に達した
か否かを判定する。エンドスキャンライン(ESL)に
達した場合には、処理すべき画像領域が終了したものと
して、S22へ進む。S22では、スタートスキャンラ
イン(SSL)からカレントスキャンライン(CSL)
までの未転送の画像データを転送指示し、拡大処理を終
了する。このとき、スタートスキャンライン(SSL)
は、一括して転送できる領域の先頭となるスキャンライ
ンを示している。
【0028】S15において、まだ処理がエンドスキャ
ンラインまで達していないと判断された場合には、S1
6におて、カレントスキャンライン(CSL)を1だけ
増加させ、次のスキャンラインを示すようにする。そし
て、S17において、挿入検出レジスタ(SKReg)
に補正計数(α)を加える。この補正計数(α)を加え
た値が、1を越えたか否かを、S18において判定す
る。1を越えない間は、S15に戻り、処理を続行す
る。1を越えた場合には、1ラインの挿入を行なうべき
スキャンラインに到達したものと判断し、S19に進
む。この時点で、スタートスキャンライン(SSL)か
らカレントスキャンライン(CSL)までの画像は、1
つのブロックとして転送可能である。
【0029】S19において、挿入検出レジスタ(SK
Reg)から1を減じ、次の挿入ライン検出のための初
期値とする。そして、S20において、スタートスキャ
ンライン(SSL)からカレントスキャンライン(CS
L)までの画像のブロック転送を指示する。ブロック転
送後、S21において、スタートスキャンライン(SS
L)をカレントスキャンライン(CSL)にセットす
る。すなわち、次に転送するブロックの先頭を、挿入す
るラインであるカレントスキャンライン(CSL)にセ
ットする。その後、S15に戻り、次のブロックの検出
を行なう。
【0030】図6は、水平方向拡大時の具体例の説明図
である。図6(A)は原画像を示し、図6(B)は拡大
後の画像を示している。この具体例では、拡大率が1.
1のときを示している。拡大率が1.1のとき、補正計
数(α)は0.1である。この補正計数(α)を、S1
7において、1スキャンラインごとに加算することにな
る。そのため、10ライン目に加算値が1.0になり、
重複させるべきラインとして検出される。従って、10
ラインに1ライン重複されることになるので、1.1倍
の大きさの画像が得られることになる。
【0031】すなわち、図6(A)に示すように、原画
像の10ライン目が重複させるラインとなる。そのた
め、1ライン目から10ライン目までをまず転送し、次
に、10ライン目を重複させ、10ライン目から次の重
複ラインである20ライン目までの11ラインの画像を
転送する。転送先の領域は、重ならない領域となるよう
に制御する。このような転送により、図6(B)に示す
ように、1.1倍に拡大された画像を得ることができ
る。このとき、重複ラインは、2度のブロック転送に重
複して転送することにより、1ラインの挿入を行なって
いる。
【0032】重複するラインの検出は、挿入検出レジス
タの初期値の与え方、および、画像のスタート点をどこ
にするかにより、いくつかの変形が可能である。例え
ば、挿入検出レジスタの初期値として、補正計数(α)
に、バイアスとして、例えば0.5を加えた値を用いて
もよい。また、スタート点として、1ライン目の中心あ
るいは仮想的に−1ラインを考え、その中心に設定する
等の方法もある。
【0033】このようにして、水平方向の拡大処理を行
なうことができる。従来、水平方向の拡大処理では、垂
直方向にスキャンし、重複ラインで1ライン挿入した
り、または、水平方向にスキャンし、各水平方向の1ラ
イン毎に、ビット操作により重複ビットを生成し、書き
込んでいる。しかし、本発明では、ブロック毎の転送を
行なうので、垂直方向のスキャンの場合に比べて高速に
転送を行なうことができる。また、水平方向のスキャン
の場合に比べても、各ラインでビット生成を行なうこと
なく、垂直方向に1ラインの挿入ができるので、高速に
拡大処理を行なうことができる。
【0034】次に、縮小の場合について説明する。縮小
の場合も、拡大の場合と同様に、転送ブロック検出手段
2は、画像編集制御手段1から指示される原画像の位
置、大きさ、変倍方向、変倍率、転送先位置、転送先画
像との論理演算の種類等のデータに基づき、ブロックと
して転送可能な領域を検出し、その領域をブロック転送
手段3により、ブロック転送する。
【0035】図4は、縮小時の転送ブロックの検出動作
を説明するためのフローチャートである。まず、S31
において、スタートスキャンライン(SSL)をセット
し、S32において、間引き検出レジスタ(MKRe
g)をクリアする。また、S33において、補正計数
(α)として1−倍率(A)をセットする。縮小時の倍
率は1より小さい値であるので、補正計数(α)は正で
ある。さらに、S34において、カレントスキャンライ
ン(CSL)をスタートスキャンライン(SSL)にセ
ットする。これらの諸値をセットし、ブロックの検出処
理を行なう。
【0036】S35において、カレントスキャンライン
(CSL)がエンドスキャンライン(ESL)に達した
か否かを判定する。エンドスキャンライン(ESL)に
達した場合には、処理すべき画像領域が終了したものと
して、S42へ進む。S42では、スタートスキャンラ
イン(SSL)からカレントスキャンライン(CSL)
までの未転送の画像データを転送指示し、縮小処理を終
了する。このとき、スタートスキャンライン(SSL)
は、一括して転送できる領域の先頭となるスキャンライ
ンを示している。
【0037】S35において、まだ処理がエンドスキャ
ンラインまで達していないと判断された場合には、S3
6におて、カレントスキャンライン(CSL)を1だけ
増加させ、次のスキャンラインを示すようにする。そし
て、S37において、間引き検出レジスタ(MKRe
g)に補正計数(α)を加える。この補正計数(α)を
加えた値が、1を越えたか否かを、S38において判定
する。1を越えない間は、S35に戻り、処理を続行す
る。1を越えた場合には、1ラインを間引くべきスキャ
ンラインに到達したものと判断し、S39に進む。この
時点で、スタートスキャンライン(SSL)からカレン
トスキャンライン(CSL)の1ライン手前までの画像
は、1つのブロックとして転送可能である。また、カレ
ントスキャンライン(CSL)は、間引くべきラインを
示している。
【0038】S39において、間引き検出レジスタ(M
KReg)から1を減じ、次の間引きライン検出のため
の初期値とする。そして、S40において、スタートス
キャンライン(SSL)からカレントスキャンライン
(CSL)の手前のラインまでの画像のブロック転送を
指示する。ブロック転送後、S41において、スタート
スキャンライン(SSL)をカレントスキャンライン
(CSL)の次のラインにセットする。すなわち、次に
転送するブロックの先頭を、間引くラインの次のライン
であるカレントスキャンライン(CSL)+1にセット
する。これにより、間引くラインは転送されない。その
後、S35に戻り、次のブロックの検出を行なう。
【0039】図7は、水平方向縮小時の具体例の説明図
である。図7(A)は原画像を示し、図7(B)は縮小
後の画像を示している。この具体例では、縮小率が0.
85のときを示している。縮小率が0.85のとき、補
正計数(α)は0.15である。この補正計数(α)
を、S37において、1スキャンラインごとに加算する
ことになる。そのため、7ライン目で加算値が1.05
になり、1を越えるので、削除されるべきラインとして
検出される。さらに、ここで加算値は−1されるので、
0.05に対して次の加算が順次行なわれ、再び7ライ
ン目で1.1となり、削除すべきラインとして検出され
る。これを繰り返すことによって、20ラインのうち
7,7,6番目の3ラインが削除され、0.85倍の大
きさの画像が得られることになる。
【0040】すなわち、図7(A)に示すように、原画
像の7ライン目が削除すべきラインとなる。そのため、
1ライン目から6ライン目までをまず転送し、7ライン
目を転送せず、8ライン目から次の削除ラインの手前の
13ライン目までの6ラインの画像を転送する。転送先
の領域は、削除ラインで隙間が空かないようにつめた領
域となるように制御する。このような転送により、図7
(B)に示すように、0.85倍に縮小された画像を得
ることができる。
【0041】次に、斜交軸変換の場合について説明す
る。斜交軸変換の場合は、転送ブロック検出手段2は、
画像編集制御手段1から指示される原画像の位置、大き
さ、斜交軸変換方向、変換角度、転送先位置、転送先画
像との論理演算の種類等のデータに基づき、ブロックと
して転送可能な領域を検出し、その領域をブロック転送
手段3により、ブロック転送する。
【0042】図5は、斜交軸変換時の転送ブロックの検
出動作を説明するためのフローチャートである。まず、
S51において、スタートスキャンライン(SSL)を
セットし、S52において、シフト検出レジスタ(SF
TReg)をクリアする。また、S53において、補正
計数(α)として、tanθをセットする。ここでθは
変換角度である。変換角度θは、X軸から反時計方向に
正の角度を有するものとする。すなわち、補正計数
(α)は正である。さらに、S54において、カレント
スキャンライン(CSL)をスタートスキャンライン
(SSL)にセットする。これらの諸値をセットし、ブ
ロックの検出処理を行なう。
【0043】S55において、カレントスキャンライン
(CSL)がエンドスキャンライン(ESL)に達した
か否かを判定する。エンドスキャンライン(ESL)に
達した場合には、処理すべき画像領域が終了したものと
して、S62へ進む。S62では、スタートスキャンラ
イン(SSL)からカレントスキャンライン(CSL)
までの未転送の画像データを転送指示し、斜交軸変換処
理を終了する。このとき、スタートスキャンライン(S
SL)は、一括して転送できる領域の先頭となるスキャ
ンラインを示している。
【0044】S55において、まだ処理がエンドスキャ
ンラインまで達していないと判断された場合には、S5
6におて、カレントスキャンライン(CSL)を1だけ
増加させ、次のスキャンラインを示すようにする。そし
て、S57において、シフト検出レジスタ(SFTRe
g)に補正計数(α)を加える。この補正計数(α)を
加えた値が、1を越えたか否かを、S58において判定
する。1を越えない間は、S55に戻り、処理を続行す
る。1を越えた場合には、1画素ずらすべきスキャンラ
インに到達したものと判断し、S59に進む。この時点
で、スタートスキャンライン(SSL)からカレントス
キャンライン(CSL)の1ライン手前までの画像は、
1つのブロックとして転送可能である。
【0045】S59において、シフト検出レジスタ(S
FTReg)から1を減じ、次のシフトライン検出のた
めの初期値とする。そして、S60において、スタート
スキャンライン(SSL)からカレントスキャンライン
(CSL)の手前のラインまでの画像のブロック転送を
指示する。ブロック転送後、S61において、スタート
スキャンライン(SSL)をカレントスキャンライン
(CSL)にセットする。すなわち、次に転送するブロ
ックの先頭を、1画素ずらすラインであるカレントスキ
ャンライン(CSL)にセットする。その後、S55に
戻り、次のブロックの検出を行なう。次のブロックの転
送先は、1画素ずれることになる。
【0046】図8は、X軸に対する斜交軸変換時の具体
例の説明図である。図8(A)は原画像を示し、図8
(B)は斜交軸変換後の画像を示している。この具体例
では、変換角度θは約4.5度、すなわち、tanθ=
0.08のときを示している。変換角度θが約4.5度
のとき、補正計数(α)はtanθ=0.08である。
この補正計数(α)を、S57において、1スキャンラ
インごとに加算することになる。そのため、13ライン
目で加算値が1.04になり、1を越えるので、このラ
インで1画素ずらすことになる。さらに、ここで加算値
は−1されるので、0.04対して次の加算が順次行な
われ、再び次の12ライン目で1となり、1画素ずらす
べきラインとして検出される。これを繰り返すことによ
って、tanθ=0.08の斜交軸変換を行なった画像
が得られることになる。
【0047】すなわち、図8(A)に示すように、原画
像の13ライン目が1画素ずらすべきラインとなる。そ
のため、1ライン目から12ライン目までをまず転送す
る。次のブロック、すなわち、13ライン目から次のシ
フトラインの手前の24ライン目までの12ラインの画
像を転送する。転送先の領域は、1画素ずつずれた領域
となるように制御する。このような転送により、図8
(B)に示すように、変換角度θ=4.5度の斜交軸変
換の行なわれた画像を得ることができる。
【0048】上述の斜交軸変換では、変換角度を正とし
たが、負の変換角度の場合でも、同様に行なうことがで
きる。そのときには、例えば、図5のS58の条件を、
シフト検出レジスタ(SFTReg)の値が−1以下と
なったときにS59に進むように変更したり、または、
補正計数(α)として、−tanθとするように構成す
ればよい。このとき、転送先の領域において、1画素ず
らす方向を変えればよい。
【0049】以上、説明したように、変換により変形し
ない矩形領域を検出し、ブロック転送することにより、
高速に拡大、縮小、斜交軸変換等の編集処理を行なうこ
とができる。上述の例では、特定の変倍率、角度の場合
について具体例を用いて説明したが、他の任意の変倍
率、角度でも同様である。また、処理手順として、拡
大、縮小、斜交軸変換にそれぞれ分けて説明を行なった
が、上述のように、手順の基本的流れはいずれも同じで
ある。そのため、同一の手順に統合して、パラメータを
変えることにより、実現することも可能である。
【0050】さらに、上述の説明では、主に垂直方向の
スキャンラインの転送を中心に説明したが、水平方向の
スキャンラインの転送の場合にも適用することができ
る。水平方向のスキャンラインの転送の場合、もともと
処理速度の変動は少ないが、それでもやはりブロック転
送を1ラインごとに行なうより、複数ラインまとめて転
送を行なった方がブロック転送の指示の回数を減少させ
ることができ、また、メモリアクセスを連続して行なえ
るので、やはり効率を良くすることが可能である。
【0051】また、拡大、縮小、斜交軸変換などは組み
合わせて実行することができ、例えば、従来の技術とし
て説明したように、斜交軸変換を2回行なって、任意角
度の回転処理を行なうことができる。さらに、水平方向
と垂直方向の拡大または縮小を組み合わせて、同時に行
なうことも可能である。この場合には、スタート点から
水平方向及び垂直方向に挿入または削除するラインを検
出し、それらのラインまでのブロック領域毎に転送する
ことになる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、 通常用いられている1次元メモリに、ワー
ド単位で2次元画像が格納されているような場合であっ
ても、編集による変形が行なわれない画像の最大領域を
1まとまりのブロックとして転送を行なうので、水平方
向のみならず、垂直方向のスキャンにおいても、転送効
率を向上させ、画像の編集を高速に行なうことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像編集装置の一実施例を示す概略
ブロック図である。
【図2】 水平方向の拡大時の動作の説明図である。
【図3】 拡大時の転送ブロックの検出動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】 縮小時の転送ブロックの検出動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】 斜交軸変換時の転送ブロックの検出動作を説
明するためのフローチャートである。
【図6】 水平方向拡大時の具体例の説明図である。
【図7】 水平方向縮小時の具体例の説明図である。
【図8】 X軸に対する斜交軸変換時の具体例の説明図
である。
【符号の説明】
1 画像編集制御手段、2 転送ブロック検出手段、3
ブロック転送手段、4,5 画像メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を記憶する画像記憶手段と、該画像
    記憶手段に記憶された画像に対して編集を行なう際に編
    集による変形が行なわれない領域の面積が最大となる矩
    形領域を検出する転送ブロック検出手段と、該転送ブロ
    ック検出手段により検出された矩形領域の画像を転送す
    る画像転送手段を有することを特徴とする画像編集装
    置。
JP5020478A 1993-01-13 1993-01-13 画像編集装置 Pending JPH06215123A (ja)

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