JP3065855B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3065855B2
JP3065855B2 JP5142364A JP14236493A JP3065855B2 JP 3065855 B2 JP3065855 B2 JP 3065855B2 JP 5142364 A JP5142364 A JP 5142364A JP 14236493 A JP14236493 A JP 14236493A JP 3065855 B2 JP3065855 B2 JP 3065855B2
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隆 長尾
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Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の編集処理装置に
係り、特に画像の座標変換と画素値変換が実行可能な画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置や画像を入力可能
なDTP(Desk Top Publishing)
システムなどでは、画像に拡大・縮小・回転・色調整等
の処理を施す必要がある。このような機能を持つ画像処
理装置の構成の一例を、図4に示す。図4に示す画像処
理装置は、処理対象となる画像データを記憶する画像記
憶部10と、ユーザーからの指示を入力する指示入力部
14と、指示入力部14から指示されたパラメータによ
り画像記憶部10に格納された画像データを座標変換処
理する座標変換部11と、指示入力部14から指示され
たパラメータにより座標変換部11から出力された画像
データを画素値変換処理する画素値変換部12と、処理
結果を表示する画像表示部13を備え、ユーザーの操作
により生成された編集パラメータが指示入力部14から
座標変換部部11と画素値変換部12に入力され、画像
記憶部10に格納された画像データが座標変換部部11
と画素値変換部12により処理されて画像表示部13に
表示される。この結果を保存したい場合には、例えば画
像表示部13への入力を画像記憶部10にフィードバッ
クするなどの構成も考えられる。
【0003】この例では、座標変換処理を画素値変換処
理よりも先に行うように構成しているが、この画素値変
換処理を先に行うように構成する方法もある。しかし何
れの例でも、これら処理の順序は固定的に行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の処理
方式では、座標変換処理を先に行うように構成すると、
入力画像を縦横2倍に拡大するなどの処理が必要になっ
た場合に画素値変換部では4倍の画素を処理する必要が
生じ、処理速度が著しく低下するという欠点を持ってい
た。また、画素値変換処理を先に行うように構成する
と、入力画像を縦横1/2倍に縮小するなどの処理が必
要になった場合に画素値変換部では最終処理結果に反映
されない余分な画素までも処理する事になり、処理効率
が低下するという欠点を持っていた。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、画像の座標変換と画素値変換が混在して実行される
画像処理装置において、高速に処理を行うことのできる
画像処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、座標変換が拡縮に限定されている場合に
対応し、座標変換手段と画素値変換手段とに分け、主走
査方向拡縮手段と副走査方向拡縮手段と画素値変換手段
の3つの手段の処理順序を変更できる制御手段を設ける
ことを特徴とする。具体的には、制御手段において主走
査方向および副走査方向の画素数がどのように変更され
るかを計算し、それに基づいて各手段での処理時間の我
がなるべく少なくなるように処理順序を変更する。
【0007】
【0008】
【作用】本発明においては、画素値変換手段だけでなく
主走査方向拡縮手段および副走査方向拡縮手段での処理
時間も勘案して処理順序を変更するので、高速に処理が
可能となる。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0011】図1は、請求項1に記載の画像処理装置の
一実施例を示すブロック図である。図において、10は
画像データを記憶する画像記憶部、11は入力されたパ
ラメータに従って画像データの座標変換を行う座標変換
部、12は入力されたパラメータに従って画像データの
画素値を変換する画素値変換部、13は処理結果の画像
を表示する画像表示部、14はユーザーが編集指示を入
力するための指示入力部、20は指示入力部14から入
力された編集パラメータにより画像編集処理の順序を制
御する処理順序制御部である。このブロック図の中で、
画像データは画像記憶部10から読み出され、座標変換
部11および画素値変換部12により処理され、画像表
示部12に表示される。座標変換および画素値変換のパ
ラメータは、指示入力部14から処理順序制御部20を
経由して座標変換部11および画素値変換部12に与え
られる。
【0012】処理順序制御部20では、指示入力部14
から入力されたパラメータの内の座標変換を指示する部
分を元に、座標変換の前後で画素数が増加するか減少す
るかを判断する。その結果、座標変換により画素数が増
加すると判断された場合は、処理順序制御部20中の実
線の矢印に従って「画素値変換→座標変換」の順で処理
が行われる。座標変換により画素数が減少すると判断さ
れた場合は、処理順序制御部20中の破線の矢印に従っ
て「座標変換→画素値変換」の順で処理が行われる。
【0013】座標変換の前後で画素数が増加するか減少
するかを判断するための、具体的方法の一例を説明す
る。座標変換のパラメータが、例えば下記のアフィン変
換マトリクスの形で与えられた場合を想定する。
【0014】
【数1】 入力画像の矩形の4頂点が、図2(a)に示すように
(0,0),(x1,y1),(x2,y2),(x
3,y3)で表現されているとすると、各点を上式で変
換した結果は各々以下のようになる。
【0015】(0,0)→(c,f) (x1 ,y1 )→(ax1 +by1 +c,dx1 +ey
1 +f) (x2 ,y2 )→(ax2 +by2 +c,dx2 +ey
2 +f) (x3 ,y3 )→(ax3 +by3 +c,dx3 +ey
3 +f) 矩形画像を対象として処理を行う場合には、これら変換
後の4点を囲む最小矩形がその後の処理対象領域とな
る。この領域中の画素数は、 (画素数)={max(0,ax1 +by1 ,ax2
by2 ,ax3 +by3 )−min(0,ax1 +by
1 ,ax2 +by2 ,ax3 +by3 )}×{max
(0,dx1 +ey1 ,dx2 +ey2 ,dx3 +ey
3 )−min(0,dx1 +ey1 ,dx2 +ey2
dx3 +ey3 )} なる式で求めることができる。座標変換の結果が図2
(b)のようになる場合、先に座標変換を行うと図2
(b)中の点線で表現された矩形の内部が画素値変換の
処理対象画素となり、上式で求めた画素数は変換前の画
素数(x3×y3)よりも多くなる。そのため、画素値
変換を先に実行した方が、画素値変換の処理時間を少な
くすることができる。
【0016】また図2(c)のようになった場合は、先
に座標変換を行う方が画素値変換の対象画素数が少なく
なり、処理の高速化が期待できる。
【0017】尚、この例では画像表示部13の表示領域
の制限によるクリップがある場合などが考慮されていな
いが、そのような場合は処理対象画素数からクリップさ
れる分を差し引くなどの補正を行った後に、画素数の多
少を比較することで同様の効果を得ることができる。
【0018】次に、図3を用いて請求項2に対応した実
施例を詳細に説明する。
【0019】図3では座標変換処理を拡縮に限定し、拡
縮を行う部分が横方向(主走査方向)の拡縮を行う主走
査方向拡縮部30と、縦方向(副走査方向)の拡縮を行
う副走査方向拡縮部31に分割されている。指示入力部
14から主走査方向倍率aと副走査方向倍率bが入力さ
れるとすると、a, b各々が1.0より大きいか小さ
いかによって拡縮後の画素数が増加するか減少するかを
容易に判断できる。そこで、a,bの値によって画素値
変換を含めた各処理の順序を変更することにより、処理
時間を高速化することができる。
【0020】a>1.0かつb>1.0の場合には、主
/副走査とも拡大により画素数が増加するので、図3中
の点線のように「画素値変換→主走査方向拡縮→副走査
方向拡縮」の順で処理を行う。a>1.0かつb<1.
0の場合には、副走査が縮小となり画素数が減少するの
で、図3中の実線のように「副走査方向拡縮→画素値変
換→主走査方向拡縮」の順で処理を行う。
【0021】a<1.0かつb>1.0の場合には、主
走査が縮小となり画素数が減少するので、図3中の1点
鎖線のように「主走査方向拡縮→画素値変換→副走査方
向拡縮」の順で処理を行う。
【0022】a<1.0かつb<1.0の場合には、主
/副走査とも縮小により画素数が減少するので、図3中
の破線のように「主走査方向拡縮→副走査方向拡縮→画
素値変換」の順で処理を行う。上記のように処理順序を
変更することにより、画素値変換だけでなく拡縮処理も
高速化することが可能となり、全体としての処理時間を
減少させることができる。
【0023】尚、この例では、主/副走査ともに拡大や
縮小の場合は主走査方向を先に実行したが、副走査方向
を先に実行する、または処理画素数に応じて処理時間を
推測する何らかルールまたは計算式が成り立つ場合に
は、それを使って処理時間の総和を最小化するように順
序を決める等の方法も考えられる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、処理時間が減少するように座標変換と画素値変換
または主/副走査拡縮と画素値変換の処理順序を変更し
ているので、これら処理が混在して実行される際に、無
駄な処理を行うことなく高速に画像処理を実行すること
が可能な画像処理装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本第1発明の一実施例を示す画像処理装置の
ブロック図である。
【図2】 画素値変換部での処理画素数の増減を説明す
る説明図である。
【図3】 本第2発明の一実施例を示す画像処理装置の
ブロック図である。
【図4】 従来の一例を示す画像処理装置のブロック図
である。
【符号の説明】
10…画像記憶部、11…座標変換部、12…画素値変
換部、13…画像表示部、14…指示入力部、20…処
理順序制御部、30…主走査方向拡縮部、31…副走査
方向拡縮部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/00 H04N 1/387

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の主走査方向の拡縮を行う主走査方
    向拡縮手段と、 画像の副走査方向の拡縮を行う副走査方向拡縮手段と、 画像の画素値を変換する画素値変換手段と、 主走査方向の倍率が1より大きく副走査方向の倍率も1
    より大きい場合には、画素値変換の後に主走査方向拡縮
    と副走査方向拡縮の処理を行い、主走査方向の倍率が1
    より大きく副走査方向の倍率が1より小さい場合には、
    副走査方向拡縮、画素値変換、主走査方向拡縮の順で処
    理を行い、主走査方向の倍率が1より小さく副走査方向
    の倍率が1より大きい場合には、主走査方向拡縮、画素
    値変換、副走査方向拡縮の順で処理を行い、主走査方向
    の倍率が1より小さく副走査方向の倍率が1より小さい
    場合には、副走査方向拡縮と主走査方向拡縮の後に、画
    素値変換の順で処理を行うように制御する制御手段 とを
    具備することを特徴とした画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7663779B2 (en) 2002-12-27 2010-02-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, image processing method and program therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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