JP2000149009A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000149009A
JP2000149009A JP11301515A JP30151599A JP2000149009A JP 2000149009 A JP2000149009 A JP 2000149009A JP 11301515 A JP11301515 A JP 11301515A JP 30151599 A JP30151599 A JP 30151599A JP 2000149009 A JP2000149009 A JP 2000149009A
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pixel
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JP11301515A
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Nobutaka Miyake
信孝 三宅
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/403Edge-driven scaling; Edge-based scaling

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低解像度情報を高解像度情報に変換するにあ
たり、補間情報と補間情報から作成したエッジ情報とを
適応的な合成比率で合成し、高画質な高解像度画像が得
られる画像処理装置を提供する。 【構成】 入力端子100より入力した低解像情報と、
注目画素に相当する線形補間手段101で補間された
(N×M)画素の補間情報を基にエッジ作成手段102
においてエッジを作成する。エッジ作成は注目画素の周
辺画素から最大値と最小値を注目画素の濃度が保存され
るように(N×M)画素内に配置する。配置後の画像情
報は、線形補間情報との適応的な合成比率で合成するこ
とによって、高品位な高解像情報に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低解像度情報を高
解像度情報に変換し、入力した画像情報の画素数を増加
させる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力した低解像情報を高解像
情報に解像度を変換する方法として、様々な方法が提案
されている。これらの方法は、対象となる画像の種類
(例えば、各画素毎に階調情報を持つ多値画像、疑似中
間調により2値化された2値画像、固定閾値により2値
化された2値画像、文字画像等)によって、その変換処
理方法が異なっている。本発明で対象としている画像は
各画素事に階調情報を持つ自然画像等の多値画像である
が、従来の内挿方法は図17に示すような内挿点に最も
近い同じ画素値を配列する最近接内挿方法や、図18に
示すような内挿点を囲む4点(4点の画素値をA,B,
C,Dとする)の距離により、以下の演算によって画素
値Eを決定する共1次内挿等が一般的に用いられてい
る。
【0003】E=(1−i)(1−j)A+i(1−
j)B+j(1−i)C+ijD 但し、画素間距離を1とした場合に、Aから横方向に
i、縦方向にjの距離があるとする(i≦1,j≦
1)。
【0004】また、他の方法として、特開昭55- 112076
号に記載されている高密度画素復元方法があり、この方
法により低解像度情報から高解像度情報に適応的な補間
処理が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下に示すような欠点があった。
【0006】即ち、図17の方法では、構成が簡単であ
るという利点はあるが、対象画像を自然画像等に用いた
場合、拡大するブロック毎に画素値が決定されるため、
視覚的にブロックが目立ってしまい画質的に劣悪であ
る。
【0007】また図18の方法は、自然画素の拡大には
一般的に良く用いられている方法である。この方法で
は、平均化され、スムージングかかった画質になるが、
エッジ部やシャープな画質が要求される部分には、ぼけ
た画質になってしまう。更に、地図等をスキャンした画
像や、文字部を含む自然画像のような場合には、補間に
よるぼけのために、大切な情報が受け手に伝わらないこ
ともある。
【0008】また、前述した特開昭55- 112076号におい
ては、拡大する倍率が3倍に固定であり、更に処理後の
画像情報が白、黒の2値情報になってしまうため、適応
的なディザパターンによる2値化と等価である。
【0009】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、低解像度情報を高解像度情報に変換するに
あたり、補間情報と補間情報から作成したエッジ情報と
を適応的な合成比率で合成し、高画質な高解像度画像が
得られる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、低解像度情報を高解像度情報に変換し、
入力した画像情報の画素数を増加させる画像処理装置で
あって、低解像度の1画素の情報を複数画素の補間情報
に変換処理する補間手段と、前記補間手段によって得ら
れた複数画素の補間情報からエッジ情報を作成するエッ
ジ情報作成手段と、複数画素の低解像度情報から前記補
間情報と前記エッジ情報とを合成する際の合成比率を決
定する決定手段と、前記補間手段からの補間情報と前記
エッジ情報作成手段からのエッジ情報とを前記決定手段
で決定された合成比率により合成する合成手段とを有す
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0012】尚、本発明に係る画像処理装置は、主とし
てプリンタ等の画像出力装置内部に具備することが効率
的であるが、画像出力装置以外の画像処理装置、ホスト
コンピュータ内のアプリケーションソフトとして内蔵す
ることも可能である。
【0013】<第1の実施形態>図1は、第1の実施形
態における画像処理装置の構成を示すブロック図であ
る。図中、100は入力端子を示し、低解像の画像情報
(低解像情報)が入力される。この低解像情報は、線形
補間手段101に送信され、線形補間(共1次補間)処
理により、元のサンプリング間の画素が埋められ、縦N
倍、横M倍の補間情報が作成される。線形補間について
は図17に示した従来例で説明したため、省略する。1
02はエッジ作成手段を示し、低解像情報の注目画素
(Ixyとする)を中心とするN画素×M画素の補間情報
のブロック毎にエッジを作成する。エッジ作成の詳細に
ついては後述する。
【0014】103は配分比率決定手段を示し、作成さ
れた線形補間情報とエッジ情報との合成において、その
配分比率(aとおく。但し、0≦a≦1)を算出する。
この配分比率もN画素×M画素のブロック単位で決定さ
れる。この配分比率の決定についても詳細は後述する。
その後、求めた配分比率(a)を用いて乗算器104に
てエッジ情報がa倍され、乗算器105にて線形補間情
報が(1−a)倍された後、加算器106にて合成され
る。107は出力端子を示し、入力された画像情報がN
×M倍の情報に変換されて出力される。
【0015】図2は、図1に示したエッジ作成手段10
2の詳細な構成を表した図である。このエッジ作成手段
102は第1の実施形態での特徴である。破線で囲んだ
部分がエッジ作成手段102に相当する。図中、110
は低解像情報の入力端子であり、111に示した情報が
入力される。111において、Eの画素が注目画素に相
当し、一点鎖線で囲んだ部分が注目画素の近傍画素に対
するウインドウである。112は線形補間手段101か
らの入力端子を示し、113に示した情報が入力され
る。113において、破線は各低解像情報の画素を中心
としたブロック境界を示し、実線で囲まれた部分が、注
目画素Eに対するブロックとなる。また、〇印は低解像
情報の画素を、Χ印は補間画素を示している。
【0016】入力端子110から入力された低解像情報
111は、MAX、MIN検出手段114によりウイン
ドウ内の最大値(MAX)、最小値(MIN)が検出さ
れる。検出されたMAX及びMINは配置画素算出手段
115に送出され、エッジを作成する2値の代表値のそ
れぞれの画素数が算出される。MAXの代表値を配置す
る画素数をDOTMAX 、MINの代表値を配置する画素
数をDOTMIN とおくと、それぞれの画素数は以下の式
により決定される。
【0017】DOTMAX =(Ixy−MIN)×N×M/
(MAX−MIN) DOTMIN =N×M−DOTMAX 決定されたそれぞれのDOTと、MAX及びMINはド
ット配置手段116に送出される。一方、入力端子11
2から入力された線形補間の施された注目画素Eを中心
とするブロック113はソート手段117に送られ、ブ
ロック内の線形補間画素が画素値の大きな順にソーティ
ングされる。尚、ソートのアルゴリズム自体はここでは
限定しない。
【0018】ソーティングの施されたEを含むブロック
内の画素は、ドット配置手段116により画素値の大き
な順にDOTMAX 画素分だけ、MAXが代入され、ブロ
ック内のその他の画素にはMINが代入される。118
は出力端子を示し、119に示したように2値化代表値
をMAX、MINで割り当てたブロックの情報が出力さ
れる。
【0019】図3は、上述の線形補間及びエッジ作成の
様子を示した図である。説明を簡単にするため、一次元
方向で示してある。図中、〇印は低解像度上のサンプリ
ング点の画素値を示し、X印はその間を内挿する補間点
の画素値を示す。また中央に位置する〇印の点を注目画
素とする。図3の(a)に示すように、隣接画素からM
AX、MINをそれぞれ検出し、前述した式により、D
OTMAX を算出する。いま、注目画素を中心とする拡大
した画素ブロックを5画素分とし、DOTMAXが4画素
分だとすると、同(b)に示すように、画素値の大きな
4画素はMAXと等しくなり、画素値の小さい1画素は
MINと等しくなる。
【0020】図4は、エッジ情報を作成する例を示した
図である。ここで、前述したDOT算出の計算式につい
て説明する。図4の例では、低解像情報を縦N倍、横M
倍の高解像情報に変換するものとする。いま、N=M=
8の場合を例にする。また図4の(a)に示すように、
注目画素が中央に配した“80”の画素値であったとす
る。この“80”の低解像画素は、高解像情報で考えた
場合、同(b)に示すように、200の画素と20の画
素の2値が、ある比率で含まれているエッジ部であり、
低解像にしたために80の値に丸められたものと想定す
る。即ち、濃度保存を考えた場合、低解像80の画素に
含まれる高解像200の比率をA、20の比率をBと想
定すると、200×A+20×B=80になる。
【0021】ここで、Ixy、MAX、MINの変数を用
いると、 MAX×A+MIN×B=Ixy いま、A+B=1と想定するため、 MAX×A+MIN×(1−A)=Ixy 即ち、A=(Ixy−MIN)/(MAX−MIN)とな
る。
【0022】いま、低解像の1画素を(N×M)画素分
に拡大するため、MAXの配置する画素数は、 DOTMAX =(Ixy−MIN)×N×M/(MAX×M
IN) で表される。
【0023】この例では、Ixy=80、MAX=20
0、MIN=20、N=M=8であるため、前述した式
に代入すると、MAX値を配置する画素数DOTMAX
は、21画素分となる。即ち、8倍×8倍にした64画
素分の内、画素値の大きい順から21画素分にMAXで
ある200の値が代入され、残りの43画素分にMIN
である20の値が代入されることになる。
【0024】このように、注目画素に対応するブロック
内にエッジを作成している。
【0025】以上説明したエッジ作成処理により、拡大
されたブロック内で高解像度方向に滑らかなエッジ、即
ち、高解像情報を作成することが可能になる。
【0026】図5は、配分比率決定手段103の詳細な
構成を示した図である。図中、破線で囲まれた部分が配
分比率決定手段103に相当する。図中、121は入力
端子を示し、122に示した低解像情報が入力される。
図2で説明したように、Eの画素を注目画素とする。上
述のエッジ作成手段102と同様に、MAX、MIN検
出手段123により、ウインドウ内のMAX、MINが
検出される。この検出手段はエッジ作成手段102の中
のものと共有できることは勿論である。
【0027】124は減算器を示し、(MAX−MI
N)の演算が行われる。即ち、このウインドウ内のダイ
ナミックレンジを求めることに相当する。
【0028】125は重み付け手段を示し、配分比率
(a)を求める時のエッジ情報をより重要視するか、或
いは軽視するかを決定するために設けた係数の乗算器で
ある。この係数は、システムに最適化するために実験的
に求めても良いし、対象画像に応じて決定しても良い。
【0029】126はクリップ手段であり、係数の乗算
による値のオーバーフローをクリップする。こうして算
出された配分比率(a)は出力端子127により出力さ
れ、エッジ情報と線形補間情報との合成の配分を司る。
【0030】以上の処理により、エッジの急峻な部分で
は作成したエッジ情報が大きく依存し、平坦部では線形
補間情報が大きく依存するようになる。
【0031】<第1の実施形態の変形例1>図6は、第
1の実施形態によるエッジ作成手段102の変形例1を
示すブロック図である。この変形例1では、図2に示し
たエッジ作成手段102のソート手段117を簡略化し
ている点が異なっている。図6において、図2と同一部
分には同一番号を付して説明する。図中、115は配置
画素数算出手段を示し、第1の実施形態と同様、MAX
を配置する画素数と、MINを配置する画素数を算出す
る手段を示している。変形例1の特徴は、配置画素数算
出手段115にて算出した画素数をソート手段131に
送信する点にある。
【0032】ソート手段131では、送信されてきたど
ちらかの画素数により、そのソート打ち切りを決定す
る。例えば、ここでDOTMAX が21画素だったと仮定
すると(ブロックはN=M=8で、64画素分)、ソー
ト手段115では、21画素という値を入力し、線形補
間情報113の各画素を値の大きな順に21画素分限定
できれば良く、それより値の低い画素についてはソーテ
ィングする必要はない。上位21画素分にドット配置手
段116によりMAXが配置され、その他の43画素分
にMINが配置されるのは、前述した実施形態と同様で
ある。このように、ソート手段を簡略化することによ
り、より高速に処理が実行できる。
【0033】<第1の実施形態の変形例2>図7は、第
1の実施形態によるエッジ作成手段102の変形例2を
示すブロック図である。この変形例2では、図6に示し
た変形例1よりも一段とソート手段を簡略化している点
が異なっている。図7において、図6と同一部分には同
一番号を付して説明する。115は配置画素数算出手段
を示し、第1の実施形態と同様、MAXを配置する画素
数と、MINを配置する画素数を算出する手段を示して
いる。変形例2の特徴は、配置画素数算出手段115に
て算出した画素数をDOTMAX 、DOTMIN 比較器13
2において、どちらの画素数が小さいかを比較する手段
を有している点である。
【0034】DOTMAX 、DOTMIN 比較器132で
は、送信されてきたそれぞれの画素数を、どちらかの画
素数が小さいかを比較して、その小さい値をとる画素数
の方をソート手段131に送出する。この比較は画素数
同士を比較しても良いし、またどちらかの画素数、例え
ばDOTMAX だけを算出し、DOTMAX が、ブロックの
画素数(N×M)の1/2より大か小かを比較しても良
い。例えば、1/2より大ならDOTMIN を、小ならD
OTMAX をソート手段131に送出する。これにより、
ソート手段131では、最大でも(N×M/2)画素分
の順位付けで済むことになる。このように、ソート手段
を簡略化することにより、より高速に処理が実行でき
る。
【0035】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、入力した低解像情報の注目画素に相当する高解像
情報のブロック内の画素値を、注目画素値が保存できる
面積率で、周囲画素値を配置することによって、エッジ
情報を推測作成することに相当し、エッジのシャープな
高解像の情報を作成することができる。また、線形補間
した画素値のソーティングに基づいてエッジ作成を行う
ため、良好なエッジが作成できる。更に、作成したエッ
ジ情報と、線形補間情報との合成比率を適応的に変化さ
せることにより、入力が自然画像の場合には特に、人工
的なエッジ作成による絵画調な画像になることを回避す
ることができる。
【0036】<第2の実施形態>次に、本発明に係る第
2の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】図8は、第2の実施形態における画像処理
装置の構成を示すブロック図である。図示するように、
前述した第1の実施形態と同一部分には同一番号を付
し、説明は省略する。図中、201は第2の実施形態に
よるエッジ作成手段を示し、低解像の画像情報(低解像
情報)の注目画素(Ixyとする)を中心とするN画素×
M画素のブロック毎にエッジを作成する。
【0038】図9は、図8に示したエッジ作成手段20
1の詳細な構成を表した図である。このエッジ作成手段
201は第2の実施形態での特徴である。破線で囲んだ
部分がエッジ作成手段201に相当する。図中、210
は低解像情報の入力端子であり、211に示した情報が
入力される。211において、Eの画素が注目画素に相
当し、一点鎖線で囲んだ部分が注目画素の近傍画素に対
するウインドウである。
【0039】入力端子210から入力された低解像情報
211は、MAX、MIN検出手段212によりウイン
ドウ内の最大値(MAX)、最小値(MIN)が検出さ
れる。検出されたMAX及びMINは配置画素算出手段
213に送出され、エッジを作成する2値の代表値のそ
れぞれの画素数が算出される。MAXの代表値を配置す
る画素数をDOTMAX 、MINの代表値を配置する画素
数をDOTMIN とおくと、それぞれの画素数は以下の式
により決定される。
【0040】DOTMAX =(Ixy−MIN)×N×M/
(MAX−MIN) DOTMIN =N×M−DOTMAX 一方、隣接画素群算出手段214にて、ウインドウの情
報により注目画素Eの隣接画素群の画素値が算出され
る。この隣接画素群の算出とは、注目画素の4角の値を
概算する処理である。4角の値は、以下のように算出さ
れる。
【0041】 左上の角 : a=αA+βB+βD 右上の角 : c=αC+βB+βF 左下の角 : g=αG+βD+βH 右下の角 : i=αI+βF+βH (α,βは係数) 算出された4角の画素群値は、MAX(a,c,g,i)算出手
段215に送出され、4角のうちで最も値の大きい角が
選定される。この選定された角が上述のDOT MAX とみ
なされる。続いて、比率演算手段216により、最大値
の角と、その角を挟む辺に隣接する画素同士の比率が算
出される。例えば、最大値の画素群の角がiであったと
すると、このiの角を挟む辺に隣接する画素であるFと
Hの値の比率が算出され、この算出された比率、及び配
置画素数算出手段213において算出された画素数によ
り、MAXとMINのドットが配置される。218は出
力端子を示し、219に示したようなブロック内にエッ
ジを作成したブロック情報が出力される。
【0042】図10は、比率によりドット配置を決定す
る例を示した図である。
【0043】いま、図10の(a)に示すように、低解
像情報の注目画素が中央に配された“60”の画素値で
あったとする。この注目画素の1画素分を縦5倍、横5
倍の25画素分に拡大するものとする。Ixy=60,N
=M=5,MAX=180,MIN=20により、配置
画素数算出手段213にて算出された画素数(DOT
MAX )は6画素分となる。即ち、同(b)に示すよう
に、拡大する25画素中の6画素分にMAXである“1
80”の値が配置され、19画素分にMINである“2
0”の値が配置される。従って、この6画素を25画素
中のどの画素に当てはめるかが第2の実施形態でのポイ
ントとなる。
【0044】ここで、最大の画素群値をとる値は、上述
した比較手段により注目画素右下の角になり、この角を
中心にしてMAXのドットを配置していくことになる。
この角を挟む2辺の隣接する画素はそれぞれ“160”
と“80”であり、図10の(b)に示すx,yの比率
としては2:1となる。即ち、x:yの比率が2:1の
比率を保ちつつ、ドット数が6画素になるようにx,y
の値を算出する。算出されたx,yにより斜線を引き、
斜線よりも角側に位置している画素に、MAX(この場
合、“180”)のドットが配置される。ブロック内の
残り19画素分にMIN(この場合、“20”)のドッ
トが配置される。つまり、この斜線が、予想するエッジ
の形状に相当する。
【0045】このように、注目画素に対するブロック内
にエッジが作成される。
【0046】また、図10の例では、MAXを配置する
エッジの形状がブロック内で三角形になりえたが、ドッ
ト数によっては三角形になりえないことがある。
【0047】図11は、ブロック内でエッジが四角形に
なる例を示した図である。例えば、x>yの時に、x=
Nにおいても三角形の面積がドット数に満たない場合が
ある(x<yの時にはy=M)。その場合、x=Nの時
に引かれた斜線の角度を保ったまま、図11の(a)に
示したαの距離分だけ平行移動して、同(b)に示す四
角形の面積がMAXのドット数に適合するようにx(こ
の場合x=N),y,αの値を算出し、同(c)のよう
に、四角形内の画素をMAXの値で埋めるように配置
し、その他の画素をMINの値で配置する。
【0048】また、エッジ形状がブロック内で五角形に
なる場合も同様に、斜線の平行移動により面積がMAX
のドット数に適合するように斜線の位置を算出する。
【0049】以上説明したエッジ作成処理により、拡大
されたブロック内で高解像度方向に滑らかなエッジ、即
ち、高解像情報を作成することが可能となる。
【0050】<第2の実施形態の変形例1>図12は、
第2の実施形態によるエッジ作成手段201の変形例1
を示すブロック図である。この変形例1では、複数のエ
ッジ作成手段を有し、ウインドウ内の画素値の相互比較
に基づいてエッジ作成手段を選択するものである。
【0051】図12において、図9と同一ブロックには
同一番号を付して説明する。図中、215は第2の実施
形態と同様に、注目画素4角の画素群の値の最大値を算
出するMAX(a,c,g,i)算出手段である。比較手段22
0では、この画素群値の最大値の信号を基に、最大値を
とる角と隣接する角との加算と、対向する2角の加算と
の比較を行う。例えば、最大値をとる角が、前述した
(a,c,g,i)の4角のうち、iであったとすると、比較手
段220では、 (i+c)−(g+a)>th1 … (1) (i+g)−(c+a)>th1 … (2) (th1は予め設定した閾値)か否かの比較判断が行わ
れる。即ち、図9で示したようなブロック内、一つの角
を中心にした斜め方向のエッジであるのか、また縦方
向、横方向に伸びたエッジであるのかをおおまかに判断
するものである。上記(1)式に適合した場合には(i
+c)が(g+a)よりもかけ離れていることで、縦方
向のエッジであると予測できる。また、(2)式に適合
した場合においては、(i+g)が(c+a)よりもか
け離れているため、横方向のエッジであると推測され
る。
【0052】尚、縦方向のエッジであると判断する場合
には、式(1)に加えて、 i−c<th2 … (3) (th2は予め設定した閾値)の式を、また横方向のエ
ッジであると判断する場合には、式(2)に加えて、 i−g<th2 … (4) の条件式を付加しても良い。
【0053】図12のエッジ作成方法決定手段221で
は、上述した比較結果を受けエッジが斜め方向なのか、
縦方向なのか、横方向なのかにより、エッジ作成方向を
決定する。上述した条件に適合しない場合には、斜め方
向のエッジと判断して、比率演算手段216において前
述した第2の実施形態と同様に、最大値の角を挟む辺に
隣接する画素同士の比率によりエッジが作成される。ま
た、縦方向、又は横方向のエッジと判断された場合に
は、比率演算手段216にて、縦方向エッジは注目画素
の上下の画素同士の比率(この場合、B:H)、横方向
エッジは注目画素の左右の画素同士の比率(この場合、
D:F)を求め、最大値をとる角を含むようにエッジが
作成される。
【0054】図13は、縦方向のエッジ作成の例を示し
た図である。図13の(a)に示すように、ウインドウ
中央に位置する“100”の画素を注目画素とする。こ
こで、この注目画素を縦、横8倍に解像度変換するもの
とする。
【0055】いま、上記式(1)、及び式(3)に適合
して、縦方向のエッジと判断されたとする。そこで、注
目画素上下の“100”、“120”の画素値に基づい
て、x,yが1:1.2になるように、また図13の
(c)に示した四角形の面積がMAXのドット数に適合
するようにxとyの値を算出する。
【0056】この例では、Ixy=100,N=M=8,
MAX=180,MIN=40により、配置画素数算出
手段213において算出された画素数(DOTMAX )は
27画素分となる。即ち、ブロック内の64画素中、2
7画素分に“180”の値を配置し、その他の37画素
分に“40”の値を配置する。4角のうちで最大値を示
すのは右下の角のため、右方向から、求めたx,yの値
に基づき、斜線を引き、四角形内部をDOTMAX で埋め
るようにする。こうして図13の(b)に示すように、
縦方向のエッジが作成される。また、横方向のエッジ作
成手順も同様である。
【0057】<第2の実施形態の変形例2>図14は、
第2の実施形態によるエッジ作成手段201の変形例2
を示すブロック図である。この変形例2では、第2の実
施形態及びその変形例1でのエッジ作成手段よりも簡易
的なエッジ作成手段を提供するものであり、主に低倍率
時に有効である。
【0058】図14において、図9と同一ブロックには
同一番号を付して説明する。図中、230はソート手段
を示し、隣接画素群算出手段214において設定された
画素群値を大きい順にソートする。4角のうち、簡易的
には大きい順に2番目までをソートできれば良い。この
変形例2では、算出したソート情報を基に、最も大きな
値を有する角から、2番目に大きな角に向けてDOT
MAX を配置していくことを特徴とする。
【0059】ここで、図15を参照して変形例2におけ
るエッジ作成を説明する。図15の(a)において、中
央の“80”の画素を注目画素とする。いま、4角の画
素群値を大きい順にソートすると、同(b)に示すよう
になる。最も大きいのは右下であり、続いて右上であ
る。ここで、Ixy=80,N=M=4,MAX=18
0,MIN=20により、配置画素数算出手段213に
おいて算出された画素数(DOTMAX )は、6画素分と
なる。即ち、ブロック内の6画素分に“180”が配置
され、その他の10画素分に“20”が配置される。こ
の6画素を配置する方法であるが、図15の(c)のよ
うに、ソート情報で示された右下から右上に向けて6画
素分を配置して行く。これにより、容易にブロック内の
エッジを作成することが可能となる。また、4角中、ソ
ート手段230により、最も大きい角と2番目に大きな
角が対角になった場合には、単純なエッジではないと判
断し、エッジ作成処理を行わないようにしても良い。
【0060】以上、幾つかのエッジ作成手段を述べた
が、これらの手段を適応的に切り換えることも可能であ
る。また、注目画素の近傍画素の状態や、それぞれの画
素値の比率により、エッジを作成する手段は、これまで
に述べた方法に限定されるものではない。
【0061】更に、本処理を行うブロックを画像のエッ
ジ部の中心に限定する方法も有効である。また、ウイン
ドウサイズ、ウインドウ形状も前述した実施形態に限定
されるものではない。
【0062】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、入力した低解像情報からエッジの向き、方向性、
形状等を推測し、その情報を基にするため、エッジのシ
ャープな高解像情報を作成することができる。また、エ
ッジ作成手段が、周囲画素間の大小関係や、比率を基に
しているため、簡便に良好なエッジを作成することが可
能である。
【0063】<第3の実施形態>図16は、本発明に係
る第3の実施形態を示す要部ブロック図である。図1と
同一部には同一番号を付して説明する。図中100は入
力端子を示し、低解像の画像情報(低解像情報)が入力
される。自然画像等の中間調を有する画像の場合、ホス
トコンピュータ等で作成した文字、線画像等とは異な
り、画像作成時に何らかのLPF(ローパスフィルタ)
がかかっていると考えられる。ここで、入力画像情報の
解像度依存性を考える。ホストコンピュータ等で作成し
た文字、線画像等では、低解像度に生じているエッジ
は、原解像度に依存している為、解像度変換には邪魔な
周波数成分が含まれている。その為、邪魔な周波数成分
を消してから(エッジを崩してから)解像度変換して、
新たな解像度に見合ったエッジ(高周波成分の情報)を
作成する必要がある。
【0064】それに対して自然画像では、前述したよう
にLPFがかかっている為に、低解像時でも解像度フリ
ーの状態に近い。すなわち、入力状態からエッジが崩さ
れた状態であるために、邪魔になる周波数成分が少な
く、画素数を増やした状態で、新たな高解像エッジを作
成する。
【0065】さて、入力した画像情報は、線形補間手段
101に送信され、前述の実施形態同様に、注目画素の
1画素分が(M×N)画素分に補間される。エッジ作成
手段240は(M×N)画素内にエッジを作成する手段
を示し、図2に示した実施形態の様に、ウインドウ内の
MAX値、MIN値から、注目画素に配置する配分比率
を算出して、ソートを用いて配置するエッジの作成手段
でも良いし、また、容易な構成では、MAX値、MIN
値から閾値(例えばTH=(MAX+MIN)/2)を
算出して、(M×N)画素の線形補間情報を、算出した
閾値により2値化してエッジを作成する手段でもよい。
エッジを作成したあとのブロック内はMAX、MINの
値が代入される。
【0066】さて、このエッジ情報は、新たな解像度に
見合った新しいエッジである。自然画像では、このエッ
ジ情報をそのまま出力してしまっては、エッジだらけの
階調のない絵画調な画像になってしまうので、このエッ
ジ情報を知覚的に自然画像らしく見えるように新たな解
像度上で平滑化手段241により平滑化を施す。平滑化
は、フィルタにより実現できる。
【0067】前述した実施形態では、エッジ情報と線形
補間情報との加算合成により、自然画像らしく見せてい
たが、エッジ途中の中間調の画素値はLPFの為に発生
した値、いわば、原解像度に依存している値(あまり信
用できない値)と想定できる。そのため、線形補間情報
との加算合成のない本実施形態では、より解像度依存性
を失くした状態の画像の作成ができる。
【0068】従って、第1、第2、及び第3の実施形態
によれば、低解像度の画像を高解像度に容易に変換でき
るため、解像度の異なる機種間通信や拡大変倍して高画
質な画像を出力するプリンタ、或いは複写機を提供でき
る。
【0069】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0070】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0071】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0072】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0073】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低解像度情報を高解像度情報に変換するにあたり、補間
情報と補間情報から作成したエッジ情報とを適応的な合
成比率で合成するので、高画質な高解像度画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示したエッジ作成手段102の詳細な構
成を表した図である。
【図3】線形補間及びエッジ作成の様子を示した図であ
る。
【図4】エッジ情報を作成する例を示した図である。
【図5】配分比率決定手段103の詳細な構成を示した
図である。
【図6】図1に示したエッジ作成手段102の変形例1
を示すブロック図である。
【図7】図1に示したエッジ作成手段102の変形例2
を示すブロック図である。
【図8】第2の実施形態における画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図9】図8に示したエッジ作成手段201の詳細な構
成を表した図である。
【図10】比率によりドット配置を決定する例を示した
図である。
【図11】ブロック内でエッジが四角形になる例を示し
た図である。
【図12】図8に示したエッジ作成手段201の変形例
1を示すブロック図である。
【図13】縦方向のエッジ作成の例を示した図である。
【図14】図8に示したエッジ作成手段201の変形例
2を示すブロック図である。
【図15】変形例2におけるエッジ作成の例を示した図
である。
【図16】第3の実施形態における画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図17】従来例である最接近内挿法である。
【図18】従来例である共1次内挿法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低解像度情報を高解像度情報に変換し、
    入力した画像情報の画素数を増加させる画像処理装置で
    あって、 低解像度の1画素の情報を複数画素の補間情報に変換処
    理する補間手段と、 前記補間手段によって得られた複数画素の補間情報から
    エッジ情報を作成するエッジ情報作成手段と、 複数画素の低解像度情報から前記補間情報と前記エッジ
    情報とを合成する際の合成比率を決定する決定手段と、 前記補間手段からの補間情報と前記エッジ情報作成手段
    からのエッジ情報とを前記決定手段で決定された合成比
    率により合成する合成手段とを有することを特徴とする
    画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020057527A (ko) * 2001-01-05 2002-07-11 엘지전자 주식회사 영상 보간 방법 및 장치
US7072493B2 (en) 2001-04-24 2006-07-04 Microsoft Corporation Robust and stealthy video watermarking into regions of successive frames
JP2009109666A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Toshiba Corp 解像度変換装置、方法およびプログラム

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